JP2017071545A - 結晶化ガラス - Google Patents

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Takashi Maeda
敬 前田
安盛 敦雄
Atsuo Yasumori
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Abstract

【課題】TiO2やZrO2を使用する場合に比べて、少量の核形成剤の使用でコーディエライトとエンスタタイトとを含むMAS系結晶化ガラスを製造できるMAS系結晶化ガラスの製造方法の提供。【解決手段】酸化物基準の質量%表示で、下記組成になるようにガラス原料を調製し、前記ガラス原料を還元雰囲気下で溶解し、徐冷した後、1100℃超で熱処理する、結晶相として、コーディエライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)、および、エンスタタイト(MgO・SiO2)が析出した結晶化ガラスの製造方法。SiO240〜65Al2O35〜30MgO 10〜30MoO30.01〜1【選択図】なし

Description

本発明は、結晶化ガラス、より具体的には、MgO−Al23−SiO2(MAS)系結晶化ガラスに関する。
食器、クッキングプレート、ストーブや焼成炉の耐熱窓、建物の外壁、磁気ディスクの基材等を含む多くの産業分野に結晶化ガラスが適用されている。近年、新たに携帯電気デバイスのコンポーネント等への適用も提案されている。
β−石英固溶体若しくはβ−スポジュメンを析出させたLi2O−Al23−SiO2(LAS)系結晶化ガラスは、その低熱膨張性により、また、いくつかの特定の用途ではその透明性により、多くの結晶化ガラス材料の中でも重要な役割を演じている。
MgO−Al23−SiO2(MAS)系結晶化ガラスに関する研究および工業的利用もすでになされている。
コーディエライト(2MgO・2Al23・5SiO2)は、低熱膨張性、および、高耐火性により、MAS系結晶ガラスにおいて最も重要な成分の一つである。
コーディエライトは、また、優れた電気特性、すなわち、低誘電率および低誘電損失を有している。
これらの優れた特性により、コーディエライトを含む多くの結晶化ガラスが研究されている。コーディエライトを含む結晶化ガラスの最初のヒット商品は、1960年代にミサイルのレーダードームとして設計されたパイロセラム(コーニング9606)であった。1980年代には、コーディエライトを含む結晶化ガラスは、アルミナ基板に替わる電気基板として研究されていた。
また、新たな赤外線放射アプリケーションとして、NiOをドープしたコーディエライト結晶化ガラスが研究されている。さらに、LED用のGaN基板への適用も提案されている(特許文献1参照)。
エンスタタイト(MgSiO3)結晶化ガラスは、破壊靱性が5MPa・m1/2であり、最も破壊靱性が高い結晶化ガラスの一つとして知られている。
上述したMAS系結晶化ガラスのいくつかはガラス粉末の焼結によって作製されているが、バルク結晶化した結晶化ガラスは、プレス法や引き抜き法での成形性に優れることから多くの関心を集めている。
コーディエライトとエンスタタイトを含むMAS系結晶化ガラスをバルク結晶化させる際の核形成剤として、TiO2およびZrO2がしばしば用いられている。これらによる核形成プロセスは多くの関心を集めており、広く研究されている。近年、in−situ XANES解析を用いた新たな手法が、ZrO2をドープしたMAS系ガラスの核形成の反応速度論の研究に組み込まれている。
このようにして、MAS系結晶化ガラスは、実用的見地、および、科学的見地の両方から多くの関心を集めている。
TiO2およびZrO2のような従来の核形成剤にとって、解決すべき問題点の一つは数質量%の添加が必要な点である(特許文献1参照)。これらの成分は最終生成物中に析出する傾向があり、最終生成物の特性に影響を及ぼしていると考えられる。しかしながら、核形成剤なしでは、バルク結晶化したMAS系生成物はほとんど得られないため、核形成剤の析出による影響を特定することは困難である。
米国特許出願公開第2014/0001485号明細書
本発明は、上記した問題点を解決するため、核形成剤として、TiO2やZrO2を使用する場合に比べて、少量の核形成剤の使用でコーディエライトとエンスタタイトとを含むMAS系結晶化ガラスを製造できるMAS系結晶化ガラスの製造方法、および、この方法を用いて製造された、コーディエライトとエンスタタイトとを含むMAS系結晶化ガラスを提供することを目的とする。
本願発明者らは、上述した発明の課題を解決するため鋭意検討し、本願発明者らは、親核となるガラスを還元雰囲気で溶解した場合に、0.5質量%のMoO3の添加により、MAS系結晶化ガラスのバルク結晶化が導かれることを確認した。この現象を適用することにより、TiO2およびZrO2のような従来の結晶化剤による影響がほとんどない結晶化ガラスが得られると期待される。
図1は、MAS系ガラスの3成分系状態図であり、図中の数字は液相温度を示している。図2は、図1中破線を付した個所付近について、コーディエライトおよびエンスタタイトの疑似2成分系状態図である。
図2中、コーディエライトとエンスタタイトの間の共晶点(図中、白丸を付した個所)が重要である。この化学組成のガラスは、液相温度が低いためである。
また、このガラス中にコーディエライトとエンスタタイトの両方が析出すると、理論上は100%結晶物質に変換される。
特許文献1に開示された48.7SiO2−13.8Al23−25.2MgO−1.5CaO−10.8TiO2はこの共晶点の近くに位置する。特許文献1によれば、このガラスは、1350〜1420℃の熱処理により、コーディエライト−エンスタタイト結晶化ガラスに転換することができる。しかしながら、特許文献1には、この結晶化ガラスの具体的な微細構造や特性は示されていない。
本願発明者らは、その組成が55SiO2−20Al23−25MgO(質量%)であり、コーディエライト−エンスタタイト共晶線上に存在するガラスについて研究した。このガラスは、TiO2またはMoO3のいずれも核形成剤として結晶化することができる。これら結晶化剤による影響を比較するため、結晶化プロセスを詳細に研究した。また、従来の方法で焼結させたコーディエライト結晶化ガラスとの比較として、結晶化ガラスのいくつかの特性を調べた。
本願発明は、これらの研究から得られた知見に基づいてなされたものであり、酸化物基準の質量%表示で、
SiO2 40〜65、
Al23 5〜30、
MgO 10〜30、
MoO3 0.01〜1、
を含有し、結晶相として、コーディエライト(2MgO・2Al23・5SiO2)、および、エンスタタイト(MgO・SiO2)が析出した結晶化ガラスであって、
前記コーディエライトの析出量が20wt%以上であり、
前記エンスタタイトの析出量が、結晶化ガラス粉末に標準物質Mg2Siを10wt%添加した試料の回折X線を計測した際に、d値が2.87に現れるエンスタタイトの回折線ピーク面積強度をIeとし、d値が3.68に現れる標準物質Mg2Siのピーク面積強度をIsとする時、ピーク面積強度比Ie/Isが1.1以上となる量である、結晶化ガラスを提供する。
本発明の結晶化ガラスは、液相温度が1400℃以下であることが好ましい。
また、本発明の結晶化ガラスは、幅4mm、厚み3mm、スパン20mmの試験片に対し、1100℃で荷重2.5kg重を該試験片の中央に印加した際の、20分経過時における該試験片中央でのたわみ量が110μm以下であることが好ましい。
また、本発明は、酸化物基準の質量%表示で、下記組成になるようにガラス原料を調製し、前記ガラス原料を還元雰囲気下で溶解し、徐冷した後、1100℃超で熱処理する、結晶相として、コーディエライト(2MgO・2Al23・5SiO2)、および、エンスタタイト(MgO・SiO2)が析出した結晶化ガラスの製造方法を提供する。
SiO2 40〜65
Al23 5〜30
MgO 10〜30
MoO3 0.01〜1
本発明によれば、核形成剤として、TiO2を使用する場合に比べて、少量の核形成剤の使用でコーディエライトとエンスタタイトとを含むMAS系結晶化ガラスを製造できる。
本発明の方法で得られたコーディエライトとエンスタタイトとを含むMAS系結晶化ガラスは、核形成剤として、TiO2を使用して得られたものに比べて、高温でのクリープ特性が良好である。本発明の方法で得られたコーディエライトとエンスタタイトとを含むMAS系結晶化ガラスは、TiO2を使用して得られたものと、コーディエライトの析出量が同程度である一方で、エンスタタイトの析出量はTiO2を使用して得られたものよりも高い。この点が高温でのクリープ特性に影響していると考えられる。
図1は、MAS系ガラスの3成分系状態図である。 図2は、図1中破線を付した個所付近について、コーディエライトおよびエンスタタイトの疑似2成分系状態図である。 図3は、実施例での結晶化のための熱処理スケジュールを示したグラフである。 図4は、実施例での結晶化ガラスのDTAトレースを示したグラフである。 図5(a)は、1000℃まで熱処理したガラスBの光学顕微鏡写真であり、図5(b)は1000℃まで熱処理したガラスBのSEM写真である。 図6は、1000℃まで熱処理したガラスA,Bの外観図である。 図7は、ガラスAの表面に析出した結晶、および、コーディエライト(Lotec−MD)のXRDパターンを示したグラフである。 図8は、1000℃まで熱処理したガラスCの内部組織のSEM写真である。 図9は、1000℃まで熱処理したガラスCの内部組織のSEM写真である。 図10は、1000〜1200℃まで熱処理したガラスCの内部に析出した結晶のXRDパターンを示したグラフである。 図11は、1100℃まで熱処理したガラスCの内部組織のSEM写真である。 図12は、1100℃まで熱処理したガラスCの内部組織のSEM写真である。 図13は、1100℃まで熱処理したガラスCの内部組織のEDXによる成分分析の結果を示している。 図14は、1200℃で2時間熱処理したガラスCの内部組織のSEM写真である。 図15は、1200℃で2時間熱処理したガラスCの内部組織のSEM写真である。 図16は、1200℃で2時間熱処理したガラスCの内部組織のEDXによる成分分析の結果を示している。 図17(a)は、1000℃まで熱処理したガラスD(MoO3=0.1wt%)の内部組織のSEM写真であり、図17(b)は、1000℃まで熱処理したガラスE(MoO3=0.2wt%)の内部組織のSEM写真であり、図17(c)は、1000℃まで熱処理したガラスF(MoO3=0.5wt%)の内部組織のSEM写真である。 図18は、ガラスFで析出した結晶相のXRDパターンである。 図19は、1100℃まで熱処理したガラスFの内部組織のSEM写真である。 図20は、1100℃まで熱処理したガラスFの内部組織のSEM写真である。 図21は、1100℃まで熱処理したガラスFの内部組織のEDXによる成分分析の結果を示している。 図22は、1200℃で2時間熱処理したガラスFの内部組織のSEM写真である。 図23は、1200℃で2時間熱処理したガラスFの内部組織のSEM写真である。 図24は、1200℃で2時間熱処理したガラスFの内部組織のEDXによる成分分析の結果を示している。 図25は、1100℃まで熱処理したガラスCとガラスFのステップスキャンプロファイルを示している。 図26は、1200℃で2時間熱処理したガラスCとガラスFのステップスキャンプロファイルを示している。 図27は、ガラスC、ガラスFについて、熱処理温度と、コーディエライト析出量、エンスタタイト析出量と、の関係を示したグラフである。 図28は、コーディエライト析出量絶対値を求めるための検量線である。 図29は、1200℃で2時間熱処理したガラスCとガラスFの高温クリープ特性を比較したグラフである。
以下、本発明の結晶化ガラスおよびその製造方法について説明する。
本発明の結晶化ガラスの製造方法では、酸化物基準の質量%表示で、下記組成になるようにガラス原料を調製する。
SiO2 40〜65
Al23 5〜30
MgO 10〜30
MoO3 0.01〜1
ガラス原料における各成分の配合割合を上述した範囲とする理由は以下に記載する通り。
SiO2は、結晶相として、コーディエライト、および、エンスタタイトを析出させるための極めて重要な成分であるが、その量が40%未満では、得られた結晶化ガラスの析出結晶相が不安定で組織が粗大化する。一方、65%を超えるとガラス原料の溶融や成形が困難になる。なお、結晶相として、コーディエライト、および、エンスタタイトを析出するには熱処理条件も重要な因子となるが、より広い熱処理条件とすることができる。より好ましい範囲は50%以上である。また、より好ましい範囲は60%以下である。
Al23は、結晶相として、コーディエライト、および、エンスタタイトを析出させるための極めて重要な成分であるが、その量が5%未満では、所望とする結晶相が得られず、得られた結晶化ガラスの析出結晶相が不安定で組織が粗大化しやすく、さらに液相温度が上昇する。一方、30%を超えるとガラス原料の溶融性が悪化すると共に、エンスタタイト結晶が析出し難くなる。より好ましい範囲は10%以上であり、さらに好ましい範囲は15%以上である。また、より好ましい範囲は25%以下であり、さらに好ましい範囲は24%以下である。
MgOは、結晶相として、コーディエライト、および、エンスタタイトを析出させるための極めて重要な成分であるが、その量が10%未満では、所望とする結晶が得られず、得られた結晶化ガラスの析出結晶が不安定で組織が粗大化しやすく、さらにガラス原料の溶融性が悪化する。一方、30%を超えると所望とする結晶が得られない。より好ましい範囲は17%以上である。また、より好ましい範囲は23%以下である。
MoO3は、核形成剤として機能する極めて重要な成分であるが、その量が0.01%未満では核形成剤としての作用を十分発揮できない。一方、1%を超えると原料コストが高くなる。より好ましい範囲は0.1%以上である。また、より好ましい範囲は0.5%以下である。
本発明では、任意成分として、ガラス原料に以下の成分を配合してもよい。
25は、ガラス原料の溶融性、成型性、耐失透性を改善する作用があるため、4%以下含有してもよい。より好ましい範囲は1%以上である。また、より好ましい範囲は3%以下である。
23は、ガラス原料の溶解成形時の粘度をコントロールするのに効果的であるため、4%以下含有してもよい。
CaOは、ガラス原料の溶融性を向上させるのと同時に析出結晶相の粗大化を防止する作用があるため、4%以下含有してもよい。より好ましい範囲は1%以上である。また、より好ましい範囲は3%以下である。
BaOは、ガラス原料の溶融性を向上させるため、5%以下含有してもよい。より好ましい範囲は1%以上である。また、より好ましい範囲は3%以下である。
ZrO2は、析出結晶相の微細化と材料の機械的強度向上、および化学的耐久性の向上に効果があるため、5%以下含有してもよい。
TiO2は、析出結晶相の微細化と材料の機械的強度向上、および化学的耐久性の向上に効果があるため、8%以下含有してもよい。より好ましい範囲は2%以上である。また、より好ましい範囲は8%以下である。
Sb23、As23は、ガラス原料の溶融時に清澄剤として作用するため、1%以下含有してもよい。
Fは、ガラス原料の溶融性を向上させるため、3%以下含有してもよい。
SnO2、CeO、Fe23は、ガラスの着色剤または着色することによる表面欠陥の検出感度の向上、およびLD励起固体レーザーの吸収特性を向上させるのに各成分の合計で5%以下含有してもよい。
本発明では、上記の組成になるように調製したガラス原料を還元雰囲気下で溶解し、徐冷した後、1100℃超で熱処理することにより、結晶相として、コーディエライトと、エンスタタイトと、が析出した結晶化ガラスが得られる。
MoO3をガラスの結晶核形成剤として作用させるためには、調製したガラス原料を還元雰囲気下で溶解することが必須である。ガラス原料を還元雰囲気下で溶解することにより、MoO3が溶解中あるいは再加熱中に金属Moとなり、この状態でガラス中に分散し、徐冷後、1100℃超で熱処理した際に、本発明の結晶化ガラスの核形成剤として作用する。
後述する実施例では、酸素濃度1体積%未満の還元雰囲気下でガラス原料を溶解したが、酸素濃度5体積%未満の還元雰囲気下、より好ましくは酸素濃度2体積%未満の還元雰囲気下でガラス原料を溶解すればよい。
徐冷後の熱処理は、大気雰囲気下で実施してもよい。但し、結晶相として、コーディエライトと、エンスタタイトと、が析出した結晶化ガラスを得るためには、1100℃超で熱処理を実施することが必須である。後述する実施例では、1100℃以下の熱処理では、コーディエライトは析出せず、エンスタタイトのみが析出し、1100℃超で熱処理した場合に、コーディエライトとエンスタタイトの両方が析出したことが示されている。
上述した手順で得られる本発明の結晶化ガラスは、結晶相として、コーディエライト、および、エンスタタイトが析出した結晶化ガラスである。
本発明の結晶化ガラスは、酸化物基準の質量%表示で、
SiO2 40〜65、
Al23 5〜30、
MgO 10〜30、
MoO3 0.01〜1、
を含有する。
本発明の結晶化ガラスにおいて、結晶化ガラスの各成分の含有割合を上記の範囲とする理由は上述した通りである。
後述する実施例に示すように、本発明の結晶化ガラスにおけるコーディエライトの析出量は、核形成剤として、TiO2を用いて作製された従来のMAS系結晶化ガラスと同程度の量である。具体的には、本発明の結晶化ガラスにおけるコーディエライトの析出量は20wt%以上である。
本発明の結晶化ガラスは、コーディエライトの析出量が20wt%以上であることにより、熱膨張係数が低く、機械的な強度が高いという利点がある。
本発明の結晶化ガラスは、コーディエライトの析出量が30wt%以上であることが好ましく、35wt%以上であることがより好ましい。
後述する実施例に示すように、本発明の結晶化ガラスにおけるエンスタタイトの析出量は、核形成剤として、TiO2を用いて作製された従来のMAS系結晶化ガラスに比べて高い。
本発明の結晶化ガラスにおけるエンスタタイトの析出量は、結晶化ガラス粉末に標準物質Mg2Siを10wt%添加した試料の回折X線を計測した際に、d値が2.87に現れるエンスタタイトの回折線ピーク面積強度をIeとし、d値が3.68に現れる標準物質Mg2Siのピーク面積強度をIsとする時、ピーク面積強度比Ie/Isが1.1以上となる量である。なお、本発明の結晶化ガラスにおけるエンスタタイトの析出量を、上記ピーク面積強度比Ie/Isで示すのは、エンスタタイト結晶は合成が難しく、また結晶化ガラス中にはAlを含んで析出する場合が多いため、その絶対量を回折X線計測の結果から求めることが、後述する実施例の実施時において困難であったためである。
一方、後述する実施例において、TiO2を用いて作製された従来のMAS系結晶化ガラスにおけるエンスタタイトの析出量は上記のピーク面積強度比Ie/Isで1.0となる量であった。
本発明の結晶化ガラスにおけるエンスタタイトの析出量は、上記のピーク面積強度比Ie/Isで1.1以上であることが好ましい。エンスタタイトの析出量が多いことは、結晶化ガラスの破壊靭性値が向上するため好ましい。
なお、本発明の結晶化ガラスにおいて、コーディエライトとエンスタタイトを除いた残部はガラス相である。
本発明の結晶化ガラスは、液相温度が1400℃以下であることが好ましい。1400℃超では結晶化ガラス製造時に失透するおそれがある。より好ましくは1350℃以下、特に好ましくは1300℃以下、最も好ましくは1250℃以下である。
後述する実施例に示すように、本発明の結晶化ガラスは、核形成剤として、TiO2を用いて作製された従来のMAS系結晶化ガラスに比べて、高温でのクリープ特性が良好である。
本発明の結晶化ガラスは、核形成剤として、TiO2を用いて作製された従来のMAS系結晶化ガラスとコーディエライトの析出量が同程度である一方で、エンスタタイトの析出量はTiO2を使用して得られたものよりも高い。この点が高温でのクリープ特性に影響していると考えられる。
本明細書において、結晶化ガラスの高温でのクリープ特性の指標には、後述する実施例に記載の手順、すなわち、幅4mm、厚み3mm、スパン20mmの試験片に対し、1100℃で荷重2.5kg重を印加した際の、20分経過時のたわみ量を用いる。
本発明の結晶化ガラスは、上記の手順で測定される20分経過時のたわみ量が110μm以下であることが好ましい。
一方、後述する実施例において、核形成剤として、TiO2を用いて作製された従来のMAS系結晶化ガラスにおける20分経過時のたわみ量は120μmであった。
本発明の結晶化ガラスにおいて、上記の手順で測定される20分経過時のたわみ量が100μm以下であることが好ましく、95μm以下がより好ましく、90μm以下がさらに好ましく、80μm以下であることがより好ましい。70μm以下がよりさらに好ましく、50μm以下が特に好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
核形成剤として、TiO2を5%、7.5%、10%、または、MoO3を0.5%(いずれも質量%、以下同様)を添加して、ラボスケールの従来の溶融法でガラスサンプルを作製した。開始原料として、試薬グレードのSiO2、Al23、MgO、TiO2および、MoO3から溶融ガラスを得た。MoO3を含むガラスは、ガラスバッチ中に0.1%のカーボンパウダーを混合し、電気炉内に都市ガスバーナー炎を導入して、還元雰囲気(酸素濃度1体積%未満)中で溶解させた。TiO2を含むガラスは同じ炉で溶融させた。ガラスバッチは、白金るつぼ中で1550℃約2時間溶融させた。ガラス組成と調製条件を下記表に示す。
溶融ガラスは、溶解時に白金スターラーを用いて撹拌して均質化させ、カーボンプレート上に注いでスラブサンプルを形成させた。スラブサンプルは、別の炉を用いて、800℃で30分間保持し焼成した後、室温まで徐冷(1℃/分)した。
粒径212〜415μmのガラス粉末を使用し、示差熱分析装置(DTA:ブルカー社製TG−DTA 200SA)を用いて、加熱速度10℃/分でガラス転移温度(Tg)と結晶化温度(Tc)を測定した。得られたTgおよびTcを考慮して、図3に示すスケジュールにしたがって熱処理してガラスを結晶化させた。
結晶化の初期段階を詳細に観察するため、いくつかのサンプルでは熱処理を1000℃または1100℃で停止させた。得られた結晶化ガラスは、特性評価に適したサンプルにするために切断し研磨した。ガラス中に析出した結晶相は、シマズ社製Lab−X XRD−6100(X線管球:Cu−Kα)を用いて粉末X線回析により特定した。表面の結晶相とガラス内部の結晶相を分離するために注意深くサンプルを処理した。いくつかのサンプルについては、結晶相の量を評価するため、内部標準として、Mg2Siを用いて、回折ピークの強度を定量評価した。結晶化したサンプルの微細構造は、光学顕微鏡(キーエンス社製VHX−500)または走査型電子顕微鏡(SEM)(日立社製TM−3000)を用いて観察した。電子誘導X線分光(EDX)解析を日立社製S−3000Hを用いて実施した。
〔結果〕
結晶化ガラスのDTAトレース
図4は、結晶化ガラスのDTAトレースを示している。核形成剤としてMoO3を添加した結晶化ガラスのTgは全てのガラスで約777℃であった。核形成剤としてTiO2を添加した結晶化ガラスのTgは、TiO2濃度の増加に応じて低くなった。
核形成剤としてTiO 2 を用いた結晶化ガラスの結晶化プロセス
ガラスA(TiO2=5wt%添加)を1000℃まで熱処理した際、表面では結晶化が観察されたが、ガラス内部では結晶の析出はほとんどなかった。ガラスB(TiO2=7.5wt%添加)では、図5(a),(b)に示すように、ガラス内部に結晶の析出が観察されたが、不十分な結晶化形成により、結晶サイズは200μm以下であった。なお、図5(a)は、ガラスBの光学顕微鏡写真であり、図5(b)はガラスBのSEM写真である。結果として、ガラスA,Bは、図6に示すように、1000℃まで熱処理した際に大きな変形が観察された。図6は、1000℃まで熱処理したガラスA,Bの外観図である。
図7は、ガラスAの表面に析出した結晶のXRDパターンを示している。図7には、AGCセラミックス社から入手したコーディエライト(Lotec−MD)のXRDパターンも示している。ガラスAの主要な結晶相は、コーディエライトの結晶相と一致している。
逆に、結晶化剤として、TiO2を10wt%添加したガラスCでは、1000℃まで加熱した際に、変形はほとんど観察されず、図8,9に示すように、ガラス内部に結晶粒サイズが10μm未満の均質な微細構造が成長した。図8,9はガラスCを1000℃まで熱処理した内部組織のSEM写真である。
そのため、核形成剤として、TiO2を10wt%添加した結晶化ガラスについてさらなる調査を実施した。
図3に示すスケジュールにしたがって、1000〜1200℃まで熱処理したガラスCの内部に析出した結晶のXRDパターンを図10に示す。1000℃または1100℃まで熱処理したガラスには結晶相として、エンスタタイト(JCPDS 19−0768)およびマグネシウム・アルミニウム・チタニウムオキサイド(MAT,JCPDS 05−450)が観察された。一方、1200℃まで熱処理したサンプルでは、エンスタタイトに加えて、コーディエライト(JCPDS 12−0303)、マグネシウム・チタニウムオキサイド(JCPDS 35−0796)、および、ルチル(JCPDS 21−1276)が検出された。
1100℃まで熱処理したガラスCの微細構造を高解像度SEMで観察した。図11,12は、1100℃まで熱処理したガラスCの内部組織のSEM写真である。図11,12では、2つの結晶(平板状の樹枝状結晶と針状結晶)がSEM写真で観察された。図13は、1100℃まで熱処理したガラスCの内部組織のEDXによる成分分析の結果を示している。この結果から、樹枝状結晶はMgが多く、Alが少ないことが明らかになった。そのため、樹枝状結晶は、XRDパターンで対応するエンスタタイトとした。一方、針状結晶中のTi濃度が高いため、XRDパターンで対応するMAT結晶とした。
図14,15は、1200℃で2時間熱処理したガラスCの内部組織のSEM写真である。この温度で成長した結晶相は、XRDの結果(図10)に示すように、1100℃まで熱処理したガラスの内部組織に比べてかなり複雑であるため、高解像度のEDX解析を実施した。図16は、1200℃で2時間熱処理したガラスCの内部組織のEDXによる成分分析の結果を示している。エンスタタイト(図13のMgリッチのエリア)により樹枝状結晶は、1100℃で熱処理したガラス(図11,12)より少ない。SEM写真(図14,15)の最も暗いエリアは、EDX解析(図16)によりAlリッチである。
XRDの結果を考慮すると、この結晶相はコーディエライト結晶であると確認される。
2つの異なる形態、長さ約1μmの細長い結晶粒と、長さ1μm未満の小さい球状の粒子がSEM写真(図14,15)の明るい領域で観察できる。EDX解析からどちらもTiリッチの相であるが、両者はMg含有量が異なる。細長い粒状の結晶は少量のMgを含むため、XRDの結果と対応するMT結晶であると確認される。小さい粒子は、Mg含有量が非常に少ないため、ルチルであると確認される。EDX解析からは、ガラス中にいくつかのシリカリッチの相が存在することが明らかになった。XRD解析ではこれに対応するパターンが観察されなかったため、シリカリッチの相は残存するガラス質の相であると考えられる。
核形成剤としてMoO 3 を用いた結晶化ガラスの結晶化の挙動
MoO3を含むガラスD,E,Fは、図3に示すスケジュールで熱処理した際に、すべてバルク結晶化を示した。図17(a)は、1000℃まで熱処理したガラスD(MoO3=0.1wt%)の内部組織のSEM写真であり、図17(b)は、1000℃まで熱処理したガラスE(MoO3=0.2wt%)の内部組織のSEM写真であり、図17(c)は、1000℃まで熱処理したガラスF(MoO3=0.5wt%)の内部組織のSEM写真である。図17(c)に示すように、ガラスFで最も細かい内部結晶が得られた。そのため、結晶相が変化するプロセスの調査にはガラスFを使用した。
ガラス内部で成長した結晶相のXRDパターンを図18に示した。TiO2を含むガラスと比較すると、結晶相の種類がシンプルであった。1100℃まで熱処理したガラスではエンスタタイトのみが検出されたが、1200℃まで熱処理したガラスでは二次相としてコーディエライトが析出した。
SEM−EDX解析の結果を図19〜24に示す。図19,20は、1100℃まで熱処理したガラスFの内部組織のSEM写真である。図21は、1100℃まで熱処理したガラスFの内部組織のEDXによる成分分析の結果を示している。図22,23は、1200℃で2時間熱処理したガラスFの内部組織のSEM写真である。図24は、1200℃で2時間熱処理したガラスFの内部組織のEDXによる成分分析の結果を示している。
核形成剤としてTiO2を添加した結晶化ガラスの場合(図11)と同様に、1100℃まで熱処理したガラスでは、樹枝状の形態のエンスタタイトが析出したことが明らかになった(図19,20,21)。
1200℃での熱処理により、エンスタタイトの分解が明確に確認され、分解したエンスタタイトの周囲にはコーディエライトが存在していた(図22,23,24)。SEM写真(図22,23)で輝点として観察される小さい粒子は、モリブデンを成分とし、他のエリアに比べて酸素が少なかった。核形成剤としてTiO2を添加したガラスCと同じく、図24ではシリカリッチの残存するガラス質相が観察された。
結晶化ガラスの結晶化度と特性
核形成剤としてTiO2を添加したガラスCと、核形成剤としてMoO3を添加したガラスFと、で析出した主要な結晶相の量を比較するため、XRDによる定量解析を実施した。1100℃まで熱処理したガラスCとガラスFのステップスキャンプロファイルを図25、1200℃で2時間熱処理したガラスCとガラスFのステップスキャンプロファイルを図26に示す。いずれも内部標準として、10wt%のMg2Siが添加されている。
2θ=29.4°(コーディエライト)で観察されたピーク面積、および、2θ=31.2°(エンスタタイト)で観察されたピーク面積を、それぞれ2θ=24.2°(Mg2Si)で観察されたピーク面積で割り、比較した。結果を図27に示す。1200℃で熱処理したガラスは、核形成剤としてTiO2を添加したガラスCと、核形成剤としてMoO3を添加したガラスFの両方でエンスタタイトの量の減少が観察された。1200℃熱処理したガラスで析出したコーディエライトの量は、ガラスCとガラスFでほぼ同一である。コーディエライト結晶は、そのXRDパターンが図7で観察されたものとほぼ同一であるものが得られた。
ガラスC,Fでのコーディエライトの析出量の絶対値を評価するため、検量線を作成した。3つの濃度のコーディエライト(25%、50%、75%)を母材のガラスFの粉末と混合し、図27に示すのと同様の方法で回折パターンを測定した。図28がこのようにして得られた検量線である。ガラスC,Fで析出したコーディエライトの規格化した強度はいずれも2.5であるため、コーディエライトの結晶化度は、図27から40%と見積もった。
高温クリープ特性
1200℃で2時間熱処理した結晶化ガラスC、結晶化ガラスFの高温クリープ特性を以下の手順で評価した。
幅4mm、厚み3mm、スパン20mmの試験片に対し、1100℃で荷重2.5kg重を該試験片の中央に印加し、該試験片中央のたわみ量を経時的に測定した。結果を図29に示す。図29に示すように、同一経過時間について比較すると、結晶化ガラスCよりも結晶化ガラスFのほうがたわみ量が小さく、高温クリープ特性が高いことが確認できる。

Claims (4)

  1. 酸化物基準の質量%表示で、
    SiO2 40〜65、
    Al23 5〜30、
    MgO 10〜30、
    MoO3 0.01〜1、
    を含有し、結晶相として、コーディエライト(2MgO・2Al23・5SiO2)、および、エンスタタイト(MgO・SiO2)が析出した結晶化ガラスであって、
    前記コーディエライトの析出量が20wt%以上であり、
    前記エンスタタイトの析出量が、結晶化ガラス粉末に標準物質Mg2Siを10wt%添加した試料の回折X線を計測した際に、d値が2.87に現れるエンスタタイトの回折線ピーク面積強度をIeとし、d値が3.68に現れる標準物質Mg2Siのピーク面積強度をIsとする時、ピーク面積強度比Ie/Isが1.1以上となる量である、結晶化ガラス。
  2. 液相温度が1400℃以下である、請求項1に記載の結晶化ガラス。
  3. 幅4mm、厚み3mm、スパン20mmの試験片に対し、1100℃で荷重2.5kg重を印加した際の、20分経過時のたわみ量が110μm以下である、請求項1または2に記載の結晶化ガラス。
  4. 酸化物基準の質量%表示で、下記組成になるようにガラス原料を調製し、前記ガラス原料を還元雰囲気下で溶解し、徐冷した後、1100℃超で熱処理する、結晶相として、コーディエライト(2MgO・2Al23・5SiO2)、および、エンスタタイト(MgO・SiO2)が析出した結晶化ガラスの製造方法。
    SiO2 40〜65
    Al23 5〜30
    MgO 10〜30
    MoO3 0.01〜1
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021065562A1 (ja) 2019-09-30 2021-04-08 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ガラスおよびその製造方法

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