JP2017077146A - 難着雪リング撤去装置 - Google Patents

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浩之 吉崎
Hiroyuki Yoshizaki
浩之 吉崎
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Abstract

【課題】難着雪リングを送電線等から容易かつ安全に撤去して確実に回収することが可能であって、送電線等への取り付けや取り外しの際の作業性に優れるとともに、持ち運び易く、しかも安価に製造することが可能な難着雪リング撤去装置を提供する。【解決手段】難着雪リング撤去装置1は、難着雪リングSが取り付けられた電線Lを中心軸の方向へ挿通される円筒状の筺体8と、筺体8に取り付けられた一対のガイドローラ2,2と、ガイドローラ2,2の間において電線Lを囲むように設置される垂直刃3及び平行刃4と、垂直刃保持手段14及び平行刃保持手段15と、筺体8の上部を覆うカバー5と、回収袋を吊り下げるために筺体8の左右に設置された半円形状の一対の吊り下げ具6,6と、を備え、平行刃保持手段15の後方において筺体8に形成された排出口には、ダクト23を接続するための排出部7が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、難着雪リングを送電線等から回収する際に用いられる装置及びそれを用いた難着雪リングの撤去方法に係り、特に、持ち運び易く、作業性にも優れ、しかも安価に製造することが可能な難着雪リング撤去装置に関する。
送電線に付着した雪は「より」に沿って回転しながら成長する。「難着雪リング」とは、このような雪の成長を防ぐことを目的として所定の間隔で送電線に装着されるものである。難着雪リングは、送電線の張替工事の際に撤去されるが、経年劣化によって脆くなったものは、欠損割れを起こして飛散し、公衆災害を招くおそれがある。そこで、従来、難着雪リングを落下させることなく安全に効率よく回収する技術が求められており、それに関し、これまでにも様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、架線に対する設置が容易であって、しかも架線を傷つけ難い難着雪リングの取外装置に関する発明が開示されている。
この発明は、架線に沿って走行可能な装置本体に一対の爪部が設けられ、この一対の爪部が架線に非接触の状態で架線の左右両側において上下方向に沿う軸芯周りに回動することを特徴としている。
また、特許文献2には、電線から取り外した難着雪リングの落下を確実に防ぐことが可能な難着雪リングの撤去装置とその撤去工法に関する発明が開示されている。
この難着雪リングの撤去装置は、電線に直交する軸を中心として回転するリンクチェーンの各凸部と、このリンクチェーンと電線を挟んで対向する位置に設けられた操作ロッドの凹部によって、電線に装着されている難着雪リングを挟みつつ、せん断力を加えて破断させる構造であり、リンクチェーンと操作ロッドが設置される移動筺体の内底側に、破断した難着雪リングを回収するためのダクトが設けられたことを特徴としている。
さらに、特許文献3には、送電線等に装着された難着雪リングを落下させることなく確実に回収することが可能な撤去装置とその撤去工法に関する発明が開示されている。
この難着雪リングの撤去装置は、難着雪リングの一部を固定するための凹部が設けられた操作ロッドと、凹部に正対して、電線に沿って平行移動可能に設置される切断筺体と、この切断筺体に装着されて、凹部に固定された難着雪リングに破断力を付与する凸部を備えるとともに、切断筺体の前側下面に、破断した難着雪リングを回収するためのダクトが設けられた構造となっている。
特開2014−166107号公報 特開2007−166845号公報 特開2006−94695号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、架線の左右に配置された爪部を回動させるための駆動部を必要とするため、構造が複雑であり、安価に製造できないことに加え、全体が重くなるため、架線への取り付けや取り外しの際の作業性が悪いという課題があった。
また、特許文献2に記載された発明では、リンクチェーンの各凸部と操作ロッドの凹部によって挟みつつ、せん断力を加えて難着雪リングを破断させる構造であるため、難着雪リングを確実に破断させることが難しく、また、電線に直交する軸を中心として回転するリンクチェーンは構造が複雑であるため、故障する可能性が高いと考えられる。
さらに、特許文献3に記載された発明では、鉄塔間に架設された送電線から難着雪リングを撤去する場合、作業者が前方へ身を乗り出すようにして操作する必要があるため、安全面で問題がある。また、難着雪リングは1個ずつしか撤去できないため、作業性が悪いという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、難着雪リングを送電線等から容易かつ安全に撤去して確実に回収することが可能であって、送電線等への取り付けや取り外しの際の作業性に優れるとともに、持ち運び易く、しかも安価に製造することが可能な難着雪リング撤去装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明である難着雪リング撤去装置は、難着雪リングが取り付けられた電線を中心軸の方向へ挿通可能に形成される円筒状の筺体と、中心軸に直交するように設置される軸体と、この軸体によって回動可能に軸支され筐体内に挿通された電線の上面に沿って転動可能に設置されるガイドローラと、断面が電線の半径よりも大きい半径を有する円弧を形成し電線と同心状に配置される平行刃と、筐体の内部で刃先を中心軸と平行に、かつ半径方向内側に向けた状態で平行刃の前方に設置される垂直刃と、この垂直刃と平行刃を電線に対する距離を可変にそれぞれ保持する垂直刃保持手段及び平行刃保持手段と、を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の難着雪リング撤去装置においては、ガイドローラが電線に対し、その長手方向と直交する水平方向への筺体の「ずれ」を防ぎつつ、電線を筺体の中心軸に沿って案内するという作用を有する。また、難着雪リングは、垂直刃によって外周面に切り込みが形成されて破断し易くなった状態で、平行刃によって内側から押し広げられるようにして破断されるという作用を有する。
第2の発明は、第1の発明において、平行刃は、円弧の半径が垂直刃の方に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されたことを特徴とするものである。
このような構造の難着雪リング撤去装置においては、第1の発明の作用に加えて、垂直刃によって切り込みが形成された状態の難着雪リングが平行刃の前端が内部に挿通される位置から、相対的に後方へ移動した場合、前方から後方へかけて徐々に拡径するように形成された平行刃によって難着雪リングを内側から押し広げるような力が発生するという作用を有する。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、電線を囲むように筺体の円周方向へ均等配置される複数の垂直刃を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の難着雪リング撤去装置においては、第1の発明又は第2の発明の作用に加えて、筐体の円周方向に均等配置された複数の垂直刃によって、難着雪リングの外周面に対して垂直に複数の方向から同時に切り込みが形成されるため、難着雪リングが破断し易いという作用がより一層発揮される。
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかにおいて、中心軸を挟んで互いに対向するように配置される一対の平行刃を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の難着雪リング撤去装置においては、第1の発明乃至第3の発明のいずれかの作用に加え、平行刃が難着雪リングを内側から押し広げる力が中心軸を挟んで対称に発生するという作用を有する。
第5の発明は、第1の発明乃至第4の発明のいずれかにおいて、筺体は、ヒンジを介して開閉自在に連結されるとともに開放縁部に固定具が取り付けられた一対の半円筒体からなることを特徴とするものである。
このような構造の難着雪リング撤去装置においては、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの作用に加え、一対の半円筒体の一方を他方の半円筒体に対して開く方向へ回動すると、電線を筺体の内部に設置可能な状態になるという作用を有する。また、その状態で電線が一対の半円筒体によって両側から挟まれるように、一方の半円筒体を他方の半円筒体に対して閉じる方向へ回動すると、電線が筐体の内部に保持されるという作用を有する。
第6の発明は、第1の発明乃至第5の発明のいずれかにおいて、筺体の下面の平行刃保持手段の後方となる箇所に排出口が形成され、この排出口に回収袋を接続可能に排出部が設けられたことを特徴とするものである。
このような構造の難着雪リング撤去装置においては、第1の発明乃至第5の発明のいずれかの作用に加え、排出部にダクト等を介して回収袋を接続した場合、破断した難着雪リングが排出口から筐体の外部へ排出された後、回収袋内へ落とし込まれるという作用を有する。
第7の発明は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかにおいて、先端を中心に向けるとともに筐体の開口部近傍の内壁面に基端が固定される多数の弾性紐状体からなる簾部を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の難着雪リング撤去装置においては、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの作用に加え、破断した難着雪リングが筺体の外部にこぼれ出すのを簾部が防ぐという作用を有する。
第1の発明によれば、電線から難着雪リングを連続して容易に撤去して確実に回収することができる。また、作業者が前方へ身を乗り出して本発明の装置本体を電線に対して前後方向へ移動させるような操作をする必要がないため、安全である。さらに、本発明の難着雪リング撤去装置は、垂直刃や平行刃及び垂直刃保持手段や平行刃保持手段が簡単な構造であるため、故障し難く、持ち運びも容易であり、しかも、安価に製造することが可能である。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、切り込みが形成された箇所で難着雪リングを容易に破断できるという効果がより一層発揮される。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の効果に加えて、難着雪リングを容易に破断できるという効果がより一層発揮される。
第4の発明によれば、第1の発明乃至第3の発明のいずれかの効果に加え、電線の中心軸と筺体の中心軸の位置関係が変化し難く、筺体を電線に沿った方向へ移動させるために要する力が大きく変動しないため、本発明に係る難着雪リング撤去装置を電線に沿って移動させて難着雪リングを撤去する作業を連続的に安定して行うことができるという効果を奏する。
第5の発明によれば、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの効果に加え、電線への取り付けや取り外しの際の作業性に優れるという効果を奏する。
第6の発明によれば、第1の発明乃至第5の発明のいずれかの効果に加え、難着雪リングを電線から連続して撤去して回収できるという効果を奏する。
第7の発明によれば、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの効果に加え、難着雪リングを電線から撤去する際の安全性が高まるという効果を奏する。
(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る難着雪リング撤去装置の実施例を示す正面図及び上面図である。 (a)は図1(a)における難着雪リング撤去装置の左側面図であり、(b)は同図(a)においてヒンジの軸を中心として上側半円筒体を回動して筺体の上部を開放した状態を示す図である。 (a)は図1(b)におけるD−D線矢視断面図であり、(b)は図1(b)において上部カバーの図示を省略した図である。 (a)は図1(a)におけるA−A線矢視断面の拡大図であり、(b)は図3(a)の部分拡大図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図1(a)におけるB−B線矢視断面及びC−C線矢視断面の拡大図である。 (a)は巻き取り装置へ巻き取られる途中の電線に対して本発明の難着雪リング撤去装置を用いて難着雪リングを回収する方法を説明するための図であり(b)は同図(a)に示した難着雪リング撤去装置の断面図である。 (a)及び(b)は図6(a)に示した難着雪リング撤去装置の断面図であり、(c)及び(d)はそれぞれ切り込みが入れられた状態及び破断した状態を示す難着雪リングの平面図である。
本発明の難着雪リング撤去装置について、図1〜図7を参照しながら具体的に説明する。なお、本発明の難着雪リング撤去装置は、後述するように、ガイドローラが送電線の上方に配置されるとともに、回収袋が送電線の下方に配置されるように送電線に装着されて使用されるものである。したがって、以下の説明では、ガイドローラが設置されている側を「上部」といい、回収袋が取り付けられる側を「下部」というものとする。また、難着雪リング撤去装置において、難着雪リングが取り込まれる側を「前方」といい、難着雪リングが排出される側を「後方」というものとする。
図1(a)及び図1(b)は本発明の実施の形態に係る難着雪リング撤去装置の実施例を示す正面図及び上面図である。図2(a)は図1(a)における難着雪リング撤去装置の左側面図であり、図2(b)は図2(a)においてヒンジの軸を中心として上側半円筒体を回動して筺体の上部を開放した状態を示す図である。また、図3(a)は図1(b)におけるD−D線矢視断面図であり、図3(b)は図1(b)において上部カバーの図示を省略した図である。さらに、図4(a)は図1(a)におけるA−A線矢視断面の拡大図であり、図4(b)は図3(a)の部分拡大図である。さらに、図5(a)及び図5(b)はそれぞれ図1(a)におけるB−B線矢視断面及びC−C線矢視断面の拡大図である。
図1乃至図5に示すように、本発明の難着雪リング撤去装置1は、難着雪リングSが取り付けられた電線Lを中心軸の方向へ挿通可能に形成される円筒状の筺体8と、この筺体8に取り付けられた一対のガイドローラ2,2と、このガイドローラ2,2の間において電線Lを囲むように設置される3個の垂直刃3及び2個の平行刃4と、垂直刃保持手段14及び平行刃保持手段15と、筺体8の上部を覆うように設置されたカバー5と、半円形状をなして回収袋24(図6(a)参照)を吊り下げ可能に筺体8の左右に設置された一対の吊り下げ具6,6と、を備えており、平行刃保持手段15の後方において筺体8に形成された排出口10b(図3(a)参照)には、ダクト23を接続するための排出部7が設けられている。
筺体8は、上側半円筒体9と下側半円筒体10がヒンジ12,12を介して開閉自在に連結された構造であり、下側半円筒体10の開放縁部10aには、取付片11aとボルト11bからなり、上側半円筒体9の開放縁部9aを固定するための固定具11が取り付けられている。このように、難着雪リング撤去装置1では、上側半円筒体9を図2(a)に矢印Eで示すようにヒンジ12の回動軸を中心に回動させ、図2(b)に示すように筺体8の上部を開放した状態で電線Lを筺体8の内部へ設置した後、上側半円筒体9を下側半円筒体10に対して閉じる方向へ回動すると、電線Lが上側半円筒体9と下側半円筒体10によって挟まれるようにして保持される。そして、上側半円筒体9を下側半円筒体10に対して開く方向へ回動すると、上側半円筒体9と下側半円筒体10による筐体8の保持状態が解除される。すなわち、難着雪リング撤去装置1では、電線Lを筐体8の内部へ設置したり、あるいは筺体8の内部から電線Lを取り出したりする作業が容易であり、送電線等への取り付けや取り外しの際の作業性に優れている。
また、電線Lはガイドローラ2の凹状の外周面2b(図4(a)参照)によって筺体8との間で、その長手方向と直交する水平方向への相対的な移動が拘束される。すなわち、ガイドローラ2は電線Lに対し、その長手方向と直交する水平方向への筺体8の「ずれ」を防ぎつつ、電線Lを筺体8の中心軸に沿って案内するという作用を有する。
なお、筺体8の両端開口部近傍には、先端を中心に向けた状態で基端が内壁面8aに固定された多数の弾性紐状体によって形成される簾部13が取り付けられている。この場合、簾部13は、破断した難着雪リングSが筺体8の外部にこぼれ出すことを防ぐという作用を有する。したがって、難着雪リングSを送電線等から撤去する際の安全性が高まる。
上側半円筒体9に設けられた矩形状の開口部9bには、筺体8の中心軸に直交する軸体2aが設置されており、ガイドローラ2は、筺体8の内部に電線Lが挿通された際に、その上面に沿って転動するように、この軸体2aによって回動可能に軸支されている。また、垂直刃3は、筺体8の内部において刃先を中心軸と平行をなし、かつ、半径方向内側に向けた状態で、筺体8の中心軸周りの円周上に均等配置され、垂直刃保持手段14によって保持されている。一方、断面が電線Lの半径よりも大きい半径を有する円弧を形成する平行刃4は、半径が一定の部分と、この部分から延設されて半径が徐々に小さくなるように形成された縮径部を有している。そして、一対の平行刃4,4は、筺体8と同心状に、かつ、その中心軸を挟んで互いに対向するように配置され、縮径部を前方に向けた状態で平行刃保持手段15によってそれぞれ保持されている。
垂直刃保持手段14は、保持板16,17、連結板18,19、連結棒20及び調節ネジ21によって構成されている。横断面が円弧状をなす保持板16は、筺体8の内部に同心状に設置されており、筺体8の中心軸を挟んで保持板16と対向するように保持板17が設置されている。そして、保持板16によって2個の垂直刃3が保持され、保持板17によって1個の垂直刃3が保持されている。
筺体8の外部には、上側半円筒体9及び下側半円筒体10を挟んで保持板16,17とそれぞれ対向するように連結板18,19が設置されており、上側半円筒体9及び下側半円筒体10には複数の貫通孔がそれぞれ設けられている。そして、保持板16,17は、この貫通孔に遊嵌される連結棒20を介して連結板18,19とそれぞれ連結されている。
また、先端にツマミ21aを有する調節ネジ21が上側半円筒体9又は下側半円筒体10に基端を回動自在に保持された状態で、それらの半径方向とそれぞれ平行に、筺体8の外側へ突出するように設置されている。さらに、連結棒20は調節ネジ21と平行に設置されており、調節ネジ21は、連結板18,19に形成された雌ネジ部(図示せず)に螺合している。なお、調節ネジ21にはツマミ21aと連結板18,19の間に円板状の補強板22が取り付けられている。
このような構造の垂直刃保持手段14においては、ツマミ21aを持って調節ネジ21を回動させると、保持板16,17が連結板18,19と一体となってそれぞれ独立に筺体8の半径方向に沿って移動する。その結果、垂直刃3と電線Lとの距離が変化する。すなわち、垂直刃保持手段14は垂直刃3を電線Lと刃先の距離が調節可能な状態で保持するという機能を有している。
一方、平行刃保持手段15は、連結板18,19、連結棒20及び調節ネジ21によって構成されており、平行刃4,4は連結棒20を介して連結板18,19とそれぞれ連結されている。したがって、平行刃保持手段15において、ツマミ21aを持って調節ネジ21を回動させると、平行刃4,4が連結板18,19と一体となってそれぞれ筺体8の半径方向に沿って移動する。これにより、平行刃4,4と電線Lとの距離が変化する。すなわち、平行刃保持手段15は平行刃4を電線Lと刃先の距離が調節可能な状態で保持するという機能を有している。
次に、本発明の難着雪リング撤去装置の作用及び効果と、難着雪リング撤去装置を用いた難着雪リングの撤去方法について図6及び図7を参照しながら説明する。
図6(a)は巻き取り装置へ巻き取られる途中の電線に対して本実施例の難着雪リング撤去装置を用いて難着雪リングを回収する方法を説明するための図である。また、図6(b)と図7(a)及び図7(b)は図6(a)に示した難着雪リング撤去装置の断面図であり、図7(c)及び図7(d)はそれぞれ切り込みが入れられた状態及び破断した状態を示す難着雪リングの平面図である。
なお、図6(b)と図7(a)及び及び図7(b)は図3(a)と同様に図1(b)におけるD−D線矢視断面図に相当する図である。また、図1〜図5に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6(a)に示すように、難着雪リングSが装着された電線Lを撤去して巻き取り装置25を用いてドラム等(図示せず)に巻き取る場合、回収袋24を吊り下げ具6(図1参照)に引掛けるとともに排出部7に接続したダクト23の先端を回収袋24の内部に入れ込んだ状態の難着雪リング撤去装置1をリール26の近傍に設置し、筺体8に電線Lを挿通させるとともに、固定部材27を用いて難着雪リング撤去装置1を地面28に固定する。
図6(a)に示した状態で、リール26を回転させて電線Lを巻き取っていくと、難着雪リングSは電線Lとともに矢印Xで示す方向へ移動する。その結果、図6(b)に破線で示すように、難着雪リング撤去装置1の前方に位置する難着雪リングSは、電線Lとともに矢印Xで示すように移動して筺体8の内部へ取り込まれる。なお、前述したように、電線Lはガイドローラ2によって筺体8との間で、その長手方向と直交する水平方向への相対的な移動については拘束されているものの、鉛直方向への相対的な移動については拘束されていない。したがって、実線で示した位置に難着雪リングSが移動してきた場合、難着雪リング撤去装置1はガイドローラ2と電線Lが離れる方向へ難着雪リングSの厚さだけ移動する。その結果、難着雪リングSはガイドローラ2の下を難なく通過し、引き続き後方へ移動する。
図7(a)に破線で示した位置から実線で示した位置まで難着雪リングSが移動した場合、難着雪リングSには、図7(c)に示すように垂直刃3によって外周面の3箇所に所定の深さの切り込み29が形成される。
切り込み29が形成された状態の難着雪リングSが、図7(b)に破線で示すように一対の平行刃4,4の前端が内部に挿通される位置から、さらに後方へ移動した場合、前方から後方へかけて徐々に拡径するように形成された一対の平行刃4,4によって、図7(d)に破線の矢印で示すように、難着雪リングSを内側から押し広げるような力が発生する。その結果、難着雪リングSを切り込み29が形成された3箇所において容易に破断できる。前述したように、難着雪リング撤去装置1では、一対の平行刃4,4が筺体8の中心軸を挟んで互いに対向するように配置されているため、平行刃4,4が難着雪リングSを内側から押し広げる力は中心軸を挟んで対称に発生する。この場合、電線Lの中心軸と筺体8の中心軸の位置関係が変化し難いため、筺体8を電線Lに沿った方向へ移動させるために必要な力が大きく変動しない。したがって、難着雪リング撤去装置1を電線Lに沿って移動させて難着雪リングSを撤去する作業を連続的に安定して行うことができる。
前述したように、難着雪リング撤去装置1では、垂直刃3の刃先によって電線Lが傷つけられることがないように、垂直刃保持手段14によって垂直刃3と電線Lとの距離を調節することができる。ただし、垂直刃3の刃先を電線Lに接触させないようにすると、切り込み29の深さが浅くなるため、垂直刃3によって難着雪リングSを切断することはできない。しかし、難着雪リングSは垂直刃3によって切断されなくとも、切り込み29が形成されていれば、平行刃4によって内側から押し広げられることで容易に破断する。なお、このとき、難着雪リングSは円周方向に均等配置された3個の垂直刃3によって、外周面に対して垂直に3方向から同時に切り込み29が形成されることから、特に破断し易い状態となっている。
このようにして破断した難着雪リングSは、下側半円筒体10の排出口10bから筺体8の外部へ排出され、排出部7に接続されたダクト23から回収袋24の内部へと落とし込まれる。したがって、難着雪リングSを電線Lから連続して撤去し、回収袋24に回収することができる。
以上説明したように、本発明の難着雪リング撤去装置1によれば、電線Lから難着雪リングSを連続して容易に撤去して確実に回収することができる。また、特許文献3などに記載された従来技術の場合とは異なり、作業者が前方へ身を乗り出して難着雪リング撤去装置1を電線Lに対して前後方向へ移動させるような操作をする必要がないため、安全である。さらに、上側半円筒体9を下側半円筒体10に対して開閉させるようにして電線Lを筺体8の内部へ設置し、あるいは筺体8の内部から取り出す構造となっているため、電線Lへの取り付けや取り外しの際の作業性に優れている。そして、難着雪リング撤去装置1は、垂直刃3や平行刃4及び垂直刃保持手段14や平行刃保持手段15が簡単な構造であるため、故障し難く、かつ、持ち運びが容易である。加えて、製造コストを安くすることができる。
本発明の難着雪リング撤去装置を用いた難着雪リングの撤去方法は、図6(a)に示した方法に限られない。例えば、本実施例で示した難着雪リング撤去装置1を電線に対し宙乗機が移動する先方側に取り付け、作業員が宙乗機に乗って電線に沿って移動しながら難着雪リングを撤去するようにしても良い。この場合、難着雪リング撤去装置1が回収袋を備えているため、従来技術の場合とは異なり、宙乗機の下に保護ネットを取り付ける必要はない。
また、垂直刃や平行刃の数は本実施例に示した場合に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
さらに、難着雪リング撤去装置1に自走機を取り付けることにより、鉄塔間に架設された送電線に沿って難着雪リング撤去装置1を自走させながら難着雪リングを撤去する方法も考えられる。
あるいは、鉄塔の腕金等に金車を取り付けるとともに、金車の手前に難着雪リング撤去装置1を固定部材等で固定するなどして電線に設置して、電線が金車を通過する前に難着雪リングを撤去するようにしても良い。
本発明の請求項1乃至請求項7に記載された発明は、難着雪リングを送電線等から撤去して回収する作業に適用することができる。
1…難着雪リング撤去装置 2…ガイドローラ 2a…軸体 2b…外周面 3…垂直刃 4…平行刃 5…カバー 6…吊り下げ具 7…排出部 8…筺体 8a…内壁面 9…上側半円筒体 9a…開放縁部 9b…開口部 10…下側半円筒体 10a…開放縁部 10b…排出口 11…固定具 11a…取付片 11b…ボルト 12…ヒンジ 13…簾部 14…垂直刃保持手段 15…平行刃保持手段 16,17…保持板 18,19…連結板 20…連結棒 21…調節ネジ 21a…ツマミ 22…補強板 23…ダクト 24…回収袋 25…巻き取り装置 26…リール 27…固定部材 28…地面 29…切り込み S…難着雪リング L…電線

Claims (7)

  1. 難着雪リングが取り付けられた電線を中心軸の方向へ挿通可能に形成される円筒状の筺体と、
    前記中心軸に直交するように設置される軸体と、
    この軸体によって回動可能に軸支され前記筐体内に挿通された前記電線の上面に沿って転動可能に設置されるガイドローラと、
    断面が前記電線の半径よりも大きい半径を有する円弧を形成し前記電線と同心状に配置される平行刃と、
    前記筐体の内部で刃先を前記中心軸と平行に、かつ半径方向内側に向けた状態で前記平行刃の前方に設置される垂直刃と、
    この垂直刃と前記平行刃を前記電線に対する距離を可変にそれぞれ保持する垂直刃保持手段及び平行刃保持手段と、
    を備えたことを特徴とする難着雪リング撤去装置。
  2. 前記平行刃は、前記円弧の半径が前記垂直刃の方に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項1記載の難着雪リング撤去装置。
  3. 前記電線を囲むように前記筺体の円周方向へ均等配置される複数の前記垂直刃を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の難着雪リング撤去装置。
  4. 前記中心軸を挟んで互いに対向するように配置される一対の前記平行刃を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の難着雪リング撤去装置。
  5. 前記筺体は、ヒンジを介して開閉自在に連結されるとともに開放縁部に固定具が取り付けられた一対の半円筒体からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の難着雪リング撤去装置。
  6. 前記筺体の下面の前記平行刃保持手段の後方となる箇所に排出口が形成され、この排出口に回収袋を接続可能に排出部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の難着雪リング撤去装置。
  7. 先端を中心に向けるとともに前記筐体の開口部近傍の内壁面に基端が固定される多数の弾性紐状体からなる簾部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の難着雪リング撤去装置。
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