JP2017075716A - 保温装置及び食品搬送車 - Google Patents

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Abstract

【課題】食札の視認性を確保しつつ、断熱性能を向上させることができる保温装置を提供する。【解決手段】保温装置は、温蔵庫と冷蔵庫のいずれかに切り替えて使用可能な少なくとも1つの第1保温庫と、冷蔵庫として使用可能な少なくとも1つの第2保温庫とを備える再加熱機能を有する保温装置であって、第2保温庫には、扉が開閉可能に取り付けられ、扉は第2保温庫の内部を視認可能な窓部21を有し、窓部21は庫内側窓材22と庫外側窓材23とを備え、庫内側窓材22と庫外側窓材23との間に空気層24を設けた二重窓構造を有し、庫内側窓材22または庫外側窓材23は取り外し可能に構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、予め加熱調理し急速冷却し冷蔵保存(チルド保存)された食品を、トレイに盛付けして、再び冷蔵保存(チルド保存)し必要時に再加熱する、いわゆるクックチル方式の保温装置、及び当該保温装置を備える食品搬送車に関する。
病院、老人保健施設、ホテル、学校などの一度に大量の配膳が求められる施設においては、食事を提供するにあたって、例えば、特許文献1(特開2009−236382号公報)に記載された保温装置が用いられている。
特許文献1の保温装置は、温蔵庫と冷蔵庫のいずれかに切り替えて使用可能な第1保温庫と、冷蔵庫として使用可能な第2保温庫とを備えている。この保温装置によれば、例えば、加熱調理済みの急速冷却した食品で再加熱が必要な食品は、トレイの第1保温庫側に盛付けされ、再加熱の必要がない食品は第2保温庫側に盛付けされる。トレイは、第1保温庫側と第2保温庫側とに跨って挿入され保管される。その後、第1保温庫と第2保温庫を共に冷蔵庫として機能させることで、食品を冷蔵保存することができる。また、食事を提供する前に、第1保温庫のみを再加熱庫として使用する(機能させる)ことで食品を再加熱し、その後、温蔵庫として使用することで、適温の食事を提供することができる。
この種の保温装置においては、例えば、第1保温庫及び第2保温庫を開閉する扉として、特許文献2(特開2008−289815号公報)及び特許文献3(特開2000−60652号公報)に記載された扉が用いられている。
特許文献2には、第1保温庫内が高温になった場合であっても扉の温度上昇を抑制できるように、第1保温庫及び第2保温庫に面する領域をフェノール樹脂で形成し、内部にウレタン系発泡材を充填した扉が記載されている。
特許文献3には、第2保温庫内に配置され食事情報が記載された食札を視認できるように、透明材料で構成された庫外側窓材及び庫内側窓材を備える二重窓構造の扉が記載されている。
特開2009−236382号公報 特開2008−289815号公報 特開2000−60652号公報
特許文献2の扉においては、扉全体が断熱材で構成されているため、断熱性能を高くして、扉の温度上昇を抑えることができる。しかしながら、扉に窓がないため、第2保温庫内に配置された食札を視認することができない。
一方、特許文献3の扉においては、透明な二重窓構造を有するので、第2保温庫内に配置された食札を視認することができる。しかしながら、扉の広範囲に亘る二重窓構造では、扉全体が断熱材で構成される特許文献2の扉に比べて断熱性能が低下することになる。また、二重窓構造では、食札の視認性を確保するために各窓材は透明である必要があるのでその内部を空気層としており、断熱材を用いて断熱性能を向上させることが困難である。
従って、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、食札の視認性を確保しつつ、特許文献3の扉よりも断熱性能を向上させることができる保温装置及び当該保温装置を備える食品搬送車(配膳車も含まれる)を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る保温装置は、温蔵庫と冷蔵庫のいずれかに切り替えて使用可能な少なくとも1つの第1保温庫と、冷蔵庫として使用可能な少なくとも1つの第2保温庫とを備える再加熱機能を有する保温装置であって、
前記第2保温庫には、扉が開閉可能に取り付けられ、
前記扉は、前記第2保温庫の内部(少なくとも第2保温庫内に配置された食札)を視認可能な窓部を有し、
前記窓部は、庫内側窓材と、庫外側窓材とを備え、前記庫内側窓材と前記庫外側窓材との間に空気層を設けた二重窓構造を有し、
前記庫内側窓材または庫外側窓材は、取り外し可能に構成されている。
本発明によれば、食札の視認性を確保しつつ、断熱性能を向上させることができる保温装置及び当該保温装置を備える食品搬送車を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る保温装置を備える食品搬送車の斜視図である。 図1の保温装置が備える第1保温庫及び第2保温庫を模式的に示す断面図である。 第2保温庫に開閉可能に取り付けられた第2扉の構造を模式的に示す断面図である。 図3の第2扉を庫内側から見た状態を模式的に示す側面図である。 図3の第2扉の製造方法を模式的に示す断面図である。 図5Aに続く工程を示す断面図である。 図5Bに続く工程を示す断面図である。 図5Cに続く工程を示す断面図である。 図5Dに続く工程を示す断面図である。 図3の第2扉の底面図である。 ネジに代えて複数のパチン錠により、庫内側窓材の周縁部をアルミ複合板を介して枠体の庫内側端部に固定する例を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る保温装置を備える食品搬送車の斜視図である。 図8の食品搬送車が備える第1保温庫及び第2保温庫を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る保温装置の斜視図である。 本発明の第2扉の他の製造方法を模式的に示す断面図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、食札の視認性を確保しつつ、断熱性能を向上させるために鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
本発明者は、まず、再加熱機能を有する保温装置、及び当該保温装置を備える食品搬送車の第2保温庫の扉に、第2保温庫内に配置された食札を視認可能な大きさの二重窓構造の窓部を設けることに想到した。この構成によれば、窓部を通じて少なくとも食札を視認可能であるとともに、窓部が二重窓構造であり、窓部以外の部分を断熱材で構成することができるため、断熱性能の低下を抑えられると考えられる。
しかしながら、前記構成では、二重窓の内側に結露が発生して二重窓が曇り、食札を視認できないことが起こり得ることを知見した。その原因について本発明者が鋭意検討したところ、以下の新規な知見を得た。
通常、二重窓構造においては、内部空間は密閉されるため、結露は発生しないと考えられる。しかしながら、再加熱機能を有する保温装置においては、温蔵庫及び冷蔵庫として機能する第1保温庫内の空気が、例えば3°〜120°の広い範囲で温度変動を繰り返す。また、再加熱機能を有する保温装置においては、第1保温庫と第2保温庫とは、互いに隣接して配置されるが、完全には区画されていない。このため、第2保温庫の扉に窓部を設けた場合であっても、第1保温庫の温度変動の影響を受けて、二重窓構造の窓部を構成する部材が僅かながらも膨張・収縮し、それにより生じた隙間から湿った空気が二重窓構造の内部空間に流入することが起こり得る。この場合、第2保温庫の温度が低下する際に、内部空間に流入した湿った空気が冷却され、結露が生じることになる。その結果、第2保温庫内に配置された食札の視認性が低下することになる。
一旦結露が生じると、従来の保温装置では、運転を停止して長時間放置して自然乾燥するしかない。しかしながら、前述したように、通常、二重窓構造においては、内部空間は通常密閉されるため、結露を自然乾燥させるには相当な時間を要する。また、この結露が長期間放置されることは、汚れやカビの発生の原因となる。食品を取り扱う保温装置において、視認可能な窓部に汚れやカビが発生することは特に好ましくない。
そこで、本発明者は、二重窓構造の密閉性を向上させるのではなく、庫内側窓材を取り外し可能に構成して結露の清掃を容易にする方が、利便性が高いことを見出した。また、この構成によれば、より確実に、食札の視認性を確保しつつ、断熱性能を向上させることができることを見出した。本発明は、これらの新規な知見に基づき以下の発明に至った。
本発明の第1態様によれば、温蔵庫と冷蔵庫のいずれかに切り替えて使用可能な少なくとも1つの第1保温庫と、冷蔵庫として使用可能な少なくとも1つの第2保温庫とを備える再加熱機能を有する保温装置であって、
前記第2保温庫には、扉が開閉可能に取り付けられ、
前記扉は、前記第2保温庫の内部を視認可能な窓部を有し、
前記窓部は、庫内側窓材と、庫外側窓材とを備え、前記庫内側窓材と前記庫外側窓材との間に空気層を設けた二重窓構造を有し、
前記庫内側窓材または庫外側窓材は、取り外し可能に構成されている、
保温装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記扉は、
前記第2保温庫に面する領域に庫内側開口部を有するとともに、前記窓部に対応する位置に庫外側開口部を有する筐体と、
前記筐体の庫内側開口部を覆うとともに、前記窓部に対応する位置に開口部が設けられた第1断熱材と、
前記筐体内に前記空気層を内包するように設けられた筒状の枠体と、
を有し、
前記庫外側窓材は、前記筐体の庫外側開口部を覆うように設けられ、
前記庫内側窓材は、前記第1断熱材の開口部を覆うように設けられている、
第1態様に記載の保温装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記枠体は、ステンレス鋼板で構成されている、第2態様に記載の保温装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記筐体は、鋼板により構成され、
前記枠体の庫内側端部は、前記第1断熱材に取り付けられ、
前記枠体の庫外側端部は、前記庫外側窓材を介して前記筐体に取り付けられている、
第2又は3態様に記載の保温装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記筐体と前記枠体と前記第1断熱材とで囲まれた空間内に、第2断熱材が設けられている、第2〜4態様のいずれか1つに記載の保温装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記第2断熱材は、
前記第1断熱材の内面に取り付けられたフェノールフォームである、第5態様に記載の保温装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、第1〜6態様のいずれか1つに記載の保温装置を備える食品搬送車を提供する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって、本発明が限定されるものではない。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態に係る保温装置、及び当該保温装置を備える食品搬送車について説明する。図1は、本第1実施形態に係る保温装置を備える食品搬送車の斜視図である。図2は、図1の保温装置が備える第1保温庫及び第2保温庫を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、本第1実施形態に係る食品搬送車1は、移動装置(台車)2と、移動装置2上に設けられた保温装置3とを備えている。
移動装置2は、保温装置3を移動させることができるものである。例えば、移動装置2は、電動式(パワーアシスト式を含む)のものであっても、手押し式のものであってもよい。
保温装置3は、図2に示すように、温蔵庫と冷蔵庫のいずれかに切り替えて使用可能な第1保温庫4と、冷蔵庫として使用可能な第2保温庫5とを備えた再加熱機能を有する保温装置である。
ここで、「保温庫」とは、庫内温度を一定の範囲に維持しうる機能を有する食品保存庫をいう。「温蔵庫」とは、庫内温度を室温(例えば、20℃)よりも高い温度範囲に維持するものをいう。「冷蔵庫」とは、庫内温度を室温よりも低い温度範囲に維持するものをいう。なお、第1保温庫4を温蔵庫として使用する場合、再加熱時の第1保温庫4内の温度は、例えば110〜120℃に設定され、保温時の第1保温庫4内の温度は、例えば70〜75℃に設定される。また、第1保温庫4及び第2保温庫5を冷蔵庫として使用する場合、第1保温庫4及び第2保温庫5内の温度は、例えば3〜10℃に設定される。
第1保温庫4には、熱風及び冷風を取り込む通気穴(図示せず)が設けられている。この通気穴を通じて熱風又は冷風が第1保温庫4内に取り込まれることで、第1保温庫4は温蔵庫と冷蔵庫のいずれかに切り替えて使用可能になる。また、第2保温庫5には、冷風を取り込む通気穴(図示せず)が設けられている。この通気穴を通じて冷風が第2保温庫5内に取り込まれることで、第2保温庫5は冷蔵庫として使用可能になる。なお、第1保温庫4に熱風を供給する熱風供給装置、並びに、第1保温庫4及び第2保温庫5に冷風を供給する冷風供給装置は、従来公知の装置を用いることができるので、ここでは説明を省略する。
第1保温庫4と第2保温庫5とは、着脱自在に構成された間仕切りユニット6内に設けられている。間仕切りユニット6の底部には、キャスタ7が取り付けられている。間仕切りユニット6は、キャスタ7によって保温装置3内の保温空間に収納される。また、第1保温庫4と第2保温庫5とは、それぞれ他方の熱の影響を受けにくくするために、間仕切り8で区画されている。間仕切り8は、例えば特開2003−299524に記載されているような構造(図5、間仕切り桟43)を有する間仕切りである。
なお、本第1実施形態では、第1保温庫4と第2保温庫5とを有する間仕切りユニット6を記載したが、保温空間内に第1保温庫4と第2保温庫5とを直接構成してもよい。この場合も第1保温庫4と第2保温庫5とは間仕切り8によって区画される。
間仕切り8には、図2に示すように、食品が載せられる複数のトレイ9が差し込まれる。これにより、各トレイ9は、第1保温庫4と第2保温庫5の両方に跨るように収納される。トレイ9は、例えば特開2003−299524に記載されているような構造(図11、トレイ31)を有するトレイである。
各トレイ9には、図2に示すように、第2保温庫5側に食札10が載置される。各食札10には、例えば、誰用の食事かが判別できるように、名前や部屋番号等の食事情報が記載されている。例えば、食札10は、食札のまま、または食札ホルダーに入れられてトレイ9上に載置される。なお、食札10は上記の例に限らず、例えば、特許文献3に記載されているように、庫内側に食札受けを設けて挟み込んだりすることも可能である。
保温装置3の前面には、図1に示すように、第1保温庫4及び第2保温庫5と対応する位置に扉11が開閉可能に取り付けられている。本第1実施形態において、扉11は、第1保温庫4に対向する第1扉12と、第2保温庫5に対向する第2扉13とを備えている。
第1扉12は、保温装置3の本体と係合可能に構成されている。第1扉12には、把手14が設けられている。第2扉13は、ヒンジ部15により保温装置3の本体とヒンジ結合されている。第1扉12及び第2扉13は、把手14が引かれることで、第1扉12と保温装置3の本体との係合が解除され、開放されることができる。第1扉12と第2扉13とは、ヒンジ部16によりヒンジ結合されている。これにより、第1扉12は、第2扉13とは独立して回動することができる。
図3は、第2扉13の構造を模式的に示す断面図である。
第2扉13には、図1及び図3に示すように、窓部21が設けられている。窓部21は、図2に示すように、第2保温庫5内に配置された食札10を視認可能な位置に設けられている。本第1実施形態において、窓部21は、側面視において複数の食札10を包含するように上下方向に長く形成されている。窓部21は、図3に示すように、庫内側窓材22と、庫外側窓材23とを備え、庫内側窓材22と庫外側窓材23との間に空気層24を設けた二重窓構造を有している。
第2扉13は、図3に示すように、第2保温庫5に面する領域に庫内側開口部25aを有するとともに、窓部21に対応する位置に庫外側開口部25bを有する筐体25(図5参照)を備えている。筐体25は、例えば、鋼板により構成されている。
筐体25の庫内側開口部25aは、第1断熱材の一例であるアルミ複合板26で覆われている。本第1実施形態において、アルミ複合板26は、プラスチックをアルミニウムでサンドイッチした複合板である。プラスチックとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの発泡樹脂を用いることができる。アルミ複合板26は、その周縁部を、複数のネジ27により筐体25に固定されている。アルミ複合板26には、窓部21に対応する位置に開口部26aが設けられている。開口部26aは、庫内側窓材22によって覆われている。庫内側窓材22は、例えば、透明なポリカーボネートにより構成されている。
筐体25内には、空気層24を内包するように筒状の枠体28が設けられている。本第1実施形態において、枠体28は、ステンレス鋼板で構成されている。より具体的には、枠体28は、4つの溝形鋼を、それぞれの溝部28aが外側に向くように矩形状に連結して構成されている。
枠体28の庫外側端部28bは、庫外側窓材23の表面に沿うように屈曲し、庫外側窓材23に接着されている。庫外側窓材23は、庫外側開口部25bを覆うように筐体25の内面に接着されている。すなわち、枠体28の庫外側端部28bは、庫外側窓材23を介して筐体25に取り付けられている。庫外側窓材23は、例えば、透明なポリカーボネートにより構成されている。
枠体28の庫内側端部28cは、アルミ複合板26の表面に沿うように屈曲している。庫内側窓材22は、その周縁部を、複数のネジ29によりアルミ複合板26を介して枠体28の庫内側端部28cに固定されている。
図4は、第2扉13を庫内側から見た状態を模式的に示す側面図である。
庫内側窓材22は、複数のネジ29によって取り付けられており、それらを取り外すことにより、アルミ複合板26及び枠体28から取り外し可能に構成されている。庫内側窓材22は、図4に示すように、アルミ複合板26の開口部26aを包含する大きさに形成されている。なお、開口部26aは、複数の食札10を視認可能な大きさであればよく、断熱性能の向上のため、できる限り小さいことが好ましい。開口部26aの高さH1は、例えば1,000mmである。開口部26aの幅W1は、例えば100mmである。また、アルミ複合板26の高さH2は、例えば1,200mmである。アルミ複合板26の幅W2は、例えば300mmである。
なお、更に複数の押え金具33a、33bを付加して取り付け、取り外しの作業性を向上させることも可能である。例えば、食品搬送車1、1Aおよび保温装置3Aにおいて第2扉13の庫内側窓材22を取り付けするときに、まず下方にある押え金具33aを仮固定する。そこに庫内側窓材22を載せ、更に上方の押え金具33bを仮固定して庫内側窓材22を支える。その後、複数のネジ29を取り付け、押え金具33a、33bを本固定する。この構成によれば、庫内側窓材22を取り外すときに、作業性を向上させることができる。また、庫内側窓材22を取り外すときも同様に作業性を向上させることができる。
また、図3に示すように、筐体25と枠体28とアルミ複合板26とで囲まれた空間S1内には、第2断熱材の一例としてフェノールフォーム30が設けられている。それ以外の空間にはウレタン系発泡材31が充填されている。
フェノールフォーム30は、アルミ複合板26の内面(空間S1側の面)に取り付けられている。本第1実施形態において、フェノールフォーム30は、フェノール樹脂に種々の変性を行い、発泡硬化させたプラスチック系断熱材である。
ウレタン系発泡材31は、空間S1内に充填されている。すなわち、ウレタン系発泡材31は、空間S1内においてフェノールフォーム30が設けられていない領域を埋めるように設けられている。
次に、第2扉13の製造方法の一例について説明する。図5A〜図5Eは、第2扉13の製造方法を模式的に示す断面図である。
まず、図5Aに示すように、第2保温庫5に面する領域に庫内側開口部25aを有するとともに、窓部21に対応する位置に庫外側開口部25bを有する筐体25を用意する。
次いで、図5Bに示すように、筐体25の庫外側開口部25bを庫内側から覆うように、庫外側窓材23を接着する。
次いで、図5Cに示すように、庫外側窓材23上に枠体28を接着する。
次いで、図5Dに示すように、フェノールフォーム30を内面に接着したアルミ複合板26を、筐体25の庫内側開口部25aを覆うように配置し、アルミ複合板26の周縁部を複数のネジ27により筐体25に固定する。
次いで、図5Eに示すように、庫内側窓材22をアルミ複合板26の開口部26aを覆うように配置し、庫内側窓材22の周縁部を複数のネジ29により枠体28の庫内側端部28cに固定する。
次いで、図6に示すように筐体25の図面手前側面(第2扉13として使用するときは底面)に設けられた注入穴25c(本第1実施形態では2つの注入穴25c)からウレタン系発泡材31を注入し、空間S1をウレタン系発泡材31で充填する。
以上のようにして、図3に示す第2扉13が製造される。
本第1実施形態によれば、庫内側窓材22が取り外し可能に構成されているので、窓部21に発生した結露を容易に清掃(例えば、ホース等で水洗浄)することができる。これにより、食札10や内部状態の視認性をより確実に確保することができる。
また、本第1実施形態によれば、第2扉13の窓部21以外の部分に、アルミ複合板26、フェノールフォーム30、及びウレタン系発泡材31を設けているので、特許文献3の扉よりも断熱性能を向上させることができる。
なお、ウレタン系発泡材31は、他の断熱材に比べて比較的安価であるものの、直接冷気に触れると、収縮する性質を有する。この場合、空間S1に隙間が生じ、断熱性能が低下することになる。
これに対して、本第1実施形態によれば、ウレタン系発泡材31よりも庫内側にアルミ複合板26及びフェノールフォーム30を設けているので、ウレタン系発泡材31に直接冷気が触れることを抑えることができる。これにより、断熱性能が低下することを抑えることができる。
なお、空間S1に設ける第2断熱材は、フェノールフォーム30のみであってもよい。但し、フェノールフォーム30は、ウレタン系発泡材31よりも単位体積当たりの断熱性能が高いが、通常高価である。このため、本第1実施形態のように、第2断熱材をフェノールフォーム30とウレタン系発泡材31との組合せで構成することが好ましい。これにより、断熱性能が低下することを抑えつつ、コストを抑えることが可能になる。
また、本第1実施形態によれば、第2扉13の庫内側をアルミ複合板26で構成しているので、アルミ複合板26と筐体25との間の熱伝達を抑えることができる。これにより、例えば、第2保温庫5が冷蔵庫として機能する際に、外気に触れる筐体25を通じて熱が伝達され、第2保温庫5の冷却効率が低下することを抑えることができる。
また、本第1実施形態によれば、庫外側窓材23を通じて視認可能である枠体28をステンレス鋼板で構成している。これにより、枠体28の強度を確保しつつ、枠体28にさびが発生することを抑えて外観を向上させることができる。また、清掃性も向上させることができる。
また、本第1実施形態によれば、枠体28の庫外側端部28bが庫外側窓材23を介して筐体25に取り付けられ、枠体28の庫内側端部28cがアルミ複合板26に取り付けられている。これにより、金属で形成された枠体28と筐体25との間に、これらの金属よりも熱伝導の小さい樹脂性の庫外側窓材23や樹脂を内部に有するアルミ複合板26が介在することになる。その結果、筐体25から枠体28への急激な熱伝導を抑えることができ、庫内側窓材22と庫外側窓材23と枠体28とで構成される二重窓内に結露が発生することを抑えることができる。
なお、第1扉12は、第2扉13と同様に構成されてもよい。但し、第1扉12は、温蔵庫として機能する第1保温庫4に対向する位置に設けられるものであるので、例えば、120°の高温に晒されることになる。また、第1保温庫4内に位置するトレイ9上の食札10を載置する場合には、食札10の耐熱性を向上させる必要性が生じる。このため、第1扉12には、窓部21を設けないことが好ましい。また、第1扉12は、第2扉13よりも断熱性能が高い断熱材で構成されることが好ましい。
なお、本第1実施形態では、庫内側窓材22の周縁部を複数のネジ29によりアルミ複合板26を介して枠体28の庫内側端部28cに固定するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、ネジ29に代えて複数のパチン錠(draw latch)32により、庫内側窓材22の周縁部をアルミ複合板26を介して枠体28の庫内側端部28cに固定するようにしてもよい。この構成によれば、ネジ29を用いるよりも庫内側窓材22を容易に着脱することができる。なお、更に支持金具34を取り付けてもよい。例えば、食品搬送車1、1Aおよび保温装置3Aにおいて第2扉13の庫内側窓材22を取り付けするときに、下方にある支持金具34で庫内側窓材22を支えながら、複数のパチン錠32で固定してもよい。この構成によれば、作業性を向上させることができる。庫内側窓材22を取り外すときも同様に作業性を向上させることができる。
また、庫内側窓材22の周縁部とアルミ複合板26との間に環状のパッキンもしくはOリング(図示せず)を設けてもよい。この構成によれば、空間S1の気密性を向上させて、窓部21を曇りにくくすることができ、清掃頻度を少なくすることができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係る保温装置を備える食品搬送車の斜視図である。図9は、図8の食品搬送車が備える第1保温庫及び第2保温庫を模式的に示す断面図である。
本第2実施形態に係る食品搬送車1Aが前記第2実施形態に係る食品搬送車1と異なる点は、第1保温庫4と第2保温庫5とを備える間仕切りユニット6を2組備えるとともに、それに対応して扉11を2組備える点である。
より具体的には、本第2実施形態に係る食品搬送車1Aは、図9に示すように、2つの間仕切りユニット6を互いの第1保温庫4が隣接するように直列に接続した構造を有する。すなわち、食品搬送車1Aは、各保温庫4,5が左右対称に配置されている。また、各扉11は、図8に示すように、第1保温庫4に対向する位置に第1扉12が配置され、第2保温庫5に対向する位置に第2扉13が配置されるように構成されている。
第2扉13は、図3を用いて前述したように、庫内側窓材22が取り外し可能に構成されている。また、第2扉13の窓部21以外の部分には、アルミ複合板26、フェノールフォーム30、及びウレタン系発泡材31が設けられている。
従って、本第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様に、食札10の視認性を確保しつつ、断熱性能を向上させることができるという効果を奏する。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態に係る保温装置の斜視図である。
本第3実施形態に係る保温装置3Aは、移動装置2を備えない据え置き型の装置であり、装置全体を移動させるのではなく、キャスタ7を有する間仕切りユニット6(図2参照)をインサートカートとして、移動させるように構成されている。それ以外の点については、前記第1実施形態と同様であるので、同一又は類似の部品については、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本第3実施形態に係る保温装置3Aによれば、前記第1実施形態と同様に、食札10の視認性を確保しつつ、断熱性能を向上させることができるという効果を奏する。
なお、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態においては、庫内側窓材22が取り外し可能な構成について説明したが(図5A〜図5E参照)、本発明はこれに限定されない。例えば、図11に示すように、庫外側窓材41を取り外し可能な構成としてもよい。この構成について、図11を用いて、以下に簡単に説明する。
まず、筐体35に第3断熱材36を接着するとともに、第3断熱材36に枠体37を接着する。また、第1断熱材38に、第2断熱材39を接着するとともに庫内側窓材40を接着する。この第1断熱材38を筐体35にネジ止めする。なお、このとき、庫内側窓材40と枠体37との間には、パッキンまたはOリング(図示せず)を挿入してもよい。その後、庫外側窓材41を筐体35及び第3断熱材36を介して枠体37にネジ止めする。なお、このとき、庫外側窓材41と筐体35との間には、パッキンまたはOリング(図示せず)を挿入してもよい。この状態で、筐体35の内部にウレタン発泡材31を充填する。
この構成によれば、食品搬送車1、1A、保温装置3Aの扉11を開くことなく、庫外側窓材41を取り外して、結露の清掃を容易に行うことができる。
なお、筐体35、枠体37、第1断熱材38、第2断熱材39、庫内側窓材40、
庫外側窓材41の材質等は、前述した筐体25、枠体28、第1断熱材26、第2断熱材30、庫内側窓材22、庫外側窓材23と同様であってもよい。また、第3断熱材36は、フェノール樹脂や、ポリエチレンやポリプロピレンなどの発泡樹脂などを用いることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明は、食札の視認性を確保しつつ、断熱性能を向上させることができるので、例えば、病院、老人保健施設、ホテル、学校などの施設で使用されるクックチル方式のような再加熱機能を有する保温装置、及び当該保温装置を備える食品搬送車に有用である。
1 食品搬送車
1A 食品搬送車
2 移動装置
3 保温装置
3A 保温装置(据置型)
4 第1保温庫
5 第2保温庫
6 間仕切りユニット
7 キャスタ
8 間仕切り
9 トレイ
10 食札
11 扉
12 第1扉
13 第2扉
14 把手
15,16 ヒンジ部
21 窓部
22 庫内側窓材
23 庫外側窓材
24 空気層
25 筐体
25a 庫内側開口部
25b 庫外側開口部
25c 注入穴
26 アルミ複合板(第1断熱材)
26a 開口部
27 ネジ
28 枠体
28a 溝部
28b 庫外側端部
28c 庫内側端部
29 ネジ
30 フェノールフォーム(第2断熱材)
31 ウレタン系発泡材
32 パチン錠
33a 押え金具
33b 押え金具
34 支持金具
35 筐体
36 第3断熱材
37 枠体
38 第1断熱材
39 第2断熱材
40 庫内側窓材
41 庫外側窓材
S1 空間

Claims (7)

  1. 温蔵庫と冷蔵庫のいずれかに切り替えて使用可能な少なくとも1つの第1保温庫と、冷蔵庫として使用可能な少なくとも1つの第2保温庫とを備える再加熱機能を有する保温装置であって、
    前記第2保温庫には、扉が開閉可能に取り付けられ、
    前記扉は、前記第2保温庫の内部を視認可能な窓部を有し、
    前記窓部は、庫内側窓材と、庫外側窓材とを備え、前記庫内側窓材と前記庫外側窓材との間に空気層を設けた二重窓構造を有し、
    前記庫内側窓材または庫外側窓材は、取り外し可能に構成されている、
    保温装置。
  2. 前記扉は、
    前記第2保温庫に面する領域に庫内側開口部を有するとともに、前記窓部に対応する位置に庫外側開口部を有する筐体と、
    前記筐体の庫内側開口部を覆うとともに、前記窓部に対応する位置に開口部が設けられた第1断熱材と、
    前記筐体内に前記空気層を内包するように設けられた筒状の枠体と、
    を有し、
    前記庫外側窓材は、前記筐体の庫外側開口部を覆うように設けられ、
    前記庫内側窓材は、前記第1断熱材の開口部を覆うように設けられている、
    請求項1に記載の保温装置。
  3. 前記枠体は、ステンレス鋼板で構成されている、請求項2に記載の保温装置。
  4. 前記筐体は、鋼板により構成され、
    前記枠体の庫内側の端部は、前記第1断熱材に取り付けられ、
    前記枠体の庫外側の端部は、前記庫外側窓材を介して前記筐体に取り付けられている、
    請求項2又は3に記載の保温装置。
  5. 前記筐体と前記枠体と前記第1断熱材とで囲まれた空間内に、第2断熱材が設けられている、請求項2〜4のいずれか1つに記載の保温装置。
  6. 前記第2断熱材は、
    前記第1断熱材の内面に取り付けられたフェノールフォームである、請求項5に記載の保温装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の保温装置を備える食品搬送車。
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