JP2017078766A - 駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器 - Google Patents

駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017078766A
JP2017078766A JP2015206138A JP2015206138A JP2017078766A JP 2017078766 A JP2017078766 A JP 2017078766A JP 2015206138 A JP2015206138 A JP 2015206138A JP 2015206138 A JP2015206138 A JP 2015206138A JP 2017078766 A JP2017078766 A JP 2017078766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft member
lens
holding
shaft
holding frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015206138A
Other languages
English (en)
Inventor
達秀 竹林
Tatsuhide Takebayashi
達秀 竹林
遠藤 安彦
Yasuhiko Endo
安彦 遠藤
馬場 真佐美
Masami Baba
真佐美 馬場
英史 太田
Hidefumi Ota
英史 太田
慎吾 吉田
Shingo Yoshida
慎吾 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2015206138A priority Critical patent/JP2017078766A/ja
Publication of JP2017078766A publication Critical patent/JP2017078766A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】大きな駆動力を得ることができる駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器を提供する。
【解決手段】本発明の駆動部材100は、外周面にねじ溝が形成された複数の軸部材71と、前記軸部材71をそれぞれ回転駆動する複数のアクチュエータ70と、前記ねじ溝と噛み合う噛合部83aを内周面に有し、前記アクチュエータ70による前記軸部材71の回転駆動によって移動する複数の移動部と、前記複数の移動部に連結され、前記移動部の移動に伴って移動する1つの被駆動部材L3と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器に関するものである。
従来、レンズ鏡筒内の一つのレンズ群を、2つのモータで駆動しているレンズ鏡筒がある(特許文献1参照)。特許文献1の第2図に記載のレンズ鏡筒では、2つのモータを上下にそれぞれ搭載するために、ナット状またはラック状の雌ネジ部をそれぞれ上下に一つずつ配置する必要があった。
特開平04−195010号公報
本発明の駆動部材は、外周面にねじ溝が形成された第1軸部材および第2軸部材と、前記第1軸部材を回転駆動する第1アクチュエータと、前記第2軸部材を回転駆動する第2アクチュエータと、前記第1軸部材のねじ溝と噛み合う第1噛合部を内周面に有し、かつ、前記第2軸部材のねじ溝と噛み合う第2噛合部を内周面に有する移動部と、前記移動部に連結される1つの被駆動部材と、を備える構成とした。
また、本発明のレンズ鏡筒は、前記被駆動部材がレンズを保持するレンズ保持枠であり、前記駆動部材を備える構成とした。
さらに、本発明の光学機器は、前記レンズ鏡筒を備える構成とした。
第1実施形態の駆動部材100を備えるレンズ鏡筒3の断面図である。 駆動部材100の斜視図である。 駆動部材100の正面図(Zプラス側からマイナス側を見た図)である。 図2のXプラス側から見た側面図である。 第3レンズ保持枠43の部分斜視図であり、(a)はZマイナス方向から見た図、(b)はZプラス方向から見た図である。 第3レンズ保持枠43と、軸部材71との係合状態を示した図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 2つのステッピングモータ70の駆動のタイミングを示す図である。 第2実施形態の駆動部材200を示した図である。 第2実施形態の駆動部材200のラック部182の分解斜視図である。 第3実施形態の駆動部材300を示した図である。 は第4実施形態の駆動部材400を示した図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態の駆動部材を備えるレンズ鏡筒3について説明する。
なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、レンズ鏡筒3をカメラ本体2に装着した状態で、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において、撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向、上側に向かう方向をYプラス方向、被写体に向かう方向をZプラス方向とする。なお、Z方向は光軸OA方向と同じ方向である。
また、本実施形態において、それぞれの筒部材が円筒形状の場合について説明するが、これに限らず、それぞれの筒部材の断面は、Dカット形状や楕円形状であってもよい。また、外周面や内周面という文言も、円筒形状の周面だけでなく、断面がDカット形状や楕円形状の筒部材の周面も含む。
(全体構成)
図1は、第1実施形態の駆動部材100を備えるレンズ鏡筒3の断面図である。
レンズ鏡筒3は、カメラ本体2に着脱可能である。レンズ鏡筒3は、焦点距離を連続的に変化させることのできるいわゆるズームレンズである。
レンズ鏡筒3は、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4、第5レンズ群L5及び第6レンズ群L6の6つのレンズ群から成る撮影光学系を備えている。
被写体からの光は、第1レンズ群L1〜第6レンズ群L6を経て、カメラ本体2側へ被写体光として入射する。
レンズ鏡筒3は、カメラ本体2に対して固定される固定筒31を備える。固定筒31は、レンズ鏡筒3の基礎となる円筒状の部材である。固定筒31は、内固定筒31bと外固定筒31aとを備え、後端側(Zマイナス側)に、レンズ鏡筒3をカメラ本体2に接続するマウント部32が設けられている。
また、固定筒31における、マウント部32の内側に、基板33が取り付けられ、基板33には、レンズ鏡筒3を統括制御する制御部及び記憶部が設けられている。
レンズ鏡筒3は、円筒状の固定筒31の外周側に配置された操作環40と、を備える。操作環40は、固定筒31の外周側に配置される円筒部材であり、固定筒31の外周に対して回転可能であって、Z方向に移動不可能に設けられている。
レンズ鏡筒3は、固定筒31の内周側にカム筒47等を備える。また、レンズ鏡筒3は、カム筒47の内周側に直進筒34、第1レンズ保持枠41及び第2レンズ保持枠42を備える。
直進筒34は、カム筒47内に配置される筒状の部材であり、内面に第1レンズ保持枠41の直進キーに係合するキー溝34aが形成されている。
(第1レンズ群L1)
第1レンズ群L1は、第1レンズ保持枠41に保持されている。第1レンズ保持枠41は、略円筒状の枠である。
第1レンズ保持枠41の外周面には、カム筒47の外周側に形成されたカム溝48に係合するカムピン41aが設けられており、第1レンズ保持枠41はカム筒47の回転に伴いZ方向に移動する。
(第2レンズ群L2)
第2レンズ群L2は、第2レンズ保持枠42に保持されている。第2レンズ保持枠42は、第2レンズ群L2を保持する略円筒状の枠であり、第1レンズ保持枠41の後側(Zマイナス側)に配置される。
第2レンズ保持枠42の外周面には、カム筒47の内周面に形成されたカム溝52に係合するカムピン42aが設けられており、第2レンズ保持枠42は、カム筒47の回転に伴いZ方向に移動する。
(絞りユニット50)
第2レンズ群L2の後側には、絞りユニット50が配置されている。絞りユニット50は、絞り羽根を保持し、絞り保持筒51に保持されている。絞り保持筒51は、後述する第4レンズ保持枠44に固定され、第4レンズ保持枠44とともにZ方向に移動する。
(駆動部材100)
第2レンズ群L2の後側には、駆動部材100が配置されている。
駆動部材100は、第3レンズ保持枠43、軸部材71A,71B、ステッピングモータ70A,70Bを含む。
第3レンズ保持枠43は、フォーカスレンズ群である第3レンズ群L3を保持する。第3レンズ保持枠43は、2本の軸部材71A,71B(図1には軸部材71Aのみ図示する。以下、特に軸部材71Aと71Bとを区別して説明する必要がない場合、軸部材71として説明する)によって駆動される。2本の軸部材71A,71Bは、Z方向に延び、外周にねじ溝が切られている。
2本の軸部材71A,71Bは、ステッピングモータ70A,70B(図1にはステッピングモータ70Aのみ図示する。以下、特にステッピングモータ70Aと70Bとを区別して説明する必要がない場合、ステッピングモータ70として説明する)にそれぞれ連結され、ステッピングモータ70A,70Bの回転によってそれぞれ回転する。
なお、駆動部材100については後に詳述する。
(ガイド軸74)
第3レンズ保持枠43の下部には、ガイド軸係合部85が形成されている。
ガイド軸係合部85の先端部には、溝部86(後述の図2に図示)が形成されている。溝部86は、第4レンズ保持枠44と絞り保持筒51との間を連結する連結筒55のZ方向の両端に架け渡されたガイド軸74と係合し、このガイド軸74に沿ってZ方向に移動する。
(第4レンズ保持枠44)
第4レンズ保持枠44は、第4レンズ群L4を保持する略円筒状の枠であり、第3レンズ群L3後側に配置される。第4レンズ保持枠44は、直進筒34に固定され、直進筒34とともに光軸方向に移動する。
(第5レンズ保持枠45)
第4レンズ保持枠44の後方には、ブレ補正レンズである第5レンズ群L5を保持する第5レンズ保持枠45が配置されている。第5レンズ保持枠45は、固定フレーム61に対して光軸OAと直交する面内において移動可能な可動フレームである。
(第6レンズ保持枠46)
第6レンズ保持枠46は、第5レンズ保持枠45の後方に配置され、直進筒34に固定されている。
(駆動部材100)
次に駆動部材100について詳細に説明する。
図2は駆動部材100の斜視図である。上述のように、駆動部材100は、第3レンズ保持枠43、軸部材71、ステッピングモータ70を含む。
図3は駆動部材100の正面図(Zプラス側からマイナス側を見た図)である。
図4は図2のXプラス側から見た側面図である。
図5は第3レンズ保持枠43の部分斜視図であり、(a)はZマイナス方向斜めから見た図、(b)はZプラス方向斜めから見た図である。
図6は第3レンズ保持枠43と、軸部材71との係合状態を示した図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。
図示するように、第3レンズ保持枠43は、第3レンズ群L3の外周を覆う円環部80と、その円環部80の外周から径方向外側(Y方向)に延びる連結部81と、連結部81に取り付けられたラック部82とを備える。
(ラック部82)
ラック部82は、Z方向に沿って、Zマイナス方向に設けられた第1保持部83と、そのZプラス方向に配置された第2保持部84とを備える。本実施形態において、第1保持部83と、第2保持部84と、連結部81と、円環部80とは一体的に製造されている。ただし、これに限定されず、別部材であってもよい。
(第1保持部83)
図5に示すように、第1保持部83は、直方体の長手方向上端部(Yプラス側)が長手方向の外側に張り出し、長手方向断面がT字型の部材である。
第1保持部83は、長手方向がX軸に沿うようにして、長手方向中央部の下部が連結部81に連結され、円環部80の外径側に配置されている。
第1保持部83の直方体部分の長手方向両端の側面は、YZ平面に沿った互いに平行な面であり、ねじ溝が切られた噛合部83aをそれぞれに有する。
この第3レンズ保持枠43の噛合部83aと、軸部材71のねじ溝とは噛合し、ステッピングモータ70が駆動して軸部材71が回転すると、その回転によって軸部材71に対して噛合部83aが光軸方向に移動して第3レンズ保持枠43が噛合部83aとともに移動する。なお、噛合部83aのねじ溝及び軸部材71のねじ溝は、連続して形成されていなくてもよい。
また、張り出し部の下面は、ステッピングモータ70から延びる軸部材71を上から抑える上部保持面83bである。
(第2保持部)
第2保持部84は、直方体の長手方向の両端部が上方に延びた形状で、さらに長手方向の中央部には上方に延びる突起部が84c形成されている。
第2保持部84も、長手方向をX軸と平行にして第1保持部83のZプラス側に連結されている。
また、第2保持部84の上方に延びた部分の内面(互いに対向する面)は、ZY面に沿った側部保持面84aである。第2保持部84の直方体部分の上面の、側部保持面84aから連続する部分は下部保持面84bである。
図6に示すように、軸部材71は、Z方向における一部分71Pと、その一部分よりZ方向の後ろ側に間隔をあけた他部分71Qとが、ラック部82に保持される。
一部分71Pの下部は、下部保持面84bに載置され、側部は側部保持面84aと当接する。
他部分71Qの側部は、噛合部83aと噛合し、上部は、上部保持面83bと当接する。
このように、軸部材71は、ラック部82によって、軸部材71のねじ部が、噛合部83aと噛合した状態で保持される。
そして、ステッピングモータ70の回転により軸部材71が回転すると、ラック部43はZ方向に移動する。
(カバー部)
図2に示すように、軸部材71のステッピングモータ70側(Zマイナス側)基端部と、Zプラス側の先端部との間には、カバー部72が架け渡されている。カバー部72の基端部及び先端部にはそれぞれ軸挿通孔72aが設けられ、その軸挿通孔に軸部材71が挿通されている。
また、カバー部72の基端部は、先端部より面積が広く、複数の取付孔72bが設けられ、取付孔72bの一方からねじを通し、取付孔72bを貫通したねじの先端を第2レンズ保持枠42に設けられたねじ穴に螺合することで、駆動部材100は第2レンズ保持枠42に固定される。
(レンズ鏡筒3の動作)
ズーミングの際、レンズ鏡筒3において操作環40を回転すると、カム筒47が回転する。カム筒47の回転に伴い、第1レンズ保持枠41、第2レンズ保持枠42、及び、直進筒34がZ方向に駆動され、それらの筒部材とともに、第4レンズ保持枠44、第5レンズ保持枠45、及び第6レンズ保持枠46が移動し、第3レンズ保持枠43は操作環40の回転量を検出するエンコーダ(図示せず)からの信号により、スッテピングモータ70を所定量駆動してZ方向に移動する。
フォーカシングの際、レンズ鏡筒3は、2つのステッピングモータ70A,70Bのそれぞれの回転により、2本の軸部材71A,71Bがそれぞれ回転し、その回転によって、ラック部82が、第3レンズ保持枠43とともにZ方向に移動する。
(ステッピングモータの動作のタイミング)
本実施形態において、2つのステッピングモータ70A,70Bの駆動タイミングは異なる。
図7(a)〜(d)は、フォーカシングの際の、2つのステッピングモータ70A,70Bの駆動のタイミングを示す図である。
(a)の状態
(a)は第3レンズ保持枠43の駆動開始前の状態を示す。
図示するように、第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向前面が、ステッピングモータ70Aによって駆動される軸部材71Aのねじ部の進行方向後面と当接している。
第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向後面が、ステッピングモータ70Bによって駆動される軸部材71Bのねじ部の進行方向前面と当接している。
このように第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向の前後の面が、軸部材71A及び軸部材71Bのねじ部によってそれぞれ保持されているので、第3レンズ保持枠43は、軸部材71Aと軸部材71Bとの間でガタを生じさせない状態で保持されている。
(b)の状態
(b)は第3レンズ保持枠43の駆動開始直後の状態を示す。
ステッピングモータ70Aが駆動され、軸部材71Aが回転を開始する。
ステッピングモータ70Aが所定パルス駆動されると、軸部材71Aの進行方向後面が進行方向前側に移動するので、その進行方向後面と第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向前面との間にガタgが生じる。
一方、ステッピングモータ70Bはまだ駆動されていないので、軸部材71Bはまだ回転しておらず、第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向前面は軸部材71Bのねじ部の進行方向後面との間にガタgが生じたままである。
(c)の状態
(c)は第3レンズ保持枠43の駆動中の状態を示す。
ステッピングモータ70Aの所定パルス駆動後、ステッピングモータ70Bも駆動を開始し、軸部材71Bも回転を開始する。
そうすると、ガタgが噛合部83aと軸部材71との間にそれぞれ存在する状態で、第3レンズ保持枠43のねじ部は進行方向後側が、軸部材71A及び軸部材71Bのねじ部の進行方向前側によって押されて進行方向に駆動される。
このように、第3レンズ保持枠43は、ガタgが生じたままの状態で駆動されるので、それぞれのステッピングモータ70A,70Bからの駆動力のロスを小さくすることができ、駆動力の伝達効率を上げて大きな駆動力を得ることができ、重いレンズであっても移動可能になる。
なお、上述の所定パルス数の情報(パルス情報)は、上述の記憶部に保持されている。このパルス情報は、レンズ鏡筒3がカメラ本体2に装着されたときに、カメラ本体2の制御部に送信される。カメラ本体2の制御部は、そのパルス情報を基にしたステッピングモータ70の制御指示を、レンズ鏡筒3の制御部33に送信する。
(d)の状態
(d)は第3レンズ保持枠43の停止時の状態を示す。
第3レンズ保持枠43を停止させる場合、まず、ステッピングモータ70Aを停止する。そうするとステッピングモータ70Aの軸部材71Aも停止する。
このとき、ステッピングモータ70Bはまだ駆動しているので、軸部材71Bもまだ回転している。したがって、第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向後面は、軸部材71Bの進行方向前面によって押されているので、第3レンズ保持枠43は前進を続ける。
そして、ステッピングモータ70Bが所定パルス数移動すると、ガタgの分だけ第3レンズ保持枠43が前進し、噛合部83aの進行方向前面が軸部材71Aのねじ部の進行方向後面と当接する。ここで、ステッピングモータ70Bは停止する。
(a)の状態と同様に、第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向前面が軸部材71Aのねじ部の進行方向後面と当接している。
第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向後面が軸部材71Bのねじ部の進行方向前面と当接している。
したがって第3レンズ保持枠43の噛合部83aの進行方向の前後の面が、軸部材71A及び軸部材71Bによってそれぞれ保持されるので、第3レンズ保持枠43は、軸部材71Aと軸部材71Bとの間でガタなく保持される。
本実施形態では、このように2つのステッピングモータ70A,70Bの駆動停止時が異なるため、第3レンズ保持枠43を軸部材71Aと軸部材71Bとの間でガタなく保持することができる。すなわち、ステッピングモータ70A,70Bが停止(非通電)している状態でも、第3レンズ保持枠43をガタなく保持することができる。
ここで、一般に、軸部材と噛合部を有するラックとの間には、ガタを取るために付勢バネが用いられている。この場合、付勢バネによる負荷が軸部材と噛合部との間に常に加わっており、付勢バネの力に抗して被駆動部材(本実施形態では第3レンズ保持枠43)を駆動するのに、付勢バネの負荷分、ステッピングモータに余裕が必要である。そして、被駆動部材の重量が増えるほどガタ取りのための付勢バネによる負荷を大きくする必要があり、ステッピングモータの余裕がより必要になるという問題があった。
しかし、本実施形態によると、付勢バネ等のガタ取り部材を用いないため、ステッピングモータにそのような余分なパワーが不要であり、ステッピングモータの駆動力のロスを小さくすることができる。
また、本実施形態では、1つのレンズ群(第3レンズ群L3)を、2つのステッピングモータ70A,70Bで駆動するので、1つのステッピングモータで駆動するよりも大きな駆動力を得ることができる。
なお、本実施形態では2つのステッピングモータ70A,70Bの駆動タイミングをずらしてガタを取る形態について説明したが、これに限定されない。例えば動作モードに応じて、ガタを取る動作を行うかどうかを決定したり、また、除去するガタ量(移動パルス数)を変更したりしてもよい。
一例として、ウォブリングのような、常にレンズを動かすモードの場合、存在するガタの全てではなく、一部だけ除去する等を行ってもよい。
また、本実施形態では、第3レンズ保持枠43の下部に、ガイド軸係合部85が形成され、その先端部に溝部86が形成されている。溝部86は、第4レンズ保持枠44と絞り保持筒51との間を連結する連結筒55のZ方向の両端に架け渡されたガイド軸74と係合し、このガイド軸74に沿ってZ方向に移動する。
これにより第3レンズ群L3のより安定した直進駆動が可能になる。
しかし、本実施形態では、軸部材71A,71Bを、噛合部83a、上側保持面83b、側部保持面84a、下側保持面84bのそれぞれ4点で保持しているので、必ずしも溝部86とガイド軸74とは必要ではない。
すなわち、溝部86とガイド軸74を設けない構成でも、2本の軸部材71A、71Bによってラック部82が保持されているのでXY平面内での揺動を生じない。
また、本実施形態では軸部材71A、71Bを、噛合部83a、上側保持面83b、側部保持面84a、下側保持面84bのそれぞれ4点で保持したが、これに限定されず、軸部材71A、71Bが、上側保持面83a、側部保持面84a、下側保持面84bのどれか1つを省略した3点で保持されていれば、ガイド軸74がない構造でもレンズ群の周方向における揺動を防止することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、第3レンズ保持枠43のラック部82が、第1保持部83と、第2保持部84とを備え、これらが一体的に製造されている駆動部材100について説明した。しかし、駆動部材はこれに限定されない。
図8は第2実施形態の駆動部材200を示した図である。図9は、第2実施形態の駆動部材200のラック部282の分解斜視図である。
駆動部材200のラック部282は。円環部280と、円環部280から延びる連結部281と、連結部281に取り付けられた第1保持部283と、第1保持部283に対して着脱可能な第2保持部284とを備える。
その他の構成については第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
(第1保持部283)
第1保持部283は、直方体の長手方向上端部(Yプラス側)を切り欠いて段部283dを設けた形状である。
第1保持部283は、長手方向がX軸に沿うようにして、下面が連結部281に連結された状態で円環部280の外径側に配置されている。
直方体部分における段部の長手方向両端側面は、YZ平面に沿った互いに平行な面で、ねじ溝が切られた噛合部283aである。この噛合部283aと、軸部材71のねじ部との噛合により、ステッピングモータ70が駆動して軸部材71が回転すると、第3レンズ保持枠43が移動する。
また、段部283dの下面は、ステッピングモータ70から延びる軸部材71を下から抑える下部保持面283bである。
第1保持部283の上面には、ねじ穴283cと、位置決め用突部284eとが設けられている。
(第2保持部284)
第2保持部284は、第1保持部283に対して着脱可能な部材であり、矩形の板部材284dと、その長手方向両端から下部に延びる下部延在部284cとを備える形状である。
下部延在部284cの内側面(互いに対向する2つの側面)は、ZY面に沿った側部保持面284aである。
板部材の両端部の下面は、上部保持面284bである。
板部材の中央には、ねじ貫通孔284eが設けられ、そのねじ貫通孔284eの両側には、第1保持部283の位置決め用突部294eが挿入される位置調節孔(図示せず)が設けられている。
本実施形態では、第1保持部283の下部保持面283bに軸部材71を載置する。
そして第2保持部284を第1保持部283の上部に載置する。
このとき、第1保持部283の位置決め用突部294eを位置調節孔に挿入することで、第2保持部284を第1保持部283に対して位置決めする。
次いで、第2保持部284のねじ貫通孔284eよりねじを挿入し、第1保持部283のねじ穴283cに螺合することで、第2保持部284を第1保持部283に固定する。
このとき、軸部材71のみぞ部は噛合部283aと噛合し、軸部材71の下部は第1保持部283の下部保持面283b、上部は第2保持部284の上部保持面284b、側部は第2保持部284の側部保持面284aと当接する。
以上、本実施形態においても第1実施形態と同様の効果を有する。さらに、第1保持部283と第2保持部284とがZ方向の同位置に配置されるので、ラック部のZ方向の長さを短くすることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態では、ステッピングモータ70がラック部82に対してZ方向の同一方向に配置されている駆動部材100について説明した。しかし、ステッピングモータの配置はこれに限定されない。
図10は第3実施形態の駆動部材300を示した図である。図示するように、ステッピングモータ370A,370Bは、Z方向のプラス側とマイナス側とにそれぞれ配置されている。その他の構成については第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
図11は第4実施形態の駆動部材400を示した図である。
本実施形態は、第3実施形態のように、ステッピングモータ470A、470Bは、Z方向のプラス側とマイナス側とにそれぞれ配置されている。さらに第2実施形態のように、駆動部材400のラック部482は、円環部480と、円環部480から延びる延在部481と、延在部481に取り付けられた第1保持部483と、第1保持部483に対して着脱可能な第2保持部484とを備える。
その他の構成については第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態では、第1保持部と、連結部と、円環部とが一体的に製造されている形態について説明したが、これに限定されず、別部材であってもよい。例えば、円環部と第1保持部とは連結部によって着脱可能に固定される構成であってもよい。また、連結部と第1保持部とを別部材として連結せず、連結部を第1保持部に押し付けるような付勢力を有する弾性部材を設けることとしてもよい。この場合、連結部と第1保持部との相対的な位置は、製造時や分解時は固定されないが、少なくともレンズ鏡筒の使用時には弾性部材を介することにより固定される。
(2)また、ラック部の形状は実施形態の形状に限らず、軸部を保持する少なくとも3面を有していれば、他の形状であってもよい。
(3)また、実施形態では、2つのステッピングモータの駆動タイミングをずらしてガタのすべてを取る形態について説明したが、これに限定されない。例えば動作モードに応じて、ガタを取る動作を行うかどうかを決定したり、また減少させるガタ量(移動パルス数)を変更したりしてもよい。
一例として、ウォブリングのような、常にレンズを動かすモードの場合、存在するガタの全てではなく、一部分だけ除去する等を行ってもよい。
(4)本実施形態では軸部材を4点で保持したが、これに限定されず、少なくとも軸部材が3点で保持されていればよい。
また、軸部材が少なくとも3点で保持されていればよい。
また、本実施形態では、軸部材のねじ部に対向する4面のうち1つの面のみにねじ溝を切って噛合部を形成したが、2以上の面にねじ溝を切っていてもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
3:第3レンズ群、2:カメラ本体、3:レンズ鏡筒、33:制御部、43:ラック部、43:第3レンズ保持枠、55:連結筒、70:ステッピングモータ、71:軸部材、74:ガイド軸、80:円環部、81:連結部、82:ラック部、83:第1保持部、83a:噛合部、83b:上部保持面、84:第2保持部、84a:側部保持面、84b:下部保持面、100:駆動部材、182:ラック部、200:駆動部材、280:円環部、281:連結部、282:ラック部、283:第1保持部、283a:噛合部、283b:下部保持面、284:第2保持部、284a:側部保持面、284b:上部保持面、284c:下部延在部、284d:板部材、294e:位置決め用突部、300:駆動部材、400:駆動部材、480:円環部、481:延在部、482:ラック部、483:第1保持部、484:第2保持部

Claims (8)

  1. 外周面にねじ溝が形成された第1軸部材および第2軸部材と、
    前記第1軸部材を回転駆動する第1アクチュエータと、
    前記第2軸部材を回転駆動する第2アクチュエータと、
    前記第1軸部材のねじ溝と噛み合う第1噛合部を内周面に有し、かつ、前記第2軸部材のねじ溝と噛み合う第2噛合部を内周面に有する移動部と、
    前記移動部に連結される1つの被駆動部材と、
    を備えること、
    を特徴とする駆動部材。
  2. 請求項1に記載の駆動部材であって、
    前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータを制御する制御部を備え、
    前記移動部と前記1つの被駆動部材とは相対的な位置を固定されており、
    前記制御部は、前記第1軸部材と前記第2軸部材との駆動停止時を異ならせること、
    を特徴とする駆動部材。
  3. 請求項1または2に記載の駆動部材であって、
    前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータを制御する制御部を備え、
    前記移動部と前記1つの被駆動部材とは相対的な位置を固定されており、
    前記制御部は、
    前記駆動部材の駆動開始時において、前記第1軸部材を駆動させた後、前記第2軸部材を駆動し、
    前記駆動部材の駆動停止時において、前記第1軸部材を停止させた後、前記第2軸部材を停止すること、
    を特徴とする駆動部材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の駆動部材であって、
    前記第1噛合部は、前記第1軸部材の外周面と対向する面を3つ以上有し、前記3つの面のうちの少なくとも1つに前記第1噛合部が形成されていること、
    を特徴とする駆動部材。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動部材であって、
    前記第1軸部材が回転駆動することにより前記第1噛合面が移動する方向と、
    前記第2軸部材が前記第1軸部材と同じ方向に回転駆動することにより前記第2噛合面が移動する方向とは、異なること、
    を特徴とする駆動部材。
  6. 前記被駆動部材がレンズを保持するレンズ保持枠であり、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の駆動部材を備えること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項6に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記第1軸部材の中心軸と前記第2軸部材の中心軸とは、前記レンズの中心から径方向に等しい距離に配置されていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 請求項6または7に記載のレンズ鏡筒を備える光学機器。
JP2015206138A 2015-10-20 2015-10-20 駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器 Pending JP2017078766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015206138A JP2017078766A (ja) 2015-10-20 2015-10-20 駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015206138A JP2017078766A (ja) 2015-10-20 2015-10-20 駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017078766A true JP2017078766A (ja) 2017-04-27

Family

ID=58667049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015206138A Pending JP2017078766A (ja) 2015-10-20 2015-10-20 駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017078766A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019197118A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd レンズ装置、撮像装置、及び移動体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019197118A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd レンズ装置、撮像装置、及び移動体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5832264B2 (ja) 交換レンズ
US8248709B2 (en) Zoom lens barrel that attains a higher photographing magnification
US10809490B2 (en) Lens barrel and imaging device
JP2017078766A (ja) 駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器
JP5822558B2 (ja) レンズ鏡筒およびカメラシステム
JP6393896B2 (ja) レンズ鏡筒
JP5982890B2 (ja) レンズ鏡筒及び光学機器
JP5915038B2 (ja) レンズアセンブリ、レンズ鏡筒および撮像装置
JP2015191141A (ja) レンズ装置及びそれを有する撮像装置
US9134589B2 (en) Lens barrel
JP2013164583A (ja) レンズ鏡筒
JP2017102446A (ja) レンズ鏡筒
US10025059B2 (en) Optical apparatus
JP2017146435A (ja) 駆動部材及びレンズ鏡筒
US11555980B2 (en) Lens barrel and camera including the lens barrel
JP6114927B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2007003581A (ja) レンズ鏡筒
JP2017219711A (ja) 駆動部材、レンズ鏡筒および光学機器
JP6508930B2 (ja) レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器
JP5599052B2 (ja) 光学装置
JP2013228515A (ja) レンズ鏡筒及びその組立方法
JP2006017903A (ja) レンズ鏡胴
JP2017122866A (ja) 駆動部材、レンズ鏡筒及び光学機器
JP2013190474A (ja) レンズ鏡筒及び光学機器
JP5470714B2 (ja) レンズ鏡筒、光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20161003

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161003

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190709

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191203