JP2017077992A - 水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システム - Google Patents

水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システム Download PDF

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吉宏 豊島
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Abstract

【課題】水添脱硫器に充填される脱硫剤全体を水添脱硫に好適な温度範囲に保つ。【解決手段】水添脱硫器4は、脱硫剤が充填される脱硫剤充填部41と、原料ガス供給路11から供給される原料ガスを脱硫剤充填部41における原料ガスの進行する方向に対して交差する方向に拡散させる原料ガス拡散部42と、原料ガス拡散部42と脱硫剤充填部41との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部43を備えることにより、原料ガス供給路11から水添脱硫器4へ供給される低温の原料ガスによって、脱硫剤充填部41が冷却されることを抑制でき、脱硫剤充填部41は水添脱硫に好適な均一な温度を保つことになるので、脱硫剤の搭載量を削減することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、脱硫器を備えた水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムは、水素を含有する改質ガスを製造する水素生成装置と、水素生成装置で生成された水素を利用して発電する燃料電池を主たる要素として構成されている。
水素生成装置は、燃料電池へ燃料である水素を供給する装置であり、原料ガスを改質して水素含有ガスを生成するものである。
原料ガスには、都市ガス、LPガス、及び天然ガスなどのメタンを主成分とする炭化水素系ガスを用いるが、付臭成分として硫黄化合物を含んでいることが多い。硫黄化合物に含まれる硫黄は、水蒸気改質反応に用いられるNi系やRu系などの改質触媒の活性を低下させることが知られている。この硫黄成分を除去するため、水素生成装置は、一般に脱硫器を備える。
このような脱硫器の一例として、水添脱硫器がある。水添脱硫は、原料ガスに水素を混合したガスから硫黄成分を硫化水素に変換し、吸着剤に吸着させて除去する脱硫方法であり、脱硫剤としてCuZn系、Ni系、ZnO系などが用いられる。水添脱硫に用いる脱硫剤は、硫黄成分の吸着容量が大きいため、長期間でも交換する必要がないという特徴がある。
ただし、脱硫剤は脱硫に適した温度、例えば200〜300℃程度の高温状態にする必要がある。脱硫剤の温度が高すぎると脱硫剤が熱劣化し、逆に温度が低すぎると脱硫剤の硫黄成分の吸着容量が低下するため水添脱硫器に搭載する脱硫剤の量が多く必要となるためである。
水添脱硫器を小型化、低コスト化するためには、脱硫剤の搭載量を少なくする必要があるが、そのためには脱硫剤の全体の温度を上限に近いほぼ均一な温度に維持する必要がある。つまり、脱硫剤全体の温度を250℃から300℃の温度範囲に維持することが望ましい。
このような水添脱硫器を備えた水素生成装置として、例えば、円筒状の改質器の外周に水添脱硫器を備えた水素生成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この水素生成装置では、中心に配置された燃焼器の外周部に、改質器、水添脱硫器の順で配置される。改質器には、改質部、一酸化炭素変成部、一酸化炭素除去部を備えている。
改質器には水添脱硫器により脱硫された原料ガスと改質水が供給され、改質部において改質反応により水素を含有した改質ガスを生成する。改質ガスには副生成物として一酸化炭素が含まれる。
燃料電池へ供給する水素中の一酸化炭素の許容濃度は10ppm以下程度であり、これを超えると電池性能が著しく劣化する。この一酸化炭素は一酸化炭素変成部でのシフト反応により濃度1%程度以下にまで低減され、さらに一酸化炭素除去部での一酸化炭素選択酸化反応により濃度10pmm以下程度にまで除去される。
これら改質部、一酸化炭素変成部、一酸化炭素除去部はそれぞれに適した温度となるように、燃焼器の周囲に配置されている。水添脱硫器は、水添脱硫に適した温度となるように、改質器の外周に断熱材を間に介して配置されている。
水添脱硫器の反応容器は同心二重円筒形状であり、脱硫剤は反応容器の上下に配した仕切り板の間に充填されている。脱硫剤を挟んで反応容器内の上側には上面板と脱硫剤との間に上側空間が形成され、また下側には底面板と脱硫剤との間に下側空間が形成されている。
そして、上側空間には、脱硫済の原料ガスを排出する原料ガス排出路が接続され、下側空間には水素を添加した原料ガスを供給する原料ガス供給路が接続されている。水素が添加された原料ガスは、原料ガス供給路から下側空間に導入され、脱硫剤への流入部に導入される。
原料ガスは脱硫剤内を上昇する過程で原料ガス中の硫黄化合物が水素との脱硫反応により除去される。硫黄化合物が除去された原料ガスは、上側空間に達し原料ガス排出路を通って改質器へ供給される。
特開2010−58995号公報
しかしながら、上記従来の水素生成装置では、原料ガス供給路に流れる原料ガスは室温に近い温度で水添脱硫器に供給されるため、水添脱硫器の原料ガス供給路との接続部付近では、水添脱硫に好適な温度、例えば200℃〜300℃、に比べて、低い温度で原料ガスが流入することになる。
そのため、水添脱硫器は原料ガス供給路との接続部付近が過度に冷やされ、水添脱硫器の原料ガス供給路の接続部付近の脱硫剤の温度が低くなり、脱硫剤全体の温度が不均一となる。その結果、脱硫剤全体を水添脱硫に好適な温度に保つことができず、脱硫剤の搭載量を削減できないという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、脱硫剤の全体の温度を均一化させ、従来の水素生成装置に比べ好適な温度で水添脱硫を行うことにより、脱硫剤の搭載量を抑制した水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の水素生成装置は、原料ガスを用いて改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、改質器からの伝熱で加熱され改質器に供給される原料ガス中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、水添脱硫器に原料ガスを供給する原料ガス供給路と、を備え、水添脱硫器は、脱硫剤が充填される脱硫剤充填部と、原料ガス供給路から供給される原料ガスを脱硫剤充填部における原料ガスの進行する方向に対して交差する方向に拡散させる原料ガス拡散部と、原料ガス拡散部と脱硫剤充填部との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部を備えるように構成したものである。
これにより、水添脱硫器へ原料ガスを供給する原料ガス供給路の出口付近の低温部によって脱硫剤充填部が過度に冷やされることを抑制でき、脱硫剤充填部を水添脱硫に好適な均一な温度とすることができる。
本発明の水素生成装置は、脱硫剤を水添脱硫に好適な均一な温度とすることで、脱硫剤の搭載量を抑制することができるため、水素生成装置を小型化、低コスト化することができる。
本発明の実施の形態1〜3における水素生成装置の概略構成図 本発明の実施の形態1における水添脱硫器の構成図 本発明の実施の形態2における水添脱硫器の構成図 本発明の実施の形態3における水添脱硫器の構成図 本発明の実施の形態4における燃料電池システムの概略構成図 本発明の実施の形態4における水添脱硫器の構成図
第1の発明は、原料ガスを用いて改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、改質器からの伝熱で加熱され改質器に供給される原料ガス中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、水添脱硫器に原料ガスを供給する原料ガス供給路とを備え、水添脱硫器が、脱硫剤が充填される脱硫剤充填部と、原料ガス供給路から供給される原料ガスを脱硫剤充填部における原料ガスの進行する方向に対して交差する方向に拡散させる原料ガス拡散部と、原料ガス拡散部と脱硫剤充填部との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部を備える水素生成装置である。
これにより、水添脱硫器へ原料ガスを供給する原料ガス供給路の出口付近の低温部から脱硫剤充填部への伝熱が抑制され、脱硫剤充填部の温度が水添脱硫に好適な均一な温度となり、脱硫剤の搭載量を抑制することができ、水素生成装置を小型化、低コスト化することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明における改質器が、円筒状であり、水添脱硫器が、改質器の外周に配置された環状の円筒形状であり、脱硫剤へ供給される原料ガスは脱硫剤内を軸方向に流れるように構成したものである。
これにより、水添脱硫器へ原料ガスを供給する原料ガス供給路の出口付近の低温部から脱硫剤への伝熱が抑制され、脱硫剤の内部通流する原料ガスの流れの垂直方向となる周方向の温度が均一となる。この結果、水添剤の温度が水添脱硫に好適な均一な温度となり、脱硫剤の搭載量を抑制することができ、水素生成装置を小型化、低コスト化することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の水素生成装置と、水素生成装置から供給される水素含有ガスを用いて発電する燃料電池とを備えた燃料電池システムである。これにより、水素生成装置を低コスト、小型化することができ、低コストで小型な燃料電池システムを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成装置の概略構成図である。図1において、水素生成装置1は、それぞれ円筒状の燃焼器2、改質器3、水添脱硫器4を主な構成要素とし、原料ガス供給路11と、水供給路12と、改質ガス経路14、可燃ガス経路1
6と接続されている。
原料ガス供給路11は、原料ガス源(図示せず)から水素が添加された原料ガスを水素生成装置1へ供給する配管から構成される経路である。水供給路12は、水供給源(図示せず)から供給される水を水素生成装置1へ供給する配管から構成される経路であり、改質器3の蒸発部5の上流側に位置する流路へ接続されている。
可燃ガス経路16は、可燃ガス源(図示せず)から燃焼器2へ燃焼に供される可燃ガスを供給する配管から構成される経路である。
燃焼器2は、可燃ガスの燃焼による発熱及び燃焼により生じた燃焼ガスにより、改質器3及び改質器3を介して水添脱硫器4を加熱する機器である。燃焼器2は、水素生成装置1の中心軸上に配置され、改質器3は燃焼器2の外周に配置され、燃焼器2は改質器3の中央部分に挿入され、燃焼器2と改質器3は一体化されている。
燃焼器2は中央部に下向きの火炎を形成するように構成され、供給された可燃ガスを燃焼し、燃焼ガスを生成する。燃焼ガスは、燃焼器2の内部において、下向きから上向きへと流れを折返し、燃焼ガス流路21を通じて、外部(大気)と連通した燃焼ガス排出口(図示せず)から排気される。
改質器3は、原料ガスから水素を含有する改質ガスを生成する機器であり、蒸発部5、改質部6、一酸化炭素低減部7を備える。
改質触媒を充填される改質部6は燃焼器2の外周に配置され、丸棒などの棒材をらせん状にした流路などから構成される蒸発部5は改質部6の上流側となる改質部6の上且つ燃焼器2の上部外周の空間に配置され、一酸化炭素低減触媒を充填される一酸化炭素低減部7は改質部6の下流側となる蒸発部5の外周に配置される。
水添脱硫器4は、原料ガスに含まれる硫黄化合物を除去する機器であり、改質器3の改質部6の外周に、内断熱材8を間に介して配置される。
水添脱硫器4は、脱硫剤が充填された脱硫剤充填部41と、原料ガス供給路11から供給される原料ガスを脱硫剤充填部41の原料ガスの進行する方向に対して交差する方向に拡散させ、脱硫剤充填部41に均一な流れで流入させる原料ガス拡散部42と、原料ガス拡散部42と脱硫剤充填部41との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部43を備える。
また、外断熱材9は燃焼器2、改質器3、水添脱硫器4全体を覆うように配置される、燃焼器2、改質器3、水添脱硫器4を保温する断熱材である。
脱硫ガス経路13は、水添脱硫器4により脱硫された原料ガス(以下、脱硫ガス)を改質器3へ供給する経路であり、水添脱硫器4と改質器3の間を接続する配管である。
燃焼器2、改質器3、水添脱硫器4の構造体部分は、金属、セラミックス等の耐熱性及び強度を有する材料で構成され、本実施の形態では、これらはステンレスで構成され、内断熱材8及び外断熱材9はセラミック粉末を固形化した断熱材である。
改質部6に充填される改質触媒は、水蒸気改質反応により水蒸気と炭化水素を反応させ水素を生成するRuを含有する触媒であり、一酸化炭素低減部7に充填される一酸化炭素低減触媒は、改質ガス中の一酸化炭素をシフト反応により低減するCu−Znを含有する一酸化炭素変成触媒である。水添脱硫器4に充填される脱硫剤は、Cu−Zn、Co−M
o、ZnOなどを主成分とした脱硫剤である。
以上のように構成された水素生成装置1について、以下その動作、作用を説明する。
水素を添加された原料ガスは、原料ガス供給路11より水添脱硫器4へ供給される。水添脱硫器4は、高温となる改質器3の改質部6の外周に、内断熱材8を間に介して配置され、脱硫剤充填部41は、水添脱硫に適した温度である250〜300℃の範囲に保持される。水添脱硫器4では、供給された原料ガスから硫黄成分を硫化水素に変換し、化学吸着させて除去する。
脱硫ガスは、脱硫ガス経路13を通じて、改質器3へ供給される。改質器3へ流入した脱硫ガスは、水供給路12から供給された水と混合され、蒸発部5へ送られる。蒸発部5は燃焼器2により加熱され、蒸発部5へ送られた水は、燃焼ガス流路21を流れる燃焼ガスと熱交換して、水蒸気へとなる。脱硫ガスと水蒸気との混合ガスは改質部6へ供給される。
燃焼器2により高温に加熱された改質部6では、供給された原料ガスと水蒸気との混合ガスから、水蒸気改質反応により、水素を含有する改質ガスを生成する。改質部6の温度は、改質反応に適した温度、例えば400〜650℃となるように燃焼器2により調整される。
改質ガスには、水蒸気改質反応の副生成物として生じる二酸化炭素と一酸化炭素が含まれる。改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減するため、改質ガスは、一酸化炭素低減部7に送られ、一酸化炭素低減部7では、一酸化炭素変成反応により一酸化炭素濃度が1%以下程度に低減される。
一酸化炭素低減部7は、一酸化炭素変成触媒に適した温度、例えば200〜300℃、に保持されるように蒸発部5の外周に配置される。
一酸化炭素濃度を低減された改質ガスは、改質ガス経路14より改質器3の外部へ流出し、水素利用機器や改質ガスに含まれる水素を貯める水素貯蔵タンク等へ供給される。
次に、水添脱硫器について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態1における水添脱硫器の構成図であり、図2において、前述の図1と同じ構成要素には同じ符号を付与する。
図2において、水添脱硫器4は、同心円状に配置された水添内筒45と、水添外筒46と、その間を覆う上下面を外壁として構成され、改質器3及びその周囲に配置された内断熱材8の外周に配置されている。
脱硫剤充填部41は、水添内筒45と水添外筒46と通気性の上仕切り板50aと下仕切り板50bの間の脱硫剤が充填された領域である。原料ガス拡散部42は、水添内筒45と、水添外筒46と、隔壁47の下の空間から構成される。原料ガス供給路11は、原料ガス拡散部42へ接続される。
伝熱抑制部43は、コの字形の隔壁47と、隔壁47と水添外筒46により囲まれる隔壁内空間48から構成される。予熱流路49は、水添内筒45と隔壁47の間の空間から構成される。脱硫ガス経路13は、水添脱硫器4と、上仕切り板50aの上部空間に接続される。
以上のように構成された水添脱硫器4について、以下その動作、作用を説明する。
まず、原料ガス供給路11は、水添脱硫器4の原料ガス拡散部42へ原料ガスを供給する。供給される原料ガスの温度は周囲環境と同等の温度である。そのため、原料ガス拡散部42の原料ガス供給路11との接続部付近は、原料ガス供給路11から供給される原料ガスにより冷却され、周囲に比べ低温となる。
原料ガス拡散部42と脱硫剤充填部41の間に設けられた伝熱抑制部43により、原料ガス拡散部42から脱硫剤充填部41への熱伝導による伝熱は抑制され、また、原料ガス供給路11から原料ガス拡散部42へ流入した原料ガスが、直接的に隣接した脱硫剤充填部41へ流入することはできないため、低温の原料ガスが低温のまま脱硫剤充填部41へ流入することによる伝熱も抑制されている。
次に、原料ガスは原料ガス拡散部42内を通流して周方向に拡散し、内断熱材8を介して高温の改質器3からの伝熱により加熱さる。原料ガス拡散部42内で拡散した原料ガスは、水添内筒45と隔壁47の間の空間から構成される予熱流路49へ流入する。原料ガスは、予熱流路49内を軸方向へ流れ、内断熱材8を介して高温の改質器3からの伝熱により加熱され、水添脱硫に好適な温度である250〜300℃程度まで昇温される。
水添脱硫に適した温度にまで昇温された原料ガスは、脱硫剤充填部41へ流入し、水添脱硫に適した温度に保たれた脱硫剤の内部を通流し、脱硫される。脱硫ガスは、脱硫ガス経路13より水添脱硫器4から流出し、改質器3へ供給される。
以上のように、本実施の形態においては、原料ガス拡散部42と脱硫剤充填部41との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部43を構成することにより、水添脱硫器4へ原料ガスを供給する原料ガス供給路11の出口付近の低温部によって脱硫剤充填部41が過度に冷やされることが抑制できる。
また、原料ガス拡散部42から予熱流路49を通過する原料ガスは、内断熱材8を介して高温の改質器3からの伝熱により加熱され、水添脱硫に好適な温度である250〜300℃程度まで昇温される。これにより、脱硫剤の温度は水添脱硫に好適な均一な温度に保たれるため、脱硫剤の搭載量を抑制することができる。この結果、水素生成装置1を低コスト、小型化することができる。
なお、本実施の形態では、伝熱抑制部43は、隔壁47と、隔壁47と水添外筒46により囲まれる隔壁内空間48から構成したが、伝熱抑制部43は原料ガス拡散部42と脱硫剤充填部41の伝熱を抑制するものであればよい。
例えば、隔壁内空間48に気体の対流による伝熱を抑制する断熱材を充填してもよく、また、伝熱抑制部43を構成する構造体部分に、セラミック等熱伝導率の低い断熱性の高い材料を用いてもよい。これにより、伝熱抑制部43の断熱性を高めることができ、伝熱抑制部43を小型化することができる。
なお、本実施の形態においては、水素生成装置1は円筒形に形成されているが、それに限定されるものではない。また、改質器3や水添脱硫器4も、改質反応や一酸化炭素変成反応、水添脱硫を効果的に引き起こすことができる形状であればよい。そのような例として、円筒状の他、角筒状、及び筒状などの形状を挙げることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の水素生成装置の構成は、実施の形態1と同じであり、実施の形
態2の水素生成装置の構成は図1に示し、その重複する説明を省略する。
図3は、本発明の実施の形態2における水添脱硫器の構成図である。図3において、前述の図2と同じ構成要素には同じ符号を付与し、その重複する説明を省略する。
図2との違いは、図3において、水添脱硫器4bの外周側を構成する壁部分が水添外筒46aと、コの字形の隔壁47b、水添外筒46bとから構成され、また、伝熱抑制部43bが、コの字形の隔壁47bと、隔壁47bの外側に配置される流入部断熱材51から構成されることである。ここで、流入部断熱材51は、セラミック粉末を固形化した断熱材から構成される。
水添脱硫器4bの外周側を構成する壁部分を、水添外筒46aと水添外筒46bに分離し、コの字形の隔壁47bを介して構成することにより、実施の形態1の様に水添外筒46aと水添外筒46bを直接接続する場合に比べ、外筒部分の熱伝導による伝熱を抑制することができる。
さらに、隔壁47bの外側に流入部断熱材51を配することにより、コの字形の隔壁47bの下面から上面への空気の対流による伝熱と熱放射による伝熱を抑制することができる。
つまり、原料ガス供給路11から供給される低温の原料ガスにより低温となる原料ガス供給路11との接続部付近の原料ガス拡散部42から脱硫剤充填部41への熱伝導による伝熱は抑制され、また、原料ガス供給路11から原料ガス拡散部42へ流入した低温の原料ガスが、直接的に隣接した脱硫剤充填部41へ流入することはできないため、低温の原料ガスが低温のまま脱硫剤充填部41へ流入することによる伝熱も抑制される。
以上のように、本実施の形態においては、原料ガス拡散部42と脱硫剤充填部41との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部43bを構成することにより、水添脱硫器4bへ原料ガスを供給する原料ガス供給路11の出口付近の低温部によって脱硫剤充填部41が過度に冷やされることが抑制できる。
また、原料ガス拡散部42から予熱流路49を通過する原料ガスは、内断熱材8を介して高温の改質器3からの伝熱により加熱され、水添脱硫に好適な温度である250〜300℃程度まで昇温される。
これにより、脱硫剤の温度は水添脱硫に好適な均一な温度に保たれるため、脱硫剤の搭載量を抑制することができる。この結果、水添脱硫器4bを低コスト、小型化することができるので、水添脱硫器4bを構成要素とする水素生成装置を低コスト、小型化することができる。
なお、本実施の形態では、隔壁47bの外側に流入部断熱材51を配しているが、流入部断熱材51を配さず、空気層としてもよい。
この場合、コの字形の隔壁47bの下面から上面への空気の対流による伝熱と熱放射による伝熱を抑制することができないが、水添脱硫器4bの外周側を構成する壁部分を、水添外筒46aと水添外筒46bに分離し、コの字形の隔壁47bを介して構成することにより、実施の形態1の様に水添外筒46aと水添外筒46bを直接接続する場合に比べ、外筒部分の熱伝導による伝熱を抑制することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の水素生成装置の構成は、実施の形態1と同じであり、実施の形態3の水素生成装置の構成は図1に示し、その重複する説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態3における水添脱硫器の構成図である。図4において、前述の図2および図3と同じ構成要素には同じ符号を付与する。
図2および図3との違いは、伝熱抑制部43cが、円盤状の隔壁47cと隔壁47cの上部に備えられる流入部断熱材51cから構成されることである。
隔壁47cを伝熱抑制部43cの底面にのみに配置し、隔壁47cの上部に流入部断熱材51cを配置することにより、隔壁47cによる原料ガス拡散部42から脱硫剤充填部41への熱伝導による伝熱は抑制される。さらに、原料ガス拡散部42と脱硫剤充填部41の間に設けられた流入部断熱材51cにより、原料ガス拡散部42から脱硫剤充填部41への熱伝導による伝熱は抑制される。
また、原料ガス供給路11から原料ガス拡散部42へ流入する低温の原料ガスが、円盤状の隔壁47cにより、直接的に隣接した脱硫剤充填部41へ流入することはできないため、原料ガスが低温のまま脱硫剤充填部41へ流入することによる伝熱も抑制される。
つまり、原料ガス供給路11から供給される低温の原料ガスにより低温となる原料ガス供給路11との接続部付近の原料ガス拡散部42から脱硫剤充填部41への熱伝導による伝熱は抑制され、また、原料ガス供給路11から原料ガス拡散部42へ流入した低温の原料ガスが、直接的に隣接した脱硫剤充填部41へ流入することはできないため、低温の原料ガスが低温のまま脱硫剤充填部41へ流入することによる伝熱も抑制される。
以上のように、本実施の形態においては、原料ガス拡散部42と脱硫剤充填部41との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部43cを構成することにより、水添脱硫器4cへ原料ガスを供給する原料ガス供給路11の出口付近の低温部によって脱硫剤充填部41が過度に冷やされることが抑制できる。
また、原料ガス拡散部42から予熱流路49を通過する原料ガスは、内断熱材8を介して高温の改質器3からの伝熱により加熱され、水添脱硫に好適な温度である250〜300℃程度まで昇温される。
これにより、脱硫剤の温度は水添脱硫に好適な均一な温度に保たれるため、脱硫剤の搭載量を抑制することができる。この結果、水添脱硫器4cを低コスト、小型化することができるので、水添脱硫器4cを構成要素とする水素生成装置を低コスト、小型化することができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における燃料電池システムの概略構成図である。図5において、前述の図1と同じ構成要素には同じ符号を付与する。
図1に示した水素生成装置1と、図5に示す本発明の実施の形態4の燃料電池システムにおける水素生成装置1dは、水添脱硫器4dの構成以外は同じ構成であり、その重複する説明を省略する。
図1に示した水素生成装置1と図5に示す燃料電池システムにおける水素生成装置1dとの違いは、図5において、水添脱硫器4dの原料ガス拡散部42dが改質器3の外周のみではなく、底面を覆うように構成されていることである。
また、図5において、燃料電池システム100は、水素生成装置1dと燃料電池10を備える。燃料電池10は、水素を含有するガスを用いて発電する固体高分子型燃料電池である。水素生成装置1dと燃料電池10は改質ガス経路14により接続される。
以上のように構成された燃料電池システム100について、以下その動作、作用を説明する。
原料ガス供給路11から、原料ガス源(図示せず)から水素が添加された原料ガスを水素生成装置1dへ供給され、水供給路12から、水供給源(図示せず)から供給される水を水素生成装置1dへ供給される。水素生成装置1dは、供給された原料ガスと水より改質ガスを生成し、改質ガスは、改質ガス経路14より燃料電池10へ供給される。燃料電池10は、供給された改質ガスを燃料として発電する。
次に、本発明の実施の形態4おける水素生成装置の水添脱硫器について図6を用いて詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態4おける水添脱硫器の構成図である。図6において、前述の図2と同じ構成要素には同じ符号を付与する。
図6において、水添脱硫器4dの原料ガス拡散部42dは、水添外筒46と、水添外筒底板46c、水添内筒底板45a、隔壁47に囲まれる円盤状の空間から構成される。これ以外の構成は、前述の図2と同じである。
以上のように構成された水添脱硫器4dについて、以下その動作、作用を説明する。
まず、原料ガス供給路11は水添脱硫器4dの原料ガス拡散部42dへ水素を添加された原料ガスを供給する。原料ガス拡散部42dの原料ガス供給路11との接続部付近は、原料ガス供給路11から供給される原料ガスにより冷却され、周囲に比べ低温となる。
ここで、原料ガス拡散部42dと脱硫剤充填部41の間に設けられた伝熱抑制部43により、原料ガス拡散部42dによって脱硫剤充填部41が過度に冷却されることが抑制される。
また、原料ガス供給路11から供給される低温の原料ガスは、円環状の原料ガス拡散部42d内で拡散し、水添内筒45と隔壁47の間の空間において、内断熱材8dを介して改質器3の底面からの伝熱により加熱され、予熱流路49へ流入する。さらに、原料ガスは予熱流路49内を軸方向へ流れ、内断熱材8dを介して高温の改質器3の側部からの伝熱により加熱され、水添脱硫に好適な温度である250〜300℃程度まで昇温される。
以上のように、本実施の形態においては、原料ガス拡散部42dと脱硫剤充填部41との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部43を構成することにより、水添脱硫器4dへ原料ガスを供給する原料ガス供給路11の出口付近の低温部によって脱硫剤充填部41が過度に冷却されることが抑制できる。
また、原料ガスは原料ガス拡散部42d及び予熱流路49において加熱され、水添脱硫に好適な温度である250〜300℃程度まで昇温される。これにより、脱硫剤の温度は水添脱硫に好適な均一な温度に保たれるため、脱硫剤の搭載量を抑制することができる。
この結果、水添脱硫器4dを低コスト、小型化することができるので、水添脱硫器4dを構成要素とする水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システムを低コスト、小型化することができる。
なお、本実施の形態における燃料電池システムに用いる水素生成装置は、図5、図6に示す構成としたが、それに限定されるものではなく、実施の形態1〜3で述べたいずれかの水素生成装置でもよい。
なお、本実施の形態における燃料電池システムに用いる燃料電池は、水素を含有するガスを用いて発電する燃料電池であればよく、固体高分子型燃料電池の他、固体酸化物型燃料電池などでもよい。
本発明の水素生成装置は、脱硫剤を水添脱硫に好適な均一な温度とすることができるので、改質器からの伝熱で加熱される水添脱硫器を備えた、家庭用燃料電池システム用の水素生成装置に適用できる。
1,1d 水素生成装置
2 燃焼器
3 改質器
4,4b,4c,4d 水添脱硫器
5 蒸発部
6 改質部
7 一酸化炭素低減部
8,8d 内断熱材
9 外断熱材
10 燃料電池
11 原料ガス供給路
12 水供給路
13 脱硫ガス経路
14 改質ガス経路
16 可燃ガス経路
21 燃焼ガス流路
41 脱硫剤充填部
42,42d 原料ガス拡散部
43,43b,43c 伝熱抑制部
45 水添内筒
46,46a,46b 水添外筒
47,47b,47c 隔壁
48 隔壁内空間
49 予熱流路
50a 上仕切り板
50b 下仕切り板
51、51c 流入部断熱材
100 燃料電池システム

Claims (3)

  1. 原料ガスを用いて改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、前記改質器からの伝熱で加熱され前記改質器に供給される原料ガス中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、前記水添脱硫器に原料ガスを供給する原料ガス供給路と、を備え、前記水添脱硫器は、脱硫剤が充填される脱硫剤充填部と、前記原料ガス供給路から供給される原料ガスを前記脱硫剤充填部における原料ガスの進行する方向に対して交差する方向に拡散させる原料ガス拡散部と、前記原料ガス拡散部と前記脱硫剤充填部との間の伝熱を抑制する伝熱抑制部を備えることを特徴とする水素生成装置。
  2. 前記改質器は、円筒状であり、前記水添脱硫器は、前記改質器の外周に配置された環状の円筒形状であり、前記脱硫剤へ供給される原料ガスは前記脱硫剤内を軸方向に流れる、請求項1に記載の水素生成装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の水素生成装置と、前記水素生成装置から供給される水素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、を備えた燃料電池システム。
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