JP2017070271A - 食品またはサプリメント。 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期保存で褐変反応を起こしにくく、改良された味および口当たり性を有する食品またはサプリメントの提供。
【解決手段】アルギニン、シトルリン、ビタミンC、ビタミンE含有粉末食用油脂、クエン酸、コエンザイムQ10、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンD、ニコチン酸アミド、葉酸、パントテン酸カルシウム、魚骨焼成カルシウム、亜鉛酵母、香料からなる食品またはサプリメントにおいて、ビタミンCのかわりにアスコルビン酸2−グルコシドを用いること、およびエリスリトールを加えることで、長期保存で褐変反応を起こし難く、また経口摂取において非常に飲み易くする。
【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも、アルギニン、シトルリン、アスコルビン酸2−グルコシド、およびエリスリトールからなる、長期保存で褐変反応を起こしにくく、改良された味および口当たり性を有する食品またはサプリメントに関する。
アルギニンは、アミノ酸の一種で、成人では非必須アミノ酸であるが、タンパク質の成分としてだけではなく、さまざまな生理作用や薬理作用を示すことが明らかとなり、医薬品や食品等としての開発が検討されてきている。例えば、アルギニンは糖尿病、糖尿病合併症(腎症、網膜症、神経症、白内障など)、動脈硬化症、虚血性疾患(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症など)、高血圧、心不全、ED、認知症、骨粗鬆症、がん、消化性潰瘍、肝障害などの生活習慣病や老化および老化性疾患などの予防や改善に効果が期待できることが示されている。
しかしながら、アルギニンを生活習慣病や老化や老化病の予防・改善に医薬品や食品として用いる場合、いくつかの大きな問題点があることが明らかになってきた。
第一の問題点として、アルギニンは、経口摂取時の生物学的利用率が悪く、摂取したアルギニンの2〜5割程度しか体に利用されない。つまり5〜8割は代謝(分解)される。この理由は、腸に存在するアルギナーゼが吸収の過程においてアルギニンを代謝(分解)するために生物学的利用率が低下する。また、持続性が短い(摂取後ほぼ5〜6時間程度で血中濃度は摂取前のレベルまで低下する。つまり1日4回程度は摂取する必要があると考えられる)。なお、アルギナーゼは、アルギニンをオルニチンと尿素に代謝(分解)する。オルニチンはさらにポリアミン、プロリンやグルタミン酸に代謝される。
第二の問題点として、アルギナーゼは腸細胞以外にも至る所に存在するため、アルギナーゼ活性が高い場合〔老化、メタボリックシンドローム、循環器病(動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病性血管障害、心不全、高血圧、肺動脈高血圧症、末梢血管障害、EDなど)、喘息、肝障害、妊娠高血圧症候群、感染症、がんなどにおいて、あるいは長期間の摂取(例えば3ヶ月程度以上など)、や大量摂取(例えば1日3g程度以上など)などにおいて〕、アルギニンはアルギナーゼによって分解され、アルギニンの体内濃度が低下し、アルギニンの働きが低下したり、消失したり、場合によってはかえって健康障害を起こしたり、病状を悪化させたりすることが知られている。
第三の問題点として、アルギニンの最も重要な作用として、アルギニンがNOS(一酸化窒素合成酵素)の働きによって変化を受け生成するNO(一酸化窒素)による働きがあるが、NOSは活性酸素の影響を受けやすく、酸化ストレス(活性酸素)が亢進しているとき〔食べ過ぎ、運動不足、ストレス、喫煙などのライフスタイルの乱れ、あるいは生活習慣病や老化や老化病(例えば、肥満、メタボリックシンドローム、高血糖、高血圧、脂質代謝異常、糖尿病、加齢黄斑変性症、動脈硬化、心筋梗塞、免疫異常、アルツハイマー病、がんなど)、パーキンソン病、喘息、関節リウマチ、腎炎など〕、NOSの活性が低下するために、NOの生成が減少したり、NOの代わりに活性酸素(スーパーオキシド)を生成したりするので、アルギニン(NO)の働きが減少したり、消失したり、生成した活性酸素によってかえって健康が損なわれたり、病状が悪化したりする可能性がある。
第一の問題点は、アルギニンと共にシトルリン(1:1の比率で)を一緒に摂取することでこれを克服することが可能と考えられる。アルギニン単独で摂取した場合に比べ、アルギニンと共にシトルリン(1:1の比率で)を一緒に摂取することで、アルギニンの血中濃度のピークはより早く(摂取後30分程度に)、より高く(2〜3倍以上)、そして血中濃度持続時間はより長く(2倍程度)なることが期待できることが分かった。これは、シトルリンのアルギナーゼ抑制作用により、腸管のアルギナーゼが抑制されたため、アルギニンが腸管で代謝分解され難くなり、速やかに体循環系に移行したためと考えられた。加えて、シトルリンは吸収された後、腎臓に取り込まれ、そこでその多くが徐々にアルギニンに変換されるため、その分がアルギニンの血中濃度にオンされる。この徐々にアルギニンに変換される部分は持続性という形になるので、アルギニンにシトルリンを加えるということは一石二鳥となる。つまり、アルギニンは、生物学的利用率が悪くて持続性が短いために、大量にそして頻回に(1日に4回程度以上)摂取しなければならないが、アルギニンと共にシトルリン(1:1の比率で)を一緒に摂取することで、効果の発現がより早く、より少量で(2〜3分の1程度以下)、より持続が長くなる(1日に2回程度ですむ)ことが期待できる。
第二の問題点は、アルギニンを、アルギナーゼ阻害剤のシトルリンと一緒に摂取することで、アルギニンの最大の欠点の一つである、長期摂取(例えば3ヶ月程度以上)や大量摂取(例えば1日3g程度以上)におけるアルギニンの効果の減弱や消失(場合によっては有害作用を生じることもある)(これはアルギニンによるアルギナーゼの誘導・活性化によって、アルギニンが分解することで生じると考えられている)を防いだり、アルギナーゼ活性が高い病気(例えば、メタボリックシンドローム、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病性血管障害、心不全、高血圧、肺動脈高血圧症、末梢血管障害、ED、喘息、肝障害、妊娠高血圧症候群、感染症、がん、老化など)に対する効果を高めたりすることが可能となる。また、シトルリンは、体内でアルギニンに変換され、アルギニンとしても効果を発揮するので、まさに一石二鳥となる。では、実際に人に使用する場合、シトルリンはどのくらい摂取すればよいだろうか。シトルリンのアルギナーゼ阻害作用や血中濃度などから判断して、アルギナーゼを十分阻害するには、1日1000mg程度は必要と考えられる。アルギニンとシトルリンの比率については、すでに述べたように、アルギニン:シトルリン(1:1)が望ましいと考えられる。これは、生物学的利用率の観点からだけでなく、効果についてもこの比率(あるいはこれに近い比率)が高い効果を示すことが報告されているからである〔例えば、アルギニンあるいはシトルリン単独よりもアルギニン+シトルリン(1:0.8〜1)の方が効果が高いだけでなく、これら単独では効果がない場合でも、アルギニン+シトルリン(1:0.8〜1)にすると効果が示されると報告されている〕。このように、第二の問題点に関しては、アルギナーゼ阻害剤のシトルリンを用いることでこれを克服することが可能と考えられる。人に実際に用いる場合、シトルリンの摂取量は1日1000mgあるいはそれ以上が望ましいと考えられる。アルギニンとシトルリンの比率は1:1が望ましいと考えられる。すなわち、アルギニン+シトルリン(1000mg+1000mg)あるいはそれ以上を毎日摂取することによって、アルギニン単独摂取に比べ、長期間にわたって効果が減弱することなく〔アルギニン単独では長期間(例えば3ヶ月程度以上)の摂取によって効果が減弱したり消失する可能性が高い〕、より強力に(アルギナーゼ活性が高い場合、アルギニン単独ではアルギニンがアルギナーゼによって分解されるため、効果が弱くなったり、消失したり、生成した活性酸素によってかえって健康状態が悪化する可能性がある)、生活習慣病や老化および老化病の抑制が可能になることが期待できる。
第三の問題点は、抗酸化剤のビタミンCを用いることでこれを克服することが可能と考えられる。人に実際に用いる場合、ビタミンCの摂取量は1日100mg程度(あるいはそれ以上)が望ましいと考えられる。ビタミンCをアルギニンと一緒に摂取することで、アルギニン単独に比べて、NOを介する活性は相乗的に活性化されることが期待できる(例えば約2倍の活性増強効果)。生活習慣病や老化や老化病のほとんどは、アルギニンによって予防や改善が期待できるが、その作用の大部分はNOを介していること、生活習慣病や老化や老化病では酸化ストレスが亢進していることなどから、これらの疾患や異常の抑制を期待してアルギニンを用いる場合、アルギニン単独ではなくビタミンCを一緒に摂取することが、その効果を高めるために必須のことと考えられる。しかしながら、活性酸素は水層だけでなく脂質層でも生成する。ビタミンCは水溶性のため水層では抗酸化作用を示すが、脂質層(細胞膜など)では働かないため、脂質層で働く抗酸化剤が必要である。脂質層で働く抗酸化剤として主なものにビタミンEがある。さらに、近年コエンザイムQ10が抗酸化剤として注目されているが、ビタミンCとビタミンEとコエンザイムQ10は抗酸化ネットワークを作りお互いに助け合って強力に抗酸化作用を示すとされている。ビタミンEの摂取量については色々議論のあるところであるが、最近の大規模なメタアナリシス(対象者135,967人)の結果から”ビタミンEは1日に150IU(100mg)を超えた量を摂取すると死亡率が増える”と報告されている。そのため、ビタミンEの推奨摂取量は、1日150IU(100mg)以下であると考えられる。この理由として、大量のビタミンEが存在すると、脂質層で、ビタミンEと活性酸素やラジカルが反応して生成するビタミンEラジカルの量が増え、これがプロオキシダント(酸化促進剤)となって傷害を引き起こすためと考えられている。ビタミンEは脂溶性のためビタミンEラジカル(安定ラジカル)は脂質層に長くとどまる。通常ビタミンEラジカルのラジカルは脂質層と水層の境界面で水溶性の抗酸化剤(ビタミンCなど)に受け渡され、ビタミンEが再生されるが、ビタミンEラジカルの量が多くなると脂質層でさらなるラジカル傷害を進めることになったと考えられる。これらのことから、ビタミンEの推奨摂取量は1日150IU(100mg)以下であると考えられる。それを超えた量であると長期間の摂取で死亡率が増加する可能性がある。このように、脂溶性の抗酸化剤を大量に摂取することは十分注意する必要がある。コエンザイムQ10の摂取量については、厚生労働省より「原則医薬品(ノイキノンなど)の1日用量(1日30mg)を超えないように」との指導がなされているが、サプリメントとしての長期安全性が保障されていない現状では、これは当然のことと考えられる。短期間の摂取でいくら安全でも長期間の摂取で安全とは限らない。例えば、ビタミンEはかなり安全性の高い物質と信じられてきたが、長期間の摂取について多数の人について調査したところ、前述したように”ビタミンEは1日に150IU(100mg)を超えた量を摂取すると死亡率が増える”というメタアナリシスの結果が報告され、1日100mgを超えての摂取は推奨されなくなった。コエンザイムQ10も、ビタミンEと同様に脂溶性の抗酸化剤であるため、これと同じ理由で高用量摂取がかえって健康を損なう可能性がある。これらのことから、コエンザイムQ10の1日推奨摂取量は現時点では1日30mgと考えられる。
これらの背景技術を基に、アルギニンの第一から第三の問題点を克服し、超強力・超持続を目指した、新規アルギニンサプリメントの開発が試みられた。すなわち、アルギニン(基本的1日推奨摂取量として1000mg。以下同じ)、シトルリン(1000mg)、ビタミンC(100〜1000mg)、ビタミンE(50mg)、コエンザイムQ10(30mg)を基本配合とし、これにアルギニンのアルカリ性の中和剤としてクエン酸を加え、さらにビタミンB類(ビタミンB、B、B、B12)、ニコチン酸アミド、葉酸、パントテン酸、ビタミンD、カルシウム、亜鉛を加え、顆粒状(粉末状)のサプリメントとした。ところが、その加速安定性試験、および成りゆき室温および湿度における保存試験において、本サプリメントは褐変反応を起こすことが明らかとなった。また、本サプリメントを実際に摂取してみると、非常にまずく嫌な味がするために、特に長期摂取する際のコンプライアンスの面で大きな問題があることが判明した。
公開特許公報、特開2014−193919(2014)。
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アルギニン、シトルリン、ビタミンC、ビタミンE含有粉末食用油脂、クエン酸、コエンザイムQ10、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンD、ニコチン酸アミド、葉酸、パントテン酸カルシウム、魚骨焼成カルシウム、亜鉛酵母、香料からなる食品またはサプリメントは、糖尿病、糖尿病合併症、動脈硬化症、虚血性疾患、高血圧、心不全、ED、認知症、骨粗鬆症、がん、消化性潰瘍、肝障害などの生活習慣病や老化および老化性疾患などの予防や改善にすぐれた働きが期待できるが、長期保存において褐変反応を生じるという問題点があった。また、本食品またはサプリメントを特に粉末(または顆粒)として経口的に摂取したとき、非常に不快な味を示すため、そのままでは飲みにくく、特に長期間連続して経口摂取する際に大きな問題であった。
本発明者は、アルギニン、シトルリン、ビタミンC、ビタミンE含有粉末食用油脂、クエン酸、コエンザイムQ10、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンD、ニコチン酸アミド、葉酸、パントテン酸カルシウム、魚骨焼成カルシウム、亜鉛酵母、香料からなる食品またはサプリメントにおいて、ビタミンCのかわりにアスコルビン酸2−グルコシドを用いること、および本食品またはサプリメントにエリスリトールを加えることで、長期保存で褐変反応を起こし難く、また経口摂取において非常に飲み易くなることを見出した。
本発明は、糖尿病、糖尿病合併症、動脈硬化症、虚血性疾患、高血圧、心不全、ED、認知症、骨粗鬆症、がん、消化性潰瘍、肝障害などの生活習慣病や老化および老化性疾患などの予防や改善が期待できるアルギニンを主成分とする食品またはサプリメントの開発において、アルギニンの問題点を克服し、超強力・超持続を目指した、新規アルギニンサプリメントの開発を可能とするものである。
本発明の食品またはサプリメントは、例えば、アルギニン(基本的1日推奨摂取量として1000mg。以下同じ)、シトルリン(1000mg)、アスコルビン酸2−グルコシド〔200mg(ビタミンCとして100mg)〕、ビタミンE(50mg)、コエンザイムQ10(30mg)を基本配合とし、これにアルギニンのアルカリ性の中和剤としてクエン酸を加え、さらにビタミンB類(ビタミンB、B、B、B12)、ニコチン酸アミド、葉酸、パントテン酸、ビタミンD、カルシウム、亜鉛、香料を加え、最後に味を調え飲みやすくするため天然甘味料のエリスリトールを加え、顆粒状(粉末状)としたものである。なお、本発明の各含有成分の1日推奨摂取量は、摂取者の体の状態、病態、老化度、各成分の体内での必要量や不足量、目的、飲み方、飲む期間などによって変わってくるので、本発明の例示量に限定されない。また、アルギニン、シトルリン、アスコルビン酸2−グルコシド、およびエリスリトール以外の成分については、目的に応じて変わる可能性があるために、本発明の例示に限定されない。
本発明で使用されるアルギニンやシトルリンは、動物あるいは植物由来の天然タンパク質の加水分解から得られたもの、発酵法あるいは化学合成法によって得られたものいずれでも良い。アルギニンやシトルリンは光学異性体として、D体とL体が存在するが、本発明に使用するには、生体成分であるL体を用いるのが望ましい。アルギニンやシトルリンはそのままあるいは種々の塩の形で用いても良い。アルギニンの塩としては、アルギニンが塩基性を示すために主に酸との塩が用いられる。酸としては、無機酸、有機酸いずれでも良い。無機酸の例としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、臭化水素酸、ヨー化水素酸などがあげられる。有機酸の例としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、蓚酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などがあげられる。
本発明のアルギニンまたはアルギニン塩の食品またはサプリメントとしての摂取量は、摂取者の体の状態、体重、年齢、体質、体調等によって調整されるべきであるが、一般に1日あたり、アルギニンに換算して、0.001g〜30g、好ましくは0.01g〜20gの範囲で適宜選択することができる。これを体の状態やサプリメントの形態によって1日1ないし数回にわけて摂取することができる。
本発明のサプリメントには、本発明の働きが阻害されない限り、添加物として、賦形剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、防腐剤、着色剤、安定剤、pH調節剤、溶解補助剤、清涼剤、香料、などを配合することができる。
本発明の食品またはサプリメントの剤形は、固形剤が望ましく、その具体的な剤形としては、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等があげられる。
本発明の食品またはサプリメントは、当該分野で公知の方法で製造することができる。
本発明の食品またはサプリメントは、経口的に摂取することが好ましい。その場合、上記の一日あたりの摂取量を1日1回または数回に分けて摂取する。
以下、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の検体(検体A)および比較検体Bは以下のようにして製造した。なお、本検体の製造は、当該分野で公知の方法で製造することができるのでその詳細は省く。
比較検体Bは、L−アルギニン(100質量部)に対して、L−シトルリン(100質量部)、ビタミンC(100質量部)、ビタミンE含有粉末食用油脂(ビタミンE含有量23.5%)(21.4質量部)、クエン酸(36.8質量部)、エリスリトール(302.6質量部)、コエンザイムQ10(3質量部)、ビタミンB(0.14質量部)、ビタミンB(0.16質量部)、ビタミンB(0.14質量部)、ビタミンB12(0.1%含有品)(0.24質量部)、ビタミンD(0.5%含有品)(0.1質量部)、ニコチン酸アミド(1.5質量部)、葉酸(0.02質量部)、パントテン酸カルシウム(0.656質量部)、魚骨焼成カルシウム(カルシウム含有量37%)(81.2質量部)、亜鉛酵母(亜鉛含有量10%)(12質量部)、香料(40質量部)を粉砕混合し、顆粒(粉末)化して製造した。
本発明検体Aは、L−アルギニン(100質量部)に対して、L−シトルリン(100質量部)、L−アスコルビン酸2−グルコシド(20質量部)、ビタミンE含有粉末食用油脂(ビタミンE含有量23.5%)(21.4質量部)、クエン酸(36.8質量部)、エリスリトール(240質量部)、コエンザイムQ10(3質量部)、ビタミンB(0.14質量部)、ビタミンB(0.16質量部)、ビタミンB(0.14質量部)、ビタミンB12(0.1%含有品)(0.24質量部)、ビタミンD(0.5%含有品)(0.1質量部)、ニコチン酸アミド(1.5質量部)、葉酸(0.02質量部)、パントテン酸カルシウム(0.656質量部)、魚骨焼成カルシウム(カルシウム含有量37%)(81.2質量部)、亜鉛酵母(亜鉛含有量10%)(12質量部)、香料(40質量部)を粉砕混合し、顆粒(粉末)化して製造した。
比較検体Bを、透明ガラス瓶に充填しキャップをして保存した(ガラス瓶保存品B)。一方、比較検体Bを、酸素不透過性の素材(PET12/PE20/AL7/PE30)で作成したスティックに充填(1包あたり4g)し、シール、カットして保存した(スティック包装保存品B)。保存条件は、加速試験が40℃、75%RHであった。成りゆき試験は、成りゆき室温と湿度であった。比較検体Bは、加速試験条件下で、ガラス瓶保存品Bおよびスティック包装保存品Bともに、17日間の保存ですでに褐変反応が観察され、部分的黄変化(保存前の状態は白色〜帯黄白色)と細粒のブロッキングが認められた。また、成りゆき保存においても、8ヶ月(保管期間:2015年1月〜9月。保管場所:千葉県)保存後、スティック包装保存品Bは、褐変反応が見られ、大部分〜全体的な黄色〜黄褐色への変化と細粒のブロッキングが認められた。
一方、本発明検体Aを、酸素不透過性の素材(PET12/PE20/AL7/PE30)で作成したスティックに充填(1包あたり3.3g)し、シール、カットして(スティック包装保存品A)、加速試験条件下(40℃、75%RH)で1ヶ月間保存した時、褐変反応はほとんど観察されず(保存前の状態は帯黄白色)、ブロッキングもほとんど認められなかった。また、成りゆき保存においても、5ヶ月(保管期間:2015年4月〜9月。保管場所:千葉県)保存後、スティック包装保存品Aは、褐変反応はほとんど観察されず(保存前の状態は帯黄白色)、ブロッキングもほとんど認められなかった。すなわち、ビタミンCのかわりにアスコルビン酸2−グルコシドを用いることによって初めて、本発明品(本発明検体A)は長期保存可能な食品として製品化が可能となった。
検体C(エリスリトール0)は、L−アルギニン(100質量部)に対して、L−シトルリン(100質量部)、L−アスコルビン酸2−グルコシド(20質量部)、ビタミンE含有粉末食用油脂(ビタミンE含有量23.5%)(21.4質量部)、クエン酸(36.8質量部)、コエンザイムQ10(3質量部)、ビタミンB(0.14質量部)、ビタミンB(0.16質量部)、ビタミンB(0.14質量部)、ビタミンB12(0.1%含有品)(0.24質量部)、ビタミンD(0.5%含有品)(0.1質量部)、ニコチン酸アミド(1.5質量部)、葉酸(0.02質量部)、パントテン酸カルシウム(0.656質量部)、魚骨焼成カルシウム(カルシウム含有量37%)(81.2質量部)、亜鉛酵母(亜鉛含有量10%)(12質量部)、香料(40質量部)を粉砕混合し、顆粒(粉末)化して製造した。検体D(エリスリトール1.0)は、検体Cにエリスリトール(200質量部)を加えて製造した。検体E(エリスリトール1.1)は、検体Cにエリスリトール(220質量部)を加えて製造した。検体F(エリスリトール1.2)は、検体Cにエリスリトール(240質量部)を加えて製造した。なお、検体F(エリスリトール1.2)は、実施例1の本発明検体Aと同一のものである。検体G(エリスリトール1.3)は、検体Cにエリスリトール(260質量部)を加えて製造した。検体H(エリスリトール1.4)は、検体Cにエリスリトール(280質量部)を加えて製造した。検体1(エリスリトール1.5)は、検体Cにエリスリトール(300質量部)を加えて製造した。
本発明の検体C〜I(顆粒)の味および口当たり性について、健康な成人の志願者4名(男姓2名、女性2名)で評価した。検体C〜I(顆粒)を各1〜3gを口に含み、味や口当たり性を見た後、コップ一杯の水で飲み込み、その味や口当たり性について3段階で評価を行った。3は味や口当たり性は快適で経口的な摂取に問題なし。2は味や口当たり性は快適ではないが経口的な摂取は可能。1は味や口当たり性は不快で経口的な摂取に問題があるもの。
結果:
試験品 評価 味および口当たり性
検体C 1 非常にまずく嫌な味
検体D 2 さわやかでマイルドな甘みを示すが、わずかに嫌 な味がする
検体E 2〜3 さわやかでマイルドな甘みを示し、飲み易いがも う少しという感じがする。
検体F 3 さわやかでマイルドな甘みを示し、非常に飲み易 い。
検体G 3 さわやかでマイルドな甘みを示し、非常に飲み易 い。
検体H 3 さわやかでマイルドな甘みを示し、非常に飲み易 い。
検体I 3 さわやかでマイルドな甘みを示し、非常に飲み易 い。

このように、エリスリトールを含まない検体Cは、味および口当たり性が悪く、その経口的な摂取、特に長期的な摂取の際に大きな問題があったが、検体F〜Iは味および口当たり性が良いために、非常に飲み易く、長期的な経口摂取の際にも問題がなかった。すなわち、エリスリトールを一定量加えることによって初めて、本発明品(本発明検体F〜I)は、長期摂取においても問題のない食品として製品化が可能となった。
本発明の食品またはサプリメントは、糖尿病、糖尿病合併症(腎症、網膜症、神経症、白内障など)、動脈硬化症、虚血性疾患(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症など)、高血圧、心不全、ED、認知症、骨粗鬆症、がん、消化性潰瘍、肝障害などの生活習慣病や老化および老化性疾患などの予防や改善に働きが期待できる。

Claims (3)

  1. 少なくとも、アルギニン、シトルリン、アスコルビン酸2−グルコシド、およびエリスリトールからなる、長期保存で褐変反応を起こしにくく、改良された味および口当たり性を有する食品またはサプリメント。
  2. アルギニン、シトルリン、アスコルビン酸2−グルコシド、ビタミンE含有粉末食用油脂、クエン酸、コエンザイムQ10、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンD、ニコチン酸アミド、葉酸、パントテン酸カルシウム、魚骨焼成カルシウム、亜鉛酵母、エリスリトール、香料からなる、長期保存で褐変反応を起こしにくい食品またはサプリメント。
  3. アルギニン、シトルリン、アスコルビン酸2−グルコシド、ビタミンE含有粉末食用油脂、クエン酸、コエンザイムQ10、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンD、ニコチン酸アミド、葉酸、パントテン酸カルシウム、魚骨焼成カルシウム、亜鉛酵母、エリスリトール、香料からなる、改良された味および口当たり性を有する食品またはサプリメント。
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