JP2017079114A - 金属ナノワイヤー分散液およびそれから得られる透明導電膜 - Google Patents

金属ナノワイヤー分散液およびそれから得られる透明導電膜 Download PDF

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裕孝 竹田
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輝政 吉永
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睦 松下
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健太 柴田
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【課題】優れた導電性を有する透明導電膜を簡便に形成することができる金属ナノワイヤー分散液を提供する。【解決手段】X線光電子分光法で構成する金属自体のピークが検出可能である金属ナノワイヤーを含むことを特徴とする分散液、および、金属が銅またはニッケルであることを特徴とする前記金属ナノワイヤー分散液、および、前記金属ナノワイヤー分散液から形成させたことを特徴とする透明導電膜。本発明によれば、優れた導電性を有する透明導電膜を簡便に形成することができる金属ナノワイヤー分散液を提供することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、金属ナノワイヤー分散液およびそれから得られる透明導電膜に関するものである。
近年、太陽電池の市場拡大や、スマートフォン、タブレット端末等の急速な普及によるタッチパネルの需要拡大にともない、透明電極として透明導電フィルムが広く用いられている。透明導電フィルムとしては、現在そのほとんどが酸化インジウムスズを導電層として用いるITOフィルムである。しかしながら、ITOフィルムは、ITOが長波長領域の光線透過率が低いことに起因する色調の問題があり、また半導体であるため高導電化に限界があった。さらに、ITOは硬くて脆いことから、折り曲げ性に問題点があった。このため、ITOフィルムよりも高透過率、高導電性のフレキシブルなフィルムが求められている。
そこで、次世代の透明導電フィルムの一つとして、銀ナノワイヤーを用いた透明導電フィルムが種々提案されている。銀ナノワイヤーで構成される透明導電膜の特徴は、導電性と透明性の高さ、および、大気圧下で湿式製膜できる点が挙げられる。しかしながら、銀ナノワイヤーを用いた透明導電フィルムは、銀がイオンマイグレーションを起こしやすい金属材料であることから、デバイス等の信頼性低下につながるという問題点があった。そこで、イオンマイグレーションが起こりにくい銅等の銀以外の金属材料からなるナノワイヤーを用いた透明導電フィルムが検討されている(特許文献1、非特許文献1)。
国際公開第2011/071885号パンフレット
Scientific Reports 3、 Article number: 2323 (2013)
しかしながら、銀以外の金属のナノワイヤーは、大気圧下で湿式製膜し乾燥するという簡便なプロセスでは、透明導電膜の形成できず、特許文献1や非特許文献1のような、ナノワイヤーをろ紙上に固定し基板に転写する方法や、成膜した絶縁性のナノワイヤー膜を水素ガス等のプラズマによるバインダーの焼成と還元をおこないながら導電膜を形成する特殊な製法を必要とした。そのため、銀以外の金属ナノワイヤーはその有効性があるのも関わらず、工業化できていなかった。
本発明者らは、上記課題を鋭意検討した結果、上記の簡便なプロセスで、銅ナノワイヤーやニッケルナノワイヤーを製造しても優れた導電性を有する透明導電膜が得られないのは、金属ナノワイヤー表面が、極めて薄膜の金属の酸化物、水酸化物等の酸化劣化層により覆われているためであることを突き止めた。
本発明は、上記課題を解決するものであって、優れた導電性を有する透明導電膜を簡便に形成することができる金属ナノワイヤー分散液を提供することを目的とする。
本発明者らは、金属ナノワイヤーに表面処理を施し、その金属ナノワイヤーを、溶存酸素濃度を低減させた溶媒に分散させることにより、金属ナノワイヤー表面の微量な酸化劣化層を除去し、新たな形成を抑制することができ、上記の簡便なプロセスにより優れた導電性を有する透明導電膜が得られることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、以下のとおりである。
(1)X線光電子分光法で構成する金属自体のピークが検出可能である金属ナノワイヤーを含むことを特徴とする分散液。
(2)金属が銅またはニッケルであることを特徴とする(1)記載の金属ナノワイヤー分散液。
(3)溶存酸素濃度が5ppm以下であることを特徴とする(1)または(2)に記載の金属ナノワイヤー分散液。
(4)(1)〜(3)いずれかに記載の金属ナノワイヤー分散液から形成させたことを特徴とする透明導電膜。
本発明によれば、優れた導電性を有する透明導電膜を簡便に形成することができる金属ナノワイヤー分散液を提供することができる。
実施例5で用いた表面処理前のニッケルナノワイヤーのX線光電子分光法のスペクトルである。 実施例5の表面処理後のニッケルナノワイヤーのX線光電子分光法のスペクトルである。 実施例5の分散液から採取したニッケルナノワイヤーのX線光電子分光法のスペクトルである。
本発明に用いる金属ナノワイヤーを構成する金属としては、ナノワイヤー化が可能な金属であれば特に限定されないが、例えば、金、銀、銅、ニッケル、コバルト、鉄等の単体や複層のものが挙げられる。中でも、銅、ニッケルは、銀に次いで固有体積抵抗が低いため好ましい。
本発明に用いる金属ナノワイヤーの平均長、平均径、形状は、適宜用途に応じて選択することができる。例えば、導電塗料や透明導電膜等の用途には、平均長が5〜100μmであることが好ましく、平均径が10〜200nmであることが好ましい。
本発明に用いる金属ナノワイヤーは、公知のいずれの方法によって製造されてもよい。例えば、銅ナノワイヤーであれば、銅イオン、アルカリ性化合物、銅イオンと安定な錯体を形成し得る含窒素化合物および還元剤を含有する水溶液から、銅ナノワイヤーを析出させて製造することができる。また、ニッケルナノワイヤーであれば、鋳型内での電析や、磁場中でニッケルイオンを還元させて製造することができる。
本発明の金属ナノワイヤー分散液において、金属ナノワイヤーの濃度は、特に限定されないが、製膜性の観点から、0.01〜2.0質量%とすることが好ましい。濃度が0.01質量%未満の場合、低濃度のため、導電性を有するために必要な金属ナノワイヤーの目付量に制御するのが困難である場合がある。一方、濃度が2.0質量%を超える場合、得られる分散液中の金属ナノワイヤーが物理的に凝集しやすくなり、分散性や成膜性が低下したりする場合がある。
本発明に用いる金属ナノワイヤーは、その表面をX線光電子分光法で分析した場合、構成する金属自体のピークが検出可能であることが必要である。構成する金属自体のピークが検出可能とは、構成する金属が銅であれば、銅自体のピークを検出できることをいい、具体的には932.7±1.0eV付近に存在するピークを検出できることをいう。また、構成する金属がニッケルであれば、ニッケル自体のピークを検出できることをいい、具体的には852.7±1.0eV付近に存在するピークを検出できることをいう。なお、X線光電子分光法で分析した際に構成する金属自体のピークが検出できない場合、表面が酸化劣化している可能性が高い。
本発明の金属ナノワイヤー分散液に用いる溶媒としては、成膜性の観点から、沸点が低く揮発性が高いメタノール、エタノール、プロパノール等の低沸点のアルコールを主成分とすることが好ましい。
本発明の金属ナノワイヤー分散液の溶存酸素濃度は、5ppm以下であることが好ましく、2ppm以下であることがより好ましい。分散液の溶存酸素濃度が5ppmを超える場合、金属ナノワイヤー表面が分散液中で経時的に酸化劣化しやすいため、ナノワイヤー間の接点が大きな電気抵抗になり、得られる金属ナノワイヤー膜の導電性が低くなる場合がある。
本発明の金属ナノワイヤー分散液は、金属ナノワイヤーに表面処理を施し、その金属ナノワイヤーを、溶存酸素濃度を低減させた溶媒に分散させることにより製造することができる。金属ナノワイヤーに表面処理を施していない場合、溶存酸素濃度を低減させた溶媒に分散させない場合、いずれの場合であっても、得られる金属ナノワイヤー膜の導電性が低下する場合がある。なお、その傾向は、銀よりも卑な金属、すなわち、銅やニッケル等のナノワイヤーにおいて顕著である。
金属ナノワイヤーの表面を処理するには、例えば、鉄塩、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、ヒドラジン、アスコルビン酸、シュウ酸、ギ酸、ジエチルヒドロキシアミン等の還元剤と混合したり、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオールと混合し加熱すればよい。
表面処理を施す際の温度は、25〜350℃とすることが好ましく、70〜200℃とすることがより好ましい。
表面処理を施す際の還元剤やポリオールの濃度は、0.01質量%以上とすることが好ましく、1質量%以上がより好ましい。還元剤やポリオールの濃度が0.1質量%未満である場合、酸化劣化層の除去抑制が不十分となる場合がある。
溶存酸素濃度を低減させた溶媒は、溶媒を脱気処理したり、鉄塩、ハイドロサルファイトナトリウム、ヒドラジン等の脱酸素剤を用いて脱酸素処理をしたりすることにより得ることができる。なお、脱酸素剤を用いる場合、脱酸素剤が得られる被膜の特性に影響がないようにすることが好ましい。例えば、鉄塩やハイドロサルファイトナトリウムを用いる場合、残存すると透明性等が著しく低下する場合があるため、脱酸素処理後、溶媒を不活性ガス雰囲気下で蒸留することが好ましい。なお、ヒドラジンを用いて脱酸素処理をする場合、金属ナノワイヤーが凝集することがあるため、濃度を1.0質量%以下とすることが好ましい。
本発明の金属ナノワイヤー分散液には、本発明の効果を損なわない範囲で、成膜性を向上させるため、濡れ剤、レベリング剤を含有させてもよく、接着性を向上させるため、バインダーを含有させてもよい。
本発明の金属ナノワイヤー分散液は、基材に塗布し、乾燥することにより、膜や積層体、配線等を形成することができる。基材としては、例えば、ガラス基板、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、シクロオレフィンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム、セラミックシート、金属板が挙げられる。
塗布方法は特に限定されないが、例えば、ワイヤーバーコーター塗り、フィルムアプリケーター塗り、スプレー塗り、グラビアロールコーティング法、スクリーン印刷法、リバースロールコーティング法、リップコーティング、エアナイフコーティング法、カーテンフローコーティング法、浸漬コーティング法、ダイコート法、スプレー法、凸版印刷法、凹版印刷法、インクジェット法が挙げられる。
本発明の金属ナノワイヤー分散液は、透明導電膜や導電塗料等に好適に用いることができる。
次に、本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれらの発明によって限定されるものではない。
A.評価方法
実施例および比較例で用いた評価方法は以下の通りである。
(1)金属ナノワイヤー分散液中における溶存酸素濃度
飯島電子工業社製DOメーターB−506を用いて、大気圧下、20℃で測定した。
(2)金属ナノワイヤーの表面分析
表面処理前の金属ナノワイヤー、表面処理後の金属ナノワイヤーおよび分散液とした後の金属ナノワイヤーについて、X線光電子分光法により表面分析をおこなった。
なお、分散液とした後の金属ナノワイヤーについては、金属ナノワイヤーをろ過により分離したものを用いて表面分析をおこなった。
測定条件は、下記の通りとした。X線源:モノクロAl−Kα、X線出力:200W、光電子放出角度:75°、パルスエネルギー:58.70eV、チャージシフト補正:C1sピークのC−H結合エネルギーを284.8eVに補正。
(3)金属ナノワイヤー膜の表面抵抗率
大気圧下、アプリケーターを用いて、製造後1時間経過後のナノワイヤー分散液をスライドガラス上に塗布し、90℃で30秒乾燥し、金属ナノワイヤー膜を得た。
得られた金属ナノワイヤー膜について、すぐに三菱化学アナリテック社製抵抗率計MCP−T610を用いて、JIS K7194に準拠して、10Vの電圧を印加し測定した。
MCP−T610の測定可能領域(10Ω/sq)を超える場合、オーバーレンジとした。
透明導電膜として用いるには、10Ω/sq以下が好ましい。
(4)金属ナノワイヤー膜の光線透過率
(3)で得られた金属ナノワイヤー膜について、日立ハイテクノロジーズ社製U4000型分光光度計を用いて、スライドガラスをブランク値として、波長550nmにおける光線透過率を測定した。
透明導電膜として用いるには、80%以上が好ましい。
B.材料
実施例および比較例で用いた金属ナノワイヤーおよび脱酸素処理をした溶媒は以下のように作製した。
(1)ナノワイヤー
(A)銅ナノワイヤー(未処理)
窒素雰囲気下で、3000mLのフラスコ内にて、720gの水酸化ナトリウム(ナカライテスク社製)を、純水2400gに溶解した。次いで、硝酸銅三水和物(ナカライテスク社製)2.1gを90gの純水で溶解させた水溶液を添加した。さらに39gのエチレンジアミン(ナカライテスク社製)を添加し、200rpmで撹拌をおこない、均一な青色の水溶液を調製した。
この水溶液に、アスコルビン酸(ナカライテスク社製)水溶液(10質量%)160gを加え、200rpmで撹拌を継続したまま、フラスコを70℃の湯浴に60分間浸漬した。その後、撹拌を停止し、湯浴に浸漬し続けることによって、銅ナノワイヤーが析出したことを目視で確認した。析出した銅ナノワイヤーを、ポリテトラフルオロエチレンメンブレンフィルター(孔径:1μm、アドバンテック社製)を用いた加圧濾過により分離した。
得られた銅ナノワイヤーの平均繊維径は70nm、平均繊維長は45μmであった。
(B)エチレングリコールで表面処理を施した銅ナノワイヤー
銅ナノワイヤー(未処理)50mgとエチレングリコールで合計10gにしたものを、150℃で3時間加熱し、吸引ろ過により銅ナノワイヤーを分離した。
(C)ニッケルナノワイヤー(未処理)
エチレングリコール350g(キシダ化学社製)に、塩化ニッケル六水和物1.95g(和光純薬社製)、クエン酸三ナトリウム二水和物0.245g(和光純薬社製)を溶解した。さらに、水酸化ナトリウム1.60g(ナカライテクス社製)、ピッツコールK120L(第一工業社製)の乾燥物15.0g、0.054Mの塩化白金酸水溶液4.60gを順に溶解し、その後、全量で375gになるようにエチレングリコールを添加して、ニッケルイオン溶液を作製した。
一方、エチレングリコール100gに、水酸化ナトリウム0.50g、クエン酸三ナトリウム二水和物0.245gを溶解した。さらに、ピッツコールK120Lの乾燥物5.0g、ヒドラジン一水和物6.25g(和光純薬社製)を順に溶解し、その後、全量で125gになるようにエチレングリコールを添加して、還元剤溶液を作製した。
ニッケルイオン溶液と還元剤溶液をいずれも90〜95℃に加熱した後、温度を維持したまま混合し、反応溶液の中心に150mTの磁場を印加し、1時間30分間静置して還元反応をおこなった。
得られた反応液からニッケルナノワイヤーを精製および回収するため、反応液100gをエチレングリコールで10倍に希釈し、磁石により、ニッケルナノワイヤーを強制的に沈殿させ、上澄み液を除去する作業を繰り返しおこなった。作業を4回繰り返すことで、除去する上澄み液のpHが6.5〜7.5になったのを確認後、ニッケルナノワイヤーを分離した。
得られたニッケルナノワイヤーの平均繊維径は105nm、平均繊維長は10μmであった。
(D)エチレングリコールで表面処理を施したニッケルナノワイヤー
ニッケルナノワイヤー(未処理)50mgとエチレングリコールで合計10gにしたものを、150℃で3時間加熱し、吸引ろ過によりニッケルナノワイヤーを分離した。
(2)溶媒
(A)水(未処理)
イオン交換水
(B)エタノール(未処理)
ナカライテスク社製
(C)脱気処理済エタノール
エタノール(ナカライテスク社製)について、数秒減圧をおこない、1分間アルゴンガスのバブリングをおこなった。前記減圧と前記バブリングを10回繰り返した。
(D)ヒドラジン処理済エタノール
エタノール(ナカライテスク社製)に、ヒドラジン一水和物(ナカライテスク社製)が0.25質量%になるように添加した。
(E)ハイドロサルファイト処理済エタノール
エタノール(ナカライテスク社製)にハイドロサルファイトナトリウム(和光純薬社製)が2%になるように添加し、アルゴンガス雰囲気下で蒸留した。
(F)ヒドラジン処理済水
イオン交換水に、ヒドラジン一水和物(ナカライテスク社製)が0.25質量%になるように添加した。
実施例1
エチレングリコール処理済銅ナノワイヤーを、濃度が1%になるように、脱気処理済エタノールに分散させ、銅ナノワイヤー分散液を得た。
実施例2〜5、比較例1〜4
表1のように金属ナノワイヤーと溶媒を変更する以外は、実施例1と同様の操作をおこなって分散液を得た。
実施例、比較例で得られた金属ナノワイヤー分散液の構成、分散液の特性値および金属ナノワイヤー膜の特性値を表1に示す。
実施例1〜5の分散液は、いずれもX線光電子分光法で構成する金属自体のピークが検出可能である金属ナノワイヤーを含んでいた。そのため、大気圧下で湿式製膜し乾燥するという簡便なプロセスにより、表面抵抗率が低く、光線透過率が高い金属ナノワイヤー膜を形成することができた。
比較例1、2の分散液は、表面処理を施していない金属ナノワイヤーを、溶存酸素濃度を低減させていない未処理の溶媒を用いて作製したため、得られた金属ナノワイヤー膜の表面抵抗率が高かった。
比較例3の分散液は、溶存酸素濃度を低減させていない未処理の溶媒を用いて作製したため、得られた金属ナノワイヤー膜の表面抵抗率が高かった。
比較例4の分散液は、表面処理を施していない金属ナノワイヤーを用いて作製したため、得られた金属ナノワイヤー膜の表面抵抗率が低かった。
1 ニッケル自体のピーク

Claims (4)

  1. X線光電子分光法で構成する金属自体のピークが検出可能である金属ナノワイヤーを含むことを特徴とする分散液。
  2. 金属が銅またはニッケルであることを特徴とする請求項1記載の金属ナノワイヤー分散液。
  3. 溶存酸素濃度が5ppm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の金属ナノワイヤー分散液。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の金属ナノワイヤー分散液から形成させたことを特徴とする透明導電膜。
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