JP2017071401A - 粉体塗布容器 - Google Patents

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浩平 宮本
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満 遠藤
淳也 植原
Junya Uehara
淳也 植原
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Satoshi Sakuma
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Abstract

【課題】運搬性や携帯性を向上させることができ、粉体の飛散に伴う周辺の汚染を低減し、粉体の塗布量を容易に調整できる粉体の供給に便利な粉体塗布容器を提供する。【解決手段】先端部が開口した後軸1と、後軸1の内部に収容される粉体供給軸10と、粉体供給軸10の先端部側に嵌合される中軸20と、中軸20に回転可能に嵌合される内キャップ30と、後軸1の先端部に回転可能に嵌合される外先軸50とを備え、中軸20先端部を粉体供給軸10先端部に対向させ、中軸20先端部に、粉体供給軸10の粉体化粧料14を吐き出す吐出孔を穿孔し、内キャップ30先端部を中軸20先端部に対向させ、内キャップ30先端部に、吐出孔に連通可能な開閉供給孔37を穿孔し、外先軸50を、内キャップ30に嵌まる円筒形に形成して内キャップ30と共に回転させることにより、吐出孔に対する開閉供給孔37の連通範囲を調整可能とする。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば粉体化粧料等からなる粉体の塗布に使用される粉体塗布容器に関するものである。
従来における粉体塗布容器は、様々なタイプがあるが、例えば(1)チークパウダー等の粉体化粧料を収容した有底円筒形の容器本体と、この容器本体の開口した上面を開閉する着脱自在の蓋体とを備え、容器本体の粉体化粧料を塗布用のブラシあるいは弾性のパフに付着させるタイプ、(2)粉体化粧料を収容した容器本体とブラシやパフ等からなる塗布体とが一体化した塗布体付きのタイプ、(3)紙管の上部開口部に、固定穴を有する固定蓋を固定し、この固定蓋の上部に、回転穴を有する回転蓋を回転自在に取り付け、固定蓋の側壁部には突起部を設けるとともに、回転蓋側壁部には二重壁部を設け、この二重壁部の壁の間に突起部を嵌め込むことにより、回転蓋と固定蓋とを密着させるタイプ(特許文献1参照)、(4)先軸を本体に格納した場合には、複数の突起の側面の間隙部分により、収納部内の粉体化粧料を可動底部材の開口を介して筆部に向けて通す通路とし、先軸を本体から外した場合には、収納部及びシャッター部材の複数の突起の側面の間隙部分が閉鎖されるタイプ(特許文献2参照)があげられる。
特開2013‐67399号公報 特開2014‐151063号公報
しかしながら、(1)のタイプの場合には、容器本体が大きく嵩張りやすいので、持ち運びや携帯に支障を来し、しかも、容器本体に蓋体が適切に嵌合せず、携帯しにくいという問題がある。また、容器本体の粉体化粧料をブラシに含ませる際、粉体化粧料の含有量が多いと、余分な粉体化粧料を払い落す必要があり、余分な粉体化粧料を払い落とさないと、粉体化粧料が飛散するおそれがある。
また、(2)のタイプの場合には、横向き使用の多いジャータイプが主流であり、粉体化粧料が吐出部分を通過して塗布体に常時供給されるので、使用時における粉体化粧料の飛散量が増大し、その結果、粉体化粧料を必要以上に消費したり、大量の粉体化粧料で周辺を汚してしまうという問題がある。
また、(3)のタイプの場合には、容器の密閉性を確保することができるが、固定蓋の固定穴や回転蓋の回転穴が単なる短い三角形の穴や丸孔なので、粉体化粧料の塗布量の調整が困難であるという問題がある。さらに、(4)のタイプの場合には、各種方向に本体を向けても粉体化粧料の落下を招くことがなく、周囲の汚染を防止することができるものの、粉体化粧料を用いる毎に、粉体化粧料内蔵の本体に別体の先軸を格納し、先軸の筆部に粉体化粧料を供給しなければならず、利便性に優れないときがある。
本発明は上記に鑑みなされたもので、運搬性や携帯性を向上させることができ、粉体の飛散に伴う周辺の汚染を低減し、粉体の塗布量を容易に調整することのできる粉体の供給に便利な粉体塗布容器を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、先端部が開口した有底筒形の後軸と、この後軸の内部に収容される中空の粉体供給軸と、この粉体供給軸の開口した先端部側に嵌め合わされる中軸と、この中軸に回転可能に嵌め合わされる内キャップと、後軸の先端部に回転可能に嵌め合わされる外先軸と、内キャップの先端部を覆う弾性塗布体とを備えたものであって、
中軸と内キャップとをそれぞれ末端部が開口した略中空柱形に形成し、中軸の閉じた先端部を粉体供給軸の開口した先端部に対向させ、中軸の先端部に、粉体供給軸内の粉体を吐き出す吐出孔を設け、
内キャップの閉じた先端部を中軸の先端部に対向させ、内キャップの先端部に、中軸の吐出孔に連通可能な開閉供給孔を設け、
外先軸を、内キャップに嵌まる略筒形に形成し、この外先軸を内キャップと共に回転させることにより、中軸の吐出孔に対する内キャップの開閉供給孔の連通範囲を調整可能としたことを特徴としている。
なお、中軸の周壁に、内キャップ用の案内突部を形成し、内キャップの周壁周方向に、中軸の案内突部に隙間を介してスライド可能に嵌まる嵌合溝孔を設けることができる。
また、内キャップの周壁に弾性塗布体用の取付フランジを設け、この取付フランジに、外先軸用の係合部を形成し、外先軸の内部には、内キャップの係合部に嵌まる係止凹部を形成することができる。
また、中軸の先端部に複数の吐出孔を設け、内キャップの先端部周縁以外の少なくとも一部分を凹ませて粉体用の貯留溝を形成し、この貯留溝に、中軸の複数の吐出孔にそれぞれ連通可能な開閉供給孔を設けることもできる。
また、中軸の吐出孔と内キャップの開閉供給孔とをそれぞれ長孔に形成し、これら吐出孔と開閉供給孔とを略同形状とすることが可能である。
さらに、外先軸に、弾性塗布体を被覆保護するキャップを着脱自在に取り付け、弾性塗布体を、内キャップの先端部を覆う内スポンジと、内キャップの取付フランジに取り付けられて内スポンジを覆う柔軟繊維含有の外スポンジとに分割することが可能である。キャップを着脱自在に取り付け可能とすれば、弾性塗布体に付着した粉体の飛散を防いだり、弾性塗布体に塵埃が付着して汚染を招くのを防止することができる。また、弾性塗布体を内スポンジと外スポンジの二層構造とすれば、これら内スポンジと外スポンジの材質や硬度の変更等により、柔軟性や弾力性、コシの強さ等の異なる性質を両立させ、向上させることができる。
ここで、特許請求の範囲における有底筒形には、底の有る円筒形や多角形の筒形等が含まれる。また、後軸と粉体供給軸とは、必要に応じ、透明、不透明、半透明に形成することができる。粉体供給軸は、中空であれば、有底筒形でも良いし、両端部が開口した筒形でも良い。この粉体供給軸が有底筒形の場合には、粉体を収容・貯蔵することができ、粉体供給軸が両端部の開口した筒形の場合には、後軸内に収容された粉体を流通させることができる。粉体には、少なくとも化粧用の各種紛体化粧料や薬用粉体が含まれる。さらに、内キャップと外先軸の回転には、相対的な回転や回動が含まれる。
本発明によれば、粉体塗布容器を使用して粉体を塗布する場合には、粉体塗布容器の外先軸を所定の角度で一方向に回転させる。すると、内キャップと外先軸とが所定の角度で一方向に回転し、内キャップの開閉供給孔が移動して中軸の吐出孔に連通し、粉体供給軸から粉体が供給可能となる。
内キャップの開閉供給孔が中軸の吐出孔に連通したら、粉体塗布容器の弾性塗布体を下向き等にして適宜振れば良い。すると、粉体は、粉体供給軸、中軸の吐出孔、及び内キャップの開閉供給孔を順次通過し、弾性塗布体に内側から付着する。弾性塗布体に粉体を含有させたら、所定の箇所に弾性塗布体を接触させ、粉体塗布容器を適宜動かせば、粉体塗布容器を使用して粉体を塗布することができる。
この際、粉体の供給量を減少させたい場合には、外先軸を一方向とは逆の他方向に所定の角度で回転させる。すると、内キャップと外先軸とが他方向に所定の角度で回転し、内キャップの開閉供給孔が他方向に移動して中軸の吐出孔に部分的に連通するとともに、内キャップの先端部が中軸の吐出孔の一部を閉塞し、吐出孔に対する開閉供給孔の連通範囲が減少するので、粉体の供給量を減少させることができる。
粉体の供給を停止したい場合には、外先軸を他方向に回転させる。すると、内キャップと外先軸とが他方向に所定の角度で回転し、内キャップの先端部が中軸の吐出孔を完全に閉塞するとともに、内キャップの開閉供給孔が中軸の吐出孔に完全に非連通状態となり、粉体の外部への供給が遮断されるので、粉体の供給を停止することができる。
本発明によれば、粉体塗布容器の運搬性や携帯性を向上させることができ、粉体の飛散に伴う周辺の汚染を低減することができるという効果がある。また、粉体の塗布量を容易に調整することができ、しかも、粉体の供給に便宜を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、中軸の案内突部と内キャップの嵌合溝孔とが嵌合し、案内突部に嵌まりながら嵌合溝孔がスライドするので、中軸から内キャップが脱落するのを防ぐことができ、内キャップが回転する際の位置ずれやガタツキを防止することもできる。
請求項3記載の発明によれば、弾性塗布体の取り付けの際、内キャップの周壁から突き出た取付フランジに弾性塗布体を挟んだり、引っ掛けたりすることができるので、内キャップに弾性塗布体を簡単に取り付けることができる。また、内キャップの係合部と外先軸の係止凹部とを嵌め合わせるので、内キャップあるいは外先軸が個別に回転するのを規制し、これら内キャップと外先軸とを共に回転させることが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、内キャップの開閉供給孔から流出した粉体を貯留溝に貯留することができるので、例え粉体塗布容器の弾性塗布体を上向きにしても、貯留溝から弾性塗布体に粉体を供給することができ、所定の箇所に粉体を継続して塗布することが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、吐出孔と開閉供給孔とが狭く短い丸孔等ではなく、粉体の供給や遮断の範囲が広く長い長孔なので、粉体の供給量の容易な調整が期待できる。
本発明に係る粉体塗布容器の実施形態を示す全体説明図である。 図1の断面説明図である。 本発明に係る粉体塗布容器の実施形態における弾性塗布体を取り外した内キャップと外先軸の先端部付近を示す斜視説明図である。 本発明に係る粉体塗布容器の実施形態における中軸を示す説明図で、(a)図は中軸の縮径部側の斜視図、(b)図は中軸の側面図、(c)図は(b)図の断面図、(d)図は中軸の拡径部側の斜視図である。 図4の中軸を90°回転させた状態を示す説明図で、(a)図は中軸の縮径部側の正面図、(b)図は中軸の側面図、(c)図は(b)図の断面図、(d)図は中軸の拡径部側の背面図である。 本発明に係る粉体塗布容器の実施形態における内キャップを示す説明図で、(a)図は内キャップの縮径部側の斜視図、(b)図は内キャップの側面図、(c)図は(b)図の断面図、(d)図は内キャップの拡径部側の斜視図である。 図6の内キャップを90°回転させた状態を示す説明図で、(a)図は内キャップの縮径部側の正面図、(b)図は内キャップの側面図、(c)図は(b)図の断面図、(d)図は内キャップの拡径部側の背面図である。 本発明に係る粉体塗布容器の実施形態における外先軸を示す説明図で、(a)図は外先軸の先端部側の斜視図、(b)図は外先軸の側面図、(c)図は(b)図の断面図、(d)図は外先軸の末端部側の斜視図、(e)図は外先軸の背面図である。 本発明に係る粉体塗布容器の実施形態における弾性塗布体を取り外した未使用状態を示す全体説明図である。 図9の正面図である。 図9の断面説明図である。 図9の後軸を90°回転させた状態を示す全体説明図である。 図12の正面図である。 図12の断面説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における粉体塗布容器は、図1ないし図14に示すように、ユーザに握持操作される後軸1と、この後軸1の内部に収容される中空の粉体供給軸10と、この粉体供給軸10の開口した先端部側に圧入して嵌合される中軸20と、この中軸20に回転可能に嵌合される内キャップ30と、後軸1の先端部に回転可能に嵌合される外先軸50と、内キャップ30の先端部を被覆する弾性塗布体60と、外先軸50に着脱自在に取り付けられて弾性塗布体60を被覆保護するキャップ70とを備え、外先軸50を内キャップ30と共に回転させることにより、中軸20の吐出孔25に対する内キャップ30の開閉供給孔37の連通範囲を調整可能とするようにしている。
後軸1、粉体供給軸10、中軸20、内キャップ30、外先軸50、及びキャップ70は、特に限定されるものではないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂を用いて成形される。成形方法としては、射出成形法、押出成形法、ブロー成形法等があげられる。
後軸1は、図1、図2、図9、図11、図12、図14に示すように、先端部が開口した有底円筒形に形成され、閉じた末端部が断面略U字形に湾曲形成されており、嵩張らない大きさ・長さ・太さとされる。この後軸1は、中央部付近から先端部方向に向かうにしたがい、厚肉に形成され、厚肉の先端部の内周面周方向に、内キャップ30に嵌合して位置決めする嵌合受部2が切り欠かれる。
粉体供給軸10は、図2、図11、図14に示すように、円筒形の縮径部11と、この縮径部11の末端に一体化されて徐々に外方向に傾きながら広がるテーパ部12と、このテーパ部12の末端に一体化される拡径部13とを備えた有底円筒形に形成される。この粉体供給軸10は、縮径部11が先端部として開口し、縮径部11とテーパ部12とが後軸1の先端部から突出するとともに、底の平坦な拡径部13が後軸1の内部に隙間を介して遊嵌される。このような粉体供給軸10は、開口した縮径部11から拡径部13に粉体であるチークパウダー等の着色された粉体化粧料14を収容するよう機能する。
中軸20は、図4や図5に具体的に示すように、先端24が閉じ、粉体供給軸10の縮径部11と内部で圧入又は螺子嵌合される中空円柱形の縮径部21と、この縮径部21の末端に外方向に広がる段差部22と、この段差部22の末端に粉体供給軸10のテーパ部12と拡径部13とが収容される円筒形の拡径部23とを備え、拡径部23が末端部として開口する中空の円柱形、換言すれば、中空の断面略凸字形に形成されており、後軸1に嵌入固定される(図2、図11、図14参照)。
中軸20の縮径部21は、閉じた先端24が平坦に形成されて粉体供給軸10の開口した先端部に対向し、先端24に、粉体供給軸10内の粉体化粧料14を外部に吐き出す一対の吐出孔25が並べて穿孔されており、各吐出孔25が先端24の周縁周方向に沿うよう円弧形の長孔に湾曲形成される。また、中軸20の拡径部23は、周壁外面の中央周方向に後軸1用の嵌合フランジ26が周設され、周壁外面に、内キャップ30用の一対の案内突部27が180°の間隔をおいて突出形成されており、各案内突部27が小さなブロック片に形成されて中軸20の段差部22と嵌合フランジ26との間付近に位置する。
内キャップ30は、図6や図7に具体的に示すように、先端34が閉じた中空円柱形の縮径部31と、この縮径部31の末端に外方向に広がる段差肩部32と、この段差肩部32の末端に中軸20の段差部22と拡径部23とに嵌合する円筒形の拡径部33とを備え、拡径部33が末端部として開口する中空の円柱形に形成されて後軸1の嵌合受部2に嵌合支持される(図2、図11、図14参照)。
内キャップ30の縮径部31は、閉じた先端34が平坦に形成されて中軸20の先端部に対向し、先端34の周縁以外の部分が僅かに凹んで粉体化粧料14用の貯留溝35を形成しており、この貯留溝35が平面I字形の区画壁36により二分割されて各貯留溝35が平面半円形に区画される(図6(a)、(c)参照)。
分割された一対の貯留溝35には、中軸20の複数の吐出孔25にそれぞれ対向して連通可能な開閉供給孔37が並べて穿孔され、各開閉供給孔37が円弧形の長孔に湾曲形成される。開閉供給孔37は、先端34の周縁周方向に沿うよう湾曲し、中軸20の吐出孔25と略同じ大きさ・形に形成される(図3、図13参照)。
内キャップ30の縮径部31の周壁外面には、弾性塗布体60を係止する縮径のフランジ38が周設され、段差肩部32と拡径部33の周壁外面には、弾性塗布体60を挟持する拡径の取付フランジ39がそれぞれ周設されており、縮径部31のフランジ38よりも段差肩部32と拡径部33の取付フランジ39がそれぞれ拡径に形成される。段差肩部32の取付フランジ39は、拡径部33の取付フランジ39よりも僅かに縮径に形成される。
拡径部33の取付フランジ39には、外先軸50用の一対の係合部40が180°の間隔をおき対向して形成され、各係合部40が平面矩形のブロックに形成される(図6(d)、図7(d)参照)。また、拡径部33の周壁には、取付フランジ39に隣接する一対の嵌合溝孔41が180°の間隔をおき周方向に切り欠かれ、各嵌合溝孔41が中軸20の案内突部27に隙間を介しスライド可能に嵌合する。
外先軸50は、図8に具体的に示すように、周壁の肉厚が軸方向の前後で異なる円筒形に形成され、内キャップ30の拡径部33に嵌合してユーザにより相対的に回転操作される。この外先軸50の内周面の中央部付近には、内キャップ30の拡径部33に嵌通される一対の円弧フランジ51が形成され、この一対の円弧フランジ51が内キャップ30の拡径部33の取付フランジ39に対向する。
一対の円弧フランジ51は、円を描くように一対の隙間を区画しながら相対向して配列され、各円弧フランジ51が平面略半リング形に湾曲形成されており、各隙間が係止凹部52を形成する(図8(a)、(d)、(e)参照)。各係止凹部52は、平面矩形に区画され、内キャップ30の係合部40に嵌合係止して内キャップ30と外先軸50とを共に回転させるよう機能する。また、外先軸50の外周面には、キャップ70取付用の複数の螺子53が間隔をおき周方向に螺刻形成される。
弾性塗布体60は、図2に示すように、内キャップ30の先端部、換言すれば、縮径部31を覆包する内スポンジ61と、この内キャップ30の一対の取付フランジ39に挟持されて内スポンジ61を被包する柔軟なナイロン繊維含有の外スポンジ62とを備えた弾性の二層構造に積層形成される。
内スポンジ61と外スポンジ62とは、例えばニトリルブタジエンラバー(NBR)やポリウレタン、天然ゴム等により成形され、必要に応じ、内スポンジ61が高硬度とされ、外スポンジ62が内スポンジ61よりも柔らかい低硬度とされる。内スポンジ61は、底の浅い断面略U字の殻形に形成されて縮径部31のフランジ38に嵌合係止し、開口した周縁部が段差肩部32の取付フランジ39に当接する。これに対し、外スポンジ62は、断面略U字の殻形に形成され、開口した周縁部が屈曲して段差肩部32と拡径部33の取付フランジ39に挟持されるとともに、外先軸50の先端部に当接する。
キャップ70は、図1や図2に示すように、例えば断面略U字形に形成され、弾性塗布体60の外スポンジ62を被包保護する。このキャップ70の内周面周方向には、外先軸50の複数の螺子53に螺合する螺子71が形成され、この螺子71が複数の螺子53と螺合することにより、キャップ70が外先軸50から簡単に外れるのを有効に防止する。
上記構成において、粉体塗布容器を組み立てる場合には、先ず、粉体供給軸10に所定量の紛体化粧料14を充填し、この粉体供給軸10の開口した先端部側に中軸20を圧入固定し、この中軸20の縮径部21側に内キャップ30を回転可能に嵌合するとともに、中軸20の案内突部27と内キャップ30の嵌合溝孔41とをスライド可能に嵌合する。この案内突部27と嵌合溝孔41との嵌合により、内キャップ30が回転する際の軸方向への位置ずれや脱落を有効に防止することができる。
こうして中軸20の縮径部21側に内キャップ30を嵌合したら、内キャップ30の拡径部33に外先軸50の一対の円弧フランジ51間を嵌通し、内キャップ30の係合部40と外先軸50の係止凹部52とを嵌合係止する。係合部40と係止凹部52とが嵌合するので、内キャップ30や外先軸50が個別に回転するのを規制し、これら内キャップ30と外先軸50とを共に回転させることができる。
次いで、後軸1の内部に粉体供給軸10を収容し、後軸1に中軸20の拡径部23を嵌入固定するとともに、後軸1の嵌合受部2に内キャップ30の拡径部33を嵌合支持させる。そしてその後、内キャップ30に弾性塗布体60を覆着し、外先軸50にキャップ70を着脱自在に嵌合して弾性塗布体60を被包保護するようにすれば、粉体塗布容器を組み立てることができる。
次に、粉体塗布容器を使用して化粧する場合には、先ず、粉体塗布容器の外先軸50からキャップ70を取り外し、外先軸50に対して後軸1を相対的に所定の角度(例えば、90°)で一方向(反時計方向又は時計方向)に回転させる。すると、内キャップ30と外先軸50とが所定の角度で相対的に一方向に回転し、内キャップ30の開閉供給孔37が弧を描くように移動して中軸20の吐出孔25に完全に対向連通(全開状態)し、粉体供給軸10の粉体化粧料14が外部に供給可能となる(図14参照)。
こうして内キャップ30の開閉供給孔37が中軸20の吐出孔25に完全に連通したら、粉体塗布容器の弾性塗布体60を斜め下向きにして複数回上下に振れば良い。すると、粉体化粧料14は、粉体供給軸10から中軸20の吐出孔25、内キャップ30の開閉供給孔37と貯留溝35、及び弾性塗布体60の内スポンジ61を順次通過し、弾性塗布体60の外スポンジ62に内側から付着する。弾性塗布体60の外スポンジ62に粉体化粧料14を含有させたら、顔の頬等に弾性塗布体60の外スポンジ62を押し当て、粉体塗布容器を上下左右方向に適宜動かせば、粉体塗布容器を使用して化粧することができる。
この際、粉体塗布容器が大きなスペースを占有して視認の障害となるジャータイプではなく、粉体化粧料14の塗布位置を視覚的に容易に把握できる細い軸タイプなので、粉体化粧料14による適確な化粧が実に容易となる。また、内キャップ30の開閉供給孔37から流出した所定量の粉体化粧料14を貯留溝35に貯留することができるので、粉体化粧料14が開閉供給孔37と吐出孔25とを順次通過して落下し、粉体供給軸10に再度収容されるのを防ぐことができる。
したがって、例え粉体塗布容器の弾性塗布体60を下向きや横向きではなく、上向きにしても、所定量の粉体化粧料14を貯留溝35から継続して供給することができ、粉体塗布容器の向きに留意することなく、安心して化粧することができる。貯留溝35の粉体化粧料14が不足したら、粉体塗布容器の弾性塗布体60を再度斜め下向きにして複数回上下に振れば良い。
粉体化粧料14の供給量を調整して減少させたい場合には、外先軸50に対して後軸1を一方向とは逆の元の他方向(時計方向又は反時計方向)に所定の角度で回転させれば良い。すると、内キャップ30と外先軸50とが他方向に所定の角度で相対的に回転し、内キャップ30の開閉供給孔37が弧を描くように他方向に移動して中軸20の吐出孔25に部分的に連通(例えば、半開状態)するとともに、内キャップ30の先端34が中軸20の吐出孔25の一部を閉塞し、吐出孔25に対する開閉供給孔37の連通範囲が減少するので、粉体化粧料14の供給量を減少させることができる。
粉体化粧料14による化粧が終了し、粉体化粧料14の供給を停止したい場合には、外先軸50に対して後軸1を所定の角度(例えば、90°)で他方向に回転させれば良い。すると、内キャップ30と外先軸50とが他方向に所定の角度で回転し、内キャップ30の先端34が中軸20の吐出孔25を完全に閉塞するとともに、内キャップ30の開閉供給孔37が中軸20の吐出孔25に完全に非連通状態となり、粉体化粧料14の供給が遮断されるので、粉体化粧料14の供給を停止することができる(図2の矢印参照)。この粉体化粧料14の供給停止により、粉体化粧料14の飛散等に注意することなく、粉体塗布容器を安心して携帯することができる。
上記構成によれば、粉体塗布容器が嵩張らない軸タイプなので、持ち運びや携帯に支障を来すのを有効に防止することができる。また、吐出孔25に対する開閉供給孔37の連通範囲を調整し、粉体化粧料14の供給量や弾性塗布体60の含有量を自由、かつ簡易に調節することができるので、余分な粉体化粧料14を払い落す手間を省くことができ、しかも、粉体化粧料14が飛散するおそれを有効に排除することができる。
また、後軸1と外先軸50との相対的な回転により、粉体化粧料14の供給を不要な場合に遮断することができるので、粉体化粧料14が常時供給されることがない。したがって、使用時における粉体化粧料14の飛散量が増大することがなく、粉体化粧料14を無駄に消費したり、大量の粉体化粧料14で周辺を汚してしまう問題を有効に解消することができる。
また、後軸1と外先軸50との相対的な回転だけで、粉体供給軸10と弾性塗布体60とが別体ではなく、一体的であり、後軸1の相対的な回転だけで、弾性塗布体60に粉体化粧料14を直ちに供給することができるので、実に便利である。また、吐出孔25と開閉供給孔37とが単なる丸孔ではなく、周方向に沿う円弧形の細長い長孔なので、粉体化粧料14の供給量を容易に増減することが可能となる。さらに、外スポンジ62に柔軟繊維であるナイロン繊維が含有されるので、肌触りの良い優しい接触感を得ることができる。
なお、上記実施形態では粉体供給軸10を有底円筒形に形成したが、何らこれに限定されるものではなく、例えば粉体供給軸10を両端部が開口した円筒形に形成し、後軸1に紛体化粧料14を直接収容しても良い。また、後軸1を着脱自在に前後方向に二分割し、分割した後方の後軸1内に紛体化粧料14を収容しても良い。また、後軸1と外先軸50の外周面に、吐出孔25と開閉供給孔37の開閉度を示す所定の模様をそれぞれ印刷しても良い。
また、吐出孔25と開閉供給孔37とは、必要に応じ、直線的な長孔に穿孔しても良いし、吐出孔25よりも開閉供給孔37を大きな拡幅に形成することもできる。また、必要に応じ、貯留溝35の区画壁36を部分的に屈曲させたり、省略して複数の貯留溝35を単一化することもできる。さらに、外スポンジ62に柔軟なナイロン繊維を含有させても良いが、内スポンジ61と外スポンジ62の少なくともいずれか一方に、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、テレフタレート繊維等を適宜含有させることもできる。
本発明に係る粉体塗布容器は、化粧品、医薬品、医薬部外品等の製造分野で使用される。
1 後軸
10 粉体供給軸
14 粉体化粧料(粉体)
20 中軸
24 先端(先端部)
25 吐出孔
27 案内突部
30 内キャップ
34 先端(先端部)
35 貯留溝
37 開閉供給孔
38 フランジ
39 取付フランジ
40 係合部
41 嵌合溝孔
50 外先軸
51 円弧フランジ
52 係止凹部
60 弾性塗布体
61 内スポンジ
62 外スポンジ
70 キャップ

Claims (5)

  1. 先端部が開口した有底筒形の後軸と、この後軸の内部に収容される中空の粉体供給軸と、この粉体供給軸の開口した先端部側に嵌め合わされる中軸と、この中軸に回転可能に嵌め合わされる内キャップと、後軸の先端部に回転可能に嵌め合わされる外先軸と、内キャップの先端部を覆う弾性塗布体とを備えた粉体塗布容器であって、
    中軸と内キャップとをそれぞれ末端部が開口した略中空柱形に形成し、中軸の閉じた先端部を粉体供給軸の開口した先端部に対向させ、中軸の先端部に、粉体供給軸内の粉体を吐き出す吐出孔を設け、
    内キャップの閉じた先端部を中軸の先端部に対向させ、内キャップの先端部に、中軸の吐出孔に連通可能な開閉供給孔を設け、
    外先軸を、内キャップに嵌まる略筒形に形成し、この外先軸を内キャップと共に回転させることにより、中軸の吐出孔に対する内キャップの開閉供給孔の連通範囲を調整可能としたことを特徴とする粉体塗布容器。
  2. 中軸の周壁に、内キャップ用の案内突部を形成し、内キャップの周壁周方向に、中軸の案内突部に隙間を介してスライド可能に嵌まる嵌合溝孔を設けた請求項1記載の粉体塗布容器。
  3. 内キャップの周壁に弾性塗布体用の取付フランジを設け、この取付フランジに、外先軸用の係合部を形成し、外先軸の内部には、内キャップの係合部に嵌まる係止凹部を形成した請求項1又は2記載の粉体塗布容器。
  4. 中軸の先端部に複数の吐出孔を設け、内キャップの先端部周縁以外の少なくとも一部分を凹ませて粉体用の貯留溝を形成し、この貯留溝に、中軸の複数の吐出孔にそれぞれ連通可能な開閉供給孔を設けた請求項1、2、又は3記載の粉体塗布容器。
  5. 中軸の吐出孔と内キャップの開閉供給孔とをそれぞれ長孔に形成し、これら吐出孔と開閉供給孔とを略同形状とした請求項1ないし4記載の粉体塗布容器。
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