JP2017075973A - 光源装置、および投写型映像表示装置 - Google Patents

光源装置、および投写型映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比べ十分な高発光効率化を図ることの可能な光源装置、およびこの光源装置を用いた投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】
基板310上には、レーザダイオードからの励起光の入射方向に対して、第1の蛍光体層410、第1の反射層420、第2の蛍光体層430、第2の反射層440の順で、積層配置される。第1の蛍光体層からの蛍光のうち580nmより短波長の成分光は第1の反射層420で反射され、長波長の蛍光成分は第1の反射層と第2の蛍光体層を透過し、第2の反射層で反射される。第1の蛍光体層で吸収されなかった励起光は、第1の反射層を透過し、第2の蛍光体層の蛍光体を励起する。第2の蛍光層の蛍光は第1の反射層、第1の蛍光層を透過して出射する。
【選択図】図6

Description

本開示は、光源装置、および投写型映像表示装置に関する。
特許文献1は、光源装置および照明装置を開示する。この光源装置および照明装置は、所定の波長の光を発光する固体光源と、第1の蛍光体を含む蛍光体層と、放熱基板と、蛍光体層と放熱基板と接合する接合層とを有している。固体光源は、紫外光から可視光までの所定の波長の光を発光し、第1の蛍光体を含む蛍光体層は、固体光源からの励起光により励起される固体光源の発光波長よりも長波長であって、赤色よりも短波長の蛍光を発光する。放熱基板は、蛍光体層の面のうち固体光源からの励起光が入射する側の面とは反対側の面に設けられる。
固体光源と蛍光体層とが空間的に離れた位置にあり、蛍光体層の面のうち固体光源からの励起光が入射した側の面から、少なくとも蛍光が反射方式で取り出される。また放熱基板を回転体に取り付け回転させることにより、光照射部での発熱を抑えることができ、これにより、従来に比べて十分な高輝度化を図ることを可能としている。
接合層は、蛍光体層と放熱基板とを接合し、固体光源からの励起光により励起されるとき、第1の蛍光体の発光波長よりも長波長の蛍光を発光する蛍光体粒子が含まれている。これにより、反射光として白色などの照明光を得るとき、反射光としての照明光に赤色成分が不足するという事態が生じるのを防止することを可能としている。
特開2012−243618号公報
本開示は、積層構造の蛍光体層を有する蛍光体デバイスにおいて、蛍光体層での再吸収、及び発光スポットの拡がりを抑制することにより、従来に比べ更に高効率化を図ることが可能な光源装置、およびこの光源装置を用いた投写型映像表示を提供する。
本開示における光源装置は、所定の波長の光を発光する固体光源と、基板と、固体光源からの光を励起光として発光する第1の蛍光体層と第2の蛍光体層と、第1の蛍光体層と第2の蛍光体層との間に設けられた第1の反射層と、第2の蛍光体層と基板との間に設けられた第2の反射層とからなる蛍光体基板を備え、第1の反射層が波長選択性反射膜である。
本開示における光源装置は、所定の波長の光を発光する固体光源と、基板と、固体光源からの光を励起光として発光する第1の蛍光体層と第2の蛍光体層と、第1の蛍光体層と第2の蛍光体層との間に設けられた第1の反射層と、第2の蛍光体層と基板との間に設けられた第2の反射層とからなる蛍光体基板を備える。第1の反射層を波長選択性反射膜とすることにより、第2の蛍光体層での再吸収、及び第1の蛍光体層での発光スポットの拡がりを抑制し、従来に比べ更に高効率化を図ることができる。
実施の形態1〜3における投写型映像表示装置の外観斜視図 実施の形態1〜3における投写型映像表示装置の構成を示す模式図 実施の形態1における投写型映像表示装置の光源部構成図 実施の形態1、及び3における投写型映像表示装置の光源ユニット構成図 実施の形態1における投写型映像表示装置の蛍光体ホイール構成図 実施の形態1における投写型映像表示装置の蛍光体領域構成図 実施の形態2における投写型映像表示装置の光源部構成図 実施の形態2における投写型映像表示装置の光源ユニット構成図 実施の形態2における投写型映像表示装置の蛍光体ホイール構成図 実施の形態2における投写型映像表示装置の蛍光体領域構成図 実施の形態3における投写型映像表示装置の光源部構成図 実施の形態3における投写型映像表示装置の蛍光体ホイール構成図 実施の形態3における投写型映像表示装置の蛍光体領域構成図 実施の形態4における投写型映像表示装置の光源部構成図 実施の形態4における投写型映像表示装置の光源ユニット構成図 実施の形態4における投写型映像表示装置の蛍光体ホイール構成図 実施の形態4における投写型映像表示装置の蛍光体領域構成図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
[1−1]概要
投写型映像表示装置100の概要について図1を用いて説明する。
図1は、投写型映像表示装置100の外観斜視図である。投写型映像表示装置100は、光源装置と、デジタル・ミラー・デバイス(以下、DMDと称する)、投写光学系とを備える。投写型映像表示装置100は、光源装置で発光した光を映像信号に基づいてDMDで変調することで映像光を生成する。投写型映像表示装置100は、生成した映像光を、投写光学系を介してスクリーン105に投写する。
[1−2]全体構成
投写型映像表示装置100の光学構成について図2を用いて説明する。
図2は、投写型映像表示装置100の光学構成を示す模式図である。
光源部200から出射した白色光は、照明光学系50を構成するレンズ52に入射し、ロッド54の入射面近傍で集光する。ロッド54に入射した光は、ロッド内部で複数回反射することによって、光強度分布が実質的に均一化されて出射する。ロッド54から出射した光は、レンズ56によって集光される。レンズ56は、ロッド54の出射面の像を後述するDMDに結像させるリレー系のレンズである。ミラー62で反射した後、映像生成部20にあるレンズ58を介して全反射プリズム24に入射する。レンズ58は、入射した光を略平行に集光するレンズである。
全反射プリズム24は2つのプリズムから構成され、互いのプリズムの近接面には薄い空気層26が介在している。空気層26は臨界角以上の角度で入射する光を全反射する。レンズ58を介して、全反射プリズム24に入射した光は、全反射面で反射されて、カラープリズム28に入射する。
カラープリズム28は3つのプリズムからなり、それぞれのプリズムの近接面には、青反射のダイクロイック膜30と赤反射のダイクロイック膜32が形成されている。カラープリズム28に入射した光は、青反射のダイクロイック膜30と赤反射のダイクロイック膜32とによって、青、赤、緑の色光に分離され、それぞれDMD34、36、38に入射する。DMD34、36、38は、映像入力信号に応じて、投写光学系60を構成する投写レンズに入射する光と、投写レンズの有効外へ進む光とにマイクロミラーを偏向させて分離する。
DMD34、36、38によって反射された光は、再度、カラープリズム28を透過する。カラープリズム28を透過する過程で、分離された青、赤、緑の各色光は合成され、全反射プリズム24に入射する。全反射プリズム24に入射した光は空気層26に臨界角以下で入射するため、透過して、投写光学系60に入射する。このようにして、DMD34、36、38によって形成された映像光が、スクリーン上に投写される。
映像生成部20にはDMD34、36、38を用いているため、液晶パネルに比べて、耐光性、耐熱性が高い投写型映像表示装置100が構成できる。さらに、3つDMDを用いているため、色再現が良好で、明るく高精細な投写映像を得ることができる。
[1−3]光源部の構成
実施の形態1に係る光源装置について、図3〜図6を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係る光源部200を示す図である。
実施の形態1では、図1で示した投写型映像表示装置に使用される光源部200は、主として、第1の光源ユニット210A、第2の光源ユニット210B、分離合成ミラー270、272、および蛍光体ホイール220によって構成される。また、光源部200は、必要なレンズ群及びミラー群を含む。レンズ群としては、レンズ251〜レンズ257が設けられており、ミラー群としては、ミラー261、およびミラー262が設けられている。また、光源部200は、必要な拡散板群を有する。拡散板群としては、拡散板241および拡散板242が設けられている。
第1の光源ユニット210Aおよび第2の光源ユニット210Bは、例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。本実施の形態では固体光源として紫外光から可視光までの波長領域のうち所定の波長の光を発光するレーザダイオード、特に波長440〜470nmの青色光を出射するレーザダイオードを使用しており、この青色光は蛍光体を励起するための励起光としても用いられる。図4に示すように、第1の光源ユニット210Aおよび第2の光源ユニット210Bは、それぞれ、3つの光源ブロック212で構成されており、光源ブロック212は6つのレーザダイオード211によって構成される。ここで、レーザダイオードは、発光素子の一例である。
図3に戻って、第1の光源ユニット210Aおよび第2の光源ユニット210Bからの出射光は、分離合成ミラー270によって、蛍光体ホイール220を励起するための励起光B1と、映像光として用いられる青色光B2に、光束が分離かつ合成される。
分離合成ミラー270で反射により分離された第1の光源ユニット210Aの青色光、および、分離合成ミラー270を透過した第2の光源ユニット210Bの青色光の一部は、励起光B1となる。この励起光B1は、レンズ251、ミラー261、レンズ253、拡散板241、ダイクロイックミラー272、レンズ255、レンズ257、蛍光体ホイール220の経路からなる光路(第1光路)を通る。これにより、励起光B1は、蛍光体ホイール220の蛍光体に照射され、蛍光成分P1を発光する。
一方、分離合成ミラー270を透過した第1の光源ユニット210Aからの青色光の一部、および分離合成ミラー270で反射により分離された第2の光源ユニット210Bの青色光は、映像光成分B2となる。この映像光成分B2は、レンズ252、ミラー262、拡散板242、レンズ254、ダイクロイックミラー272の経路からなる光路(第2光路)を通る。そして、蛍光成分P1と青色光B2は、ダイクロイックミラー272によって合成され(すなわち、第1光路と第2光路が1つの光路に纏められ)、白色光として出射される。
[1−4]蛍光体ホイールの構成
蛍光体ホイール220は、励起光B1の光軸に沿って延びる回転軸220Xを中心として回転するように構成される。蛍光体ホイール220は、励起光の入射方向と反対方向に蛍光を発する反射型蛍光体ホイールの一例である。
図5に示すように、蛍光体ホイール220は、基板310と、基板310上に基板の回転方向に円環状に形成された蛍光体領域320と、蛍光体領域320が形成された蛍光体基板311を回転させるためのモーター330とにより構成されている。
実施形態1に係る、蛍光体領域320の詳細構成につき、図6(a)を用いて説明する。
蛍光体領域320は、第1の蛍光体層410、第2の蛍光体層430、第1の反射層420、第2の反射層440、および基板310によって構成される。これら蛍光体層、反射層は、励起光B1の入射方向に対して、第1の蛍光体層410、第1の反射層420、第2の蛍光体層430、第2の反射層440の順で、基板310上に積層配置されている。
第1の蛍光体層410は、励起光B1に応じ、緑色〜黄色を主たる波長域として、蛍光を発する黄色蛍光体である第1の蛍光体411、およびセラミック材料からなる第1のバインダ412によって構成される。この第1の蛍光体411は、青色の励起光を効率的に吸収して蛍光を効率的に発光し、且つ温度消光に対する耐性が高い蛍光体であることが好ましい。第1の蛍光体411は、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるY3Al5O12:Ce3+である。
第2の蛍光体層430は、励起光B1に応じ、赤色を主たる波長域として、蛍光を発する赤色蛍光体である第2の蛍光体431、およびシリコーン樹脂からなる第2のバインダ432によって構成される。第2の蛍光体431は、例えば、ユーロピウム付活の窒化物系の蛍光体である(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+である。
第1の反射層420は、詳細には、第1の蛍光体層410と第2の蛍光体層430の間、第1の蛍光体層410上に形成された誘電体多層膜であり、少なくとも光が入射する領域の全体に均一に形成され、波長によって入射光を選択的に透過させる。第1の反射層420は、例えば、470nm〜580nmの入射光を反射し、470nmより短波長の入射光、および580nmより長波長の入射光を透過させる。
第2の反射層440は、詳細には、第2の蛍光体層430と基板310の間、基板310上に形成された全反射膜であり、少なくとも光が入射する領域の全体に均一に形成される。第2の反射層440は、例えば、Ag合金からなる金属膜である。
このように構成された蛍光体領域320において、励起光B1によって励起され、第1の蛍光体411、および第2の蛍光体431より発せられた蛍光の光路につき、図6(b)を用いて説明する。
まず、励起光B1は、蛍光体領域320において第1の蛍光体層410に入射する。このとき、第1の蛍光体層410に含まれる第1の蛍光体411は、励起光B1の一部を吸収することにより励起され、蛍光を発する。第1の蛍光体411より発せられた蛍光成分にて、前方発光、すなわち、蛍光体ホイール220の基板310側へと発せられた蛍光成分のうち、580nmより短波長の蛍光成分Y1(緑色及び黄色成分)は、第1の反射層420にて反射され、蛍光体ホイール220から取り出される。一方、580nmより長波長の蛍光成分Y2(赤色成分)は、第1の反射層420、および第2の蛍光体層430を経て、第2の反射層440に至り、第2の反射層440にて反射された後、第2の蛍光体層430、第1の反射層420、第1の蛍光体層410を経て、蛍光体ホイール220から取り出される。対して、第1の蛍光体411より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、基板310とは反対側へと発せられた蛍光成分Y3(緑色及び黄色成分)は、蛍光体ホイール220から取り出される。
次に、第1の蛍光体層410によって吸収されなかった励起光B1は、第1の反射層420を透過し、第2の蛍光体層430に入射する。このとき、第2の蛍光体層430に含まれる第2の蛍光体431は、励起光B1の一部を吸収することにより励起され、蛍光を発する。第2の蛍光体431より発せられた蛍光成分のうち、前方発光、すなわち基板310側へと発せられた蛍光成分R1(赤色成分)は、第2の反射層440にて反射された後、第2の蛍光体層430、第1の反射層420、第1の蛍光体層410を経て、蛍光体ホイール220から取り出される。対して、第2の蛍光体431より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、蛍光体ホイールの基板310とは反対側へと発せられた蛍光成分R2(赤色成分)は、第1の反射層420、第1の蛍光体層410を経て蛍光体ホイール220から取り出される。
このとき、第1の蛍光体層410、および第2の蛍光体層430で吸収されなかった励起光B1は、第2の反射層440にて反射された後、第2の蛍光体層430、もしくは第1の蛍光体層410に吸収される、もしくは未変換光として蛍光体ホイール220から取り出される。
実施の形態1では、第1の反射層420の反射帯域を470nm〜580nmとしたが、これに限定されるものではない。第1の反射層420の反射帯域470nm〜580nmは、所定の反射帯域の一例である。
[1−5]効果
実施の形態1では、第1の蛍光体層410と第2の蛍光体層430との間に、誘電体多層膜からなる波長選択性反射膜である第1の反射層420が設けられる。これによって、第1の蛍光体411から前方発光する蛍光成分が第2の蛍光体層430に至り、第2の蛍光体431にて再吸収されることを防ぎ、かつ、第1の蛍光体411が発する蛍光成分と、第2の蛍光体431が発する蛍光成分とから構成される所望の蛍光成分を得ることが可能となる。すなわち、本実施の形態では、第1の蛍光体である黄色蛍光体から得られる色光の赤色成分が不足している場合でも、第2の蛍光体から得られる赤色成分によって、1つの蛍光体ホイールから所望の色成分光を得ることができる。
さらに、第1の蛍光体411から前方発光する蛍光成分のうち、短波長成分が第1の反射層420にて反射されることにより、蛍光体ホイール220から取り出されるまでの光路長が短縮される。これによって、より明るさに寄与する短波長成分光の発光スポットサイズの拡がりが抑制されるという効果もある。これらの効果により、結果として従来に比べ、十分に高効率化され、かつ所望の蛍光スペクトルを有する光源装置、およびこの光源装置を用いた投写型映像表示装置の提供が可能となる。
(実施の形態2)
[2−1]光源部の構成
実施の形態2に係る光源装置について、図7〜図10を用いて説明する。図7は、実施の形態2に係る光源部200を示す図である。
実施の形態2では、図2で示した投写型映像表示装置に使用される光源部200は、主として、第1の光源ユニット510A、第2の光源ユニット510B、分離合成ミラー570、572、および蛍光体ホイール520によって構成される。また、光源部200は、必要なレンズ群及びミラー群を含む。レンズ群としては、レンズ251〜レンズ257が設けられており、ミラー群としては、ミラー261、およびミラー262が設けられている。また、光源部200は、必要な拡散板群を有する。拡散板群としては、拡散板241および拡散板242が設けられている。
第1の光源ユニット510Aおよび第2の光源ユニット510Bは、例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。
本実施の形態では固体光源として紫外光から可視光までの波長領域のうち所定の波長の光を発光するレーザダイオード、特に波長400〜430nmの紫色光を出射するレーザダイオード、および440〜470nmの青色光を出射するレーザダイオードを使用しており、紫色光は蛍光体を励起するための励起光として用いられる。図8に示すように、第1の光源ユニット510Aは2つの光源ブロック512、および1つの光源ブロック514で構成され、第2の光源ユニット510Bは3つの光源ブロック512で構成されており、光源ブロック512は紫色光を出射する6つのレーザダイオード511、光源ブロック514は青色光を出射する6つのレーザダイオード513によって構成される。ここで、レーザダイオードは、発光素子の一例である。
図7に戻って、第1の光源ユニット510Aおよび第2の光源ユニット510Bからの出射光は、分離合成ミラー570によって、蛍光体ホイール520を励起するための励起光V1と、映像光として用いられる青色光B3に、光束が分離かつ合成される。
分離合成ミラー570で反射により分離された第1の光源ユニット510Aの紫色光、および、分離合成ミラー570を透過した第2の光源ユニット510Bの紫色光は、励起光V1となる。この励起光V1は、レンズ251、ミラー261、レンズ253、拡散板241、ダイクロイックミラー572、レンズ255、レンズ257、蛍光体ホイール520の経路からなる光路(第1光路)を通る。これにより、励起光V1は、蛍光体ホイール520の蛍光体に照射され、蛍光成分P2を発光する。
一方、分離合成ミラー570で反射により分離された第2の光源ユニット510Bの青色光は、映像光成分B3となる。この映像光成分B3は、レンズ252、ミラー262、拡散板242、レンズ254、ダイクロイックミラー572の経路からなる光路(第2光路)を通る。そして、蛍光成分P2と青色光B3は、ダイクロイックミラー572によって合成され(すなわち、第1光路と第2光路が1つの光路に纏められ)、白色光として出射される。
[2−2]蛍光体ホイールの構成
蛍光体ホイール520は、励起光B1の光軸に沿って延びる回転軸520Xを中心として回転するように構成される。蛍光体ホイール520は、励起光の入射方向と反対方向に蛍光を発する反射型蛍光体ホイールの一例である。
図9に示すように、蛍光体ホイール520は、基板610と、基板610上に基板の回転方向に円環状に形成された蛍光体領域620と、蛍光体領域620が形成された蛍光体基板611を回転させるためのモーター630とにより構成されている。
実施形態2に係る、蛍光体領域620の詳細構成につき、図10(a)を用いて説明する。
蛍光体領域620は、第1の蛍光体層710、第2の蛍光体層730、第1の反射層720、第2の反射層740、および基板610によって構成される。これら蛍光体層、反射層は、励起光V1の入射方向に対して、第1の蛍光体層710、第1の反射層720、第2の蛍光体層730、第2の反射層740の順で、基板610上に積層配置されている。
第1の蛍光体層710は、励起光V1に応じ、緑色〜黄色を主たる波長域として、蛍光を発する黄色蛍光体である第1の蛍光体711、およびセラミック材料からなる第1のバインダ712によって構成される。この第1の蛍光体711は、紫色の励起光を効率的に吸収して蛍光を効率的に発光し、且つ温度消光に対する耐性が高い蛍光体であることが好ましい。第1の蛍光体711は、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるY3Al5O12:Ce3+である。
第2の蛍光体層730は、励起光V1に応じ、青色を主たる波長域として、蛍光を発する青色蛍光体である第2の蛍光体731、およびシリコーン樹脂からなる第2のバインダ732によって構成される。蛍光体531は、例えば、ユーロピウム付活の蛍光体である(Ba,Sr)MgAl10O17:Eu2+(BAM:Eu2+)である。
第1の反射層720は、詳細には、第1の蛍光体層710と第2の蛍光体層730の間、第1の蛍光体層710上に形成された誘電体多層膜であり、少なくとも光が入射する領域の全体に均一に形成され、波長によって入射光を選択的に透過させる。第1の反射層720は、例えば、500nmより長波長の入射光を反射し、500nmより短波長の入射光を透過させる。
第2の反射層740は、詳細には、第2の蛍光体層730と基板610の間、基板610上に形成された全反射膜であり、少なくとも光が入射する領域の全体に均一に形成される。第2の反射層740は、例えば、Ag合金からなる金属膜である。
このように構成された蛍光体領域620において、励起光V1によって励起され、第1の蛍光体711、および第2の蛍光体731より発せられた蛍光の光路につき、図10(b)を用いて説明する。
まず、励起光V1は、蛍光体領域620において第1の蛍光体層710に入射する。このとき、第1の蛍光体層710に含まれる第1の蛍光体711は、励起光V1の一部を吸収することにより励起され、蛍光を発する。第1の蛍光体711より発せられた蛍光成分にて、前方発光、すなわち、蛍光体ホイール520の基板610側へと発せられた蛍光成分のうち、500nmより長波長の蛍光成分Y4(緑色及び黄色成分)は、第1の反射層720にて反射され、蛍光体ホイール520から取り出される。一方、500nmより短波長の蛍光成分Y5(青色成分)は、第1の反射層720、および第2の蛍光体層730を経て、第2の反射層740に至り、第2の反射層740にて反射された後、第2の蛍光体層730、第1の反射層720、第1の蛍光体層710を経て、蛍光体ホイール520から取り出される。対して、第1の蛍光体711より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、基板610とは反対側へと発せられた蛍光成分Y6(緑色及び赤色成分)は、蛍光体ホイール520から取り出される。
次に、第1の蛍光体層710によって吸収されなかった励起光V1は、第1の反射層720を透過し、第2の蛍光体層730に入射する。このとき、第2の蛍光体層730に含まれる第2の蛍光体731は、励起光V1の一部を吸収することにより励起され、蛍光を発する。第2の蛍光体731より発せられた蛍光成分のうち、前方発光、すなわち基板610側へと発せられた蛍光成分Cy1(青色成分)は、第2の反射層740にて反射された後、第2の蛍光体層730、第1の反射層720、第1の蛍光体層710を経て、蛍光体ホイール520から取り出される。対して、第2の蛍光体731より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、蛍光体ホイールの基板610とは反対側へと発せられた蛍光成分Cy2(青色成分)は、第1の反射層720、第1の蛍光体層710を経て蛍光体ホイール520から取り出される。
このとき、第1の蛍光体層710、および第2の蛍光体層730で吸収されなかった励起光V1は、第2の反射層740にて反射された後、第2の蛍光体層730、もしくは第1の蛍光体層710に吸収される、もしくは未変換光として蛍光体ホイール520から取り出される。
実施の形態2では、第1の反射層720の反射帯域を500nm以上としたが、これに限定されるものではない。第1の反射層720の反射帯域500nm以上は、所定の反射帯域の一例である。
[2−3]効果
実施の形態2では、第1の蛍光体層710と第2の蛍光体層730との間に、誘電体多層膜からなる波長選択性反射膜である第1の反射層720が設けられる。これによって、第1の蛍光体711から前方発光する蛍光成分のうち、長波長成分が第1の反射層720にて反射されることにより、蛍光体ホイール520から取り出されるまでの光路長が短縮される。したがって、より明るさに寄与する緑〜黄色成分光の発光スポットサイズの拡がりが抑制し、かつ、第1の蛍光体711が発する蛍光成分と、第2の蛍光体731が発する蛍光成分とから構成される所望の蛍光成分を得ることが可能となる。この効果により、結果として従来に比べ、更に高効率化され、かつ所望の蛍光スペクトルを有する光源装置、およびこの光源装置を用いた投写型映像表示装置の提供が可能となる。
(実施の形態3)
[3−1]光源部の構成
実施の形態3に係る光源装置について、図11〜図13を用いて説明する。図11は、実施の形態3に係る光源部200を示す図である。
実施の形態3では、図11で示した投写型映像表示装置に使用される光源部200は、主として、第1の光源ユニット810A、第2の光源ユニット810B、合成ミラー870、および蛍光体ホイール820によって構成される。また、光源部200は、必要なレンズ群を含む。レンズ群としては、レンズ851〜レンズ857が設けられている。また、光源部200は、必要な拡散板を有する。拡散板としては、拡散板841が設けられている。
第1の光源ユニット810Aおよび第2の光源ユニット810Bは、例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。本実施の形態では固体光源として紫外光から可視光までの波長領域のうち所定の波長の光を発光するレーザダイオード、特に波長440〜470nmの青色光を出射するレーザダイオードを使用しており、この青色光は蛍光体を励起するための励起光としても用いられる。第1の光源ユニット810Aおよび第2の光源ユニット810Bの構成は、図4に示した構成と同様である。
図11に戻って、第1の光源ユニット810Aおよび第2の光源ユニット810Bからの出射光は、合成ミラー870によって光束が合成される。
合成ミラー870により合成された第1の光源ユニット810Aの青色光、および、第2の光源ユニット810Bの青色光は、励起光B4となる。この励起光B4は、蛍光体ホイール820の蛍光体に照射され、蛍光成分P3を発光する。また、励起光B4の一部は蛍光体ホイールを未変換光として透過し、蛍光成分P3と合わせ、白色光として蛍光体ホイール820から出射される。
[3−2]蛍光体ホイールの構成
蛍光体ホイール820は、励起光B4の光軸に沿って延びる回転軸820Xを中心として回転するように構成される。蛍光体ホイール820は、励起光の入射方向と同方向に蛍光を発する透過型蛍光体ホイールの一例である。
図12に示すように、蛍光体ホイール820は、基板910と、基板910上に基板の回転方向に円環状に形成された蛍光体領域920と、蛍光体領域920が形成された蛍光体基板911を回転させるためのモーター930とにより構成されている。ここで、基板910は、透過性材料からなる基板、例えばサファイア基板が用いられる。
実施形態3に係る、蛍光体領域920の詳細構成につき、図13(a)を用いて説明する。
蛍光体領域920は、第1の蛍光体層1010、第2の蛍光体層1030、第1の反射層1020、第2の反射層1040、および基板910によって構成される。これら蛍光体層、反射層は、励起光B4の入射方向とは逆の方向に対して、第1の蛍光体層1010、第1の反射層1020、第2の蛍光体層1030、第2の反射層1040の順で、基板910上に積層配置されている。
第1の蛍光体層1010は、励起光B4に応じ、緑色〜黄色を主たる波長域として、蛍光を発する第1の蛍光体1011、およびセラミック材料からなる第1のバインダ1012によって構成される。この第1の蛍光体1011は、青色の励起光を効率的に吸収して蛍光を効率的に発光し、且つ温度消光に対する耐性が高い蛍光体であることが好ましい。第1の蛍光体1011は、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるY3Al5O12:Ce3+である。
第2の蛍光体層1030は、励起光B4に応じ、赤色を主たる波長域として、蛍光を発する第2の蛍光体1031、およびシリコーン樹脂からなる第2のバインダ1032によって構成される。第2の蛍光体1031は、例えば、ユーロピウム付活の窒化物系の蛍光体である(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+である。
第1の反射層1020は、詳細には、第1の蛍光体層1010と第2の蛍光体層1030の間、第1の蛍光体層1010上に形成された誘電体多層膜であり、少なくとも光が入射する領域の全体に均一に形成され、波長によって入射光を選択的に透過させる。第1の反射層1020は、例えば、470nm〜580nmの入射光を反射し、470nmより短波長の入射光、および580nmより長波長の入射光を透過させる。すなわち、第1の反射層1020は、緑色及び黄色成分光を反射し、赤色成分光及び青色成分光を透過させる。
第2の反射層1040は、詳細には、第2の蛍光体層1030と基板910の間、基板910上に形成された誘電体多層膜であり、少なくとも光が入射する領域の全体に均一に形成され、波長によって入射光を選択的に透過させる。第2の反射層1040は、例えば、470nm以上の入射光を反射し、470nmより短波長の入射光を透過させる。すなわち、第2の反射層1040は、緑、黄、赤色成分光を反射し、青色成分光を透過させる。
このように構成された蛍光体領域920において、励起光B4によって励起され、第1の蛍光体1011、および第2の蛍光体1031より発せられた蛍光の光路につき、図13(b)を用いて説明する。
まず、励起光B4は、蛍光体領域920において基板910、第2の反射層1040を透過し、第2の蛍光体層1030に入射する。このとき、第2の蛍光体層1030に含まれる第2の蛍光体1031は、励起光B4の一部を吸収することにより励起され、蛍光を発する。第2の蛍光体1031より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、蛍光体ホイール820の基板910側へと発せられた蛍光成分R3(赤色成分)は、第2の反射層1040にて反射された後、第2の蛍光体層1030、第1の反射層1020、第1の蛍光体層1010を経て、蛍光体ホイール820から取り出される。対して、第2の蛍光体1031より発せられた蛍光成分にて、前方発光、すなわち、基板910とは反対側へと発せられた蛍光成分R4(赤色成分)は、第1の反射層1020、第1の蛍光体層1010を経て、蛍光体ホイール820から取り出される。
次に、第2の蛍光体層1030によって吸収されなかった励起光B4は、第1の反射層1020を透過し、第1の蛍光体層1010に入射する。このとき、第1の蛍光体層1010に含まれる第1の蛍光体1011は、励起光B4の一部を吸収することにより励起され、蛍光を発する。第1の蛍光体1011より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、蛍光体ホイール820の基板910側へと発せられた蛍光成分のうち、580nmより短波長の蛍光成分Y7(黄色及び緑色成分)は、第1の反射層1020にて反射され、蛍光体ホイール820から取り出される。一方、580nmより長波長の蛍光成分Y8(赤色成分)は、第1の反射層1020、および第2の蛍光体層1030を経て、第2の反射層1040に至り、第2の反射層1040にて反射された後、第2の蛍光体層1030、第1の反射層1020、第1の蛍光体層1010を経て、蛍光体ホイール820から取り出される。対して、第1の蛍光体1011より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、基板910とは反対側へと発せられた蛍光成分Y9(黄色及び緑色成分)は、蛍光体ホイール820から取り出される。
このとき、第2の蛍光体層1030、および第1の蛍光体層1010で吸収されなかった励起光B4は、未変換光として蛍光体ホイール820から取り出される。
実施の形態3では、第1の反射層1020の反射帯域を470nm〜580nm、第2の反射層1040の反射帯域を470nm以上としたが、これに限定されるものではない。第1の反射層1020の反射帯域470nm〜580nm、第2の反射層1040の反射帯域470nm以上は、所定の反射帯域の一例である。
[3−3]効果
実施の形態3では、第1の蛍光体層1010と第2の蛍光体層1030との間に、誘電体多層膜からなる波長選択性反射膜である第1の反射層1020が設けられる。これによって、第1の蛍光体1011から後方発光する蛍光成分が第2の蛍光体層1030に至り、第2の蛍光体1031にて再吸収されることを防ぎ、かつ、第1の蛍光体1011が発する蛍光成分と、第2の蛍光体1031が発する蛍光成分とから構成される所望の蛍光成分を得ることが可能となる。
さらに、第1の蛍光体1011から後方発光する蛍光成分のうち、短波長成分が第1の反射層1020にて反射されることにより、蛍光体ホイール820から取り出されるまでの光路長が短縮される。これによって、より明るさに寄与する短波長成分光の発光スポットサイズの拡がりが抑制されるという効果もある。これらの効果により、結果として従来に比べ、十分に高効率化され、かつ所望の蛍光スペクトルを有する光源装置、およびこの光源装置を用いた投写型映像表示装置の提供が可能となる。
(実施の形態4)
[4−1]光源部の構成
実施の形態4に係る光源装置について、図14〜図17を用いて説明する。図14は、実施の形態4に係る光源部200を示す図である。
実施の形態14では、図1で示した投写型映像表示装置に使用される光源部200は、主として、第1の光源ユニット210A、第2の光源ユニット210B、分離合成ミラー270、1172、および蛍光体ホイール1120によって構成される。また、光源部200は、必要なレンズ群及びミラー群を含む。レンズ群としては、レンズ251〜レンズ257が設けられており、ミラー群としては、ミラー261、およびミラー262が設けられている。また、光源部200は、必要な拡散板群を有する。拡散板群としては、拡散板241および拡散板242が設けられている。
第1の光源ユニット210Aおよび第2の光源ユニット210Bは、例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。本実施の形態では固体光源として紫外光から可視光までの波長領域のうち所定の波長の光を発光するレーザダイオード、特に波長440〜470nmの青色光を出射するレーザダイオードを使用しており、この青色光は蛍光体を励起するための励起光としても用いられる。図15に示すように、第1の光源ユニット210Aおよび第2の光源ユニット210Bは、それぞれ、3つの光源ブロック212で構成されており、光源ブロック212は6つのレーザダイオード211によって構成される。ここで、レーザダイオードは、発光素子の一例である。
図14に戻って、第1の光源ユニット210Aおよび第2の光源ユニット210Bからの出射光は、分離合成ミラー270によって、蛍光体ホイール220を励起するための励起光B5と、映像光として用いられる青色光B6に、光束が分離かつ合成される。
分離合成ミラー270で反射により分離された第1の光源ユニット210Aの青色光、および、分離合成ミラー270を透過した第2の光源ユニット210Bの青色光の一部は、励起光B5となる。この励起光B5は、レンズ251、ミラー261、レンズ253、拡散板241、ダイクロイックミラー1172、レンズ255、レンズ257、蛍光体ホイール1120の経路からなる光路(第1光路)を通る。これにより、励起光B5は、蛍光体ホイール1120の蛍光体に照射され、蛍光成分P4を発光する。
一方、分離合成ミラー270を透過した第1の光源ユニット210Aからの青色光の一部、および分離合成ミラー270で反射により分離された第2の光源ユニット210Bの青色光は、映像光成分B6となる。この映像光成分B6は、レンズ252、ミラー262、拡散板242、レンズ254、ダイクロイックミラー1172の経路からなる光路(第2光路)を通る。そして、蛍光成分P4と青色光B6は、ダイクロイックミラー1172によって合成され(すなわち、第1光路と第2光路が1つの光路に纏められ)、白色光として出射される。
[4−2]蛍光体ホイールの構成
蛍光体ホイール1120は、励起光B5の光軸に沿って延びる回転軸1120Xを中心として回転するように構成される。蛍光体ホイール1120は、励起光の入射方向と反対方向に蛍光を発する反射型蛍光体ホイールの一例である。
図16に示すように、蛍光体ホイール1120は、基板1210と、基板1210上に基板の回転方向に円環状に形成された蛍光体領域1220と、蛍光体領域1220が形成された蛍光体基板1211を回転させるためのモーター1230とにより構成されている。
実施の形態4に係る、蛍光体領域1220の詳細構成につき、図17(a)を用いて説明する。
蛍光体領域1220は、第1の蛍光体層1310、第2の蛍光体層1330、第1の反射層1320、第2の反射層1340、および基板1210によって構成される。これら蛍光体層、反射層は、励起光B5の入射方向に対して、第1の蛍光体層1310、第1の反射層1320、第2の蛍光体層1330、第2の反射層1340の順で、基板1210上に積層配置されている。
第1の蛍光体層1310は、励起光B5に応じ、緑色〜黄色を主たる波長域として、蛍光を発する黄色蛍光体である第1の蛍光体1311、およびセラミック材料からなる第1のバインダ1312によって構成される。この第1の蛍光体1311は、青色の励起光を効率的に吸収して蛍光を効率的に発光し、且つ温度消光に対する耐性が高い蛍光体であることが好ましい。第1の蛍光体1311は、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるY3Al5O12:Ce3+である。
第2の蛍光体層1330は、励起光B5に応じ、緑色を主たる波長域として、蛍光を発する緑色蛍光体である第2の蛍光体1331、およびシリコーン樹脂からなる第2のバインダ1332によって構成される。第2の蛍光体1331は、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるLu3Al5O12:Ce3+である。
第1の反射層1320は、詳細には、第1の蛍光体層1310と第2の蛍光体層1330の間、第1の蛍光体層1310上に形成された誘電体多層膜であり、少なくとも光が入射する領域の全体に均一に形成され、波長によって入射光を選択的に透過させる。第1の反射層1320は、例えば、500nmより長波長の入射光を反射し、500nmより短波長の入射光を透過させる。
第2の反射層1340は、詳細には、第2の蛍光体層1330と基板1210の間、基板1210上に形成された全反射膜であり、少なくとも光が入射する領域の全体に均一に形成される。第2の反射層1340は、例えば、Ag合金からなる金属膜である。
このように構成された蛍光体領域1220において、励起光B5によって励起され、第1の蛍光体1311、および第2の蛍光体1331より発せられた蛍光の光路につき、図17(b)を用いて説明する。
まず、励起光B5は、蛍光体領域1220において第1の蛍光体層1310に入射する。このとき、第1の蛍光体層1310に含まれる第1の蛍光体1311は、励起光B5の一部を吸収することにより励起され、蛍光を発する。第1の蛍光体1311より発せられた蛍光成分にて、前方発光、すなわち、蛍光体ホイール1120の基板1210側へと発せられた蛍光成分のうち、500nmより長波長の蛍光成分Y10(緑色及び黄色成分)は、第1の反射層1320にて反射され、蛍光体ホイール1120から取り出される。一方、500nmより短波長の蛍光成分Y11(青色成分)は、第1の反射層1320、および第2の蛍光体層1330を経て、第2の反射層1340に至り、第2の反射層1340にて反射された後、第2の蛍光体層1330、第1の反射層1320、第1の蛍光体層1310を経て、蛍光体ホイール1120から取り出される。対して、第1の蛍光体1311より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、基板1210とは反対側へと発せられた蛍光成分Y12(緑色及び黄色成分)は、蛍光体ホイール1120から取り出される。
次に、第1の蛍光体層1310によって吸収されなかった励起光B5は、第1の反射層1320を透過し、第2の蛍光体層1330に入射する。このとき、第2の蛍光体層1330に含まれる第2の蛍光体1331は、励起光B5の一部を吸収することにより励起され、蛍光を発する。第2の蛍光体1331より発せられた蛍光成分において、前方発光、すなわち基板1210側へと発せられた蛍光成分のうち、500nmより短波長の蛍光成分GB1(青色成分)は、第2の反射層1340にて反射された後、第2の蛍光体層1330、第1の反射層1320、第1の蛍光体層1310を経て、蛍光体ホイール520から取り出される。対して、第2の蛍光体1331より発せられた蛍光成分にて、後方発光、すなわち、蛍光体ホイールの基板1210とは反対側へと発せられた蛍光成分のうち、500nmより短波長の蛍光成分GB2(青色成分)は、第1の反射層1320、第1の蛍光体層1310を経て蛍光体ホイール1120から取り出される。
このとき、第1の蛍光体層1310、および第2の蛍光体層1330で吸収されなかった励起光B5は、第2の反射層1340にて反射された後、第2の蛍光体層1330、もしくは第1の蛍光体層1310に吸収される、もしくは未変換光として蛍光体ホイール1120から取り出される。
実施の形態4では、第1の反射層1320の反射帯域を500nm以上としたが、これに限定されるものではない。第1の反射層1320の反射帯域500nm以上は、所定の反射帯域の一例である。
[4−3]効果
実施の形態4では、第1の蛍光体層1310と第2の蛍光体層1330との間に、誘電体多層膜からなる波長選択性反射膜である第1の反射層1320が設けられる。これによって、第1の蛍光体1311から前方発光する蛍光成分のうち、長波長成分が第1の反射層1320にて反射されることにより、蛍光体ホイール1120から取り出されるまでの光路長が短縮される。したがって、より明るさに寄与する緑〜黄色成分光の発光スポットサイズの拡がりが抑制し、かつ、第1の蛍光体1311が発する蛍光成分と、第2の蛍光体1331が発する蛍光成分とから構成される所望の蛍光成分を得ることが可能となる。この効果により、結果として従来に比べ、更に高効率化され、かつ所望の蛍光スペクトルを有する光源装置、およびこの光源装置を用いた投写型映像表示装置の提供が可能となる。
上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、プロジェクタ等の投写型映像表示装置に適用できる。
24 全反射プリズム
26 空気層
28 カラープリズム
30、32 ダイクロイック膜
34、36、38 DMD
52、56、58、251、252、253、254、255、257、851、853、855、857 レンズ
54 ロッド
60 投写光学系
62、261、262 ミラー
100 投写型映像表示装置
105 スクリーン
200 光源部
210、210A、210B、510、510A、510B、810、810A、810B 光源ユニット
211、511、513 レーザダイオード
212、512、514 光源ブロック
220、520、820、1120 蛍光体ホイール
241、242、841 拡散板
270、570 分離合成ミラー
310、610、910、1210 基板
320、620、920、1220 蛍光体領域
330、630、930、1230 モーター
410、710、1010、1310 第1の蛍光体層
411、711、1011、1311 第1の蛍光体
412、712、1012、1312 第1のバインダ
420、720、1020、1320 第1の反射層
430、730、1030、1330 第2の蛍光体層
431、731、1031、1331 第2の蛍光体
432、732、1032、1332 第2のバインダ
440、740、1040、1340 第2の反射層
870 合成ミラー

Claims (8)

  1. 所定の波長の光を発光する固体光源と、
    基板と、前記固体光源からの光を励起光として発光する第1の蛍光体層と第2の蛍光体層と、前記第1の蛍光体層と第2の蛍光体層との間に設けられた第1の反射層と、前記第2の蛍光体層と前記基板との間に設けられた第2の反射層とからなる蛍光体基板と、を備え、
    前記第1の反射層が波長選択性反射膜である光源装置。
  2. 前記第1の蛍光体層は黄色蛍光体を含み、前記第2の蛍光体層は赤色蛍光体を含み、
    前記波長選択性反射膜は緑色及び黄色成分光を反射し、赤色成分光及び青色成分光を透過させる、請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の蛍光体層は黄色蛍光体を含み、前記第2の蛍光体層は青色、もしくは緑色蛍光体を含み、前記波長選択性反射膜は、緑色及び赤色成分光を反射し、青色成分光を透過させる、請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記第2の反射層は、すべての帯域の光を反射する全反射膜である、請求項2、または請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記第2の反射層は、緑、黄、赤色成分光を反射し、青色成分光を透過させる、波長選択性反射膜である、請求項2に記載の光源装置。
  6. 前記第1の蛍光体層は、セラミックバインダ蛍光体層、もしくは、ガラスバインダ蛍光体層である、請求項4または5に記載の光源装置。
  7. 前記第2の蛍光体層は、蛍光体粒子とシリコーン樹脂を混合した樹脂蛍光体層である、請求項6に記載の光源装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光源装置を備えた投写型映像表示装置。
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