JP2017076981A - ユーザ端末及びプロセッサ - Google Patents

ユーザ端末及びプロセッサ Download PDF

Info

Publication number
JP2017076981A
JP2017076981A JP2016209256A JP2016209256A JP2017076981A JP 2017076981 A JP2017076981 A JP 2017076981A JP 2016209256 A JP2016209256 A JP 2016209256A JP 2016209256 A JP2016209256 A JP 2016209256A JP 2017076981 A JP2017076981 A JP 2017076981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ran
wlan
wireless lan
traffic
enb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016209256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6142062B2 (ja
Inventor
優志 長坂
Yushi Nagasaka
優志 長坂
ヘンリー チャン
Henry Chang
ヘンリー チャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Publication of JP2017076981A publication Critical patent/JP2017076981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6142062B2 publication Critical patent/JP6142062B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/18Selecting a network or a communication service
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/30Monitoring; Testing of propagation channels
    • H04B17/309Measuring or estimating channel quality parameters
    • H04B17/318Received signal strength
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0011Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection
    • H04W36/0022Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection for transferring data sessions between adjacent core network technologies
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/14Reselecting a network or an air interface
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/16Performing reselection for specific purposes
    • H04W36/20Performing reselection for specific purposes for optimising the interference level
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/16Performing reselection for specific purposes
    • H04W36/22Performing reselection for specific purposes for handling the traffic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters
    • H04W36/30Reselection being triggered by specific parameters by measured or perceived connection quality data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/02Access restriction performed under specific conditions
    • H04W48/06Access restriction performed under specific conditions based on traffic conditions
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/08Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/34Reselection control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/34Reselection control
    • H04W36/36Reselection control by user or terminal equipment
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/34Reselection control
    • H04W36/38Reselection control by fixed network equipment
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/04Large scale networks; Deep hierarchical networks
    • H04W84/042Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/12WLAN [Wireless Local Area Networks]

Abstract

【課題】セルラ通信システムと無線LANシステムとの連携を強化することで、セルラ基地局のトラフィック負荷を無線LANシステムに分散する。【解決手段】ユーザ端末は、複数の無線LANアクセスポイント識別子を含む測定設定情報をセルラRANから受信する処理S301と、複数の無線LANアクセスポイント識別子に基づいて無線LANアクセスポイントの受信信号強度の測定を行う処理S302と、受信信号強度に基づいて無線LANアクセスポイントを優先順位付けしS303、無線LANアクセスポイントの無線LANアクセスポイント識別子を優先順位順に並べたリストを含む報告をセルラRANに送信する処理S304と、セルラRANとのRRC接続を維持しながら、少なくとも一部のトラフィックをセルラRANから無線LANに移行する処理S308と、を実行する制御部を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、セルラ通信システムを無線LANシステムと連携させるためのネットワーク選択制御方法及びユーザ端末に関する。
近年、セルラ通信部及び無線LAN通信部を含むユーザ端末(いわゆる、デュアル端末)の普及が進んでいる。また、セルラ通信システムのオペレータにより管理される無線LANアクセスポイント(以下、単に「アクセスポイント」という)が増加している。
そこで、セルラ通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、セルラ通信システムと無線LANシステムとの連携を強化できる技術が検討される予定である(非特許文献1参照)。
3GPP寄書 RP−1201455
セルラ通信システムと無線LANシステムとの連携を強化することで、セルラ基地局のトラフィック負荷を無線LANシステムに分散できると考えられる。
そこで、本発明は、セルラ通信システムと無線LANシステムとの連携を強化できるネットワーク選択制御方法及びユーザ端末を提供することを目的とする。
第1の特徴に係るネットワーク選択制御方法は、セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御する方法である。前記ネットワーク選択制御方法は、前記ネットワーク選択動作に利用されるRAN補助情報を前記セルラRANから送信するステップAと、前記ユーザ端末が前記RAN補助情報を受信するステップBと、前記ユーザ端末が、前記RAN補助情報に基づいて前記ネットワーク選択動作を行うステップCと、を有する。前記RAN補助情報は、前記無線LANの選択が許容されるか否かを判断するための所定情報を含む。前記所定情報は、前記セルラRANの負荷状況と関連付けられている。
第2の特徴に係るユーザ端末は、セルラRAN及び無線LANの中から自ユーザ端末のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行う。前記ユーザ端末は、前記ネットワーク選択動作に利用されるRAN補助情報を前記セルラRANから受信する受信部と、前記RAN補助情報に基づいて前記ネットワーク選択動作を行う制御部と、を有する。前記RAN補助情報は、前記無線LANの選択が許容されるか否かを判断するための所定情報を含む。前記所定情報は、前記セルラRANの負荷状況と関連付けられている。
第3の特徴に係るネットワーク選択制御方法は、セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御する方法である。前記ネットワーク選択制御方法は、前記ユーザ端末が、前記トラフィックを前記セルラRANから前記無線LANに移すステップAと、前記ユーザ端末が、前記セルラRANの負荷状況及び前記無線LANの負荷状況の少なくとも一方に基づいて、前記トラフィックを前記セルラRANに戻すステップBと、を有する。
第4の特徴に係るユーザ端末は、セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行う。前記ユーザ端末は、前記トラフィックを前記セルラRANから前記無線LANに移す制御部を有する。前記制御部は、前記セルラRANの負荷状況及び前記無線LANの負荷状況の少なくとも一方に基づいて、前記トラフィックを前記セルラRANに戻す。
第1実施形態及び第2実施形態に係るシステム構成図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るUE(ユーザ端末)のブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るeNB(セルラ基地局)のブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るAP(アクセスポイント)のブロック図である。 LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 第1実施形態に係る動作環境を説明するための図である。 第1実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン3のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン4のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン5のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン6のシーケンス図である。 第1実施形態に係る無線リンク安定度の具体例1を説明するための図である。 第1実施形態に係る無線リンク安定度の具体例2を説明するための図である。 第1実施形態に係るマッピングテーブルの構成図である。 第1実施形態に係る判定アルゴリズムの一例を説明するための図である。 第2実施形態に係るネットワーク選択制御方法を示す図である。 第2実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。 第2実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。 第2実施形態に係る動作パターン3のシーケンス図である。 第3実施形態の概要を示す図である。 第3実施形態に係るRANルールの概念を示す図である。 第3実施形態に係る選択肢1aを示す図である。 第3実施形態に係る選択肢1bを示す図である。 第3実施形態に係る選択肢2を示す図である。 第3実施形態に係るRAN信号閾値によるWLANへのオフロードを示す図である。 LTEにおけるRAN補助パラメータの使用例を示す図である。 UMTSにおけるRAN補助パラメータの使用例を示す図である。 LTEにおける最もシンプルなルールを示す図である。 UMTSにおける最もシンプルなルールを示す図である。 シンプルなルールの問題点を示す図である。 WLANからRANへトラフィックを移す(戻す)ケースを示す図である。 第4実施形態に係る選択肢2を適用した選択ルールを示す。 実施形態の付記に係る図である。 実施形態の付記に係る図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係るネットワーク選択制御方法は、セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御する方法である。前記ネットワーク選択制御方法は、前記ネットワーク選択動作に利用されるRAN補助情報を前記セルラRANから送信するステップAと、前記ユーザ端末が前記RAN補助情報を受信するステップBと、前記ユーザ端末が、前記RAN補助情報に基づいて前記ネットワーク選択動作を行うステップCと、を有する。前記RAN補助情報は、前記無線LANの選択が許容されるか否かを判断するための所定情報を含む。前記所定情報は、前記セルラRANの負荷状況と関連付けられている。
実施形態では、前記所定情報は、前記無線LANの選択が許容されるか否かを示す指示子である。前記ステップAにおいて、前記セルラRANは、前記セルラRANの負荷状況に応じて前記指示子を更新する。前記ステップCにおいて、前記ユーザ端末は、前記指示子に基づいて、前記無線LANの選択が許容されるか否かを判断する。
実施形態では、前記所定情報は、前記無線LANの選択が許容される確率を示す基準値である。前記ステップAにおいて、前記セルラRANは、前記セルラRANの負荷状況に応じて前記基準値を更新する。前記ステップCにおいて、前記ユーザ端末は、自ユーザ端末で発生させた乱数が前記基準値を超えるか否かに応じて、前記無線LANの選択が許容されるか否かを判断する。
実施形態では、前記所定情報は、前記セルラRAN又は前記無線LANに関する状態と比較するための閾値である。前記ステップAにおいて、前記セルラRANは、前記セルラRANの負荷状況に応じて前記閾値を更新する。前記ステップCにおいて、前記ユーザ端末は、前記状態を前記閾値と比較することにより、前記無線LANの選択が許容されるか否かを判断する。
実施形態では、前記状態とは、前記無線LANの無線状態、前記無線LANの負荷状態、前記セルラRANの無線状態、のうち少なくとも1つである。
実施形態では、前記ステップCにおいて、前記ユーザ端末は、前記所定情報に基づき前記無線LANの選択が許容される場合で、かつ無線LAN状態が良い場合に、前記無線LANを選択する。
実施形態では、前記ステップCにおいて、前記ユーザ端末は、前記所定情報に基づき前記無線LANの選択が許容されない場合に、前記セルラRANを選択する。
実施形態では、前記ステップCにおいて、前記ユーザ端末は、前記無線LAN状態が悪い場合には、前記所定情報と無関係に、前記セルラRANを選択する。
実施形態では、前記ステップCにおいて、前記無線LANを選択している前記ユーザ端末は、前記所定情報に基づき前記無線LANの選択が許容されない場合に、追加的に前記無線LANにトラフィックを移さないよう制御する。
実施形態では、前記ステップCにおいて、前記無線LANを選択してない前記ユーザ端末は、前記所定情報に基づき前記無線LANの選択が許容されない場合に、前記無線LANを選択しないよう制御する。
実施形態では、前記ステップAは、前記セルラRANから第1のRAN補助情報をブロードキャストで送信するステップと、前記セルラRANから第2のRAN補助情報をユニキャストで送信するステップと、を含む。前記ステップBは、前記ユーザ端末が前記第1のRAN補助情報を受信するステップと、前記ユーザ端末が前記第2のRAN補助情報を受信するステップと、を含む。前記第1のRAN補助情報に含まれる第1のパラメータと前記第2のRAN補助情報に含まれる第2のパラメータとが重複した場合に、前記ユーザ端末は、前記第1のパラメータよりも優先的に前記第2のパラメータを適用する。
実施形態に係るユーザ端末は、セルラRAN及び無線LANの中から自ユーザ端末のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行う。前記ユーザ端末は、前記ネットワーク選択動作に利用されるRAN補助情報を前記セルラRANから受信する受信部と、前記RAN補助情報に基づいて前記ネットワーク選択動作を行う制御部と、を有する。前記RAN補助情報は、前記無線LANの選択が許容されるか否かを判断するための所定情報を含む。前記所定情報は、前記セルラRANの負荷状況と関連付けられている。
実施形態に係るネットワーク選択制御方法は、セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御する方法である。前記ネットワーク選択制御方法は、前記ユーザ端末が、前記トラフィックを前記セルラRANから前記無線LANに移すステップAと、前記ユーザ端末が、前記セルラRANの負荷状況及び前記無線LANの負荷状況の少なくとも一方に基づいて、前記トラフィックを前記セルラRANに戻すステップBと、を有する。
実施形態では、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記セルラRANが低負荷状態である場合に、前記トラフィックを前記セルラRANに戻す。
実施形態では、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記無線LANが高負荷状態である場合に、前記トラフィックを前記セルラRANに戻す。
実施形態では、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記セルラRANが低負荷状態である場合で、かつ、前記無線LANが高負荷状態である場合に、前記トラフィックを前記セルラRANに戻す。
実施形態では、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記セルラRANが低負荷状態であるか、又は前記無線LANが高負荷状態である場合に、前記トラフィックを前記セルラRANに戻す。
実施形態では、前記ユーザ端末は、複数のトラフィックを前記セルラRAN及び前記無線LANと同時に送受信可能な特定機能を有しており、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記セルラRANにトラフィックを戻す条件が満たされた場合に、前記無線LANに何れのトラフィックも残すことなく、前記セルラRANにトラフィックを戻す。
実施形態では、前記特定機能は、ISRP(Inter−System Routing Policy)機能である。
実施形態に係るユーザ端末は、セルラRAN及び無線LANの中からユーザ端末のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を行う。前記ユーザ端末は、前記トラフィックを前記セルラRANから前記無線LANに移す制御部を有する。前記制御部は、前記セルラRANの負荷状況及び前記無線LANの負荷状況の少なくとも一方に基づいて、前記トラフィックを前記セルラRANに戻す。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、3GPP規格に準拠して構成されるセルラ通信システムであるLTEシステムを無線LAN(WLAN)システムと連携させる場合の各実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、本実施形態に係るシステム構成図である。図1に示すように、LTEシステムは、複数のUE(User Equipment)100と、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10と、EPC(Evolved Packet Core)20と、を含む。E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。EPC20は、コアネットワークに相当する。
UE100は、移動型の無線通信装置であり、接続を確立したセルとの無線通信を行う。UE100はユーザ端末に相当する。UE100は、セルラ通信及びWLAN通信の両通信方式をサポートする端末(デュアル端末)である。
E−UTRAN10は、複数のeNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は基地局に相当する。eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。また、eNB200は、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。また、eNB200は、S1インターフェイスを介して、EPC20に含まれるMME/S−GW500と接続される。
EPC20は、複数のMME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)500を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。
WLANシステム(WLAN30)は、WLAN AP(以下、「AP」と称する)300を含む。WLANシステムは、例えばIEEE 802.11諸規格に準拠して構成される。AP300は、セルラ周波数帯とは異なる周波数帯(WLAN周波数帯)でUE100との通信を行う。AP300は、ルータなどを介してEPC20に接続される。尚、eNB200及びAP300が個別に配置される場合に限らず、eNB200及びAP300が同じ場所に配置(Collocated)されていてもよい。或いは、eNB200及びAP300がオペレータの任意のインターフェイスで直接接続されていてもよい。
次に、UE100、eNB200、及びAP300の構成を説明する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101及び102と、セルラ送受信機(セルラ通信部)111と、WLAN送受信機(WLAN通信部)112と、ユーザインターフェイス120と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130と、バッテリ140と、メモリ150と、プロセッサ160と、を有する。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及びセルラ送受信機111は、セルラ無線信号の送受信に用いられる。セルラ送受信機111は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号をセルラ無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、セルラ送受信機111は、アンテナ101が受信するセルラ無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
アンテナ102及びWLAN送受信機112は、WLAN無線信号の送受信に用いられる。WLAN送受信機112は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号をWLAN無線信号に変換してアンテナ102から送信する。また、WLAN送受信機112は、アンテナ102が受信するWLAN無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの入力を受け付けて、該入力の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160によって実行されるプログラムと、プロセッサ160による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201と、セルラ送受信機210と、ネットワークインターフェイス220と、メモリ230と、プロセッサ240と、を有する。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。
アンテナ201及びセルラ送受信機210は、セルラ無線信号の送受信に用いられる。セルラ送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号をセルラ無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、セルラ送受信機210は、アンテナ201が受信するセルラ無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW500と接続される。また、ネットワークインターフェイス220は、EPC20を介したAP300との通信に使用される。
メモリ230は、プロセッサ240によって実行されるプログラムと、プロセッサ240による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、AP300のブロック図である。図4に示すように、AP300は、アンテナ301と、WLAN送受信機311と、ネットワークインターフェイス320と、メモリ330と、プロセッサ340と、を有する。
アンテナ301及びWLAN送受信機311は、WLAN無線信号の送受信に用いられる。WLAN送受信機311は、プロセッサ340が出力するベースバンド信号をWLAN無線信号に変換してアンテナ301から送信する。また、WLAN送受信機311は、アンテナ301が受信するWLAN無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ340に出力する。
ネットワークインターフェイス320は、ルータなどを介してEPC20と接続される。また、ネットワークインターフェイス320は、EPC20を介したeNB200との通信に使用される。
メモリ330は、プロセッサ340によって実行されるプログラムと、プロセッサ340による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ340は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ330に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。
図5は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図5に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルのレイヤ1乃至レイヤ3に区分されており、レイヤ1は物理(PHY)レイヤである。レイヤ2は、MAC(Media Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、を含む。レイヤ3は、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。
物理レイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理レイヤとeNB200の物理レイヤとの間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMACレイヤとeNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNB200のMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式など)、及び割当リソースブロックを選択するスケジューラを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及び物理レイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとeNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRCレイヤとeNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のための制御メッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100は接続状態(RRC connected state)であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態(RRC idle state)である。
RRCレイヤの上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)レイヤは、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図6は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図6に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
(第1実施形態に係る動作)
次に、本実施形態に係る動作について説明する。
図7は、本実施形態に係る動作環境を説明するための図である。図7に示すように、eNB200のカバレッジ内に複数のAP300が設けられている。複数のAP300のそれぞれは、オペレータにより管理されるAP(Operator controlled AP)である。図7では、AP300を3つのみ図示しているが、実環境では多数のAP300がeNB200のカバレッジに設けられる。
実環境では、オペレータにより管理されていないAP(Non−operator controlled AP)も存在する。Non−operator controlled APには、無料で開放されている公衆AP(いわゆる、Free WiFi)と、ユーザが所有するAPと、がある。
また、eNB200のカバレッジ内に複数のUE100が位置している。UE100−1乃至UE100−3は、eNB200と接続しており、eNB200とのセルラ通信を行っている。UE100−4はAP300−3に接続しており、AP300−3とのWLAN通信を行っている。
eNB200が多数のUE100を収容する場合、eNB200の負荷レベルが高くなる。ここで「負荷レベル」とは、eNB200のトラフィック負荷又はeNB200の無線リソース使用率など、eNB200の混雑度を意味する。よって、UE100とeNB200との間で送受信されるトラフィックの少なくとも一部を無線LANシステムに移行させることにより、eNB200の負荷を無線LANシステムに分散できる。
以下において、UE100とeNB200との間で送受信されるトラフィックを無線LANシステムに移行(以下、「オフロード」という)させるための動作パターンを説明する。ここでオフロードとは、UE100とeNB200との間で送受信されるトラフィックの全てを無線LANシステムに移行させる場合に限らず、eNB200との接続を維持しながら少なくとも一部のトラフィックを無線LANシステムに移行させる場合も含む。
動作パターン1は、オフロード先(すなわち、トラフィックの移行先)のAP300をeNB200が選択するパターンである。これに対し、動作パターン2は、オフロード先のAP300をUE100が選択するパターンである。
また、動作パターン3は、動作パターン1及び2の混合パターンであるが、オフロード先のAP300を最終的にeNB200が選択するパターンである。動作パターン4は、動作パターン1及び2の混合パターンであるが、オフロード先のAP300を最終的にUE100が選択するパターンである。動作パターン5は、動作パターン3及び4の混合パターンである。
動作パターン6は、Non−operator controlled APを考慮したパターンである。
各動作パターンにおいて、UE100は、eNB200と接続した状態(接続状態)にあり、かつ、UE100のWLAN送受信機112は動作状態(オン状態)であると仮定している。また、eNB200は、自身のカバレッジ内のOperator controlled APに関する情報を例えばバックホール経由で取得できると仮定している。
(1)動作パターン1
図8は、動作パターン1のシーケンス図である。
図8に示すように、ステップS101において、eNB200は、無線LANシステムに対する測定(無線LAN測定)を制御するためのWLAN測定設定情報をUE100に送信する。eNB200は、例えば、UE100のハンドオーバ、UE100の選択、UE100のページングエリア変更、又は、ネットワーク状況の変化をトリガとして、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。或いは、eNB200は、自身の負荷レベルが閾値を超えたことをトリガとして、WLAN測定設定情報をUE100に送信してもよい。
WLAN測定設定情報は、eNB200のカバレッジエリアに設けられた複数のAP300(Operator controlled AP)それぞれの識別子を含む。AP300の識別子(以下、「AP識別子」という)は、SSID(Service Set Identifier)、BSSID(Basic Service Set Identifier)、又はオペレータが策定したAPを識別する任意のIDである。
WLAN測定設定情報は、AP300との間の無線リンク状況をどのように測定すべきかを示す情報と、測定結果をどのように報告すべきかを示す情報(例えば報告トリガなど)と、を含んでもよい。さらに、WLAN測定設定情報は、どの動作パターン(動作パターン1乃至5)に従うべきかを示す情報を含んでもよい。
WLAN測定設定情報は、UE100がAP300と接続した状態であっても測定設定を確認すべきか否か(無線LAN測定を行うか否か)を示す情報を含んでもよい。尚、UE100は、最適なAP300が選択されるまでは測定設定の確認を継続することが好ましい。これに対し、UE100がAP300へのオフロードを開始した後は、処理負荷を削減するために測定設定の確認を行わないことが好ましい。
ステップS102において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。各AP300は自身のAP識別子を含んだビーコン信号を送信しているため、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子を含んだビーコン信号をスキャンすることにより、AP300を検出できる。
ステップS103において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。UE100は、検出したAP300との間の無線リンク状況を測定する。無線リンク状況とは、ビーコン信号の信号強度、及び無線リンク安定度(詳細については後述)などである。また、ビーコン信号がAP300の負荷レベルを示す情報(すなわち、負荷情報)を含む場合、UE100は、負荷情報を取得してもよい。
ステップS104において、UE100は、測定した無線リンク状況をeNB200に報告する。具体的には、UE100は、無線リンク状況(ビーコン信号の信号強度、無線リンク安定度など)にAP識別子を対応付けて、無線リンク状況及びAP識別子を含んだWLAN測定報告をeNB200に送信する。さらに、UE100は、AP300の負荷情報をWLAN測定報告に含めてもよい。また、UE100は、UE100の移動速度やバッテリ残量などの情報をWLAN測定報告に含めてもよい。
ステップS105において、UE100からWLAN測定報告を受信したeNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。例えば、eNB200は、自身の負荷レベルが閾値を超えている場合に、UE100のトラフィックをオフロードすると判断する。或いは、eNB200は、UE100との間の通信品質が劣化している場合、もしくはUE100の移動速度が十分遅く、UE100のバッテリ残量が十分にある場合に、UE100のトラフィックをオフロードすると判断してもよい。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS106において、eNB200は、WLAN測定報告に基づく無線リンク状況と、eNB200及び/又はAP300に関するネットワーク状況(以下、単に「ネットワーク状況」という)と、に基づいて、最適なオフロード先AP300を選択するか、もしくはeNB200との通信を維持するかを判断する。ネットワーク状況とは、AP300(又はeNB200)の負荷レベル(すなわち、混雑度)である。或いは、ネットワーク状況とは、AP300(又はeNB200)の通信能力であってもよい。通信能力は、QoS保証(WMM)の可否を含む。尚、AP300を優先順位付けするための判定アルゴリズムの具体例については後述する。
ステップS107において、eNB200は、選択したAP300へのオフロード指示をUE100に送信する。オフロード指示は、eNB200が選択したAP300のAP識別子を含む。オフロード指示は、オフロードすべきトラフィックの種類(ベアラ)を示す情報を含んでもよい。
ステップS108において、UE100は、eNB200からのオフロード指示に従って、eNB200が選択したAP300へのオフロードを開始する。尚、eNB200が選択したAP300にUE100が未接続である場合、UE100は、そのAP300に接続した上でオフロードを開始する。
(2)動作パターン2
図9は、動作パターン2のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1と重複する説明については省略する。
図9に示すように、ステップS201において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。動作パターン2では、eNB200は、ネットワーク状況をWLAN測定設定情報に含めてUE100に送信する。これにより、ネットワーク状況がUE100に通知される。
ステップS202において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS203において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。そして、UE100は、検出したAP300との間の無線リンク状況と、eNB200から通知されているネットワーク状況と、に基づいて、最適なオフロード先AP300を選択するか、もしくはeNB200との通信を維持するかを判断する。
ステップS204において、UE100は、選択したAP300に関する情報をeNB200に通知するステップをさらに有する。選択したAP300に関する情報とは、そのAP300のAP識別子であってもよい。
ステップS205において、eNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS206において、eNB200は、UE100が選択したAP300へのオフロード許可をUE100に通知する。
ステップS207において、UE100は、eNB200からのオフロード許可に応じて、選択したAP300へのオフロードを開始する。
尚、本シーケンスでは、ステップS205の処理は必ずしも行わなくてもよい。
(3)動作パターン3
図10は、動作パターン3のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1及び2と重複する説明については省略する。
図10に示すように、ステップS301において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。
ステップS302において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS303において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。そして、UE100は、検出したAP300との間の無線リンク状況に基づいて、検出したAP300それぞれについてトラフィックの移行先とする優先順位を算出する。また、UE100の移動速度やバッテリ残量を考慮してオフロードを進めるべきかどかを考え、セルラネットワーク(eNB200)にも優先順位を付ける。
ステップS304において、UE100は、算出した優先順位に関する優先順位情報をeNB200に送信する。具体的には、算出した優先順位に従ってAP識別子を並べたリスト(以下、「優先順位リスト」という)をeNB200に送信する。
ステップS305において、eNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS306において、eNB200は、優先順位リストとネットワーク状況とに基づいて、最適なオフロード先AP300を選択するか、もしくはeNB200との通信を維持するかを判断する。
ステップS307において、eNB200は、選択したAP300へのオフロード指示をUE100に送信する。
ステップS308において、UE100は、eNB200からのオフロード指示に従って、eNB200が選択したAP300へのオフロードを開始する。
(4)動作パターン4
図11は、動作パターン4のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1乃至3と重複する説明については省略する。
図11に示すように、ステップS401において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。
ステップS402において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS403において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。そして、UE100は、測定した無線リンク状況(ビーコン信号の信号強度、無線リンク安定度など)にAP識別子を対応付けて、無線リンク状況及びAP識別子を含んだWLAN測定報告をeNB200に送信する。また、UE100は、UE100の移動速度やバッテリ残量などの情報をWLAN測定報告に含めてもよい。
ステップS404において、eNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS405において、eNB200は、WLAN測定報告に基づく無線リンク状況と、ネットワーク状況と、に基づいて、WLAN測定報告に含まれるAP300(AP識別子)それぞれについてトラフィックの移行先とする優先順位を算出する。優先順位にはeNB200も含めてよい。なお、ステップS404及び/又はS403において、eNB200は、UE100の移動速度やバッテリ残量なども考慮に入れてもよい。
ステップS406において、eNB200は、算出した優先順位に基づいて優先順位リストをUE100に送信する。
ステップS407において、UE100は、優先順位リストと無線リンク状況とに基づいて、最適なオフロード先AP300を選択する。
ステップS408において、UE100は、選択したAP300のAP識別子をeNB200に通知する。
ステップS409において、UE100は、選択したAP300へのオフロードを開始する。
(5)動作パターン5
図12は、動作パターン5のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1乃至4と重複する説明については省略する。
図12に示すように、ステップS501において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。
ステップS502において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS503において、UE100は、WLAN測定設定情報に従って無線LAN測定を行う。UE100は、無線リンク状況のうち、ビーコン信号の信号強度を測定する。そして、UE100は、測定した信号強度に基づいて、検出したAP300それぞれについてトラフィックの移行先とする優先順位を算出する。
ステップS504において、UE100は、算出した優先順位に基づいて優先順位リストをeNB200に送信する。
ステップS505において、eNB200は、UE100からの優先順位リストと、ネットワーク状況と、に基づいて、ネットワーク状況が反映されるように、UE100からの優先順位リストを更新する。
ステップS506において、UE100は、無線LAN測定を改めて行う。UE100は、無線リンク状況のうち、無線リンク安定度を測定する。
ステップS507において、eNB200は、更新した優先順位リストをUE100に送信する。
ステップS508において、UE100は、eNB200からの優先順位リストと、測定した無線リンク安定度と、に基づいて、最適なオフロード先AP300を選択するか、もしくはeNB200との通信を維持するかを判断する。このとき、UE100のバッテリ残量などを考慮してもよい。
ステップS509において、UE100は、選択したAP300のAP識別子をeNB200に通知する。
ステップS510において、eNB200は、UE100のトラフィックをオフロードするか否かを判断する。ここでは、UE100のトラフィックをオフロードすると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS511において、eNB200は、UE100が選択したAP300へのオフロード許可をUE100に通知する。
ステップS512において、UE100は、eNB200からのオフロード許可に応じて、選択したAP300へのオフロードを開始する。
尚、本シーケンスでは、ステップS510の処理は必ずしも行わなくてもよい。また、本シーケンスでは、優先順位付けが合計2回(ステップS503、S505)行われているが、優先順位付けを3回以上としてもよい。
(6)動作パターン6
図13は、動作パターン6のシーケンス図である。ここでは、動作パターン1乃至5と重複する説明については省略する。
図13に示すように、ステップS601において、eNB200は、WLAN測定設定情報をUE100に送信する。動作パターン6では、WLAN測定設定情報は、オペレータにより管理されていないAP(Non−operator controlled AP)をUE100が発見した場合のUE100の動作を制御するための、以下の1)乃至3)のうち少なくとも何れかの情報をさらに含む。
1)UE100がNon−operator controlled APと接続した場合においてセルラ通信にトラフィックを残すかどうか(例えば電話などの音声データやメール以外のデータを残すかどうか)を示す情報。例えば、eNB200の負荷レベルが高い(混雑している)場合には、セルラ通信にトラフィックを残さないことが好ましい。
2)UE100がNon−operator controlled APと接続した場合においてその旨をeNB200に通知すべきか否かを示す情報。
3)UE100がNon−operator controlled APと接続した場合においてOperator controlled APのサーチ(スキャン)を引き続き行うべきか否かを示す情報。
ステップS602において、UE100は、WLAN測定設定情報に含まれるAP識別子に基づいて、AP300を検出する。
ステップS603において、UE100は、Non−operator controlled APを検出し、Non−operator controlled APと接続する。
ステップS604において、UE100は、上記3)の情報に基づいてAP300(Operator controlled AP)との接続を開始する。
ステップS605において、UE100は、Non−operator controlled APと接続したことを示す通知をeNB200に送信する。但し、上記2)の情報により通知が不要とされていれば、ステップS604の処理は行わなくてもよい。
(7)無線リンク安定度
無線リンク安定度は、UE100とAP300との間の無線リンクがどの程度安定しているのかを示すものである。以下において、無線リンク安定度の具体例1乃至4を説明する。
図14は、無線リンク安定度の具体例1を説明するための図である。図14に示すように、具体例1では、UE100は、ビーコン信号の信号強度が閾値を上回っている時間(Tover_thresh.)を測定し、測定区間内で最も長いTover_thresh.の値、又は測定区間内のTover_thresh.の平均値を無線リンク安定度として取得する。
図15は、無線リンク安定度の具体例2を説明するための図である。図15に示すように、具体例2では、UE100は、測定区間におけるビーコン信号の信号強度の分散(variance)を無線リンク安定度として取得する。
具体例3では、UE100は、受信信号のうち希望波信号の占める割合を無線リンク安定度として取得する。例えば、
(所望のBSSIDに対応するビーコン信号の受信強度)/(同周波数帯での信号強度)
を無線リンク安定度として取得する。
具体例4では、UE100は、測定対象のAP300のBSSIDからの信号(ビーコン信号を含む全信号)を測定区間内に受信した回数を無線リンク安定度として取得する。例えば、
(所望のBSSIDに対応する信号の受信回数)/測定区間
を無線リンク安定度として取得する。多くのトラフィックを扱うAP300は頻繁に信号を送信しているため、受信回数が少なければ無線リンクは安定しているとみなすことができる。
尚、具体例1乃至4は、UE100は全てのAP300について無線リンク安定度を測定できるが、ビーコン信号の信号強度を測定した後、信号強度の高いAP300を選択して接続し、そのAP300についてのみ無線リンク安定度を測定してもよい。例えば、UE100は、接続したAP300に対して接続確認メッセージを送信して通過率を測定し、無線リンク安定度を測定してもよい。そして、UE100は、測定した無線リンク安定度が条件を満たす場合にeNB200に報告してもよい。
(8)WLAN測定報告
UE100がeNB200に送信するWLAN測定報告は、無線リンク状況(ビーコン信号の信号強度、無線リンク安定度など)及びAP識別子を含む。無線リンク状況は、直値とするのではなく、一定範囲ごとのインデックス値とすることにより、オーバーヘッドを削減できる。
図16は、本実施形態に係るマッピングテーブルの構成図である。このマッピングテーブルは、eNB200及びUE100で共有される。
図16に示すように、マッピングテーブルは、無線リンク状況の測定値とインデックス値とを対応付けたテーブルである。UE100は、マッピングテーブルを参照して測定値をインデックス値に変換し、インデックス値をWLAN測定報告に含める。
(9)判定アルゴリズム
AP300を優先順位付けするための判定アルゴリズムの一例を説明する。図17は、判定アルゴリズムの一例を説明するための図である。
図17に示すように、UE100又はeNB200は、判定パラメータ(無線リンク状況、ネットワーク状況など)のインデックス値のそれぞれをAPごとに重み付け計算することにより、最適なAPを判定できる。例えば、APごとに以下の計算式により評価値を算出し、評価値が高い順に優先順位を高く設定する。
(Load level) *LoadWeight+(Signal strength level + Link stability level) *LinkWeight
[第1実施形態の変更例]
UE100は、WLAN測定報告を、eNB200及び(隣接eNB)についての測定結果の報告であるセルラ測定報告と共にeNB200に送信してもよい。
上述した実施形態では、UE100のWLAN送受信機112が動作状態(オン状態)であると仮定していたが、WLAN送受信機112が停止状態(オフ状態)である場合を考慮した動作としてもよい。例えば、UE100は、WLAN送受信機112が動作状態であるか否かを示す情報をeNB200に送信し、eNB200は、WLAN送受信機112が動作状態であるUE100に対してのみWLAN測定設定情報を送信してもよい。
或いは、WLAN送受信機112が停止状態であるUE100は、eNB200からWLAN測定設定情報を受信しても、そのWLAN測定設定情報を無視してもよい。また、無視したときにそのWLAN測定設定情報を保持しておき、WLAN送受信機112が動作状態に遷移したときにそのWLAN測定設定情報を参照して測定を開始してもよい。
上述した実施形態では、セルラ通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
WLAN30にオフロードするか、セルラネットワーク(E−UTRAN10)にとどまるかを判断する際には、バッテリ残量だけではなく、UE100の消費電力状況(画面の明るさ設定やバッテリ残量の減少速度など)を考慮して判断してもよい。バッテリ残量をパーセンテージで判断してもよく、閾値などを用いて判断してもよい、もしくは、重みづけをしてその他の電波強度のパラメータなどに含めて総合評価をしてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態では、ネットワーク選択動作におけるアクセスネットワークの決定権をUE100が持つケースを主として想定する。
(第2実施形態の概要)
第2実施形態に係るネットワーク選択制御方法は、セルラRAN(E−UTRAN10)及びWLAN30の中から、UE100のトラフィックを収容するアクセスネットワークを選択する動作であるネットワーク選択動作を制御するための方法である。
図18は、第2実施形態に係るネットワーク選択制御方法を示す図である。
図18に示すように、第2実施形態に係るネットワーク選択制御方法は、ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するための共通ネットワーク選択指示子をE−UTRAN10(セルラRAN)からブロードキャストで送信するステップS1101(ステップA)と、ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するための個別ネットワーク選択指示子をE−UTRAN10からユニキャストで送信するステップS1102(ステップB)と、を備える。
このように、ネットワーク選択動作のオン又はオフを設定するためのネットワーク選択指示子(Access Network Selection Indicator)をセルラRANからUE100に送信することにより、セルラRANの負荷状況などをUE100に通知することなく、UE100におけるネットワーク選択動作をオンするかオフするかを制御できる。
なお、共通ネットワーク選択指示子(Common Network Selection Indicator)は、SIB(System Information Block)に含めることができる。これに対し、個別ネットワーク選択指示子(Dedicated Network Selection Indicator)は、RRC Connection Reconfigurationメッセージ、又はRRC Connection Releaseメッセージに含めることができる。RRC Connection Releaseメッセージは、接続解放要求に相当する。
第2実施形態では、共通ネットワーク選択指示子は、アイドル状態のUE100及び接続状態のUE100に対して適用される。個別ネットワーク選択指示子は、接続状態のUE100に対してのみ適用される。
或いは、共通ネットワーク選択指示子は、アイドル状態のUE100に対してのみ適用される。個別ネットワーク選択指示子は、接続状態のUE100に対してのみ適用される。
(動作パターン1)
図19は、第2実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。本シーケンスの初期状態において、ステップS1201に示すように、UE100は、E−UTRAN10に含まれるセル(eNB200)との接続を確立した状態である。UE100は、タイマを有している。
図19に示すように、ステップS1202において、E−UTRAN10は、接続状態のUE100に対して、ネットワーク選択動作をオンに設定するための個別ネットワーク選択指示子をRRC Connection Reconfigurationメッセージに含めて送信する。
ステップS1203において、個別ネットワーク選択指示子(ネットワーク選択動作:ON)を受信したUE100は、ネットワーク選択動作をオンに設定(Configure)する。これにより、UE100は、E−UTRAN10及びWLAN30の中から、UE100のトラフィックを収容する適切なアクセスネットワークの選択を開始する。
ステップS1204において、UE100は、接続状態からアイドル状態に遷移する。
ステップS1205において、UE100は、ネットワーク選択動作をオンに設定(ステップS1203)する際に、又はアイドル状態に遷移(ステップS1204)する際に、タイマを起動する。当該タイマは、ネットワーク選択動作のオン設定(ON Configuration)を維持すべき時間を規定するものである。
接続状態からアイドル状態に遷移したUE100は、ネットワーク選択動作のオン設定をタイマが満了するまで維持する。
ステップS1206において、UE100は、タイマが満了した際に、ネットワーク選択動作のオン設定を破棄する。
このように、第2実施形態に係る動作パターン1では、アイドル状態に遷移したUE100であっても、タイマに応じた時間内は個別ネットワーク選択指示子に従って動作する。よって、共通ネットワーク選択指示子がOFFを示す場合でも、ONを示す個別ネットワーク選択指示子に従ってネットワーク選択動作を継続することができる。
また、第2実施形態に係る動作パターン1では、ネットワーク選択動作を意図的にONに維持するケースについて説明したが、ネットワーク選択動作を意図的にOFFに維持するよう変更してもよい。その場合、第2実施形態に係る動作パターン1のシーケンスにおいて、「オン(ON)」を「オフ(OFF)」と読み替える。これにより、共通ネットワーク選択指示子がONを示す場合でも、OFFを示す個別ネットワーク選択指示子に従って動作させることができる。
(動作パターン2)
図20は、第2実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。本シーケンスの初期状態において、ステップS1301に示すように、UE100は、E−UTRAN10に含まれるセル1(eNB200−1)との接続を確立した状態である。
図20に示すように、ステップS1302において、E−UTRAN10に含まれるセル1(eNB200−1)は、セル1に接続するUE100に対して、個別ネットワーク選択指示子をRRC Connection Reconfigurationメッセージに含めて送信する。
ステップS1303において、個別ネットワーク選択指示子を受信したUE100は、個別ネットワーク選択指示子に従ってネットワーク選択動作をオン又はオフに設定(Configure)する。
ステップS1304において、UE100は、測定報告をセル1に送信する。当該測定報告は、例えばE−UTRAN10におけるサービングセル(セル1)及び隣接セル(セル2)のそれぞれの測定結果を含む。
ステップS1305において、測定報告を受信したセル1(eNB200−1)は、当該受信した測定報告に基づいて、セル2へのUE100のハンドオーバを決定する。
ステップS1306において、セル1(eNB200−1)は、UE100のコンテキスト情報を含んだハンドオーバ要求をセル2(eNB200−2)に送信する。コンテキスト情報は、UE100の各種設定に関する情報である。コンテキスト情報は、ステップS1302でセル1からUE100に送信した個別ネットワーク選択指示子を含む。
このように、セル1からセル2に対して、個別ネットワーク選択指示子を含んだコンテキスト情報を転送する。これにより、セル2(eNB200−2)は、UE100のネットワーク選択設定(Configuration)を把握することができる。
ステップS1307において、ハンドオーバ要求を受信したセル2(eNB200−2)は、ハンドオーバ肯定応答(ACK)をセル1(eNB200−1)に送信する。
ステップS1308において、ハンドオーバ肯定応答を受信したセル1(eNB200−1)は、セル2へのハンドオーバを指示するハンドオーバ指令をUE100に送信する。
ステップS1309において、ハンドオーバ指令を受信したUE100は、セル2との接続処理を行う。
コンテキスト情報を受信したセル2(eNB200−2)は、自身の負荷状況に基づいて、コンテキスト情報に含まれる個別ネットワーク選択指示子(すなわち、UE100のネットワーク選択設定)の変更が必要であるか否かを判定する。例えば、UE100にOFFが設定されている場合であって、かつセル2(eNB200−2)の負荷レベルが高い場合には、OFF設定をON設定に変更すると判定する。
セル2(eNB200−2)は、そのような変更が必要であると判定した場合に、変更された個別ネットワーク選択指示子(例えばネットワーク選択動作:ON)をUE100に送信する。なお、セル2(eNB200−2)は、ステップS1309におけるUE100の接続処理の際に、当該変更された個別ネットワーク選択指示子をUE100に送信してもよい。
このように、第2実施形態に係る動作パターン2では、UE100がハンドオーバを行う場合であっても、UE100のネットワーク選択設定をターゲットセル(セル2)で把握することができる。よって、ターゲットセル(セル2)は、UE100のネットワーク選択設定を変更するか否かの判定を行い、必要に応じて変更することができる。
(動作パターン3)
図21は、第2実施形態に係る動作パターン3のシーケンス図である。本シーケンスの初期状態において、ステップS1401に示すように、UE100は、E−UTRAN10に含まれるセル(eNB200)との接続を確立した状態である。
図21に示すように、ステップS1402において、E−UTRAN10に含まれるセルは、個別ネットワーク選択指示子を含んだRRC Connection ReleaseメッセージをUE100に送信する。RRC Connection Releaseメッセージを受信したUE100は、RRC Connection Releaseメッセージに含まれる個別ネットワーク選択指示子に従ってネットワーク選択動作をオン又はオフに設定(Configure)する。そして、ステップS1403において、UE100は、RRC接続を解放し、接続状態からアイドル状態に遷移する。
このように、第2実施形態に係る動作パターン3では、UE100がアイドル状態に遷移する際にネットワーク選択動作をオン又はオフに設定するため、アイドル状態においてUE100が個別ネットワーク選択指示子に従って動作するように制御できる。
なお、UE100は、アイドル状態に遷移した後に以下の何れかの動作を行う。
1)UE100は、次に接続状態になって個別ネットワーク選択指示子を受け取るまでは、設定を維持する。
2)上述した第2実施形態に係る動作パターン1と同様に、タイマが満了するまで設定を維持し、タイマ満了後に受け取った共通ネットワーク指示子に従って動作する。
[第3実施形態]
第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。
第3実施形態では、RAN補助情報(RANから提供されるパラメータ)に基づくアクセスネットワークの選択及びトラフィックステアリングについて説明する。RAN補助情報は、ブロードキャストであってもよく、個別シグナリングであってもよい。
(第3実施形態の概要)
図22は、第3実施形態の概要を示す図である。第3実施形態に係るネットワーク選択制御方法は、E−UTRAN10(RAN)及びWLAN30の中からUE100のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御する方法である。
図22に示すように、ネットワーク選択制御方法は、ネットワーク選択動作に利用されるRAN補助情報をE−UTRAN10から送信するステップA(S1501)と、UE100がRAN補助情報を受信するステップB(S1501)と、UE100が、RAN補助情報に基づいてネットワーク選択動作を行うステップC(S1502)と、を有する。RAN補助情報は、WLAN30の選択が許容されるか否かを判断するための所定情報を含む。所定情報は、E−UTRAN10の負荷状況と関連付けられている。
所定情報は、WLAN30の選択が許容されるか否かを示す指示子である。ステップAにおいて、E−UTRAN10は、E−UTRAN10の負荷状況に応じて指示子を更新する。ステップCにおいて、UE100は、指示子に基づいて、WLAN30の選択が許容されるか否かを判断する。
或いは、所定情報は、WLAN30の選択が許容される確率を示す基準値である。ステップAにおいて、E−UTRAN10は、E−UTRAN10の負荷状況に応じて基準値を更新する。ステップCにおいて、UE100は、自UE100で発生させた乱数が基準値を超えるか否かに応じて、WLAN30の選択が許容されるか否かを判断する。
或いは、所定情報は、E−UTRAN10又はWLAN30に関する状態と比較するための閾値である。ステップAにおいて、E−UTRAN10は、E−UTRAN10の負荷状況に応じて閾値を更新する。ステップCにおいて、UE100は、状態を閾値と比較することにより、WLAN30の選択が許容されるか否かを判断する。
ここで「状態」とは、WLAN30の無線状態、WLAN30の負荷状態、E−UTRAN10の無線状態、のうち少なくとも1つである。
第3実施形態では、ステップCにおいて、UE100は、所定情報に基づきWLAN30の選択が許容される場合で、かつWLAN30状態が良い場合に、WLAN30を選択する。
また、ステップCにおいて、UE100は、所定情報に基づきWLAN30の選択が許容されない場合に、E−UTRAN10を選択する。
ステップCにおいて、UE100は、WLAN30状態が悪い場合には、所定情報と無関係に、E−UTRAN10を選択する。
ステップCにおいて、WLAN30を選択しているUE100は、所定情報に基づきWLAN30の選択が許容されない場合に、追加的にWLAN30にトラフィックを移さないよう制御する。
ステップCにおいて、WLAN30を選択してないUE100は、所定情報に基づきWLAN30の選択が許容されない場合に、WLAN30を選択しないよう制御する。
第3実施形態では、ステップAは、E−UTRAN10から第1のRAN補助情報をブロードキャストで送信するステップと、E−UTRAN10から第2のRAN補助情報をユニキャストで送信するステップと、を含む。ステップBは、UE100が第1のRAN補助情報を受信するステップと、UE100が第2のRAN補助情報を受信するステップと、を含む。第1のRAN補助情報に含まれる第1のパラメータと第2のRAN補助情報に含まれる第2のパラメータとが重複した場合に、UE100は、第1のパラメータよりも優先的に第2のパラメータを適用する。
(ネットワーク選択動作)
ANDSFがサポートされない場合、RANルールは、RANから識別子が提供されるオペレータ配下WLANに適用される。アクセスネットワーク選択(ネットワーク選択動作)は、RAN状況の部分とWLAN状況の部分とからなる。
図23は、RANルールの概念を示す図である。図23に示すように、UE100は、RAN状況が悪く、かつ、WLAN状況が良い場合に、WLANを選択する。また、UE100は、RAN状況が良い、又は、WLAN状況が悪い場合に、WLANを選択せずにE−UTRAN10(以下、適宜「RAN」という)選択する。なお、対象のWLANは、識別子のリストにおいて優先度付けがされており、そのリストの順に選択が行われる。
双方向の負荷均衡を実現するために、アクセスネットワーク選択は適切に制御される必要がある。また、アクセスネットワーク選択の手順は、少なくともRANの負荷状況及びWLANの負荷状況に基づくべきである。RANは最新の負荷情報をUE100に提供し、RANルールは当該情報を使用する。WLANの信号強度も使用してもよい。
直接的な負荷情報(例えば、負荷レベルのパーセンテージ)を提供することがシンプルな方法であるが、オペレータは、そのような直接的な負荷情報の提供を望まないと考えられる。代わりに、以下の選択肢を導入することにより、オフロードの意図を実現できる。
選択肢1:WLANトラフィックステアリング指示子(WTSI)と称される1ビットの明示的指示子。
選択肢2:RANパラメータ(例えば、RAN閾値)の調整。
選択肢3:選択肢1及び2の併用。
UE100は、明示的指示子又はRAN閾値を用いてRANがWLANへのオフロードをUE100に要求しているかを確認し、WLANへのオフロードが許容されるのであればWLAN状況の評価を行うべきである。
このような仕組みは、E−UTRANにおけるRRCアイドル状態及びRRC接続状態の両方に適用できる。なお、UTRANにおけるCELL_FACH、CELL_PCH、URA_PCH、CELL_DCH状態にも適用できる。このことは、RAN補助パラメータが少なくともSIBにより提供されることを意味する。但し、WLAN無線をオフにしているUE100については、ユーザプリファレンスが優先されるため、アクセスネットワーク選択は行わない。
(明示的指示子)
明示的指示子は複数の方法で実現できる。以下において、3つのサブ選択肢(選択肢1a、1b、1c)について説明する。
図24は、選択肢1aを示す図である。図24に示すように、RANは、WLAN関連パラメータ(例えば、WLAN負荷、WLAN信号強度)と共に明示的指示子(Indicator)を提供する。RANの負荷が高い場合、RANは明示的指示子をオンに設定する。これはUE100によるWLANの選択が許容されることを示す。WLANカバレッジ内にあり、WLAN状況が良好(RAN補助パラメータ及びUE100の実装から適切なWLANパラメータが決定される)であるUE100は、WLANを選択しなければならない。RANの負荷が通常(例えば低負荷)に戻った場合、RANは、明示的指示子をオフに切り替え、全てのトラフィックをRANに戻すようUE100に示す。また、明示的指示子がオンに設定されている場合でも、WLAN状況が悪いのであれば、トラフィックをRANに戻すことにより、サービスの中断を防ぐ。
選択肢1aの問題点は、マストグリングの可能性である。特に、明示的指示子がオフに設定された際に、全てのUE100がトラフィックを同時にRANに戻すことにより、RANが再び輻輳する。
図25は、選択肢1bを示す図である。図25に示すように、選択肢1bは選択肢1aに類似している。WLANへのオフロードに関して相違点は無く、RANにトラフィックを戻す方法が相違している。選択肢1bでは、WLAN状況が閾値よりも劣化し場合に限り、トラフィックをRANに戻す。これは、明示的指示子がオフであっても、WLAN状況が良ければUE100がトラフィックをRANに戻す必要が無いことを意味する。これに対し、選択肢1aでは、明示的指示子がオフである場合、WLAN状況と無関係に、UE100がトラフィックをRANに戻すことが要求される。
明示的指示子がオフである場合でも、RANがより多くのトラフィックをRANに戻すことを望むのであれば、RANは、WLAN関連閾値を調整する(例えば、WLAN負荷閾値を下げる)ことにより、UE100がトラフィックをRANに戻す可能性を高めることができる。
選択肢1cは、選択肢1a及び1bにおける明示的指示子を1ビットから複数ビットに増やすものである。明示的指示子が複数ビットで表現される場合、WLANへオフロードするUE100の数をより柔軟に調整できる。例えば、2ビットの指示子は、「100」、「75」、「25」、「0」の4つを表すことができる。「100」及び「0」は、選択肢1a及び1bにおけるオン及びオフに相当する。指示子が「75」に設定される場合、RANは75%のUE100がWLANへオフロードすることを期待する。UE100は、乱数を発生させて、WLANへのオフロードが許容されるかを判断する。選択肢1cでは、全てのUE100について、WLANへのオフロードの可能性が等しくなる。RANカバレッジ内の全てのAPが均等に利用され、WLAN輻輳も最小化される。
なお、全てのサブ選択肢について、RANは、ブロードキャスト指示子がオフに設定されていても、個別シグナリングによる指示子をオンに設定する改良が可能である。これにより、マストグリングをより一層防止できる。
(RANパラメータの調整)
図26は、選択肢2を示す図である。図26に示すように、双方向の負荷均衡のために、閾値を調整する。
選択肢2では、RANは、調整される閾値として、RAN信号閾値(例えば、RSRP)を提供する。この閾値は、RANの負荷の上昇につれて高く設定される。より多くのUE100がRAN信号閾値との比較試験を満たすので、WLANへのオフロードが促進される。
図27は、RAN信号閾値によるWLANへのオフロードを示す図である。図27に示すように、選択肢2では、セルカバレッジ付近のUE100は、常にWLANへオフロードされる。これは、セル中心付近のUE100がトラフィックをWLANへ移す機会が少ないことを意味する。しかしながら、そのようなUE100は、RANの容量が向上するので、良好なスループットを得られる。
選択肢2の問題は、セル中心付近にある、オペレータ配下のWLANが利用される機会が少ないことである。WLANリソースが良好に均衡されなくなる。個別シグナリングを利用するが不均衡を低減する1つの方法であるが、RANが、どのUE100がブロードキャストシグナリングによりオフロードされていないかを把握することを要する。選択肢2では、RANが閾値を無限大に設定することにより、全てのUE100がWLANへのネットワーク選択を開始させることができる。これは、選択肢1における明示的指示子をオンに設定することと等価である。また、RANは、閾値を非常に小さい値(例えば、マイナス無限大)に設定することにより、全てのUE100をRANに戻させることができる。これは、選択肢1における明示的指示子をオフに設定することと等価である。
セルエッジ付近のWLANのみが利用される問題に対する解法としては、個別シグナリングを使用できる。個別シグナリングの利点としては、多くのリソースを使用する高負荷UE、又は高グレード加入者(Gold Subscriber)UEに対して、異なる扱いで制御できることである。しかしながら、UEごとに最適なパラメータを考慮することはRANにとって煩雑であるため、ブロードキャストで送信するパラメータ全てを個別シグナリングにより提供することは好ましくない。よって、そのようなUEを制御するためには、指示子又は無限大の閾値を提供することが好ましい。
(選択肢1及び2)
選択肢1及び2はそれぞれ利点を有する。RANが十分な柔軟性を維持するために、両選択肢を適応することが合理的であるか検討の余地がある。また、双方向の負荷均衡の仕組みとして何れかの選択肢を適応することが提案される。
(ブロードキャスト及び/又は個別シグナリングによる補助パラメータの提供)
上述したように、RANは、自身の負荷状況に応じて、指示子の値の切り替え、及び/又はRAN補助パラメータの調整が可能であると想定される。
アクセスネットワーク選択について、RANは、以下のネットワーク選択条件を満たすための柔軟性を持つべきである。
1.RANが、全てのUE100(IDLE及びCONN)に対して、ネットワーク選択の開始を示すことができる。
2.RANが、特定のUE100を選択してネットワーク選択を開始させることができる。
3.RANがIDLE UEのみをネットワーク選択のために選択することは期待されない。
現状、ネットワーク選択のトリガとしてブロードキャスト及び個別シグナリングが想定されている。これは、同じUE100に対して、ブロードキャストRAN補助パラメータ及び個別RAN補助パラメータの両方が提供され得ることを意味する。WLANのカバレッジサイズはマクロセルよりも小さく、WLANカバレッジ近傍のUE100をRANが把握することは困難であるので、ブロードキャストパラメータは有益である。個別パラメータは、(例えば、RANにおけるUE100のリソース使用量に基づいて)特定のUE100にアクセスネットワーク選択を設定できる利点を有する。よって、2つのパラメータは、同じ目的で利用するべきではなく、異なる設定とするべきである。従って、UE100の挙動をより良く理解するために、ブロードキャストパラメータ及び個別パラメータがIDLE UE及びCONN UEに適用されるかについて検討の余地がある。個別シグナリングが特定のUE100に適用されることは明らかであるので、主な疑問点は、ブロードキャストパラメータが全てのUE100に適用されるかIDLE UEにのみ適用されるのかという点であり、以下の2つの選択肢がある。
i)ブロードキャストRANパラメータがIDLE UEにのみ適用される:
この選択肢によれば、どのタイプのUE100にどのシグナリングメカニズムを適用するかが明確化でき、両タイプのパラメータを受信したUE100において競合を解消する必要性を回避できる。この選択肢は、上述した3つの条件を満たすことができるが、過剰なシグナリングを引き起こし得る。例えば、RANが、全てのUE100がWLANを選択するよう試みる場合、RANは、明示的指示子/調整閾値をブロードキャストするだけでなく、全てのCONN UEに対して明示的指示子/調整閾値を個別に送る必要がある。
ii)ブロードキャストRANパラメータが全てのUE100に適用される:
この選択肢では、CONN UEが、ブロードキャストシグナリング、個別シグナリング、又はその両方を受信し得るので、UE100の挙動が定義される必要がある。しかしながら、この選択肢は、上述した条件1をブロードキャストパラメータが満たすことができる利点がある。条件2については、RANはブロードキャストパラメータを送信しない決定を行う。代わりに、RANは、(例えば、リソース使用量に基づいて)オフロードのために選択したUE100に対して個別シグナリングを送信してもよい。この選択肢は、RANの負荷が極端でない(中程度)である場合、又はRANの負荷が徐々に上昇する場合に効果的である。さらに、特定のUE100にパラメータを提供することにより、マストグリングを回避できる。
よって、ブロードキャストRANパラメータは、全てのUE100(アイドル及びコネクティッド)に適用されることが好ましい。
選択iiは、UE100がブロードキャストシグナリング及び個別シグナリングの両方を受信する状態を引き起こすので、両タイプのパラメータの関係を考慮する必要がある。基本的には、同じ種類のパラメータが提供されるのであれば、個別シグナリングによる補助パラメータは、RANが特定の理由で特定のUE100にネットワーク選択を設定するので、ブロードキャストシグナリングによる補助パラメータを覆す(上書きする)べきである。
[第4実施形態]
第4実施形態について、第1実施形態乃至第3実施形態との相違点を主として説明する。
第4実施形態では、RAN補助パラメータの使用方、特に、WLANからRANへトラフィックを戻す動作、及び、アクセスネットワーク選択のルールの詳細について説明する。
(第4実施形態の概要)
第4実施形態に係るネットワーク選択制御方法は、E−UTRAN10(RAN)及びWLAN30の中からUE100のトラフィックを送受信すべきアクセスネットワークを選択するためのネットワーク選択動作を制御する方法である。ネットワーク選択制御方法は、UE100が、トラフィックをE−UTRAN10からWLAN30に移すステップAと、UE100が、E−UTRAN10の負荷状況及びWLAN30の負荷状況の少なくとも一方に基づいて、トラフィックをE−UTRAN10に戻すステップBと、を有する。
第4実施形態では、ステップBにおいて、UE100は、E−UTRAN10が低負荷状態である場合に、トラフィックをE−UTRAN10に戻す。
或いは、ステップBにおいて、UE100は、WLAN30が高負荷状態である場合に、トラフィックをE−UTRAN10に戻す。
或いは、ステップBにおいて、UE100は、E−UTRAN10が低負荷状態である場合で、かつ、WLAN30が高負荷状態である場合に、トラフィックをE−UTRAN10に戻す。
或いは、ステップBにおいて、UE100は、E−UTRAN10が低負荷状態であるか、又はWLAN30が高負荷状態である場合に、トラフィックをE−UTRAN10に戻す。
第4実施形態では、UE100は、複数のトラフィックをE−UTRAN10及びWLAN30と同時に送受信可能な特定機能を有している。ステップBにおいて、UE100は、E−UTRAN10にトラフィックを戻す条件が満たされた場合に、WLAN30に何れのトラフィックも残すことなく、E−UTRAN10にトラフィックを戻す。
第4実施形態では、特定機能は、ISRP(Inter−System Routing Policy)機能である。
(WLAN RSPI/WLAN RSNI)
図28は、LTEにおけるRAN補助パラメータの使用例を示す図である。図29は、UMTSにおけるRAN補助パラメータの使用例を示す図である。
図28及び図29は、3GPPにおいて合意されたパラメータを含んでいるが、アクセスネットワーク選択においてパラメータがどのように使用されるか明確でない。特に、各パラメータが「AND(&&)」、「OR(||)」の何れで結ばれるのかを決定することが重要である。アクセスネットワーク選択のルールを検討するためには、全てのパラメータが定まっている必要があるが、BSS負荷(AP負荷)の閾値がRAN補助パラメータの一つとして合意されているため、eNB200は、RAN及びWLANの両方の負荷状況に基づいて双方向のトラフィックステアリングを行うことができる。よって、BSS負荷を、WLANからRANへのトラフィックステアリングを考慮するためのパラメータとするべきである。
BSS負荷に加えて、WLAN信号強度(例えば、RSPI、RSNI)に関する閾値が、RAN補助パラメータの1つとして送信されるべきかについて検討する。基本的に、RANは、カバレッジサイズに起因して、WLANよりも良好なモビリティ・ロバストネスを有するので、WLANからRANへのアクセスネットワーク選択方法は慎重に検討されるべきである。例えば、WLANからの信号強度が弱い場合にUE100がトラフィックをRANに戻すことが合理的である。(RANのRSRP/RSRQの制御と同様に、)RANがWLANの信号強度閾値も制御できれば、アクセスネットワーク選択の制御の柔軟性を増すことができる。よって、WLAN RSPI及びWLAN RSNIを、WLANからRANへのトラフィックステアリングを考慮するためのパラメータとするべきである。
(選択ルール)
図30は、LTEにおける最もシンプルなルールを示す図である。図31は、UMTSにおける最もシンプルなルールを示す図である。
図30及び図31に示すように、RANルール及びエンハンストANDSFの最もシンプルな規範は、RANからWLANへのトラフィックステアリングについては「AND文」を用い、WLANからRANへのトラフィックステアリングについては「OR文」を用いることである。このルールでは、RANは、調整されるパラメータとして、RAN信号閾値(LTEのRSRP、UMTSのCPICH RSCP、LTEのRSRQ、UMTSのCPICH Ec/No)を提供する。第4実施形態で説明したように、これらのRAN信号閾値は、RAN負荷の上昇につれて高く設定される。また、これらのRAN信号閾値は、無限大又はマイナス無限大の値を設定し得ることが好ましい。
閾値の調整により負荷均衡を実現できるので、1ビット又は複数ビットの指示子(OPI)は、負荷均衡のためには必須ではなく、加入者クラス分けに使用できる。しかしながら、加入者クラスはオペレータごとに異なるため、ローミングの場合には疑義が生じる。よって、ローミングUEを最高(ゴールド)クラス又は最低(ブロンズ)クラスとして分類することが考えられる。
(シンプルなルールの問題点)
図32は、シンプルなルールの問題点を示す図である。RAN補助パラメータの値は、SIBの更新により変化し得る。よって、多数のUE100において、図32に示すような条件が満たされて、多数のUE100が同時にRANへトラフィックを移し得る。
RANが、RANへトラフィックを戻す制御ができるように、負荷の観点からRANの制御を検討する。図33は、WLANからRANへトラフィックを移す(戻す)ケースを示す図である。図33に示すように、RSRP及びBSS負荷の閾値を用いることを想定する。RSRPは、RSRQなどであってもよい。
選択肢1:以下の規範に基づき、WLANからRAN(3GPP)へトラフィックを移すことを判断するためにRSRPのみを使用する。
If (Rsrp > threshRsrpHigh), UE moves traffic from WLAN to 3GPP
選択肢1では、図33のUE1及びUE2のみがWLANからRAN(3GPP)へトラフィックを移すことになる。RSRP閾値を用いることにより、セル中心付近のUEのみが移し始めるので、全体的なスループットは大幅には変化せず、かつマストグリングも回避できる。しかしながら、選択肢1では、過負荷のAPに接続するUE3は、RANのカバレッジ内であっても、RANへトラフィックを戻すことができない。
選択肢2:以下の規範に基づき、WLANからRAN(3GPP)へトラフィックを移すことを判断するためにBSS負荷のみを使用する。
If (bssLoad > threshBssLoadHigh), UE moves traffic from WLAN to 3GPP
選択肢2では、図33のUE1及び3がトラフィックを戻す。RANカバレッジ内のUEは、BSS負荷状況を満たす場合にRANへトラフィックを戻すので、RANは、RSRPに基づいてセル中心付近のUEを戻すことができない。
選択肢3:以下の規範に基づき、BSS負荷及びRSRPを共に使用する。
If (Rsrp > threshRsrpHigh) && (bssLoad > threshBssLoadHigh), UE moves traffic from WLAN to 3GPP
選択肢3では、RANへトラフィックを戻すためにはBSS負荷及びRSRPの両条件が満たされなければならない。図33では、UE1のみがトラフィックを戻す。しかしながら、セル中心付近のUE(すなわち、UE2)、WLAN輻輳下のUE(すなわち、UE3)が対象とならない。
選択肢4:以下の規範に基づき、BSS負荷及びRSRPを共に使用する。
If (Rsrp < threshRsrpLow) || (bssLoad > threshBssLoadHigh), UE moves traffic from WLAN to 3GPP
選択肢4によれば、図33のUE1,2,3は何れもRANへトラフィックを戻す。
UEの観点では、WLANが輻輳しており、かつ、RANのカバレッジ内にいる(WLANに接続しつつRANにアタッチされていることを想定)場合には、UEは、RANへトラフィックを戻す選択肢を持つべきである。よって、選択肢1及び3は適切でない。選択肢2及び4を比較すると、選択肢4は、セル中心付近のUEが選択される可能性がある。しかしながら、選択肢4は、セル中心付近のUEのみを選択することができないため、RSRPを用いる利点を達成できない。従って、ベースラインとしては、選択肢2を適用することがシンプルである。
図34は、選択肢2を適用した選択ルールを示す。図34に示す選択ルールは、図31の選択ルールに非常に似ている。WLANへのオフロードについては差異が無い。主な相違点は、RANへトラフィックを戻す方法である。本ルールでは、WLAN状況が、許容可能なレベルよりも劣化した場合に限り、トラフィックがRANへ戻される。これは、仮に「(Rsrp > threshRsrpHigh) || (Rsrq > threshRsrqHigh)」が満たされても、WLAN状況が良好であれば、UEがトラフィックを戻す必要が無いことを意味する。RANは、より多くのトラフィックをRANへ戻したい場合には、「threshRcpi」及び/又は「threshRcpi」を調整することにより、UEがトラフィックを戻す可能性を高めることができる。また、RCPI/RSNIのレベルはUEごとに異なるため、マストグリングも引き起こさない。よって、図34に示す選択ルールが適用されるべきである。
(ISMP、ISRP)
RANからWLANへのオフロードについては、ANDSFが利用できない場合はAPNレベルでトラフィックステアリングが行われ、ANDSFが利用できる場合はANDSFルールに応じてトラフィックステアリングが行われる。しかしながら、WLANからRANへトラフィックを移す場合にどのようにトラフィックを選択するかは不明確である。ISMPのみに対応したUEについては、RAN及びWLANの両方にトラフィックを持つ選択肢が無いため、全てのトラフィックをWLANからRANへ移すことになる。
ISRPに対応したUEについては、一部のトラフィックをWLANに残しつつ、トラフィックをRANに移すことが可能である。しかしながら、ISRPに対応したUEであっても、全てのトラフィックをRANに戻すことが好ましい。これにより、2つのアクセスネットワークに接続することによるUEの消費電力増大を回避できる。或いは、全てのトラフィックをRANに戻すか否かはUEの実装依存としてもよい。
[付記]
以下においては、上述した実施形態の補足事項について付記する。
[付記1]
1.序文
主要な焦点は、3GPPネットワーク(セルラネットワーク)からオペレータ及びそのパートナーにより配置及び制御されるWLANへサービスをオフロードするためにオペレータにより使用されるシナリオをより良く理解することである。WLAN/3GPPノードの共同配置(collocated)及び非共同配置(non-collocated)の両シナリオは、必須であると考えられる。意図されるシナリオの明確化により、これらのシナリオのためのソリューションを検討可能になる。しかしながら、オフロードプロシージャの詳細を検討する前に、良好なソリューションの基礎をなすいくつかの要素を良く理解することが必要である。特に、オフロードに必要な情報、及び、その情報の交換に協働するエンティティ(UE又はNW)を検討すべきである。付記1は、オフロードを成功するために重要な要素についてのいくつかの提案を提供する。
2.議論
検討すべき共同配置及び非共同配置の追加的な詳細シナリオを指摘する。これらは、カバレッジが1又は複数の重複するWLAN及び3GPPノードを包含するケースを含む。全てのケースにおいて、シナリオはWLAN及び3GPPノードの両方のカバレッジを含んでおり、そうでなければオフロードは不可能である。オフロードの概念は新しいものではなく、eICIC、HetNet、CA、及び現在は小セル強化の議論で検討されている。しかし、小3GPPノードへのオフロードとは異なり、RANの観点では、3GPPノードとWLANとの間で交換される情報については十分に規定されない。さらに、規格化されたインターフェイスが利用できない場合、3GPPノードとWLANノードとの間でどの情報が交換できるか不明確である。
2.1.ネットワーク選択に必要な情報
3GPPノードからWLANノードへのオフロードをサポートするために、3GPPノードは、オフロードのための適切な判断の前に、評価すべき多くのファクターを検討すべきである。オフロード判断のベースの例は、輻輳を軽減する必要性、UEに高いスループットを提供する必要性、良好なユーザ体験のためにQoS要求を満足する必要性である。UEのオフロードを行うと判断されたら、3GPPネットワークは、オフロード必要性のために最も好適なネットワーク及びノードを検討すべきである。従って、重要な情報はネットワーク選択処理の一部として評価されるべきであり、そうでなければオフロードは適切に取り扱われない。特に、以下の情報はネットワーク選択に利用できると考えられる。
・アクセス及びバックホール負荷
・スループット
・QoS
・WLANノード識別子
・信号強度
・リンク安定度
・WMM機能のサポート
オフロードの主な検討の一つは、RAN/NW輻輳を軽減する必要性である。WLANノードが3GPPノードよりも輻輳している場合に、3GPPノードにあるUEを維持するために、UEをWLANにオフロードするか否かを判断する前にWLANアクセス及びバックホール負荷を考慮すべきである。何れのネットワークも過負荷でない場合でも、良好なユーザ体験及びそのような要求を満足する代替ネットワークへのオフロードの機会を提供するためにUEスループットを増やすことが必要であるかもしれない。いくつかのサービス(例えば耐遅延性サービス)はWLANに適しており、他のサービス(例えば音声)は3GPPノードに適しているため、QoSにも同様のことがいえる。
オフロードの利点の一つは、全てのアクティブなサービスが一つのネットワークによりサーブされる必要はない、つまり、UEが両ネットワークに同時に接続可能なオプションを意味し、QoS要求が最適化される。不要な同時接続は望ましくないUE電力消費を引き起こすため、そのようなオフロード判断は慎重に検討されるべきである。
3GPPノードは、オフロードのためのターゲットWLANノードを識別することが必要になる。WLANノードのSSID(又はBSSID)は識別子の候補であり、オフロード前にWLANの信頼性を検証する処理を規定する必要がある。
信号強度は、WLANノードへのオフロードの可能性を評価するために明らかに必要な情報の一つである。3GPPノード間のモビリティのケースと同様に、ソース信号強度及びターゲット信号強度は一緒に考慮されるべきである。
信号強度に密接して、WLANノードのリンク安定度の評価が必要である。リンク安定度は、UEがどれくらい長くWLANノードへの接続を維持できるかの測定であり、信号強度の変動に依存する。十分なリンク安定度情報を得るためにUEがWLANノードに接続する必要はないかもしれない。また、UEのモビリティは、接続の安定度に影響を与える。ある領域に配置されるWLANノードの数も、ある位置におけるリンク安定度に影響を与える。リンク安定度をどのように規定し、どのエンティティがその要求を規定するかについては、検討が必要である。
WLAN及びUEがWMMをサポートするか否かを考慮すべきである。WMMによれば、WLANによりサポートされるサービスの優先度カテゴリを3GPPノードが受信できる。特に、WLAN上での音声サービスのサポートが可能である。これは、UEが3GPPノードに接続する必要がない場合、3GPPノードがオフロード及びUE電力消費の削減するための選択肢を増やすことができるかもしれない。
提案1:ネットワーク選択に不可欠なパラメータのセットを決定すべきである。
2.2.共同配置シナリオと非共同配置シナリオとの対比
ネットワーク選択のパラメータのセットが決定されたら、共同配置シナリオ及び非共同配置シナリオの両方に関連するパラメータを得る際に違いがあるか否かも考慮すべきである。共同配置シナリオでは、3GPPノード及びWLANノードは同一ノード内に位置するので、自身のインターフェイスを介して3GPPノードとWLANノードとの間で交換される大部分の情報を得ることができる。特に、アクセス及びバックホール負荷、スループットの管理、QoSサポートを含む情報交換は、同一ノード内で透過的に交換することができる。共同配置シナリオの拡張の一部として、3GPPノードとは物理的に隔離されているWLANノードであるものの、CA配置シナリオ4のような光ファイバリンクを介して3GPPノードに接続される外部WLANノードもサポートできるべきである。3GPPノードは遅延なく外部WLANノードに直接的にアクセスできるので、この外部WLANノードは、共同配置シナリオと同様な情報交換能力を有する。
非共同配置シナリオでは、規格化されたインターフェイスが利用不能であると想定されるので、スループット及びアクセス/バックホール負荷を交換できるか明確ではない。負荷情報は、ネットワーク実装の一部としてOAMを介して得ることができるかもしれない。負荷が急速に変化しない限りは、情報交換に関するレイテンシは重大にならない。バックホール負荷が輻輳である場合、タイムリーに情報交換を行うことがより難しくなる。他の方法としては、WLANノードが定期的に送信するビーコンフレーム、又はプローブ応答フレームにより負荷情報が得られる可能性がある。しかしながら、そのような負荷情報はアクセス負荷のみを反映しており、バックホール負荷を反映していない。
無線リンクパラメータについては、共同配置シナリオ及び非共同配置シナリオの両方で利用可能であると想定されるので、各シナリオで違いはない。
提案2:ネットワーク選択に必要なパラメータは、共同配置シナリオ及び非共同配置シナリオの両方で利用可能であるべきである。
2.3.無線リンクパラメータ
既に提案したように、WLANノードの信号強度及びリンク安定度等の無線リンクパラメータは、共同配置シナリオ又は非共同配置シナリオで直ちに利用可能であると想定する。異なる観点では、信号強度等の無線リンクパラメータは、WLANノードからのUEのパスロスの指示子である。パスロスは、UEの位置に依存し、当該位置がWLANノードのカバレッジ内であるか否かに依存する。従って、3GPPノードがWLANノードとUEとの相対的な位置を直ちに判断できれば、3GPPノードはWLANノードからのUEのパスロスを判断できる。共同配置シナリオでは、両ノードに対するUEの相対的な位置は同じであるので、WLANノードからのパスロスを推定できるかもしれない。しかしながら、実際には、3GPP及びWLANで周波数帯及びアンテナ構成が異なれば、パスロスを直接に求めることができない。非共同配置シナリオでは状況はより複雑である。この複雑さは、非共同配置のWLANノードからのUEの相対的なパスロスを求めることを含み、UEに対して位置情報の報告を要求することになるかもしれない。また、WLANノードの位置は3GPPノードにより常に把握されていることを想定している。
共同配置シナリオ及び非共同配置シナリオで共通のソリューションに到達するために、必要に応じて、無線リンクパラメータの判断及び3GPPノードへの報告をUEに許可することがシンプルである。上述したように、3GPPノードがUEのWLAN信号強度を判断することは非常にチャレンジングであり、また、このソリューションは3GPPノード間でのモビリティのための既存の挙動と調和しており、無線リンク測定のWLANサポートをUEに追加するための複雑性がわずかしかない。
提案3:オペレータWLAN無線リンク情報がUEから得られるべきであるか否かについて検討すべきである。
2.4.オフロード指示子
提案3が合意される場合、UEがWLANノードのカバレッジ内にいるときはいつでも、UEは無線リンクパラメータを直ちに得ることができる。この情報は3GPPノードに報告されてもよく、3GPPノードはオフロードが必要か否かを検討することができる。しかしながら、UEのWLAN無線が常にオンであるとは限らない。UEのユーザは、電力を節約するためにWLAN無線をオフにしているかもしれない。UEが3GPPノードのオフロード意図を把握していない場合、UEがWLAN無線をオンにする理由はほとんどない。従って、UEがWLAN無線をオンにしてタイムリーに無線リンクパラメータを測定できるように、3GPPノードがUEに対してオフロード意図を示すことは有益である。この点はWLANディスカバリー/スキャンニング最適化に密接に関係しており、どのソリューションがWLANディスカバリー/スキャンニングに最終的に適用されたかと無関係に、かかる指示子は有益である。
提案4:3GPPネットワークは、WLANオフロードが必要であることをUEに通知するメカニズムを持つべきである。
3.まとめ
付記1では、ネットワーク選択に必要な要素のいくつかについて記載した。
[付記2]
1.序文
どうやってソリューション(ソリューション1、2、3)が必要要件を満たすかについての考察の結果、特に、ANDSF(Access network discovery and selection function)およびRANルールに関するいくつかの不明点があるが、ソリューション2が全ての必要要件を満たすように思われる。付記2では、それらの差異と、トラフィックステアリングの必要要件を満たすためにどのように使用されるかと、について更なる説明を行う。ソリューション2は、ネットワーク選択のパラメータをRANからUEに提供可能であり、かつネットワーク選択のルール(ポリシー)に従ってネットワークの選択権をUEが持つ方式である。ソリューション2の必要要件を満たすことに関する更なる詳細については、付録にて説明する。
2.考察
2.1.ANDSF対RANルール
ソリューション2に基づくほとんどの懸念事項が、ANDSFポリシーとRANルールとの関係から派生している。例えば、ある懸念事項は、UEの挙動が予測不可能であることから派生し、また、ANDSFポリシーとRANルールとの間の不明瞭な関係により発生する潜在的なピンポン伝送から派生している。以下の諸問題に対する答えは、ANDSFとRANルールとの関係を明確にする手助けになるはずである。
1) ANDSFが利用不可能な場合、RANルールは使用できるだろうか。
ANDSFが利用不可能な場合、RANは、UE間の統一された挙動を保証するルールを提供できるはずである。事前に静的なルールをUEに提供すると、基本的にUE実装の問題であるので、予想不可能な挙動になってしまうだろう。この柔軟性がソリューション2の主な利点の1つである。
2) ANDSFがUEに対して利用可能な場合、UEはどのルールに従うべきだろうか。ANDSFポリシー、RANルール、それとも両方だろうか。
現在は、「ANDSFポリシーがUEに提供された場合でも、UEにより使用される好ましいルールを通知する選択肢をRANは有する。」と言われている。原則的には、ANDSFがUEにとって利用可能であり、UEがANDSFをサポートしている場合、UEはANDSFを使用することを許可されるべきである。しかし、混乱を避けるため、どのルールを使用するかの決定は、RAN次第とする。RANが、UEが、利用可能なANDSFを有していると把握している場合、RANは、UEがANDSFを使用することを許可するべきである。RANがUEにRANルールを使用するべきだと告知した場合、UEがANDSFを使用する許可を与えれば、ANDSFの使用は全てのUE間における一様挙動を妨げるUE実装に委ねられるだろう。従って、RANルールまたはANDSFポリシーのどちらか一方が、RANの決定にしたがって使用され、その両方が使用されることはない。
3) ANDSFが一部のUEにだけ利用可能で全てのUEに利用可能ではない(恐らく、一部のUEはANDSF対応ではない)場合、RANは、ANDSF対応でないUEに対してのみルールを提供できるだろうか。
RANルールまたはANDSFポリシーを与えるか否かはRAN次第である。混乱を避けるため、RANルールは区別なく全てのUEに提供されるべきだと考える。
4) ローミング中のUEに対しても同じルールを適用するべきだろうか。ローミング中のUEは、ローミング中でないUEと同じANDSFを有するだろうか。ローミング中のUEは、ローミング中でないUEと同じように動作する必要はあるだろうか。
繰り返すが、RANルールまたはANDSFを使うか否かの決定は、RANに一任されている。もしUEがRANから提供されたルールに基づいてトラフィックステアリングを実行すれば、ローミング中のUEの挙動は、オペレータにとって予想可能と言えるだろう。それは、負荷バランスにとっても好ましい。
5) UEがRANからRANルールを使用してもよいと通達される場合、UE実装が許可されることはあるだろうか。
RANルールに従うと言ってもUEが自動的にWLANをスキャンするわけではないし、トラフィックをWLANへ向けるわけではない。RANルールは、WLANスキャン最適化の一部として、充電レベル状態について、UEも責任を負うことを仮定している。WLANスキャン最適化の詳細は、今後の検討が必要である。RANからWLANへのトラフィックステアリングにおいて、UEは、RANルールで規定されたDRBに基づいて、方向を切り替えるトラフィックを選択する。WLANからRANへ方向を切り替えられるトラフィックの選択において、UEは、もし利用可能であれば、IFOM使用し、またはUE実装を使用してもよい。
表1には、RANルールとANDSFとの関係(適用されるポリシー/ルールの概要)がまとめられている。
Figure 2017076981
上記明瞭にした点に基づいて、以下の結論に達した。
ソリューション2において、RANは、UEがRANルールまたはANDSFポリシーを使用するか否かを決定する。
提案1: RANが、UEがRANルールを使用するべきだと決定した場合、UEは、ANDSFが利用可能であっても、RANルールだけを使用する。
提案2: RANが、UEがRANルールを使用するべきだと決定した場合、RANからWLANへのトラフィックステアリングは、オフロードのために選択されたデータベアラを定義するトラフィック情報に従う。
提案3: WLANからRANへのトラフィックステアリングにおいて、UEは、トラフィックをUE実装またはIFOM(利用可能な場合)に従って選択してもよい。
2.2. 負荷情報についての明瞭化
先の考察では、RANからWLANへのトラフィックステアリングのトリガとして、RANがUEにその負荷を通知してもよいという提案があった。そのような通知は、オペレータにとって何の利点もない。ロードバランスにおいて、ソリューション2は、所望のオフロードのレベルを変更するため、RANに3GPP RAN RSRP、RSCP、WLAN BSS負荷、およびWLAN RSSIの閾値を調整させる。さらに、アクセスネットワークの選択の精度は、負荷情報など間接的メトリックスよりも直接的メトリックスを使用することで改善もされている。
また、図35に示すように、ソリューション2は、非効率なスキャン、オフロード通知を使ったトラフィックステアリングを防ぐことができる。負荷レベルが上昇すると、RANは、オフロード通知をUEに送信することにより、ネットワークの選択を推奨する。UEは、この通知をトリガとしてネットワークの選択を開始する。このようなオフロードの通知を使用すると、特に、ユーザが節電のためにUEのWLANモジュールの電源をオフ状態にするような場合、WLANの不必要なスキャンが防止される。UEは、オフロード通知を受信する場合、WLANモジュールの電源をオン状態にする。
提案4: ソリューション2において、RANは、RANからWLANへオフロードする意志をUEに伝えるオフロード通知を送信してもよい。
提案5: たとえUEがオフロード通知をRANから受信しても、UEは、UE実装、例えば、バッテリのレベルなどに基づいて、WLANスキャンが好ましいか否かを判別する選択肢を有する。
なお、図35の左側には、トラフィックステアリングを実行する必要がないケースが示される。図35の右側には、オフロード通知を使用してUEがネットワークの選択を開始するケースが示される。
3.まとめ:
付記2において、特に、不明点に対する説明が更になされ、ソリューション2の改良点を示し、該ソリューションが全ての必要要件を満たすと結論付けた。
4.付録
4.1.必要要件充足評価
ANDSFとRANルールとを上記の通り明確化したことにより、ソリューション2が必要要件を満たすか否かを再検討することが興味深いと思われる。
必要要件1:
ソリューション2は、ANDSFまたはRANルールを利用することによって、RAN負荷とWLAN負荷APとの間の適切なバランスを達成する。特に、RANルールは、3GPP/WLAN信号およびWLAN負荷用の閾値を規定し、明確にRANの負荷情報を提供せずに、トラフィックステアリングを制御する。UEがANDSFを利用可能であっても、RANは、ANDSFまたはRANルールが二者間で潜在的に対立しないよう利用されるか否かを判別する。
UEがANDSFを利用不可能な場合、もし、スマートUE実装を用いても、UEにより使用されるポリシーは、異なる場合があるため、オフロードの結果は、不確かな可能性がまだある。RANルールがあれば、UEの挙動は予測可能であり、その結果、予測可能なオフロード制御が可能である。
ソリューション1と違って、ソリューション2では、より正確なオフロード制御を可能とするルールを付与するタイミングをRANが制御できる利点を有する。動的に負荷制御を実施するために、RANは、タイムリーにアクセスネットワークを選択可能にするために必要な閾値を調整する選択肢を有する。
必要要件2:
RAN/WLANの信号品質とWLAN負荷とを反映するルールを規定することによって、ユーザ体験が改善する可能性がある。ユーザ体験およびネットワークの性能の両方が改善するように、RANは閾値を規定し、既存の3GPP測定レポート、RAN状態、UEにより生成される相対的負荷を考慮に入れる。
ソリューション2は、UEに基づいたアクセスネットワーク選択ソリューションであるので、単なるDRBではなく、IPフローをステアリングするようなUE固有のニーズは、より少ないシグナリングで、より簡単に実現されると思われる。
必要要件3:
WLANの利用を改善するためには、ユーザ体験を改善し、バッテリ消費の削減が必要である。この観点から、ソリューション2は、所望の結果を達成するため、UEにバッテリレベル、WLANへの近接、QoSを考慮させることにより、必要要件を満たしている。
ランダム化を適用して、過剰な数のUEがWLANに同時にアクセスすることを防止してもよい。
さらに、RANからのオフロード通知を使用して、不必要なWLANスキャンを防止してもよい。通知が起動された場合のみ、UEはこの手順を開始する。
必要要件4:
特定のRANの条件が満たされた場合のみ、UEがWLANスキャンを行うことを許可するルールを規定することにより、バッテリ消費を削減できる可能性がある。例えば、RSRPが特定の閾値未満の場合のみ、UEにWLANチャンネルをスキャンさせることによって、UEの電力消費は削減される可能性がある。
必要要件5:
もしRANがUEはANDSFを使用しなければならないと決定した場合、ANDSFに基づいてトラフィックステアリングを行ってもよい。もしANDSFが利用不可能であって、RANがUEはRANルールを使用すべきだと決定した場合、RANは、WLANにオフロードするためにはどのトラフィックが最良かを決定してもよい。
必要要件6:
ソリューション2は、既存の3GPPおよびWLANの機能性には影響を及ぼさないので、従来のシステムに影響しない。
必要要件7:
ソリューション2は、既存のWLANスキャン/コネクション機構に従うので、IEEEやWFAに影響しない。
必要要件8:
WLANシステムの区別が可能になるように、RANは、UEに対して、WLANサービスセット識別子からなるホワイトリスト(またはブラックリスト)を提供してもよい。SSID−閾値毎に提供してもよい。
さらに、ソリューション2は、ANDSFのみに基づいて、オフロード用のWLAN専用システムを定義することが可能である。RANポリシーは、既存のANDSFポリシーも利用可能である。
必要要件9:
本必要要件は、特定のUE用の個別のシグナリングを利用することによって達成可能である。
必要要件10:
ランダム化を利用し(例えば、UEは、目標セルにアクセス可能か否かをテストする前にランダムバックオフを実行する)、UEごとの個別のアシスタント情報(例えば、閾値)を提供することによって、ピンポン伝送を防ぐことが可能である。追加の機構が必要か否かは、今後の検討が必要である。 [付記3]
ルールの例:
ANDSFが利用不可能な場合(またはRANによって推奨されていない)
if RAN RSRP < x or offloading indicator == yes
if WLAN RSSI > y and WLAN BSS load < z
offload from RAN to WLAN
else if RAN RSRP > x’
if WLAN RSSI < y’ or WLAN BSS load > z’
offload from WLAN to RAN
else 受信したアシスタント情報をUEのインターワーキング上層に転送する
なお、パラメータx、x’、y、y’、z、z’はネットワークにより提供される。
・“If RAN RSRP < x or offloading indicator == yes” and “if WLAN RSSI > yと、WLAN BSS load < z”との間で分割
if RAN RSRP > x and offloading indicator == no not signaledの場合、動機付けとして、UEはスキャン最適化が許可される(WLANクライアントオフを含む)。そして、スキャン最適化を適用するか否かに拘わらずUEはRAN RSRP測定を行う。
・2つの閾値、「If RAN RSRP < x」および「offloading indicator == yes」を有する理由
もしRANが所望のオフロードを通知しなくても、UEは、WLAN用のスキャンを希望すると思われる。それは、RANが、どれくらいの潜在的なUE(すなわち、RSRP > xのUE)がオフロードされないかを判別する1つの方法である。そうすれば、UEは依然としてWLAN測定をeNBに報告するが、WLANへのオフロードのターゲットにはならないだろう。MDTのようなもの。従って、RANは、将来、「x」の調整の精度を向上することができる。これは、個別のシグナリングにのみ適用できる。
・The reason “if WLAN RSSI < y’ or WLAN BSS load > z’”。この場合、UEは、WLANからRANにオフロードすべきである。
WLANからRANへのオフロードの決定がUE実装またはANDSF次第ということは危険である。ここで重要なことは、UEがトラフィックをWLANからRANへ切り替えるかどうかを判別する際に、RANルールがさらに適用可能であることである。しかし、WLANからRANに切り替えるトラフィックの選択は、UE実装に基づくものである(つまり、RANルールに適応したUEは、WLANに移動したら、RANルールはUEの間に使用されるべきである。従って、UEが適応するRANルールは、不必要なピンポン伝送用ネットワークの選択を防ぐために、(RANに戻った後)UEが、更新されたパラメータを受信するまで、該RANルールを維持しなければならない。なお、ルール嗜好指示子は、上記「更新されたパラメータ」に含まれる。
・オフロード嗜好指示子の必要性
リスト化されたパラメータは、個別のシグナリングまたはブロードキャストのシグナリングにより提供される。(更に詳細には、全てのリスト化されたパラメータが個別のシグナリングにより提供されているのか否か、またはいくつかのパラメータがブロードキャストシグナリングにより提供できるのか否か)。RSRP閾値とWLANに関する閾値がブロードキャスト信号により提供され、一方、残りのパラメータが個別のシグナリングにより提供される状況があれば、RANは、RSRP閾値を大幅に変更するべきではない。その後、オフロード嗜好指示子は、ネットワークが、WLANに近接するUEだけをWLANに移動させるために有効になる(ネットワークがWLANとUEの位置を知っている場合)。
当然、ネットワークが、更新されたパラメータx、y、zを、オフロード嗜好指示子ではなく、個別のシグナリングで送信するという別の可能性もある。
上記手順をまとめると、UEは、以下の表2に記載したルールに従う。
Figure 2017076981
[付記4]
1.序文
この検討事項の主な目的の1つは、アクセスネットワークの選択をどのように処理するか、及びステアリングのためのトラフィックをどのように選択するかを決定することである。アクセスネットワークの選択については、現在、3つの解決策の候補がTR37.834に記載されている。しかし、アクセスネットワークの選択手順がどのように開始されるかは不明瞭である。UE動作は明確に定義される必要があるため、このことは特にソリューション1及びソリューション2などのUEベースのアクセスネットワークの選択において問題となる。ネットワークベースのソリューション(すなわちソリューション3)の場合、IDLE UEのためのアクセスネットワークの選択はUEベースのソリューションと同様の技術を使用してもよい。したがって、本問題はアクセスネットワークの選択の全てのソリューションにおいて共通の課題である。付記4は、アクセスネットワークの選択に関する問題を明らかにし、幾つかの推奨を行うものである。
2.検討
双方向の負荷分散を達成するために、アクセスネットワークの選択は適正に制御されなければならない。ネットワーク選択のトリガの手順は、少なくともRANの負荷状態に基づいて行う必要がある。また、RANは最新の負荷情報をUEに提供できなければならない。
しかし、多くのオペレータは直接的な負荷情報をUEに提供することを望まない(すなわち、負荷率で表示するか高/中/低で表示するか)。したがって、RANが直接的な負荷情報を提供するのではなく、図36に示すように、アクセスネットワーク選択開始トリガをUEに提供するほうが望ましいと思われる。
提案1:アクセスネットワーク選択指示子をネットワーク選択のトリガとして使用するべきである。
指示子が、(例えば閾値を調整することにより)RANが提供するパラメータの一部として暗黙的に含まれるのか、明示指示子(例えば1ビット指示子)とするかは更なる検討事項である。2つの方法のいずれも同じ結果を達成できるであろう。暗黙的な指示子は、オフロードやオンロードを促す条件式であってもよい。例えば、指示子は、オフロード又はオンロードを促すように閾値を調整するものであってもく、オフロード又はオンロードを促すようにオフセット値を設定するものであってもよい。
2.1.アクセスネットワーク選択指示子
以下の部分では、主としてソリューション2について検討する。RANはその負荷状態に応じて指示子の値を切り換えることができるものと想定される。
アクセスネットワークの選択のため、RANは以下のネットワーク選択条件を満たすフレキシビリティを有する必要がある。
条件1.RANは、全てのUE(IDLEとCONNの両方)にネットワークの選択をトリガするように指示できる必要がある。
条件2.RANはネットワークの選択をトリガする特定のUEを選択し得る。
条件3.RANがネットワークの選択のためにIDLE UEのみを選択することは想定されない。
ネットワークの選択をトリガするためにブロードキャスト信号と個別信号の両方を使用してもよい。これは、RANがブロードキャスト指示子と個別指示子の両方を同じUEに提供し得ることを意味している。一般に、いずれのUEがWLANの受信可能領域の近傍にあるかをRANが知ることは困難であり、WLANの受信可能領域がマクロセルよりも小さいので、ブロードキャスト指示子が有用である。個別指示子には、RANが(例えばRAN内でのUEのリソースの使用状況に基づいて)、アクセスネットワークの選択のために特定のUEを設定できるという利点がある。したがって、2つの指示子は目的が異なるため、異なる設定であってもよい。したがって、UE動作をより良く理解できるように、ブロードキャスト指示子と個別指示子がIDLE UEとCONN UEの両方に適用可能であるべきかを考慮する必要がある。個別信号が特定のUEに適用可能であることは既に明らかであるため、主要な問題は、ブロードキャスト指示子が全てのUEに適用可能であるべきか、IDLE UEのみに適用可能であるべきかである。候補選択肢として2つある。
1)ブロードキャストネットワークアクセス指示はIDLE UEのみに適用可能である。
この選択肢では、いずれの信号メカニズムがいずれのタイプのUEに適用可能であるかが明らかである。両方のタイプの指示子を受信するUEの矛盾を解決する必要が一切なくなるであろう。この選択肢は、上記3つの条件を満たすことができるものの、過剰信号を生じる場合がある。例えば、全てのUEがWLANを試み、選択することをRANが望む場合は、RANはネットワーク選択指示子をブロードキャストし、且つ個別指示子を全てのCONN UEに送信する必要がある。
2)ブロードキャストネットワークアクセス指示は全てのUEに適用可能である。
この選択肢では、CONN UEはブロードキャスト信号又は個別信号のいずれか、又は両方からRAN指示子を受信してもよいため、UE動作は明確に定義される必要がある。しかし、この選択肢では、単一のブロードキャスト指示子によって上記の条件1が満たされるという利点がある。条件2については、RANはブロードキャスト指示子を送信しないことを決定してもよい。その代わりに、RANはオフロードのために(例えばリソースの使用状況に基づいて)選択したUEに個別信号を送信してもよい。この選択肢は、RANの負荷が適度(例えば中程度)である場合、又はRANの負荷が漸増する場合に有用である。更に、指示子を特定のUEに提供することでマストグリングの防止に役立つ場合もある。
選択肢2)は、UEがブロードキャスト信号と個別信号の両方から指示子を受信する状態を生じるため、表3に要約するように2つの指示子間の相互作用を考慮する必要がある。選択肢2)では、UE動作は3つのパターン、すなわち表3に示すようにUE動作タイプ1、2、及び3に分類されることができる。RANが特定のUEにネットワーク選択を設定する際には特定の理由(1つ又は複数)があり得るため、表3は、基本的に、個別信号を介したオフロード指示子はブロードキャスト信号を介したオフロード指示子に優先することを示唆している。
Figure 2017076981
*RANが「オフ」に設定されたブロードキャスト指示子を常に提供する必要があるのか、いずれのUEをもWLANにオフロードすることを望まない場合にブロードキャスト指示子を単に全く送信しないのかは更なる検討事項である。
提案2:ブロードキャストネットワークアクセス指示子はIDLE UEとCONN UEの両方に適用可能であるべきである
2.2.アクセスネットワークの選択のシナリオ
2.2.1.UEがRANに接続される
提案2が同意される場合は、UEは表3に従ってアクセスネットワークの選択を開始する。
2.2.2.UEがWLANに接続される(RANにアタッチされる)
UEは個別指示子を受信できないため、UEはブロードキャスト指示子のみに従ってアクセスネットワークの選択を開始する。IDLEに移行し、WLANに接続された後もUEが依然として個別指示子を使用し続けることができるかどうかは更なる検討事項である。加えて、(measured_metricA > threshold3) || (measured_metricB < threshold4)である場合、本UEは3GPP RANに戻ってこれを再選択するかどうかも決定することができる。
3.まとめ
付記4では、アクセスネットワーク選択指示子を使用する利点を提言し、このような指示子がUEで受信される場合のUE動作を説明している。結論として、このような指示子を3GPP RANからUEに提供することは有益である。ブロードキャストネットワーク選択指示子をIDLE UEとCONN UEの両方に適用可能な場合、表3に示すUE動作を明確にする必要がある。
[相互参照]
米国仮出願第61/808777(2013年4月5日出願)、米国仮出願第61/864219(2013年8月9日出願)、米国仮出願第61/898791(2013年11月1日出願)、米国仮出願第61/934364(2014年1月31日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
本発明は、移動通信分野において有用である。

Claims (2)

  1. セルラRANとの間に自ユーザ端末がRRC接続を有する状態において自ユーザ端末の少なくとも一部のトラフィックを無線LANによってやり取りする動作を実行する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記動作のための無線LAN測定に利用され、複数の無線LANアクセスポイント識別子を含む測定設定情報を前記セルラRANから受信する処理と、
    前記複数の無線LANアクセスポイント識別子に基づいて無線LANアクセスポイントの受信信号強度の測定を行う処理と、
    前記受信信号強度に基づいて前記無線LANアクセスポイントを優先順位付けし、前記無線LANアクセスポイントの無線LANアクセスポイント識別子を優先順位順に並べたリストを含む報告を前記セルラRANに送信する処理と、
    前記セルラRANとのRRC接続を維持しながら、前記少なくとも一部のトラフィックを前記セルラRANから前記無線LANに移行する処理と、を実行するユーザ端末。
  2. セルラRANとの間に自ユーザ端末がRRC接続を有する状態において自ユーザ端末の少なくとも一部のトラフィックを無線LANによってやり取りする動作を実行するユーザ端末に備えられるプロセッサであって、
    前記動作のための無線LAN測定に利用され、複数の無線LANアクセスポイント識別子を含む測定設定情報を前記セルラRANから受信する処理と、
    前記複数の無線LANアクセスポイント識別子に基づいて無線LANアクセスポイントの受信信号強度の測定を行う処理と、
    前記受信信号強度に基づいて前記無線LANアクセスポイントを優先順位付けし、前記無線LANアクセスポイントの無線LANアクセスポイント識別子を優先順位順に並べたリストを含む報告を前記セルラRANに送信する処理と、
    前記セルラRANとのRRC接続を維持しながら、前記少なくとも一部のトラフィックを前記セルラRANから前記無線LANに移行する処理と、を実行するプロセッサ。
JP2016209256A 2013-04-05 2016-10-26 ユーザ端末及びプロセッサ Active JP6142062B2 (ja)

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361808777P 2013-04-05 2013-04-05
US61/808,777 2013-04-05
US201361864219P 2013-08-09 2013-08-09
US61/864,219 2013-08-09
US201361898791P 2013-11-01 2013-11-01
US61/898,791 2013-11-01
US201461934364P 2014-01-31 2014-01-31
US61/934,364 2014-01-31

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015510006A Division JP6033953B2 (ja) 2013-04-05 2014-03-20 ユーザ端末、セルラ基地局、及びプロセッサ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017092556A Division JP6397538B2 (ja) 2013-04-05 2017-05-08 ユーザ端末及びプロセッサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017076981A true JP2017076981A (ja) 2017-04-20
JP6142062B2 JP6142062B2 (ja) 2017-06-07

Family

ID=51658204

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015510006A Active JP6033953B2 (ja) 2013-04-05 2014-03-20 ユーザ端末、セルラ基地局、及びプロセッサ
JP2016209256A Active JP6142062B2 (ja) 2013-04-05 2016-10-26 ユーザ端末及びプロセッサ
JP2017092556A Active JP6397538B2 (ja) 2013-04-05 2017-05-08 ユーザ端末及びプロセッサ
JP2018162795A Active JP6473542B2 (ja) 2013-04-05 2018-08-31 セルラ基地局及び装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015510006A Active JP6033953B2 (ja) 2013-04-05 2014-03-20 ユーザ端末、セルラ基地局、及びプロセッサ

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017092556A Active JP6397538B2 (ja) 2013-04-05 2017-05-08 ユーザ端末及びプロセッサ
JP2018162795A Active JP6473542B2 (ja) 2013-04-05 2018-08-31 セルラ基地局及び装置

Country Status (4)

Country Link
US (3) US9572087B2 (ja)
EP (2) EP2983408B1 (ja)
JP (4) JP6033953B2 (ja)
WO (1) WO2014162905A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022180712A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 本田技研工業株式会社 通信装置、基地局、制御方法、およびプログラム

Families Citing this family (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6033953B2 (ja) * 2013-04-05 2016-11-30 京セラ株式会社 ユーザ端末、セルラ基地局、及びプロセッサ
US20140307551A1 (en) * 2013-04-12 2014-10-16 Nokia Siemens Networks Oy Automatic learning of wi-fi neighbors and network characteristics
EP2995129B1 (en) * 2013-05-06 2018-03-07 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Traffic steering from a first access network to a second access network
JP6018300B2 (ja) * 2013-05-10 2016-11-02 京セラ株式会社 通信制御方法、ユーザ端末及びプロセッサ
WO2014189448A1 (en) * 2013-05-20 2014-11-27 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Avoiding mass migration of wireless communication devices from one access point to another
JP2015012584A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 富士通株式会社 制御装置、制御方法および通信システム
CN105580443B (zh) * 2013-09-27 2019-06-18 瑞典爱立信有限公司 管理wlan的选择
EP3069557B1 (en) * 2013-11-11 2019-02-27 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Controlling the operation of mobile terminals with respect to multiple radio access technologies
US9894581B2 (en) * 2014-01-06 2018-02-13 Intel IP Corporation Apparatus, system and method of access network discovery and selection function (ANDSF) for traffic offloading
KR102155523B1 (ko) * 2014-01-20 2020-09-14 삼성전자 주식회사 이중 연결을 지원하는 무선 통신 시스템에서 단말과 기지국 사이의 연결 구성 결정 및 핸드 오버 수행 방법 및 장치
WO2015113597A1 (en) * 2014-01-30 2015-08-06 Nokia Solutions And Networks Oy Dynamic adjustments of measurement conditions along with additional trigger methods for reporting
US10440622B2 (en) * 2014-04-18 2019-10-08 Avago Technologies International Sales Pte. Limited WLAN offloading using offload preference indication information
US20160255534A1 (en) * 2014-05-19 2016-09-01 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Techniques for Managing Parameters Used by Terminal Devices in Access Network Selection and/or Traffic Steering or Routing Procedures
US9838957B2 (en) * 2014-11-06 2017-12-05 Intel Corporation Apparatus, system and method of selecting a mobility mode of a user equipment (UE)
EP3217722A4 (en) 2014-11-07 2018-08-22 Kyocera Corporation Trunk network device, wireless terminal, and base station
US11678231B2 (en) * 2014-11-10 2023-06-13 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Node and method for managing a data flow between networks of different access types
JP6406700B2 (ja) * 2014-11-18 2018-10-17 国立大学法人東北大学 無線通信システム、無線端末および無線通信方法
WO2016084690A1 (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 京セラ株式会社 無線端末、通信システム及び無線基地局
US10555251B2 (en) 2014-12-01 2020-02-04 Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd Efficient communication of network identifiers
US10178587B2 (en) * 2014-12-02 2019-01-08 Wipro Limited System and method for traffic offloading for optimal network performance in a wireless heterogeneous broadband network
JP6298904B2 (ja) * 2015-01-30 2018-03-20 京セラ株式会社 ユーザ端末、方法、及び移動通信システム
WO2016125118A1 (en) * 2015-02-05 2016-08-11 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Methods and apparatuses for reporting intra-wlan mobility to 3gpp
US9560597B2 (en) 2015-02-09 2017-01-31 Qualcomm Incorporated Battery status indication within a Wi-Fi Beacon
US10334496B2 (en) * 2015-03-03 2019-06-25 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Traffic steering between wireless access networks
WO2016163936A1 (en) * 2015-04-10 2016-10-13 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Measurement reports
US10334479B2 (en) * 2015-05-11 2019-06-25 Industrial Technology Research Institute Traffic steering method and heterogeneous radio access network system applying the same
CN106304217A (zh) * 2015-05-13 2017-01-04 中兴通讯股份有限公司 一种异构网中的切换方法及装置
CN107667555B (zh) * 2015-05-25 2021-06-15 Lg电子株式会社 用于确定终端是否执行wlan测量的方法和装置
KR20180040621A (ko) * 2015-08-11 2018-04-20 노키아 솔루션스 앤드 네트웍스 오와이 무선 애그리게이션
US10555197B2 (en) * 2015-08-12 2020-02-04 Acer Incorporated Method of controlling WLAN measurement report and related apparatus using the same
EP3335466B1 (en) * 2015-08-14 2020-01-29 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) A wireless communications device, a network node and methods therein for measurement reporting in wlan-lte aggregation
US10080149B2 (en) 2015-09-09 2018-09-18 T-Mobile Usa, Inc. Coverage solution recommendation tool
US20180270742A1 (en) * 2015-09-25 2018-09-20 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Terminal and Method for Inter RAT Access Selection in a Communications Network
EP3154281A1 (en) * 2015-10-05 2017-04-12 Nokia Technologies Oy Wireless local area network (wlan) radio link failure (rlf) triggering
US9967884B2 (en) * 2015-11-10 2018-05-08 Netgear, Inc. Dedicated backhaul for whole home coverage
US11096106B2 (en) * 2016-02-02 2021-08-17 Motorola Mobility Llc Rules handling in a wireless communication system
US11082910B2 (en) * 2016-02-15 2021-08-03 Comcast Cable Communications, Llc Systems and methods for prioritizing service set identifiers on a wireless access point
EP3446518B1 (en) * 2016-04-19 2022-01-05 Nokia Solutions and Networks Oy Network authorization assistance
EP3453204B1 (en) * 2016-05-05 2023-09-13 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) User equipment, resource control server and corresponding operating method
WO2018042927A1 (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 ソニー株式会社 回路、端末装置、基地局装置及び方法
US10390456B2 (en) * 2016-11-07 2019-08-20 Rockwell Automation Technologies, Inc. Controller with fan monitoring and control
US10333807B2 (en) * 2016-12-22 2019-06-25 Dell Products, Lp Method and apparatus for selecting among multi-protocol radio technology using local QoS advertisement
US10064113B2 (en) * 2016-12-30 2018-08-28 T-Mobile Usa, Inc. Method and apparatus for migrating from licensed spectrum to unlicensed spectrum
DE102017203358B4 (de) * 2017-03-01 2018-09-27 Volkswagen Aktiengesellschaft Vorrichtung, Verfahren und Computerprogramm für ein Mobilgerät
WO2018213646A1 (en) 2017-05-17 2018-11-22 Arris Enterprises Llc Wireless steering controller
WO2019176542A1 (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 機器管理システム、機器、及び、制御方法
KR102425970B1 (ko) * 2018-05-03 2022-07-26 주식회사 케이티 무선랜 환경에서 접속 제어 방법 및 장치
EP3804386B1 (en) * 2018-06-05 2023-09-13 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Technique for determining neighbouring radio resources based on signal strength measurements
US11848718B2 (en) * 2018-08-07 2023-12-19 Interdigital Patent Holdings, Inc. Radio resource management in wireless systems
US10827394B2 (en) * 2018-10-12 2020-11-03 Cisco Technology, Inc. Triggering selective fallback based on user subscription information
US10959144B2 (en) * 2018-11-08 2021-03-23 Arris Enterprises Llc Wireless client device detection and steering on a network with multiple access points
CN113115382A (zh) * 2020-01-13 2021-07-13 联发科技股份有限公司 无线通信方法及通信设备
CN112804697B (zh) * 2021-01-04 2022-04-15 珠海格力电器股份有限公司 待联网设备配网方法、装置、电子设备和计算机可读介质
GB2622353A (en) * 2022-07-30 2024-03-20 Samsung Electronics Co Ltd Method and apparatus for energy performance policy

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009084146A1 (ja) * 2007-12-27 2009-07-09 Panasonic Corporation 通信システム、端末装置、基地局、通信品質管理方法およびプログラム
JP2010283866A (ja) * 2010-08-02 2010-12-16 Kyocera Corp 無線通信機
WO2011004599A1 (ja) * 2009-07-10 2011-01-13 パナソニック株式会社 移動通信システム、端末装置および基地局装置
JP2011193518A (ja) * 2008-03-25 2011-09-29 Ntt Docomo Inc 移動局及び無線基地局
JP2012249324A (ja) * 2007-06-18 2012-12-13 Interdigital Technology Corp 無線アクセス技術間(inter−radioaccesstechnology)のセル再選択のための方法

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6816732B1 (en) * 2000-07-27 2004-11-09 Ipr Licensing, Inc. Optimal load-based wireless session context transfer
ES2262668T3 (es) 2001-06-19 2006-12-01 Nokia Corporation Metodo y sistema para compartir la carga entre una pluralidad de celulas en un sistema de una red de radiocomunicaciones.
JP3862684B2 (ja) 2003-08-06 2006-12-27 富士通株式会社 周辺ゾーンキャリア監視方式
WO2006056882A1 (en) * 2004-11-29 2006-06-01 Nokia Corporation System, devices and methods using an indication of complementary access availability
WO2006123974A1 (en) * 2005-05-16 2006-11-23 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Means and method for ciphering and transmitting data in integrated networks
CN101690359B (zh) * 2007-06-21 2015-02-04 交互数字技术公司 用于e-utran的与切换相关的测量报告
US20090016302A1 (en) * 2007-07-09 2009-01-15 Interdigital Technology Corporation Optimized mobility management procedures using pre-registration tunneling procedures
US8824979B2 (en) 2007-09-21 2014-09-02 Qualcomm Incorporated Interference management employing fractional frequency reuse
CN101889471B (zh) * 2007-12-05 2014-12-10 松下电器(美国)知识产权公司 通信系统、资源管理装置、无线基站及无线通信终端
AU2009336355A1 (en) * 2009-01-06 2011-07-21 Sharp Kabushiki Kaisha Mobile communication system, QoS control station, and mobile station
JP2010171662A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Kddi R & D Laboratories Inc アプリケーションに基づくリソース混雑度に応じた異種無線システムの切替制御方法、無線端末、基地局及びプログラム
JPWO2010098035A1 (ja) 2009-02-24 2012-08-30 パナソニック株式会社 端末装置、ホーム基地局およびホーム基地局交換装置
US8391141B2 (en) * 2009-06-18 2013-03-05 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Systems and methods for selecting a network access system
GB2472596A (en) * 2009-08-11 2011-02-16 Nec Corp A system to coordinate the changing of handover/cell reselection parameters between e-utran and non e-utran rats to reduce repeated handover /cell reselection
CN102026311A (zh) * 2009-09-15 2011-04-20 富士通株式会社 基站以及相邻基站信息发送方法
EP3002973B1 (en) * 2010-01-25 2019-03-20 BlackBerry Limited Method and device for handling voice calls on a dual-mode wireless mobile communication device
US9264954B2 (en) * 2010-04-28 2016-02-16 Qualcomm Incorporated Neighbor relation information management
JP5505262B2 (ja) 2010-11-05 2014-05-28 富士通株式会社 負荷分散方法、基地局
US8612567B2 (en) * 2010-11-10 2013-12-17 Sk Telecom Co., Ltd. Apparatus for providing policy and terminal device for changing network in heterogeneous networks
US8724603B2 (en) * 2011-03-08 2014-05-13 Blackberry Limited Network access and a mobile station configured for the same
JP5661544B2 (ja) * 2011-04-14 2015-01-28 株式会社Nttドコモ 通信システム、移動局、およびハンドオーバ制御装置
US20120276945A1 (en) 2011-04-26 2012-11-01 Nokia Siemens Networks Oy Cell selection techniques for idle mode for wireless networks
US9072072B2 (en) * 2011-04-29 2015-06-30 Qualcomm Incorporated Methods and apparatuses for managing simultaneous unicast and multicast/broadcast services in a wireless communication system
US8792924B2 (en) 2011-05-06 2014-07-29 Futurewei Technologies, Inc. System and method for multi-cell access
US9026112B2 (en) * 2011-05-25 2015-05-05 Qualcomm Incorporated Transitioning of mobile devices within a wireless communication network between multiple radio access technologies
JP5722726B2 (ja) * 2011-08-04 2015-05-27 Kddi株式会社 ポリシー制御方法ならびにそのポリシーサーバおよび移動端末
CN103733683A (zh) * 2011-08-11 2014-04-16 交互数字专利控股公司 移动中继切换
KR101923453B1 (ko) * 2011-09-30 2018-11-29 엘지전자 주식회사 무선 접속 시스템에서 셀룰러 네트워크에 연결된 단말에서의 무선랜 측정 및 측정 정보 수신 방법, 이를 위한 단말 또는 기지국 장치
BR112014007959A2 (pt) * 2011-10-03 2017-06-13 Intel Corp mecanismos para comunicação de dispositivo para dispositivo
US9042287B2 (en) 2011-11-14 2015-05-26 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for improving network loading
CN104471983A (zh) * 2012-05-16 2015-03-25 诺基亚公司 用于网络通信量卸载的方法和设备
US20140064068A1 (en) * 2012-08-30 2014-03-06 Qualcomm Incorporated Interactions between ran-based and legacy wlan mobility
US9232531B2 (en) * 2012-10-22 2016-01-05 Qualcomm Incorporated Prioritization of users for switching between co-existence wireless systems
US9264985B2 (en) * 2012-11-14 2016-02-16 Qualcomm Incorporated Apparatus and methods of controlling call establishment
US20140213256A1 (en) * 2013-01-25 2014-07-31 Qualcomm Incorporated Apparatus and method of network selection based on available bandwidth
JP6033953B2 (ja) * 2013-04-05 2016-11-30 京セラ株式会社 ユーザ端末、セルラ基地局、及びプロセッサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012249324A (ja) * 2007-06-18 2012-12-13 Interdigital Technology Corp 無線アクセス技術間(inter−radioaccesstechnology)のセル再選択のための方法
WO2009084146A1 (ja) * 2007-12-27 2009-07-09 Panasonic Corporation 通信システム、端末装置、基地局、通信品質管理方法およびプログラム
JP2011193518A (ja) * 2008-03-25 2011-09-29 Ntt Docomo Inc 移動局及び無線基地局
WO2011004599A1 (ja) * 2009-07-10 2011-01-13 パナソニック株式会社 移動通信システム、端末装置および基地局装置
JP2010283866A (ja) * 2010-08-02 2010-12-16 Kyocera Corp 無線通信機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022180712A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 本田技研工業株式会社 通信装置、基地局、制御方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
EP2983408A1 (en) 2016-02-10
US9674778B2 (en) 2017-06-06
US20170273016A1 (en) 2017-09-21
US10172079B2 (en) 2019-01-01
JP6473542B2 (ja) 2019-02-20
US9572087B2 (en) 2017-02-14
US20160337960A1 (en) 2016-11-17
EP2983408A4 (en) 2016-11-16
JPWO2014162905A1 (ja) 2017-02-16
JP6142062B2 (ja) 2017-06-07
US20160029295A1 (en) 2016-01-28
JP2017153144A (ja) 2017-08-31
EP3220684A1 (en) 2017-09-20
JP6397538B2 (ja) 2018-09-26
EP3220684B1 (en) 2018-10-17
JP2019013022A (ja) 2019-01-24
WO2014162905A1 (ja) 2014-10-09
EP2983408B1 (en) 2018-09-05
JP6033953B2 (ja) 2016-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6473542B2 (ja) セルラ基地局及び装置
JP5912207B1 (ja) 通信制御方法、セルラ基地局、及びプロセッサ
JP6096270B2 (ja) 通信制御方法、ユーザ端末及び基地局
TWI532343B (zh) 用於將蜂巢式流量分擔至無線區域網路流量的方法、使用者設備及電腦可讀儲存媒體
JP6461788B2 (ja) 通信制御方法、セルラ基地局、及びプロセッサ
US10368297B2 (en) Methods, systems and computer program products for network-controlled selection of radio access networks
WO2014121688A1 (zh) 一种wlan负载确定方法、装置及系统
US10694568B2 (en) Efficient communication of network identifiers

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6142062

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150