JP2017070123A - アウターロータ型モータ及び送風装置 - Google Patents

アウターロータ型モータ及び送風装置 Download PDF

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JP2017070123A JP2015194818A JP2015194818A JP2017070123A JP 2017070123 A JP2017070123 A JP 2017070123A JP 2015194818 A JP2015194818 A JP 2015194818A JP 2015194818 A JP2015194818 A JP 2015194818A JP 2017070123 A JP2017070123 A JP 2017070123A
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裕樹 小坂
Hiroki Kosaka
裕樹 小坂
正幸 西原
Masayuki Nishihara
正幸 西原
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Abstract

【課題】性能の低下が抑制されたアウターロータ型モータ及びそれを備えた送風装置を提供することを課題とする。【解決手段】軸受の内周面は、回転軸に摺接する第1及び第2摺接領域、前記回転軸の軸方向で前記第1及び第2摺接領域の間に位置し前記第1及び第2摺接領域と比較して前記回転軸から離れた退避領域、を含み、前記軸受の外周面は、ハウジングの一部分から押圧される被押圧領域を含み、前記退避領域は、前記被押圧領域に対して前記軸方向に直交する方向に位置し、前記被押圧領域の前記軸方向での両端は、前記退避領域の前記軸方向での両端の間に位置する、アウターロータ型モータ。【選択図】図4

Description

本発明は、アウターロータ型モータ及び送風装置に関する。
特許文献1には、回転軸を支持する軸受が圧入されたハウジングを備えたアウターロータ型モータが開示されている。
特許第4861023号
軸受がハウジングに圧入されることにより、軸受の内径が縮小して、軸受に対する回転軸の摺動抵抗が増大し、アウターロータ型モータの性能が低下する可能性がある。
そこで本発明は、性能の低下が抑制されたアウターロータ型モータ及びそれを備えた送風装置を提供することを目的とする。
上記目的は、円筒状のハウジングと、前記ハウジングの内周面に部分的に当接して圧入された軸受と、前記ハウジングの外周面に部分的に当接して設置された環状のステータと、前記ステータに巻回されたコイルと、前記軸受に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸の先端に固定されたヨークと、前記ヨークに固定されて前記ステータとの間に磁力が作用する永久磁石と、を備え、前記軸受の内周面は、前記回転軸に摺接する第1及び第2摺接領域、前記回転軸の軸方向で前記第1及び第2摺接領域の間に位置し前記第1及び第2摺接領域と比較して前記回転軸から離れた退避領域、を含み、前記軸受の外周面は、前記ハウジングの一部分から押圧される被押圧領域を含み、前記退避領域は、前記被押圧領域に対して前記軸方向に直交する方向に位置し、前記被押圧領域の前記軸方向での両端は、前記退避領域の前記軸方向での両端の間に位置する、アウターロータ型モータによって達成できる。
また、上記目的は、上記のアウターロータ型モータと、前記ヨークに固定されたファンと、前記ファンの回転により空気が流通する第1及び第2開口を含み、前記アウターロータ型モータ及びファンを収納し、スクロール状に形成されたケースと、を備えた送風装置によっても達成できる。
本発明によれば、性能の低下が抑制されたアウターロータ型モータ及びそれを備えた送風装置を提供できる。
図1は、本実施例の送風装置の外観図である。 図2は、本実施例の送風装置の断面図である。 図3は、図2の部分拡大図である。 図4は、図3の部分拡大図である。
図1は、本実施例の送風装置Aの外観図である。図2は、送風装置Aの断面図である。送風装置Aは、上ケース10、下ケース20、ファン80等を含む。上ケース10、下ケース20は、互いにファン80の軸方向から組み付けられ固定されている。上ケース10、下ケース20は、協働で単一のスクロール状のケースを画定する。上ケース10、下ケース20は、合成樹脂製である。上ケース10は、周壁部12、上壁部14、突出壁部18を含む。周壁部12は、ファン80の外周部を包囲し、略円筒形状である。上壁部14は、周壁部12に連続しファン80よりも軸方向上側に位置する。尚、軸方向とは、ファン80の回転の中心軸の方向を意味する。上壁部14には、ファン80の回転により空気が通過する開口15aが形成されている。開口15aからはファン80の上部が露出している。上壁部14には、開口15aから露出したファン80を保護するための3つの桟部16が、開口15aの中心から径方向外側に延びるように設けられている。尚、開口15aには、上壁部14および桟部16と一体に成形された防塵用フィルターが設けられていてもよい。突出壁部18は、周壁部12及び上壁部14から部分的に径方向外側に延びている。
下ケース20は、周壁部22、底壁部24、突出壁部28を含む。周壁部22は、ファン80の外周部を包囲し、略円筒形状である。周壁部12、22は、互いに固定されている。底壁部24は、周壁部22に連続してファン80よりも軸方向下側に位置する。底壁部24の略中心には、開口25が形成されている。開口25は、地板100により塞がれている。地板100の略中心には、開口101が形成されている。開口101は、ハウジング60及びスラストカバー110により塞がれている。地板100は、ファン80、ファン80を回転させるモータMを支持している。底壁部24からは、モータMに導通したケーブルCBが引き出されている。即ち、上ケース10、下ケース20内に、ファン80、モータMが収納されている。突出壁部28は、周壁部22及び底壁部24から部分的に径方向外側に延びている。突出壁部18、28は互いに固定されている。突出壁部18、28には、単一の開口15bを画定する。
ファン80が回転することにより、開口15a、15bの一方から空気が吸引され、上ケース10、下ケース20内を空気が周り開口15a、15bの他方から排出される。このようにして、ファン80が回転することにより開口15a、15bを空気が通過する。
送風装置Aは、例えば、ハイブリット車両に搭載されたバッテリを冷却するために用いられる。このバッテリはハイブリット車両のエンジンによって駆動される発電機によって生成された電力を蓄えるために使用される。尚、送風装置Aはこのような用途に限定されない。また、ファン80が回転することにより、開口15aから空気が吸引され開口15bから空気が排出されるが、これに限定されない。開口15bから空気を吸引し開口15aから排出するように使用してもよい。
ファン80は、ドーム部84、フランジ部86、羽根部88、リング部89を含む。ファン80は、合成樹脂製である。ドーム部84は、径方向外側に延び、径方向外側に延びるにつれて下側に延びている。ドーム部84は、断面視で階段状に形成されている。
フランジ部86は、ドーム部84の下端部から径方向外側に延びている。フランジ部86は、径方向外側に延びるに従って若干軸方向下側に傾斜している。羽根部88は、フランジ部86の外周端部から略円筒状に延びて形成され、複数の羽根から構成されている。隣接する羽根の間に空気が通過するように所定の間隔を空けて、複数の羽根が円状に設けられている。羽根は軸方向に延びている。上ケース10の周壁部12、下ケース20の周壁部22は羽根部88の外周に位置する。リング部89は、羽根部88の上側の外周側に設けられており各羽根の上端部が接続されている。ファン80が回転することにより、開口15aを介して羽根部88を通過して上ケース10、下ケース20内に空気が導入され、周壁部12、22の内側に沿って空気が流れ、開口15bから排出される。
モータMについて説明する。モータMは、コイル30、ロータ40、ステータ50、ハウジング60、プリント基板PB等を有している。ステータ50は略環状であり金属製である。ステータ50は、ハウジング60の外周面に部分的に当接して設置されている。ハウジング60、地板100の内底面に固定されている。ハウジング60内には、回転軸42を回転可能に保持する軸受70が圧入されている。軸受70は、径方向よりも軸方向の長さが長く形成されている。
ステータ50には、インシュレータIを介して複数のコイル30が巻回されている。コイル30は、プリント基板PBと電気的に接続されている。プリント基板PBは、剛性を有した絶縁性の基板上に導電パターンが形成されたものである。プリント基板PBは、地板100の内面側に固定されて支持され、ハウジング60が貫通した開口PB1が形成されている。プリント基板PBには、コイル30に電力を供給するための電子部品が実装されている。電子部品は、例えばコイル30の通電状態を制御するためのFET等の出力トランジスタ(スイッチング素子)やコンデンサ等である。また、電子部品は、例えばロータ40の回転によって出力が変化する磁気センサであってもよい。プリント基板PBには、ケーブルCBが導通接続されている。コイル30が通電されることにより、ステータ50が励磁される。
ロータ40は、回転軸42、ヨーク44、1つまたは複数の永久磁石46、を有している。回転軸42は、軸受70により回転可能に支持されている。回転軸42の下方側の先端部は、スラスト受けSを介してスラストカバー110により支持されている。回転軸42の、軸受70から下方に突出した先端部には、ダンパーワッシャーDWが取り付けられている。ダンパーワッシャーDWと軸受70の下端部との間には、回転軸42が貫通した状態でワッシャーWが取り付けられている。回転軸42の、ハウジング60から上方に突出した先端部には、ヨーク44が固定されており、ヨーク44は回転軸42と共に回転する。ヨーク44は、略円筒状であり金属製である。ヨーク44の上側にファン80が固定されている。ヨーク44の内周側面には、1つまたは複数の永久磁石46が固定されている。永久磁石46は、ステータ50の外周面と対向している。コイル30が通電されることにより、ステータ50が励磁される。従って、永久磁石46とステータ50との間に磁気的吸引力、反発力が作用する。この磁力の作用により、ヨーク44、即ち、ロータ40はステータ50に対して回転する。このように、モータMはロータ40が回転するアウターロータ型のモータである。ロータ40が回転することにより、ファン80が回転する。
図3は、図2の部分拡大図である。軸受70は、内周面70a及び外周面70bを有し、内周面70a側に回転軸42が配置され、外周面70b側にハウジング60が配置されている。詳しくは後述するが、軸受70の内周面70aの一部分は、回転軸42の外周面に摺接する。軸受70は、上方側から下方側に、テーパ部71及び基部73が形成されている。テーパ部71は、基部73よりも外径が小さく、上方側に向かってその外径が小さくなるように形成されている。基部73の外径は略一定である。テーパ部71及び基部73の内径については詳しくは後述する。尚、上方側とは、上ケース10の空気が通過する開口15aが形成された側である。下方側とは、空気を通過させるための開口は形成されていない地板100側である。
ハウジング60は、内周面60a及び外周面60bを有し、内周面60a側に軸受70が配置され、外周面60b側にステータ50等が配置されている。ハウジング60は、上方側から下方側に、頂部61、上段筒部63、小段部65、中段段部66、下段筒部67、下段段部68、及び脚部69が形成されている。ハウジング60は、一枚の金属板を絞り加工することにより、上方側から下方側に径が拡大した略円筒状に成形されている。
頂部61は、軸方向に垂直な円板状であり、回転軸42が貫通する開口61aが形成されている。上段筒部63は、頂部61の外縁側から連続した円筒状である。小段部65は、上段筒部63の下方側に形成されている。小段部65は、上方側から下方側にかけて、上段筒部63よりも僅かに内径及び外径が拡大するように段状に形成されている。中段段部66は、小段部65の下方側近傍に形成され、上方側から下方側にかけて、小段部65よりも内径及び外径が大きく拡大するように段状に形成されている。
下段筒部67は、中段段部66の外縁側から連続した円筒状である。下段段部68は、下段筒部67の下方側から径方向外側に延びて段状に形成され、下段段部68の内面側にスラストカバー110が固定されている。脚部69は、下段段部68の外縁側から更に径方向外側に延びた円形状であり、開口101を塞ぐように地板100の内底面に固定されている。詳しくは後述するが、上段筒部63及び小段部65の一部分は軸受70に当接し、小段部65の一部分はステータ50の内周面51に当接し、中段段部66の一部分はステータ50の底面53に当接している。ステータ50の底面53は、地板100側にあるステータ50の面である。小段部65、中段段部66、及び下段段部68は、軸方向を含む断面でハウジング60を見た場合に段状に形成されている。
次に、軸受70について詳細に説明する。図4は、図3の部分拡大図である。内周面70aには、上方側から下方側の順に摺接領域71a、退避領域73a、摺接領域76aが形成されている。換言すれば、退避領域73aは、軸方向で摺接領域71a及び76aに挟まれる位置に形成されている。摺接領域71aは、テーパ部71の内周面に相当し、摺接領域76aは、基部73の内周面に相当する。退避領域73aは、テーパ部71と基部73との双方に亘って形成されている。摺接領域71a及び76aの内径は同じであり、摺接領域71a及び76aは回転軸42の外周面に摺接する。退避領域73aの内径は、摺接領域71a及び76aの各内径よりも大きい。このため、退避領域73aは、摺接領域71a及び76aと比較して回転軸42から退避しており、回転軸42には摺接しない。従って、摺接領域71a及び76aのそれぞれと回転軸42の外周面との隙間よりも、退避領域73aと回転軸42の外周面との隙間は大きく確保されている。退避領域73aの軸方向での長さをLaとする。
外周面70bには、上方側から下方側の順に傾斜領域71b、被押圧領域73b、離間領域76bが形成されている。傾斜領域71bは、テーパ部71の外周面に相当する。被押圧領域73bは、基部73の上方側の外周面に相当する。離間領域76bは、基部73の下方側の外周面に相当する。傾斜領域71bは、ハウジング60から退避しており当接していない。被押圧領域73bは、ハウジング60の内周面60aに当接している。離間領域76bと被押圧領域73bとの外径は略同じであるが、ハウジング60の下段筒部67が離間領域76bから退避するような形状であり、離間領域76bはハウジング60には当接していない。上述したように、ハウジング60内に軸受70が圧入されているため、ハウジング60の押圧領域63aに当接している被押圧領域73bは、ハウジング60から径方向内側の押圧力を受ける。また、被押圧領域73bの軸方向での長さをLbとする。
図4に示すように、被押圧領域73bは、退避領域73aに対して径方向の外側、換言すれば、軸方向に直交する方向に位置している。また、退避領域73aの長さLaは被押圧領域73bの長さLbよりも長い。更に、退避領域73aの上端73a1は被押圧領域73bの上端73b1よりも上方にあり、退避領域73aの下端73a2は被押圧領域73bの下端73b2よりも下方にある。即ち、軸方向で、退避領域73aの上端73a1と下端73a2との間に被押圧領域73bの上端73b1と下端73b2とが位置している。このため、ハウジング60内への軸受70の圧入によりハウジング60から被押圧領域73bが押圧力を受けて退避領域73aの内径が縮小するように変形したとしても、退避領域73aは回転軸42の外周面には当接しにくい。
ここで、本実施例と異なり、摺接領域71a及び76aと同じ内径の摺動部が退避領域73aの代わりに形成されている場合には、被押圧領域73bが押圧力を受けて軸受70の内径が縮小し、回転軸42の摺動抵抗が増大する可能性がある。本実施例では、内周面60a内に軸受70が圧入された構成において、上述した位置に退避領域73aを形成することにより、被押圧領域73bが径方向内側に押圧力を受けている場合であっても、退避領域73aと回転軸42の外周面との当接が回避される。これにより、回転軸42の摺動抵抗の増大が抑制され、モータMの性能の低下が抑制される。よって、送風装置Aの性能の低下も抑制される。
尚、退避領域73aが設けられることにより、軸受70によって支持される回転軸42の外周面の面積は減少している。しかしながら、軸受70の上方と下方とに離れて配置され2つの摺接領域71a及び76aが回転軸42の外周面に摺接するので、回転軸42は安定して支持され、回転軸42の回転による振動や騒音の発生が抑制されている。
また、被押圧領域73bは、図4及び図3に示すように軸受70の外周の全周にわたって形成されており、ハウジング60に押圧されている。このため、軸受70は、ハウジング60内で安定して保持され、ハウジング60内で軸受70が移動することが抑制されている。
次に、軸受70及びステータ50の径方向での位置精度の確保について説明する。図4に示すように、ハウジング60の外周面60bは、非当接領域63bと、非当接領域63bから下方側に連続して非当接領域63bよりも外径が大きい当接領域65bとを含む。小段部65での内周面は、押圧領域63aと、押圧領域63aから下方側に連続して押圧領域63aよりも内径が大きい離間領域65aとにより画定される。小段部65での外周面は、非当接領域63bと当接領域65bとにより画定される。押圧領域63aは軸受70に当接しているのに対して、離間領域65aは軸受70から離れている。非当接領域63bはステータ50から離れているのに対して、当接領域65bはステータ50の内周面51の下方部分に当接している。従って、小段部65の内周面のうち内径が小さい押圧領域63aと、小段部65の外周面のうち外径が大きい当接領域65bとにより、それぞれ軸受70及びステータ50の径方向の位置が規定されている。尚、ハウジング60とステータ50とは接着剤により固定されている。
上述したように、ハウジング60は一枚の金属板を絞り加工することにより成形されている。ここで、例えば本実施例とは異なり、ハウジングの段部が形成されていない周壁部の一部分の内周面と外周面のそれぞれで軸受70及びステータ50の位置を規定する場合を想定する。この場合、軸受70及びステータ50の双方の径方向での位置の精度は、その部分での厚みに依存する。この部分の厚みは、ハウジングの材料である金属板の厚みに依存し、その部分の厚みを微調整することは困難である。このため、その部分の内周面及び外周面の一方の径方向の位置精度が良くても、他方の位置精度を確保することが困難である可能性がある。従って、軸受70及びステータ50の双方の径方向の位置精度を両立することが困難となる可能性がある。
本実施例では、小段部65を画定する押圧領域63a及び当接領域65bにより、軸受70及びステータ50の径方向の位置を規定している。このため、ハウジング60の材料である金属板の厚みに依存することなく、小段部65を形成して押圧領域63a及び当接領域65bの径方向の位置精度を確保できる。従って、軸受70及びステータ50の双方の径方向の位置精度を確保することができる。
このため、軸受70に対する径方向でのステータ50の位置精度を確保できる。ここで、軸受70は回転軸42を支持し、回転軸42にはヨーク44に固定され、ヨーク44には永久磁石46が固定されている。このため、軸受70に対する径方向でのステータ50の位置精度を確保することにより、ステータ50及び永久磁石46間の径方向での位置精度を確保でき、モータMの性能も確保できる。
また、単一のハウジング60により、ステータ50の径方向の位置が規定される。ここで、本実施例と異なり、ハウジング60とそれ以外の部材、例えば、地板から部分的に上方側に延在した筒状の部材とにより、ステータ50の径方向の位置を規定する場合を想定する。このように、複数の部材によりステータ50の径方向の位置を規定すると、ステータ50の位置精度を確保するためには、ステータ50の位置を規定する複数の部材の成形精度や組付精度、位置精度を確保する必要がある。従って、ステータ50の位置精度を確保することが困難となる可能性がある。本実施例では、単一のハウジング60によりステータ50の径方向の位置が規定されるため、ステータ50の径方向の位置精度の確保が容易となる。また、地板100は、ステータ50の位置を規定する機能は有していないため、簡易な形状とすることができ、下ケース20へ固定するための構造も簡易なものとすることができ、コストの増大が抑制される。
次に、ステータ50の軸方向での位置精度の確保について説明する。図4に示すように、中段段部66には凹領域66b、凸領域66cが形成されている。凹領域66b及び凸領域66cは、周方向に延びて形成されている。凹領域66bは、当接領域65bの下方側から径方向外側に連続してステータ50の底面53に対向しつつステータ50の底面53から退避している。凸領域66cは、凹領域66bからハウジング60の径方向外側に連続してステータ50の底面53を支持している。凸領域66cは、凹領域66bよりも上方側に突出しており、ステータ50の軸方向での高さ位置を規定している。尚、凸領域66cの上方側の、ステータ50の底面53に当接する先端の高さ位置は、当接領域65bと凹領域66bとの境界であり湾曲し始める位置よりも高い位置にある。
ここで、本実施例と異なり、中段段部66の代わりに図4において点線で示した中段段部66xが形成されている場合を想定する。中段段部66xは、凹領域66b及び凸領域66cは有しておらず、当接領域65bの下端から滑らかに径方向外側に延びるように湾曲して、再び下方側に湾曲して傾斜した外周面を有している。このように凸領域66cが形成されていない場合、中段段部66xは当接領域65bの下端から徐々に径方向外側に拡大する。このように径方向外側に拡大している部分によって、ステータ50の下方側の移動が規制されて、ステータ50の軸方向での高さ位置が規定される。このため、ステータ50の軸方向での高さ位置にバラつきが生じるおそれがある。また、ハウジング60に対してステータ50が傾斜した姿勢で支持される可能性もある。
これに対して本実施例では、予めステータ50の高さ位置を規定するための凸領域66cを形成されている。これにより、ステータ50の軸方向での高さ位置の精度のバラつきを抑制し、ステータ50が傾斜した姿勢で支持されることも抑制できる。以上のように、単一のハウジング60により、ステータ50の軸方向及び径方向の位置精度が確保されている。
また、図3に示すように、回転軸42の軸方向の位置は、ハウジング60に固定されたスラストカバー110と、スラスト受けSとにより規定されている。即ち、単一のハウジング60により、回転軸42及びステータ50の軸方向での位置精度が確保されている。このため、永久磁石46及びステータ50の軸方向での位置精度を確保でき、モータMの性能も確保できる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、変形・変更が可能である。
上記実施例においては、モータMを送風装置Aに用いたがこれに限定されない。例えば、モータMは、電化製品、乗物、遊戯機器、工作機器、繊維機器、印刷機械等に用いることができる。また、モータMが用いられる装置は、業務用、家庭用を問わない。
A 送風装置
M モータ
10 上ケース
15a、15b 開口
20 下ケース
30 コイル
40 ロータ
42 回転軸
46 永久磁石
50 ステータ
60 ハウジング
60a 内周面
60b 外周面
63a 押圧領域
63b 非当接領域
65a 離間領域
65b 当接領域
65 小段部(段部)
66b 凹領域
66c 凸領域
70 軸受
70a 内周面
70b 外周面
71a、76a 摺接領域
73a 退避領域
73b 被押圧領域
76b 離間領域
80 ファン
100 地板

Claims (4)

  1. 円筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの内周面に部分的に当接して圧入された軸受と、
    前記ハウジングの外周面に部分的に当接して設置された環状のステータと、
    前記ステータに巻回されたコイルと、
    前記軸受に回転可能に支持された回転軸と、
    前記回転軸の先端に固定されたヨークと、
    前記ヨークに固定されて前記ステータとの間に磁力が作用する永久磁石と、を備え、
    前記軸受の内周面は、前記回転軸に摺接する第1及び第2摺接領域、前記回転軸の軸方向で前記第1及び第2摺接領域の間に位置し前記第1及び第2摺接領域と比較して前記回転軸から離れた退避領域、を含み、
    前記軸受の外周面は、前記ハウジングの一部分から押圧される被押圧領域を含み、
    前記退避領域は、前記被押圧領域に対して前記軸方向に直交する方向に位置し、
    前記被押圧領域の前記軸方向での両端は、前記退避領域の前記軸方向での両端の間に位置する、アウターロータ型モータ。
  2. 前記ハウジングは、金属製の板を絞り加工することにより成形されており、
    前記ハウジングの前記内周面は、前記軸受の前記被押圧領域を押圧する押圧領域を含み、
    前記ハウジングの前記外周面は、前記ステータの内周面に当接した当接領域を含み、
    前記ハウジングの前記押圧領域と前記当接領域とは、前記軸方向を含む断面で前記ハウジングを見た場合に段状に形成された段部によって画定される、請求項1のアウターロータ型モータ
  3. 前記ハウジングの前記外周面は、前記当接領域から径方向外側に連続し前記ステータの底面に対向しつつ前記ステータの前記底面から退避した凹領域、前記凹領域から当該ハウジングの径方向外側に連続して前記ステータの前記底面を支持する凸領域、を含む、請求項2のアウターロータ型モータ。
  4. 請求項1乃至3の何れかのアウターロータ型モータと、
    前記ヨークに固定されたファンと、
    前記ファンの回転により空気が流通する第1及び第2開口を含み、前記アウターロータ型モータ及びファンを収納し、スクロール状に形成されたケースと、を備えた送風装置。
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