JP2017077704A - ホワイトボード用イレーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間にわたり高い拭き取り性能を保持しつつ、使用期間中常に安定して筆記面上に保持され得るホワイトボード用イレーザを提供する。
【解決手段】本発明に係るホワイトボード用イレーザは、使用者に把持され得る本体と、本体の一面側に取り付けられホワイトボードの筆記面上の筆記を拭き取るための拭き取り面を一面側に有したシートを厚み方向に剥離可能に複数積層させてなる多層シートと、前記本体又は前記多層シートに前記厚み方向に沿って保持位置を調整可能に設けられ前記拭き取り面が前記筆記面に接した状態で前記筆記面に吸着固定され得る磁石とを具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ホワイトボードの筆記面上の筆記を拭き取り得るホワイトボード用イレーザに関するものである。
従来、黒板消しのみならず、ホワイトボード用イレーザにおいて磁石を設けることにより、黒板の盤面やホワイトボードの筆記面の任意の箇所に保持させておくことができるものが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。斯かる特許文献に記載のものは、所要の時にのみ磁石を盤面又は筆記面に近接させることにより、盤面上のチョークや筆記面上のマーカによる筆記を拭き取るための拭き取り面を盤面或いは筆記面に接した状態で磁力により保持させることができるものである。
そして現在、ホワイトボード用イレーザでは、常に拭き取り面を清潔に保つことで高い拭き取り性能を長期間維持すべく、互いに剥離可能に積層された多層シートを有するものが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。これにより、単に筆記面の拭き取り作業効率の向上のみならず、ホワイトボードの使用者の作業効率の向上から、当該ホワイトボードを用いたミーティングの高効率化にも寄与せしめている。
実公昭52−102242号公報 実開平03―072498号公報
「コクヨ2015総合カタログ」、ステーショナリー編、コクヨ株式会社、2014年12月発行、P.467
しかしながら、多層シートを設けたものに対し、筆記面に拭き取り面が接した状態で磁力により保持させようとすると、多層シートにおけるシートの積層枚数によって筆記面に対する吸着力が変化してしまう。そうなると、まだ新しくシートの積層枚数が多い状態を想定して磁石の位置又は磁力を設定すれば積層枚数が少なくなると筆記面への吸着力が大きくなり過ぎて拭き取り作業で不要に大きな労力を要することになる。その反面積層枚数が少ない状態を想定して磁石の位置又は磁力を設定すれば積層枚数が多いときには吸着力が弱すぎて筆記面上に安定して保持できないという不具合が起こり得る。
本発明は、このような不具合に着目したものであり、長期間にわたり高い拭き取り性能を保持しつつ、使用期間中常に安定して筆記面上に保持され得るホワイトボード用イレーザを提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係るホワイトボード用イレーザは、使用者に把持され得る本体と、本体の一面側に取り付けられホワイトボードの筆記面上の筆記を拭き取るための拭き取り面を一面側に有したシートを厚み方向に剥離可能に複数積層させてなる多層シートと、前記本体又は前記多層シートに前記厚み方向に沿って保持位置を調整可能に設けられ前記拭き取り面が前記筆記面に接した状態で前記筆記面に吸着固定され得る磁石とを具備することを特徴とすることを特徴とする。
ここで、磁石の保持位置が「調整可能に」設けられるということは、磁石と筆記面との距離が調整されるときに使用者の意図を介して調整されることだけでなく、使用者の意図を介さないで調整されることをも含む概念である。
このようなものであれば、使用者が多層シートを構成するシートを剥離して多層シートの厚み寸法が逓減していっても、磁石と筆記面との相対距離を所定の寸法に保つことができるので、磁石を吸着し得る筆記面に対して拭き取り面を所要の強度で吸着させることができる。その結果本発明によれば、長期間にわたり高い拭き取り性能を保持しつつ、使用期間中常に安定して筆記面上に保持され得るホワイトボード用イレーザを提供することができる。
また、磁石を多層シートに対して安定して保持するための具体的な構成として、磁石を固定支持し得るホルダを有するものであり、このホルダが、本体又は多層シートに保持されている構成を挙げることができる。
また、使用者が容易に磁石の位置を修正できるようにするためには、ホルダを、本体及び多層シートに対し厚み方向に連通するように穿たれた開口に挿入された樹脂製の発泡体とし、磁石を、この開口内に保持させておくことが望ましい。
ホルダがより確実に本体に保持され得るようにするためには、本体を、ホルダと同じ樹脂製の発泡体とし、ホルダの外形を、開口よりも大きく構成すればよい。これにより、樹脂製の発泡体の有用な特性である摩擦と弾性を併せて利用し、より有効な磁石に保持に資する。
使用中の磁石が所要の位置に安定して保持され得るようにするためには、磁石を、開口よりも小さい外形を有し開口に接しないようにホルダに保持されているようにすることが好ましい。
筆記面に保持された状態を安定して維持されるようにして筆記面上で使用者が手を離しても向きが変わったり筆記面から脱落してしまったりすることを有効に回避するためには、磁石を収容している開口を一箇所のみ設け、全体の重心を、開口と重複又は近接するようにすればよい。これにより、筆記面に磁力で吸着した後使用者の手から本体が離れたとき、重心が下方に移動しようとして本体が磁石を中心として筆記面上で回転して向きを変えてしまったり、当該回転により磁石が筆記面に吸着し得なくなり拭き取り面が筆記面から離間してホワイトボード用イレーザ自体が筆記面から脱落してしまったりするという不具合を有効に回避し得る。
ホワイトボード用イレーザとしての性能をより高くするとともに筆記面と磁石との間に設ける所定寸法をより正確にするためには、拭き取り面側から露出し前記磁石と前記筆記面との間に所定の間隔を設けるためのスペーサを有するものとし、このスペーサを、一面側が拭き取り面とともに筆記面に接し他面側が磁石に固定されたシート状をなすものとすればよい。
ここで、スペーサとは、筆記面と磁石との間に直接的に介在する態様に限られることはなく、シートの剥離に伴って減少していく多層シートの厚み寸法に拘わらず、筆記面と磁石との間に所定の隙間を形成する態様等をも含まれる概念である。また、本体とは、使用者に把持され得るように形成されていればよく、多層シートと一体であっても良い。
また、筆記面上の記載の所要の箇所のみ正確且つ確実に拭き取り得るようにするためには、シートを、平面視鋭角をなした端縁を有したものとすればよい。これにより、端縁及びその周辺の領域を筆記面の所要の領域のみに接しさせて拭き取ることで、使用者は所要の箇所のみ正確に拭き取り面を当てることができる。また端縁が平面視鋭角をなすことで、直角や鈍角をなした部分よりも、所要の箇所周辺の視認性が高くなり、拭き取り作業の正確性の向上にも資する。
本発明によれば、長期間にわたり高い拭き取り性能を保持しつつ、使用期間中常に安定して筆記面上に保持され得るホワイトボード用イレーザを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る外観図。 同斜視図。 同上。 同平面図。 同分解斜視図。 図中央縦断面図。 図6に係る作用説明図。 同上。 同実施形態の変形例に係る分解斜視図。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るホワイトボード用イレーザ(以下、イレーザと記す)Aは、例えばオフィスや公共機関において用いられるホワイトボード100の筆記面104に例えば専用のマーカによって記された記載を好適に拭き取るためのものである。
ホワイトボード100は、図1にその一例を示すように、本実施形態では床面上を任意に移動可能であるキャスタ付きの脚ベース101と、この脚ベース101から立設される脚支柱102と、この脚支柱102に支持されたボード103とを具備するものである。そしてボード103が、その少なくとも一面に磁石を吸着し得る金属素材の表面に白色の着色を施した筆記面104を有している。ここで当該ホワイトボード100に関しては図示の態様のみならず、例えばオフィスの空間を間仕切るための間仕切り壁に上記ボード103を配することによりオフィスに予め設けられたものや脚ベース101、脚支柱102を有さないボード103のみの態様のもの等、既存の種々の態様を利用し得るため、本明細書では更なる説明を省略する。
ここで、本実施形態に係るイレーザAは、使用者に把持され得る本体1と、本体1の一面側に取り付けられホワイトボード100の筆記面104上の筆記を拭き取るための拭き取り面22を一面側に有したシートを厚み方向に剥離可能に複数積層させてなる多層シート2と、本体1又は多層シート2に厚み方向に沿って保持位置を調整可能に設けられ拭き取り面22が筆記面104に接した状態で筆記面104との間で所定の間隔が維持されながら吸着固定され得る磁石たるマグネット4とを具備することを特徴とするものである。加えて本実施形態では、上記本体1、多層シート2、マグネット4及びマグネットカバー5に加え、マグネット4を固定支持し得るホルダ3と、拭き取り面22側から露出しマグネット4と筆記面104との間に所定の間隔を設けるためのスペーサたるマグネットカバー5と有する。具体的にはこのホルダ3がマグネット4を支持しながら、本体1に保持されている。なおこのイレーザAは勿論上下左右共に様々な向きで使用することができるものであるが説明の便宜上、筆記面104にマグネット4を吸着させたときに本体1において使用者側に面する側を「上」とし、同様に筆記面104に面する側を「下」とし、図4の如く「上」側から視るときを「平面視」として説明する。
以下、斯かるイレーザAの構成について、図1〜図5を参照しつつ具体的に説明する。
本体1は、例えばウレタン素材やEVA樹脂素材からなる樹脂製の発泡体である。この本体1は、平面視形状が使用者側に臨む上面を有するとともにこの上面12の反対側において多層シート2を支持している。そしてこの本体1は上下に亘って同じ形状であり且つ多層シート2とも同じ平面視形状をなす。この本体1の平面視形状は、使用者が容易に把持し易いよう、左右対称をなす縦長の概略五角形状をなしている。そして図4での図示すなわち平面視左右中央且つ上下方向では中央よりも若干上側にマグネット4を挿入するための開口たる上開口11が一箇所のみ穿たれている。この上開口11の開口縁13に対しホルダ3を挿入することでマグネット4を任意の上下位置に固定することができる。
この本体1の平面視形状について具体的に説明すると、基端面1eを底辺、先端縁1aを頂点とした左右対称の縦長の概略五角形状をなす。詳細には、上述した基端面1e及び先端縁1aと、この先端縁1aから鋭角をなして拡開する拡開領域1bと、上開口11近傍において最も左右の寸法が大きくなる膨出領域1cと、この膨出領域1cから基端面1eに亘るまで左右の寸法が漸次狭まるように形成されたテーパ領域1dとを有している。
多層シート2は、特に図3に示すように、例えば従前より拭き取り用の素材として用いられる例えば同じ平面視形状をなすフェルト製のシート20を10層に重ねることによって構成されている。そしてこれら各シート20における下側の面を拭き取り面22としつつ各シート20が剥離可能に重ねられている。これにより、使用により筆記面104上のマーカが十分に拭き取られたと判断した使用者は最下層のシート20を剥離し、すぐ上層にある別のシート20の拭き取り面22を露出させて、継続して使用することができる。そして図示しないがこれら層状に重ねられた各シート20は2色の異なる色彩を呈している。そしてこれら色彩の異なるシート20が交互に重ねられることにより、使用者は多層シート2におけるシート20が重なり枚数を容易に把握することができる。
この多層シート2の平面視形状は上述の通り本体1と同じ形状である。すなわちこの多層シート2の平面視形状についても説明すると、使用者が容易に把持し易いよう、左右対称をなす縦長の概略五角形状をなしている。そして図4での図示すなわち平面視左右中央且つ上下方向では中央よりも若干上側にマグネット4を挿入するための開口たる下開口21が一箇所のみ穿たれている。この下開口21の開口縁13に対しホルダ3或いはマグネット4を挿入することでマグネット4を任意の上下位置に固定することができる。
この多層シート2の平面視形状について具体的に説明すると、平面視形状は基端面2eを底辺、先端縁2aを頂点とした左右対称の縦長の概略五角形状をなす。詳細には、上述した基端面2e及び先端縁2aと、この先端縁2aから鋭角をなして拡開する拡開領域2bと、開口近傍において最も左右の寸法が大きくなる膨出領域2cと、この膨出領域2cから基端面2eに亘るまで左右の寸法が漸次狭まるように形成されたテーパ領域2dとを有している。
ホルダ3は、本体1及び多層シート2に対し厚み方向に連通するように穿たれた開口たる上開口11並びに下開口21に挿入される平面視概略真円形状をなした円筒形状をなす本体1と同じ素材すなわち樹脂製の発泡体である。このホルダ3は、マグネット4を下面側で支持しつつ上開口11及び下開口21へ挿入されることによりマグネット4を所要の上下位置で上開口11並びに下開口21内に保持するためのものである。このホルダ3は、本体1の上開口11から表出する表出面31と、開口に接した状態で保持され得る円筒面32と、下面側で例えば粘着剤を介してマグネット4を支持するための支持面33とを有している。本実施形態では、このホルダ3の外形を上開口11並びに下開口21よりも大きく構成している。これにより、円筒面32が上開口11並びに下開口21の開口縁13、23に対し圧迫しながら挿入されることで、本体1並びに多層シート2に対する摩擦による安定した位置決めを実現している。
マグネット4は、本実施形態では概略円筒形状をなす硬質の永久磁石であり、使用者側ではホルダ3に対し粘着剤を介して支持されるとともに筆記面104側ではマグネットカバー5に対し接着されている。このマグネット4は、開口すなわち本体1の上開口11並びに多層シート2の下開口21よりも小さい外形を有しこれら上開口11並びに下開口21に接しないようにホルダ3に保持されている。
マグネットカバー5は、本実施形態では上記多層シート2を構成しているフェルト素材と同じ素材から構成され筆記面104側である下側を上記拭き取り面22と同じ作用つまり拭き取り可能である露出面52とするともに、使用者側である上側を、マグネット4に固定されるための接着面51としたものである。
しかして本実施形態に係るこのマグネットカバー5の厚み寸法を1mmに設定することにより、露出面52が筆記面104に接しているときは、常にマグネット4と筆記面104との距離が約1mmに保持されることになる。すなわち当該マグネットカバー5は、マグネット4と筆記面104との距離を一定に保つためのスペーサとしての作用を奏している。
すなわち図6〜図8に示すように、当該スペーサは継続的な使用により多層シート2を構成するシート20が順次剥離されるが、マグネット4と筆記面104との距離は常に一定である。
図6では、例えば使用開始間もない状態にあり多層シート2が10枚のシート20全て重ねられた状態を示している。このときホルダ3は本体1の上開口11及び多層シート2の下開口21ともに円筒面32が開口縁13、23に対し圧迫しながら挿入される点、及びマグネット4と筆記面104との間には常にマグネットカバー5が介在している点によりマグネット4上下位置が筆記面104に対して安定して支持されている。
図7では、継続した使用により10枚のうち3枚のシート20が剥離された状態を示している。このときホルダ3は若干本体1よりの位置にずれながらも上記同様に円筒面32が開口縁13、23に対し圧迫しながら挿入される点、及びマグネット4と筆記面104との間には常にマグネットカバー5が介在している点によりマグネット4上下位置が筆記面104に対して安定して支持されている。
図8では、長期の使用により10枚のうち9枚のシート20が剥離された状態を示している。この状態にあってもホルダ3は専ら本体1に支持され円筒面32が開口縁13に対し圧迫しながら挿入される点、及びマグネット4と筆記面104との間には常にマグネットカバー5が介在している点によりマグネット4上下位置が筆記面104に対して安定して支持されている。
すなわち、マグネット4の位置を本体1に対し変更不能に固定すれば多層シート2の厚みが変わればマグネット4と筆記面104との距離も変わってしまう。しかし本実施形態ではマグネット4と筆記面104との距離は常に一定であるため、筆記面104には常にマグネット4による所要の磁力が作用している。これにより、多層シート2の厚みが多いときでも筆記面104に作用する磁力が弱すぎてイレーザAが不意に筆記面104から脱落してしまうことが無い。また、多層シート2の厚みが小さいときでも筆記面104に作用する磁力が強すぎて当該磁力が使用者の拭き取り作業に対する不要な抵抗となってしまうことも無い。
加えて本実施形態では、マグネット4以外の各構成要素の素材を全てマグネット4よりも比重が軽い素材を適用しているものの、全体の重心Cが、マグネット4が位置している開口である上開口11及び下開口21の位置と重複させているため、使用者がイレーザAから手を離した図1に示すような状態で、イレーザAがマグネット4を中心に回転してしまうことがない、つまりマグネット4の位置を全体の重心が離れたものであれば当該重心がマグネット4から床面へ向かう方向に重力により移動し、イレーザA全体が回動してしまい、このときにマグネット4と筆記面104が離間してしまいイレーザAが筆記面104から脱落するという事態が起こり得る。しかし本実施形態では図4に示すように、マグネット4を先端縁1a、2aよりに配置しつつも膨出領域1c、2cから基端面1e、2eまでの領域をテーパ領域1d、2dとした結果、重心Cも先端縁1a、2aよりに設定されるため重心Cとマグネット4すなわち上開口11並びに下開口21の位置が重複し、上記不具合が起こることもない。
さらに本実施形態では、本体1と多層シート2を構成する個々のシート20とを同じ平面視形状とし、先端縁2aから鋭角をなして拡開する拡開領域2bを形成することで、先端縁2a近傍の領域を平面視鋭角をなした端縁として有効に使用することができる。すなわち使用者はイレーザAの拭き取り面22全体を有効に使用して筆記面104の広い領域を速やかに拭き取る作業が行い得るほか、上記先端縁2a近傍の領域を利用して、筆記面104上の記載の細かな修正を目的とした、狭い領域や小さい面積のみを周囲の記載を拭き取ってしまうことなく正確に拭き取ることができる。これは、いわゆる拭き取り面22の「カド」に相当する先端縁2a近傍の平面視鋭角をなして拡開する拡開領域2bとなっているために使用者は先端縁2aが筆記面104に接しているときの先端縁2aの近傍の視認が行い易いからである。これにより使用者は、先端縁2aの位置が筆記面104上で自らの意図通りの位置にあるか否かを確実に視認しながら拭き取り作業が行えるからである。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係るホワイトボード100用のイレーザAは、使用者がシート20を剥離してゆき本体1に支持される多層シート2の厚み寸法が逓減していっても、マグネット4と筆記面104との相対距離が多層シート2の厚み寸法に応じて調整される結果、所定の寸法に保つことができるので、筆記面104に対して拭き取り面22を所要の強度で吸着させるべく適度な強度の磁力を筆記面104に作用させることができる。その結果本、長期間にわたり高い拭き取り性能を保持しつつ、使用期間中常に安定して筆記面104上に保持され得るイレーザAが実現されている。特に本実施形態ではマグネット4は上下方向において無段階で任意の位置に保持可能に構成されているので、多層シート2の厚み寸法に応じて常に最適な磁力を筆記面104に作用せしめている。
また、マグネット4を多層シート2に対して安定して保持するための具体的な構成として本実施形態では、マグネット4を固定支持し得るホルダ3を設け、このホルダ3を本体1又は多層シート2に保持させている態様を適用している。
そして使用者が容易にマグネット4の上下位置を適宜修正できるようにするために本実施形態では、ホルダ3を、本体1及び多層シート2に対し厚み方向に連通するように穿たれた開口たる上開口11並びに下開口21に挿入される樹脂製の発泡体とし、マグネット4を、これら上開口11或いは下開口21内に保持させている。
ホルダ3がより確実に本体1に保持され得るようにするために本実施形態では、本体1を、ホルダ3と同じ樹脂製の発泡体とし、ホルダ3の外形を、開口よりも大きく構成することにより、樹脂製の発泡体の有用な特性である摩擦と弾性を併せて利用し、より安定したマグネット4の保持を実現している。
使用中のマグネット4が所要の位置に安定して保持され得るようにするために本実施形態では、マグネット4を、開口よりも小さい外形を有し開口たる上開口11並びに下開口21に接しないようにホルダ3に保持されるようにしている。
筆記面104に保持された状態を安定して維持されるようにして筆記面104上で使用者が手を離してもイレーザAの向きが変わったりイレーザAが筆記面104から脱落してしまったりすることを有効に回避するために本実施形態では、マグネット4を収容している開口たる上開口11並びに下開口21を一箇所のみ設け、全体の重心Cを、これら上開口11並びに下開口21と重複するようにしている。その結果、筆記面104に磁力で吸着した後使用者の手から本体1が離れたとき、重心Cが下方に移動しようとして本体1がマグネット4を中心として筆記面104上で回転して向きを変えてしまったり、当該回転によりマグネット4が筆記面104に吸着し得なくなり拭き取り面22が筆記面104から離間してイレーザA自体が筆記面104から脱落してしまったりするという不具合を有効に回避している。
ホワイトボード100用のイレーザAとしての性能をより高くするとともに筆記面104とマグネット4との間に設ける所定寸法をより正確にするために本実施形態では、スペーサの作用を奏するものとして、一面側が拭き取り面22とともに筆記面104に接し他面側がマグネット4に固定されたシート状をなすマグネットカバー5を適用している。また本実施形態では具体的に図示していないが、このフェルト素材からなるマグネットカバー5は、マグネット4に対し交換可能としてもよい。
また、筆記面104上の記載の所要の箇所のみ正確且つ確実に拭き取り得るようにするために本実施形態では、シート20を、平面視鋭角をなした端縁を形成し得る形状なすように先端縁2a並びに拡開領域2bを設定している。これにより、先端縁2a及びその周辺の領域を筆記面104の所要の領域のみに接しさせて拭き取ることで、使用者は所要の箇所のみ正確に拭き取り面22を当てることができる。また先端縁2a及びその周辺の領域が平面視鋭角をなすことで、直角や鈍角をなした他の部分よりも、所要の箇所周辺の視認性が高くなっているので、拭き取り作業の正確性が有効に向上している。
<変形例>
以下、本実施形態の変形例について説明する。当該変形例において、上記実施形態の構成要素に相当するものに対しては同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略する。
本変形例に係るイレーザAは、基本的な構成は上記図1〜図8に示した上記実施形態と同様であるが、図9に示すように、ホルダ3の上面を含む領域の径を大きくした鍔34を設けている。
このようなものであっても、勿論上記実施形態同様の作用効果を奏する。加えて上記の鍔34を設けることにより、使用者がホルダ3を上面側から強く押圧してもホルダ3の拭き取り面22側からの不要な脱落を有効に回避できたものとなっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態では単一の開口に対し単一の磁石を設け、当該磁石の保持位置がスペーサたるマグネットカバーを介して筆記面から離間した態様を開示したが勿論、磁石はスペーサを介さずに筆記面に接するものでもよい。またスペーサを設ける場合は、筆記面と磁石との距離が常に一定となるものであれば態様は問わない。その態様の一つとして、例えば各シートに設けた開口毎に拭き取り面に対し位置決めされたシート状の可撓性を有した磁石を設けておき、シートとともにシート状の磁石ごと剥離されるような態様としても良い。また本体の素材や平面視形状、さらには多層シートの厚みや素材といった具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明はホワイトボードの筆記面上の筆記を拭き取り得るイレーザとして利用することができる。
A…イレーザ
1…本体
11…開口(上開口)
2…多層シート
2a…端縁(先端縁)
20…シート
21…開口(下開口)
22…拭き取り面
3…磁石ホルダ(ホルダ)
32…圧入面(円筒面)
4…磁石(マグネット)
5…スペーサ(マグネットカバー)
100…ホワイトボード
104…筆記面
C…重心

Claims (8)

  1. 使用者に把持され得る本体と、
    本体の一面側に取り付けられホワイトボードの筆記面上の筆記を拭き取るための拭き取り面を一面側に有したシートを厚み方向に剥離可能に複数積層させてなる多層シートと、
    前記本体又は前記多層シートに前記厚み方向に沿って保持位置を調整可能に設けられ前記拭き取り面が前記筆記面に接した状態で前記筆記面に吸着固定され得る磁石と
    を具備するホワイトボード用イレーザ。
  2. 前記磁石を固定支持し得るホルダを有するものであり、
    このホルダが、前記本体又は前記多層シートに保持されている請求項1記載のホワイトボード用イレーザ。
  3. 前記ホルダが、前記本体及び前記多層シートに対し前記厚み方向に連通するように穿たれた開口に挿入された樹脂製の発泡体であり、前記磁石が、この開口内に保持されている請求項2記載のホワイトボード用イレーザ。
  4. 前記本体が、前記ホルダと同じ樹脂製の発泡体であり、前記ホルダの外形が、前記開口よりも大きく構成されている請求項3記載のホワイトボード用イレーザ
  5. 前記磁石が、前記開口よりも小さい外形を有し前記開口に接しないように前記ホルダに保持されている請求項3又は4記載のホワイトボード用イレーザ。
  6. 前記開口が、一箇所のみ設けられたものであり、
    全体の重心が、前記開口と重複又は近接している請求項3、4又は5記載のホワイトボード用イレーザ。
  7. 前記磁石と前記筆記面との間に所定の間隔を設けるためのスペーサを有するものであり、
    このスペーサが、一面側が前記拭き取り面とともに前記筆記面に接し他面側が前記磁石に固定されたシート状をなすものである請求項1、2、3、4、5又は6記載のホワイトボード用イレーザ。
  8. 前記シートが、平面視鋭角をなした端縁を有している請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のホワイトボード用イレーザ。
JP2015207630A 2015-10-22 2015-10-22 ホワイトボード用イレーザ Pending JP2017077704A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111409383A (zh) * 2019-01-06 2020-07-14 仪陇县先锋镇小学校 推拉式磁力板擦

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