JP2017069882A - 撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】補正を実施するシステムの簡略化と映像データのデータ量低下を実現する為に、補正を実施するシステム側で、撮影レンズに起因する映像劣化を補正する膨大な補正データを有する事無く、簡便に補正が可能となる映像データを提供する必要があった。
【解決手段】撮影レンズを通じて撮像面に結像した映像を撮影し、映像信号として記録する撮像装置において、該撮影レンズに起因する映像劣化を補正する為の補正関連情報を取得する手段と、該映像信号のフレーム単位の映像に対して補正を行う為の補正関連情報である映像フレーム補正関連情報を、該補正関連情報を元に決定する映像フレーム補正関連情報決定手段と、該映像フレーム補正関連情報と該映像フレームとを関連付けて、該映像信号に付加することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】撮影レンズを通じて撮像面に結像した映像を撮影し、映像信号として記録する撮像装置において、該撮影レンズに起因する映像劣化を補正する為の補正関連情報を取得する手段と、該映像信号のフレーム単位の映像に対して補正を行う為の補正関連情報である映像フレーム補正関連情報を、該補正関連情報を元に決定する映像フレーム補正関連情報決定手段と、該映像フレーム補正関連情報と該映像フレームとを関連付けて、該映像信号に付加することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮影映像の補正データ多重に関する。
従来から、レンズに起因する映像劣化を補正する補正データを撮影映像と合わせて保持する撮像装置が提案されている。レンズに起因する映像劣化に対しての補正としては、例えば周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正が挙げられる。
以下に説明するように、レンズの性能による撮影映像の映像劣化を補正する様々な方法が提案されている。
特許文献1には、カメラ本体やレンズに固有の写真劣化要因となる映像劣化情報を写真フィルムに記録し、プリント時にこの情報を読み取り、この情報に基づいて劣化画像の修復処理を行う劣化画像修復システムが開示されている。
また特許文献2には、撮影画角情報と被写体距離情報とから撮影画面の周辺歪曲状態を判別し、周辺歪曲情報を写真フィルムに記録し、プリント時にこの周辺歪曲情報を利用して周辺歪曲を補正するようにするカメラが開示されている。
また特許文献3には、撮影画像の画像処理において用いられる映像劣化の関連情報を写真フィルム、フィルムカートリッジ、記録媒体のうち少なくとも1つに記録するカメラが開示されている。
一方、動画撮影映像においても、撮影レンズに起因する映像劣化を補正する必要があるが、映像の多くは同一撮影条件で撮影される、画像一つ一つに補正データを関連付けて記録する必要はない。一方で、撮影映像のデータ量は、静止画に比べ膨大である為、データ保持媒体の容量や、データ転送容量に限りがある場合、出来る限りデータ量を少なくする必要がある。
しかし、前記従来の方法は、静止画撮影を考慮した発明であり、動画のように連続撮影された映像に対して、前記補正データのデータ容量を最適化させる事に関して記載がない。
一方、撮影映像と光学部材位置と撮影レンズの機種情報を関連付けて記録又は出力し、映像劣化を補正するシステム側で、光学部材位置と撮影レンズの機種情報から補正データを取得し、撮影レンズに起因する映像劣化を補正する方法も考えられる。この場合、撮影映像のデータ量を抑制する事が出来るが、別途撮影レンズの機種毎の補正データを取得する手段が必要である為、補正するシステムが複雑化する問題が発生する。
更に補正にリアルタイム性が求められる場合、補正データを取得出来ない場合や、補正データの取得に時間がかかる等の問題も発生する。
更にどの映像にどの補正を行っているのかの情報が映像信号に無い場合、補正前の映像に復元する事が困難である為、再度高精度な補正値により補正を行う事が困難であった。
そこで、本発明の目的は、補正を実施するシステム側で撮影レンズに起因する映像劣化を補正する補正データを有する事無く、簡便に補正が可能となる映像データを、記録又は出力する事の出来る撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
撮影レンズを通じて撮像面に結像した映像を撮影し、映像信号として記録する撮像装置において、
該撮影レンズに起因する映像劣化を補正する為の補正関連情報を取得する手段と、
該映像信号のフレーム単位の映像に対して補正を行う為の補正関連情報である映像フレーム補正関連情報を、該補正関連情報を元に決定する映像フレーム補正関連情報決定手段と、該映像フレーム補正関連情報と該映像フレームとを関連付けて、該映像信号に付加することを特徴とする。
撮影レンズを通じて撮像面に結像した映像を撮影し、映像信号として記録する撮像装置において、
該撮影レンズに起因する映像劣化を補正する為の補正関連情報を取得する手段と、
該映像信号のフレーム単位の映像に対して補正を行う為の補正関連情報である映像フレーム補正関連情報を、該補正関連情報を元に決定する映像フレーム補正関連情報決定手段と、該映像フレーム補正関連情報と該映像フレームとを関連付けて、該映像信号に付加することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、撮影レンズに起因する映像劣化を補正するシステム側で、別途膨大な撮影レンズ毎の様々な補正データを保持する必要がなく、簡便に高品質な動画映像を形成する事が出来る。更に映像に関連付けられた撮影レンズの補正情報のデータ量を最小限に抑える事が出来る。更に映像に補正を行った情報を付加する事で、補正後の映像を元に戻し、再度新たな高精細な補正を実施する事が可能となる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1を用いて、本発明の第1の実施例を説明する。図1は実施例1の構成ブロック図である。
図1において、レンズ装置10は、撮影に関する可動光学部材を制御するレンズ装置である。カメラ装置11は、動画映像を撮影するカメラ装置であり、レンズ装置10と接続されている。映像補正システム12は、カメラ装置が撮影した映像データに対して撮影レンズに起因する映像劣化を補正する映像補正システムである。
フォーカスレンズ101は、撮影映像のフォーカスを行う為のフォーカスレンズである。ズームレンズ102は、撮影映像のズームを行う為のズームレンズである。アイリス103は、撮影映像の光量調整を行う為のアイリスである。
補正撮像素子104は撮影映像を撮影する為の撮像素子であり、例えばCCDである。映像データ生成部105は、撮影映像データを生成する映像データ生成部である。
フォーカスレンズ位置検出部106はフォーカスレンズの位置検出を行う為のフォーカスレンズ位置検出部であり、例えば絶対値エンコーダである。
ズームレンズ位置検出部107はズームレンズの位置検出を行う為のズームレンズ位置検出部であり、例えば絶対値エンコーダである。
アイリス位置検出部108はアイリスの位置検出を行う為のアイリス位置検出部であり、例えば絶対値エンコーダである。
補正データ管理部109は、レンズ10に起因する映像劣化を補正する為の映像劣化情報又は映像劣化補正情報を管理する補正データ管理部である。映像劣化情報及び映像劣化補正情報については後述する。
通信部110はカメラ11と通信する為の通信部である。
通信部111はレンズ10と通信する為の通信部である。
補正関連情報取得部112は、撮影レンズに起因する映像劣化を補正する為の補正関連情報を取得する為の補正関連情報取得部である。補正関連情報については後述する。
補正関連情報決定部113は、前記補正関連情報のうち、映像データに多重する映像フレーム補正関連情報を決定する補正関連情報決定部である。映像フレーム補正関連情報の決定方法については後述する。
補正関連情報多重情報設定部114は映像データ多重を行う補正関連情報の設定を行う補正関連情報多重情報設定部であり、たとえば設定表示部とスイッチにより構成される。
補正関連情報多重部115は映像データに前記補正関連情報を多重する補正関連情報多重部である。
映像データ記録部116は映像データを記録する映像データ記録部であり、例えばメモリーカードである。映像データ出力部117は映像データを出力する映像データ出力部であり、例えはHD-SDIインターフェースである。
レンズ10に入射した光は、フォーカスレンズ101、ズームレンズ102、アイリス103を通り、撮像素子104で結像し、連続した画像データとして、映像データ生成部105に出力される。映像データ生成部105は、前記連続した画像データを映像データとして、補正関連情報多重部に出力する。
一方、レンズ10の光学部材位置であるフォーカスレンズ位置、ズームレンズ位置、アイリス位置は、其々フォーカスレンズ位置検出部106、ズームレンズ位置検出部107、アイリス位置検出部108で検出される。前記光学部材位置は、通信部110、111を介して、補正関連情報取得部112に出力される。ここでレンズ10及びカメラ11は不図示の通信用ケーブルで接続され、前記通信用ケーブルを介して、レンズ10とカメラ11との情報伝達が行われる。一方、前記映像劣化情報及び前記映像劣化補正情報も、補正データ管理部109から、通信部110、111を介して、補正関連情報取得部112に出力される。
補正関連情報取得部112は前記取得した、光学部材位置及び映像劣化情報及び映像劣化補正情報は補正関連情報として、補正関連情報決定部113に出力される。補正関連情報については後述する。
一方、映像データに多重する補正関連情報を決定する補正関連情報設定情報が、補正関連情報多重設定部114により設定され、補正関連情報決定部113に出力される。ここで、補正関連情報設定情報は、映像フレーム補正関連情報に、収差補正情報、歪曲補正情報、周辺減光量補正情報を追加するか否かを決定する設定情報である。
補正関連情報決定部113は、前記補正関連情報及び前記補正関連情報設定情報から、映像データに多重を行う映像フレーム補正関連情報を決定し、映像フレーム補正関連情報を補正関連情報多重部115に出力する。映像フレーム補正関連情報の決定方法については後述する。
補正関連情報多重部115は、前記映像フレーム補正関連情報を映像データ生成部105から出力された、映像データに多重し、映像データ記録部116及び映像データ出力部117に補正関連情報多重映像データとして出力する。
映像データ記録部116は、記録媒体であるメモリーカードに補正関連情報多重映像データを保存する。また映像データ出力部117は、前記補正関連情報多重映像データをHD-SDI信号として出力する。映像データへの映像フレーム補正関連情報の多重については後述する。
映像補正システム12は前記メモリーカード又はHD−SDI信号で取得した補正関連情報多重映像データから映像データと映像フレーム補正関連情報を取得し、映像フレーム補正関連情報に則り、映像データの映像劣化補正を行う。
次に映像劣化情報について説明する。
レンズ10に起因する映像劣化の要因としては、以下のものが挙げられる。
一つ目の要因としては、倍率色収差が挙げられる。例えば、1枚のレンズでもR(赤)、G(緑)、B(青)の光で屈折率が異なる為、光学部材位置が一定でも、R光、G光、B光において、撮像素子上で結像位置のズレが生じる。
二つ目の要因としては、歪曲収差が挙げられる。適正な撮影映像を得る為には、光軸に対して垂直な平面は、結像面で対応して結像される必要があるが、通常のレンズでは、結像面が光軸方向にズレが生じ、結合映像に歪みが生じる。
三つ目の要因としては、周辺減光量が挙げられる。レンズの性能に応じて生じる、光軸よりも周辺部の映像が暗くなってしまう現象が生じる。
映像劣化情報は、倍率色収差、歪曲収差、周辺減光量の何れか一つ以上の情報で構成されている。
ここで倍率色収差の映像劣化情報は、撮影映像の像高におけるR光、G光、B光の結像位置のズレ量を示す値となる。また、歪曲収差の映像劣化情報は、撮影映像位置における歪み量を示す値となる。また周辺減光量の映像劣化情報は、中心光量に対しての撮影映像の像高における光量低下率を示す値となる。
これら映像劣化情報は、フォーカスレンズ位置、ズームレンズ位置、アイリス位置の其々の組合せで異なる値となる為、其々の位置をインデックスとした、テーブル構造のデータとなる。
図2の(a)は映像劣化情報のテーブル構造を示している。
フォーカスレンズ、ズームレンズ、アイリスの位置を稼働全域に対して3分割した位置における其々の光学部材位置をインデックスとしたテーブル構造のデータを示している。従って、フォーカスレンズ位置は0〜2の値、ズームレンズ位置は0〜2の値、アイリス位置は0〜2の値をとり、それぞれの光学部材位置の組合せにより映像劣化情報が決定する。例えば現在撮影しているレンズ10のフォーカスレンズ位置が0、ズームレンズ位置が1、アイリス位置が2の時の映像劣化情報は、映像劣化情報0.1.2の値となる。
ここでは、光学部材位置全域を3分割にした値として説明したが、光学部材位置の位置分解能を更に細かくし、光学部材位置を前記テーブル構造のインデックスに割り付ける方法でも良い。例えば光学部材位置の分解能を10とし、光学部材位置の0〜3をテーブル構造のインデックス0、光学部材位置の4〜6をテーブル構造のインデックス1、光学部材位置の7〜9をテーブル構造のインデックス2としても良い。更に光学部材位置の分解能が前記テーブル構造のインデックスより細かい場合、映像劣化情報の値を直線近似等で補完する方法でも良い。
図2の(b)は映像劣化情報の内部構造を示している。
映像劣化情報の内部は、倍率色収差量、歪曲色収差量、周辺減光量を演算する為の多項式のパラメータが格納されているデータ配列構造となっている。各多項式のパラメータの値は、シミュレータ結果や実測結果により決定される。
次に映像劣化補正情報について説明する。
映像劣化補正情報は、倍率色収差、歪曲収差、周辺減光量を補正する為の情報である。映像劣化情報と同様であるが、映像劣化補正情報は、実際に映像劣化を補正する補正値で構成される。映像劣化補正情報も、映像劣化情報と同じくフォーカスレンズ位置、ズームレンズ位置、アイリス位置の其々の組合せで異なる値となる為、其々の位置をインデックスとした、テーブル構造のデータとなる。映像劣化補正情報の内部構造も、映像劣化情報と同等の構成となり、映像劣化補正情報の内部は、倍率色収差補正量、歪曲色収差補正量、周辺減光補正量を演算する為の多項式のパラメータが格納されているデータ配列構造となっている。各多項式のパラメータの値は、シミュレータ結果や実測結果により決定される。
次に補正関連情報について説明する。
補正関連情報は、前記映像劣化情報と映像劣化補正情報と光学部材位置情報で構成される。ここで映像劣化情報及び映像劣化補正情報は、映像補正時に同等の情報となる為、どちらか一方の情報となる。
図3の(a)は補正関連情報のデータ構造を示している。
補正関連情報は、図3の(a)に示す通り、光学部材位置情報と映像劣化補正情報で構成される。
図3の(b)は光学部材位置情報の内部構造を示している。
光学部材位置情報はフォーカスレンズ位置情報、ズームレンズ位置情報、アイリス位置情報で構成される。
図3の(c)は映像劣化補正情報の内部構造を示している。
映像劣化補正情報は倍率色収差、歪曲収差、周辺減光量の補正量を演算する為の多項式のパラメータが格納されている。
この例では有る特定の光学部材位置における補正量を演算する為の多項式のパラメータを映像劣化補正情報としていたが、全光学部材位置における前記多項式のパラメータを格納する方法でも良い。
次に映像フレーム補正関連情報の決定方法について説明する。
ここで映像フレームは映像信号のフレーム単位の映像データを示す。
図4は映像フレーム補正関連情報の決定フローを示している。
S401で処理を開始し、S402に遷移する。
S402で映像フレーム補正関連情報を初期化し、S403に遷移する。
S403に遷移すると、映像データの最初の映像フレームか否かを判断し、最初の映像フレームの時は、S405へ、違う場合はS404に遷移する。
S404に遷移すると、光学部材位置が変化したか否かを判断し、変化した場合はS405に遷移し、違う場合はS415に遷移する。
S405に遷移すると、映像フレーム補正関連情報に光学部材位置情報を追加して、S406に遷移する。
S406に遷移すると、前記補正関連情報設定情報の設定において、収差補正情報を映像データに多重するか否かの設定が行われているかを判断し、収差補正情報を映像データに多重する設定の時はS407に遷移し、違う場合はS409に遷移する。
S407に遷移すると、光学部材位置と前記映像劣化補正情報から、現在の光学部材位置における収差補正情報を決定し、S408へ遷移する。
S408に遷移すると、映像フレーム補正関連情報にS407で決定した収差補正情報を追加し、S409に遷移する。
S409に遷移すると、前記補正関連情報設定情報の設定において、歪曲補正情報を映像データに多重するか否かの設定が行われているかを判断し、歪曲補正情報を映像データに多重する設定の時はS410に遷移し、違う場合はS412に遷移する。
S411に遷移すると、光学部材位置と前記映像劣化補正情報から、現在の光学部材位置における歪曲補正情報を決定し、S411へ遷移する。
S411に遷移すると、映像フレーム補正関連情報にS411で決定した歪曲補正情報を追加し、S412に遷移する。
S412に遷移すると、前記補正関連情報設定情報の設定において、周辺減光量補正情報を映像データに多重するか否かの設定が行われているかを判断し、周辺減光量補正情報を映像データに多重する設定の時はS413に遷移し、違う場合はS415に遷移する。
S413に遷移すると、光学部材位置と前記映像劣化補正情報から、現在の光学部材位置における周辺減光量補正情報を決定し、S414へ遷移する。
S411に遷移すると、映像フレーム補正関連情報にS411で決定した周辺減光量補正情報を追加し、S415に遷移する。
S415に遷移すると処理を終了し、映像フレーム補正関連情報が決定される。
ここでは、映像フレームをフレーム単位の映像データとして説明したが、光学部材位置が同じ連続する複数フレームの映像データを一つの映像データとして、前記映像データに対して、一つの映像フレーム補正関連情報を付加する方法でも良い。この場合、S404の処理で常にS405に遷移する。
また、S406,S409,S412の処理において、前記補正関連情報設定情報の設定により、収差補正情報、歪曲補正情報、周辺減光量補正情報の多重を決定したが、多重データ容量の制限や、補正情報の優先度で多重を決定しても良い。
この場合、優先度の高い補正情報から、多重するか否かの判断を行い、映像フレーム補正関連情報が多重データ容量を超えた場合に、映像フレーム補正関連情報への追加を終了させる処理でも良い。
また、優先度の決定方法としては、補正関連情報設定情報の設定により決定する方法や、映像フレーム補正関連情報へ追加した回数が少ない補正データの優先度を上げる方法でも良い。また予め、レンズに応じて、補正の優先度を決定しておいても良い。例えば倍率色収差が多いレンズに対しては、収差補正情報の優先度を上げる方法でも良い。
次に映像データへの映像フレーム補正関連情報の多重について説明する。
図5の(a)はHD-SDI映像データの1フレームのデータ構造を示している。
映像フレーム補正関連情報は、例えばHD-SDI映像データの垂直ブランキング領域内のアンシラリデータ領域に、アンシラリデータとして図5の(b)に示すようにパッケージ化されて、1映像フレーム毎に挿入される。
図6の(a)は前記アンシラリデータ領域よりも映像フレーム補正関連情報のデータサイズが多い場合を考慮した、データ構造である。
映像フレーム補正情報とは別に、映像フレーム情報をアンシラリデータとして付加している。映像フレーム情報は例えば、映像フレーム番号、補正関連情報対応開始映像フレーム番号、映像フレーム補選関連情報分割情報により構成される。現在の映像フレーム番号は、連続する映像フレームから、現在の映像フレームを特定する為の映像フレーム番号である。補正関連情報対応開始映像フレーム番号は、映像フレーム情報の後に続く映像フレーム補正関連情報が、どの映像フレームからの補正関連情報であるかを示す情報である。ここで、補正関連情報対応開始映像フレーム番号は、映像フレーム補正関連情報を適用する映像フレームの開始を示し、適用の終わりの映像フレームは、次の映像フレーム補正関連情報が適用される映像フレームの前までの映像フレームとなる。映像フレーム補正関連情報分割情報は、映像フレーム補正関連情報を分割して、複数の映像フレームに多重する場合に、分割した情報を示す情報である。映像フレーム補正関連情報分割情報は、例えば分割数と後に続く映像フレーム補正関連情報の分割インデックス情報である。
図6の(b)は映像フレーム補正関連情報を分割して、映像フレームに多重する場合に、どのように映像フレーム補正関連情報を分割して映像フレームに多重するのかを示す図である。ここで映像フレーム補正関連情報1はフレーム番号1の時の映像フレーム補正情報である。
映像フレーム補正関連情報1は3つに分割され、フレーム番号1〜3の映像フレームに多重される。分割された映像フレーム補正関連情報は、映像フレーム情報を元に映像補正システム12で復元される。ここで映像フレーム補正関連情報3はフレーム番号7の映像フレーム補正関連情報であるが、フレーム番号7の映像フレームには、映像フレーム補正関連情報2の分割データが多重される為、フレーム番号8の映像フレームから多重される。但し映像フレーム情報の補正関連情報対応映像フレーム番号に、映像フレーム補正関連情報が、どの映像フレームに対応しているかの情報がある。従って、映像補正が行われる時に、フレーム番号7の映像フレームに対して、映像フレーム補正関連情報3の補正が適用される。
ここで実施例1では、光学部材として、フォーカスレンズ、ズームレンズ、アイリスを例に説明した。更に防振を制御する為の光軸に垂直な面上にシフトするシフトレンズ及び可変頂角プリズム、マクロレンズ、ズームを変化させるエクステンダー等、撮影レンズに起因する映像劣化に影響を与える光学部材を含めても良い。
更に、補正データ管理部109をレンズ10内部に持ち、映像劣化情報又は映像劣化補正情報をカメラ11に伝達する方法を説明した。しかし補正データ管理部109をカメラ内部に持ち、レンズ10からレンズの種別を取得し、レンズの種別から映像劣化情報又は映像劣化補正情報をカメラ11内部で決定する方法でも良い。
以上により、撮影レンズに起因する映像劣化を補正するシステム側で、別途膨大な撮影レンズ毎の様々な補正データを保持する必要がなく、映像データに多重された補正関連情報により補正を行う事が出来る。更に光学部材位置の変化時のみ且つ利用者の設定に応じて補正関連情報を多重する項目を選別することで映像データ量を最小限に抑える事が出来る。
次に、図7を用いて、本発明の第2の実施例を説明する。実施例2では、カメラ11において、映像補正及び映像加工を行う場合について説明する。
図7は本実施例の構成ブロック図であり、図1と同様の構成のものは同符号を付す。
映像補正部701は映像データに撮影レンズに起因する映像劣化を補正する映像補正部である。映像補正設定部702は映像補正部701で実行される映像補正の設定を行う設定部であり、たとえば設定表示部とスイッチにより構成される。電子映像加工部703は映像データに対して、映像のトリミングを行い、電子ズームや映像防振を実施する電子映像加工部である。電子ズーム制御部704は、電子ズームの倍率を決定する電子ズーム制御部である。映像防振制御部705は映像シフトにより、映像防振を制御するシフト量を決定する映像防振制御部である。
映像データ生成部105で生成された映像データは、映像補正部701に出力される。一方映像補正設定部で設定された、映像補正設定情報は、映像補正部701に出力される。ここで映像補正設定情報は、例えば前記映像データに対して、倍率色収差補正、歪曲収差補正、周辺減光量補正を実施するか否かを決定する情報である。また、補正関連情報取得部112から、補正関連情報が映像補正部701に出力される。映像補正部701は、前記映像補正設定情報を元に、前記映像データに対して補正を実施するか否かを決定し、補正を実施する場合は、前記補正関連情報を元に前記映像データに対して補正を行う。映像補正部701で補正された映像データは、電子映像加工部703に出力される。また映像補正部701は、前記補正を行った補正実施情報を補正関連情報決定部に出力する。
電子ズーム制御部704は、不図示の電子ズーム操作部材により設定された電子ズーム倍率を、電子映像加工部703に出力する。また、映像防振制御部705は、不図示のジャイロセンサーからカメラの振動を検出し、前記振動を打ち消すような映像シフト量の情報を電子映像加工部703に出力する。電子映像加工部703は前記電子ズーム倍率と前記映像シフト量から前記映像データのトリミング領域を決定し、決定したトリミング領域の映像データを補正関連情報多重部115に出力する。また電子映像加工部703は、前記トリミング領域の情報を補正関連情報決定部に出力する。
補正情報決定部113は、映像フレーム補正関連情報に、前記補正実施情報と前記トリミング領域の情報を補正関連情報に付加して、補正関連情報多重部115に出力する。ここで、トリミング領域の情報を補正関連情報に付加する理由については後述する。また、補正関連情報多重設定部114で設定された補正関連情報設定情報に、前記補正実施情報と前記トリミング領域の情報を、映像フレーム補正関連情報に付加するか否かの情報を追加しても良い。更に、前記補正関連情報設定情報を元に前記補正実施情報と前記トリミング領域の情報を映像フレーム補正関連情報に付加するか否かを決定しても良い。また多重データ容量の制限や、前記補正実施情報及び前記トリミング領域の情報の優先度で映像フレーム補正関連情報への付加を決定しても良い。
以下、実施例1の手順と同様に、映像フレーム補正関連情報が付加された映像データが映像補正システム12に出力される。
次にトリミング領域の情報を補正関連情報に付加する理由について説明する。
図8の(a)はレンズ10のイメージサークル、撮像素子104の撮像面、前記トリミング領域の関係を示している。また、図8の(b)は撮像素子104で撮影された撮影映像を示している。図8の(c)はトリミング後の映像データ映像を示している。像高hは任意の撮影レンズの光軸中心からの像高を示している。
図8の(b)の映像は、撮影レンズの光軸の中心と映像の中心が一致し、像高hもイメージサークルの像高と一致している。但し、図8の(c)の映像は、トリミング領域に応じて、撮影レンズの光軸の中心と、映像の中心は一致せず、トリミング領域に応じて、映像全域に対しての像高hの長さも変化している。
撮影レンズに起因する映像劣化を補正する補正値は、光軸の中心を基準としたイメージサークル上の位置に対しての補正値である。従って、トリミング領域の映像データに対して補正を行う場合は、トリミング領域の映像データのある特定の画素が、イメージサークル上のどの位置に存在するのかを知る必要がある。従って、トリミングした映像データを補正する場合は、トリミング領域の情報が必要となる。
以上により、カメラ11で、映像補正及び映像加工を行った場合でも、映像補正及び映像加工の情報を映像補正システム12で取得する事が出来る。従って、映像補正システム12で追加の映像補正を行う場合でも、前記補正実施情報及び前記トリミング領域の情報から、正しい映像補正を行う事が出来る。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 レンズ装置、11 カメラ装置、12 映像補正システム、
109 補正データ管理部、112 映像補正関連情報取得部、
113 映像補正関連情報決定部、114 補正関連情報多重設定部、
115 補正関連情報多重部、701 映像補正部、703 電子映像加工部
109 補正データ管理部、112 映像補正関連情報取得部、
113 映像補正関連情報決定部、114 補正関連情報多重設定部、
115 補正関連情報多重部、701 映像補正部、703 電子映像加工部
Claims (7)
- 撮影レンズを通じて撮像面に結像した映像を撮影し、映像信号として記録する撮像装置において、
該撮影レンズに起因する映像劣化を補正する為の補正関連情報を取得する手段と、
該映像信号のフレーム単位の映像に対して補正を行う為の補正関連情報である映像フレーム補正関連情報を、該補正関連情報を元に決定する映像フレーム補正関連情報決定手段と、該映像フレーム補正関連情報と該映像フレームとを関連付けて、該映像信号に付加することを特徴とする撮像装置。 - 該補正関連情報は、該撮影レンズの光学部材位置及び撮影レンズに起因する映像劣化情報又は該映像劣化を補正する為の補正値であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 該補正関連情報は、倍率色収差、歪曲収差、周辺減光量のうち少なくとも一つの映像劣化情報又は該映像劣化を補正する為の映像劣化補正値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
- 該映像フレームの映像を電子的に加工する電子映像加工手段を有し、前記補正関連情報は、該電子映像加工手段が映像フレーム毎に加工した電子加工情報を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像装置。
- 該補正関連情報を元に撮影レンズに起因する映像劣化を補正する映像劣化補正手段を有し、前記補正関連情報は、該映像劣化補正手段が補正した映像劣化補正情報を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像装置。
- 映像フレーム補正関連情報決定手段は、該撮影レンズの光学部材位置、撮影レンズに起因する映像劣化情報、映像劣化補正値、該電子加工情報、該映像劣化補正情報の変化又は優先度、該映像フレーム補正関連情報の記録容量の内、少なくとも一つ以上の要因に応じて、該映像フレーム補正関連情報を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の撮像装置。
- 映像フレーム補正関連情報設定手段を有し、該映像フレーム補正関連情報決定手段は、該映像フレーム補正関連情報設定手段の設定に応じて該映像フレーム補正関連情報を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の撮像装置。
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JP2020052119A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 株式会社Screenホールディングス | 画像処理方法および画像処理装置 |
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- 2015-10-02 JP JP2015196307A patent/JP2017069882A/ja active Pending
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