JP2017071880A - 丸編機における電磁選針装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】揺動片と揺動片キャンセルカムとの接触による摩耗を軽減させた電磁選針装置における揺動片キャンセルカムを提供する。【解決手段】揺動片母材に揺動可能に嵌合されて横方向の両端部に被吸着部を有する揺動片6と、被吸着部6a、6bを電磁的に選択して吸着する吸着部4を含む作用面3を有する本体ブロック20と、本体ブロックに設けられて、揺動片を作用面上で当該吸着部に案内する揺動片キャンセルカム2とを有する電磁選針装置Sにおいて、作用面における揺動片キャンセルカムは、吸着部に縦方向Yに接近するほど対向面に対して進出し、遠くなるほど後退する傾斜形状を有し、かつ、横方向Xの両端部から中央部に向かって対向面に対して次第に進出する両傾斜面51を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、丸編機において選針を電磁的に行う電磁選針装置に関する。
従来から、複数の編針1を滑動自在に針溝に収容したシリンダを回動させて、筒状の編地を編成する丸編機が知られており、図12のように、丸編機のシンカー42は給糸される編針1の両隣に位置しており、編針1とシンカー42は周方向(縦方向)Yに沿って交互に配置される。前記シリンダの回動により編針1は上下方向Zに運動し、この編針1に対して、シンカー42の上部のシンカートップ43が例えば直交するように、シンカー2が径方向(横方向)Xに前後運動し、両者は同期して同一動作を繰り返す。
丸編機において例えばジャカード編成を行うためには、選針を行う必要がある。選針とは、編針やシンカー等の編みツールを作用又は非作用状態に切り替え、編みツールの軌道を変えることをいう。この選針を行う装置として、従来から永久磁石と電磁石を組み合わせた電磁選針装置が使用されてきた。
揺動片母材に揺動可能に嵌合されて被吸着部を有する揺動片と、被吸着部を選択的に吸着する磁石部材とからなる電磁選針装置には、例えば特開平9−111621号(特許文献1)のように磁石部材を永久磁石及びその両側に接続された2つの電磁石により、中央をピボット的に保持された揺動片の両端部を選択的に吸着することによって選針を行う電磁選針装置があり、揺動片の両端部に設けられた被吸着部を柄情報信号に基づいて選択的に吸着することにより、揺動片が揺動片レージングカムと係合するか否かによって選針が行われる。
また、特開平9−21042号(特許文献2)のような電磁選針装置は、揺動片の両端部の被吸着部にそれぞれ対応する電磁石などの吸着部を設置し選択的に吸着させるものである。当該装置においては、揺動片をピボット的に保持している揺動片母材により揺動片が揺動する範囲はある程度制限されているものの、揺動片が揺動して傾いた状態では、どちらか一方の被吸着部と吸着部の離間距離が広くなり、吸着力が作用しづらく、また揺動片が傾きのない状態になるまでの揺動片の揺動する距離が長くなる結果、正確な選針が行えないものとなる。このため、揺動片が電磁石などの吸着部に進入する前に、揺動自在な状態にある揺動片を傾斜面により傾きがない状態にガイドする揺動片キャンセルカムが知られている。
図13は従来の揺動片キャンセルカムを備えた電磁選針装置の(a)底面図、(b)側面図及び(c)正面図である。(a)のように、揺動片6は、シリンダの回動方向に従い、電磁選針装置上を白矢印の方向に通過する。電磁選針装置は、吸着部4(図5)の第1吸着部材4aおよび第2吸着部材4bが離間して配置され、同一面上で作用する。この作用面3を斜線で示す。(c)のように、揺動片キャンセルカム2の傾斜面は(a)の作用面3の一部を占めるものであり、作用面3において第1、第2吸着部材4a、4bを直線的に結ぶ区域を吸着区域41とし灰色で示す。その吸着区域41が延びる方向を横方向(シリンダの径方向)X、その横方向Xと直交する方向を縦方向(シリンダの回動(周)方向)Yと、横方向Xおよび縦方向Yと直交して作用面3の垂直方向を(b)のように上下方向Zと定義する。
図13(a)のようにシリンダの回動方向に対する吸着区域41の直前から回動方向とは逆方向に作用面3の端までを占める平面であって、かつ吸着区域41の直前が、(c)のように作用面に対向する平面である対向面(水平面)に対して最も進出している部分であり、逆方向に行くにつれて対向面から離れて後退していき、作用面3の端では揺動片母材により揺動範囲が規制されている揺動片6の傾きが最大となったときの揺動片6の最も対向面から離れた部分よりもさらに離れた位置まで後退した平面であり、これに被吸着部6a、6bを接触させ、揺動片6を傾きのない姿勢にガイドしている。
すなわち、選針前には被吸着部6の第1、第2被吸着部6a、6bと、それに対応する吸着部4の第1、第2吸着部材4a、4bとのそれぞれの離間距離はほぼ同一となって、揺動片6は傾きのない姿勢となり、スムーズに吸着されて電磁選針装置は正常に作用する。
特開平9−111621号 特開平9−21042号
しかし、近年の技術の進歩による丸編機の稼動速度の高速化に伴い、以下のとおり、揺動片と揺動片キャンセルカムとの接触時において強い衝撃を生じる場合があった。
図14は揺動片が図13の揺動片キャンセルカムによってガイドされていく過程における、(a)はA位置の、(b)はB位置の、(c)はC位置の、(d)はD位置の断面図である。従来揺動片と揺動片キャンセルカムの接触において、揺動片キャンセルカムの傾斜面は平面であるのに対し、揺動片はその前の選針により揺動して傾いた状態であることが多く、この場合(b)のように揺動片の端点の一点で傾斜面と接触するため、接触時の衝撃や摩擦はこの一点に集中し、揺動片と揺動片キャンセルカムの両者の摩耗を引き起こしやすい問題があった。
本発明は、前記問題点を解決して、揺動片と揺動片キャンセルカムとの接触による摩耗を軽減させた電磁選針装置における揺動片キャンセルカムを提供することを目的とする。
本発明の一構成にかかる電磁選針装置における揺動片キャンセルカムは、揺動片母材に揺動可能に嵌合されて横方向の両端部に被吸着部を有する揺動片と、前記被吸着部を電磁的に選択して吸着する吸着部を含む作用面を有する本体ブロックと、前記本体ブロックに設けられて、前記揺動片を前記作用面上で当該吸着部に案内する揺動片キャンセルカムとを有する電磁選針装置において、前記作用面における前記揺動片キャンセルカムは、前記吸着部に縦方向に接近するほど対向面に対して進出し、遠くなるほど後退する傾斜形状を有し、かつ、横方向の両端部から中央部に向かって対向面に対して次第に進出する両傾斜面を含むことを特徴とする。
この構成によれば、揺動片の揺動により被吸着部の面が、揺動片キャンセルカムとの接触時に傾斜していても、揺動片キャンセルカムの傾斜面と面接触、つまり面に沿って接触するので、従来のように接触による衝撃や摩擦が一点に集中することなく面上に分散され軽減されるので、両者の摩耗を軽減させることができる。
本発明では、前記揺動片と接触するときに、当該揺動片の揺動による傾斜に応じて被吸着部と、前記揺動片キャンセルカムの横方向の両端部のいずれかの傾斜面とが面接触してもよい。この場合、被吸着部の面が傾斜していても、揺動片キャンセルカムのいずれかの傾斜面と面接触するので、両者の摩耗をより軽減させることができる。
本発明では、前記両傾斜面は曲面であってもよく、縦方向に同じ位置であれば横方向に直線であってもよい。
本発明では、前記作用面における前記揺動片キャンセルカムは、前記吸着部から縦方向に遠い第1作用面と近い第2作用面を有し、前記第1作用面は前記両傾斜面を有し、前記第2作用面は平面であることが好ましい。この場合、揺動片が揺動片キャンセルカムと接触する作用面の軌道上で面接触するので、両者の摩耗をより軽減させることができる。
また、本発明では、前記吸着部と前記第2作用面とは面一であって、第2作用面は吸着部4と略同一距離対向面に進出した平面を有することも好ましい。さらに、前記揺動片が前記揺動片キャンセルカムにより案内された後、前記揺動片の両端部に設けられた第1、第2被吸着部と、前記本体ブロックの吸着部の第1、第2吸着部材とが、相対向して吸着されるときにそれぞれ略同一の離間距離となって電磁的に選択され吸着されることも好ましい。この場合、揺動片は本体ブロックにスムーズに吸着される。
揺動片キャンセルカムが揺動片の被吸着部と接触するのは両端部であるので、両端部の傾斜面が確保されていれば、中央部の形状は山型形状でも平面状または溝形状でもよく、特に限定されない。
本発明の他の構成にかかる電磁選針装置における本体ブロックは、前記揺動片キャンセルカムを備えている。この構成によれば、従来よりも揺動片と揺動片キャンセルカムの摩耗を軽減できる電磁選針装置における本体ブロックを得ることができる。
本発明のさらに他の構成にかかる前記電磁選針装置は、前記本体ブロックを含む。この構成によれば、従来よりも揺動片と揺動片キャンセルカムの摩耗を軽減できる電磁選針装置を得ることができる。
本発明は、揺動片の揺動により被吸着部の面が、揺動片キャンセルカムとの接触時に傾斜していても、揺動片キャンセルカムの傾斜面と面接触するので、従来のように接触による衝撃や摩擦が一点に集中することなく面上に分散され軽減されるので、両者の摩耗を軽減させることができる。それに伴い、編機の高速化が実現できる。
本発明の一実施形態に係る電磁選針装置を使用した丸編機を示す正面図である。 電磁選針装置における各部の配列図である。 図2のii−ii断面図である。 本発明の実施例1における揺動片キャンセルカムを取り付けた電磁選針装置の(a)底面図及び(b)側面図である。 電磁選針装置における各部の配置を示す斜視図である。 揺動片が図3の揺動片キャンセルカムによってガイドされていく過程における、(a)はA位置の、(b)はB位置の、(c)はC位置の、(d)はD位置の断面図である。 図4の破線部の揺動片と揺動片キャンセルカムとの接触領域を拡大した図である。 (a)は図7のI断面図、(b)は図7のII断面図、(c)は図7のIII断面図、(d)は図7のIV断面図である。 傾きのある揺動片の電磁選針装置との接触位置を示す、図7を矢印方向から見た側面図である。 本発明の実施例2における揺動片キャンセルカムを取り付けた電磁選針装置の(a)底面図及び(b)側面図である。 本発明の実施例3における揺動片キャンセルカムを取り付けた電磁選針装置の(a)底面図及び(b)側面図である。 編針とシンカーの位置関係を示す斜視図である。 従来の揺動片キャンセルカムを取り付けた電磁選針装置の(a)底面図、(b)側面図及び(c)正面図である。 揺動片が図1の揺動片キャンセルカムによってガイドされていく過程における、(a)はA位置の、(b)はB位置の、(c)はC位置の、(d)はD位置の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電磁的に選針を行う丸編機10を示す正面図である。この丸編機10は、後述する電磁選針装置Sを使用して筒状の編地を編み立てる編成部12と、編み立てられた筒状の編地を巻き取る巻取部13と、丸編機全体を制御する制御部16とを備えている。
図1において、複数個の脚21によって支持されたベッド22の上方に編成部12が設置されている。ベッド22上には複数本のポスト24が立てられてあり、その上部は連結部材によって水平部材25が固定されている。水平部材25に給糸部9が支持されている。編成部12は、制御部の制御により、図示しない複数の編針を滑動自在に針溝に収容したシリンダを図示しない伝達手段を介してメインモータ15による駆動で回動させ、編針に給糸部9を経由して、図示していない外部のボビンスタンドから糸11を供給させて螺旋状に編目を積み重ね、筒状の編地を編み立てる。編み立てられた編地は、ベッド22の下方に設置された複数の巻取ローラを含む巻取部13により巻き取られる。
図2は、電磁選針装置Sにおける編針1、シンカー42、揺動片母材5、揺動片6、複数のシンカーカム(インナー、アウター)31、32、中間部材33、および揺動片レージングカム34などの配列図を示す。図3は図2のii−ii断面図を示す。シンカー42は、インナーシンカーカム31、アウターシンカーカム32、および中間部材33の作用により、シリンダの径方向(横方向)Xに摺動する。編針1はシンカー42の動作と同期して上下方向Zに運動する。
図4は、揺動片6と揺動片キャンセルカム2を取り付けた本体ブロック20とを備えた電磁選針装置Sの(a)底面図及び(b)側面図である。(a)のように本体ブロック20は、縦方向(シリンダの周方向)Yに沿って揺動片6と接触する作用面3をもち、揺動片6を作用面3上で吸着部4に案内する揺動片キャンセルカム2を有する。本実施例の本体ブロック20は例えば略直方体のような形状の構造体である。
図4(a)のように、電磁選針装置Sに取り付けられた吸着部4(図5)は、横方向(シリンダの径方向)Xの両端部に第1吸着部材4a、第2吸着部材4bを有し、例えば制御電磁石からなる。揺動片6は、同様に横方向Xの両端部に第1被吸着部6a、第2被吸着部6bを有する。揺動片6が揺動片キャンセルカム2に案内されて吸着区域41に進入するとき、電磁選針装置Sは、予め設定した所定の柄情報によって制御部16(図1)から出力された信号に基づき、吸着部4(図5)の第1吸着部材4a、第2吸着部材4bがそれぞれ対応する揺動片6の第1被吸着部6a、第2被吸着部6bに吸着される。
図5は、揺動片母材5、揺動片6、揺動片キャンセルカム2、吸着部4および揺動片レージングカム34の配置を示す斜視図である。揺動片レージングカム34に乗り上げて揺動片母材5および揺動片6が横方向Xに動作し、揺動片キャンセルカム2が縦方向Yに動作する。
作用面3(図4)における揺動片キャンセルカム2は、前記吸着部4から縦方向Yに接近するほど対向面に対して進出し、これにより水平面であるダイヤルに対して進出し、離間するほど後退する傾斜形状50を有する。
作用面3(図4)における揺動片キャンセルカム2は、前記傾斜形状50に形成されているとともに、以下の形状を有する。すなわち、揺動片6の揺動による傾斜に応じて、揺動片6と接触し始める、図5の吸着部4から縦方向Yに遠い第1作用面51が、横方向Xの両端部から中央部に向かって対向面(水平面)に対し次第に進出する両傾斜面51a、51bをもち、縦方向Yに沿って次第に両傾斜面51a、51bが小さい傾斜角度となる。両傾斜面51a、51bにおいて縦方向Yに同じ位置であれば横方向Xに直線である。各傾斜面51a、51bはそれぞれ曲面となる。この例では第1作用面51は稜線Rを有する逆山型であり、傾斜面50において縦方向Yに沿って稜線Rの高さが次第に低くなる(図4参照)。なお、両傾斜面51a、51bは縦方向Yに同じ位置で横方向Xに直線ではなく曲線であってもよい。そして、吸着部4から縦方向Yに接近した第2作用面52では平面状である。吸着部4と第2作用面とは面一である。また、第2作用面は吸着部4と略同じ距離対向面に進出する平面である。
図6は揺動片6が図4の揺動片キャンセルカム2によって案内される過程における、(a)はA位置の、(b)はB位置の、(c)はC位置の、(d)はD位置の断面図である。図6(a)のように揺動片6が傾いている場合、(b)のようにB位置で揺動片6の傾きの大きい場合に応じて揺動片キャンセルカム2の第1作用面51の傾斜面51a、51bの傾斜角度が大きいので、揺動片6の被吸着部6a、6bの面と、揺動片キャンセルカム2の傾斜面51bとが面に沿って接触(面接触)している。(c)のようにC位置で、揺動片6の傾きが次第に小さくなると、揺動片キャンセルカム2の第1作用面51の傾斜面51a、51bの傾斜角度も次第に小さくなるので、同様に揺動片6と揺動片キャンセルカム2が面接触している。その後、接触時に接触するのは点でなく辺となる。その後、(d)のようにD位置では、揺動片キャンセルカム2は吸着部4の直前で平面状となり、揺動片6は傾きのない姿勢に案内される。なお、図6では、第2被吸着部6bが接触している場合を示しているが、揺動片6の傾きが逆で第1被吸着部6aが接触する場合であっても同様である。
こうして、揺動片6が揺動片キャンセルカム2と接触する作用面3の軌道上全体で面接触する。
図7は図4の破線部の揺動片6と揺動片キャンセルカム2との接触領域を拡大した図である。揺動片6はピボット的に保持されており、被吸着部6a、6bが突出する形状になっているため、被吸着部が接触する領域は揺動片キャンセルカム2の両端に存在するものとなり、中央では接触しない。また図8の(a)は図7のI位置の断面図、(b)はII位置の断面図、(c)はIII位置の断面図、(d)はIV位置の断面図である。また図9は傾きのある揺動片6の揺動片キャンセルカム2との接触位置を示す、図7を白矢印の方向から見た側面図である。揺動片6はピボット的に保持されていることから、図9で示すとおり、揺動片6の傾きによって、揺動片6と揺動片キャンセルカム2との接触位置は異なり、揺動片6の傾きが最も大きいI位置で接触し、揺動片6の傾きが小さくなるにつれてII位置、III位置、IV位置と、接触位置が吸着部4に近い位置となる。このように、揺動片6の傾きが異なると揺動片6と揺動片キャンセルカム2との接触位置も異なる。そして、作用面3における揺動片キャンセルカム2は各接触位置で揺動片6の接触する面の傾きに対応しており、前記4つの位置に限らずどの位置においても、ほぼ一致する形状である。
このように、揺動片の傾きが異なると、揺動片と揺動片キャンセルカムとの接触位置が異なり、そしてその異なる位置において揺動片キャンセルカムの傾斜はそれぞれ揺動片の傾きとほぼ一致するため、揺動片がどの傾きであっても、揺動片キャンセルカムと接触するときは面に沿って接触するものとなる。
こうして、本実施例の揺動片キャンセルカムの曲面により揺動片がどのように傾いている場合であっても、揺動片キャンセルカムとは従来のように一点ではなく面に沿って接触させることができ、接触による衝撃や摩擦が一点でなく接触面上に分散され、揺動片や揺動片キャンセルカムの摩耗が軽減される。また、揺動片の傾きによって揺動片キャンセルカムとの接触位置が異なることにより、接触位置を分散できることで磨耗がより軽減される。
なお、本発明は揺動片と揺動片キャンセルカムの接触による衝撃や摩擦を一点でなく分散できればよいため、厳密に接触面が完全同一であることまで要求するものでなく、前記作用面における縦方向において吸着区域に近いほど上方向に高く、作用面の端の方向に行くにつれて低くなっており、かつ作用面における横方向においては両端が最も低く、中央に行くにつれて高くなっていれば、一点でなく複数点、またはある程度の長さの同じような接触面を形成でき、または被吸着部と揺動片キャンセルカムが点で接触してから案内され面で接触するようになるまでの時間や距離が短縮されることにより、接触による衝撃や摩擦が分散できるため摩耗は軽減され、本発明の目的は達成できる。
図10は本発明の第2実施形態における揺動片キャンセルカムを備えた電磁選針装置の(a)底面図及び(b)側面図である。また、図11は本発明の第3実施形態における揺動片キャンセルカムを備えた電磁選針装置の(a)底面図及び(b)側面図である。第2、第3実施形態は、作用面における揺動片キャンセルカム以外の構成はともに第1実施形態と同一である。揺動片が揺動片キャンセルカムと接触するのは揺動片の両端の被吸着部であり、図7、図8に示すように揺動片キャンセルカムの曲面における接触領域はこの被吸着部が届く両端のみであって、中央部分は接触し得ない。このため中央部はどのような形状でもよく、第1実施形態のように山型形状以外に、第2実施形態のように平面状の傾斜面7でもよく、第3実施形態のように溝形状8でもよい。この第2、第3実施形態とすることで、作用面における揺動片キャンセルカムの構造はより複雑になり加工等の手間がかかるものの、針油の通りが良くなることや、電磁選針装置の重量を減らしかつ尖った部分が無くなり作業性が向上すること、揺動片キャンセルカムから揺動片を遠ざけてさらに入念に接触を防ぐことなどの利点を有する。
なお、これらの実施例に限定されるものではなく、例えば中央の高くなっている部分を削って丸くしたり角ばらせたりさせてもよく、揺動片と揺動片キャンセルカムとの接触領域以外はどのような形態でもよい。
[試験データ]
従来の揺動片キャンセルカムと、本発明の揺動片キャンセルカムの磨耗軽減効果を実際に確認する耐久試験を行った。
耐久試験は電磁選針装置を搭載した丸編機を用いて、従来の平面形状の揺動片キャンセルカムを用いた場合と、本発明の揺動片キャンセルカムを用いた場合で行い、それぞれ編機を100万回転稼動させた後の揺動片及び揺動片キャンセルカムの摩耗を調査した。使用した試験機は19インチ20ゲージの電子柄編機で、稼動速度は規定速度36RPMを超える48RPMで行った。
その結果、従来の平面状の揺動片キャンセルカムを使用した場合は、揺動片の両端に約0.1mm程度の摩耗が発生した。
このような摩耗が発生すると、吸着部材と被吸着部の距離が変わり吸着が正確に作用しなかったり、選針により傾いた揺動片が正確に揺動片レージングカムと係合できなかったりなど、選針ミスの原因となるため、交換が必要となる。
一方、同条件の下、本発明の揺動片キャンセルカムを使用した場合は、従来の場合のような揺動片の両端の摩耗は特に見られなかった。
これにより、本発明の揺動片キャンセルカムは揺動片と揺動片キャンセルカムの接触による摩耗を低減させたといえる。また、本試験は規定速度よりも速い速度で稼動しても摩耗が発生しておらず、丸編機の高速化が期待できる。
このように、本発明では、揺動片と揺動片キャンセルカムの接触が一点でなく接触面上で行われることにより分散され衝突時の衝撃や摩擦による磨耗を軽減し、それにより選針ミスを減少させ、また揺動片及び揺動片キャンセルカムの耐用期間を長くすることができ、また、丸編機の稼動速度の高速化を進めることが可能となる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1:編針
2:揺動片キャンセルカム
3:作用面
4:吸着部
4a:第1吸着部材
4b:第2吸着部材
41:吸着区域
5:揺動片母材
6:揺動片
6a:第1被吸着部
6b:第2被吸着部
7:平面状の傾斜面
8:溝
20:本体ブロック
42:シンカー
43:シンカートップ
50:傾斜形状
51:傾斜面(第1作用面)
52:第2作用面
S:電磁選針装置
X:横方向
Y:縦方向

Claims (12)

  1. 揺動片母材に揺動可能に嵌合されて横方向の両端部に被吸着部を有する揺動片と、前記被吸着部を電磁的に選択して吸着する吸着部を含む作用面を有する本体ブロックと、前記本体ブロックに設けられて、前記揺動片を前記作用面上で当該吸着部に案内する揺動片キャンセルカムとを有する電磁選針装置において、
    前記作用面における前記揺動片キャンセルカムは、
    前記吸着部に縦方向に接近するほど対向面に対して進出し、遠くなるほど後退する傾斜形状を有し、かつ、
    横方向の両端部から中央部に向かって対向面に対して次第に進出する両傾斜面を含むことを特徴とする、
    電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  2. 前記揺動片と接触するときに、当該揺動片の揺動による傾斜に応じて被吸着部と、前記揺動片キャンセルカムの横方向の両端部のいずれかの傾斜面とが面接触する、請求項1に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  3. 前記両傾斜面は曲面である、請求項1又は2に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  4. 前記両傾斜面は縦方向に同じ位置であれば横方向に直線である、請求項1又は2に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  5. 前記作用面における前記揺動片キャンセルカムは、前記吸着部から縦方向に遠い第1作用面と近い第2作用面を有し、前記第1作用面は前記両傾斜面を有し、前記第2作用面は平面である、請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  6. 前記吸着部と前記第2作用面とは面一であって、第2作用面は吸着部4と略同じ距離対向面に進出した平面を有する、請求項5に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  7. 前記揺動片が前記揺動片キャンセルカムにより案内された後、前記揺動片の両端部に設けられた第1、第2被吸着部と、前記本体ブロックの吸着部の第1、第2吸着部材とが、相対向して吸着されるときにそれぞれ略同一の離間距離となって電磁的に選択され吸着される、請求項1から6のいずれか1項に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  8. 前記両傾斜面は横方向の両側に存在し、この両側が揺動片との接触領域である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  9. 前記作用面における前記揺動片キャンセルカムの前記揺動片と接触しない横方向の中央部は、平面状である、請求項1から8のいずれか1項に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  10. 前記揺動片キャンセルカムの作用面における前記揺動片と接触しない横方向の中央部は、溝形状である、請求項1から9のいずれか1項に記載の電磁選針装置における揺動片キャンセルカム。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の揺動片キャンセルカムを備えた、電磁選針装置における本体ブロック。
  12. 請求項11の前記本体ブロックを含む、電磁選針装置。
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