JP2017069669A - 時刻同期装置、基地局装置、及び、時刻同期方法 - Google Patents

時刻同期装置、基地局装置、及び、時刻同期方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信装置間で時刻を高い精度にて同期させる。【解決手段】時刻同期装置221は、時刻差を複数の異なる時点のそれぞれにて取得する。時刻差は、第1及び第2の通信装置の一方によりパケットが送信された時点にて一方により表される時刻と、他方によりパケットが受信された時点にて他方により表される時刻と、の差である。時刻同期装置221は、係数毎に、取得された時刻差に、基準時点から時刻差が取得された時点までの時間に係数を乗じた値を加算することにより時刻差を補正し、係数毎に、補正された時刻差の、時間に対する変化率の絶対値が大きくなるほど大きくなる変化パラメータを算出し、複数の係数の中から、変化パラメータが表す変化率が最小である係数を選択し、選択された係数に対して補正された時刻差に基づいて、第1及び第2の通信装置の間で時刻を同期させる。【選択図】図7

Description

本発明は、時刻同期装置、基地局装置、及び、時刻同期方法に関する。
通信装置間で時刻を同期させる時刻同期装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。時刻同期装置は、通信装置間のパケットの往復遅延時間を複数の異なる時点のそれぞれにて推定し、推定された往復遅延時間に対して線形回帰を用いることにより周波数偏差を推定する。周波数偏差は、時刻の基準となるクロック信号の周波数の、通信装置間の差である。時刻同期装置は、推定された周波数偏差に基づいて通信装置間で時刻を同期させる。
特開2013−121014号公報
ところで、通信網において伝送されるパケットの量は、変化しやすい。従って、ある通信装置によりパケットが送信されてから、他の通信装置により当該パケットが受信されるまでに要する時間(換言すると、パケット伝送時間)も、変化しやすい。このため、線形回帰を用いた場合、上記周波数偏差を推定する精度は低下しやすい。従って、上記時刻同期装置においては、通信装置間で時刻を高い精度にて同期できないことがある。
一つの側面として、本発明の目的の一つは、通信装置間で時刻を高い精度にて同期させることにある。
一つの側面では、時刻同期装置は、時刻差取得部と、時刻差補正部と、変化パラメータ算出部と、係数選択部と、時刻同期部と、を備える。
上記時刻差取得部は、時刻差を複数の異なる時点のそれぞれにて取得する。時刻差は、第1の通信装置及び第2の通信装置の一方によりパケットが送信された時点にて上記一方により表される時刻と、上記第1の通信装置及び上記第2の通信装置の他方により上記パケットが受信された時点にて上記他方により表される時刻と、の差である。
上記時刻差補正部は、複数の異なる係数のそれぞれに対して、上記取得された時刻差に、基準時点から上記時刻差が取得された時点までの時間に上記係数を乗じた値を加算することにより上記時刻差を補正する。
上記変化パラメータ算出部は、上記複数の係数のそれぞれに対して、上記補正された時刻差の、時間に対する変化率の絶対値が大きくなるほど大きくなる変化パラメータを算出する。
上記係数選択部は、上記複数の係数の中から、上記算出された変化パラメータが表す変化率が最小である係数を選択する。
上記時刻同期部は、上記選択された係数に対して上記補正された時刻差に基づいて、上記第1の通信装置及び上記第2の通信装置の間で時刻を同期させる。
通信装置間で時刻を高い精度にて同期させることができる。
時刻を同期するためにメッセージを送受信する処理の一例を表すシーケンス図である。 各装置が生成する1PPS信号と、メッセージが送受信された時点を表す時刻と、の関係の一例を表すタイムチャートである。 時刻差の時間に対する変化の一例を表すシーケンス図である。 時刻差の時間に対する変化の一例を表すシーケンス図である。 第1実施形態の無線通信システムの構成の一例を表すブロック図である。 図5の基地局装置の構成の一例を表すブロック図である。 図6の同期処理部の構成の一例を表すブロック図である。 図6の同期処理部が生成する補正係数の一例を表すテーブルである。 図6の同期処理部が変化パラメータの算出に用いる時刻差の一例を表すグラフである。 図6の同期処理部が算出する変化パラメータの補正係数に対する変化の一例を表すグラフである。 図5の基地局装置が時刻を基準時刻と同期させるために実行する処理の一例を表すフローチャートである。
図1に表されるように、例えば、PTPと呼ばれる技術(換言すると、PTP)においては、マスタ装置91とスレーブ装置92との間で、時刻を同期するために3つのメッセージのそれぞれがパケットとして伝送される。PTPは、Precision Time Protocolの略記である。PTPは、IEEE 1588により規定される。IEEEは、The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略記である。
先ず、マスタ装置91は、マスタ装置91が有する時計が時刻tを表す時点にて、時刻tを含む同期メッセージ(換言すると、SYNCメッセージ)をスレーブ装置92へ送信する(図1のステップS101)。
これにより、スレーブ装置92は、スレーブ装置92が有する時計が時刻tを表す時点にて、同期メッセージを受信する(図1のステップS102)。
次いで、スレーブ装置92は、スレーブ装置92が有する時計が時刻tを表す時点にて、遅延要求メッセージ(換言すると、Delay_Reqメッセージ)をマスタ装置91へ送信する(図1のステップS103)。
これにより、マスタ装置91は、マスタ装置91が有する時計が時刻tを表す時点にて、遅延要求メッセージを受信する(図1のステップS104)。
その後、マスタ装置91は、時刻tを含む遅延応答メッセージ(換言すると、Delay_Respメッセージ)をスレーブ装置92へ送信する(図1のステップS105)。
これにより、スレーブ装置92は、遅延応答メッセージを受信する(図1のステップS106)。
このようにして、スレーブ装置92は、時刻t〜tを取得する。そして、スレーブ装置92は、数式1及び数式2に表されるように、取得した時刻t〜tに基づいて、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmを取得する。
第1の時刻差tmsは、マスタ装置91により同期メッセージが送信された時点にてマスタ装置91により表される時刻tと、スレーブ装置92により同期メッセージが受信された時点にてスレーブ装置92により表される時刻tと、の差である。第2の時刻差tsmは、スレーブ装置92により遅延要求メッセージが送信された時点にてスレーブ装置92により表される時刻tと、マスタ装置91により遅延要求メッセージが受信された時点にてマスタ装置91により表される時刻tと、の差である。
次いで、スレーブ装置92は、数式3に表されるように、スレーブ装置92が有する時計が表す時刻に対する時刻補正量Δtを決定する。
例えば、図2に表されるように、スレーブ装置92が有する時計により表される時刻が、マスタ装置91が有する時計により表される時刻よりも5000nsだけ進んでいる場合を想定する。更に、マスタ装置91及びスレーブ装置92の一方によりメッセージが送信されてから他方により当該メッセージが受信されるまでに要する時間が1000nsである場合を想定する。
従って、この場合、マスタ装置91により1PPS信号におけるパルスが生成される時点よりも5000nsだけ早い時点にて、スレーブ装置92により1PPS信号におけるパルスが生成される。PPSは、Pulse Per Secondの略記である。1PPS信号は、1秒毎に1つのパルスを有する信号である。
この場合、マスタ装置91及びスレーブ装置92が上記3つのメッセージを送受信することにより、スレーブ装置92は、時刻t〜tとして、0ns、6000ns、8000ns、及び、4000nsをそれぞれ取得する。従って、スレーブ装置92は、第1の時刻差tmsとして6000ns,及び、第2の時刻差tsmとして−4000nsを取得する。
この結果、スレーブ装置92は、時刻補正量Δtとして−5000nsを取得する。そして、スレーブ装置92は、スレーブ装置92が有する時計を、当該時計により表される時刻が5000nsだけ前の時刻に一致するように補正する。換言すると、スレーブ装置92は、1PPS信号におけるパルスが、現在よりも5000nsだけ後の時点にて生成されるように、スレーブ装置92が有する時計を補正する。
ところで、通信網において伝送されるパケットの量は、変化しやすい。従って、ある通信装置によりパケットが送信されてから、他の通信装置により当該パケットが受信されるまでに要する時間(換言すると、パケット伝送時間)も、変化しやすい。従って、図3に表されるように、時刻差tms,tsmは、時間の経過に伴って大きく揺動しやすい。曲線L11,L12は、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmをそれぞれ表す。
ところで、パケット伝送時間が短くなるほど、時刻差tms,tsmは、ある時点における、マスタ装置91が有する時計が表す時刻と、スレーブ装置92が有する時計が表す時刻と、の差に近づく。従って、所定の期間における、第1の時刻差tmsの最小値M11、及び、第2の時刻差tsmの最小値M12に基づいて、時刻補正量Δtを決定することが好適であると考えられる。
しかしながら、周波数偏差が生じることがある。周波数偏差は、時計が表す時刻の基となる発振信号の周波数の、マスタ装置91とスレーブ装置92との間の差である。この場合、図4に表されるように、時刻差tms,tsmは、時間の経過に伴って増加又は減少する。曲線L21,L22は、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmをそれぞれ表す。
この場合、所定の期間における、第1の時刻差tmsの最小値M21、及び、第2の時刻差tsmの最小値M22は、ある時点における、マスタ装置91が有する時計が表す時刻と、スレーブ装置92が有する時計が表す時刻と、の差を反映しにくい。このため、所定の期間における時刻差tms,tsmの最小値M21,M22を用いても、時刻補正量Δtを適切に決定できないことがある。従って、通信装置間で時刻を高い精度にて同期できないことがある。例えば、TDD(Time Division Duplex)方式を用いた無線通信を行なう場合、上述した問題によって、通信の品質が低下することがある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、以下に説明される実施形態は例示である。従って、以下に明示しない種々の変形や技術が実施形態に適用されることは排除されない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一の符号を付した部分は、変更又は変形が明示されない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
<第1実施形態>
(構成)
例えば、図5に表されるように、第1実施形態の無線通信システム1は、基準装置10と、M個の基地局装置20−1,…,20−Mと、N個の移動局装置30−1,…,30−Nと、を備える。Mは、1以上の整数を表す。また、以下において、基地局装置20−mは、区別する必要がない場合、基地局装置20とも表される。mは、1からMの各整数を表す。Nは、1以上の整数を表す。また、以下において、移動局装置30−nは、区別する必要がない場合、移動局装置30とも表される。nは、1からNの各整数を表す。基準装置10及び基地局装置20のそれぞれは、通信装置の一例である。
無線通信システム1は、基地局装置20−mと移動局装置30−nとの間で、所定の通信方式に従った無線通信を行なう。例えば、通信方式は、LTE方式である。LTEは、Long Term Evolutionの略記である。なお、通信方式は、LTE方式と異なる方式(例えば、LTE−Advanced、又は、WiMAX等の方式)であってもよい。WiMAXは、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略記である。
基地局装置20−mは、無線エリアを形成する。なお、基地局装置20−mは、複数の無線エリアを形成してもよい。無線エリアは、セル、カバレッジ・エリア、又は、通信エリアと表されてもよい。
基地局装置20−mは、当該基地局装置20−mが形成する無線エリア内に位置する移動局装置30−nと無線により通信する。本例では、基地局装置20−mは、当該基地局装置20−mが形成する無線エリアにおいて無線リソースを提供する。本例では、無線リソースは、時間及び周波数により識別される。基地局装置20−mは、当該基地局装置20−mが形成する無線エリア内に位置する移動局装置30−nと、当該無線エリアにおいて提供している無線リソースを用いることにより通信を行なう。
基準装置10は、無線通信システム1において基準となる時刻(換言すると、基準時刻)を表す時計を備える。基準装置10は、通信網NWを介して基地局装置20−mと通信可能に接続される。なお、基準装置10は、基準装置10の機能に加えて、基地局装置20−mと同じ機能を有していてもよい。
基地局装置20−mは、基地局装置20−mにおける時刻を表す時計を備える。基地局装置20−mは、PTPにおける、同期メッセージ、遅延要求メッセージ、及び、遅延応答メッセージを、基準装置10との間で送受信することにより、基地局装置20−mが備える時計により表される時刻を基準時刻に同期させる。
従って、基準装置10は、PTPにおけるマスタ装置の一例であり、基地局装置20−mは、PTPにおけるスレーブ装置の一例である。
また、本例では、PTPにおける、同期メッセージ、遅延要求メッセージ、及び、遅延応答メッセージのそれぞれは、パケットとして伝送される。同期メッセージ、遅延要求メッセージ、及び、遅延応答メッセージは、PTPメッセージとも表される。
例えば、図6に表されるように、基地局装置20−mは、2つのクロック生成部210−1及び210−2と、時刻制御部220と、通信部230と、少なくとも1つの無線処理部240と、を備える。例えば、クロック生成部210−k、時刻制御部220、通信部230、及び、無線処理部240のそれぞれは、基地局装置20−mに着脱可能な、カード、ボード、又は、アダプタとして実現されてよい。kは、1及び2の各整数を表す。
クロック生成部210−kは、時刻制御部220により出力された1PPS信号に基づいてクロック信号を生成し、生成したクロック信号を無線処理部240へ出力する。
時刻制御部220は、時刻を表す時計を備える。時刻制御部220は、時計が表す時刻に基づいてPTPメッセージを生成し、生成したPTPメッセージを通信部230へ出力する。時刻制御部220は、通信部230により受信されたPTPメッセージに基づいて、時計により表される時刻を制御する。時刻制御部220は、制御された時刻に基づいて1PPS信号を生成し、生成した1PPS信号をクロック生成部210−1及び210−2へ出力する。なお、時刻制御部220により生成された1PPS信号に基づいて、無線フレームが送信されるタイミングが決定されてよい。
本例では、時刻制御部220は、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて実現される。なお、時刻制御部220は、LSI(Large Scale Integration)を用いて実現されてもよい。
通信部230は、時刻制御部220により出力されたPTPメッセージを基準装置10へ送信する。更に、通信部230は、PTPメッセージを基準装置10から受信し、受信したPTPメッセージを時刻制御部220へ出力する。
無線処理部240は、クロック生成部210−kにより出力されたクロック信号に基づいて無線信号を生成する。基地局装置20−mは、無線処理部240により生成された無線信号を用いて移動局装置30−nと通信する。
本例では、基地局装置20−mは、クロック生成部210−1に異常が生じたか否かを検出する。更に、クロック生成部210−1に異常が生じていない場合、基地局装置20−mは、無線処理部240に入力されるクロック信号の出力元をクロック生成部210−1に制御する。加えて、基地局装置20−mは、クロック生成部210−1に異常が生じた場合、無線処理部240に入力されるクロック信号の出力元をクロック生成部210−1からクロック生成部210−2へ切り替える。
換言すると、クロック生成部210−2は、クロック生成部210−1に対する予備として用いられる。
次に、クロック生成部210−kについて説明を加える。
クロック生成部210−kは、発振器211−kと、DPLL部212−kと、選択器213−kと、APLL部214−kと、を備える。DPLLは、Digital Phase Locked Loopの略記である。APLLは、Analog Phase Locked Loopの略記である。
発振器211−kは、所定の周波数を有する発振信号を生成する。本例では、発振器211−kは、OCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator)である。なお、発振器211−kは、OCXOと異なる水晶発振器、セラミック発振器、シリコン発振器、ルビジウム原子発振器、又は、セシウム原子発振器であってもよい。発振器211−kは、生成した発振信号を、DPLL部212−k、及び、後述する同期処理部221−kへ出力する。
DPLL部212−kは、発振器211−kにより出力された発振信号、及び、時刻制御部220により出力された1PPS信号に基づいてクロック信号を生成する。例えば、DPLL部212−kは、1PPS信号を参照信号として用いることにより、周波数が3.84MHzであるクロック信号を生成する。DPLL部212−kは、生成したクロック信号を選択器213−kへ出力する。
選択器213−kには、DPLL部212−kにより出力されたクロック信号と、当該選択器213−kを備えるクロック生成部210−kと異なるクロック生成部210−qが備えるAPLL部214−qにより出力されたクロック信号と、が入力される。qは、1及び2のうちのkと異なる整数を表す。
選択器213−kは、入力された2つのクロック信号のうちの一方のクロック信号を選択し、選択したクロック信号をAPLL部214−kへ出力する。
本例では、クロック生成部210−1に異常が生じていない場合、選択器213−1は、DPLL部212−1により出力されたクロック信号を選択するとともに、選択器213−2は、APLL部214−1により出力されたクロック信号を選択する。
また、本例では、クロック生成部210−1に異常が生じた場合、選択器213−1は、APLL部214−2により出力されたクロック信号を選択するとともに、選択器213−2は、DPLL部212−2により出力されたクロック信号を選択する。
APLL部214−kは、選択器213−kにより出力されたクロック信号に同期したクロック信号を生成し、生成したクロック信号を無線処理部240へ出力する。本例では、APLL部214−kは、クロック信号に含まれるジッタを抑制する。
次に、時刻制御部220について説明を加える。
時刻制御部220は、同期処理部221−1及び221−2と、メッセージ処理部222と、信号選択部223と、を備える。
同期処理部221−kは、発振器211−kにより出力された発振信号に同期して動作するとともに、時刻を表す時計を備える。同期処理部221−kは、時計により表される時刻に基づいて1PPS信号を生成し、生成した1PPS信号を信号選択部223へ出力する。同期処理部221−kは、時刻同期装置の一例である。同期処理部221−kは、時刻同期回路と表されてもよい。
メッセージ処理部222は、通信部230により同期メッセージが受信された場合、同期メッセージに含まれる時刻tと、同期メッセージが受信された時点にて同期処理部221−kが備える時計により表される時刻tと、を同期処理部221−kへ出力する。
更に、メッセージ処理部222は、同期メッセージが受信された場合、遅延要求メッセージを通信部230へ出力する。加えて、メッセージ処理部222は、遅延要求メッセージが送信された時点にて同期処理部221−kが備える時計により表される時刻tを同期処理部221−kへ出力する。更に、メッセージ処理部222は、通信部230により遅延応答メッセージが受信された場合、遅延応答メッセージに含まれる時刻tを同期処理部221−kへ出力する。
同期処理部221−kは、メッセージ処理部222により出力された時刻t〜tに基づいて、時計により表される時刻を補正する。
信号選択部223には、同期処理部221−1及び221−2により出力された1PPS信号が入力される。信号選択部223は、入力された2つの1PPS信号のうちの一方の1PPS信号を選択し、選択した1PPS信号をDPLL部212−1及び212−2へ出力する。
本例では、クロック生成部210−1に異常が生じていない場合、信号選択部223は、同期処理部221−1から入力された1PPS信号を選択する。また、本例では、クロック生成部210−1に異常が生じた場合、信号選択部223は、同期処理部221−2から入力された1PPS信号を選択する。
次に、同期処理部221−kについて説明を加える。
例えば、図7に表されるように、同期処理部221−kは、時計部2211−kと、時刻差取得部2212−kと、時刻差格納部2213−kと、分散パラメータ取得部2214−kと、補正係数生成部2215−kと、時刻差補正部2216−kと、を備える。更に、例えば、同期処理部221−kは、変化パラメータ算出部2217−kと、補正係数選択部2218−kと、時刻補正量決定部2219−kと、を備える。
時計部2211−kは、発振器211−kにより出力された発振信号に同期して動作するとともに、時刻を表す時計を備える。時計部2211−kは、時計により表される時刻に基づいて1PPS信号を生成し、生成した1PPS信号を信号選択部223へ出力する。
時刻差取得部2212−kは、メッセージ処理部222により取得された時刻t〜tと、数式1及び数式2と、に基づいて、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmを取得する。
時刻差格納部2213−kは、メモリを備えるとともに、時刻差取得部2212−kにより取得された第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmを、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmが取得された時点と関連付けて当該メモリに格納する。第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmのメモリへの格納は、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmの記憶と表されてもよい。
分散パラメータ取得部2214−kは、所定の取得時間が経過する毎に、時刻差格納部2213−kに格納されている第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmに基づいて、第1の分散パラメータ、及び、第2の分散パラメータを算出する。第1の分散パラメータ、及び、第2の分散パラメータの算出は、第1の分散パラメータ、及び、第2の分散パラメータの取得の一例である。
取得時間は、時刻t〜tが取得される時点を複数含む。本例では、取得時間は、所定の取得数(例えば、512個)の時刻t〜tが取得される時間である。本例では、第1の分散パラメータ、及び、第2の分散パラメータは、算出の時点から取得時間だけ前の時点と、当該算出の時点と、の間の期間(換言すると、取得期間)にて取得された、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmに基づいて算出される。
第1の分散パラメータは、第1の時刻差tmsが分散する程度を表す。本例では、第1の分散パラメータDmsは、数式4により表される。tms(s)は、取得期間においてs番目に取得された第1の時刻差tmsを表す。sは、1からSの各整数を表す。Sは、取得数を表す。本例では、第1の分散パラメータDmsは、第1の分散パラメータDmsの値が大きくなるほど、第1の時刻差tmsが分散する程度が大きくなることを表す。
同様に、第2の分散パラメータは、第2の時刻差tsmが分散する程度を表す。本例では、第2の分散パラメータDsmは、数式5により表される。tsm(s)は、取得期間においてs番目に取得された第2の時刻差tsmを表す。本例では、第2の分散パラメータDsmは、第2の分散パラメータDsmの値が大きくなるほど、第2の時刻差tsmが分散する程度が大きくなることを表す。
なお、第1及び第2の分散パラメータの算出は、数式4及び数式5と異なる数式に基づいて行なわれてもよい。例えば、第1及び第2の分散パラメータの算出は、標準偏差又は分散を表す数式に基づいて行なわれてもよい。
補正係数生成部2215−kは、メモリを備えるとともに、複数の異なる補正係数を生成し、生成した複数の補正係数を当該メモリに格納する。なお、補正係数生成部2215−kは、複数の異なる補正係数を予め保持していてもよい。本例では、補正係数生成部2215−kは、127個の補正係数を生成する。
本例では、図8に表されるように、127個の補正係数は、当該補正係数を識別する識別子(換言すると、ID)と関連付けてメモリに格納される。図8において、1ppbは、10−7%を表す。ppbは、Parts Per Billionの略記である。本例では、IDは、1から127の各整数を表す。IDが増加するほど、当該IDに関連付けられる補正係数も増加する。
補正係数は、発振器211−kによる発振信号の許容誤差の範囲よりも所定の余裕量だけ大きい範囲に設定されることが好適である。本例では、発振器211−kによる発振信号の許容誤差の範囲が、±150ppbであることが想定されている。
時刻差補正部2216−kは、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmのうちの、分散パラメータ取得部2214−kにより取得された分散パラメータが表す分散の程度が小さい方の時刻差を選択する。本例では、時刻差補正部2216−kは、第1の分散パラメータDmsが第2の分散パラメータDsmよりも小さい場合、第1の時刻差tmsを選択する。一方、時刻差補正部2216−kは、第1の分散パラメータDmsが第2の分散パラメータDsm以上である場合、第2の時刻差tsmを選択する。
第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmのうちの、選択された時刻差は、選択時刻差と表されてよい。また、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmのうちの、選択されなかった時刻差は、非選択時刻差と表されてよい。
時刻差補正部2216−kは、補正係数生成部2215−kに格納されている複数の補正係数のそれぞれに対して、選択時刻差を補正する。本例では、選択時刻差の補正は、時刻差格納部2213−kに格納されている時刻差に、基準時点から、当該時刻差が取得された時点までの時間に補正係数を乗じた値を加算することにより行なわれる。
本例では、時刻差補正部2216−kは、選択時刻差が第1の時刻差tmsである場合、数式6に基づいて選択時刻差を補正する。C(u)は、補正係数生成部2215−kに格納されているU(本例では、127)個の補正係数のうちの、IDとしてのuと関連付けられた補正係数を表す。uは、1からUの各整数を表す。tms’(s,u)は、取得期間においてs番目に取得された第1の時刻差tms(s)が、補正係数C(u)に基づいて補正された値を表す。v(s)は、取得期間においてs番目に取得された第1の時刻差tms(s)が取得された時点を表す。本例では、基準時点は、取得期間において1番目に取得された第1の時刻差tms(1)が取得された時点である。
また、本例では、時刻差補正部2216−kは、選択時刻差が第2の時刻差tsmである場合、数式7に基づいて選択時刻差を補正する。tsm’(s,u)は、取得期間においてs番目に取得された第2の時刻差tsm(s)が、補正係数C(u)に基づいて補正された値を表す。v(s)は、取得期間においてs番目に取得された第2の時刻差tsm(s)が取得された時点を表す。本例では、基準時点は、取得期間において1番目に取得された第2の時刻差tsm(1)が取得された時点である。
変化パラメータ算出部2217−kは、補正係数生成部2215−kに格納されている複数の補正係数のそれぞれに対して、時刻差補正部2216−kによって補正された選択時刻差に基づいて変化パラメータを算出する。本例では、変化パラメータは、補正された選択時刻差の、時間に対する変化率の絶対値が大きくなるほど大きくなるパラメータである。例えば、選択時刻差の、時間に対する変化率は、取得期間における選択時刻差を近似的に表す一次関数の傾きであってよい。
各補正係数に対する変化パラメータの算出は、以下のようにして行なわれる。
本例では、図9に表されるように、変化パラメータ算出部2217−kは、取得期間を構成する、連続する複数(本例では、8個)の期間T1〜T8のそれぞれにおいて、補正された選択時刻差の最小値P1〜P8を取得する。
更に、変化パラメータ算出部2217−kは、取得した選択時刻差の最小値P1〜P8と、数式8と、に基づいて変化パラメータを算出する。E(u)は、補正係数C(u)に対する変化パラメータを表す。tmin(w,u)は、取得期間を構成する、連続するW(本例では、8)個の期間のうちのw番目の期間における、補正係数C(u)に基づいて補正された選択時刻差の最小値を表す。wは、1からWの各整数を表す。
換言すると、変化パラメータE(u)は、基準期間に対する、補正された選択時刻差の最小値tmin(1,u)と、基準期間と異なる期間のそれぞれに対する、補正された選択時刻差の最小値tmin(w,u)と、の差の絶対値に基づいて算出される。本例では、基準期間は、取得期間における先頭(換言すると、1番目)の期間である。
このようにして、各補正係数に対する変化パラメータの算出が行なわれる。
補正係数選択部2218−kは、補正係数生成部2215−kに格納されている複数の補正係数の中から、変化パラメータ算出部2217−kにより算出された変化パラメータE(u)が最小である補正係数を選択する。例えば、変化パラメータ算出部2217−kにより算出された変化パラメータE(u)がIDに対して、図10に表されるように変化し且つIDにて最小値を有する場合、補正係数選択部2218−kは、IDと関連付けられた補正係数C(ID)を選択する。選択された補正係数は、選択補正係数と表されてよい。
なお、補正係数選択部2218−kは、変化パラメータ算出部2217−kにより算出された変化パラメータE(u)を平滑化し、平滑化された変化パラメータE’(u)に基づいて補正係数を選択してもよい。例えば、平滑化は、数式9に基づいて行なわれてよい。
時刻差補正部2216−kは、補正係数選択部2218−kにより選択された補正係数に対して、非選択時刻差を補正する。時刻差補正部2216−kは、非選択時刻差が第1の時刻差tmsである場合、数式6に基づいて非選択時刻差を補正する。一方、時刻差補正部2216−kは、非選択時刻差が第2の時刻差tsmである場合、数式7に基づいて非選択時刻差を補正する。なお、時刻差補正部2216−kは、選択時刻差と同様に、補正係数生成部2215−kに格納されている複数の補正係数のそれぞれに対して、非選択時刻差を補正してもよい。
時刻補正量決定部2219−kは、選択補正係数に対して時刻差補正部2216−kにより補正された、選択時刻差及び非選択時刻差(換言すると、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsm)に基づいて、時刻補正量を決定する。本例では、時刻補正量決定部2219−kは、第1の時刻差最小値tmsminと、第2の時刻差最小値tsmminと、数式10と、に基づいて、時刻補正量Δtを決定する。
第1の時刻差最小値tmsminは、選択補正係数に対して時刻差補正部2216−kにより補正された第1の時刻差tmsのうちの、取得期間における最小値である。第2の時刻差最小値tsmminは、選択補正係数に対して時刻差補正部2216−kにより補正された第2の時刻差tsmのうちの、取得期間における最小値である。
時計部2211−kは、時刻補正量決定部2219−kにより決定された時刻補正量Δtに基づいて、時計により表される時刻を補正する。
本例では、時計部2211−kは、時計により表される時刻が、補正前の時刻に、時刻補正量決定部2219−kにより決定された時刻補正量Δtを加えた時刻に一致するように、時計により表される時刻を補正する。これにより、時計部2211−kにより生成される1PPS信号におけるパルスは、補正前の時点に、時刻補正量Δtを加えた時点にて生成される。
換言すると、同期処理部221−kは、基準装置10と基地局装置20−mとの間で時刻を同期させる。時計部2211−kは、時刻同期部の一例である。
(動作)
次に、基地局装置20−mの動作の一例を説明する。
例えば、基地局装置20−mは、基地局装置20−mにおける時刻を基準時刻に同期させるために、図11に表される処理を、所定の実行周期が経過する毎に実行する。
基地局装置20−mは、図11の処理を開始すると、基準装置10との間で送受信されたPTPメッセージに基づいて時刻t〜tを取得する(図11のステップS201)。
次いで、基地局装置20−mは、取得した時刻t〜tに基づいて、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmを取得する(図11のステップS202)。
そして、基地局装置20−mは、取得した、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmをメモリに格納する(図11のステップS203)。
次いで、基地局装置20−mは、図11の処理を開始してから取得時間が経過したか否かを判定する(図11のステップS204)。
図11の処理を開始してから取得時間が経過していない場合、基地局装置20−mは、「No」と判定し、図11のステップS201へ戻り、ステップS201からステップS204までの処理を繰り返し実行する。
その後、図11の処理を開始してから取得時間が経過した時点にて基地局装置20−mがステップS204へ進むと、基地局装置20−mは、「Yes」と判定する。そして、基地局装置20−mは、格納されている第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmに基づいて第1の分散パラメータDms及び第2の分散パラメータDsmを取得する(図11のステップS205)。
次いで、基地局装置20−mは、第1の時刻差tms、及び、第2の時刻差tsmのうちの、図11のステップS205にて取得された分散パラメータDms及びDsmが小さい方の時刻差tms又はtsmを選択時刻差として選択する(図11のステップS206)。
そして、基地局装置20−mは、補正係数C毎に、取得期間において、図11のステップS202にて取得された選択時刻差のそれぞれを補正する(図11のステップS207)。
次いで、基地局装置20−mは、補正係数C毎に、図11のステップS205にて補正された選択時刻差に基づいて変化パラメータEを算出する(図11のステップS208)。
そして、基地局装置20−mは、補正係数Cのうちの、図11のステップS208にて算出された変化パラメータEが最小である補正係数Cを選択補正係数として選択する(図11のステップS209)。
次いで、基地局装置20−mは、選択補正係数に対して、取得期間において、図11のステップS202にて取得された非選択時刻差のそれぞれを補正する(図11のステップS210)。
そして、基地局装置20−mは、選択補正係数に対して補正された第1の時刻差tmsの最小値tmsminと、選択補正係数に対して補正された第2の時刻差tsmの最小値tsmminと、に基づいて、時刻補正量Δtを決定する(図11のステップS211)。
次いで、基地局装置20−mは、図11のステップS211にて決定された時刻補正量Δtに基づいて、基地局装置20−mが備える時計により表される時刻を補正する(図11のステップS212)。これにより、基準装置10と基地局装置20−mとの間で時刻が同期される。
そして、基地局装置20−mは、図11の処理を終了する。
以上、説明したように、第1実施形態の同期処理部221−kは、複数の異なる時点のそれぞれにて時刻差を取得する。更に、同期処理部221−kは、複数の異なる補正係数のそれぞれに対して、取得された時刻差に、基準時点から当該時刻差が取得された時点までの時間に当該補正係数を乗じた値を加算することにより当該時刻差を補正する。
加えて、同期処理部221−kは、補正係数毎に、補正された時刻差の、時間に対する変化率の絶対値が大きくなるほど大きくなる変化パラメータを算出する。更に、同期処理部221−kは、複数の補正係数の中から、算出された変化パラメータが表す変化率が最小である係数を選択する。加えて、同期処理部221−kは、選択された補正係数に対して補正された時刻差に基づいて、基準装置10及び基地局装置20−mの間で時刻を同期させる。
これによれば、周波数偏差に起因して変化する成分が抑制された時刻差に基づいて、基準装置10及び基地局装置20−mの間で時刻の同期を行なうことができる。従って、例えば、所定の期間(本例では、取得期間)における時刻差の最小値を用いることにより、基準装置10及び基地局装置20−mの間で時刻を高い精度にて同期させることができる。
更に、同期処理部221−kによれば、パケット伝送時間が大きく揺動する場合であっても、線形回帰を用いる場合と比較して、時刻差のうちの、周波数偏差に起因して変化する成分を高い精度にて抑制できる。従って、基準装置10及び基地局装置20−mの間で時刻を高い精度にて同期させることができる。
更に、第1実施形態の同期処理部221−kは、第1の時刻差tmsと、第2の時刻差tsmと、を複数の時点のそれぞれにて取得する。加えて、同期処理部221−kは、取得された第1の時刻差tmsが分散する程度を表す第1の分散パラメータDmsと、取得された第2の時刻差tsmが分散する程度を表す第2の分散パラメータDsmと、を取得する。
更に、同期処理部221−kは、第1の時刻差tms及び第2の時刻差tsmのうちの、取得された分散パラメータが表す分散の程度が小さい方の時刻差に対して、補正係数毎の時刻差の補正を行なう。加えて、同期処理部221−kは、第1の時刻差tms及び第2の時刻差tsmのうちの、取得された分散パラメータが表す分散の程度が小さい方の時刻差に対して、補正係数毎の変化パラメータの算出を行なう。
更に、同期処理部221−kは、第1の時刻差tms及び第2の時刻差tsmのうちの、取得された分散パラメータが表す分散の程度が大きい方の時刻差に対して、変化パラメータに基づいて選択された補正係数を用いることにより時刻差の補正を行なう。加えて、同期処理部221−kは、選択された補正係数に対して補正された、第1の時刻差tms及び第2の時刻差tsmに基づいて時刻の同期を行なう。
パケット伝送時間が揺動する程度は、基準装置10と基地局装置20−mとの間でパケットが伝送される方向毎に異なる。パケット伝送時間が揺動する程度が小さくなるほど、変化パラメータが、時刻差の、時間に対する変化率の絶対値を表す精度が高くなる。また、時刻差が分散する程度は、パケット伝送時間が揺動する程度を高い精度にて反映する。従って、同期処理部221−kによれば、時刻差のうちの、周波数偏差に起因して変化する成分を高い精度にて抑制できる。従って、基準装置10及び基地局装置20−mの間で時刻を高い精度にて同期させることができる。
更に、第1実施形態の同期処理部221−kにおいて、変化パラメータは、連続する複数の期間のそれぞれに対する、上記補正された時刻差の最小値に基づいて算出される。
これによれば、変化パラメータが、時刻差の、時間に対する変化率の絶対値を表す精度を高めることができる。従って、時刻差のうちの、周波数偏差に起因して変化する成分を高い精度にて抑制できる。従って、基準装置10及び基地局装置20−mの間で時刻を高い精度にて同期させることができる。
更に、第1実施形態の同期処理部221−kにおいて、変化パラメータは、第1の時刻差最小値tmsminと、第2の時刻差最小値tsmminと、の差の絶対値に基づいて算出される。第1の時刻差最小値tmsminは、複数の期間のうちの基準期間に対する、上記補正された時刻差の最小値である。第2の時刻差最小値tsmminは、上記複数の期間のうちの上記基準期間と異なる期間のそれぞれに対する、上記補正された時刻差の最小値である。
これによれば、変化パラメータが、時刻差の、時間に対する変化率の絶対値を表す精度を高めることができる。従って、時刻差のうちの、周波数偏差に起因して変化する成分を高い精度にて抑制できる。従って、基準装置10及び基地局装置20−mの間で時刻を高い精度にて同期させることができる。
更に、第1実施形態の同期処理部221−kは、所定の期間(本例では、取得期間)に対する、上記補正された時刻差の最小値に基づいて時刻の同期を行なう。
パケット伝送時間が短くなるほど、時刻差は、ある時点における、基準装置10により表される時刻と、基地局装置20−mにより表される時刻と、の差に近づく。従って、同期処理部221−kによれば、基準装置10及び基地局装置20−mの間で時刻を高い精度にて同期させることができる。
1 無線通信システム
10 基準装置
20 基地局装置
210 クロック生成部
211 発振器
212 DPLL部
213 選択器
214 APLL部
220 時刻制御部
221 同期処理部
2211 時計部
2212 時刻差取得部
2213 時刻差格納部
2214 分散パラメータ取得部
2215 補正係数生成部
2216 時刻差補正部
2217 変化パラメータ算出部
2218 補正係数選択部
2219 時刻補正量決定部
222 メッセージ処理部
223 信号選択部
230 通信部
240 無線処理部
30 移動局装置
91 マスタ装置
92 スレーブ装置
NW 通信網

Claims (7)

  1. 第1の通信装置及び第2の通信装置の一方の通信装置によりパケットが送信された時点にて前記一方の通信装置により表される時刻と、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置の他方の通信装置により前記パケットが受信された時点にて前記他方の通信装置により表される時刻と、の時刻差を複数の異なる時点のそれぞれにて取得する時刻差取得部と、
    複数の異なる係数のそれぞれに対して、前記取得された時刻差に、基準時点から前記時刻差が取得された時点までの時間に前記係数を乗じた値を加算することにより前記時刻差を補正する時刻差補正部と、
    前記複数の係数のそれぞれに対して、前記補正された時刻差の、時間に対する変化率の絶対値が大きくなるほど大きくなる変化パラメータを算出する変化パラメータ算出部と、
    前記複数の係数の中から、前記算出された変化パラメータが表す変化率が最小である係数を選択する係数選択部と、
    前記選択された係数に対して前記補正された時刻差に基づいて、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置の間で時刻を同期させる時刻同期部と、
    を備える、時刻同期装置。
  2. 請求項1に記載の時刻同期装置であって、
    前記時刻差取得部は、
    前記第1の通信装置によりパケットが送信された時点にて前記第1の通信装置により表される時刻と、前記第2の通信装置により前記パケットが受信された時点にて前記第2の通信装置により表される時刻と、の第1の時刻差と、
    前記第2の通信装置によりパケットが送信された時点にて前記第2の通信装置により表される時刻と、前記第1の通信装置により前記パケットが受信された時点にて前記第1の通信装置により表される時刻と、の第2の時刻差と、
    を前記複数の時点のそれぞれにて取得し、
    前記時刻同期装置は、
    前記取得された第1の時刻差が分散する程度を表す分散パラメータと、前記取得された第2の時刻差が分散する程度を表す分散パラメータと、を取得する分散パラメータ取得部を備え、
    前記時刻差補正部は、前記第1の時刻差及び前記第2の時刻差のうちの、前記取得された分散パラメータが表す分散の程度が小さい方の時刻差に対して、前記時刻差の補正を行ない、
    前記変化パラメータ算出部は、前記第1の時刻差及び前記第2の時刻差のうちの、前記取得された分散パラメータが表す分散の程度が小さい方の時刻差に対して、前記変化パラメータの算出を行ない、
    前記時刻差補正部は、前記第1の時刻差及び前記第2の時刻差のうちの、前記取得された分散パラメータが表す分散の程度が大きい方の時刻差に対して、前記選択された係数を用いることにより前記時刻差の補正を行ない、
    前記時刻同期部は、前記選択された係数に対して前記補正された、前記第1の時刻差及び前記第2の時刻差に基づいて前記時刻の同期を行なう、時刻同期装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の時刻同期装置であって、
    前記変化パラメータは、連続する複数の期間のそれぞれに対する、前記補正された時刻差の最小値に基づいて算出される、時刻同期装置。
  4. 請求項3に記載の時刻同期装置であって、
    前記変化パラメータは、前記複数の期間のうちの基準期間に対する、前記補正された時刻差の最小値と、前記複数の期間のうちの前記基準期間と異なる期間のそれぞれに対する、前記補正された時刻差の最小値と、の差の絶対値に基づいて算出される、時刻同期装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の時刻同期装置であって、
    前記時刻同期部は、所定の期間に対する、前記補正された時刻差の最小値に基づいて前記時刻の同期を行なう、時刻同期装置。
  6. 第1の通信装置及び第2の通信装置の一方の通信装置によりパケットが送信された時点にて前記一方の通信装置により表される時刻と、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置の他方の通信装置により前記パケットが受信された時点にて前記他方の通信装置により表される時刻と、の時刻差を複数の異なる時点のそれぞれにて取得する時刻差取得部と、
    複数の異なる係数のそれぞれに対して、前記取得された時刻差に、基準時点から前記時刻差が取得された時点までの時間に前記係数を乗じた値を加算することにより前記時刻差を補正する時刻差補正部と、
    前記複数の係数のそれぞれに対して、前記補正された時刻差の、時間に対する変化率の絶対値が大きくなるほど大きくなる変化パラメータを算出する変化パラメータ算出部と、
    前記複数の係数の中から、前記算出された変化パラメータが表す変化率が最小である係数を選択する係数選択部と、
    前記選択された係数に対して前記補正された時刻差に基づいて、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置の間で時刻を同期させる時刻同期部と、
    を備える、前記第1の通信装置又は前記第2の通信装置である基地局装置。
  7. 第1の通信装置及び第2の通信装置の一方の通信装置によりパケットが送信された時点にて前記一方の通信装置により表される時刻と、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置の他方の通信装置により前記パケットが受信された時点にて前記他方の通信装置により表される時刻と、の時刻差を複数の異なる時点のそれぞれにて取得し、
    複数の異なる係数のそれぞれに対して、前記取得された時刻差に、基準時点から前記時刻差が取得された時点までの時間に前記係数を乗じた値を加算することにより前記時刻差を補正し、
    前記複数の係数のそれぞれに対して、前記補正された時刻差の、時間に対する変化率の絶対値が大きくなるほど大きくなる変化パラメータを算出し、
    前記複数の係数の中から、前記算出された変化パラメータが表す変化率が最小である係数を選択し、
    前記選択された係数に対して前記補正された時刻差に基づいて、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置の間で時刻を同期させる、時刻同期方法。
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