JP2017076216A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電容量式センサの機能および透過型スクリーンの機能を有し、曲面を有するフィルムが設けられた入力装置において、透明導電パターンの視認性の問題を抑えることができる入力装置を提供すること。
【解決手段】被検出体の位置を検出する静電容量式センサの機能と、光入射側から投射された映像光を光出射側へ透過させる透過型スクリーンの機能と、を有する入力装置であって、透光性の曲面を有するフィルムと、前記フィルムに設けられた電極層と、を有する静電センサ部と、前記静電センサ部の前記光出射側に設けられ、前記静電センサ部を透過し結像した前記映像光を拡散させる光拡散層と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力装置に関し、特に2次元や3次元の曲面を有するフィルムが設けられた入力装置に関する。
各種情報処理装置では、カラー液晶パネル等の表示パネルの前方に透光性の入力装置が配置されている。この入力装置はタッチパネルと称される。タッチパネルでは電極間に静電容量が形成され、人の指が接近したときの電荷の移動の変化から指の接近位置の座標を判定している。この電荷の移動の変化を検出するには、静電容量式センサが用いられる。
タッチパネルは、表示パネルから放出された光のほとんど全てを透過させる構造を有する。そのため、タッチパネルの操作面は、表示パネルの形状に制約を受け、平面であることが多い。
これに対して、近年では、2次元や3次元の曲面に表示を行う表示装置も登場しており、タッチパネルにおいてもこのような表示曲面に対応した形状で搭載されることが必要になる。
特許文献1には、入光側から投射された映像光を出光側に透過させる透過型スクリーンであって、三次元曲面をなすように曲がった積層板を備える透過型スクリーンが開示されている。また、特許文献1には、その透過型スクリーンと、映像光源と、を備える表示装置が開示されている。このような表示装置は、例えば背面投射型表示装置などと呼ばれる。
背面投射型表示装置は、液晶パネルとは異なり、映像光源から投射された映像光を透過型スクリーンで結像させる。そして、観察者は、透過型スクリーンに結像された映像を観る。そのため、一般的に、透過型スクリーンは、透過光を等方的に拡散させる光拡散層を有する。
また、特許文献1に記載された表示装置は、透過型スクリーンに赤外光を投射する赤外光源と、赤外光の入射を検出する検出手段と、を備え、被検出体によって反射された赤外光を検出することによって、透過型スクリーンへの被検出体の接触または接近を検出する機能を有している。つまり、特許文献1に記載された透過型スクリーンは、被検出体の接触または接近を検出する機能(タッチパネル機能)と、映像光源から投射された映像光を結像させ透過させる機能(透過型スクリーン機能)と、を有する。
特開2012−32513号公報
しかし、特許文献1に記載された検出手段は、光拡散層を有する積層板を介して被検出体によって反射された赤外光を検出する。そのため、特許文献1に記載された透過型スクリーンは、例えば、或る程度の距離(数ミリメートル(mm)〜数センチメートル(cm)以上)のホバリング(近接)検知などのような静電容量式センサのメリットを有していない。
さらに、特許文献1に記載されたような三次元曲面を有する透過型スクリーンにおいて、静電容量式センサを用いると、透明導電パターンの視認性が問題となることがある。すなわち、静電容量式センサは、例えば、複数の電極層を有し、複数の電極層の間の静電容量の変化を検出することで接触位置を検出する。その電極層に形成された透明導電パターンが、透過型スクリーンを通して見えることがある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、静電容量式センサの機能および透過型スクリーンの機能を有し、曲面を有するフィルムが設けられた入力装置において、透明導電パターンの視認性の問題を抑えることができる入力装置を提供することを目的とする。
本発明の入力装置は、被検出体の位置を検出する静電容量式センサの機能と、光入射側から投射された映像光を光出射側へ透過させる透過型スクリーンの機能と、を有する入力装置であって、透光性の曲面を有するフィルムと、前記フィルムに設けられた電極層と、を有する静電センサ部と、前記静電センサ部の前記光出射側に設けられ、前記静電センサ部を透過し結像した前記映像光を拡散させる光拡散層と、を備えたことを特徴とする。
本発明の入力装置によれば、曲面を有するフィルムと電極層とを有する静電センサ部と、光拡散層と、を備えるため、静電容量式センサの機能と、透過型スクリーンの機能と、を有し曲面が形成された入力装置を実現することができる。
また、光拡散層は、静電センサ部の光出射側に設けられている。言い換えれば、光拡散層は、光出射側(観察者側)からみて、静電センサ部よりも手前側に設けられている。そのため、光出射側から静電センサ部の電極層に形成された透明導電パターンを視認することはできない。
すなわち、光入射側から投射された映像光は、静電センサ部を透過するときには、まだ結像していない。光入射側から投射された映像光は、静電センサ部の光出射側に設けられた光拡散層で結像する。そのため、結像した映像光ではなく結像する前の映像光が静電センサ部を透過する。そして、静電センサ部の光出射側に設けられた光拡散層で結像した映像光は、水平方向および垂直方向に拡散される。
これにより、静電センサ部の透明導電パターンの視認性の問題を抑えることができる。そのため、透明導電パターンの厚さや幅の制限を緩和することができ、静電センサ部の電極層のより一層の低抵抗化を図ることができ、本発明の入力装置は、より一層の大画面に対応することができる。
本発明の入力装置において、前記光拡散層は、前記電極層が設けられた前記フィルムの表面とは反対側の前記フィルムの表面に設けられていてもよい。これによれば、精度が高く、薄くて均一な厚さの光拡散層をより容易に形成することができる。すなわち、静電センサ部のフィルムの表面は、比較的平滑であり、凹凸をほとんど有していない。そのような比較的平滑なフィルムの表面に光拡散層を形成することで、層形成の精度を高めることができる。また、このように、光拡散層および電極層がフィルムを介して互いに近接すると、電極層が光拡散層の光出射側に設けられた場合には、電極層が入力装置の光出射側から見えてしまう。これに対して、本発明の入力装置では、光拡散層および電極層がフィルムを介して互いに近接していても、電極層が光拡散層の光入射側に設けられているため、電極層が入力装置の光出射側から見えることを抑えることができる。
光拡散層は、静電センサ部のフィルムの表面の略全面にわたって設けられていてもよい。これによれば、光拡散層が静電センサ部の光出射側に設けられていない場合と比較して、静電センサ部の透明導電パターンの視認性の問題をより一層低減することができる。
本発明の入力装置において、前記光拡散層は、透光性を有する粘着樹脂と、前記粘着樹脂の内部に分散して設けられ、前記粘着樹脂の屈折率とは異なる屈折率を有する光拡散材と、を有していてもよい。これによれば、光拡散層は、粘着樹脂の屈折率と光拡散材の屈折率との間の差に起因して、あるいは光拡散材が有する反射性に起因して、光拡散層において結像した映像光を水平方向および垂直方向に拡散させることができる。
本発明の入力装置において、前記静電センサ部の前記光入射側に設けられ、前記光入射側から投射された前記映像光の進行方向を偏向させるフレネルレンズシート部をさらに備えていてもよい。これによれば、フレネルレンズシート部が映像光の進行方向を偏向させ、発散光束を平行光束に変換するため、透過型スクリーンとしての光学特性を向上させることができる。
本発明の入力装置において、前記フレネルレンズシート部と前記静電センサ部との間に設けられ、前記フレネルレンズシート部を透過した前記映像光のうちの一部を透過させ、前記フレネルレンズシート部を透過した前記映像光のうちの他の一部を吸収する光制御シート部をさらに備えていてもよい。これによれば、光制御シート部は、映像光を所定の透過率で光入射側から光出射側へ透過させ、不要な光(不要拡散光)を吸収する。そのため、透過型スクリーンとしての光学特性を向上させることができる。
本発明によれば、静電容量式センサの機能および透過型スクリーンの機能を有し、曲面を有するフィルムが設けられた入力装置において、透明導電パターンの視認性の問題を抑えることができる入力装置を提供することが可能になる。
本実施形態に係る入力装置を例示する模式斜視図である。 本実施形態に係る入力装置の各部材を映像光の進行方向に分解して表した模式分解図である。 本実施形態の具体例に係る入力装置を例示する模式平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る入力装置を例示する模式斜視図である。
図2は、本実施形態に係る入力装置の各部材を映像光の進行方向に分解して表した模式分解図である。
なお、説明の便宜上、図2に表したフレネルレンズシート部10の外形は、図1に表した入力装置1において反映されていない。また、入力装置1の各層および各部材の厚さ(映像光の進行方向A1の長さ)の比率は、図1に表した入力装置1と図2に表した入力装置1との間において必ずしも一致していない。
本実施形態に係る入力装置1は、静電容量式センサの機能と、透過型スクリーンの機能と、を有する。すなわち、図1および図2に表した矢印A1のように、図示しない光源から投射された映像光は、入力装置1に向かって進行し、入力装置1において結像し、入力装置1を透過する。観察者は、入力装置1において結像した映像を観る。このように、本実施形態に係る入力装置1は、透過型スクリーンの機能を有する。
また、入力装置1は、入力装置1に接触または接近した指などの被検出体と、透明電極と、の間に生ずる静電容量の変化に基づいて被検出体の位置を検出する(自己容量検出型)。あるいは、入力装置1は、第1の電極に駆動電極を印加し、第2の電極と指などの被検出体との間の静電容量の変化に基づいて被検出体の位置を検出する(相互容量検出型)。入力装置1は、自己容量検出型の静電容量式センサの機能を有していてもよいし、相互容量検出型の静電容量式センサの機能を有していてもよい。
具体的に説明すると、本実施形態に係る入力装置1は、フレネルレンズシート部10と、光制御シート部20と、静電センサ部30と、光拡散層40と、透明パネル部50と、を備える。フレネルレンズシート部10と、光制御シート部20と、静電センサ部30と、光拡散層40と、透明パネル部50と、は、光入射側(光源側)から光出射側(観察者側)へ向かって順次配列されている。
すなわち、図2に表したように、光制御シート部20は、フレネルレンズシート部10の光出射側に設けられている。静電センサ部30は、光制御シート部20の光出射側に設けられている。光拡散層40は、静電センサ部30の光出射側に設けられている。透明パネル部50は、光拡散層40の光出射側に設けられている。
ここで、本願明細書において、「光入射側」とは映像光を投射する光源の側をいい、「光出射側」とは映像を観る観察者の側をいう。
フレネルレンズシート部10は、複数の単レンズを有し、光源から発散光束として入力装置1に投射される映像光の進行方向を偏向させる機能を有する。具体的には、フレネルレンズシート部10は、発散光束としてフレネルレンズシート部10に入射した映像光を、光入射側から光出射側へ向かって進行する平行光束の映像光に変換する。フレネルレンズシート部10には、例えば紫外線硬化樹脂などが用いられる。
光制御シート部20は、フレネルレンズシート部10の光出射側に設けられている。光制御シート部20は、例えばレンチキュラーレンズやマイクロレンズアレイなどと同等の機能を有する単位光透過部と、外光(不要拡散光)吸収部と、を有する。光制御シート部20は、フレネルレンズシート部10により平行光束に変換された映像光を所定の透過率で光入射側から光出射側へ透過させ、不要な光(不要拡散光)を吸収する。つまり、光制御シート部20は、フレネルレンズシート部10を透過した映像光のうちの一部の光を単位光透過部により透過させ、フレネルレンズシート部10を透過した映像光のうちの他の一部の光(不要拡散光)を外光(不要拡散光)吸収部により吸収する。光制御シート部20には、例えば紫外線硬化樹脂などが用いられる。
静電センサ部30は、光制御シート部20の光出射側に設けられ、フィルム(図3に例示したフィルム31を参照)と、電極層(図3に例示した電極層33を参照)と、を有する。フィルムは、透光性を有し、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状の透明基材である。
本願明細書において「透明」および「透光性」とは、可視光線透過率が50%以上(好ましくは80%以上)の状態を指す。更に、ヘイズ値が6%以下であることが好適である。本願明細書において「遮光」および「遮光性」とは、可視光線透過率が50%未満(好ましくは20%未満)の状態を指す。
図2に表したように、フィルムは、曲面である第1面30aを有する。第1面30aは、例えば凸型の3次元曲面になっている。本実施形態では、縦横いずれの方向においても第1面30a側が凸型になるような3次元曲面になっている。
フィルムの第1面30aとは反対側には第2面30bが位置している。フィルムは一様な厚さになっているため、第2面30bも第1面30aと同様な3次元曲面になっている。なお、第1面30aおよび第2面30bは2次元曲面や凹型など、他の形状であってもよい。ここで、本実施形態では、第1面30aの曲面に対する法線方向を厚さ方向や積層方向ということにする。
電極層は、フィルムの第1面30aおよびフィルムの第2面30bの少なくともいずれかに設けられている。電極層には、透明導電性材料により形成された電極のパターン(透明導電パターン)が形成されている。電極層は透光性を有し、タッチセンサにおける検出電極の一つである。電極層には、ITO(Indium Tin Oxide)、透光性の有機導電層、金属ナノワイヤなどが用いられる。
静電センサ部30は、静電容量式センサの機能を有する。すなわち、本実施形態に係る入力装置1では、透明パネル部50の操作面50a上に指を接触させると、指と指に近い電極との間で静電容量が生じる。入力装置1は、このときの静電容量変化に基づいて、指の接触位置を算出する(自己容量検出型)。
あるいは、静電センサ部30は、相互容量検出型であってもよい。すなわち、静電センサ部30は、複数の電極を有する。そして、静電センサ部30は、複数の電極のうちの第1の電極に駆動電圧を印加し、複数の電極のうちの第2の電極と指との間の静電容量の変化を検知してもよい(相互容量検出型)。
光拡散層40は、静電センサ部30の光出射側に設けられている。具体的には、光拡散層40は、静電センサ部30のフィルムの表面(電極層が設けられた表面とは反対側の表面)に設けられている。そのため、精度が高く、薄くて均一な厚さの光拡散層40をより容易に形成することができる。すなわち、前述したように、静電センサ部30のフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状の透明基材である。そのため、静電センサ部30のフィルムの表面は、比較的平滑であり、凹凸をほとんど有していない。そのような比較的平滑なフィルムの表面に光拡散層40を形成することで、層形成の精度を高めることができる。
また、静電センサ部30の電極層が光拡散層40の光出射側に設けられた場合には、静電センサ部30の電極層が透明パネル部50の光出射側から見えてしまう。これに対して、本実施形態に係る入力装置1では、光拡散層40と、静電センサ部30の電極層と、が静電センサ部30のフィルムを介して互いに近接していても、静電センサ部30の電極層が光拡散層40の光入射側に設けられているため、静電センサ部30の電極層が透明パネル部50の光出射側から見えることを抑えることができる。
なお、透明パネル部50を除いた各層および各部材の形成方法は、塗布、蒸着、転写および貼合などのいかなる形成方法であってもよい。透明パネル部50の形成方法については、後述する。
光拡散層40は、透光性を有する粘着樹脂と、光拡散材と、を有する。粘着樹脂の屈折率は、光拡散材の屈折率とは異なる。光拡散層40は、粘着樹脂の内部において光拡散材が分散した構造を有する。静電センサ部30を透過した映像光は、光拡散層40において結像し、水平方向および垂直方向に拡散する。すなわち、光拡散層40は、粘着樹脂の屈折率と光拡散材の屈折率との間の差に起因して、あるいは光拡散材が有する反射性に起因して、光拡散層40において結像した映像光を水平方向および垂直方向に拡散させる。
光拡散層40の粘着樹脂には、例えば、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS)、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などが用いられる。
光拡散層40の光拡散材には、例えば、プラスチックビーズなどの有機フィラーが用いられる。プラスチックビーズの材料として、例えば、メラミン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。
透明パネル部50は、光拡散層40の光出射側に設けられ、操作面50aを有する。例えば、光拡散層40に結像した映像を観る観察者は、指などの操作体により操作面50aの上において操作を行うことができる。透明パネル部50は、透光性を有し、溶融状態のポリカーボネートやアクリル樹脂などの合成樹脂を含む材料を型に注入する射出成形法により形成される。
ここで、本実施形態に係る入力装置1の製造方法について説明する。
まず、フレネルレンズシート部10と、光制御シート部20と、静電センサ部30と、光拡散層40と、を光入射側から光出射側へ向かって順次配列し、互いに接合する。前述したように、各層および各部材の形成方法は、塗布、蒸着、転写および貼合などのいかなる形成方法であってもよい。
なお、静電センサ部30の電極層は、フォトリソグラフィおよびエッチングやスクリーン印刷によって形成される。例えば、フォトリソグラフィおよびエッチングで形成する場合、例えばITO層をスパッタによって静電センサ部30のフィルムの表面上に形成し、その上にレジストを形成する。レジストを露光および現像してパターニングした後、ITO層をエッチングする。その後、レジストを剥離する。これにより、フィルムの第1面30aおよびフィルムの第2面30bの少なくともいずれかにパターニングされたITO層からなる電極層が形成される。このようにして、静電センサ部30が形成される。
続いて、フレネルレンズシート部10と、光制御シート部20と、静電センサ部30と、光拡散層40と、が接合された部材(接合部材)を射出成形の型内に挿入し、透光性を有する合成樹脂を含む材料を型内に流し込み、透明パネル部50を形成する。このときに、2次元や3次元の曲面を有する入力装置1が製造される。すなわち、インモールドラミネーション(IML)によって、フレネルレンズシート部10と、光制御シート部20と、静電センサ部30と、光拡散層40と、透明パネル部50と、の積層体であって、2次元や3次元の曲面を有する積層体が形成される。
なお、フレネルレンズシート部10と、光制御シート部20と、静電センサ部30と、光拡散層40と、の接合部材を射出成形の型内に挿入する前工程として、その接合部材を所定の温度に加熱してプレフォーミングを行ってもよい。つまり、透明パネル部50を形成する前工程として、接合部材に対してプレフォーミングを行い、その接合部材を2次元や3次元の曲面を有する形状に形成しておいてもよい。
接合部材に対してプレフォーミングを行っておくと、IMLにより接合部材の内部に発生する残留応力を緩和することができ、接合部材と透明パネル部50との界面においてより高い密着力を得ることができる。
本実施形態に係る入力装置1によれば、電極層を有する静電センサ部30と、光拡散層40と、が互いに一体化されているため、静電容量式センサの機能と、透過型スクリーンの機能と、を有する入力装置1を実現することができる。
また、図2に表したように、光拡散層40は、静電センサ部30の光出射側に設けられている。言い換えれば、光拡散層40は、光出射側(例えば透明パネル部50の操作面50a)からみて、静電センサ部30よりも手前側に設けられている。そのため、光出射側(観察者側)から静電センサ部30の透明導電パターンを視認することはできない。
すなわち、光源から投射された映像光は、静電センサ部30を透過するときには、まだ結像していない。光源から投射された映像光は、静電センサ部30の光出射側に設けられた光拡散層40で結像する。そのため、結像した映像光ではなく結像する前の映像光が静電センサ部30を透過する。そして、静電センサ部30の光出射側に設けられた光拡散層40で結像した映像光は、水平方向および垂直方向に拡散され、透明パネル部50を透過する。
これにより、静電センサ部30の透明導電パターンの視認性の問題を抑えることができる。そのため、透明導電パターンの厚さや幅の制限を緩和することができ、静電センサ部30の電極層のより一層の低抵抗化を図ることができる。そのため、本実施形態に係る入力装置1は、より一層の大画面に対応することができる。
また、光拡散層40が静電センサ部30のフィルムの表面の略全面にわたって設けられているため、光拡散層40が静電センサ部30の光出射側に設けられていない場合と比較して、静電センサ部30の透明導電パターンの視認性の問題を低減することができる。
さらに、静電センサ部30の光入射側には、フレネルレンズシート部10および光制御シート部20が設けられている。そのため、入力装置1の透過型スクリーンとしての光学特性を向上させることができる。
次に、本実施形態に係る入力装置1の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図3は、本実施形態の具体例に係る入力装置を例示する模式平面図である。
図3は、図1に表した矢印A2に方向に入力装置をみたときの模式平面図に相当する。
本具体例に係る入力装置1は、光制御機能層5と、静電センサ部30と、光拡散層40と、透明パネル部50と、加飾層60と、を備える。光制御機能層5と、静電センサ部30と、光拡散層40と、透明パネル部50と、は、光入射側(光源側)から光出射側(観察者側)へ向かって順次配列されている。
すなわち、静電センサ部30は、光制御機能層5の光出射側に設けられている。光拡散層40は、静電センサ部30の光出射側に設けられている。透明パネル部50は、光拡散層40の光出射側に設けられている。
加飾層60は、光拡散層40の第1面40aに設けられている。光拡散層40の第1面40aは、光出射側の主面であり、透明パネル部50と接合される主面である。
光制御機能層5は、フレネルレンズシート部10と、光制御シート部20と、を有する。光制御機能層5は、オーバーコート層を有していてもよい。例えば、オーバーコート層は、光源から放出される紫外線を遮光し、フレネルレンズシート部10および光制御シート部20を保護する。
静電センサ部30は、フィルム31と、電極層33と、を有する。フィルム31は、透光性を有し、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状の透明基材である。フィルム31は、曲面である第1面31aを有する。第1面31aは、例えば凸型の3次元曲面になっている。本具体例では、縦横いずれの方向においても第1面31a側が凸型になるような3次元曲面になっている。
フィルム31の第1面31aとは反対側には第2面31bが位置している。フィルム31は一様な厚さになっているため、第2面31bも第1面31aと同様な3次元曲面になっている。なお、第1面31aおよび第2面31bは2次元曲面や凹型など、他の形状であってもよい。
電極層33は、フィルム31の第1面31aおよびフィルムの第2面31bの少なくともいずれかに設けられている。図3に表した具体例に係る入力装置1では、電極層33は、フィルム31の第2面31bに設けられている。電極層33には、透明導電性材料により形成された電極のパターン(透明導電パターン)が形成されている。電極層33は透光性を有し、タッチセンサにおける検出電極の一つである。電極層33には、ITO(Indium Tin Oxide)、透光性の有機導電層、金属ナノワイヤなどが用いられる。
加飾層60は、光拡散層40の第1面40aのうちで検出領域VA以外の領域(被検出領域)NAに設けられている。検出領域VAは、センサを構成する領域である。被検出領域NAは、検出領域VAの周囲(外側)であり、額縁状の加飾領域である。加飾層60は、遮光性を有し、検出領域VAの外側に引き回される配線を覆う。検出領域VAの外側に引き回される配線は、電極層33と電気的に接続され、加飾層60に覆われているため、透明パネル部50の操作面50aの側から見ることはできない。
フレネルレンズシート部10、光制御シート部20、静電センサ部30、光拡散層40および透明パネル部50のそれぞれの配置、材料および機能は、図1および図2に関して前述したフレネルレンズシート部10、光制御シート部20、静電センサ部30、光拡散層40および透明パネル部50のそれぞれの配置、材料および機能と同様である。
本具体例によれば、加飾層60が検出領域VAの外側に引き回される配線を覆い隠すことができるとともに、図1および図2に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、静電容量式センサの機能および透過型スクリーンの機能を有し、曲面を有するフィルム31が設けられた入力装置1において、透明導電パターンの視認性の問題を抑えることができる入力装置1を提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1 入力装置
5 光制御機能層
10 フレネルレンズシート部
20 光制御シート部
30 静電センサ部
30a 第1面
30b 第2面
31 フィルム
31a 第1面
31b 第2面
33 電極層
40 光拡散層
40a 第1面
50 透明パネル部
50a 操作面
60 加飾層
VA 検出領域
NA 非検出領域
A1 映像光の進行方向(矢印)
A2 矢印

Claims (5)

  1. 被検出体の位置を検出する静電容量式センサの機能と、
    光入射側から投射された映像光を光出射側へ透過させる透過型スクリーンの機能と、
    を有する入力装置であって、
    透光性の曲面を有するフィルムと、前記フィルムに設けられた電極層と、を有する静電センサ部と、
    前記静電センサ部の前記光出射側に設けられ、前記静電センサ部を透過し結像した前記映像光を拡散させる光拡散層と、
    を備えたことを特徴とする入力装置。
  2. 前記光拡散層は、前記電極層が設けられた前記フィルムの表面とは反対側の前記フィルムの表面に設けられたことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 前記光拡散層は、
    透光性を有する粘着樹脂と、
    前記粘着樹脂の内部に分散して設けられ、前記粘着樹脂の屈折率とは異なる屈折率を有する光拡散材と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
  4. 前記静電センサ部の前記光入射側に設けられ、前記光入射側から投射された前記映像光の進行方向を偏向させるフレネルレンズシート部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の入力装置。
  5. 前記フレネルレンズシート部と前記静電センサ部との間に設けられ、前記フレネルレンズシート部を透過した前記映像光のうちの一部を透過させ、前記フレネルレンズシート部を透過した前記映像光のうちの他の一部を吸収する光制御シート部をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の入力装置。
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