JP2017076300A - 制御装置およびレジスタの故障復帰方法 - Google Patents

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【課題】レジスタの故障検出と復旧が可能な制御装置を提供する。【解決手段】本発明は、一つのCPUを用い、CPU内のレジスタ故障検出、復旧を行うために、RAM上にインタプリタと割り込み模擬処理を展開し、故障したレジスタが使用されている場合に、インタプリタ上で故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームし、フォールトトレラントモードでの処理継続を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、車両等に搭載されるマイコン(microcomputer)を備えた制御装置に関し、また、その制御装置におけるレジスタの故障復帰方法に関するものである。
従来、マイコン内の故障検出・復帰方法について、例えば、次の特許文献1、2に見られるような技術が開示されている。
特許文献1では、実行モードで動作するCPU1つと監視モードで動作するCPU2つの3つのCPUで3重化構成をとり、各CPUから出力されるバスサイクル開始信号を多数決回路でチェックすることで、故障検出を行う(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2では、バスに接続された3つ以上のCPUを同期して同じ命令列を処理させ、3つ以上のCPUの処理状態を比較することによって、異常なCPUを検出し、異常と判定した場合にはリセット処理を行い、復帰させるCPUの処理を正常動作しているCPUの処理に同期させて復帰させる(例えば、特許文献2参照)。
特許第306334号公報 特開2013−206265号公報
しかしながら、従来の方法を採用した装置では、異常判定用の多数決回路の増設が必要であり、最低でもCPUを3つ使用しなければならず、小型化、省電力化、低コストが求められる車載制御装置に適していなかった。また従来の方法では、CPUの処理結果による故障検出やハードウェアが故障していない場合の復旧は可能であるが、レジスタが故障した場合は原因特定やCPUのリセットを行っても、故障したレジスタを復旧させることは不可能であった。
そのため、マイコン内のCPUのレジスタが故障した場合に、出来る限り最小のハードウェア構成でレジスタの故障を検出し、故障したレジスタを復旧させることができる技術が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、1つのCPUでレジスタの故障を検出でき、システムを復旧させることができる制御装置およびレジスタの故障復帰方法を提供するものである。
この発明に係わる制御装置は、CPUの命令に用いられる複数のレジスタの中から故障したレジスタを検出し、RAM上で、上記故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームしながらプログラムの実行を継続するインタプリタ型のプログラム実行手段を備えたことを特徴とするものである。
この発明に係わるレジスタの故障復帰方法は、CPUの命令に用いられる複数のレジスタの中から故障したレジスタを検出するステップ、RAM上で、インタプリタ型のプログラム実行手段により、上記故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームしながらプログラムの実行を継続するステップを含むことを特徴とするものである。
この発明の制御装置によれば、インタプリタ上で故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームし、故障したレジスタを復旧させることで、フォールトトレラントモードでの処理継続を行うことが可能となる。
この発明のレジスタの故障復帰方法によれば、故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームしながらプログラムの実行を継続でき、フォールトトレラントモードでの処理継続が可能となる。
この発明の実施の形態1に係わる制御装置の構成を示す図である。 図1の制御装置のCPU内部構成を示す図である。 この発明の実施の形態1のレジスタ故障検出処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1のリネームによるレジスタ故障復帰方法を実現するフローチャートである。
実施の形態1.
以下、図1から図4に基づいて、本発明の実施の形態1における制御装置およびその制御装置におけるレジスタ故障復帰方法について説明する。なお、各図間に同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
ここで、発明の対象となる制御装置としては、例えば車載制御装置が想定される。本発明のレジスタの故障復帰方法を用いることで、ハードウェア最小構成のCPU1つでもインタプリタ型のプログラム実行手段によりCPU内のレジスタの故障検出、故障からの復旧が行え、車載機器に要求されるスペース確保の要求を満たし、フォールトトレラント観点から求められるレジスタ故障で完全に動かなくなることを抑制して最低限の機能ながら動作し続けられる車両のシステムを提供することができる。
図1は、この発明の実施の形態1に係わる制御装置の構成を示す図であり、車載制御装置のリネームによるレジスタ故障復帰方法を実現するためのマイコンの最小構成図である。図1に示すように、本発明を実現するためには、CPU1、ROM2、RAM3、割り込みコントローラ4、通信部5、バス6が最低限必要である。
CPU1は、車両制御や各種ECUの機能で求められるソフトウェアの処理を実施する箇所であり、例えば、本装置には1個が備えられている。ROMやRAM等の周辺装置にアクセスしてデータの入出力処理を実施し、演算処理を実施することでソフトウェアに求められる機能の実現をする。CPU1に故障がない場合、CPU1はROM2に記録されているコードを順次読み出して、RAM3のデータやスタックを書き換えながら処理を実施していくが、このCPU1に故障があると、ソフトウェアを実行できなくなり、機能を実現することができない。
そこで、本発明では、CPU1内のレジスタが故障しても、これを復旧させることで機能を保つ技術について示す。
ROM2は、CPU1で実行できるコードや変更しない変数の値を記録している記憶媒体である。本発明では、ROM2には車両制御や各種ECUの機能で求められるソフトウェアだけでなく、リネームによるレジスタの故障復帰方法に用いるインタプリタや割り込み模擬処理のソフトウェアも記録されている。
ここで、図2は、図1の制御装置のCPU1の内部の最小構成を表す図であり、CPU1は、複数のレジスタ(Reg-1、-2、-3、…、-n0、-n1、-n2、-n3)よりなるレジスタ群20、プログラムカウンタ21(PC)、スタックポインタ22(SP)、各種のフラグ情報が確認できるフラグレジスタ23(Flag)、レジスタ群20等に読み込まれたデータを処理する処理部24を構成要素として含んでいる。
インタプリタのソフトウェアは、図2のレジスタ群20の内、少なくとも3つの故障していないと確認するレジスタ(例えば、図2のReg-1、-2、-3。)のみで予め構成されたソフトウェアであり、割り込み模擬処理のソフトウェアも同様に、故障していないと確認するレジスタのみで構成されており、予めROM2に記憶させておく。これらインタプリタや割り込み模擬処理(割り込み疑似処理)に用いるレジスタ(確認用レジスタ)は、後述する図3のフローチャートに示すレジスタの故障判定手段による処理の中で故障していないことが確認される。そして、この故障していないレジスタ(確認用レジスタ)を用いて、後述する図4のフローチャートに示すリネームによるレジスタの故障復帰方法に従って、リネームに必要となるインタプリタや割り込み模擬処理を展開する。図4は、インタプリタ型のプログラム実行手段による処理を示している。
RAM3は、書き換えが必要なデータやスタック領域として用いられ、実行中のみ記憶、読み出しができる記憶媒体である。本発明では、ソフトウェアを動かす通常のRAM3の使用に加えて、レジスタに故障が検出された場合、ROM2からインタプリタと割り込み模擬処理を展開する先となる。
割り込みコントローラ4は、割り込み処理を制御するハードウェアであり、車載制御装置ではよく用いられる。本発明ではレジスタに故障が検出された場合、ROM2からRAM3に割り込み模擬処理が展開されて、割り込み模擬処理から制御されるようになる。割り込み模擬処理は、レジスタ故障が検出された場合に、RAM3上に展開され、割り込みコントローラ4から割り込み要求を受けて、インタプリタ内の処理をスタック上に格納し、割り込み処理を実行する。割り込み処理を終えたら、スタック上からインタプリタ内で行われていた処理を戻し、割り込み完了処理を行う。この割り込み模擬処理は、インタプリタ型のプログラム実行手段による処理が継続している間に実行され、この処理を実行する手段を割り込み模擬処理手段という。
通信部5は、車載制御装置ではCANやFlexRTay、LINなどの通信をコントロールするハードウェアがよく用いられる。本発明ではレジスタに故障が検出された場合、ROM2からRAM3に展開されたインタプリタから制御されるようになる。
バス6は、CPU1と周辺装置を繋ぐ構成部である。バス6としては、アドレスバス、データバス、コントロールバスがあり、図2のプログラムカウンタ21(PC)によって参照すべきアドレスバスの取得や、データバスで図2のレジスタ群20にCPU1が必要なデータの入出力を行っている。
次に、リネームによるレジスタの故障復帰方法を適用するCPU1の内部構成について、図2を用いてより詳しく説明する。図2において、レジスタ群20には、CPU1の命令に用いられる複数レジスタが含まれ、CPU1内で図1のバス6からデータが入出力される。本発明では、このレジスタ群20の内の少なくとも1つ以上のレジスタが故障(破損)した場合の復帰処理を想定している。また、図3のレジスタ故障判定処理の中で故障していないと確認するレジスタ(確認用レジスタ)を少なくとも3つ、レジスタ群20内に予め確保する。この図3のレジスタ故障判定の中で故障していないと確認する確認用レジスタは、レジスタの故障確認やインタプリタのソフトウェアや割り込み模擬処理のソフトウェアとして使用し、これら以外には使用しない。なお、レジスタ群20に含まれる確
認用レジスタ以外のレジスタについては、確認用レジスタが故障していないことを確認後、図3のフローチャートのS106において、レジスタ故障判定がなされ、異常(故障)があった場合は復帰処理へと移行する。
上述したように、確認用レジスタは、設計の段階で、CPU1のレジスタ群20の内、通常動作では使用しないと考えられるレジスタを少なくとも3つ選定して、事前の設計の段階で確保する。この3つの確認用レジスタ(例えば、図2のReg-1、-2、-3。)は、レジスタ故障が判明したときのみ使用するものであり、図3のフローチャートでは、確認用レジスタが本当に故障していないかどうかを確認している。
ここで、3つの確認用レジスタを確保する理由は、3つのレジスタの内、2つの比較結果を組み合わせることで故障レジスタを特定するためである。なお、2つのレジスタを比較した場合は、どちらかのレジスタが壊れていた場合に、一方が壊れていることは分かるものの、どちらが壊れているかまでは特定することはできない。
プログラムカウンタ21(PC)は、CPU1が実行するアドレスが記述されるものである。レジスタ故障がなければ図1のROM2のコードに従った処理を実施する。レジスタが故障していた場合はRAM3上のインタプリタや割り込み模擬処理によってコントロールされるようになる。
スタックポインタ22(SP)は、RAM3に確保されるスタック領域のアドレスを管理するものである。レジスタ故障がなければ図1のROM2のコードに従った処理を実施する。レジスタが故障していた場合はRAM3上のインタプリタや割り込み模擬処理によってコントロールされるようになる。
フラグレジスタ23(Flag)は、各種のフラグ情報、例えば、割り込みのステータスを確認できるものである。フラグレジスタ23(Flag)もレジスタ故障がなければ、図1のROM2のコードに従った処理を実施するが、レジスタが故障していた場合はRAM3上のインタプリタや割り込み模擬処理によってコントロールされるようになる。
処理部24は、レジスタ群20等に読み込まれたCPU1へのデータを処理する。この処理では、レジスタ故障がなければ、図1のROM2のコードに従った処理を実施するが、レジスタ故障があった場合、インタプリタや割り込み模擬処理に従った処理を実施する。
以下では、図3、図4のフローチャートに基づき、車載制御装置のリネームによるレジスタ故障復帰方法について詳細に説明する。図3は、レジスタ故障を検出するためのフローチャートを示しており、S100からS116が含まれている。このフローの中で、CPU1の命令に用いられるレジスタ(レジスタ群20の中の確認用レジスタ以外のレジスタ)に故障があった場合は、S110のレジスタのリネームによる復帰処理へ進む。図4は、図3におけるS110の詳細内容であり、S200からS218が含まれている。
この図3のレジスタ故障検出用のレジスタ故障判定フローを実行するタイミングは、車載制御装置では起動時や終了時の診断時、ダイアグツールによる診断時が適している。また、車両の各ECUのエラー判定モードで実行してもよい。
レジスタの故障検出は、上記のようなタイミングで、図3のS100から実行される。本発明の処理が開始されると(S100)、まずS102が実行される。S102では、図1のROM2内にある、レジスタ故障検出のための確認用データを少なくとも3つ以上の確認用レジスタ(例えば、レジスタ群20のReg-1、-2、-3。)に格納する。格納する
データは同一値を格納する。
次に、S104では、少なくとも3つ以上の確認用レジスタ(Reg)を相互比較して、例えば減算処理や論理演算を実施して、これら確認用レジスタが故障(破損)していないことをフラグレジスタ23(Flag)や演算結果から確認する。このとき、正常(確認用レジスタの故障なし)であればS106に処理を移行し、異常(確認用レジスタの故障あり)であればS114に移行する。
確認用レジスタに異常が確認され、処理がS114に移行した場合、リセットをかけてエラー処理を実行するか、そのままS116に移行して、確認用レジスタ(Reg)は本機能を実現するソフトウェアでは使用しないとしているので通常の車載制御装置の終了処理を実施する。
なお、S102とS104の処理は、確認用レジスタ(Reg)の故障判定ができれば、マイコンのもつ機能や他の手段を用いても良い。
確認用レジスタに異常がなく、S106に移行した場合、3つ以上の確認用レジスタ(Reg)を用いて、図2のレジスタ群20の他のレジスタ(対象レジスタ)が故障していないかを判定する。確認用レジスタ以外のレジスタ(対象レジスタ)の故障判定の方法は、確認用レジスタに格納されているデータと同じ値をROM2から対象レジスタにロードして、確認用レジスタと対象レジスタを比較する。この比較は、例えば減算処理や論理演算を実施して対象レジスタが破損していないことをフラグレジスタ23(Flag)や演算結果から確認する。このとき、正常(対象レジスタの故障なし)であればS108に処理を移行し、異常(対象レジスタの故障あり)であればS110に移行する。
S106においてもレジスタに異常がなく、S108に移行した場合、図2のレジスタ群20に故障したレジスタは存在しないので、正常処理に復帰する。
S106においてレジスタに異常が検出され、S110に移行した場合、図4のレジスタのリネームによる復帰処理を実行し、車載制御装置のレジスタ故障復帰を図る。図4のレジスタ故障復旧処理を実行した場合、S112にあるように通常処理ではなくインタプリタと割り込み模擬処理の動くフォールトトレラントモードで動作していくことになる。このモードになった場合、可能な限りドライバーに表示して早めに修理することを促す。
なお、S106の処理は、確認用レジスタ以外のレジスタの故障判定ができれば、マイコンのもつ機能や他の手段を用いても良い。
S106において、確認用レジスタ以外のレジスタの故障が検出され、異常と判定された場合、S200からの図4のインタプリタ型のプログラム実行手段によるレジスタのリネームによる復帰処理が開始される。ここでは、車載制御装置のリネームによるレジスタ故障復帰方法によるインタプリタと割り込み模擬処理上で動くフォールトトレラントモードについて説明する。
図4のシーケンスが起動されたら、S202で、確認用レジスタを利用してROM2のコード領域からRAM3にインタプリタと割り込み模擬処理を展開する。つまり、S104で確認した故障していない確認用レジスタのみで構成したソフトウェアのインタプリタが予めROM2に記録されているので、RAM3上に展開する。また同様に、確認用レジスタのみで構成したソフトウェアの割り込み模擬処理も予めROM2に記録されているので、RAM3上に展開する。インタプリタおよび割り込み模擬処理を展開し終えたら、S204に処理を移行する。
S204では、S202でRAM3上に展開したインタプリタにROM2のコード領域から実コード(実行コード)の命令を1つずつ読み込む。ここで実コードの読み込みにおいて、機能が満足できれば予めインタプリタ内で読み込むコードを制限してもよい。コードの制限は例えば、予め実行コードにインタプリタのみ判別できる実行許可識別子を組み込んでおき、実行許可識別子が許可のコードのみ実行する(実行許可を判定する手段)。この実行許可を判定する手段を用いた機能制限によって、実行速度を維持しつつ、最低限必要な処理を実行でき、インタプリタや割り込み模擬処理を実行する処理として増やした場合においても不安定な動作を抑制できる。
S204に引き続き、S206では、S202でRAM3上に展開した割り込み模擬処理からインタプリタに命令を1つずつ読み込む。命令の読み込みが終わったらS208に移行する。なお、割り込み処理がない場合は、この処理(S206)はスキップし、S208に移行する。
S208では、実コードの処理と割込み模擬処理で処理の調停を行う。つまり、S204で実コードからインタプリタに読み込んだ命令とS206で割り込み模擬処理からインタプリタに読み込んだ命令の優先度を比較して優先度が高い方をインタプリタで実行する命令と判断する。そして、優先度が低い命令はスタック領域に保持して、実行順序を待つ。基本的には、実コードから読み込んだ命令よりも、割り込み模擬処理の優先度を高くする。
S208において、インタプリタで実行する命令が決定したら、次に、S210において、命令内に図3のフローチャート(レジスタ故障判定)でレジスタの故障ありと判定された故障したレジスタが使用されてないかを確認する。S210におけるレジスタ使用判定のため、図3のフローチャートで故障判定を受けたレジスタの判定結果はRAM3上にテーブルを保存しておき、確認に用いる。故障したレジスタが使用されているかどうかを確認する方法として、例えばインタプリタに読み込んだ命令を解析してオペランドの位置のデータと予めROM2に記憶させておいたレジスタ毎の対応するバイナリパターンを比較して判定する。前述した方法に限らず、故障したレジスタが使用されているかどうかを判定することができれば、他の手段を用いてもよい。故障したレジスタを使用しているか否かの判定が終わり、故障したレジスタが使用されている場合はS212へ処理を移行し、故障したレジスタが使用されていない場合はS214へ処理を移行する。
S208で故障したレジスタが使用されていると判定された場合、図3のフローチャートの故障判定(破損判定)を利用しながら、故障したレジスタを、故障していない、かつ使用していないレジスタにインタプリタ内で書き換える(リネームする)。このリネームの処理は、故障していない確認用レジスタで構成されたインタプリタの一機能としてRAM3上にて展開され、図1のフローチャートで故障判定を受けたレジスタの結果をもつRAM3上のテーブルと予めROM2に記憶させておいたレジスタ毎の対応するバイナリパターンを利用して、インタプリタ内で故障レジスタかを比較・判定し、リネームする。故障したレジスタと書き換える故障していないレジスタは、図3の処理で検出できたものを利用する。リネームを終えたら、S214へ処理を移行する。
上記のリネーム処理を終えると、インタプリタが実コードから読み込んだ命令も割り込み模擬処理から読み込んだ命令も故障していないレジスタで実行できるようになるので、S214でインタプリタを用いて実行する。
S214で実行した処理が、S216で確認しているように終了と判定されれば、S218に進み、レジスタのリネームによる復帰処理終了となり、インタプリタと割り込み模擬処理の上で動くフォールトトレラントモードの終了と同時に車載制御装置も終了する。
S216で、終了処理ではない(未終了)と判定されれば、S204に戻り、インタプリタと割り込み模擬処理の上で動くフォールトトレラントモードでソフトウェアの実行を継続する。
このような車載制御装置のリネームによるレジスタの故障復帰方法を用いることにより、フォールトトレラントモードであるが、ハードウェア最小構成のCPU1が1つであってもソフトウェアによりCPU1内のマイコンのレジスタの故障判定、およびレジスタ故障からの復旧が行え、車載機器に要求されるスペース確保の要求を満たすことができ、フォールトトレラント観点から求められるレジスタ故障で、完全に動かなくなることを抑制して最低限の機能ながら動作し続けられる車両のシステムを提供することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態で記述したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、種々の処理変更を行うことが可能であり、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。また、本発明の実施の形態を車載制御装置について記述したが、車載制御装置に限定するものではなく、船舶の制御装置等の他の輸送機器の制御装置に適用することも可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 割り込みコントローラ、5 通信部、6 バス、20 レジスタ群、21 プログラムカウンタ、22 スタックポインタ、23 フラグレジスタ、24 処理部
この発明に係わる制御装置は、プログラムの実行中に、CPUの命令に用いられる複数のレジスタの中から故障したレジスタを検出し、上記プログラムの実行を継続しながら、RAM上で、上記故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームするインタプリタ型のプログラム実行手段を備えたことを特徴とするものである。
この発明に係わるレジスタの故障復帰方法は、プログラムの実行中に、CPUの命令に用いられる複数のレジスタの中から故障したレジスタを検出するステップ、上記プログラムの実行を継続しながら、RAM上で、インタプリタ型のプログラム実行手段により、上記故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームするステップを含むことを特徴とするものである

Claims (5)

  1. CPUの命令に用いられる複数のレジスタの中から故障したレジスタを検出し、
    RAM上で、上記故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームしながらプログラムの実行を継続するインタプリタ型のプログラム実行手段を備えたことを特徴とする制御装置。
  2. 上記インタプリタ型のプログラム実行手段による処理が継続している間に、上記RAM上で割り込み模擬処理を実行する割り込み模擬処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 上記インタプリタ型のプログラム実行手段は、ROMのコード領域から読み込まれた実行コードの命令が実行許可と判定された場合に、上記命令を実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載の制御装置。
  4. 上記CPUの命令に用いられる複数の上記レジスタの中に、上記レジスタの故障確認、上記インタプリタ型のプログラム実行手段および上記割り込み模擬処理手段による処理実行のためのソフトウェアに用いられる確認用レジスタが含まれることを特徴とする請求項2記載の制御装置。
  5. CPUの命令に用いられる複数のレジスタの中から故障したレジスタを検出するステップ、
    RAM上で、インタプリタ型のプログラム実行手段により、上記故障したレジスタを故障していないレジスタにリネームしながらプログラムの実行を継続するステップを含むレジスタの故障復帰方法。
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