JP2017069751A - ピックアップカートリッジ - Google Patents

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【課題】コンデンサ型のピックアップカートリッジにおいて、カンチレバー(可動電極)や固定電極に静電吸着により付着したゴミを非接触で除去できるようにする。【解決手段】レコードプレーヤのトーンアームに支持されるカートリッジボディ10と、先端20aに針先チップ21を有し後端部20bが所定の支持手段20を介してカートリッジボディ10に揺動可能に支持される可動電極を含むカンチレバー20と、カンチレバー20との間で可変容量コンデンサを形成するようにカートリッジボディ10に取り付けられる固定電極30とを備えているピックアップカートリッジにおいて、カートリッジボディ10内に、圧搾空気源から供給される圧搾空気をカンチレバー20と固定電極30との間のコンデンサギャップGに導く空気通路40を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、アナログレコード盤から音声信号を再生するコンデンサ型のピックアップカートリッジに関し、さらに詳しく言えば、コンデンサを形成する電極に静電吸着されたゴミを容易に除去し得るようにしたピックアップカートリッジに関するものである。
アナログレコード盤用のピックアップカートリッジの多くは電磁型、動電型であり、レコード針の振動速度を電圧に変換している(速度比例型)。これらは電源が不要であるという利点があるが、出力レベルが低いため、高い増幅率を有する前置増幅器を用いる必要がある。
また、アナログレコード盤は、RIAA(Record Industrial Association of America)録音特性に基づいて録音されることから、再生される音声信号をイコライザによって平坦にする必要がある。RIAA録音特性を元に戻すには20Hzで+20dB,20kHzで−20dBの補正が求められる。そのため、前置増幅器にイコライザ機能を付与するときには、高い電圧増幅率が必要になる。
これに対して、コンデンサ型(変位比例型)の場合、出力レベルが大きく、音声信号を平坦にする補正量が小さいため、上述したような高い電圧増幅率は不要であるが、発電部のインピーダンスがきわめて高いことから、FET(電界効果トランジスタ)を用いたインピーダンス変換器を必要とする。また、インピーダンス変換器を動作させるための電源も用意する必要がある。
コンデンサ型ピックアップカートリッジでは、カンチレバーを可動電極とし、カートリッジ筐体にカンチレバーの可動電極と対向するように固定電極を配置することによりコンデンサを形成する。コンデンサ型においては、コンデンサ部に電荷を蓄え、その電荷が移動しないようにする必要がある。
コンデンサ部の電荷が移動しないようにするには、コンデンサマイクロホンと同じく、コンデンサ部に成極電圧を加える方法と、電極表面にエレクトレット誘電体膜を設けエレクトレット処理(分極化処理)する方法とがあるが、エレクトレットを用いる場合には成極電圧発生回路が不要であるため、その分、カートリーッジを小型化することができる。
いずれにしても、コンデンサ型では、電極間に電界があることから、ゴミが電界によって電極表面に吸着する。そのゴミが細かければ、極端な性能劣化は生じないが、例えば繊維状のゴミがカンチレバーの可動電極と固定電極との間を短絡すると大きな雑音が発生することがある。
加えて、湿度が高い雰囲気下で繊維状のゴミの導電性が高くなると、短絡時の電流が大きくなることから、雑音レベルも増加し、エレクトレットの表面電位が低下しエレクトレットが劣化してしまう。
特許文献1には、エレクトレットを備えるピックアップカートリッジにおいて、カンチレバーとともにコンデンサを形成するピックアップ用エレクトレットに隣接して塵埃吸着用エレクトレットを設け、このエレクトレットに塵埃を静電吸着させることが提案されているが、すべてのゴミが塵埃吸着用エレクトレットに吸着されるとは限らないため、信頼性に乏しい。
また、特許文献2には、コンデンサ型のピックアップ装置において、カンチレバーのダンパーによる振動支点近傍からカートリッジ筐体の開口部側に向けてラッパ状に形成されたダストカバーを設けて、カートリッジ筐体の開口部からカンチレバーの後端部側のコンデンサ部にゴミが入らないようにすることが提案されている。
しかしながら、実際問題としてラッパ状のダストカバーをカンチレバーの振動支点に組み込むことは容易ではなく生産性の点で好ましくない。また、カートリッジの再生特性にも悪影響がでるおそれがある。
実開昭52−71503号公報 実開昭55−44487号公報
いずれにしても、静電吸引力でカンチレバーや固定電極に付着したゴミは例えばカートリッジ清掃用のブラシ等で機械的に除去することは困難である。特に、エレクトレットの場合、ブラシの接触によってエレクトレットが劣化するおそれがあるため、ブラシ等による機械的除去は避けるべきである。
そこで、本発明の課題は、コンデンサ型のピックアップカートリッジにおいて、カンチレバー(可動電極)や固定電極に静電吸着により付着したゴミを非接触で除去できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、レコードプレーヤのトーンアームに支持されるカートリッジボディと、先端に針先を有し後端部が所定の支持手段を介して上記カートリッジボディに揺動可能に支持される可動電極を含むカンチレバーと、上記カンチレバーとの間で可変容量コンデンサを形成するように上記カートリッジボディに取り付けられる固定電極とを備えているコンデンサ型のピックアップカートリッジにおいて、
上記カートリッジボディ内に、圧搾空気源から供給される圧搾空気を上記カンチレバーと上記固定電極との間のコンデンサギャップに導く空気通路が設けられていることを特徴としている。
本発明の好ましい態様によると、上記空気通路は、上記圧搾空気が上記カンチレバーの後端部から先端側に向けて流れるように、上記カートリッジボディの所定の面から上記カンチレバーの後端部にかけて設けられる。
また、カートリッジボディが筐体(箱体)からなる場合、上記空気通路は、好ましくはパイプ材により形成されてよい。
本発明は、上記固定電極の表面には、分極化処理されたエレクトレット誘電体膜が設けられているピックアップカートリッジに好ましく適用される。
本発明によれば、カートリッジボディ内に、圧搾空気源から供給される圧搾空気をカンチレバーと固定電極との間のコンデンサギャップに導く空気通路が設けられていることにより、その空気通路を介して例えばカメラ等の清掃に用いられるブロワーより圧搾空気をコンデンサギャップに流して電極に付着しているゴミを外部に排出することができる。このゴミの排出は、電極に対して非接触で行われるため、エレクトレットを劣化させることもない。
本発明の実施形態に係るピックアップカートリッジを示す外観斜視図。 上記ピックアップカートリッジの図1のA−A線に沿った模式的な断面図。 圧搾空気源として好適なカメラ清掃用のブロワーを示す外観斜視図。
次に、図1ないし図3により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1および図2を参照して、この実施形態に係るピックアップカートリッジ1は、レコードプレーヤーのトーンアームTに支持される電気絶縁材からなるカートリッジボディ10を備えている。この実施形態において、カートリッジボディ10の背面10aには、トーンアームTに連結するためのコネクタ11が設けられている。詳しくは図示しないが、コネクタ11には、機械的連結要素と電気的連結要素とが含まれている。
カートリッジボディ10の底面10b側には、レコード針としてのカンチレバー20が設けられている。カンチレバー20は、その先端20a側に図示しないレコード盤の音溝をトレースするスタイラスチップ(針先)21を有し、後端部20b側はゴム材等の弾性体からなるダンパー22aと強靱なサスペンションワイヤー22bとを含む支持手段22によりカートリッジボディ10に揺動可能に支持されている。このように、カンチレバー20は、カートリッジボディ10に支持手段22を介して片持ち的に支持される。
このピックアップカートリッジ1はコンデンサ型であることから、カンチレバー20は可動電極として機能し、カートリッジボディ10の底面10bのうち、カンチレバー20と対向する部位に固定電極30が設けられ、これにより可変容量コンデンサが形成される。
この実施形態において、カンチレバー20はその全体が金属材よりなるが、例えば芯を合成樹脂等の非金属製とし、その表面の一部もしくは全部に金属箔等を貼り付けて可動電極としてもよい。また、固定電極30は、その表面に分極化処理されたエレクトレット誘電体膜(以下、単に「エレクトレット」と言うことがある。)を備えていることが好ましい。
なお、本明細書において説明の便宜上、可動電極としてのカンチレバー20と固定電極30との間の空隙をコンデンサギャップGと言う。また、カンチレバー(可動電極)20,固定電極30を区別する必要がない場合には、単に電極20,30と言うことがある。
本発明では、電極20および/または電極30に静電吸着されたゴミを圧搾空気流で除去するため、カートリッジボディ10内に、コンデンサギャップGに向けて圧搾空気流を流す空気通路40を備えている。
この実施形態では、カートリッジボディ10の前面10cに圧搾空気取り入れ口40aが設けられ、空気通路40は、その圧搾空気取り入れ口40aからカンチレバー20の後端部20bにかけて設けられている。
圧搾空気源としては、図3に示すカメラ等の清掃に用いられるブロワー50が好適であり、そのノズル50aを圧搾空気取り入れ口40aに差し込んで、ブロワー50より圧搾空気を空気通路40を介してカンチレバー20の後端部20b側からコンデンサギャップGに向けて流す。
必要に応じて、これを何回か繰り返すことにより、電極20,30に付着しているゴミを圧搾空気流により排出(除去)することができる。このゴミの排出は非接触で行われるため、エレクトレットの劣化(表面電位の低下)を防止することができる。
上記実施形態では、圧搾空気取り入れ口40aをカートリッジボディ10の前面10cに配置しているが、圧搾空気取り入れ口40aを他の面、例えばカートリッジボディ10の上面10dもしくは左右いずれかの側面10e等に設けてもよい。また、カートリッジボディ10内にパイプ材を這わせて空気通路40としてもよい。
なお図示しないが、別の実施形態として、カンチレバー20に対する可動電極としての棒状電極をカンチレバー20の軸線と直交するように角状に取り付け、カートリッジボディ10側に上記棒状電極とともに可変容量コンデンサを形成する板状の固定電極を配置してコンデンサギャップとする形態の場合には、そのコンデンサギャップに向けて圧搾空気が吹き付けられるように空気通路40を配置すればよい。すなわち、図2の紙面と直交する方向に可変容量コンデンサを構成する場合には、その方向に沿って空気通路40を配置する。
1 ピックアップカートリッジ
10 カートリッジボディ
11 コネクタ
20 カンチレバー(可動電極)
21 スタイラスチップ(針先)
22 支持手段
22a ダンパー
22b サスペンションワイヤー
30 固定電極
40 空気通路
40a 圧搾空気取り入れ口
50 ブロワー
T トーンアーム

Claims (4)

  1. レコードプレーヤのトーンアームに支持されるカートリッジボディと、先端に針先を有し後端部が所定の支持手段を介して上記カートリッジボディに揺動可能に支持される可動電極を含むカンチレバーと、上記カンチレバーとの間で可変容量コンデンサを形成するように上記カートリッジボディに取り付けられる固定電極とを備えているコンデンサ型のピックアップカートリッジにおいて、
    上記カートリッジボディ内に、圧搾空気源から供給される圧搾空気を上記カンチレバーと上記固定電極との間のコンデンサギャップに導く空気通路が設けられていることを特徴とするピックアップカートリッジ。
  2. 上記空気通路は、上記圧搾空気が上記カンチレバーの後端部から先端側に向けて流れるように、上記カートリッジボディの所定の面から上記カンチレバーの後端部にかけて設けられていることを特徴とする請求項1に記載のピックアップカートリッジ。
  3. 上記空気通路が、パイプ材により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のピックアップカートリッジ。
  4. 上記固定電極の表面には、分極化処理されたエレクトレット誘電体膜が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のピックアップカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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