JP2017079543A - 母線保護継電装置 - Google Patents

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佑樹 森田
Yuki Morita
佑樹 森田
大野 博文
Hirobumi Ono
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Abstract

【課題】考慮すべき特徴を踏襲しつつ、構成の簡略化を図ることで、より安価なシステム構成を実現した母線保護継電装置を提供する。
【解決手段】事故検出ユニットAは、甲母線と乙母線の各々の電圧情報を取込み、これらの電圧情報を基に不足電圧リレーにより事故を検出する。主検出ユニットBは、電流差動により甲母線事故又は乙母線事故を選択的に検出する分割検出リレー14、15を内蔵すると共に、電流差動により甲乙両母線内の事故を検出する一括検出リレー16を併せ持つ。主検出ユニットBは、一括検出リレー16と分割検出リレー14、15とのAND出力を行う。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、複母線構成を保護する母線保護継電装置に関する。
近年、電力系統の保護制御システムでは、ディジタル形の母線保護継電装置が主流となっている。ディジタル形の母線保護継電装置では、電力系統の各端子電流を所定の時間間隔でサンプリングし、これをディジタルデータに変換した後、これらのディジタルデータを用いて、保護領域における事故の発生を検出、判定するようになっている。
母線は電力系統において電力を輸送する中継基地であるため、複母線構成を保護する母線保護継電装置では、送電線あるいは変圧器と、母線とを繋げる端子数が多く、母線停止は広域な電力供給の停止に結びつき易い。したがって、母線事故が系統の過渡安定度に及ぼす影響は大きく、さらには母線保護継電装置の誤動作の影響も大きい。
そこで、母線保護継電装置には信頼性確保の観点から、誤動作や誤不動作を防止するための機能が要求される。例えば、外部事故時にCT飽和で生ずる差電流で内部事故を検出する電流差動リレーが誤動作して誤出力することがある。このため、例えば、母線保護継電装置には、CT飽和による誤出力を防止するCT飽和による誤検出を防止する機能として、差動要素とCT飽和対策要素から構成されるCT飽和対策機能が付与されている(非特許文献1)。
甲母線及び乙母線を含む複母線構成を保護対象とする場合、このように高い信頼性を備えた母線保護継電装置を用いるのが一般的である。複母線構成では、ラインスイッチ等の断路器の開閉によって甲乙各母線を保護するリレー要素へのCTの接続が変わり、また、事故母線を引き外すべき遮断器が変わる。ラインスイッチ等の断路器の開閉動作時には、母線連絡回路つまりブスタイとブリッジ回路とで電流が分流するため、ブリッジ条件で全回線遮断を行わなくてはならない。
そこで、母線保護継電装置には、甲乙両母線内の事故を一括して検出可能な一括検出リレーが採用されている。また、複母線構成を保護対象とした母線保護継電装置では、甲乙両母線内の事故を、個別に検出するための分割検出リレーも必須である。したがって、母線保護継電装置には複数種類のリレー要素を設けることが求められている。
また、母線保護継電装置では、外部事故時の通過電流が大きく、CT飽和が起こりやすい。このため、先に述べた差動リレー適用時の変流器の飽和対策を取ることが重要になっている。さらに、母線の構成によっては内部事故時にも流出電流を伴う場合があるので、母線保護継電装置においては、内部事故時の流出電流に対処することも不可欠となっている。
以上の点を鑑み、考慮すべき機能を踏まえた母線保護継電装置として、次の3台の保護リレーユニット(以下、単にユニットとも言う)を有するものが提案されている。
(A)一括検出ユニット…電流差動リレーにより甲乙両母線内の事故を一括して検出する。
(B) 分割検出ユニット…電流差動リレーにより甲母線及び乙母線内の事故を個別に検出する。
(C) 事故検出ユニット…前記の(A),(B)のユニットでは共に電流判定であることから、不足電圧リレーまたは地絡過電圧リレーなどにより、短絡事故や地絡事故といった系統事故の検出を行う。
上記の各ユニットは、独立したハードウェアから構成されており、事故母線に接続される端子及びブスタイへのトリップ指令は、3台のユニットの事故検出機能のAND条件で出力される。また、各ユニットは別のハードウェアで構成されており、一括検出ユニット及び分割検出ユニットにアナログ信号を入力するCTは一次側から分離されている。そのため、単一の部品不良が及ぼす影響は、単一のユニットにとどまる。したがって、独立した3台のユニットを持つ母線保護継電装置では、機器単一故障による不良動作を原因とした誤動作を防ぐことができる。
保護リレーシステム工学 第9章 母線保護(P−192〜204) 電気学会発行
しかしながら、以上の母線保護継電装置では、独立したユニットが3台ある分、必然的に部材点数が多くなって、コストが高騰した。特に、一括検出ユニットは、1次側から分割検出ユニット用と分離されたCTより、母線に接続される全ての端子の電流を入力する必要があるため、構成が複雑化してしまい、高価なユニットになり易い。ディジタル形の母線保護継電装置の普及が進む現在、ニーズも多様化する傾向にあり、コストも重要な要因となっている。このような背景のもと、母線保護継電装置に対しては、高い信頼性は維持しつつ、コストの低減化が急務となっていた。
本発明の実施形態は、以上のような課題を解決するために提案されたものであり、考慮すべき機能を踏襲しつつ、構成の簡略化を図ることで、より安価なシステム構成を実現した母線保護継電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態は、甲母線及び乙母線を含む複母線構成を保護する母線保護継電装置において、次の構成要素(1)〜(4)を備える。
(1)前記甲母線と前記乙母線の各々の電圧情報を取込み、これらの電圧情報を基に系統事故を検出する事故検出ユニット。
(2)分割検出リレー及び一括検出リレーを併せ持ち、前記分割検出リレーと前記一括検出リレーとのAND出力を行う主検出ユニット。
(3)前記分割検出リレーは、前記甲母線及び前記乙母線に繋がる各端子の電流情報と、前記甲母線と前記乙母線の連絡回路であるブスタイの両端の電流情報とを取込み、これらの電流情報を基に電流差動による甲母線事故又は乙母線事故を検出する。
(4)前記一括検出リレーは、前記甲母線及び前記乙母線に繋がる各端子の電流情報の総和を求めて電流差動により前記甲乙両母線内の事故を検出する。
第1の実施形態の構成を示すブロック図。 第1の実施形態のトリップ出力回路の回路図。 第1の実施形態の保護対象となる複母線構成を示す回路図。 第2の実施形態の構成を示すブロック図。
(複母線構成)
本発明の実施形態の構成を説明する前に、母線保護継電装置の保護領域となる複母線構成について図3を用いて述べる。図3に示す複母線構成では、送電線に接続される端子a〜dに、甲母線及び乙母線が繋げられている。
甲母線及び乙母線には、各母線の電圧を測定する計器用変圧器6、7が取り付けられると共に、甲乙両母線を連絡し且つ両者を切り離すための遮断器としてブスタイ1が設置されている。ブスタイ1の甲母線側の端部には甲母線から乙母線への流入電流を測定するCT4が取り付けられ、反対側の乙母線側の端部には乙母線から甲母線への流入電流を測定するCT5が取り付けられている。
甲母線側には、各端子a〜dに繋げる母線を切換えるためのラインスイッチ8が、乙母線側には、各端子a〜dに繋げる母線を切換えるためのラインスイッチ9が、それぞれ設けられている。これらラインスイッチ8、9に各端子a〜dが接続されるが、ラインスイッチ8、9と端子a〜dとの間には、各端子a〜dを各母線から切り離すための遮断器2と、送電線(図示せず)から母線への流入電流を測定するCT3が設置されている。
(第1の実施形態の構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る母線保護継電装置の構成について、図1、図2を用いて具体的に説明する。本実施形態は甲母線及び乙母線を有する複母線構成を保護するディジタル形の母線保護継電装置であり、図1に示すように、主検出ユニットBと事故検出ユニットAという2つの分離独立した保護リレーユニットを備えている。
単一の保護リレーユニットには一般的に、アナログ入力部と、機器条件入力部と、リレー演算処理を実施する演算処理部と、トリップ出力を制御する出力制御部が設けられている。ただし図1では、各ユニットA、Bにおける演算処理部A1、B1と出力制御部A2、B2だけを示し、アナログ入力部および機器条件入力部については図示を省略する。アナログ入力部は、多数の入力を高速でディジタル変換する部分であり、例えば実効精度として14ビットの分解能や電気角3.75°のサンプリングなどを標準的に採用している。また、機器条件入力部ではラインスイッチの甲母線側あるいは乙母線側の条件を入力する。
(事故検出ユニット)
事故検出ユニットAは、甲母線と乙母線の各々の電圧情報を計器用変圧器6、7から取込み、これらの電圧情報を基に系統事故を検出するユニットである。事故検出ユニットAの演算処理部A1は、短絡事故検出リレー10、12と、地絡事故検出リレー11、13を有している。なお、図1において各リレー10〜13に付随する1〜3は、A相、B相、C相の各相を示している(主検出ユニットB側のリレーに付随する1〜3についても同様である)。
(事故検出リレー)
短絡事故検出リレー10は、甲母線側の電圧要素により甲母線側の短絡事故を検出し、
地絡事故検出リレー11は、甲母線側の電圧要素により甲母線側の地絡事故を検出し、
短絡事故検出リレー12は、乙母線側の電圧要素により乙母線側の短絡事故を検出し、
地絡事故検出リレー13は、乙母線側の電圧要素により乙母線側の地絡事故を検出する。
以上の各事故検出リレー10〜13では、各相の出力はそれぞれOR回路23aに入り、甲側のリレー10、11の出力は甲側のOR回路23bに入り、乙側のリレー12、13の出力は乙側のOR回路23bに入り、これらの出力がOR回路23cに入る。つまり、事故検出ユニットAの演算処理部A1では、リレー10〜13各相のOR条件にてトリップ出力判定とする。事故検出ユニットAの出力制御部A2では、演算処理部A1の判定を受けて、端子aの事故検出トリップ〜端子dの事故検出トリップ、さらにはブスタイ1の事故検出トリップを出力する。
(主検出ユニット)
本実施形態に係る主検出ユニットBは、甲母線及び乙母線内の事故を個別に検出する分割検出リレー14、15と、甲乙両母線内の事故を一括して検出可能な一括検出リレー16の両方を併せ持っている。
(分割検出リレー)
分割検出リレー14は、甲乙両母線に繋がる各端子a〜dの電流情報をCT3から取り込み、ブスタイ1の電流情報をCT5から取り込み、取り込んだ電流情報を基に電流差動により甲母線事故を検出する。
一方、分割検出リレー15は、甲乙両母線に繋がる各端子a〜dの電流情報をCT3から取り込み、ブスタイ1の電流情報をCT4から取り込み、取り込んだ電流情報を基に電流差動により乙母線事故を検出する。これらの分割検出リレー14、15にはいずれも、CT飽和対策機能が付与されている。また、分割検出リレー14、15にはいずれも、ラインスイッチ8、9の条件が加味されている。
(一括検出リレー)
一括検出リレー16は、甲乙両母線に繋がる各端子a〜dの電流情報の総和を求めて電流差動により甲乙両母線内の事故を検出する。
(各検出リレーの原理式)
上記の各検出リレー14〜16の原理式は、差電流|Id|と、最小感度Idkと、抑制係数Kと、スカラ和電流Σ|I|を用いて、下記の式となる。
(数1)
|Id|≧Idk, |Id|・K・Σ|I|≧0…(1)
(回路構成)
図1に示すように、分割検出リレー14の各相はOR回路24に接続され、一括検出リレー16の各相はOR回路26に接続され、OR回路24、26はAND回路27に接続される。さらにAND回路27は甲母線側のラインスイッチ8のAND回路29に接続される。
このような回路構成において、甲母線側の分割トリップ出力は、甲母線分割検出リレー14の各相OR条件と、一括検出リレー16の各相OR条件とのAND条件にて、甲母線の分割検出信号とする。さらには、甲側のラインスイッチ8のAND条件にて、各端子a〜dへのトリップ出力判定とする。
また、分割検出リレー15の各相はOR回路25に接続され、このOR回路25と、一括検出リレー16側のOR回路26は、AND回路28に接続される。さらにAND回路28は乙母線側のラインスイッチ9のAND回路30が接続される。このAND回路30と前記AND回路29は、OR回路43に接続される。
このような回路構成において、乙母線側の分割トリップ出力は、乙母線分割検出リレー15の各相OR条件と、一括検出リレー16の各相OR条件とのAND条件にて、乙母線の分割検出信号とする。さらには、乙側のラインスイッチ9のAND条件にて、各端子a〜dへのトリップ出力判定とする。
さらに、AND回路27、28にはOR回路31が接続されている。したがって、甲母線分割検出信号と一括検出信号のAND条件と、乙母線分割検出信号と一括検出信号のAND条件とのOR条件にて、ブスタイ1へのトリップ出力判定とする。
主検出ユニットBの出力制御部B2では、以上のような演算処理部B1のトリップ出力判定を受け、分割検出リレー14又は15の出力と、一括検出リレー16の両方が動作することで、各端子a〜dあるいはブスタイ1への分割トリップを出力する。
ここで、図2に第1の実施形態のトリップ出力回路の回路図の一例を示す。図2に示すトリップ出力回路は、切換えスイッチ接点20、装置不良判定接点21、事故検出リレートリップ接点17、分割検出リレートリップ接点18及び試験用端子22を直列に接続してなる回路である。装置不良判定接点21はb接点であり、装置不良時にトリップ出力を停止するためのものである。
(第1の実施形態の作用)
以上の構成を有する第1の実施形態では、分割検出リレー14又は15の出力と、一括検出リレー16が両方とも揃って動作する場合に限り、トリップ出力となる。したがって、主検出ユニットBにおいて、一括検出リレー16が動作しない、つまり保護領域内部に事故が内在しないのであれば、分割検出リレー14又は15のトリップ出力は停止する。
このような主検出ユニットBでは、一括検出リレー16がフェールセーフリレーとして機能することになり、ラインスイッチ8、9の条件取込み回路における、機器の単一故障による誤動作モードの発生を防ぐことができる。すなわち、ラインスイッチ8、9の機器条件を入力できなくなるといった不良が発生する場合、分割検出リレー14又は15は端子a〜dから取り込む電流値について甲母線と乙母線の判定を誤ってしまい、電流差動にて動作する分割検出リレー14又は15はトリップ出力となる。
このとき、事故検出ユニットAの事故検出リレー10〜14は、区間判定の無い電圧要素なので、母線を停止させる誤動作が生じる可能性がある。つまり、機器単一故障による不良動作を原因として、母線保護継電装置が誤動作して、母線停止が起こる可能性がある。複母線構成では、極めて高い安定性が求められるので、これを保護対象とする母線保護継電装置にあっては、万が一にも誤動作が起きる可能性を排除することが要求される。
そこで本実施形態の主検出ユニットBでは、仮にラインスイッチ8、9の機器条件を入力できなくなるといった不良が発生して、分割検出リレー14又は15が甲母線と乙母線の判定を誤ったとしても、一括検出リレー16が動作しなければトリップ出力とはならないように構成した。すなわち、本実施形態では、断路器条件取込み回路において、機器単一故障が発生したとしても、母線保護継電装置の誤動作を確実に阻止することができ、保護機能を安定して維持することが可能である。
(第1の実施形態の効果)
以上述べたように、第1の実施形態によれば、2台の独立分離したユニットA、Bを設けるといった構成の簡略化を図ることができる。しかも、主検出ユニットBに内蔵された一括検出リレー16がフェールセーフ機能を発揮することで、部品不良が生じてたとしても、その影響が健全なユニットにまで及ぶ心配がない。
したがって、第1の実施形態では、母線保護継電装置として考慮すべき機能を踏襲しつつ、その上で、従来では3台あったユニットを2台に減らして部材点数を抑制することができ、コストの低減化が可能となる。これにより、安価なシステム構成を実現することができ、信頼性及び経済性の向上に寄与することができる。
また、第1の実施形態の主検出ユニットBでは、分割検出リレー14、15及び一括検出リレー16の各相でOR出力を先に行い、その後で、分割検出リレー14と一括検出リレー16とのAND出力ならびに分割検出リレー15と一括検出リレー16を行うように構成している。このような主検出ユニットBは回路構成が製作し易い。
さらに、第1の実施形態の主検出ユニットBの回路構成では、一括検出リレー16全体が分割検出リレー14あるいは15とAND回路27、28により接続されているので、一括検出リレー16を全く使用しないようにすることも容易である。したがって、機能を選択する自由度がさらに広がる。その結果、複母線構成の重要度といった観点などから、一括検出リレー16を利用しなくてもよい場合には、一括検出リレー16を未使用とすることも可能となり、構成の簡略化をいっそう進めることができる。
(第2の実施形態の構成)
第2の実施形態のシステム構成を図4に示す。上記第1の実施形態と同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。図4に示すように、甲母線分割検出リレー14のA相と、一括検出リレー16のA相は、AND回路32に接続され、甲母線分割検出リレー14のB相と、一括検出リレー16のB相は、AND回路33に接続され、甲母線分割検出リレー14のC相と、一括検出リレー16のC相は、AND回路34に接続されている。これらAND回路32〜34はOR回路38に接続され、OR回路38は甲母線側のラインスイッチ8のAND回路40に接続される。
また、乙母線分割検出リレー15のA相と、一括検出リレー16のA相は、AND回路35に接続され、乙母線分割検出リレー15のB相と、一括検出リレー16のB相は、AND回路36に接続され、乙母線分割検出リレー15のC相と、一括検出リレー16のC相は、AND回路37に接続されている。これらAND回路35〜37はOR回路39に接続され、OR回路39は乙母線側のラインスイッチ9のAND回路41に接続される。AND回路41と前記AND回路40は、OR回路44に接続される。
このような回路構成により、第2の実施形態における主検出ユニットBの演算処理部B1では、分割トリップ出力は、分割検出リレー14又は15の各相と、一括検出リレー16の各相のAND条件にて、分割検出信号とし、さらには、ラインスイッチ8、9のAND条件にて、各端子a〜dへのトリップ出力判定とする。
また、OR回路38、39にはOR回路42が接続されている。したがって、甲母線分割検出信号と一括検出信号のAND条件と、乙母線分割検出信号と一括検出信号のAND条件とのOR条件にて、ブスタイ1へのトリップ出力判定とする。
主検出ユニットBの出力制御部B2では、以上のような演算処理部B1のトリップ出力判定を受け、分割検出リレー14又は15の出力と、一括検出リレー16の両方が動作することで、各端子a〜dあるいはブスタイ1への分割トリップを出力する。この点は、上記第1の実施形態と同様である。
(第2の実施形態の作用と効果)
以上のような第2の実施形態によれば、前記第1の実施形態と同じく、2台の独立分離したユニットA、Bを設けるといった構成の簡略化を図ることで、安価なシステム構成を実現することができ、信頼性及び経済性が向上する。
しかも、第2の実施形態では、まず、分割検出リレー14あるいは15と一括検出リレー16の各相とのAND出力を行い、続いて、分割検出リレー14、15及び一括検出リレー16の各相でOR出力を行っている。そのため、第2の実施形態では、一括検出リレー16によるフェールセーフ機能が、分割検出リレー14、15の相毎に、効果を挙げることができ、より優れた信頼性を得ることができる。
(他の実施形態)
上記の実施形態は、本明細書において一例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図するものではない。すなわち、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことが可能である。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、分割検出リレー14、15はCT飽和対策機能を保持していなくてもよく、一括検出リレー16はその演算方式を単純電流差動としてもよい。単純電流差動の原理式は差電流|Id|と最小感度Idkを用いて|Id|≧Idkとなる。単純電流差動を用いた一括検出リレー16であっても、上記の実施形態と同等の作用および効果を発揮することができ、さらに、安価な一括検出リレー16を用いることが可能となるので、コストの低減化を、より進めることができる。
1…ブスタイ
2…遮断器
3〜5…CT
6、7…計器用変圧器
8、9…ラインスイッチ
10…甲母線短絡事故検出リレー
11…甲母線地絡事故検出リレー
12…乙母線短絡事故検出リレー
13…乙母線地絡事故検出リレー
14…甲母線分割検出リレー
15…乙母線分割検出リレー
16…一括検出リレー
17…事故検出リレートリップ接点
18…分割検出リレートリップ接点
20…切換えスイッチ接点
21…装置不良判定接点
22…試験用端子
23a、23b、23c、24〜26、31、38、39、42〜44…OR回路
27〜30、32〜37、40、41…AND回路

Claims (5)

  1. 甲母線及び乙母線を含む複母線構成を保護する母線保護継電装置において、
    前記甲母線と前記乙母線の各々の電圧情報を取込み、これらの電圧情報を基に系統事故を検出する事故検出ユニットと、
    分割検出リレー及び一括検出リレーを併せ持ち、前記分割検出リレーと前記一括検出リレーとのAND出力を行う主検出ユニットを備え、
    前記分割検出リレーは、前記甲母線及び前記乙母線に繋がる各端子の電流情報と、前記甲母線と前記乙母線の連絡回路であるブスタイの両端の電流情報とを取込み、これらの電流情報を基に電流差動による甲母線事故又は乙母線事故を検出し、
    前記一括検出リレーは、前記甲母線及び前記乙母線に繋がる各端子の電流情報の総和を求めて電流差動により前記甲乙両母線内の事故を検出することを特徴とする母線保護継電装置。
  2. 前記主検出ユニットは、前記分割検出リレーの各相及び前記一括検出リレーの各相でOR出力を先に行い、その後、前記分割検出リレーと前記一括検出リレーとのAND出力を行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の母線保護継電装置。
  3. 前記主検出ユニットは、前記分割検出リレーの各相と前記一括検出リレーの各相とのAND出力を先に行い、その後、前記分割検出リレーの各相及び前記一括検出リレーの各相でOR出力を行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の母線保護継電装置。
  4. 前記分割検出リレーはCT飽和対策機能を付与したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の母線保護継電装置。
  5. 前記一括検出リレーの演算方式を単純電流差動としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の母線保護継電装置。
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