JP2017073850A - ワイヤハーネス - Google Patents

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望月 泰志
Yasushi Mochizuki
泰志 望月
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Abstract

【課題】電線の曲げ角度が大きくなってもプロテクタの端部近傍で電線に小曲率半径の急な曲げが発生するのを防止できるプロテクタ付きのワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】外被付き電線12と、その電線12を挿通させる電線挿通孔24が形成された筒状壁部25を有するプロテクタ20とを備えたワイヤハーネス1であって、電線挿通孔24を開口させる筒状壁部25の開口端部26が、筒状壁部25より径方向に厚く形成されており、開口端部26に形成される軸方向一端側の端面部26aが、径方向における筒状壁部25の厚さT1の半分を超える曲率半径で湾曲するとともに軸方向一端側に凸形状をなし、電線12がプロテクタ20に対し屈曲されるときに電線12の曲げ内側面を案内する湾曲ガイド面26gを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスに関し、特にプロテクタ付きのワイヤハーネスに関する。
自動車等の車両の開閉部や可動部に配索されるワイヤハーネスにおいては、プロテクタに通した被覆電線に対して、そのプロテクタの端部側で繰り返し曲げが加えられる場合がある。その場合、繰返し曲げに対し、電線を保護する被覆の摩耗や傷を抑える必要がある。
そこで、従来、プロテクタの樋状部に連設した干渉吸収部に樋状部の内側面から外向きに拡開しつつ緩く湾曲するガイド面を形成し、硬質被覆電線の振動時や屈曲時に絶縁被覆が干渉吸収部のガイド面に接触するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、車両のボディにワイアやハーネスを固定するハーネス固定具に、硬質被覆電線の絶縁被覆が接触するガイド面を形成したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−174852号公報 特開2003−289618号公報
しかし、上記従来のワイヤハーネスにあっては、電線に曲げ角度の大きな曲げが加わると、干渉吸収部のガイド面の略全長に接触した被覆電線が、干渉吸収部の端縁部で小曲率半径で折れ曲がってしまうという問題があった。例えば、ワイヤハーネスの輸送時や組付け前の段取り段階等において、プロテクタ付きのワイヤハーネスが硬質のケースに入れて運ばれたり出し入れされたりするとき、電線がプロテクタの端部近傍で大きく曲げられる場合があった。
また、電線の曲げ角度が大きくなっても干渉吸収部のガイド面の端縁部で電線が折れ曲がらないようにするためには、干渉吸収部付きのプロテクタのサイズを電線の長さ方向および径方向のそれぞれで増加させる必要があり、プロテクタの小型化や扁平化が困難になってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の未解決の課題を解消すべくなされたものであり、プロテクタに対する電線の曲げ角度が大きくなってもプロテクタの端部近傍で電線に小曲率半径の急な曲げが発生するのを確実に防止できるプロテクタ付きのワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネスは、上記目的達成のため、電線と、該電線を挿通させる挿通孔が形成された筒状壁部を有するプロテクタと、を備えたワイヤハーネスであって、前記挿通孔を開口させる前記筒状壁部の開口端部が、前記筒状壁部より径方向に厚く形成されており、前記開口端部に形成される前記筒状壁部の軸方向一端側の端面部が、前記径方向における前記筒状壁部の厚さの半分を超える曲率半径で湾曲するとともに前記軸方向一端側に凸形状をなし、前記電線が前記プロテクタに対し屈曲されるときに前記電線の曲げ内側面を案内する湾曲ガイド面を有していることを特徴とする。
したがって、本発明では、プロテクタに挿通した電線に曲げ角度の大きな曲げが加えられたとしても、プロテクタの開口端部に形成された湾曲ガイド面によって電線の曲げ内側面が所定の曲率半径に案内され、小曲率半径で折れ曲がってしまうことが確実に防止されることになる。
また、湾曲ガイド面を形成しながらも、従来の曲率半径の大きい干渉吸収部を延長する場合のようにプロテクタが電線長さ方向および電線径方向のそれぞれで大きいものとなることがなく、プロテクタの小型化や扁平化が困難になることもない。
本発明のワイヤハーネスにおいて、前記湾曲ガイド面は、中心角が180度以上の略円弧状の横断面を有しているとよい。また、前記湾曲ガイド面の曲率中心が、前記筒状壁部の厚さ中心の半径位置に対して、前記径方向に偏倚している構成とすることもできるが、前記湾曲ガイド面の曲率中心が、前記筒状壁部の厚さ中心の半径位置に位置している構成とすることができる。
本発明によれば、プロテクタに対する電線の曲げ角度が大きくなっても、プロテクタの端部近傍で電線に小曲率半径の急な曲げが発生するのを確実に防止できるプロテクタ付きのワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプロテクタ付きのワイヤハーネスの要部外観斜視図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタの要部分解斜視図であり、(b)は、そのプロテクタの要部斜視図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタの開口部の部分拡大図であり(b)は(a)中のIIIB−IIIB矢視断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタの要部分解斜視図であり、(b)は、そのプロテクタの要部斜視図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタの開口部の部分拡大図であり(b)は(a)中のVB−VB矢視断面図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタの開口部の部分拡大図であり(b)は(a)中のVIB−VIB矢視断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタの開口部における湾曲ガイド面付近の部分拡大断面図であり、(b)は、本発明の第5の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタの開口部における湾曲ガイド面付近の部分拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態のワイヤハーネスは、自動車用のプロテクタ付きのワイヤハーネスとして構成されている。
図1ないし図3に示すように、本実施形態のワイヤハーネス1は、例えばそれぞれ絶縁被覆された複数本のコア電線11を含む外被付き電線12の端部にコネクタ13を装着するとともに、外被付き電線12を取り囲むようにプロテクタ20を取り付けたものである。
すなわち、外装チューブ15が外装されたワイヤハーネス1の特定の長さ区間を略角形筒状のプロテクタ20内に収納し、そのワイヤハーネス1の特定の長さ区間をプロテクタ20によって保護するようになっている。
ワイヤハーネス1は、複数のコア電線11にそれぞれ図示しない複数の接続端子を装着して、それらコア電線11をコネクタ13の端子挿入孔内にそれぞれ挿入し、ユニット化したものである。このワイヤハーネス1は、車両に搭載される電装機器を電源や制御機器等に接続できるように構成されている。
複数のコア電線11は、それぞれの詳細構造を図示しないが、線状の導体と、その導体を囲む筒状の被覆とを有している。導体は、例えば複数本の軟銅線である素線を撚り合わせた円形より線で構成されている。勿論、より線でなく単線の芯線としてもよいし、複数の導体線を圧縮により一体化してもよい。被覆は、例えばポリ塩化ビニルまたはポリエチレン等を主体とする樹脂(合成樹脂)製の円筒形の絶縁材で構成されている。
外被付き電線12には、外被としての外装チューブ15が装着されている。
この外装チューブ15は、例えば塩化ビニル樹脂からなるシース、あるいは、ポリプロピレンやナイロン樹脂等の絶縁性の樹脂からなる可撓性の蛇腹管であり、外被付き電線12をその外装区間の全域で所定の離間距離内に経路規制できるようになっている。
外被付き電線12におけるコア電線11の本数や各コア電線11の種類は任意であり、コネクタ13の個数も任意である。
外被付き電線12は、また、複数のコア電線11が外装チューブ15内に遊挿されたものであってもよいし、一本のチューブドワイヤ電線や1本のシールド線であってもよい。ただし、外装チューブ15の可撓性や弾性により、チューブ付きの外被付き電線12を有するワイヤハーネス1は、曲げや捩りが可能になっている。
図2および図3に示すように、プロテクタ20は、外被付き電線12の収納が可能な凹部21を形成するプロテクタ本体部22と、凹部21の開口側(図2(a)中の上方側)に開閉可能に配置された蓋部23とを備えている。
このプロテクタ20は、図2(b)に示すように、プロテクタ本体部22および蓋部23により、全体として略正方形または長方形の横断面形状となる角筒状の筒状壁部25を構成している。勿論、プロテクタ本体部22および蓋部23を一体に成形して筒状壁部25を単一部品としたり、プロテクタ本体部22および蓋部23を対向する一対の樋状部品としたりしてもよいことはいうまでもない。
プロテクタ本体部22は、全体として溝状の凹部21を形成する所定長さの樹脂製のものであり、その横断面が略U字形状の凹形状をなしている。また、蓋部23は、プロテクタ本体部22の左右の側壁22a、22bによって閉蓋状態に支持され得る所定長さの樹脂製の板状体であり、プロテクタ本体部22と略同一幅である。ここにいう樹脂は、例えばポリプロピレンまたはポリアミド樹脂である。
蓋部23は、複数のロック爪23a、23bによってプロテクタ本体部22の左右の側壁22a、22bに固定されるようになっており、プロテクタ本体部22の左右の側壁22a、22bには、蓋部23のロック爪23a、23bを係止可能なロック受け部22c、22dが設けられている。プロテクタ本体部22に対する蓋部23の係止構造が特に限定されるものでないことは勿論である。
蓋部23によりプロテクタ本体部22の凹部21の開放端が閉止されることで、プロテクタ20には、凹部21に対応する電線挿通孔24が形成されるとともに、電線挿通孔24の一端が開口する一方の開口端部26と、電線挿通孔24の図外の他端が開口する他方の開口端部が形成されている。
以下、一方の開口端部26を有するプロテクタ20の一端側の構成について詳述し、これと同一または類似する構成を有する他端側については説明を省略する。
図2および図3(a)に示すように、プロテクタ20においては、電線挿通孔24を開口させる筒状壁部25の開口端部26は、その径方向の壁厚が筒状壁部25の壁厚より大きく、すなわち、厚くなるように形成されている。
また、図3(b)に示すように、開口端部26に形成される筒状壁部25の軸方向一端側の端面部26aが、径方向における筒状壁部25の厚さT1の半分((T1)/2)を超える曲率半径R1、例えば厚さT1以上の曲率半径R1で湾曲するとともに、軸方向一端側(図3(b)中で左側)に凸形状をなしている。
また、この端面部26aは、外装チューブ15付きの外被付き電線12であるワイヤハーネス1がプロテクタ20に対し屈曲されるときに、その外被付き電線12の外装チューブ15の曲げ内側面を案内する湾曲ガイド面26gを形成している。
この湾曲ガイド面26gは、中心角θが180度以上の略円弧状の横断面を有しており、湾曲ガイド面26gの曲率中心が、筒状壁部25の厚さ中心の半径位置(図3(b)中の一点鎖線C1上)に位置している。
本実施形態では、開口端部26の径方向における壁厚T2は、例えば筒状壁部25の厚さT1の2倍またはそれ以上であり、開口端部26の端面部26aに形成される湾曲ガイド面26gの曲率半径R1は、筒状壁部25の厚さT1と等しいかそれ以上の半径値に設定されている。
開口端部26の径方向における壁厚T2および湾曲ガイド面26gの曲率半径R1は、開口端部26の周方向の各位置で略一定値に設定されているが、ワイヤハーネス1の外被付き電線12がその曲げ角度に応じて外装チューブ15を湾曲ガイド面26gに当接させるときに、湾曲ガイド面26gの曲率半径R1が徐々に変化してもよい。
すなわち、湾曲ガイド面26gは、図1ないし図3中では円柱面状であるが、筒状壁部25の内壁面25aから離れる(外被付き電線12の曲げ角度が増加する)に従って湾曲ガイド面26gの曲率半径R1が徐々に変化してもよい。
開口端部26の端面部26aは、筒状壁部25の外壁面25bの半径位置付近より外側で筒状壁部25側(図3(b)中の右側)に傾斜しつつ湾曲するが、その部分に形成される湾曲ガイド面26gの曲率半径R1が筒状壁部25の厚さT1と等しいかそれ以上の半径値から徐々に変化してもよい。例えば、図3(b)中に示す中心角θの範囲より筒状壁部25側では、湾曲ガイド面26gの曲率半径R1が筒状壁部25の厚さT1より小さくなってもよい。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のワイヤハーネス1においては、プロテクタ20に挿通した外装チューブ15付きの外被付き電線12に曲げ角度の大きな曲げが加えられたとしても、プロテクタ20の開口端部26に形成された湾曲ガイド面26gによって外被付き電線12の外装チューブ15の曲げ内側面15aが筒状壁部25の厚さT1以上の曲率半径R1に案内される。したがって、ワイヤハーネス1の外被付き電線12が小曲率半径で折れ曲がってしまうことが確実に防止される。
また、プロテクタ20の開口端部26に湾曲ガイド面26gを形成しながらも、従来の曲率半径の大きい干渉吸収部を延長する場合に比べると、プロテクタ20が電線長さ方向および電線径方向のそれぞれで大きいものとなることがなく、その小型化や扁平化が容易化される。
さらに、湾曲ガイド面26gは、中心角θが180度以上の略円弧状の横断面を有しているので、外被付き電線12に折り返す程度に曲げ角度の大きな曲げが加えられたとしても、ワイヤハーネス1の外被付き電線12が小曲率半径で折れ曲がってしまうことが確実に防止される。
加えて、湾曲ガイド面26gの曲率中心が筒状壁部25の厚さ中心の半径位置に位置しているので、プロテクタ20の成形性も良い。
このように、本実施形態のワイヤハーネス1においては、プロテクタ20に対する外被付き電線12の曲げ角度が大きくなっても、プロテクタ20の端部近傍で外被付き電線12に小曲率半径の急な曲げが発生するのを確実に防止できるプロテクタ付きのワイヤハーネス1を提供することができる。
(第2の実施の形態)
図4および図5は、本発明の第2の実施の形態に係るプロテクタ付きのワイヤハーネス2を示している。なお、本実施形態のワイヤハーネス2は、第1の実施の形態における外被付き電線12にプロテクタ30を外装したものである。
図4(a)および図4(b)に示すように、プロテクタ30は、外被付き電線12の収納が可能な凹部31を形成するプロテクタ本体部32と、凹部31の開口側(図4(a)中の上方側)に第1の実施の形態と同様な複数のロック爪23a、23bおよびロック受け部22c、22dを介して開閉可能に配置された蓋部33とを備えている。
プロテクタ本体部32は、その横断面が略U字形状の凹形状をなしており、蓋部33は、プロテクタ本体部32の左右の側壁32a、32bによって閉蓋状態に支持され得る所定長さの樹脂製の板状体である。
このプロテクタ30には、凹部31に対応する電線挿通孔34が形成されるとともに、電線挿通孔34の一端が開口する一方の開口端部36と、電線挿通孔34の図外の他端が開口する他方の開口端部とが形成されている。
図5(a)および図5(b)に示すように、プロテクタ30においては、電線挿通孔34を開口させる筒状壁部35の開口端部36は、その径方向の壁厚が筒状壁部35の壁厚より厚くなるように形成されている。
そして、図5(b)に示すように、開口端部36に形成される筒状壁部35の軸方向一端側の端面部36aが、径方向における筒状壁部35の厚さT1の半分を超える曲率半径R1で湾曲するとともに、軸方向一端側(図5(b)中で左側)に凸形状をなしている。
また、この端面部36aは、外装チューブ15付きの外被付き電線12であるワイヤハーネス1がプロテクタ30に対し屈曲されるときに、その外被付き電線12の外装チューブ15の曲げ内側面を案内する湾曲ガイド面36gを形成している。
この湾曲ガイド面36gは、中心角θが180度以上の略円弧状の横断面を有しており、湾曲ガイド面36gの曲率中心が、筒状壁部35の厚さ中心の半径位置より外側(図5(b)中の一点鎖線C2より上方側)に位置している。
筒状壁部35の径方向における開口端部36壁厚T2は、例えば筒状壁部35の厚さT1の2倍またはそれ以上(例えば3倍)であり、開口端部36の端面部36aに形成される湾曲ガイド面36gの曲率半径R1は、筒状壁部35の厚さT1と等しいかそれ以上の半径値に設定されている。
本実施形態においては、上述の各実施の形態と同様に、プロテクタ30に対する外被付き電線12の曲げ角度が大きくなっても、プロテクタ30の端部近傍で外被付き電線12に小曲率半径の急な曲げが発生するのを確実に防止できるプロテクタ付きのワイヤハーネス2を提供できる。しかも、湾曲ガイド面36gの曲率中心が、筒状壁部35の厚さ中心の半径位置より外側に位置しているので、プロテクタ30の電線収容率を高めることができる。
(第3の実施の形態)
図6(a)および図6(b)は、本発明の第3の実施の形態に係るプロテクタ付きのワイヤハーネスを示している。なお、本実施形態のワイヤハーネスは、第1の実施の形態における外被付き電線12、例えば2本の外被付き電線12に対してプロテクタ40を外装したものである。
図6(a)および図6(b)に示すように、プロテクタ40は、外被付き電線12の収納が可能な凹部41を形成するプロテクタ本体部42と、凹部41の開口側(図6(a)中の上方側)に開閉可能に配置された蓋部43とを備えている。
プロテクタ本体部42は、その横断面が略U字形状の凹形状をなしており、蓋部43は、プロテクタ本体部42の左右の側壁42a、42bによって閉蓋状態に支持され得る所定長さの樹脂製の板状体である。
このプロテクタ40には、凹部41に対応する電線挿通孔44が形成されるとともに、電線挿通孔44の一端が開口する一方の開口端部46と、電線挿通孔44の図外の他端が開口する他方の開口端部が形成されている。
図6(a)および図6(b)に示すように、プロテクタ40においては、電線挿通孔44を開口させる筒状壁部45の開口端部46は、その径方向の壁厚が筒状壁部45の壁厚より厚くなるように形成されている。
そして、図6(b)に示すように、開口端部46に形成される筒状壁部45の軸方向一端側の端面部46aが、径方向における筒状壁部45の厚さT1の半分を超える曲率半径R1で湾曲するとともに、軸方向一端側(図6(b)中で左側)に凸形状をなしている。
また、この端面部46aは、外装チューブ15付きの外被付き電線12であるワイヤハーネス1がプロテクタ40に対し屈曲されるときに、その外被付き電線12の外装チューブ15の曲げ内側面を案内する湾曲ガイド面46gを形成している。
この湾曲ガイド面46gは、中心角θが180度以上の略円弧状の横断面を有しており、湾曲ガイド面46gの曲率中心が、筒状壁部45の厚さ中心の半径位置より内側(図5(b)中の一点鎖線C3より下方側)に位置している。
筒状壁部45の径方向における開口端部46壁厚T2は、例えば筒状壁部45の厚さT1の2倍またはそれ以上であり、開口端部46の端面部46aに形成される湾曲ガイド面46gの曲率半径R1は、筒状壁部45の厚さT1と等しいかそれ以上の半径値に設定されている。
本実施形態においては、上述の各実施の形態と同様に、プロテクタ40に対する外被付き電線12の曲げ角度が大きくなっても、プロテクタ40の端部近傍で外被付き電線12に小曲率半径の急な曲げが発生するのを確実に防止できるプロテクタ付きのワイヤハーネスを提供できる。しかも、湾曲ガイド面46gの曲率中心が筒状壁部45の厚さ中心の半径位置より内側に位置しているので、プロテクタ40のサイズおよび搭載スペースを抑えることができる。
(第4の実施の形態)
図7(a)は、本発明の第4の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタ50の要部拡大断面図である。本実施の形態に係るワイヤハーネスは、図7(a)に部分的に示すプロテクタ50を外被付き電線12に外装するものである。なお、以下に説明する要部以外の形状は、第1の実施の形態のプロテクタ20と同様である。
プロテクタ50は、その開口端部56の端面部56aが、筒状壁部25の外壁面25bの半径位置付近より外側で筒状壁部25側(図7(a)中の右側)に傾斜しつつ湾曲するが、中心角θの範囲内では、その部分に形成される湾曲ガイド面56gの曲率半径R1が筒状壁部25の厚さT1と等しいかそれ以上の半径値となっている。一方、図7(a)中に示す中心角θの範囲より筒状壁部25側では、湾曲ガイド面56gの曲率半径R1が急減し、開口端部56が切り欠かれた状態となっている。
開口端部56の内径は、筒状壁部25の内壁面25aと略同一径に設定されている。湾曲ガイド面56gの形成範囲は、中心角θの方向で筒状壁部25の外側に、すなわち、図7(a)中の時計回り方向にわずかに偏倚しているが、内外均等でもよい。また、図7(a)中に点線で示すように、電線挿通孔24内に拡張してもよい。
本実施形態においても、上述の第1ないし第3の実施の形態と同様の効果が得られる。また、上述の各実施の形態の効果に加えて、開口端部56の端面部56aが筒状壁部25の半径方向外側に大きく偏倚しているので、プロテクタ50の電線収容率を高めることができる。
しかも、図7(a)中に示す中心角θの範囲より筒状壁部25側では、開口端部56が切り欠かれているので、プロテクタ50を成形する材料の節約や肉厚の均一化により成形時のひけの発生を防止することができる。
(第5の実施の形態)
図7(b)は、本発明の第5の実施の形態に係るワイヤハーネスに装着されるプロテクタ60の部分拡大断面図である。本実施の形態に係るワイヤハーネスは、図7(b)に部分的に示すプロテクタ60を外被付き電線12に外装するものであり、その要部以外の形状は、第1の実施の形態のプロテクタ20と同様である。
プロテクタ60は、その開口端部66の端面部66aが、筒状壁部25の外壁面25bの半径位置付近より外側で筒状壁部25側(図7(b)中の右側)に傾斜しつつ湾曲するが、中心角θの範囲内では、その部分に形成される湾曲ガイド面66gの曲率半径R1が筒状壁部25の厚さT1の半分を超える半径値、例えば厚さT1と等しい半径値となっている。一方、図7(b)中に示す中心角θの範囲より筒状壁部25側では、湾曲ガイド面66gの曲率半径R1が急減し、開口端部66が切り欠かれた状態となっている。
また、開口端部66の外径は、筒状壁部25の外壁面25bと略同一径に設定されている。湾曲ガイド面66gの形成範囲は、中心角θの方向で筒状壁部25の内側に、すなわち、図7(b)中の反時計回り方向にわずかに偏倚しているが、内外均等でもよい。また、同図中に点線で示すように開口端部66の開口径を大きくするように湾曲ガイド面66gの曲率半径R1の中心位置を角度位置に応じて変化させてもよい。
本実施形態においても、上述の第1ないし第3の実施の形態と同様の効果が得られる。また、上述の各実施の形態の効果に加えて、開口端部66の端面部66aが筒状壁部25の半径方向内側に大きく偏倚しているので、プロテクタ60のサイズおよび搭載スペースを抑えることができる。しかも、図7(b)中に示す中心角θの範囲より筒状壁部25側では、開口端部66が切り欠かれているので、プロテクタを成形する材料の節約や肉厚の均一化により成形時のひけの発生を防止することができる。
なお、上述の各実施の形態では、プロテクタが、それぞれ矩形横断面を有するものとしたが、横断面が多角形でなく、丸められた樋形状であってもよい。また、開口端部は、軸方向の端部としていたが、屈曲形状や湾曲形状の途中に開口部が形成された開口端部であってもよい。
以上説明したように、本発明は、プロテクタに対する電線の曲げ角度が大きくなっても、プロテクタの端部近傍で電線に小曲率半径の急な曲げが発生するのを確実に防止できるプロテクタ付きのワイヤハーネスを提供することができるものであり、プロテクタ付きのワイヤハーネス全般に有用である。
1、2 ワイヤハーネス
11 コア電線
12 外被付き電線
13 コネクタ
15 外装チューブ
15a 内側面
20、30、40、50、60 プロテクタ
21、31、41 凹部
22、32、42 プロテクタ本体部
22a、22b、32a、32b、42a、42b 側壁
22c、22d ロック受け部
23、33、43、 蓋部
23a、23b ロック爪
24、34、44 電線挿通孔
25、35、45 筒状壁部
25a、35a、45a 内壁面
25b、35b、45b 外壁面
26、36、46、56、66 開口端部
26a、36a、46a、56a、66a 端面部
26g、36g、46g、56g、66g 湾曲ガイド面
R1 曲率半径
T1 壁厚(筒状壁部の厚さ)
T2 壁厚(開口端部の厚さ)
θ 中心角

Claims (4)

  1. 電線と、該電線を挿通させる挿通孔が形成された筒状壁部を有するプロテクタと、を備えたワイヤハーネスであって、
    前記挿通孔を開口させる前記筒状壁部の開口端部が、前記筒状壁部より径方向に厚く形成されており、
    前記開口端部に形成される前記筒状壁部の軸方向一端側の端面部が、前記径方向における前記筒状壁部の厚さの半分を超える曲率半径で湾曲するとともに前記軸方向一端側に凸形状をなし、前記電線が前記プロテクタに対し屈曲されるときに前記電線の曲げ内側面を案内する湾曲ガイド面を有していることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記湾曲ガイド面は、中心角が180度以上の略円弧状の横断面を有していることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記湾曲ガイド面の曲率中心が、前記筒状壁部の厚さ中心の半径位置に対して、前記径方向に偏倚している構成とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記湾曲ガイド面の曲率中心が、前記筒状壁部の厚さ中心の半径位置に位置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス。
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