JP2017071904A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】面材の開き角度に制限を加えることなく指が挟まる事態を防止する。【解決手段】ヒンジ30を介して吊り元枠12に面材20を回転可能に支持させた建具において、吊り元枠12は、面材20の居室に臨む表面20bよりも見込み方向に突出した複数の突出部12Aを有し、複数の突出部12Aは、互いの間に間隔を確保して吊り元枠12の長手方向に沿って設けられ、吊り元枠12の長手方向に沿って隣接する突出部12Aの相互間には、吊り元枠12の見付け寸法の範囲内に軸芯が位置するようにヒンジ30のヒンジピン310を配設した。【選択図】図3

Description

本発明は、ドア等のように、ヒンジを介して枠に面材を回転可能に支持させた建具に関するものである。
ドアや開き窓等のようにヒンジを介して縦枠に面材が回転可能に支持された建具では、縦枠の見付け面よりも見込み方向に突出した位置に回転中心を設けることにより面材の開き角度を180°以上に設定することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
この種の建具では、面材の吊り元側に位置する見込み面と縦枠との隙間を小さく設定したとしても、面材が開くに従って吊り元側に位置する見込み面の両側縁部と縦枠との隙間がそれぞれ増大する。このため、増大した隙間に手指が挿入された状態で面材が閉じられた場合には、手指が挟まる事態が発生し得る。
一方、ヒンジを介して縦枠に面材を支持させた建具としては、回転中心が面材の断面内に位置するようにヒンジを設けたものも提供されている。この種の建具によれば、面材を開く際に縦枠との隙間が増大しないように設定することができるため、上述の問題を解決することができる(例えば、特許文献2または特許文献3参照)。
実開昭63−132084号公報 特開2007−92425号公報 特開2012−127169号公報
しかしながら、面材の断面内に回転中心が設定された建具では、90°を超えて開いた場合に面材の見付け面が縦枠の見込み面に当接するため、それ以上に開くことができない。
本発明は、上記実情に鑑みて、面材の開き角度に制限を加えることなく手指が挟まる事態を防止することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、ヒンジを介して枠に面材を回転可能に支持させた建具において、前記枠は、前記面材の一方の表面よりも見込み方向に突出した複数の突出部を有し、前記複数の突出部は、互いの間に間隔を確保して前記枠の長手方向に沿って設けられ、前記枠の長手方向に沿って隣接する前記突出部の相互間には、前記枠の見付け寸法の範囲内に軸芯が位置するように前記ヒンジのヒンジピンを配設したことを特徴とする。
この発明によれば、面材の回転中心となるヒンジピンの軸芯が面材の一方の表面よりも突出し、かつ枠の見付け寸法の範囲内に位置するように枠にヒンジが設けられるため、90°を超えて面材を開閉することができる。しかも、ヒンジピンの軸芯に対して突出部の見付け面が面材の一方の表面よりも見込み方向に突出するため、面材が開いた場合にも吊り元側に位置する見込み面の一方の縁部については突出部との隙間が大きくならないように設定することが可能であり、手指が挟まる事態を防止することができる。
また本発明は、上述した実施の形態において、前記枠の見付け寸法を二等分する二等分面上、もしくは前記二等分面よりも前記枠の内周側となる位置に前記ヒンジピンの軸芯を配置するとともに、前記ヒンジピンの軸芯から前記枠の2つの見込み面までの距離がいずれも前記ヒンジピンの軸芯から前記面材の見込み面までの距離よりも小さくなるように前記枠の見付け寸法を設定したことを特徴とする。
この発明によれば、ヒンジピンの軸芯から枠の2つの見込み面までの距離がいずれもヒンジピンの軸芯から面材の見込み面までの距離よりも小さくなるように枠の見付け寸法を設定しているため、枠に当接することなく面材を180°開くことができる。しかも、枠の見付け寸法を二等分する二等分面上、もしくは二等分面よりも枠の内周側となる位置にヒンジピンの軸芯を設定しているため、面材が開いた場合にも吊り元側に位置する見込み面の一方の縁部については枠との隙間が増大することがない。従って、面材を開いた際に枠と面材の吊り元側に位置する見込み面の一方の縁部との間に手指が挿入される機会自体が減少することになり、手指が挟まる事態を防止することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記突出部の見付け面は、前記ヒンジピンの軸芯を中心とした円柱状の曲面を有することを特徴とする。
この発明によれば、面材の吊り元側に位置する見込み面の一方の縁部と枠との隙間を一定に保った状態で面材を開閉させることができる。
また本発明は、上述した建具において、前記面材の見込み面に弾性材を有するスペーサ部材を保持させたことを特徴とする。
この発明によれば、面材の見込み面に弾性材を有するスペーサ部材を保持させているため、意匠性を損なうことなく、面材を開いた状態から閉じた場合に枠の見込み面と面材との間に手指が挟まれる事態を招来することがない。
本発明によれば、面材の回転中心となるヒンジピンの軸芯が面材の一方の表面よりも突出した位置となるように枠にヒンジを設けているため、90°を超えて面材を開閉することができる。しかも、ヒンジピンの軸芯に対して突出部の見付け面が面材の一方の表面よりも突出しているため、面材が開いた場合にも吊り元側に位置する見込み面の一方の縁部については突出部との隙間が大きくならないように設定することが可能であり、手指が挟まる事態を防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態である建具を示したもので、居室と廊下との間を仕切る壁に設けられた建具を居室側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の横断面図である。 図3は、図1に示した建具の要部を示す横断面図である。 図4は、図1に示した建具に適用する面材の要部を示したもので、(a)はパネル本体に補強金具を取り付ける以前の状態を示す分解横断面図、(b)はヒンジプレートを取り付ける以前の状態を示す分解横断面図、(c)はスペーサ部材を取り付ける以前の状態を示す分解横断面図、(d)はスペーサ部材を取り付けた状態の横断面図である。 図5は、図1に示した建具に適用するスペーサ部材を拡大して示す図である。 図6は、図1に示した建具に適用する面材の要部を示したもので、(a)はパネル本体の下端部を示す縦断面図、(b)はパネル本体の下端部にアンダカバーを装着した状態の縦断面図、(c)はパネル本体の下端部にアンダカバーを装着した状態の図である。 図7は、図1に示した建具の要部を示すもので、(a)は縦枠にヒンジピンを取り付ける以前の状態を示す分解斜視図、(b)は面材にヒンジプレートを取り付ける以前の状態を示す分解斜視図である。 図8は、図1に示した建具の要部を示すもので、(a)は縦枠のヒンジピンに面材のヒンジプレートを嵌合させる以前の状態を示す分解斜視図、(b)は縦枠のヒンジピンに面材のヒンジプレートを嵌合させた後、キャップ部材を装着する以前の状態を示す分解斜視図である。 図9は、図1に示した建具の要部を示すもので、(a)は廊下側から見た斜視図、(b)は居室側から見た斜視図である。 図10は、面材と枠との隙間が面材の回転中心に応じて変化する状態を示すもので、(a)は面材の回転中心が枠の見付け寸法を二等分する二等分面よりも枠の内周側となる部位に配置された建具の要部横断面図、(b)は面材の回転中心が枠の見付け寸法を二等分する二等分面上に配置された建具の要部横断面図、(c)は面材の回転中心が枠の見付け寸法を二等分する二等分面よりも枠の外周側となる部位に配置された建具の要部横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、居室と廊下との間を仕切る屋内の壁Wに設けられ、居室側に押し開かれるドアである。この建具は、枠体10及び面材20を備えている。枠体10は、左右の縦枠11,12、上枠13及び下枠14を四周枠組みすることによって構成したものである。縦枠11,12、上枠13及び下枠14は、アルミニウム合金や樹脂によって成形した押し出し形材であり、全長にわたってほぼ一様な断面を有するように構成してある。本実施の形態では、特に、居室に臨む見付け面11a,12aが鉛直方向に沿った軸芯を中心とする円柱状の曲面を有し、かつ2つの見込み面11b,12bが互いにほぼ平行となるように延在した縦枠11,12を適用している。円柱状の曲面となる見付け面11a,12aは、図3に示すように、縦枠11,12の見付け寸法MSを二等分する鉛直方向に沿った二等分面Vよりも枠体10の内周側に軸芯Cを有するものである。
面材20は、図4及び図6に示すように、木製のパネルを組み合わせることによって構成したパネル本体21と、パネル本体21の吊り元となる部分の全長に取り付けた補強金具22及びスペーサ部材23と、パネル本体21の下面の全長に設けたアンダカバー24とを備えている。パネル本体21としては、必ずしも木製のものに限らず、その他の材質から成るものを適用してももちろん良い。
補強金具22は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、図4の(a)に示すように、取付基板部221及びカバー部222を一体に成形してある。取付基板部221は、パネル本体21の見込み面21aを覆う板状部分であり、一方の縁部に第一の係合片部223及びフック受部224を有するとともに、他方の縁部に第二の係合片部225を有している。第一の係合片部223は、取付基板部221の縁部を一方の表面側に向けて屈曲することにより構成してある。フック受部224は、後述するスペーサ部材23を係合するためのもので、取付基板部221の縁部を他方の表面側に向けて屈曲することにより構成してある。フック受部224の屈曲端部は、取付基板部221の他方の縁部に向けてほぼ直角に屈曲している。第二の係合片部225は、取付基板部221から第一の係合片部223と同じ方向に向けて屈曲した後、第一の係合片部223から離隔する方向に向けてさらに屈曲することにより構成してある。カバー部222は、第二の係合片部225の屈曲端部から取付基板部221の他方の表面側に向けて屈曲した部分である。カバー部222の延在端部は、取付基板部221の一方の縁部に向けて湾曲した後、取付基板部221に向けてほぼ直角に屈曲している。
この補強金具22をパネル本体21に取り付けるには、まず、パネル本体21の吊り元側に位置する見込み面21aの両側縁部にそれぞれ切削工具によって係合溝21Aを形成する。その後、パネル本体21の係合溝21Aに第一の係合片部223及び第二の係合片部225を配置し、この状態から、図4の(b)に示すように、第一の係合片部223をローラプレスRPによって第二の係合片部225に近接する向きにかしめれば、補強金具22がパネル本体21に装着された状態に維持される。パネル本体21に取り付けた補強金具22のカバー部222は、パネル本体21の一方の表面21bに沿うように延在し、面材20の居室に臨む見付け面の一部を構成している。
スペーサ部材23は、図4の(c)、図4の(d)及び図5に示すように、補強金具22の取付基板部221に対向する見込み壁部231と、見込み壁部231の一端部からほぼ直角となるように延在した見付け壁部232とを有したものである。このスペーサ部材23には、見込み壁部231に係止片部233及び遮光片部234が設けてあり、見付け壁部232の延在端部に溝カバー部235及びフック部236が設けてある。
係止片部233は、見込み壁部231の延在縁部から見付け壁部232に対向するように屈曲した部分である。係止片部233の外表面には、係止片部233の先端側に向けて漸次突出量が小さくなるように傾斜した爪突起233aが設けてある。遮光片部234は、見込み壁部231の外表面において見付け壁部232との連結部に近接した部分(見込み壁部231において廊下側寄りとなる部分)から湾曲状に突出したヒレ状部分である。溝カバー部235は、見付け壁部232の延在端部から溝カバー部235に沿って延在した後、見込み壁部231に対向する方向に向けてほぼ直角に屈曲したものである。この溝カバー部235において屈曲した部分の寸法は、パネル本体21に形成した係合溝21Aの底面に対応する長さに形成してある。フック部236は、見付け壁部232において係止片部233に対向する内表面から突出した後、見込み壁部231から離隔する方向に屈曲し、さらに係止片部233から離隔する方向に屈曲したものである。このフック部236は、見込み壁部231の溝カバー部235を係合溝21Aの底面に当接させた場合に、補強金具22のフック受部224に係合することのできる位置に設けてある。
図5に示すように、このスペーサ部材23は、硬質樹脂と軟質樹脂との二色成形によって上述の各部が一体となるように成形してある。より具体的には、見込み壁部231、見付け壁部232及び遮光片部234が軟質の弾性樹脂によって成形してあるとともに、係止片部233、溝カバー部235及びフック部236が比較的硬質の樹脂によって成形してある。また、見込み壁部231及び見付け壁部232の外周側となる表面には、係止片部233及び溝カバー部235に連続するように薄肉の被覆層237が設けてある。被覆層237については、薄肉であるため、見込み壁部231及び見付け壁部232とともに弾性変形することが可能である。
このスペーサ部材23は、図4の(d)に示すように、フック部236を補強金具22のフック受部224に係合させるとともに、係止片部233の爪突起233aを補強金具22のカバー部222において直角に屈曲した延在端部に係合させることにより、補強金具22を介してパネル本体21に装着してある。スペーサ部材23において補強金具22に係合する部分は、いずれも硬質の樹脂によって成形してあるため、外力が加えられた場合にも容易に脱落するおそれはない。また、外表面のすべてが硬質樹脂によって覆われているため、コーティングを施すことが可能である。従って、軟質樹脂が露出するものに比べて汚れに強いばかりでなく、木製のパネル本体21との色合わせも容易に行うことが可能である。なお、具体的な例を示せば、本実施の形態の場合、パネル本体21の見込み面21aから見込み壁部231までの距離が約10mmとなるように構成したスペーサ部材23を適用している。
アンダカバー24は、図6の(a)及び図6(b)に示すように、パネル本体21の下面に形成した装着溝21Bを介してパネル本体21の下面両縁部に取り付けられるもので、それぞれ圧入基部241及びクッション部242を有している。圧入基部241は、パネル本体21の装着溝21Bに圧入される中実部分である。クッション部242は、圧入基部241をパネル本体21の装着溝21Bに圧入した場合に装着溝21Bから両側表面にわたる部分の下面を覆うもので、中空のチューブ状に構成してある。このアンダカバー24は、スペーサ部材23の遮光片部234と同様の弾性材によって一体に成形したものである。
図2に示すように、上記のように構成した面材20と、吊り元となる一方の縦枠(以下、吊り元枠12という)との間には、ヒンジ30が構成してある。ヒンジ30は、吊り元枠12に対して面材20を鉛直方向に沿った軸芯を回転中心として回転可能に支持させるもので、ヒンジピン310及びヒンジアーム320を備えている。図1に示すように、本実施の形態では、面材20と吊り元枠12との間の上下2カ所に同一の構成を有したヒンジ30が設けてある。なお、ヒンジ30は必ずしも2カ所である必要はなく、3カ所以上に設けるようにしても良い。
ヒンジピン310は、図7の(a)に示すように、一方の端部が尖端となるように構成した摺動軸部311と、摺動軸部311の他端部に設けた太径の取付柱状部312とを有している。摺動軸部311と取付柱状部312との間には、取付柱状部312よりも外径の大きなフランジプレート313が設けてある。このヒンジピン310は、吊り元枠12に設けた切欠12cを介して取付柱状部312を吊り元枠12の内部に嵌合させることにより、摺動軸部311が上方に向いた状態で吊り元枠12に取り付けられる。吊り元枠12に取り付けた摺動軸部311の軸芯は、図2に示すように、吊り元枠12の見付け面12aを構成する円柱の軸芯に合致している。すなわち、ヒンジピン310は、図3に示すように、吊り元枠12の見付け寸法MSを二等分する鉛直方向に沿った二等分面Vよりも枠体10の内周側に軸芯を有するように吊り元枠12の見付け寸法の範囲内に取り付けられることになる。図8の(a)に示すように、吊り元枠12の切欠12cは、ヒンジピン310における摺動軸部311の軸方向に沿った寸法よりも大きな寸法に形成してあり、ヒンジピン310における摺動軸部311の尖端よりも上方に、後述するヒンジアーム320の摺動ガイド部321を挿入することのできる隙間が確保してある。なお、本実施の形態では、鋼材等の金属によって摺動軸部311、取付柱状部312及びフランジプレート313を一体に成形したヒンジピン310を適用している。
ヒンジアーム320は、図7の(b)に示すように、円筒状を成す摺動ガイド部321と、摺動ガイド部321から接線方向に延在した旋回アーム板部322と、旋回アーム板部322の延在端部から略直角方向に屈曲した取付板部323とを有したもので、鋼材等の金属によって成形してある。摺動ガイド部321は、筒内部にヒンジピン310の摺動軸部311を摺動可能に嵌合させることのできる寸法に形成してある。旋回アーム板部322は、取付板部323を補強金具22の取付基板部221に当接させた場合にスペーサ部材23の見込み壁部231及び補強金具22のカバー部222を超えて外部に突出する寸法を有している。より具体的に説明すると、旋回アーム板部322は、摺動ガイド部321の軸芯からスペーサ部材23の見込み壁部231までの距離が、摺動軸部311の軸芯から吊り元枠12の2つの見込み面12aまでの距離のいずれよりも大きくなるように設定してある。換言すれば、摺動軸部311の軸芯から吊り元枠12の2つの見込み面12aまでの距離が、いずれも摺動ガイド部321の軸芯から面材20の見込み面20aまでの距離よりも小さくなるように吊り元枠12の見付け寸法MSが設定してある。本実施の形態では、図3中の実線で示すように、面材20を閉じた状態において吊り元枠12の見込み面12aと面材20の見込み面20aとの間に手指を挿入することが困難な隙間A、例えば約5mmの隙間を確保することができるように、摺動軸部311の軸芯から吊り元枠12の内周側見込み面12aまでの距離に対して、摺動ガイド部321の軸芯からスペーサ部材23の見込み壁部231までの距離が約5mmだけ長くなるように設定してある。
このヒンジアーム320は、図4の(c)に示すように、スペーサ部材23を取り外した状態で取付板部323を補強金具22の取付基板部221に重ね合わせ、この状態から取付板部323及び取付基板部221を介してパネル本体21にネジSを螺合することにより面材20に取り付けてある。面材20に取り付けたヒンジアーム320は、図3に示すように、旋回アーム板部322の一部が面材20の見込み面20aにおいて居室側に偏った位置からカバー部222を超えて突出し、かつ摺動ガイド部321の軸芯が面材20の居室に臨む見付け面よりも突出した位置に配置された状態となる。
この面材20を吊り元枠12に支持させるには、図8の(b)に示すように、ヒンジピン310の摺動軸部311にヒンジアーム320の摺動ガイド部321を嵌合させ、その後、摺動軸部311の上方域にキャップ部材40を装着することにより、吊り元枠12に対する面材20の上方への移動を規制すれば良い。この状態においては、図9に示すように、吊り元枠12に対して面材20が摺動軸部311の軸芯を中心として回転可能に支持されることになる。また、吊り元枠12において居室に臨む部分には、ヒンジ30を取り付けるために設けた切欠12cの相互間、最も上方の切欠12cよりも上方となる部分、最も下方の切欠12cよりも下方となる部分が、それぞれ居室側に突出した状態にあり、閉じた状態の面材20の居室に臨む表面20bよりも見込み方向に突出した複数の突出部12Aが構成されている。
上述したように、この建具では、図3に示すように、摺動軸部311の軸芯が吊り元枠12の見付け寸法の範囲内に位置され、かつ摺動軸部311の軸芯から吊り元枠12の2つの見込み面12aまでの距離がいずれも摺動軸部311の軸芯からスペーサ部材23の見込み壁部231までの距離よりも小さくなるように吊り元枠12の見付け寸法MSを設定している。さらに、吊り元枠12においてヒンジ30の上下となる部分に配置される突出部12Aの見付け面12aは、摺動軸部311の軸芯を中心とし、かつ面材20の居室に臨む表面20bよりも見込み方向に突出した円柱状の曲面を有している。従って、吊り元枠12に当接することなく180°の範囲に面材20を回転させることが可能となる。
しかも、吊り元枠12の見付け寸法MSを二等分する二等分面Vよりも枠体10の内周側となる見付け寸法の範囲内に摺動軸部311の軸芯を設定しているため、摺動軸部311の軸芯を中心として面材20が開いた場合、面材20の吊り元側に位置する見込み面20aおいて居室に臨む縁部20R(以下、単に「吊り元縁部20R」という)については吊り元枠12の見付け面12aとの隙間が漸次減少することになる。従って、面材20を開閉する際に吊り元枠12と面材20の吊り元縁部20Rとの間に手指を挿入することが困難となり、手指が挟まる事態を招来するおそれがない。
一方、面材20の見込み面20aと吊り元枠12の見込み面12aとの間においては、面材20を開くに従って隙間が増大するようになる。しかしながら、上述の建具では、面材20を閉じた状態においてパネル本体21の見込み面21aが吊り元枠12の見込み面12aから手指が挟まり得ない位置(本実施の形態ではパネル本体21の見込み面21aが吊り元枠12の見込み面12aから距離B=約15.5mm離れた位置)までしか無く、パネル本体21の見込み面21aから吊り元枠12の見込み面12aまでの隙間がカバー部222によって覆ってある。従って、面材20の見込み面21aと吊り元枠12の見込み面12aとの間に手指が挿入された状態で面材20を閉じた場合にも、手指が怪我するおそれがない。
しかも、外観に空間として現れる吊り元枠12と面材20との間の隙間Aには、面材20に設けたスペーサ部材23の遮光片部234が吊り元枠12の見込み面12aに当接するように介在するため、居室と廊下との間で明かりが漏れたり、居室と廊下とで空気が流通する事態を招来することもない。
なお、上述した実施の形態では、居室と廊下との間を仕切る壁Wに設けられたドアを例示しているが、ヒンジ30を介して枠に面材20を回転可能に支持させたものであれば、その他のドアや開き窓にも同様に適用することが可能である。この場合、面材20の回転中心は必ずしも鉛直方向に沿っている必要はなく、例えば面材20の回転中心が水平方向に沿って延在するものであっても良い。
また、上述した実施の形態では、吊り元枠12の見付け寸法MSを二等分する二等分面Vよりも枠体10の内周側に軸芯を有するようにヒンジ30を設けているが、本発明は、図10に示すように、枠12の見付け寸法MSを二等分する二等分面Vを含み、かつ枠12の内周側となる見付け寸法の範囲内に面材20の回転中心が位置すれば、その他の箇所にヒンジ30を設けても良い。
すなわち、図10の(a)に示すように、実施の形態と同様、枠12の見付け寸法MSを二等分する二等分面Vよりも枠体10の内周側に回転中心Cが位置するようにヒンジ30を設けた場合には、面材20を180°開くと吊り元縁部20Rと枠12との隙間が減少することになる。また、図10の(b)に示すように、枠12の見付け寸法MSを二等分する二等分面V上に回転中心C′が位置するようにヒンジ30を設けた場合には、面材20を180°開いても吊り元縁部20Rと枠12との隙間が同じとなる。これに対して図10の(c)に示すように、枠12の見付け寸法MSを二等分する二等分面Vよりも枠体10の外周側に回転中心C″が位置するようにヒンジ30を設けた場合には、面材20を180°開くと吊り元縁部20Rと枠12との隙間が増大することになる。このため、面材20が閉じた状態で枠12との隙間を小さく設定したとしても、面材20が開いた場合に手指の挿入が可能となり、そのまま面材20を閉じた場合に手指が挟まれる事態を招来し得る。従って、図10の(a)もしくは図10の(b)を満たすように枠12にヒンジ30を設ければ、手指が挟まる事態を招来することがない。なお、図10において実施の形態と同様の構成については同一の符号が付してある。
さらに、上述した実施の形態では、枠12にヒンジピン310を設ける一方、面材20に摺動ガイド部321を設けるようにしているが、上述の条件を満たすのであれば、枠12に摺動ガイド部321を設ける一方、面材20にヒンジピン310を設けるようにしてももちろん良い。
またさらに、上述した実施の形態では、パネル本体21の下面に弾性材から成るアンダカバー24を装着するようにしているため、仮に面材20の下面が足指に衝突したとしても、足指が痛むことがない。しかしながら、本発明ではアンダカバーは必ずしも必要ではない。
なお、実施の形態で記載した値はあくまでも例示のためであって本願発明を何ら限定するものではなく、その他の値をとるように構成してももちろん良い。
12 吊り元枠、12A 突出部、12a 見付け面、20 面材、20b 面材の表面、20R 吊り元縁部、23 スペーサ部材、30 ヒンジ、A 隙間、C 回転中心、MS 枠の見付け寸法、V 二等分面、W 壁

Claims (4)

  1. ヒンジを介して枠に面材を回転可能に支持させた建具において、
    前記枠は、前記面材の一方の表面よりも見込み方向に突出した複数の突出部を有し、
    前記複数の突出部は、互いの間に間隔を確保して前記枠の長手方向に沿って設けられ、
    前記枠の長手方向に沿って隣接する前記突出部の相互間には、前記枠の見付け寸法の範囲内に軸芯が位置するように前記ヒンジのヒンジピンを配設したことを特徴とする建具。
  2. 前記枠の見付け寸法を二等分する二等分面上、もしくは前記二等分面よりも前記枠の内周側となる位置に前記ヒンジピンの軸芯を配置するとともに、
    前記ヒンジピンの軸芯から前記枠の2つの見込み面までの距離がいずれも前記ヒンジピンの軸芯から前記面材の見込み面までの距離よりも小さくなるように前記枠の見付け寸法を設定したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記突出部の見付け面は、前記ヒンジピンの軸芯を中心とした円柱状の曲面を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記面材の見込み面に弾性材を有するスペーサ部材を保持させたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
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