JP2017079424A - レーダアンテナ及びレーダアンテナ製造方法 - Google Patents

レーダアンテナ及びレーダアンテナ製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水平面指向性の周波数特性の広帯域化し、特定の2つの周波数帯域で使用可能とするレーダアンテナを提供する。【解決手段】レーダアンテナ1は、ホーン状のフレア2と、このフレア2の基部に設けられた放射導波管3と、フレア2の上下中央位置であり放射導波管3から所定距離だけ離間した位置に設けられた金属板4とを備えている。フレア2の開口部の上下方向の長さHf、フレア2の前後方向の長さLf、放射導波管3に形成されたスロット孔31と金属板4との距離Lp、金属板4の前後方向の長さWpを適切に形成することにより、レーダアンテナ1の水平面指向性の周波数特性を広帯域化し、特定の2つの周波数で使用可能とする。【選択図】図1

Description

本発明は、主としてレーダアンテナとして用いられるアンテナ装置及びその製造方法に関する。
レーダ用のアンテナ装置としては、ホーン状の金属製フレアの基部にスロット導波管(放射導波管)を設けた導波管スロットアレイアンテナが用いられることがある。この導波管スロットアレイアンテナには、導波管狭壁面側にスロット孔が設けられ、各スロット孔の傾斜角度、切込み深さ、幅、及び配置により所定の周波数特性が得られるようになっている。
レーダアンテナでは、水平面指向性の周波数特性を広帯域化することが求められることがある。従来より、導波管スロットアレイアンテナにおいて、スロット孔の幅を拡張することにより周波数特性が広帯域化する技術が知られている。
また、レーダアンテナでは、高利得化も求められる。従来、導波管スロットアレイアンテナにおいて、フレアの上下中央位置において電磁波放射方向に所定長の金属板が設けられ、さらに、フレアを塞ぐように設けられて上下方向の長さおよび前後方向の長さが所定長に設定された電波成形板と、フレア及び電波成形板を覆うように設けられた誘電性のレドームと、が設けられた導波管スロットアレイアンテナが知られている(例えば、特許文献1等参照。)。この導波管スロットアレイアンテナは、上記のような構成により垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化することで利得を向上させるものである。
特開2014−045366号公報
ところで、このようなレーダアンテナを広帯域に、例えばX帯3%程度で使用するためには、あるいは特定の2周波、例えばX帯で5%程度離れた2周波で使用可能とするためには、スロット孔の幅を拡張することのみでは実現できない。
そこで本発明は、水平面指向性の周波数特性の広帯域化を図ることにより、広帯域にあるいは特定の2周波で使用可能とするレーダアンテナを提供し、さらに、垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化し高利得化を実現するレーダアンテナ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ホーン状のフレアの基部にスロット孔を備えた放射導波管が設けられ、前記フレアの上下中央位置で電磁波放射方向に所定長の金属板が設けられたレーダアンテナにおいて、前記金属板が前記スロット孔から所定の距離だけ離間した位置に設けられ、前記レーダアンテナの水平面指向性の周波数特性を広帯域化する、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーダアンテナにおいて、前記金属板は、前後方向が所定の長さに形成されて所定の位置に設けられ、前記レーダアンテナの垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化して高利得化する、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、所定の2つの周波数f及び周波数f(f<f)にて使用される請求項1に記載のレーダアンテナにおいて、前記フレアの上下方向の長さをHf、前記フレアの前後方向の長さをLf、前記スロット孔と前記金属板との距離をLp、前記金属板前後方向の長さをWp、前記周波数fにおける自由空間波長をλとしたときに、
Lf=4.5λ、Hf=3.6λ、Lp=1.15λ、Wp=1.0λ
であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、所定の2つの周波数f及び周波数f(f<f)にて使用される請求項2に記載のレーダアンテナにおいて、前記フレアの上下方向の長さをHf、前記フレアの前後方向の長さをLf、前記スロット孔と前記金属板との距離をLp、前記金属板前後方向の長さをWp、前記周波数fにおける自由空間波長をλとしたときに、
Lf=4.5λ、Hf=3.6λ、Lp=1.15λ、Wp=1.25λ
であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、ホーン状のフレアの基部にスロット孔を備えた放射導波管が設けられ、前記フレアの上下中央位置で電磁波放射方向に所定長の金属板が設けられたレーダアンテナを製造するレーダアンテナ製造方法において、前記金属板を、前記スロット孔から所定の距離だけ離間した位置に設けるとともに、前後方向を所定の長さに形成することにより、前記レーダアンテナの水平面指向性の周波数特性を広帯域化するとともに、垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化して高利得化する、ことを特徴とする。
本願発明者は、電磁界解析による計算および実験によって、レーダアンテナに金属板を所定の位置に設けることにより、従来技術に比べて水平面指向性の周波数特性を広帯域化することが可能であり、特定の2周波で使用可能であることを確認した。さらに、金属板を所定の長さに形成することにより、従来(特許文献1のレーダアンテナ)に比べて広帯域化及び特定の2周波で使用可能であることを維持しつつ、垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化できることを確認した。
請求項1及び請求項3記載の発明によれば、レーダアンテナにおいて、金属板をスロット孔から所定の距離だけ離間した位置に設けることにより、レーダアンテナの水平面指向性の周波数特性を広帯域化し、特定の2周波で使用可能となる。
請求項2及び請求項4記載の発明によれば、金属板を所定の長さに形成して所定の位置に設けることにより、さらに、レーダアンテナの垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化することができる。そのため、このレーダアンテナは、広帯域化とともに高利得化を実現することができる。
請求項5記載の発明によれば、金属板をスロット孔から所定の距離だけ離間した位置に設け、前後方向を所定の長さに形成することにより、レーダアンテナの水平面指向性の周波数特性を広帯域化し、レーダアンテナの垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化したレーダアンテナを製造することが可能になる。
この発明の実施の形態1に係るレーダアンテナを示す側面図(断面図)である。 図1のレーダアンテナの全体を示す斜視図(a)、及び手前側側面部分を示す拡大斜視図(b)である。 図1のレーダアンテナの理論的等価回路を示す回路図である。 図3の等価回路内の1つのスロットにおけるスロットコンダクタンス周波数特性及びスロットサセプタンス周波数特性を示す図であり、従来のレーダアンテナを示す図(a)、従来のレーダアンテナにおいてスロット幅を拡張した場合を示す図(b)、及び図1のレーダアンテナを示す図(c)である。 所定の2つの周波数における従来のレーダアンテナの水平面指向性特性を示す図であり、低域周波数の場合の特性を示す図(a)、及び高域周波数の場合の特性を示す図(b)である。 所定の2つの周波数における図1のレーダアンテナの水平面指向性特性を示す図であり、低域周波数の場合の特性を示す図(a)、及び高域周波数の場合の特性を示す図(b)である。 図5の特性及び図6の特性における中心軸付近を示す拡大比較図であり、図5(a)及び図6(a)の中心軸付近を示す拡大比較図(a)、及び図5(b)及び図6(b)の中心軸付近を示す拡大比較図(b)である。 所定の2つの周波数において、図1のレーダアンテナの金属板を他の位置に設けた場合の水平面指向性特性を示す図であり、低域周波数の場合の特性を示す図(a)、及び高域周波数の場合の特性を示す図(b)である。 図6の特性及び図8の特性における中心軸付近を示す拡大比較図であり、図6(a)及び図8(a)の中心軸付近を示す拡大比較図(a)、及び図6(b)及び図8(b)の中心軸付近を示す拡大比較図(b)である。 所定の2つの周波数における、この発明の実施の形態1及び実施の形態2に係るレーダアンテナの垂直面指向性特性を示す図であり、低域周波数の場合の特性を示す図(a)、及び高域周波数の場合の特性を示す図(b)である。 所定の2つの周波数における、この発明の実施の形態1及び実施の形態2に係るレーダアンテナの水平面指向性特性を示す図であり、低域周波数の場合の特性を示す図(a)、及び高域周波数の場合の特性を示す図(b)である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1乃至図9は、この発明の実施の形態1を示し、図1は、この実施の形態1に係るレーダアンテナ1を示す側面図(断面図)である。このレーダアンテナ1は、特定の2つの周波数f,f(f<f)、この周波数f,fにおける自由空間波長λ,λで使用可能なものであり、ホーン状のフレア2と、このフレア2の基部に設けられた放射導波管3と、フレア2の上下中央位置であり放射導波管3から所定距離だけ離間した位置に設けられた金属板4とを備えている。
フレア2は、例えば、図2(a)に示すように、金属等の導電性部材で形成されて断面略V字状に開口した柱状であり、垂直面の電磁波を絞るためのものである。放射導波管3は、断面略方形の筒状部材であり、電磁波を放射するためのものである。放射導波管3の電磁波放射側側面には、図2(b)に示すように、所定の間隔で溝状のスロット孔31が設けられている。スロット孔31は、所定の角度、幅、及び切込み深さで加工され、所望の指向性特性、及び周波数特性を得るために設けられるものである。
金属板4は、従来はレーダアンテナ1が放射する電磁波の位相を成形するために設けられたものであり、位相成形板とも呼ばれるものである。しかし、本発明においては、周波数特性を広帯域化するためにも用いられる。
図1に示すように、フレア2の開口部の上下方向の長さをHf、フレア2の前後方向の長さをLf、スロット孔31と金属板4との距離をLp、金属板4の前後方向の長さをWpとする。これらの長さは、
Lf=4.5λ、Hf=3.6λ、Lp=1.15λ、Wp=1.0λ
で形成されている。
図3及び図4を参照して、図1のレーダアンテナ1の利用可能周波数範囲について説明する。図3の端子11a,11bは、図2(a)の放射導波管3の給電側を示す。放射導波管のもう一方の端面は終端器で終端されている。端子11a,11bは、放射導波管3において、ある決まった素子間隔でスロット孔に接続されている。スロット素子間隔相当導波管長lは、この素子間隔に相当する導波管長である。各スロット孔のスロットアドミタンスy1,y2,・・・,ynは、
y1=g1+jb1,y2=g2+jb2,・・・,yn=gn+jbn
で表される。ここで、g1,g2,・・・,gnはスロットコンダクタンス、b1,b2,・・・,bnはスロットサセプタンス、jは虚数単位を示している。
図4(a)〜(c)は、図3内の1つのスロット孔において放射される電磁波の周波数とスロットコンダクタンス及びスロットサセプタンスとの関係を示すグラフであり、実線L11,L12,L13は、スロットコンダクタンスを示し、破線L21,L22,L23は、スロットサセプタンスを示している。周波数fL,は、レーダアンテナ1で使用する所定の2つの周波数である。ここで、一般に、レーダアンテナで利用可能な周波数の範囲内であると判断するためには、スロットコンダクタンスを示す実線が略一定の値で推移し、スロットサセプタンスを示す破線が緩やかに減少方向に傾斜している箇所とされている。
従来のレーダアンテナの場合、図4(a)に示すように、実線L11は中央付近をピークに急峻な変化を示し、破線L21も急峻な減少をしているので、利用可能な周波数の範囲は図4(a)に示すような範囲であると判断される。
従来のレーダアンテナにおいてスロット幅を拡張した場合であっても、図4(b)に示すように、実線L12は実線L11と比較すると中央付近をピークに緩やかな変化を示し、破線L22も破線L21と比較すると緩やかな減少をしているが、利用可能な周波数の範囲は図4(b)に示すような範囲であると判断される。
これに対して、図1のレーダアンテナの場合、図4(c)に示すように、実線L13は実線L11,L12と比較すると中央付近にあまり値が変化しない箇所があり、破線L23は破線L21,L22と比較すると広い範囲で緩やかな減少をしているので、利用可能な周波数の範囲は図4(c)に示すような範囲であると判断される。そのため、周波数fL,ともにこの範囲に入ることになり、周波数fL,で使用可能であると判断される。
次に、このようなレーダアンテナの作用等について説明する。
本願発明者は、電磁界解析による計算および実験によって、フレア2、放射導波管3及び金属板4を上記のように構成することで、従来よりも水平面指向性の周波数特性を広帯域化することができることを確認し、この考察結果に基づいて、レーダアンテナ1を上記のような構成とした。この結果について、図5乃至図9を用いて説明する。
図5(a)を例に、このような水平面指向性特性L31における使用可否の判断について説明する。最大出力値を示すピークP11が規定値を示すスペックラインL41を超え、ピークP11から角度を増加する方向(図5(a)の右方向)及び角度を減少する方向(図5(a)の左方向)にサイドローブと呼ばれる突出部P12,P13が存在しない場合、又はサイドローブP12,P13がスペックラインL41を下回っている場合は、この周波数帯で使用可能と判断される。
従来のレーダアンテナでは、図5(a)、図7(a)に示す低域周波数の場合の水平面指向性特性L31は、−2.5°付近におけるピークP11がスペックラインL41を超え、−5°、−1°付近におけるサイドローブP12,P13がスペックラインL41を下回っている。サイドローブP13が右方向に突出しているがスペックラインL41以下であるので、この周波数帯で使用可能と判断される。しかし、図5(b),図7(b)に示す高域周波数の場合の水平面指向性特性L32は、+2°付近におけるピークP21がスペックラインL42を超え、増加方向におけるサイドローブが存在しないが、+1°付近におけるサイドローブP22がスペックラインL42を上回っているので、この周波数帯では使用不可能と判断される。
それに対して、図1のレーダアンテナ1では、図6(a)、図7(a)に示す低域周波数の場合の水平面指向性特性L33は、−2.5°付近におけるピークP31が規定値を示すスペックラインL41を超え、増加方向及び減少方向におけるサイドローブが存在しないので、この周波数帯で使用可能と判断される。また、図6(b)、図7(b)に示す高域周波数の場合の水平面指向性特性L34は、+2°付近におけるピークP41がスペックラインL42を超え、増加方向及び減少方向におけるサイドローブが存在しないので、この周波数帯で使用可能と判断される。このように、レーダアンテナ1では、低域周波数帯及び高域周波数帯の両方で使用可能であることが確認された。
また、図1のレーダアンテナ1の金属板4を他の位置に設けた場合、図8(a)、図9(a)に示す低域周波数の場合の水平面指向性特性L35は、−2.5°付近におけるピークP51が規定値を示すスペックラインL41を超え、増加方向におけるサイドローブが存在しないが、−4.5°付近におけるサイドローブP52がスペックラインL41を上回っているので、この周波数帯で使用不可能と判断される。さらに、図8(b)、図9(b)に示す高域周波数の場合の水平面指向性特性L36は、+2°付近におけるピークP61がスペックラインL42を超え、+0.5°、+3.5°付近におけるサイドローブP62,P63がスペックラインL42を上回っているので、この周波数帯で使用不可能と判断される。このように、レーダアンテナ1の金属板4は、上記の位置に設けないと使用不可能であることが確認された。
以上のように、このレーダアンテナ1によれば、フレア2、放射導波管3及び金属板4を上記のように構成することで、従来よりも水平面指向性の周波数特性を広帯域化することができる。そのため、このレーダアンテナ1は、低域周波数帯及び高域周波数帯の両方で使用可能である。また、レーダアンテナ1を以上のように製造するレーダアンテナ製造方法によれば、従来よりも水平面指向性の周波数特性を広帯域化するレーダアンテナを製造することが可能になる。
(実施の形態2)
図10及び図11は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2に係るレーダアンテナは、実施の形態1に係るレーダアンテナ1と同様の構成であるが、フレア2の開口部の上下方向の長さHf、フレア2の前後方向の長さLf、スロット孔31と金属板4との距離Lp、及び金属板4の前後方向の長さWpの長さが、
Lf=4.5λ、Hf=3.6λ、Lp=1.15λ、Wp=1.25λ
で形成されている点で、実施の形態1と異なる。
本願発明者は、電磁界解析による計算および実験によって、フレア2、放射導波管3及び金属板4を上記のように構成することで、従来よりも水平面指向性の周波数特性を広帯域化し、さらに、垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化することで利得の向上が可能なことを確認し、この考察結果に基づいて、レーダアンテナ1を上記のような構成とした。この結果について、図10及び図11を用いて説明する。
図10(a)及び(b)に示す、実施の形態1と実施の形態2とにおける垂直面指向性特性を比較すると、低域周波数の場合を示す図10(a)における実施の形態1の場合の特性L51よりも、実施の形態2の場合の特性L61の方が、ビーム幅が狭ビーム化され、相対利得が向上している。また、高域周波数の場合を示す図10(b)における実施の形態1の場合の特性L52よりも、実施の形態2の場合の特性L62の方が、ビーム幅が狭ビーム化され、相対利得が向上している。このように、実施の形態2におけるレーダアンテナの垂直面指向性のビーム幅が狭ビーム化され、利得の向上が可能なことが確認された。
さらに、図11(a)及び(b)に示す、実施の形態1と実施の形態2とにおける水平面指向性特性を比較すると、図11(a)に示す低域周波数の場合の水平面指向性特性L53,L63は、−2.5°付近におけるピークが規定値を示すスペックラインを超え、増加方向及び減少方向におけるサイドローブが存在しないので、この周波数帯で使用可能と判断される。また、図11(b)に示す高域周波数の場合の水平面指向性特性L54、L64は、+2°付近におけるピークがスペックラインを超え、増加方向及び減少方向におけるサイドローブが存在しないので、この周波数帯で使用可能と判断される。このように、実施の形態2におけるレーダアンテナも低域周波数帯及び高域周波数帯の両方で使用可能であることが確認された。
以上のように、このレーダアンテナによれば、フレア2、放射導波管3及び金属板4を上記のように構成することで、従来よりも水平面指向性の周波数特性を広帯域化することができるとともに、垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化し高利得化することができる。また、レーダアンテナ1を以上のように製造するレーダアンテナ製造方法によれば、従来よりも水平面指向性の周波数特性を広帯域化するとともに、垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化して高利得化するレーダアンテナを製造することが可能になる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、フレア2を断面略V字状に開口した柱状としたが、必要な利得や成形性・製作容易性等に応じて、断面が丸みを帯びた略V字状に開口した柱状としてもよい。
1 レーダアンテナ
2 フレア
3 放射導波管
31 スロット孔
4 金属板

Claims (5)

  1. ホーン状のフレアの基部にスロット孔を備えた放射導波管が設けられ、前記フレアの上下中央位置で電磁波放射方向に所定長の金属板が設けられたレーダアンテナにおいて、
    前記金属板が前記スロット孔から所定の距離だけ離間した位置に設けられ、前記レーダアンテナの水平面指向性の周波数特性を広帯域化する、
    ことを特徴とするレーダアンテナ。
  2. 前記金属板は、前後方向が所定の長さに形成されて所定の位置に設けられ、前記レーダアンテナの垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化して高利得化する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーダアンテナ。
  3. 所定の2つの周波数f及び周波数f(f<f)にて使用される請求項1に記載のレーダアンテナにおいて、
    前記フレアの開口部の上下方向の長さをHf、前記フレアの前後方向の長さをLf、前記スロット孔と前記金属板との長さをLp、前記金属板前後方向の長さをWp、前記周波数fにおける自由空間波長をλとしたときに、
    Lf=4.5λ、Hf=3.6λ、Lp=1.15λ、Wp=1.0λ
    であることを特徴とするレーダアンテナ。
  4. 所定の2つの周波数f及び周波数f(f<f)にて使用される請求項2に記載のレーダアンテナにおいて、
    前記フレアの開口部の上下方向の長さをHf、前記フレアの前後方向の長さをLf、前記スロット孔と前記金属板との長さをLp、前記金属板前後方向の長さをWp、前記周波数fにおける自由空間波長をλとしたときに、
    Lf=4.5λ、Hf=3.6λ、Lp=1.15λ、Wp=1.25λ
    であることを特徴とするレーダアンテナ。
  5. ホーン状のフレアの基部にスロット孔を備えた放射導波管が設けられ、前記フレアの上下中央位置で電磁波放射方向に所定長の金属板が設けられたレーダアンテナを製造するレーダアンテナ製造方法において、
    前記金属板を、前記スロット孔から所定の距離だけ離間した位置に設けるとともに、前後方向を所定の長さに形成することにより、
    前記レーダアンテナの水平面指向性の周波数特性を広帯域化するとともに、垂直面指向性のビーム幅を狭ビーム化して高利得化する、
    ことを特徴とするレーダアンテナ製造方法。
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