JP2017071065A - インクジェット記録装置、および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体が斜行しても、印刷処理を停止することなく傾きのない画像を記録媒体上に形成可能な、フルマルチヘッドのインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】所定のノズル列を備えた記録ヘッドを複数連結したフルマルチヘッドのインクジェット記録装置において、各プロセッサが、記録媒体の搬送方向と交差する方向において印刷領域を複数に分割した処理領域を制御する、前記フルマルチヘッドに対応した複数のプロセッサと、搬送方向に対する前記記録媒体の斜行を検知する斜行検知手段と、前記各プロセッサの制御下で、前記斜行検知手段で検知された斜行の角度に応じて、前記記録媒体に対して傾きのない画像となるように前記処理領域の記録データを補正する記録データ補正手段と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、印刷用紙等の記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関し、特に、所定のノズル列を備えた記録ヘッドを複数連結したフルマルチヘッドのインクジェット記録装置に関するものである。
記録ヘッドよりインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の一つの形式として、ラインヘッド式のインクジェット記録装置が知られている。ラインヘッド式のインクジェット記録装置は、記録媒体(印刷用紙)の搬送方向と交差する方向に吐出口が配列されて形成された記録ヘッドを有している。そして、吐出口列の延びる方向と交差する方向に記録媒体を搬送しながら、記録ヘッドの吐出口から記録媒体にインクが吐出されて記録が行われる。このラインヘッド式のインクジェット記録装置は、記録ヘッドから一行分もしくは複数行分のインクが一度にまとめて吐出され、且つ、記録媒体を搬送しながらそれらが連続的に行われるため記録のスピードが速いという利点がある。
しかし、このようなラインヘッド式のインクジェット記録装置に使用される長尺な記録ヘッドの製造段階において、単一の基板に多数のノズルを高密度に一列に配列することは、技術面、コスト面において多くの困難を伴う。そのため、ラインヘッド式のインクジェット記録装置においては、つなぎ型ラインヘッド(以下、「フルマルチヘッド」と呼ぶ。)が用いられている。このフルマルチヘッドは、多数のノズルが高密度に配列された比較的短い短尺な記録ヘッド部を千鳥状に複数連結することによって長尺化されたラインヘッドとして構成されている。また、互いに異なる色の記録を行う複数のフルマルチヘッドを副走査方向に間隔を空けて配置した、いわゆるフルマルチ型のカラー記録装置があり、これによればカラー記録を高速に行うことを可能にしている(例えば、特許文献1を参照)。
また一方で、インクジェット記録装置においては、記録媒体が本来の搬送方向から斜め方向にずれてしまう、いわゆる斜行搬送が問題となっている。記録媒体が斜行すると、本来、ドット(画素)が形成されるべき位置からずれた位置にドットが形成されてしまい画質劣化につながることが知られている。そこで近年、斜行補正の技術に関する提案もいくつかなされている。斜行補正の技術としては例えば特許文献2が存在する。特許文献2では、記録媒体であるロール紙の搬送速度と、搬送方向に対するロール紙の斜行角度を検知し、検知した搬送速度と斜行角度に基づいて記録ヘッド間のインク吐出タイミングを制御することでドット位置ずれを補正している。
特開2011−76411号公報 特開2008−105347号公報
記録媒体が斜行しても、印刷処理を停止することなく傾きのない画像を記録媒体上に形成可能な、フルマルチヘッドのインクジェット記録装置を提供する。
本発明に係るインクジェット記録装置は、所定のノズル列を備えた記録ヘッドを複数連結したフルマルチヘッドのインクジェット記録装置であって、各プロセッサが、記録媒体の搬送方向と交差する方向において印刷領域を複数に分割した処理領域を制御する、前記フルマルチヘッドに対応した複数のプロセッサと、搬送方向に対する前記記録媒体の斜行を検知する斜行検知手段と、前記各プロセッサの制御下で、前記斜行検知手段で検知された斜行の角度に応じて、前記記録媒体に対して傾きのない画像となるように前記処理領域の記録データを補正する記録データ補正手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、フルマルチヘッドのインクジェット記録装置において、記録媒体が斜行した場合でも印刷処理を停止することなく、傾きのない画像を記録媒体上に形成することができる。
実施例1に係る、インクジェット記録装置の構成の一例を示す図である。 斜行角度の検出方法を説明する図である。 実施例1に係る、各プロセッサの処理領域を模式的に表した図である。 実施例1に係る、斜行搬送によって各プロセッサの処理領域が傾いた状態を示す図である。 記録データのシフト量の導出方法を説明する図である。 実施例1に係る、記録データ補正部における処理の流れを説明したシーケンス図である。 実施例1に係る、印刷用紙の斜行搬送に応じてリアルタイムに斜行補正記録を行なう処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る、インクジェット記録装置の構成の一例を示す図である。 実施例2に係る、各プロセッサに設定される処理領域を模式的に表した図である。 実施例2に係る、各プロセッサ処理領域と斜行角度との関係を模式的に表した図である。 実施例2に係る、印刷用紙の斜行搬送に応じてリアルタイムに斜行補正記録を行う処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る、斜行補正可否判定処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例2に係る、ライン単位のデータ転送処理の詳細を示すフローチャートである。 データ転送要否判定処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例3に係る、印刷用紙の斜行検知から印刷開始までの間に、1頁分の斜行補正した記録データを用意して印刷処理を行う処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3に係る、斜行補正可否判定処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例3に係る、1頁分のデータ転送処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、本発明を実施する形態について説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[実施例1]
本実施例では、所定のノズル列を備えた記録ヘッドを4つ連結したフルマルチヘッドのインクジェット記録装置を例に説明を行なうものとする。本実施例では、4つの記録ヘッドにそれぞれ対応した4つのプロセッサを備え、印刷領域が短冊状に分割された所定領域の記録データを各プロセッサが制御するものとする。ただし、記録ヘッド及びプロセッサの数はこれに限定されるものではなく、4つよりも少ない数であってもよいし、4つよりも多い数であってもよい。
また、本実施例におけるインクジェット記録装置では、各プロセッサの処理領域の幅を各記録ヘッドの幅よりも広く設定している。そして、記録ヘッドの幅と等しい幅のノズルバッファに記録データを書き込む際に、記録ヘッドの幅から外れる領域の記録データはノズルバッファに書き込まずに除外することとする。以下、本実施例について図面を参照して詳細に説明する。
(インクジェット記録装置の構成)
図1は、本実施例に係るインクジェット記録装置の構成の一例を示す図である。インクジェット記録装置100は、制御部110、記録データ補正部120、フルマルチヘッド部130、斜行検知部140で構成される。フルマルチヘッド部130は、4つの記録ヘッド(第1〜第4記録ヘッド)を互いにある所定の幅でオーバラップさせ、千鳥状に配置した構成となっている。ちなみに、各記録ヘッドを互いにオーバラップさせるのは、印刷の際、記録ヘッド同士のつなぎ目に起因した白スジや黒スジ等の特有な画質劣化を防止する「つなぎ補正」を行うためである。このつなぎ補正の内容に関しては本発明と直接関係は無いため、ここでは説明を省略する。
制御部110には、4つの記録ヘッド(第1〜第4記録ヘッド)にそれぞれ対応して、第1〜第4プロセッサ及び第1〜第4メモリが存在する。さらに制御部110には、1個の斜行検知部140が存在する。また、記録データ補正部120も同様に、第1〜第4記録ヘッドにそれぞれ対応して、第1〜第4シフト処理部、第1〜第4ノズルバッファ、第1〜第4ヘッドデータ送出部が存在する。なお、図1を含む添付の図面において、第1〜第4の各記録ヘッドは、記録ヘッド#1、記録ヘッド#2、記録ヘッド#3、記録ヘッド#4でそれぞれ示される。また、第1〜第4プロセッサは、プロセッサ#1、プロセッサ#2、プロセッサ#3、プロセッサ#4でそれぞれ示される。第1〜第4メモリは、メモリ#1、メモリ#2、メモリ#3、メモリ#4でそれぞれ示される。第1〜第4シフト処理部は、シフト処理部#1、シフト処理部#2、シフト処理部#3、シフト処理部#4でそれぞれ示される。第1〜第4ノズルバッファは、ノズルバッファ#1、ノズルバッファ#2、ノズルバッファ#3、ノズルバッファ#4でそれぞれ示される。第1〜第4ヘッドデータ送出部は、ヘッドデータ送出部#1、ヘッドデータ送出部#2、ヘッドデータ送出部#3、ヘッドデータ送出部#4でそれぞれ示される。
以下、第1記録ヘッドに対応する一群の構成(すなわち、第1プロセッサ、第1メモリ、第1シフト処理部、第1ノズルバッファ、第1ヘッドデータ送出部)を例として、各部の動作を説明する。
第1プロセッサは、印刷領域を搬送方向と交差する方向において複数に分割した領域(ここでは短冊状に4つに分割した領域)のうち第1の領域において、第1記録ヘッドで記録するデータの制御と管理を行う。この場合において第1の領域(第1プロセッサ処理領域)は、最大斜行角度に対応した幅に設定される。ここで、最大斜行角度とは、インクジェット記録装置100の搬送機構(不図示)において、印刷用紙が斜行しても搬送機構内に詰まることなく搬送することが可能な、許容される最大の角度を指す。実際の搬送系のメカ構成(例えば、搬送経路にどれだけの遊びがあるかといった要因)に依存し、例えば予めテスト搬送を行なって紙詰まりを起すことなく搬送可能な角度を割り出すなどして決定される。第1プロセッサは、第1メモリに記録データを一旦格納し、当該第1メモリからライン単位で記録データを読み出し、次段の記録データ補正部120に記録データを送る。この際、ライン単位の記録データの幅は、上記処理領域の幅と等しいものとする。第1ノズルバッファは、第1記録ヘッドへ送る直前の記録データを一時記憶するためのメモリであり、その幅は第1記録ヘッドの幅と等しいものとする。ノズルバッファの詳細に関しては後述する。第1シフト処理部は、第1プロセッサからライン単位で送られてくる記録データの座標と、斜行検知部140から受け取った斜行角度の情報から、記録データのノズル列方向のシフト量と搬送方向のシフト量をそれぞれ導出する。シフト量の導出方法の詳細については後述する。さらに第1シフト処理部は、導出されたシフト量を第1ノズルバッファにおけるアドレス値に変換し、変換したアドレス値を元の記録データのアドレス値にオフセット付加する。こうして得られた記録データ(補正記録データ)が第1ノズルバッファへライン単位で書き込まれる。第1ヘッドデータ送出部は、第1ノズルバッファからライン単位で記録データを読み出し、第1記録ヘッドへデータの送出を行う。第2〜第4記録ヘッドにそれぞれ対応する一群の構成においても、同様の関係である。
斜行検知部140は、印刷用紙が搬送方向に対して斜行した場合、その斜行を検知して斜行角度を検出する。この斜行検知部140は上述の第1〜第4のプロセッサのうちのいずれかの又は独立した不図示のプロセッサの下で制御される。本実施例では第1プロセッサの制御下で動作するものとして説明する。検出した斜行角度の情報は、上述の第1〜第4シフト処理部に送られる。図2は、斜行角度の検出方法を説明する図である。搬送系路上の所定の位置に、印刷用紙200の両端を検知するためのフォトダイオード等のセンサ(201L、201R)がそれぞれ配置される。所定の位置としては、使用する印刷用紙サイズに合わせて固定位置としてもよいし、可動式の搬送用ガイドの両端に設けるなどにより可変としてもよい。そして、センサ201Lから得られるセンサ波形とセンサ201Rから得られるセンサ波形とから、左右の紙端がセンサを通過する時間差Tを求め、これにより斜行角度を得ることができる。ここで説明した斜行角度の検出方法は一例でありこれ限定されるものではなく、他の手法によってもよい。
続いて、第1〜第4の各プロセッサが担当する処理領域について詳しく説明する。図3は、本実施例における各プロセッサの処理領域を模式的に表した図である。図3において、両矢印310は、第1プロセッサ処理領域を示し、第1記録ヘッドの幅に対して片側(右側)のみ広く設定されている。これは、第1プロセッサが担当する処理領域は用紙端部の領域であることから、斜行した場合に第1記録ヘッドがない所まで、記録すべき画像がはみ出さないようにするためである。また、処理領域310内の破線の横線で示す矩形領域311は、第1シフト処理部が行なう捨て処理における捨て領域である。第1シフト処理部は、第1プロセッサ処理領域の記録データを第1ノズルバッファへ書き込む際に、座標変換後の記録データが第1記録ヘッドで対応可能な範囲内かどうかを判別している。そして、第1記録ヘッドで対応可能な分の記録データのみ第1ノズルバッファへ書き込みを行い、第1記録ヘッドで対応不可能な分の記録データは第1ノズルバッファへ書き込まない。この処理を捨て処理といい、第1プロセッサ処理領域に関しては、捨て領域311に相当する部分の記録データが捨て処理の対象となり、第1記録ヘッドでは記録されないことになる。
同様に、両矢印320は、第2プロセッサ処理領域を示し、第2記録ヘッドの幅に対して両側とも広く設定されている。また、処理領域320内の両端にある実線の斜線で示す矩形領域321は、第2シフト処理部が行なう上記捨て処理における捨て領域である。すなわち、第2プロセッサ処理領域に関しては、捨て領域321に相当する部分の記録データが捨て処理の対象となり、第2記録ヘッドで記録されないことになる。
同様に、両矢印330は、第3プロセッサの処理領域を示し、第3記録ヘッドの幅に対して両側とも広く設定されている。また、処理領域330内の両端にある破線の斜線で示す矩形領域331は、第3シフト処理部が行なう上記捨て処理における捨て領域である。すなわち、第3プロセッサ処理領域に関しては、捨て領域331に相当する部分の記録データが捨て処理の対象となり、第3記録ヘッドで記録されないことになる。
そして、両矢印340は、第4プロセッサの処理領域を示し、第4記録ヘッドの幅に対して片側(左側)のみ広く設定されている。これは、第4プロセッサが担当する処理領域は用紙端部の領域であり、斜行した場合に第4記録ヘッドがない所まで、記録すべき画像画がはみ出さないようにするためである。また、処理領域340内の斜め格子模様の矩形領域341は、第4シフト処理部が行なう上記捨て処理における捨て領域である。すなわち、第4プロセッサ処理領域に関しては、捨て領域341に相当する部分の記録データが捨て処理の対象となり、第4記録ヘッドで記録されないことになる。
また、図3においてグレーで示す矩形領域350は、第1記録ヘッドと第2記録ヘッドとがオーバラップする、つなぎ補正領域としてのヘッドオーバラップ領域である。同様に、グレーで示す矩形領域360は第2記録ヘッドと第3記録ヘッドとのヘッドオーバラップ領域であり、グレーで示す矩形領域370は、第3記録ヘッドと第4記録ヘッドとのヘッドオーバラップ領域である。
上述のとおり、第1〜第4の各プロセッサ処理領域は互いに所定の幅でオーバラップしているが、その量(幅)は、第1〜第4記録ヘッドのオーバラップ量とは異なり、本実施例では以下の関係にあるものとする。
処理領域のオーバラップ量 > 記録ヘッドのオーバラップ量
図4は、本実施例における第1〜第4の各プロセッサに設定される処理領域を説明する図であり、本実施例における各プロセッサ処理領域は最大斜行角度に対応するように設定される。図4において、破線部分は、印刷用紙が斜行搬送されたことにより斜めになった状態の各プロセッサ処理領域を示している。斜めになった第1プロセッサの処理領域310’においては、斜行搬送によって斜めになった処理領域の角部Iと角部Jが、第1記録ヘッドの端部までの範囲に収まっていれば斜行補正を行う。このように、処理領域310’は、最大斜行角度410の範囲内であれば対応可能なように設定される。また、三角形領域311’は捨て領域として捨て処理される部分である。
同様に、第2プロセッサの処理領域320’においては、斜行搬送によって斜めになった処理領域の角部Eと角部Kが、第2記録ヘッドの端部までの範囲に収まっていれば斜行補正を行う。処理領域320’も、最大斜行角度410の範囲内であれば対応可能なように設定される。また、三角形領域321’は捨て領域として捨て処理される部分である。
同様に、第3プロセッサの処理領域330’においては、斜行搬送によって斜めになった処理領域の角部Fと角部Lが、第3記録ヘッドの端部までの範囲に収まっていれば斜行補正を行う。処理領域330’も、最大斜行角度410の範囲内であれば対応可能なように設定される。また、三角形領域331’は捨て領域として捨て処理される部分である。
そして、第4プロセッサの処理領域340’においては、斜行搬送によって斜めになった処理領域の角部Gと角部Hが、第4記録ヘッドの端部までの範囲に収まっていれば斜行補正を行う。第4プロセッサ処理領域340’も、最大斜行角度410の範囲内であれば対応可能なように設定される。また、三角形領域341’が捨て領域として捨て処理される部分である。
続いて、斜行補正時における、シフト量の導出方法について説明する。シフト量の導出は、第1〜第4シフト処理部において、各プロセッサからライン単位で送られてくる記録データの座標と斜行検知部140から送られてくる斜行角度の情報とに基づいてなされる。以下に述べる導出方法の場合、印刷処理に対して非常に短い処理時間で済むため、印刷処理を停止させずにリアルタイムで斜行補正を行うことが可能となる。図5は、記録データのシフト量の導出方法を説明する図である。図5において、実線の矩形500は、斜行することなく正常に搬送された真っ直ぐな状態での印刷用紙(以下、正常搬送用紙)を示している。そして、破線の矩形510は、斜行して搬送され斜めに傾いた状態の印刷用紙(斜行搬送用紙)を示している。この斜行搬送時の角度をθとすると、斜行搬送用紙510は、正常搬送用紙500の中心点を軸にしてθの角度で反時計方向に回転したことになる。よって、本来であれば正常搬送用紙500上に記録されるはずの記録データが、斜行搬送用紙510上の角度θで反時計方向に回転した位置に記録されることになる。すなわち、正常搬送用紙500上のある記録データをAとし、この記録データAの座標を(x, y)とすると、斜行角度θで搬送されたことで、記録データAは記録データA’として座標(x’,y’)の位置に記録されることになる。この時の記録データA’の座標(x’,y’)は、以下の式(1)で表すことができる。
上記式(1)を解くと、記録データA’の座標(x’,y’)はそれぞれ以下のようになる。
x’= x*cosθ - y*sinθ
y’= x*sinθ + y*cosθ
そして、記録データのシフト量は、ノズル列方向及び搬送方向のそれぞれについて、元座標と新座標の差から求めることができ、それぞれ式(2)と式(3)で表すことができる。
ノズル列方向のシフト量 = x’- x ・・・式(2)
搬送方向のシフト量 = y’- y ・・・式(3)
このようにして、第1〜第4の各シフト処理部は、記録データの座標と斜行検知部140から受け取った斜行角度情報とに基づいて、記録データのノズル列方向へのシフト量と搬送方向へのシフト量をそれぞれ導出する。導出したシフト量はノズルバッファにおけるアドレス値に変換され、変換したアドレス値が元の記録データのアドレス値にオフセット付加される。
図6は、本実施例の記録データ補正部120における処理の流れを説明したシーケンス図である。ここでは、4ドット×4ドットの記録データを8つのノズルを有した記録ヘッドで記録を行うことを前提に、斜行補正を行うケースを例に説明を行なうものとする。そして、記録データを格納するメモリの幅はプロセッサ処理領域の幅と等しいものとする。また、ノズルバッファの幅は記録ヘッドの幅と等しいものとする。さらに、ノズルバッファは最大斜行に対応可能な縦方向の長さ(縦幅)があるものとする。記録ヘッドのノズルから吐出されるインク滴の一つを1ドットとすると、メモリには4ドット×4ドットの記録データが格納されていることになる。図6に示されるように、記録データ補正部120では、以下に示す1)〜4)の順にライン単位で処理が進行する。
1)メモリから1ライン分の記録データ(ラインデータ)が入力
2)入力されたラインデータからシフト量を導出
3)導出したシフト量を反映した1ライン分の記録データ(補正記録データ)をノズルバッファへ格納
4)記録ヘッドへ1ライン分の記録データを送出
以下、1ライン目〜4ライン目における各処理を時系列で説明する。
<1ライン目>
まず、メモリから1ライン目のデータ(00,01,02,03)が読み出される。次に、読み出されたラインデータ(00,01,02,03)における各ドットデータの座標と、斜行検知部140から受け取った斜行角度情報から、ノズル列方向のシフト量と搬送方向のシフト量をそれぞれ求める。ここで、求めたシフト量を(ノズル列方向のシフト量, 搬送方向のシフト量)で表すこととする。すると、各ドットデータのシフト量は以下のようになる(ここでは説明の便宜上、ノズル列方向へのシフト量をゼロとしている。)。
ドットデータ「00」のシフト量:(0, 0)
ドットデータ「01」のシフト量:(0, +1)
ドットデータ「02」のシフト量:(0, +2)
ドットデータ「03」のシフト量:(0, +3)
そして、求めたシフト量をノズルバッファにおけるアドレス値に変換する。ここでは、シフト量が“1”のときアドレス値が“1”変化するものとする。そして、変換したアドレス値を元の各ドットデータのアドレス値にオフセット付加して、各ドットデータをノズルバッファに書き込む。例えば、ドットデータ「01」については、ノズル列方向のシフト量に変化はないが、搬送方向のシフト量が“+1”であるため、搬送方向にアドレス値“1”がオフセット付加される。同様に、ドットデータ「02」については、ノズル列方向のシフト量に変化はないが、搬送方向のシフト量が“+2”であるため、搬送方向にアドレス値“2”がオフセット付加される。同様に、ドットデータ「03」については、ノズル列方向のシフト量に変化はないが、搬送方向のシフト量が“+3”であるため、搬送方向にアドレス値3がオフセット付加される。図6では、シフト量が反映された各ドットデータが「00’,01’,02’,03’」で示されている。シフト量がラインデータに反映された結果、ノズルバッファには、搬送方向のシフト量に応じてアドレス値が搬送方向に1個ずつずれた1ライン分の記録データ(補正記録データ)が格納されることになる。そして、ヘッドデータ送出部によって、ノズルバッファからライン単位で記録データが読み出され、記録ヘッドに1ライン分のデータ(ヘッドデータ)601が送出される。
<2ライン目>
次に、メモリから2ライン目のデータ(10,11,12,13)が読み出される。そして、読み出されたラインデータ(10,11,12,13)について、1ライン目と同様にノズル列方向のシフト量と搬送方向のシフト量をそれぞれ求める。各ドットデータのシフト量は以下のようになる。
ドットデータ「10」のシフト量:(0,0)
ドットデータ「11」のシフト量:(0,+1)
ドットデータ「12」のシフト量:(0,+2)
ドットデータ「13」のシフト量:(0,+3)
そして、求めたシフト量をノズルバッファにおけるアドレス値に変換し、変換したアドレス値を元の各ドットデータのアドレス値にオフセット付加して、各ドットデータをノズルバッファへ書き込む。図6では、シフト量が反映された各ドットデータが「10’,11’,12’,13’」で示されている。そして、ヘッドデータ送出部によって、ノズルバッファからライン単位で記録データが読み出され、記録ヘッドに1ライン分のデータ(ヘッドデータ)602が送出される。
<3ライン目>
次に、メモリから3ライン目のデータ(20,21,22,23)が読み出される。そして、読み出されたラインデータ(20,21,22,23)について、1〜2ライン目と同様にノズル列方向のシフト量と搬送方向のシフト量をそれぞれ求める。各ドットデータのシフト量は以下のようになる。
ドットデータ「20」のシフト量:(0,0)
ドットデータ「21」のシフト量:(0,+1)
ドットデータ「22」のシフト量:(0,+2)
ドットデータ「23」のシフト量:(0,+3)
そして、求めたシフト量をノズルバッファにおけるアドレス値に変換し、変換したアドレス値を元の各ドットデータのアドレス値にオフセット付加して、各ドットデータをノズルバッファへ書き込む。図6では、シフト量が反映された各ドットデータが「20’,21’,22’,23’」で示されている。そして、ヘッドデータ送出部によって、ノズルバッファからライン単位で記録データが読み出され、記録ヘッドに1ライン分のデータ(ヘッドデータ)603が送出される。
<4ライン目>
次に、メモリから4ライン目のデータ(30,31,32,33)が読み出される。そして、読み出されたラインデータ(30,31,32,33)について、1〜3ライン目と同様にノズル列方向のシフト量と搬送方向のシフト量をそれぞれ求める。各ドットデータのシフト量は以下のようになる。
ドットデータ「30」のシフト量:(0,0)
ドットデータ「31」のシフト量:(0,+1)
ドットデータ「32」のシフト量:(0,+2)
ドットデータ「33」のシフト量:(0,+3)
そして、求めたシフト量をノズルバッファにおけるアドレス値に変換し、変換したアドレス値を元の各ドットデータのアドレス値にオフセット付加して、各ドットデータをノズルバッファへ書き込む。図6では、シフト量が反映された各ドットデータが「30’,31’,32’,33’」で示されている。そして、ヘッドデータ送出部によって、ノズルバッファからライン単位で記録データが読み出され、記録ヘッドに1ライン分のデータ(ヘッドデータ)604が送出される。
この後は、メモリ内に記録データは残っていないため、メモリからのラインデータの読み出しとシフト量の導出処理はスキップし、ノズルバッファに残っているドットデータがライン単位で記録ヘッドへ順次送られる。そして、ノズルバッファ内のドットデータが全て記録ヘッドに送られると終了する。
図7は、本実施例に係る、印刷用紙の斜行搬送に応じてリアルタイムに斜行補正記録を行なう処理の流れを示すフローチャートである。以下の一連の処理は不図示のROM等に格納されたプログラムに基づいて実行される。各プロセッサは、自身に割り当てられた処理領域の記録データを対象として以下の各ステップの処理を実行する。なお、斜行検知部140は、第1〜第4のいずれかのプロセッサの制御下に置かれているものとする。
ステップ701では、斜行検知部140のセンサによって、印刷用紙の端部が検知される。
ステップ702では、印刷用紙の両端が上記センサを通過する際の時間差に基づいて、斜行の有無が判定される。斜行しているかどうかの判別には、実際に使用する印刷用紙を用いたテスト搬送などによって予め決定した閾値を用いるなどすればよい。斜行していると判定されれば、ステップ703へ進む。一方、斜行していないと判定されれば、斜行補正を伴わない通常の印刷処理を実行するべくステップ710へ進む。斜行なしと判定された場合、1ライン分の記録データの入力(ステップ710)と、当該記録データの記録ヘッドへの送出(ステップ711)が、全ラインについて完了するまで繰り返される(ステップ712)。
ステップ703では、検知された斜行の角度が、前述したような手法によって求められる。求めた斜行角度の情報は、各シフト処理部に送られる。以下の各ステップについては、第1プロセッサの制御下にある各部を例に説明を行なうものとする。
ステップ704では、斜行角度情報に基づいて、検出された斜行角度が前述の最大許容斜行角度の範囲内であるか否かが判定される。検出された斜行角度が最大許容斜行角度の範囲内であればステップ705へ進む。一方、検出された斜行角度が最大許容斜行角度の範囲を超えている場合は、エラー処理を行なうべくステップ713へ進む。すなわち、ステップ713では、例えばエラーメッセージを不図示の表示手段に表示するなどの方法により、許容範囲を超えて印刷用紙が傾いている旨がユーザに通知される。そして、続くステップ714で、印刷用紙の排紙処理(印刷用紙をそのまま排出或いは排出困難な程度の斜行であれば搬送停止など)が実行される。
ステップ705では、第1メモリからライン単位で記録データが入力される。
ステップ706では、第1シフト処理部において、入力された1ライン分の記録データ(ラインデータ)の座標と、斜行検知部140からの斜行角度情報とに基づいて、該ラインデータのノズル列方向のシフト量と搬送方向のシフト量がそれぞれ導出される。
ステップ707では、導出されたシフト量を反映した1ライン分の記録データ(補正記録データ)が、第1ノズルバッファへ格納される。
ステップ708では、第1ノズルバッファからライン単位で記録データが読み出され、第1記録ヘッドに送出される。そして、第1記録ヘッドにおいて、入力された記録データに従った画像が記録媒体上に形成される。
ステップ709では、全ライン分の処理が完了したか否かが判定される。全ライン分の処理が完了している場合は本処理を終える。一方、未処理のラインがある場合は、ステップ705に戻って次のラインが処理される。
以上が、本実施例に係る、印刷用紙の斜行に応じてリアルタイムに斜行補正を行ないつつ記録を行なう処理の内容である。
なお、斜行検知部140が制御下にない他のプロセッサでは、ステップ702及び704での判定結果を、斜行検知部140を制御下に置くプロセッサから受け取って、それぞれの処理領域の記録データを対象としてステップ705以降の処理を実行する。仮に、斜行検知部140が第1〜4プロセッサとは独立したプロセッサの下で制御される場合は、ステップ701〜704までの処理が別個に実行される。そして、その処理結果を第1〜第4の各プロセッサが受け取って、それぞれの処理領域の記録データを対象としてステップ705以降の処理を実行することになる。
本実施例では各記録ヘッドに1対1でプロセッサを設けているが、複数の記録ヘッドに対して1個のプロセッサを設けてもよい。例えば、フルマルチヘッドを全20個の記録ヘッドで構成し、それに対してプロセッサを5個設け、各プロセッサが4個の記録ヘッドを制御・管理するといった構成でもよい。この場合、各プロセッサに割り当てられる処理領域は、自己の制御下に置く計4個の記録ヘッドの集まりを本実施例における1個の記録ヘッドとして扱って、適宜設定すればよい。
以上のとおり、本実施例のインクジェット記録装置は、フルマルチヘッドを構成する複数の記録ヘッドに、1対1(或いは複数対1)で対応した複数のプロセッサを設け、各プロセッサが、短冊状に分割された所定領域の記録データを制御・管理する。そして、記録媒体が斜行搬送された場合でも、リアルタイムな斜行補正(斜行角度に合わせた記録データのシフト制御)を行うことで、印刷処理を停止させることなく、記録媒体に対して真っ直ぐな画像を得ることができる。
[実施例2]
実施例1では、許容される印刷用紙の最大斜行角度に対応した処理領域を各プロセッサに割り当てていた。これにより、印刷用紙が搬送方向に対して斜行した場合でも、各プロセッサが、自身に設定された処理領域の範囲内で斜行補正記録を行なうことを可能にしていた。次に、各プロセッサに割り当てる処理領域を、最大斜行角度に対応した処理領域よりも小さくする態様について、実施例2として説明する。なお、実施例1と基本的な構成(記録ヘッドとプロセッサの数は実施例1と同様に各4つ)は共通するものとし、以下では実施例1との差異点を中心に説明するものとする。
図8は、本実施例に係る、インクジェット記録装置の構成の一例を示す図である。図1で示した実施例1の構成と比較すると、制御部110’内に、第1〜第4のデータ通信部と、斜行補正記録の可否を判定する補正可否判定部800とを有している点が異なっている。その他の構成は実施例1と同じである。図8において、第1〜第4の各データ通信部は、データ通信部#1、データ通信部#2、データ通信部#3、データ通信部#4でそれぞれ示される。
第1〜第4データ通信部は、第1〜第4の各プロセッサ処理領域が扱う記録データ等の送受信を行い、隣接するプロセッサ間でデータを相互受信可能な構成となっている。
補正可否判定部800は、第1〜第4のいずれかのプロセッサ(或いは独立したプロセッサ)の制御下で、斜行補正に要する処理が、印刷処理速度に対して間に合うか否かを判定する処理を行なう。ライン単位で斜行補正を行なう場合は、ライン単位で常に以下の関係が成り立たなければならない。
1ラインの記録に要する時間 > 1ラインの斜行補正に要する時間
記録ヘッドが1ラインを記録するのに要する時間(Nライン目の記録開始からN+1ライン目の記録開始までの時間:1ライン記録時間)は、カラー/モノクロ、解像度、印刷用紙のサイズや種類といった印刷設定によって一意に決まる。条件に拠るが、通常は数μsec〜数msec程度である。また、1ラインの斜行補正に要する時間は、1ライン単位での、シフト量を導出して補正記録データを生成する処理に要する時間(シフト処理時間)と、隣接するプロセッサへの記録データの転送に要する時間(データ転送時間)で決まる。ここで、シフト処理時間はどのラインでも共通(一定の処理性能で行われる)とすると、データ転送時間が長いラインほど斜行補正に要する時間が大きくなることになる。補正可否判定部800は、データ転送時間をライン単位で各シフト処理部から取得し、予め一意に定まる1ライン記録時間とシフト処理時間とから、斜行補正が印刷に間に合うか否かを判定する。本実施例では、各シフト処理部がライン単位でデータ転送時間を導出する構成としているが、補正可否判定部800で行なうようにしてもよい。
図9は、本実施例において第1〜第4の各プロセッサに設定される処理領域を模式的に表した図である。両矢印910で示す第1プロセッサ処理領域は、頁全体の印刷領域を短冊状に4つに分割した領域のうち、第1プロセッサに割り当てられる処理領域である。実施例1と同様、第1プロセッサで処理された記録データは第1記録ヘッドによって記録される。第2〜第4の各プロセッサ処理領域(参照符号920〜940)についても同様である。そして、第1〜第4の各プロセッサ処理領域(910、920、930、940)からヘッドオーバラップ領域(350、360、370)を除いた領域をそれぞれ第1〜第4専属処理領域(911、921、931、941)とする。また、第1〜第4の各記録ヘッドの幅からヘッドオーバラップ領域(350、360、370)を除いた領域をそれぞれ第1〜第4専属ヘッド領域(912、922、932、942)とする。
実施例1では、
処理領域のオーバラップ量 > 記録ヘッドのオーバラップ量
とし、印刷用紙の最大斜行角度に対応した処理領域を各プロセッサに割当てていた。
本実施例では、
処理領域のオーバラップ量 ≧ 記録ヘッドのオーバラップ量
とし、各プロセッサに割り当てる処理領域を最大斜行角度に対応した処理領域よりも小さくしている。図9で示す例は、処理領域のオーバラップ量と記録ヘッドのオーバラップ量とを同じにしたケースであり、
処理領域のオーバラップ量 = 記録ヘッドのオーバラップ量 = つなぎ補正領域幅
となっている。
図10(a)は、本実施例の各プロセッサ処理領域と斜行角度との関係を模式的に表した図である。上述のとおり本実施例では、プロセッサ処理領域のオーバラップ量を最大斜行角度に対応した処理領域に比べて小さく設定している。そのため、印刷用紙の斜行に応じて斜行補正を行なうと、対応する記録ヘッドを超えてしまい記録できない領域が出てきてしまう。以下、第1プロセッサ処理領域と第2プロセッサ処理領域との境界を例に説明する。
図10(a)において、斜めになった第1プロセッサ領域910’内の右下隅の斜線で示す三角形領域1001は、第1プロセッサだけが記録データを持っている領域である。この三角形領域1001に関しては、印刷用紙が斜行していない場合は、第1プロセッサの制御下で第1記録ヘッドによって記録が行なわれる。しかし、印刷用紙の斜行によってノズル列方向にずれが生じると、当該三角形領域1001を斜行補正記録するには、第1記録ヘッドだけでは記録できず、第2記録ヘッドでの記録が必要となる。そのため、第1データ通信部を介して第2プロセッサに領域1001の記録データを転送する必要がある。同様に、斜めになった第2プロセッサ領域920’内の左上隅の斜線で示す三角形領域1002は、第2プロセッサだけが記録データを持っている領域であり、印刷用紙が斜行していない場合は、第2プロセッサの制御下で第2記録ヘッドによって記録が行なわれる。しかし、印刷用紙の斜行によってノズル列方向にずれが生じると、当該三角形領域1002を斜行補正記録するには、第2記録ヘッドだけでは記録できず、第1記録ヘッドでの記録が必要となる。そのため、第2データ通信部を介して第1プロセッサに三角形領域1002の記録データを転送する必要がある。
そして同様に、第2プロセッサ処理領域と第3プロセッサ処理領域との境界では、三角形領域1003及び1004を斜行補正記録するために、第2プロセッサと第3プロセッサとの間で記録データの相互転送が必要となる。すなわち、三角形領域1003は第2プロセッサから第3プロセッサに向けてデータ転送される領域であり、三角形領域1004は第3プロセッサから第2プロセッサに向けてデータ転送される領域である。
また、第3プロセッサ処理領域と第4プロセッサ処理領域との境界では、三角形領域1005及び1006を斜行補正記録するために、第3プロセッサと第4プロセッサとの間で記録データの相互転送が必要となる。すなわち、三角形領域1005は第3プロセッサから第4プロセッサに向けてデータ転送される領域であり、三角形領域1006は第4プロセッサから第3プロセッサに向けてデータ転送される領域である。
なお、本実施例では、つなぎ補正を考慮して、隣のプロセッサにデータ転送する領域の中にヘッドオーバラップ領域を含めているが、含めないようにしてもよい。すなわち、自プロセッサでは物理的に処理不可能な領域のみを、隣のプロセッサへのデータ転送領域としてもよい。
実施例1と本実施例の関係を整理すると以下のとおりである。
まず、図9に示すように処理領域のオーバラップ量を記録ヘッドのオーバラップ量と同じに設定した場合、少しでも印刷用紙が斜行すると上述のようなデータ転送領域1001〜1006が発生する。一方、処理領域のオーバラップ量を記録ヘッドのオーバラップ量より大きく設定した場合は、印刷用紙の斜行角度によってデータ転送が必要になったりならなかったりする。そして、図3に示すように、処理領域のオーバラップ量を最大斜行角度に対応するまで、記録ヘッドのオーバラップ量より大きく設定すると、データ転送は必要なくなる。
図11は、本実施例に係る、印刷用紙の斜行搬送に応じてリアルタイムに斜行補正記録を行う処理の流れを示すフローチャートである。以下の一連の処理は不図示のROM等に格納されたプログラムに基づいて実行される。各プロセッサは、自身に割り当てられた処理領域の記録データを対象として以下の各ステップの処理を実行する。なお、斜行検知部140及び補正可否判定部800は、実施例1と同様、第1〜第4のいずれかのプロセッサの制御下に置かれているものとする。
ステップ1101〜1104は、それぞれ実施例1に係る図7のステップ701〜704に相当する。すなわち、搬送されてきた印刷用紙の端部が検知され(S1101)、印刷用紙の両端がセンサを通過する際の時間差に基づいて斜行の有無が判定され(S1102)、斜行があれば検知された斜行角度が検出される(S1103)。そして、検出された斜行角度が最大許容斜行角度の範囲内であるか否かが判定され(S1104)、最大許容斜行角度の範囲内であればステップ1105へ進む。一方、検出された斜行角度が最大許容斜行角度の範囲を超えている場合は、ステップ1116へ進み、エラー処理がなされる。
ステップ1105では、補正可否判定部800において、印刷速度に対して斜行補正が間に合うか否かが判定される。図12は、本実施例の斜行補正可否判定処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップ1201では、隣のプロセッサへのデータ転送(隣のノズルバッファへの一部記録データの格納)を必要とするか否かが判定される。データ転送の要否を判定する処理の詳細については後述する。
ステップ1202では、データ転送要否判定処理の結果に応じて処理の切り分けがなされる。データ転送が必要と判定された場合は、ステップ1203へ進む。一方、データ転送が不要と判定された場合は、ステップ1205へ進む。
ステップ1203では、隣のプロセッサへ転送するデータ量の最大サイズを導出する。図10(b)は、前述の図10(a)の一部を拡大した図である。以下、図10(a)及び(b)を参照しつつ、転送データの最大サイズの導出方法を説明する。図10(a)から明らかなように、転送データのサイズが最大となるのは、斜行補正を行なう前の先頭ラインまたは最終ラインのどちらかである。図10(b)において、両矢印1020の長さから転送領域1002の最終ラインのドット数が判明し、転送データのサイズが求まる。ここで、ドット位置1010の座標を(x, y)、ドット位置1010’の座標を(x’, y’)、斜行角度をθとすると、両矢印1020の長さは、(x’- x)/cosθで求めることができる。1ドットが8ビットであれば、1ドット=1byteとなり、ドット数がそのままデータサイズとなる(byte単位)。転送領域1001における先頭ラインの転送データサイズも同様の方法で求められる。なお、両端にある第1プロセッサ処理領域及び第2プロセッサ処理省域については、斜行の向きによって、先頭ラインか最終ラインのどちらか一方を求めればよい。すなわち、図10(a)のように反時計方向に回転している場合であれば、第1プロセッサ処理領域については先頭ラインの転送データサイズを、第3プロセッサ処理領域については最終ラインの転送データサイズを求めればよい。
ステップ1204では、先頭ライン及び最終ラインにおけるデータ転送に要する時間を求め、より長い方の時間を、データ転送時間として決定する。具体的には、まずステップ1203で導出された先頭ライン及び最終ラインの転送データサイズ(例えば数十byte)を各々のデータ転送レート(例えば数十Mbyte/sec)で除算する。そうして得られた値に、ノズルバッファへの書き込み開始から完了までのレイテンシ(例えば数μsec)を加算することで、データ転送に要する時間(例えば数μ〜数十μsec)が算出される。そして、算出された先頭ライン及び最終ラインにおけるデータ転送時間のうち値の大きい方の時間を、データ転送時間として決定する。決定されたデータ転送時間の情報は、補正可否判定部800に送られる。
ステップ1205では、データ転送を要しないことから、データ転送時間が0に決定される。決定されたデータ転送時間の情報は補正可否判定部800に送られる。
ステップ1206では、予め分かっている1ラインの記録に要する時間に基づいて、斜行補正が印刷に間に合うか否かが判定される。具体的には、1ラインの記録に要する時間と、シフト処理時間とデータ転送時間との合計時間とを比較し、合計時間の方が短かければ、斜行補正が印刷に間に合うと判定する。判定の結果、斜行補正が印刷に間に合う場合は、ステップ1207に進む。一方、斜行補正が印刷に間に合わない場合は、ステップ1208に進む。
ステップ1207では、斜行補正を実行するかどうかを示すフラグ(以下、斜行補正フラグ)を、実行を意味するONに設定する。
ステップ1208では、斜行補正フラグを、不実行を意味するOFFに設定する。
以上が、斜行補正可否判定処理の内容である。図11のフローの説明に戻る。
ステップ1106では、上述の斜行補正可否判定処理の結果に応じて処理が切り分けられる。斜行補正が間に合うと判定されていた場合(斜行補正フラグがON)は、ステップ1107に進む。一方、斜行補正が間に合わないと判定されていた場合(斜行補正フラグがOFF)は、ステップ1113に進み、実施例1のステップ710〜712と同様の処理が実行される。すなわち、ステップ1113〜1115では、斜行補正を行うことなく印刷用紙にそのまま画像が記録される。
本実施例で斜行補正が間に合う場合は、以下のステップ1107〜1112の各処理が実行される。
まず、ステップ1107、1108、1109、1111及び1112は、実施例1の場合と同じである。すなわち、第1プロセッサの場合であれば、第1メモリからライン単位で記録データが入力されると(S1107)、そのシフト量が導出され(S1108)、該シフト量を反映した補正記録データが第1ノズルバッファへ格納される(S1109)。そして、第1ノズルバッファからライン単位で記録データが読み出され、第1記録ヘッドに送出される(S1111)。これが全ライン分の処理が終了するまで繰り返される(S1112)。以下、本実施例に特有の処理であるステップ1110におけるライン単位のデータ転送処理について、第1プロセッサの場合を例に詳しく説明する。
1ライン分の斜行補正のためのシフト量を導出後(S1108)、第1シフト処理部において、対応するノズルバッファへの補正記録データの書き込み処理が実行される(S1109)。この際、データ転送が必要な場合には、第1記録ヘッドの専属領域912を超えた領域内のデータが、第1及び第2データ通信部を介して隣の第2プロセッサの制御下にある第2のノズルバッファに転送・格納される。図11に示すフローチャートでも明らかなように、このデータ転送処理は、自身の制御下にあるノズルバッファへのデータ書き込み処理(S1109)と並列で処理される。図13は、本実施例に係る、ライン単位のデータ転送処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップ1301では、ステップ1107で入力された1ライン分の記録データについて、着目ドットを決定する。
ステップ1302では、斜行補正前の記録データにおける着目ドットのノズル列方向の位置xが、専属処理領域(ここでは、第1プロセッサの専属処理領域911)の範囲内か否かが判定される。判定の結果、専属処理領域の範囲内である場合は、ステップ1303に進む。一方、専属処理領域の範囲外である場合は、転送処理の対象外であるので、本処理を抜ける。
ステップ1303では、斜行補正後の記録データにおける着目ドットのノズル列方向の位置x’が、専属処理領域の範囲外か否かが判定される。判定の結果、専属処理領域の範囲外である場合は、ステップ1304に進む。一方、専属処理領域の範囲内である場合は、転送処理の対象外であるので、本処理を抜ける。
ステップ1304では、当該着目ドットのデータについて、ステップ1108で導出したシフト量に基づいて、隣のノズルバッファ(ここでは第2ノズルバッファ)におけるアドレス値に変換する。そして変換されたデータは、データ通信部を介して、隣のプロセッサ(ここでは第2プロセッサ)の制御下にあるノズルバッファ(ここでは第2ノズルバッファ)に書き込まれる。
ステップ1305では、入力された1ライン分の記録データについて未処理のドットの有無が判定される。すべてのドットについて処理が完了していれば、本処理を終える。一方、未処理のドットがあればステップ1301に戻って次のドットを着目ドットに決定し、処理が続行される。
以上がデータ転送処理の内容である。このような処理により、斜行によって各プロセッサのみでは処理が困難となった転送領域内のデータが、隣接するノズルバッファに書き込まれる。ステップ1109における補正記録データの書き込み処理及びステップ1110におけるデータ転送処理が完了した段階で、隣り合う記録ヘッドによって印刷される斜行補正後の1ライン分の記録データがノズルバッファ内に揃ったことになる。図11のフローチャートの説明に戻る。
ステップ1111では、各ノズルバッファ(ここでは、第1及び第2ノズルバッファ)からライン単位で記録データが読み出され、対応する記録ヘッド(ここでは、第1及び第2記録ヘッド)に送出される。
ステップ1112では、記録データの全ラインについて、対応する記録ヘッドに送られたかが判定される。未処理のラインがあれば、ステップ1107に戻って次のラインを対象に処理が続行される。一方、全ラインについての処理が完了していれば、本処理を終える。
以上が、本実施例に係る、印刷用紙の斜行搬送に応じてリアルタイムに斜行補正記録を行う処理の内容である。
最後に、図12のフローチャートのステップ1201におけるデータ転送要否判定処理について説明する。図14は、データ転送要否判定処理の詳細を示すフローチャートである。ここでは、本来は第2プロセッサによって記録されるべき記録データが、隣接する第1及び第3プロセッサの制御下にある第1及び第3ノズルバッファに転送・格納する必要ありと判定される過程を例に説明するものとする。
ステップ1401では、搬送方向の位置が最終ラインであって、ノズル列方向の位置が第1プロセッサ処理領域との境界である、斜行補正前のドット位置1010について、斜行補正した場合のドット位置1010’が導出される。
ステップ1402では、斜行補正した場合のドット位置1010’のノズル列方向の位置が、第1記録ヘッドの範囲内であるか否かが判定される。第1記録ヘッドの範囲内である場合は、ステップ1406へ進む。一方、第1記録ヘッドの範囲内でない場合は、ステップ1403へ進む。
ステップ1403では、搬送方向の位置が先頭ラインであって、ノズル列方向の位置が第3プロセッサ処理領域との境界である、斜行補正前のドット位置1011について、斜行補正した場合のドット位置1011’が導出される。
ステップ1404では、斜行補正した場合のドット位置1011’のノズル列方向の位置が、第3記録ヘッドの範囲内であるか否かが判定される。第3記録ヘッドの範囲内である場合は、ステップ1406へ進む。一方、第3記録ヘッドの範囲内でない場合は、ステップ1405へ進む。
ステップ1405では、隣接する第1及び第3プロセッサの制御下にあるノズルバッファへのデータ転送が必要ないと決定される。
ステップ1406では、隣接する第1及び第3プロセッサの制御下にあるノズルバッファへのデータ転送が必要(転送領域#21のデータの第1ノズルバッファへの格納及び転送領域#23のデータの第3ノズルバッファへの格納が必要)であると決定される。
以上がデータ転送要否判定処理の内容である。なお、図14のフローチャートで示したデータ転送要否判定処理は、図10の例のように印刷用紙が反時計回りに回転して斜行している場合に対応している。印刷用紙が時計回りに回転して斜行している場合は、第3プロセッサ処理領域との間で最終ラインについての関係をまず判定し(S1401)、続いて第1プロセッサ処理領域との間で先頭ラインについての関係を判定(S1403)すればよい。
以上説明したように、本実施例では、印刷用紙の斜行によって各プロセッサに割り当てられている処理領域が、対応する記録ヘッドの範囲を超えた場合に、超えた分の領域内のデータが隣のプロセッサの制御下にあるノズルバッファに転送・格納される。さらにデータ転送を含む斜行補正処理が印刷に間に合うか否かをライン単位で判定し、間に合う場合に斜行補正して印刷するようにしている。このような構成とすることで、各プロセッサに割り当てるプロセッサ処理領域を実施例1の場合と比較して小さくすることができる。これにより、各プロセッサが処理対象とする記録データの画像処理に要する時間や使用するメモリ容量及びメモリ帯域を削減することが可能である。
なお、本実施例では、斜行補正が印刷に間に合わない場合にそのまま印刷することとしているが、これに限られるものではない。例えば、印刷用紙の搬送を停止してもよいし、搬送速度を遅くして斜行補正が間に合うような構成にしてもよい。
[実施例3]
実施例2は、実施例1と同様にライン単位で記録ヘッドと同期して斜行補正する態様であった。そのため、ライン単位で斜行補正が印刷に間に合うことを保証しなければならなかった。そうなると、1頁トータルでの処理時間は印刷速度に対して間に合っているのに、データ転送時間が大きくなるラインがあることで斜行補正記録ができないということが起こり得る。また、斜行を検知してから印刷を開始するまでに時間的余裕があっても、印刷開始に先行してシフト処理やデータ転送処理を行なうことは、その構成上できない。そこで、印刷用紙の斜行検知から印刷開始までの間に、1頁分の斜行補正した記録データを用意し、可能な限り印刷処理ができるように保証する態様について、実施例3として説明する。なお、本実施例も実施例2と基本的な構成(記録ヘッドとプロセッサの数は各4つ)は共通するものとし、以下では実施例2との差異点を中心に説明するものとする。
本実施例に係るインクジェット記録装置の構成は、図8で示した実施例2の構成と基本的には同じであるが、一部処理内容が異なる部分があるので、その点を説明する。
まず第1〜第4の各ノズルバッファは、各々の対応する記録ヘッドが記録する1頁分のデータの斜行補正に必要なバッファサイズを備えている。すなわち、ノズル列方向の長さ(横幅)は実施例2におけるノズルバッファと同じであるが、搬送方向の長さ(縦幅)は印刷可能な用紙の1頁分の長さに対応したサイズとなっている。このようなノズルバッファにより、印刷開始までに1頁分の補正記録データを格納しておくことができる。
また、補正可否判定部800は、印刷速度に対して斜行補正が間に合うか否かを判定する点は実施例2と同じであるが、その判定方法が異なる。本実施例では、印刷開始までに1頁分の記録データを用意しておく必要があるため、斜行補正が印刷に間に合うことを保証するためには、以下の関係が成り立たなければならない。
斜行検知から印刷開始までの時間 > 1頁の斜行補正に要する時間
この場合において、斜行検知部140における斜行の検知から、記録ヘッドでの先頭ラインの記録開始までの時間は、斜行検知部140から各記録ヘッドまでの距離と、印刷用紙の搬送速度で決まる。そして、斜行検知部140から各記録ヘッドまでの距離は使用するインクジェット記録装置毎の固定値であり、印刷用紙の搬送速度は印刷設定(カラーかモノクロか、高精彩モードか否かなど)によって予め一意に定まる。また、1頁の斜行補正に要する時間は、1頁分のシフト処理時間と1頁分のデータ転送時間とで決まる。この場合において、シフト処理とデータ転送とを並行して行えるとすると、1頁分の斜行補正に要する時間は、1頁分のシフト処理時間と、1頁分のデータ転送時間とのうち大きい方の時間となる。本実施例の補正可否判定部800は、上述した1頁分の斜行補正に要する時間を各シフト処理部から取得して、予め分かっている斜行検知から印刷開始までの時間(通常は、1〜数秒程度)と比較し、斜行補正が印刷に間に合うか否かを判定する。ここでは、シフト処理部で1頁分の斜行補正に要する時間を導出する構成としているが、補正可否判定部800において行なう構成としてもよい。
図15は、本実施例に係る、印刷用紙の斜行検知から印刷開始までの間に、1頁分の斜行補正した記録データを用意して印刷処理を行う処理の流れを示すフローチャートである。以下の一連の処理は不図示のROM等に格納されたプログラムに基づいて実行される。各プロセッサは、自身に割り当てられた処理領域の記録データを対象として、以下の各ステップの処理を実行する。なお、斜行検知部140及び補正可否判定部800は、実施例2と同様、第1〜第4のいずれかのプロセッサの制御下に置かれているものとする。
ステップ1501〜1504は、それぞれ実施例2に係る図11のステップ1101〜1104に相当する。すなわち、搬送されてきた印刷用紙の端部が検知され(S1501)、印刷用紙の両端がセンサを通過する際の時間差に基づいて斜行の有無が判定され(S1502)、斜行があれば検知された斜行の角度が求められる(S1503)。そして、検出された斜行角度が最大許容斜行角度の範囲内であるか否かが判定され(S1504)、最大許容斜行角度の範囲内であればステップ1505へ進む。一方、検出された斜行角度が最大許容斜行角度の範囲を超えている場合はステップ1516に進み、エラー処理(S1516)と排紙処理(S1517)が実行される。
ステップ1505では、補正可否判定部800において、処理対象頁の1頁トータルでの斜行補正に要する時間が印刷開始までに間に合うか否かが判定される。図16は、本実施例における斜行補正可否判定処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップ1601では、データ転送を必要とするか否かが判定される。このデータ転送要否判定処理の内容は、実施例2のステップ1201と同じであるので、説明を省く。
ステップ1602では、データ転送要否判定処理の結果に応じて処理の切り分けがなされる。データ転送が必要と判定された場合は、ステップ1603へ進む。一方、データ転送が不要と判定された場合は、ステップ1605へ進む。
ステップ1603では、処理対象頁内における隣のプロセッサへ転送する記録データのサイズを導出する。ここで、本ステップにおける転送データのサイズの導出について、第2プロセッサが隣の第1及び第3プロセッサに転送する場合を例に、前述の図10を参照しつつ説明する。第2プロセッサの処理領域についての転送データのサイズ(ドット数)は、三角形領域1002と三角形領域1003の面積から得ることができる。実施例2で説明したように、両矢印1020で示す長さは、(x’- x)/cosθで表され、これを三角形領域1002の底辺とすると、その高さは(x’- x)/sinθで表される。よって、三角形領域1002の面積は、(x’- x)2/(2×sinθcosθ)となる。三角形領域1003についても同様の方法でその面積を算出できる。印刷用紙のサイズや解像度、さらに斜行角度にも拠るが、1画素を8ビットとし、A4の600dpiで斜行角度θが数度であれば、数千byte(数千ドット)程度となる。
ステップ1604では、ステップ1603で導出されたサイズのデータ転送に要する時間を導出する。具体的には、導出された転送データサイズをデータ転送レートで除算し、ノズルバッファへの書き込み開始から完了までのレイテンシを加算して、データ転送時間が算出される。
ステップ1605では、処理対象頁(1頁分)のデータサイズと、シフト処理部の処理速度とから、処理対象頁全体のシフト処理に要する時間を導出する。
ステップ1606では、処理対象頁に対して斜行補正を行なった場合、印刷に間に合うか否かが判定される。具体的には、まずステップ1604で導出した1頁分のデータ転送時間と、ステップ1605で導出した1頁分のシフト処理時間とを比較して大きい方の時間を、処理対象頁の斜行補正に要する時間として決定する。そして、決定した処理対象頁の斜行補正に要する時間と、斜行を検知してから先頭ラインを記録するまでの時間とを比較し、斜行補正に要する時間が短ければ、印刷に間に合うと判定する。判定の結果、斜行補正が間に合う場合はステップ1607に進む。一方、斜行補正が間に合わない場合はステップ1608に進む。
ステップ1607では、斜行補正フラグを、実行を意味するONに設定する。
ステップ1608では、斜行補正フラグを、不実行を意味するOFFに設定する。
以上が、本実施例に係る、斜行補正可否判定処理の内容である。図15のフローの説明に戻る。
ステップ1506では、上述の斜行補正可否判定処理の結果に応じて処理が切り分けられる。斜行補正が間に合うと判定されていた場合(斜行補正フラグがON)であって、データ転送が不要な場合は、ステップ1507〜1510の各処理が実行される。さらに、斜行補正が間に合うと判定されていた場合(斜行補正フラグがON)であって、データ転送が必要な場合は、ステップ1507〜1510の各処理と並行して、頁単位のデータ転送処理(ステップ1511)が実行される。一方、斜行補正が間に合わないと判定されていた場合(斜行補正フラグがOFF)は、ステップ1514に進み、実施例2のステップ1113〜1115と同様の処理が実行される。すなわち、ステップ1514〜1516では、斜行補正を行うことなく印刷用紙にそのまま画像が記録される。
ステップ1507〜1510の各処理は、基本的には実施例2のステップ1107〜1112に対応するが以下の点で異なっている。すなわち、実施例2では、記録ヘッドとライン単位で同期させるため、ラインデータの入力処理の速度は、記録ヘッドへのデータ転送の速度と同じで、例えば1ライン進むのに1msec程度である。そのため、ノズルバッファのバッファサイズは、最大斜行角度のとき、1ラインの記録データを斜行補正するために必要なサイズを確保していれば十分だった。本実施例では、記録ヘッドと頁単位で同期させるため、ラインデータの入力処理の速度は、シフト処理部の処理性能の速度で行われ、例えば1ライン進むのに1μsec程度である。また、上述のとおり本実施例のノズルバッファは、最大斜行角度のときに1頁分の記録データを斜行補正するために必要なサイズを備えている点でも、実施例2と異なっている。
ステップ1511では、1頁分のデータ転送処理が実行される。図17は、本実施例に係る、1頁分のデータ転送処理の詳細を示すフローチャートである。ここでは、本来は第2プロセッサで記録されるべきデータが、隣接する第1及び第3のプロセッサの制御下にあるノズルバッファに転送・格納される場合を代表例として適宜触れつつ、1頁全体の処理についての説明を行なうものとする。
ステップ1701では、搬送方向が先頭ラインであって、ノズル列方向の位置が第3プロセッサ処理領域との境界である、斜行補正前のドット位置1011を着目ドットに決定する。
ステップ1702では、決定された着目ドットについて、斜行補正後のドット位置が導出される。例えば、処理開始直後の段階では上記ドット位置1011の斜行補正後のドット位置として、位置1011’が導出される。
ステップ1703では、着目ドットの斜行補正後のノズル列方向の位置が、第3記録ヘッドの範囲内か否かが判定される。判定の結果、第3記録ヘッドの範囲内であれば、ステップ1704へ進む。一方、第3記録ヘッドの範囲内でなければ、ステップ1706へ進む。
ステップ1704では、着目ドットの斜行補正後のデータが、第3プロセッサの制御下にある第3ノズルバッファに転送され、格納される。
ステップ1705では、1ドット分のアドレスがインクリメントされ、ステップ1702に戻る。これによって次の着目ドットが決定され、該着目ドットの斜行補正後の位置が第3記録ヘッドの範囲外になるまで同じ処理が繰り返される。
着目データの斜行補正後の位置が第3記録ヘッドの範囲外になるということは、先頭ラインに対してデータ転送が必要な領域がなくなったことを示している。よって、ステップ1706では、着目ドットの斜行補正前の位置が第3プロセッサ処理領域との境界であるかどうかが判定される。判定の結果、第3プロセッサ処理領域との境界でない場合は、ステップ1707に進む。
ステップ1707では、1ライン分のアドレスがインクリメントされ、ステップ1702に戻る。これによって処理対象が次のラインに移行し、先頭ラインと同様の処理が、着目ドットの斜行補正前の位置が第3プロセッサ処理領域との境界になるまで繰り返される。こうして、三角形領域1003内の記録データが隣の第3ノズルバッファに書き込まれることになる。着目ドットの斜行補正前の位置が第3プロセッサ処理領域との境界になったとき、着目ドット位置が位置1012に達したことを意味し、三角形領域1003についてのデータ転送が完了したことになる。したがって、着目ドットの位置を位置1010に移し、三角形領域1002についての処理に移行する。基本的には三角形領域1003に対する処理と同じであるが、簡単に説明する。
まず、搬送方向が最終ラインであって、ノズル列方向の位置が第2プロセッサ処理領域との境界である、斜行補正前のドット位置1010が着目ドットに決定される(S1708)。次に、決定された着目ドットについて、斜行補正後のドット位置が導出される。例えば、処理開始直後の段階では上記ドット位置1010の斜行補正後のドット位置として、位置1010’が導出される(S1709)。そして、着目ドットの斜行補正後のノズル列方向の位置が、第1記録ヘッドの範囲内か否かが判定される。判定の結果、第1記録ヘッドの範囲内であれば、該着目ドットの斜行補正後のデータが第1プロセッサの制御下にある第1ノズルバッファに転送・格納される(S1710でYes、S1711)。そして、着目ドットの斜行補正後の位置が第1記録ヘッドの範囲外になるまで同じ処理が繰り返される(S1712)。着目データの斜行補正後の位置が第1記録ヘッドの範囲外になった時点で、最終ラインに対してデータ転送が必要な領域がなくなったことを示す。よって、着目ドットの斜行補正前の位置が第1プロセッサ処理領域との境界であるかが判定される(S1713)。判定の結果、第1プロセッサ処理領域との境界でない場合は、1ライン分のアドレスがデクリメントされて処理対象が次のラインに移行する(S1713でNo、S1714)。そして、最終ラインと同様の処理が、着目ドットの斜行補正前の位置が第1プロセッサ処理領域との境界になるまで繰り返される。こうして、三角形領域1002の記録データが第1ノズルバッファに書き込まれることになる。着目ドットの斜行補正前の位置が第1プロセッサ処理領域との境界になったとき、着目ドット位置が位置1013に達したことを意味し、三角形領域1002についてのデータ転送が完了したことになる。 このような処理が各プロセッサで行なわれる。そして、本実施例では、実施例2のように1ラインずつ全記録データに対しシフト処理を行なってデータ転送するのではなく、1頁内のデータ転送が必要な領域のみにシフト処理が行なわれることになる。
以上が、本実施例に係る、1頁分のデータ転送処理の内容である。図15のフローチャートの説明に戻る。
ステップ1507〜1510での各ノズルバッファへのデータ書き込み処理とステップ1511での1頁分のデータ転送処理が完了すると、斜行補正後の1頁分の記録データが揃ったことになる。
ステップ1512では、各ノズルバッファからライン単位で記録データが読み出され、対応する記録ヘッドに送られる。
ステップ1513では、全ラインについての記録データが対応する記録ヘッドに送られたかどうかが判定される。未処理のラインがあれば、ステップ1512に戻って次のラインを対象に処理が続行される。一方、全ラインについての処理が完了していれば、本処理を終える。
以上説明したように、本実施例では、斜行検知から印刷開始までの時間に、1頁分の斜行補正された記録データをまとめて生成する。このような構成にすることで、ライン間でシフト処理の時間にばらつきがある場合でも、可能な限り斜行補正記録をすることが可能となる。特に、印刷速度が速く、斜行検知から印刷開始までの時間に余裕があるような場合に有効である。
本実施例では、説明を分かりやすくするために、1頁の先頭ラインを印刷開始するまでに1頁分の記録データを用意する構成としたが、この例に限らない。例えば、1頁をノズル列方向に分割した領域(バンド)の単位で、記録データを用意する構成としてもよい。この場合、各バンドの先頭ラインを記録するまでに、そのバンドの斜行補正記録データが用意できるか否かを判定すればよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 インクジェット記録装置
110 制御部
120 記録データ補正部
130 フルマルチヘッド部
140 斜行検知部

Claims (15)

  1. 所定のノズル列を備えた記録ヘッドを複数連結したフルマルチヘッドのインクジェット記録装置において、
    各プロセッサが、記録媒体の搬送方向と交差する方向において印刷領域を複数に分割した処理領域を制御する、前記フルマルチヘッドに対応した複数のプロセッサと、
    搬送方向に対する前記記録媒体の斜行を検知する斜行検知手段と、
    前記各プロセッサの制御下で、前記斜行検知手段で検知された斜行の角度に応じて、前記記録媒体に対して傾きのない画像となるように前記処理領域の記録データを補正する記録データ補正手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記各プロセッサに割り当てられる処理領域の幅が、前記記録媒体の搬送において許容される最大の斜行角度に対応した幅であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録データ補正手段は、
    前記斜行検知手段で検知された斜行の角度に応じて前記記録データを構成するドットの位置をシフトさせた補正記録データを生成し、当該生成した補正記録データをバッファに記憶するシフト処理を行なうシフト処理手段と、
    前記バッファから前記補正記録データを読み出して前記記録ヘッドへ送出する手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記シフト処理手段は、ライン単位で読み出した前記記録データにおける各ドットの座標と、前記斜行検知手段で検知された斜行の角度とに基づいて、ノズル列方向及び搬送方向のシフト量をライン単位で導出して、前記補正記録データをライン単位で生成することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記フルマルチヘッドを構成する複数の記録ヘッドと、前記複数のプロセッサとは、1対1又は複数対1で対応することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記各プロセッサに割り当てられる処理領域の幅が、前記最大の斜行角度に対応した幅よりも小さい場合において、
    前記複数のプロセッサ間で通信するためのデータ通信手段をさらに備え、
    前記各プロセッサは、前記シフト処理手段における補正記録データの生成において自身に割り当てられた処理領域を超えた分の補正記録データを、前記データ通信手段を介して隣接する他のプロセッサに転送する
    こと特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録データ補正手段における前記補正が、印刷処理に対して間に合うか否かを判定する判定手段をさらに有し、
    前記判定手段で前記補正が印刷処理に対し間に合うと判定された場合に、前記記録データ補正手段が前記補正を行なう
    ことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記判定手段は、前記判定をライン単位で行ない、
    前記記録データ補正手段は、前記補正をライン単位で行なう
    ことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記判定手段は、前記シフト処理に要する時間と前記転送に要する時間との合計時間と、1ラインの記録に要する時間とを比較し、前記1ラインの記録に要する時間よりも前記合計時間の方が短かい場合に、前記補正が印刷に間に合うと判定することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記判定手段は、前記判定を頁単位で行ない、
    前記記録データ補正手段は、前記補正を頁単位で行なう
    ことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記判定手段は、1頁分の前記転送に要する時間と、1頁分の前記シフト処理に要する時間とを比較して大きい方の時間を前記補正に要する時間として決定し、当該決定した補正に要する時間と、前記斜行検知手段が斜行を検知してから記録を開始するまでの時間とを比較し、前記補正に要する時間の方が短かい場合に、前記補正が印刷に間に合うと判定することを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記判定手段で前記補正が印刷処理に対し間に合わないと判定された場合、前記補正を行うことなく印刷処理を実行することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記判定手段で前記補正が印刷処理に対し間に合わないと判定された場合、前記補正が間に合うよう前記記録媒体の搬送速度を遅くして印刷処理を実行することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 所定のノズル列を備えた記録ヘッドを複数連結したフルマルチヘッドのインクジェット記録装置であって、各プロセッサが、記録媒体の搬送方向と交差する方向において印刷領域を複数に分割した処理領域を制御する、前記フルマルチヘッドに対応した複数のプロセッサを備えたインクジェット記録装置における記録方法であって、
    搬送方向に対する前記記録媒体の斜行を検知する検知ステップと、
    前記各プロセッサの制御下で、前記検知ステップで検知された斜行の角度に応じて、前記記録媒体に対して傾きのない画像となるように前記処理領域の記録データを補正するステップと、
    前記補正された記録データを用いて前記記録媒体に記録を行なうステップと
    を含むことを特徴と記録方法。
  15. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の一部として機能させるためのプログラム。
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