JP3659849B2 - フットレスト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は足を休ませるための用具であるフットレストに関する。
【０００２】
【従来の技術】
飛行機などで旅行する場合のように長時間シートに座った姿勢を続けると疲労しやすいが、この疲労を軽減するには足を楽にしてリラックスするのが効果的である。そして、足を楽にするための用具として、従来、靴を脱いだ足を上に載せることができる足置き台が知られている。
【０００３】
しかしながら、従来の足置き台は、嵩張るので旅行に携帯するのに不便であり、又、足に対する感触が良くないという不満がある。
【０００４】
そこで、このような不満を解消するために、エアークッション構造の足置き台が考案されたが、軽量で転がったり滑りやすいので、使用中に足の荷重で簡単に動いてしまい、足が落下しやすいという問題がある。
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は上記の問題を解決すること、すなわち、旅行に携帯するのに便利で、又、足に対する感触も良く、さらに、使用中に動いて足が落下することのないフットレストの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明のフットレストは、柔軟性を有するプラスチックシートを材料として、空気を入れることにより扁平状態から膨張状態へそれぞれ変化可能な３つの中空袋部４，５，６を２箇所の仕切り２，３を介して平面的に一連に設けて、その中空袋部４，５，６を膨張させた状態において仕切り２，３の位置で左右両端の中空袋部４，６を中央部の中空袋部５に対し略垂直に折り曲げることにより立体的に組み立て可能なフットレスト本体１を構成するとともに、そのフットレスト本体１の両端にそれぞれ互いに繋ぐことにより上記の立体的に組み立てたフットレスト本体１の形態を維持可能とする面ファスナ等留め具付きのベルト１１，１２を取付けたフットレストにおいて、両端にフック状金具１７，１８等の掛止具を取付けて、その中間部にフットレスト本体１を懸吊可能とした長さ調節具１６付きの吊下紐１５をフットレスト本体１の付属品として備え、一方の仕切り２の両端をフットレスト本体１の端縁まで到達させ、かつ、その端縁に折り返して仕切り２に重なり合う舌状補強片９，１０を設けて、その仕切り２の位置でフットレスト本体１を吊下紐１５に対し懸吊させるように構成されている。
【発明の実施の形態】
【０００７】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。まず、図１及び図２は不使用状態を示したもので、すなわち、フットレスト本体１は扁平状態を維持している。なお、携帯する場合はフットレスト本体１をコンパクトに折り畳むことができる。
【０００８】
このフットレスト本体１は、柔軟性を有する塩化ビニル等のプラスチックシートを材料にして成形している。このフットレスト本体１は、左右に長い矩形を呈し、仕切り２，３で区画することにより、平面的に並んだ３つの中空袋部４，５，６を一体的に連設している。
【０００９】
この中空袋部４，５，６の表裏両面のシートは、図面上では１枚にしているが、それぞれ２枚重ね合せた構造、すなわち２重構造にして、１枚に穴が開いても空気の漏れを防止できるようにすることが好ましい。なお、仕切り２，３は表裏のシートを溶着して形成している。
【００１０】
２箇所の仕切り２，３のうちの一方、例えば符号２で示す仕切りは、両端をフットレスト本体１の上下の端縁まで到達させている。したがって、一端の中空袋部４は他の２つの中空袋部５，６と完全に分断されて非連通状態となっている。
【００１１】
したがって、この中空袋部４には独自に空気を出し入れできる空気栓７を設けている。また、他方の仕切り３は、両端をフットレスト本体１の上下の端縁まで到達させていない。したがって、残りの２つの中空袋部５，６は上下両端が互いに連通している。図中、符号１９，２０が連通部を示している。したがって、一方の中空袋部６にのみ空気栓８を設けている。
【００１２】
フットレスト本体１の上下の端縁には内側へ折り返すことにより一方の仕切り２の上下両端箇所にそれぞれ重なり合う舌状補強片９，１０を設けている。
【００１３】
フットレスト本体１の左右両端にはそれぞれベルト１１，１２を取付けて、一方のベルト１１には面ファスナの雌部材１３を、又、他方のベルト１２には面ファスナの雄部材１４をそれぞれ取付けている。なお、面ファスナに替えてホック等の他の留め具を取付けることも可能である。
【００１４】
また、フットレスト本体１の付属品として、図１に示すような吊下紐１５を別個に備えている。この吊下紐１５は中間部に長さ調節具１６を取付けるとともに両端にそれぞれフック状金具１７，１８等の掛止具を取付けている。
【００１５】
次に、図３は使用状態を示したものである。すなわち、フットレスト本体１は、その各中空袋部４，５，６にそれぞれ空気を入れて膨張させてから、左右両端の中空袋部４，６を真中の中空袋部５に対し仕切り２，３の位置で略垂直に折り曲げて起立状態となし、この状態で両端のベルト１１，１２をその面ファスナの雌部材１３と雄部材１４を接続させて繋ぐことにより、立体的に組み立てた状態を維持するようにする。
【００１６】
そして、その立体的に組み立てたフットレスト本体１における真中の略水平な中空袋部５の上に足を載せるようにする。この使用状態では、左右両端の中空袋部４，６が脚となって床に接触するので、転がりにくく、かつ、滑りにくい。したがって、簡単に動かないので、足が落下しにくい。
【００１７】
次に、図４は吊下紐１５を用いた使用状態を示したものである。すなわち、吊下紐１５の両端を飛行機のシートの背部に設置されたランチテーブル２３の支柱２１，２２などに巻き付けてフック状金具１７，１８により掛止した状態にして、その吊下紐１５の中間部に、上記のように立体的に組み立てたフットレスト本体１を一方の仕切り２の位置で懸吊させる。そして、この状態でフットレスト本体１の上に足を載せるようにする。吊下紐１５は長さを調節できるので、フットレスト本体１の高さを調整することも可能である。なお、この使用状態では、使用者が図５に示すように横臥姿勢をとって、足のカカトの後側をフットレスト本体１に載せることができるので、よりリラックスできる。
【００１８】
ところで、フットレスト本体１を吊下紐１５に懸吊させると、フットレスト本体１の端縁が吊下紐１５によって擦られ、破損するおそれがある。特に、吊下紐１５によって擦られる箇所が空気で膨れていると破損しやすい。これに対し、本発明のフットレスト本体１は、両端がフットレスト本体１の端縁まで達している仕切り２の位置で吊下紐１５に懸吊させることができ、かつ、その仕切り２の両端には舌状補強片９，１０を重ね合せてあるので、吊下紐１５によって擦られる箇所の強度が高くて破損しにくい。
【発明の効果】
【００１９】
請求項１記載の発明に係るフットレストにあっては、使用状態においてフットレスト本体１が床に対して転がりにくく、かつ、滑りにくいので、足の落下を防止することができる。また、足を載せる中空袋部４，５，６がエアークッション効果を有するので、足に対する感触がソフトで快適である。さらに、不使用時は中空袋部から空気を抜いて扁平状態にし、かつ、折り畳むことができるので、旅行に携帯するのに便利である。
また、本発明に係るフットレストは、上記の請求項１記載のフットレストが奏する効果に加えて、吊下紐１５にフットレスト本体１を懸吊させることができ、この状態で使用すれば、吊下紐１５の長さを調節することによりフットレスト本体１の高さを調整できるという利点がある。また、使用者が横臥姿勢をとって、足のカカトの後側をフットレスト本体１に載せることにより、よりリラックスできるという利点もある。
さらに、本発明に係るフットレストは、フットレスト本体１を吊下紐１５により懸吊状態で使用しても、フットレスト本体１の端縁が吊下紐１５により擦られて破損するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 不使用状態の平面図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線における断面図である。
【図３】 使用状態の断面図である。
【図４】 吊下紐を用いた使用状態の斜視図である。
【図５】 吊下紐を用いた使用状態の側面図である。
【符号の説明】
１ フットレスト本体
２ 仕切り
３ 仕切り
４ 中空袋部
５ 中空袋部
６ 中空袋部
７ 空気栓
８ 空気栓
９ 舌状補強片
１０ 舌状補強片
１１ ベルト
１２ ベルト
１３ 面ファスナの雌部材
１４ 面ファスナの雄部材
１５ 吊下紐
１６ 長さ調節具
１７ フック状金具
１８ フック状金具
１９ 連通部
２０ 連通部
２１ 支柱
２２ 支柱
２３ ランチテーブル
Claims (1)
- 柔軟性を有するプラスチックシートを材料として、空気を入れることにより扁平状態から膨張状態へそれぞれ変化可能な３つの中空袋部４，５，６を２箇所の仕切り２，３を介して平面的に一連に設けて、その中空袋部４，５，６を膨張させた状態において仕切り２，３の位置で左右両端の中空袋部４，６を中央部の中空袋部５に対し略垂直に折り曲げることにより立体的に組み立て可能なフットレスト本体１を構成するとともに、そのフットレスト本体１の両端にそれぞれ互いに繋ぐことにより上記の立体的に組み立てたフットレスト本体１の形態を維持可能とする面ファスナ等留め具付きのベルト１１，１２を取付けたフットレストにおいて、
両端にフック状金具１７，１８等の掛止具を取付けて、その中間部にフットレスト本体１を懸吊可能とした長さ調節具１６付きの吊下紐１５をフットレスト本体１の付属品として備え、一方の仕切り２の両端をフットレスト本体１の端縁まで到達させ、かつ、その端縁に折り返して仕切り２に重なり合う舌状補強片９，１０を設けて、その仕切り２の位置でフットレスト本体１を上記吊下紐１５に対し懸吊させるようにしたことを特徴とするフットレスト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33753099A JP3659849B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | フットレスト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33753099A JP3659849B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | フットレスト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001149182A JP2001149182A (ja) | 2001-06-05 |
| JP3659849B2 true JP3659849B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=18309525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33753099A Expired - Lifetime JP3659849B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | フットレスト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3659849B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017066948A1 (zh) * | 2015-10-22 | 2017-04-27 | 林铭昭 | 可自动站立的踏板 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2390296A (en) * | 2002-07-01 | 2004-01-07 | Hans Lowenthal | Inflatable footrest |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33753099A patent/JP3659849B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2017066948A1 (zh) * | 2015-10-22 | 2017-04-27 | 林铭昭 | 可自动站立的踏板 |
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