JP3210814U - 足置き台 - Google Patents

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卓蔵 松木
卓蔵 松木
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株式会社 ラッキーシップ
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Abstract

【課題】軽量で、コンパクトに折り畳むことができるので携帯に便利であり、折り畳んだ状態から迅速かつ容易に使用することができる足置き台を提供する。【解決手段】段ボール紙で形成された板材を山形に折り曲げて形成した足置き台10であって、上端に設けた平坦面部1と、平坦面部の両側部からそれぞれ下向きに傾斜した一対の側板部2,3と、一対の側板部同士を連結する連結テープ4とを備える。板材はカバー材で被覆されているのが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、飛行機などの乗り物の座席の前に設置されて、座席に座った人が足を置くための足置き台に関するものである。
例えば鉄道車両や飛行機で長距離を移動する場合、長時間座席に着座した状態が続くと、脚足の血液の循環が悪くなり、いわゆるエコノミークラス症候群を惹起するおそれがある。この対策として、靴などの履物を脱いで足置き台に足を置くことが有効とされている。このような足置き台(フットレスト)は、前の座席の後面などに設けられていることもあるが、例えば自由席やエコノミークラス等の座席には設けられていないことが多い。そのため、例えば特許文献1、2に示すような、持ち運び可能な携帯形の足置き(台)が使用されている。
特開2000−139619号公報 特開2007−029672号公報
特許文献1に記載の足置き台は、空気を注入して袋状体を膨らませて使用するため、軽量で携帯性に優れるが、使用前に十分に空気を注入する作業と使用後には空気を抜く作業とが必要である。このような使用前および使用後の作業は、足置き台を容易に使用するための手間となる。また、袋状態の空気圧を十分に大きくしないと足置き台として不安定になる。
特許文献2の足置き台は、ベース台から足載せ台を引き出すものであり、使用が容易ではあるが、材料としてアクリル(プラスチック)などを用いており、軽量ではなく、携帯性に優れていない。さらに、形状の成形や組立てが面倒であり、製造コストがかかる。
本考案の課題は、軽量で、コンパクトに折り畳むことができるので携帯に便利であり、折り畳んだ状態から迅速かつ容易に使用することができる足置き台を提供することである。
本考案者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、1枚の板状の板材を略山形に折り曲げて、足置き台を形成することにより、簡単で使いやすく、しかも軽量でかつ携帯に便利である足置き台を提供できるという新たな事実を見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案の足置き台は、以下の構成を有する。
(1)板材を山形に折り曲げて形成した足置き台であって、上端に設けた平坦面部と、この平坦面部の両側部からそれぞれ下向きに傾斜した一対の側板部と、この一対の側板部同士を連結する連結テープとを備えたことを特徴とする足置き台
(2)前記板材が段ボール紙で形成された(1)に記載の足置き台。
(3)少なくとも前記平坦面部に弾性部材を配置した(1)または(2)に記載の足置き台。
(4)前記板材は、カバー材で被覆されている(1)〜(3)のいずれかに記載の足置き台。
本考案の足置き台は、使用時には略山形の上端の平坦面部に足を置いて使用する。使用者は、足を置く場所が平坦なため、安定して使用することができる。また、携帯や保管・収納するときは、一対の側板部を重ね合わせて折り畳むことができ、これにより足置き台は偏平な状態となるため、嵩張らずコンパクトになり、そのまま鞄などに簡単に収納し携行することができる。
また、1枚の板状の板材で形成されており、板材の材質が段ボール紙であれば、軽量で、製造コストも安く、折り曲げやすい。
また、少なくとも平坦面部に弾性部材を設けたり、板材をカバー材で被覆すれば、快適に足を置くことができる。
本考案の一実施形態に係る足置き台の使用状態を示す概略斜視図である。 足置き台に係る板材の展開図である。 図1の概略断面図である。 図1の足置き台の折り畳み状態を示す概略斜視図である。
本考案の一実施形態に係る足置き台10は、図1に示すように、平坦面部1と、一対の側板部2、3と、連結テープ4とを含む。
平坦面部1は、図1に示すような使用時には、略山形の足置き台10の上端部(天端)であり、使用者の足置き部となるように床部(設置面)と水平に形成される。この平坦面部1は、両端が一対の側板部2,3と連結して支持される。
一対の側板部2、3は、それぞれが略山形をなすように、平坦面部1の両側部から互いに下向きに傾斜している。図1に示すような使用時には、一対の側板部2、3の傾きの角度は任意であり、側板部2、3はそれぞれの傾きの角度が異なっていてもよい。
連結テープ4は、図1に示すように、一対の側板部2、3の下端同士を連結する。この連結テープ4は少なくとも1つ取り付けられており、一対の側板部2、3の下端を連結可能であれば特に取り付け位置は限定されず、例えば側板部2,3の表面または裏面のいずれに取り付けられていてもよい。この連結テープ4は柔軟性を有するものがよく、例えば織布や不織布、プラスチックシート等からなるバンドまたはシートが挙げられる。また、連結テープ4は、一対の側板部2、3の下端に着脱自在に設置されていると、破損や汚損した場合の交換が容易である。
連結テープ4には、床面Bと接する側に滑り止め9(図3参照)が付設されていてもよい。滑り止め9により、足を置いた時に側板部10が滑ることを防ぐことができる。この滑り止め9としては、軽量で床面Bに対して摩擦力(係数)が大きければよく、例えばゴムシートなどが挙げられる。
連結テープ4は、少なくとも一端に留め具41を有しており、この留め具41で側板部2,3の少なくとも一方の面に設けた受け部42に着脱自在に取り付けられる。この受け部42上の留め具41の位置をずらせば、一対の側板部2,3の開口幅の長さを調整することができ、足置き台10の高さを調整することができる。
留め具41および受け部42は、着脱自在であれば特に限定されない。例えば留め具41としてボタン、爪部および面ファスナーなどが挙げられるが、軽量で着脱が容易な点から面ファスナーがよい。なお、連結テープ4は2本のバンドで形成されているが、1本以上であれば特に限定されない。
足置き台10は、不使用時には、図4に示すように、一対の側板部2,3を互いに折り畳み、足置き台10を偏平な状態にすることができる。このとき、連結テープ4は、一対の側板部2,3内に折り畳まれるのがよい。
図2は足置き台10の板材8の展開図である。足置き台10は、軽量で且つ強度と柔軟性を有する1枚の板状の板材8から形成される。板材8の中央には、平坦面部1が設けられ、平坦面部1の左右には、折曲線12,13を介して、一対の側板部2,3が配置されている。このように、1枚の板材8を折曲線12,13で略山形に折り曲げて、平坦面部1および一対の側板部2,3を形成することができる。なお、図2では側板部2,3の下端の連結テープ4は省略している。
板材8に折曲線12,13があると、足置き台10を収納する際に、側板部2,3を折り畳みやすくなる。
板材8としては、例えば紙や樹脂板、あるいはそれらを複合したものなどが挙げられるが、好ましくは厚紙または段ボール紙がよい。特に段ボール紙は、剛性を有し、軽量であり、且つ再利用が容易にできるため環境にもよい。さらに原材料や成形も安価である。
足置き台10は、図3に示すように、平坦面部1および一対の側板部2,3の板材8の表面に、弾性部材5を配置してもよい。板材8と弾性部材5とはカバー材6で被覆される。なお、弾性部材5は少なくとも平坦面部1に取り付けられていればよい。
弾性部材5は、例えば発泡プラスチック、ゴムなどの軽量で弾力性のある発泡体などが挙げられる。このような弾性部材5は、使用者の足の負担を低減する効果がある。この弾性部材5は弾力性があるので、足置き台10に取り付けても、折り畳む時に嵩張らない。この弾性部材5は、平坦面部1および一対の側板部2,3を構成する例えば段ボール紙などの板材8に、接着剤や糸による縫合などで予め接合されてもよいし、カバー材6内で板材8と重ね合わせて収納してもよい。
カバー材6は、板材8を被覆するものである。カバー材6の形状としては例えば袋状、筒状などが挙げられ、デザイン変更や洗濯などのために板材8から容易に取り外し可能であるのがよい。このカバー材6には例えば織布または不織布からなる布材が用いられるのがよい。
次に、足置き台10の使用方法について説明する。足置き台10の使用時には、鞄や袋などから折り畳まれた状態の足置き台10(図4参照)を取り出し、略山形にして、足置き台10の連結テープ4を下にして座席の前の床面Bなどに置き、平坦面部1の上に足を置けばよい。また、連結テープ4が留め具41と受け部42とを備える場合は、留め具41を受け部42に係止させて、連結テープ4で一対の側板部2,3を連結した後、足置き台10を床面Bに置き、平坦面部1の上に足を置けばよい。
平坦面部1に足を置いた時、足の自重は、平坦面部1を支持する一対の側板部2、3で形成される山形を、下方向に押しつぶすように加わる。その力を一対の側板部2,3を下端で連結する連結テープ4が引張力として受け、一対の側板部2、3が一定以上開かないように支持する。これにより足置き台10は、足を平坦面部1で安定に支持することができる。
一方、足置き台10の非使用時(携行時や保管・収納時)には、一対の側板部2,3を折り畳み、鞄や袋に収納すれば、足置き台10は偏平な状態となり、軽量かつコンパクトであるので、鞄や袋に収納しても嵩張らず、旅行などに携帯するのに便利である。
足置き台10は、本実施形態に限定されず、種々の改良や変更が可能である。例えば予め平坦面部1に弾性部材5を設けてもよいし、あるいは板材8をカバー材6で被覆していてもよい。
1 平坦面部
2、3 側板部
4 連結テープ
5 弾性部材
6 カバー材
8 板材
9 滑り止め
10 足置き台
12,13 折曲線
41 留め具
42 受け部
B 床面

Claims (4)

  1. 板材を山形に折り曲げて形成した足置き台であって、
    上端に設けた平坦面部と、
    この平坦面部の両側部からそれぞれ下向きに傾斜した一対の側板部と、
    この一対の側板部同士を連結する連結テープと、を備えたことを特徴とする足置き台
  2. 前記板材が段ボール紙で形成された請求項1に記載の足置き台。
  3. 少なくとも前記平坦面部に弾性部材を配置した請求項1または2に記載の足置き台。
  4. 前記板材は、カバー材で被覆されている請求項1〜3のいずれかに記載の足置き台。
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