JP2017068160A - 照明器具、画像データ取得システム、及び画像データ取得方法 - Google Patents

照明器具、画像データ取得システム、及び画像データ取得方法 Download PDF

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賢太郎 亀井
透 小田木
Toru Odagi
透 小田木
豊 所沢
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豊 所沢
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Abstract

【課題】周囲360度の全方位が撮像可能に構成された撮像装置に用いられ、簡易な構成で携帯性に優れる照明器具、それを備える画像データ取得システム、及び画像データ取得方法を提供する。
【解決手段】周囲360度の全方位を撮像可能な撮像装置70に用いられる照明器具1であって、透明性を有するカバー部12と、カバー部12の内方に全周にわたって配置され、外方へ向けて光を照射する複数の光源部50と、カバー部12の上端を閉塞する天面部13と、光源部50に電力を供給するバッテリ40が内蔵され、上部にカバー部12の下端が取り付けられる基部11と、基部11に取り付けられる支持アーム60とを備え、天面部13は、光源部50の内方の側に、撮像装置70を装着させるおねじ19を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、照明器具、画像データ取得システム、及び画像データ取得方法に関し、より詳細には、周囲360度の全方位が撮像可能に構成された撮像装置に用いられる照明器具、それを備える画像データ取得システム、及び画像データ取得方法に関する。
従来から、周囲360度の全方位を撮像可能に構成された撮像装置、いわゆる全方位カメラが知られており、携帯して使用されるカメラや特定の場所に設置して使用される監視カメラ等にも用いられている。そして、暗所での撮像を可能にしたり、画像の鮮明度を向上させたりするために照明器具を備えた全方位カメラも知られている。
特許文献1には、カメラを収容するためのハウジングであって、下部が開放された第1ハウジング部材と、第1ハウジング部材に対して開放部を塞ぐように連結され、第1ハウジング部材の開放部の内部の取り付け部に押圧保持されるように外向きに形成されたフランジ部を備え、かつカメラによる撮像を許容できるよう上部が開放された透明材料製の第2ハウジング部材と、フランジ部に重ねられて取り外し可能に設けられ、所定間隔毎に全周にわたって光軸が斜め外方を向くように設けられた照明部材が設けられたリング状部材と、を含むことを特徴とする水中用カメラ収容ハウジングが開示されている。また、特許文献1には、第1ハウジング部材の全周を包囲するように第1ハウジング部材に装着され、かつ所定間隔毎に照明部材が装着された照明補助装置をさらに含む構成も開示されている。
特許第4510790号公報
ここで、全方位カメラの撮像範囲は周囲360度と広範囲にわたる。そして、全方位カメラに用いられる照明器具は、この広範囲にわたる撮像範囲を同時に照明するため、多くの電力を必要とし、動画等の連続撮像の際には使用電力量の増大が特に顕著である。したがって、外部からの電力供給が常時なされない状態で、長時間の連続使用や長期間にわたる断続的な使用をする場合には、電力供給の対策が重要となる。
特許文献1の水中用カメラ収容ハウジングによれば、簡単、かつ廉価な構成でありながら、水中で全方位カメラまたはドーム型カメラを使用可能にすることができるとされている。また、特許文献1の水中用カメラ収容ハウジングでは、多くの光量が必要な場合であっても、複数の照明部材が設けられたリング状部材や照明補助装置を備えることで、撮像可能であるとされている。
しかしながら、特許文献1の水中用カメラ収容ハウジングでは、リング部材や照明補助装置が備える複数の照明部材への電力供給に関する構成については何ら考慮がなされていない。
そこで本発明の目的は、周囲360度の全方位が撮像可能に構成された撮像装置に用いられ、簡易な構成で携帯性に優れる照明器具、それを備える画像データ取得システム、及び画像データ取得方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、周囲360度の全方位を撮像可能な撮像装置に用いられる照明器具であって、
筒状に形成された透明性を有するカバー部と、
前記カバー部の内方に全周にわたって配置され、外方へ向けて光を照射する複数の光源部と、
前記カバー部の上端を閉塞する天面部と、
前記光源部に電力を供給するバッテリが内蔵され、上部に前記カバー部の下端が取り付けられる基部と、
前記基部に取り付けられる支持アームとを備え、
前記天面部は、前記光源部の内方の側に、前記撮像装置を装着させる装着部を有することを特徴とする。
更に、前記バッテリは、前記光源部専用であることを特徴とする。
更に、前記天面部は前記光源部の内方の側に下方へ向けて窪む凹部を有し、前記凹部に前記装着部を備えることを特徴とする。
更に、前記装着部は、前記撮像装置を着脱自在に装着可能なことを特徴とする。
更に、前記光源部は、複数の行と列を成して配置された複数の表面実装型発光ダイオードを有することを特徴とする。
更に、本発明は、上述されたいずれかの照明器具と、
周囲360度の全方位を撮像可能であり、前記装着部に装着される撮像装置と、
前記撮像装置と相互に通信可能な携帯端末とを備え、
前記撮像装置は、前記携帯端末に全方位画像データを送信する画像データ取得システムであることを特徴とする。
更に、本発明は、上述された画像データ取得システムにおける画像データ取得方法であって、
前記照明器具によって前記撮像装置の撮像範囲を照明し、
照明された前記撮像範囲を前記撮像装置によって撮像し、
撮像された全方位画像データを前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
本発明によれば、周囲360度の全方位を撮像可能な撮像装置に用いられる照明器具であって、筒状に形成された透明性を有するカバー部と、前記カバー部の内方に全周にわたって配置され、外方へ向けて光を照射する複数の光源部と、前記カバー部の上端を閉塞する天面部と、前記光源部に電力を供給するバッテリが内蔵され、上部に前記カバー部の下端が取り付けられる基部と、前記基部に取り付けられる支持アームとを備え、前記天面部は、前記光源部の内方の側に、前記撮像装置を装着させる装着部を有するので、簡易な構成で携帯性に優れる照明器具を提供することができる。
更に、前記バッテリは、前記光源部専用である構成によれば、より長い時間の連続使用やより長い期間にわたる断続的な使用が可能となる。また、バッテリの交換や充電の頻度も低減され、利便性が向上する。
更に、前記天面部は前記光源部の内方の側に下方へ向けて窪む凹部を有し、前記凹部に前記装着部を備える構成によれば、撮像装置が装着された際のコンパクト化が図られ、例えば、家屋の屋根裏や床下等の狭所の撮像が可能となる。
更に、前記装着部は、前記撮像装置を着脱自在に装着可能な構成によれば、高い汎用性を有し、使い勝手が良い。
更に、前記光源部は、複数の行と列を成して配置された複数の表面実装型発光ダイオードを有する構成によれば、撮像装置の撮像範囲を効果的に照明することができ、画像の鮮明度が向上される。また、多数の光源を容易に配置させることができ、生産性が向上し、コストの低減が図れる。
更に、本発明によれば、上述されたいずれかの照明器具と、周囲360度の全方位を撮像可能であり、前記装着部に装着される撮像装置と、前記撮像装置と相互に通信可能な携帯端末とを備え、前記撮像装置は、前記携帯端末に全方位画像データを送信する画像データ取得システムであるので、周囲360度の全方位画像データを良好に取得できる画像データ取得システムを提供できる。
更に、本発明は、上述された画像データ取得システムにおける画像データ取得方法であって、前記照明器具によって前記撮像装置の撮像範囲を照明し、照明された前記撮像範囲を前記撮像装置によって撮像し、撮像された全方位画像データを前記携帯端末へ送信するので、周囲360度の全方位画像データを良好に取得できる画像データ取得方法を提供できる。
本実施形態に係る照明器具の一例が示された正面図である。 図1の照明器具の本体部が示された正面図である。 図2の本体部の平面図である。 図2の本体部の右側面である。 図2の本体部の底面図である。 図2の本体部の内部構造が示されたVI−VI線断面図である。 図2の本体部の内部構造が示されたVII−VII線断面図である。 図2の本体部の内部構造が示されたVIII−VIII線断面図である。 本体部の変形例の内部構造が示された断面図である。 本実施形態に係る画像データ取得システムの一例が示された概略図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本実施形態に係る照明器具について詳細に説明する。図1は本実施形態に係る照明器具1の一例が示された正面図であり、図2は図1の照明器具1の本体部10が示された正面図であり、図3は図2の本体部10の平面図であり、図4は図2の本体部10の右側面であり、図5は図2の本体部10の底面図である。また、図6は図2の本体部10の内部構造が示されたVI−VI線断面図であり、図7は図2の本体部10の内部構造が示されたVII−VII線断面図であり、図8は図2の本体部10の内部構造が示されたVIII−VIII線断面図である。なお、図2におけるVI−VI線は、後述する円筒状のカバー部12の軸上を通り、鉛直方向に延びる直線であり、図6は本体部10の鉛直断面図である。また、図2におけるVII−VII線は、後述する基部11を水平に横切る直線であり、図7は基部11の水平断面図である。また、図2におけるVIII−VIII線は、円筒状のカバー部12を水平に横切る直線であり、図8はカバー部12の水平断面図である。また、図1、図3及び図8には、照明器具1の光の照射方向rが矢印で示されている。また、ここでは、説明の便宜上、図1における照明器具1の本体部10が位置する上側が上とされ、支持アーム60が位置する下側が下とされる。
図1に示されるように、本実施形態に係る照明器具1は、本体部10と支持アーム60とを備える。そして、照明器具1は、本体部10に後述する周囲360度の全方位を撮像可能な撮像装置70が装着された状態で使用される。本体部10は、図2〜図8に示されるように、バッテリ40が内蔵された基部11と、基部11の上部に取り付けられ、円筒状の透明性を有するカバー部12と、カバー部12の内方に全周にわたって配置され、バッテリ40の電力によって外方へ向けて光を照射する複数の光源部50と、カバー部12の上端を閉塞する天面部13等を備える。また、本体部10は、バッテリ40や光源部50等を電気的に接続する図示せぬ配線等を備える。そして、本体部10は、複数の光源部50によって、周囲360度の全方位を照明するように構成されている。
次に、本体部10の詳細な構成について説明する。基部11は、上下方向に延びる円筒状の側壁部16と側壁部16の上端を閉塞する円形状の頂部17とによって有頂円筒状に形成された胴部14と、底面視で円形に形成され、胴部14の開放側の端である下端(側壁部16の下端)を閉塞する板状の底蓋部15とを備える。本体部10は、胴部14と底蓋部15とによって形成される内部空間にバッテリ40を内蔵する。
基部11は、図6、図7に示されるように、胴部14と底蓋部15とによって形成される内部空間に、上端に装着部としてのおねじ19を有し、下端にアーム連結部としてのめねじ20を有する円柱状の支柱18を更に備える。おねじ19及びめねじ20の径は支柱18の径よりも小である。ここで、装着部としてのおねじ19には、後述する撮像装置70が装着され、アーム連結部としてのめねじ20には、支持アーム60が取り付けられる。
頂部17の中央には、上方へ向けて突出する保持部21が形成されている。保持部21は、円筒状の側壁部16と同軸の円筒状に形成され、上端には内方へ突出するフランジ22を有する。そして、支柱18は、装着部としてのおねじ19の側である上端部が保持部21に挿入され、おねじ19の先端部がフランジ22を越えて保持部21の上方へ突出した状態で保持部21に嵌合されている。なお、保持部21は、支柱18の上端部を保持するように構成されていれば良く、例えば、フランジ22を備えない円筒状に形成されても良い。
一方、支柱18のアーム連結部としてのめねじ20の側である下端部には、図5に示すように、支柱18の外周面から内方に向けた2つの切り欠きによって形成される嵌合部23を有する。嵌合部23は、底面視で長円状である。底蓋部15の中央には、嵌合部23と同様に、底面視で長円状であり、上下方向に貫通する貫通孔24が形成されている。貫通孔24の短径は、嵌合部23の短径に対応している。そして、嵌合部23は、底蓋部15に形成された貫通孔24に嵌合されている。つまり、支柱18は、上端部が頂部17の保持部21と嵌合し、下端部が底蓋部15の貫通孔24と嵌合し、頂部17と底蓋部15とによって上下から挟み込まれるように支持されており、支柱18は基部11に対してずれが生じにくい。また、支柱18は、ねじ等に例示される固定部材や接着剤等を用いることなく簡易な構成によって基部11に固定されているので、組み付け性が良好であり、照明器具1の生産性が良い。
ここで、底蓋部15は、基部11の内部空間に配置される複数の円柱状の基部側補強支柱25を介して胴部14に取り付けられている。複数の基部側補強支柱25は、頂部17の下面から下方に延びるとともに、側壁部16の内周面に沿うように、周方向に所定の間隔を有して配置される。基部側補強支柱25と胴部14は一体に形成されており、基部側補強支柱25の下端はねじ26で底蓋部15に固定され、底蓋部15が胴部14に取り付けられている。なお、側壁部16の下端は、底蓋部15の上面の外周に沿って形成された溝に嵌合されている。
したがって、基部11は、基部側補強支柱25、底蓋部15と側壁部16との嵌合、支柱18等によってその剛性が向上されている。なお、ここでの例示では6本の基部側補強支柱25が基部11の内部空間に配置されているものの、その数や配置、頂部17と底蓋部15への固定構造等は適宜設計できる。例えば、基部側補強支柱25は、底蓋部15と一体に形成されても良く、胴部14や底蓋部15とは別の部材として形成されても良い。基部側補強支柱25が胴部14や底蓋部15と一体に形成されることで、部品点数が少なくなり、組み立ても容易となり、照明器具1の生産性が向上する。また、基部側補強支柱25と胴部14が一体に形成される場合には、基部側補強支柱25の外周と側壁部16の内周とを連結させる補強板を更に設けても良い。このような構成にすることで、基部11の剛性が更に向上される。
基部11に内蔵されるバッテリ40は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等に例示される充電可能な二次電池であるものの、充電することができない一次電池であっても構わない。バッテリ40は図示せぬバッテリケースを介して底蓋部15に固定されている。また、基部11は、バッテリ40から光源部50への電力の供給を入り切りする電源スイッチ41や、バッテリ40の充電の際に外部電源の出力ケーブルのプラグが挿入されるジャック42等も備える。
ここで、バッテリ40は、光源部50専用、つまり光源部50のみに電力を供給するように構成されていることが好ましく、照明器具1の長時間の連続使用や長期間にわたる断続的な使用が可能となる。また、バッテリ40の交換や充電の頻度が低減され、照明器具1の利便性が向上する。また、バッテリ40の電気容量を小さくすることができ、照明器具1の軽量化及び小型化が図れる。更に、照明器具1は、簡易な構成となりコスト低減が図れる。
しかしながら、バッテリ40は、外部の機器、例えば後述する撮像装置70にも電力を供給可能に構成されても構わない。このような構成にすることで、撮像装置70の電力が不足した場合であっても撮像を続行することができ、使い勝手が良い。
なお、基部11は、バッテリ40を内蔵可能な構成であれば良く、例えば、有頂多角筒状に形成された胴部14と底面視で多角形に形成された底蓋部15とから構成されても良い。また、基部11は、胴部14と底蓋部15が上下で反転された構成、つまり胴部14が有底筒状に形成され、底蓋部15が胴部14の開放側の端である上端を閉塞するような構成であっても構わない。なお、このような上下反転された構成の場合には、底蓋部15が上述の保持部21を有し、胴部14が上述の貫通孔24を有する構成とすることで、上述した支柱18のずれが生じにくい支持や基部11の剛性の向上を図ることができる。また、基部11は、バッテリ40の電力残量等を表示可能な表示部を備えても良い。このような構成にすることで、電力不足による意図せぬ停止を防止でき、利便性が向上される。なお、電力残量の表示は、後述する光源部50によってなされる構成とされても良い。例えば、バッテリ40の電力が所定の電力残量になった際に、光源部50の光源52が点滅されたり、照射する光の色が変更されたりするように構成されても良い。
円筒状の透明性を有するカバー部12は、基部11の上部であって、胴部14の側壁部16と同軸に位置して取り付けられる。カバー部12の下端は、頂部17の上面に形成された溝に嵌合され、頂部17によって閉塞されている。一方、カバー部12の上端は、平面視で円形に形成され、遮光性を有する天面部13によって閉塞されている。天面部13の外径は底蓋部15の外径と略同一であり、その中心は胴部14の側壁部16と同軸上に位置している。なお、カバー部12の上端は、天面部13の下面に形成された溝に嵌合されている。
天面部13の中央には、下方に向けて窪む凹部27が形成されている。凹部27は、円筒状の側壁部16と同軸の円筒状に形成された凹部側壁部28と凹部側壁部28の下端を閉塞する凹部底部29とを有する。凹部底部29の下面は、保持部21のフランジ22の上面と当接するとともに、凹部底部29の中央には、上下方向に貫通する貫通孔30が形成されている。貫通孔30は、その中心が側壁部16と同軸上に位置し、装着部としての支柱18のおねじ19が下方から挿通され、おねじ19の先端部が凹部底部29の上方へ突出している。つまり、本体部10は、凹部27に装着部としてのおねじ19を備える構成である。なお、凹部27は下方へ向けて窪む形状であれば良く、例えば、多角筒状に形成される窪みであっても良い。また、凹部底部29は、保持部21がフランジ22を備えない場合には、下面が保持部21の上端と当接するように構成される。
ここで、天面部13は、複数の円柱状の光源部側補強支柱31を介して基部11に取り付けられている。複数の光源部側補強支柱31は、天面部13の下面から下方に延びるとともに、凹部側壁部28の外周面に沿うように、周方向に略等間隔に配置される。光源部側補強支柱31と天面部13は一体に形成されており、光源部側補強支柱31の下端は図示せぬねじで頂部17に固定されて、天面部13が基部11に取り付けられている。そして、カバー部12は、天面部13と頂部17とによって挟み込まれるように支持されて、基部11の上部に取り付けられている。ここで、カバー部12は、下端が頂部17の上面に形成された溝に嵌合され、上端が天面部13の下面に形成された溝に嵌合されているので、基部11に対してずれが生じることがない。また、カバー部12は、ねじ等に例示される固定部材や接着剤等を用いることなく簡易な構成によって基部11に固定されているので、組み付け性が良好であり、照明器具1の生産性が良い。
なお、ここでの例示では6本の光源部側補強支柱31によって天面部13が頂部17に取り付けられているものの、その数や配置、天面部13と頂部17への固定構造等は適宜設計できる。例えば、光源部側補強支柱31は、胴部14と一体に形成されても良く、天面部13や胴部14とは別の部材として形成されても良い。光源部側補強支柱31が天面部13や胴部14と一体に形成されることで、部品点数が少なくなり、組み立ても容易となり、照明器具1の生産性が向上する。
そして、頂部17とカバー部12と天面部13とによって形成される内部空間に複数の光源部50が配置される。光源部50は、回路基板51と、回路基板51に取り付けられ複数の光源52等を備える。回路基板51は、プリント配線基板に例示される樹脂等から形成される絶縁板上に金属配線からなる回路を形成したものである。回路基板51は、正面視で上下方向に延びた長方形状に形成され、回路基板51の回路には、図示せぬ配線を介してバッテリ40が電気的に接続される。そして、回路基板51の回路は、バッテリ40の電力を各光源52に供給するように構成されている。なお、回路基板51の回路には、図示せぬ抵抗やコンデンサー等も接続されている。また、胴部14の頂部17には、バッテリ40と光源部50とを電気的に接続させる配線が通る図示せぬ貫通孔が形成されている。
光源52は、発光ダイオードに例示される電気信号を光信号に変換する発光素子であり、白色に発光する。光源52は、回路基板51の外方側に上下方向及び左右方向に規則性を持って配置されるとともに、回路基板51の回路と電気的に接続されており、バッテリ40の電力によって発光可能に構成されている。
光源52は、照明効果を向上させる観点から、表面実装型発光ダイオードであることが好ましく、直線的かつ鋭い光を照射することができ、暗所等の撮像であっても撮像範囲を効果的に照明することができる。しかしながら、光源52は、特に限定されるものではなく、例えば砲弾型発光ダイオード等であっても良い。また、光源52は、少なくとも白色に発光すれば良く、例えば、赤色、緑色、青色等にその発光色を変更可能に構成されていても良い。このような構成にすることで、撮像状況に応じて発光色を変化させて鮮明度を向上させた画像の撮像が可能となる。また、バッテリ40の電力残量を光源52の発光色の変化によって表示させることも可能となる。
ここで、光源部50は、10個の光源52を有し、この光源52は、回路基板51の長方形に対応して、左右方向に延びる5つの行と上下方向に延びる2つの列とを成して、つまり5×2の長方形の行列を成して配置されている(図2参照)。したがって、複数の光源52は、回路基板51の長方形に対応して効率良く配置されている。
そして、複数の光源52を有する光源部50は、頂部17とカバー部12と天面部13とによって形成される内部空間、つまりカバー部12の内方に、その全周にわたって配置されている。なお、光源部50は、光源52の光がカバー部12を透過して外方へ照射されるように、光源52が外方を向き、カバー部12の内周面と対向する向きで配置される。したがって、本体部10は、複数の光源52によって、カバー部12の全周360度の全範囲において、外方へ向かって光を照射することができるように構成されている。ここで、撮像装置70を装着させる装着部としてのおねじ19は、凹部27に形成されているので、平面視において光源部50の内方の側に位置している。
なお、カバー部12は、光源部50の光を透過する透明性を有し、光源部50を周方向に覆うような筒状に形成された構成であれば良く、例えば、多角筒状に形成された構成であっても良い。また、天面部13は、カバー部12の上端を閉塞し、平面視において光源部50の内方の側に撮像装置70を装着させる装着部を有する構成であれ良く、例えば平面視で多角形状に形成されて構成であっても良い。
ここで、光源部50は、カバー部12と同様に、上端(回路基板51の上端)が天面部13の下面に形成された溝に嵌合され、下端(回路基板51の下端)が頂部17の上面に形成された溝に嵌合され、天面部13と頂部17とによって挟み込まれるように支持されている。したがって、光源部50は、基部11に対してずれが生じることがない。また、光源部50は、ねじ等に例示される固定部材や接着剤等を用いることなく簡易な構成によって基部11に固定されているので、組み付け性が良好であり、照明器具1の生産性が良い。また、光源部50の交換が容易であり、使い勝手が良い。更に、複数の光源52を有する複数の光源部50を配設する構成であるため、多数の光源52をカバー部12の全周にわたって容易に配置させることができ、照明器具1の生産性が良好であり、コストの低減が図れる。
なお、光源部50は上述の構成に限定されるものではなく、光源52の数や配置、光源部50の基部11への取り付け構成等は適宜設計できる。例えば、光源部50は、ねじ等に例示される固定部材や接着剤等を用いて基部11の頂部17や天面部13に取り付けられても良い。また、光源部側補強支柱31が天面部13または胴部14と一体に形成される場合には、例えば、図9に示すように、隣接する光源部側補強支柱31の間に取り付け板32をそれぞれ更に設け、この取り付け板32に光源部50を取り付ける構成であっても良い。ここで、図9は、本体部10の変形例の内部構造が示された断面図であり、上述の図8と同様に、カバー部12の水平断面図である。このような構成にすることで、ねじ等に例示される固定部材や接着剤等を用いて取り付け板32に光源部50の回路基板51を固定させて取り付けることができ、光源部50をがたつくことなく取り付けることができる。また、光源部50を取り付け板32に取り付けてから基部11やカバー部12の組み付けを行うことができるので、組み付けが更に容易となり、照明器具1の生産性が向上する。
また、カバー部12の内方には、光源部50の光を反射させ、その反射光がカバー部12を透過して外方へ照射されるように構成された反射板を設けても良い。例えば、天面部13の下面、頂部17の上面、周方向に隣接する光源部50の間等に、反射板を設けても良い。このような反射板としては、例えばアルミニウムからなる平板を用いることができる。
そして、上述したように本体部10には、支持アーム60が取り付けられる(図1参照)。支持アーム60は、伸縮自在な棒状に形成され、下端部には使用者によって把持される把持部61を有し、上端部には本体部10に着脱自在に連結される連結部62を有する。連結部62は、本体部10のアーム連結部としてのめねじ20とかみ合う図示せぬおねじと、おねじの下端に形成されたフランジ63と、本体部10に対する支持アーム60の延伸方向を変更可能に構成されたボールジョイント64を有する調節部65と備える。支持アーム60は、連結部62のおねじと本体部10のアーム連結部としてのめねじ20とのかみ合いによって本体部10の下端に着脱自在に取り付けられる。この際、連結部62のフランジ63は、底蓋部15に当接される。したがって、支持アーム60を本体部10に確実かつ強固に取りけることができる。また、支持アーム60は、本体部10に対して着脱自在に取り付けられているため、例えば、本体部10と支持アーム60を分離した状態で収納することができ、使い勝手が良い。
そして、支持アーム60は、調節部65によって本体部10の支持アーム60に対する向きを変えたり、支持アーム60を伸縮させて把持部61と本体部10との距離を変えたりすることができるように構成されている。したがって、照明器具1は、支持アーム60によって、本体部10に装着される撮像装置70の位置や向きを変更できるように構成されている。
なお、支持アーム60は、上述の構成に限定されるものではない。支持アーム60は、本体部10を下方の側から支持し、光源部50から照射される光を遮ることがない構成であれば良い。例えば、把持部61と連結部62との間で折り曲げることができるように構成されても良い。また、アーム連結部は、支持アーム60を基部11に連結させることができる構成であれば良く、ねじのかみ合いによる構成に限定されるものではなく、例えば、支持アーム60が基部11に固設される構成であっても良い。また、支持アーム60を連結させる位置も適宜設計でき、例えば、基部11の側壁部16に連結される構成であっても良い。また、支持アーム60は、上述の本体部10が備える電源スイッチ41を把持部61の近傍に備える構成であっても良い。このような構成にすることで、使用者は把持部61を把持した状態で光源部50の発光及び消灯の操作が可能となり、使い勝手が良い。また、支持アーム60は、把持部61を備えない構成であっても良く、例えば、三脚架等であっても良い。このような構成とすることで、所望の位置に配置した状態での使用が可能となる。
本実施形態に係る画像データ取得システムは、照明器具1と、撮像装置70と、撮像装置70と相互に通信可能な携帯端末80とを備える。図10は、本実施形態に係る画像データ取得システム100の一例が示された概略図である。そして、上述した本実施形態に係る照明器具1は、図10に示すように、本体部10に撮像装置70を装着させ、外部からの電力供給が常時されない状態、例えば携帯状態で用いられる。
撮像装置70は、周囲360度の全方位を撮像可能に構成された全方位カメラであり、上部に形成されたレンズ部71と下部に形成された撮像部72とを備える。レンズ部71は、双曲面状に形成された回転対称の図示せぬ反射ミラーを有する。撮像部72は、CCD(Charge Coupled Device)に例示される光を電気信号に変換する図示せぬ画像素子を有する。撮像装置70は、レンズ部71から取り込まれる光を撮像部72によって撮像するように構成されている。また、撮像装置70は、後述する携帯端末80との無線通信を可能とする図示せぬ通信装置を撮像部72に備え、携帯端末80による遠隔操作や撮像された画像データを携帯端末80に送信できるように構成されている。撮像部72は、静止画及び動画を撮像できるように構成されているものの、静止画または動画のいずれかを撮像できる構成であっても構わない。また、撮像部72は、所定の時間間隔後に撮像を開始するタイマー機能等を有する構成であっても良く、このような構成の場合には、携帯端末80によって遠隔操作されない構成であっても良い。
撮像部72の下端には、三脚架等の補助部品を取り付け可能とする図示せぬめねじが形成されている。なお、このめねじは、本体部10への装着に用いられるものであり、めねじと本体部10の装着部としてのおねじ19とのかみ合いによって、撮像装置70は本体部10に着脱自在に装着される。
より詳細には、撮像装置70の下部である撮像部72を天面部13の中央に形成された下方に向けて窪む凹部27に挿入する。そして、撮像部72の下端に形成された図示せぬめねじと、凹部底部29の貫通孔30から上方へ突出している装着部としての支柱18のおねじ19とをかみ合わせることで、撮像装置70は本体部10(照明器具1)に装着される。ここで、撮像装置70は、正面視において下部が本体部10の内方へ潜り込むものの、レンズ部71は本体部10の上方に位置した状態で装着されている。したがって、撮像装置70は、本体部10(照明器具1)に装着された状態であっても周囲360度の全方位を撮像することができる。
なお、撮像装置70は、周囲360度の全方位を撮像可能な構成であれば良く、上述の構成に限定されるものではない。例えば、撮像装置70は、魚眼レンズや複数のレンズを用いて周囲360度の全方位を撮像可能にする構成であっても良い。
携帯端末80は、撮像装置70との無線通信を可能とする図示せぬ通信装置や、画像データ等の表示が可能な表示部81等を備える。携帯端末80は、撮像装置70と相互に通信可能であり、撮像装置70の遠隔操作や撮像装置70によって撮像された画像データを受信できるように構成されている。表示部81としては、例えば、入力装置としての機能も有するタッチパネル式液晶ディスプレイが例示される。そして、携帯端末80としては、例えば、スマートフォンが例示され、内蔵されるアプリケーションソフトによって、撮像装置70の遠隔操作、画像データの受信、画像データの表示部81への表示等ができるように構成されている。
なお、携帯端末80は、撮像装置70と相互に通信可能な構成であれば良く、撮像部72が所定の時間間隔後に撮像を開始するタイマー機能を備える場合には、撮像装置70によって撮像された画像データを受信できるように構成されていれば良い。また、携帯端末80と撮像装置70との通信は、ブルートゥース(登録商標)等に例示される無線通信であることが好ましいものの、有線通信であっても構わない。また、携帯端末80は、支持アーム60に着脱自在に取り付け可能なフックを備える構成であっても良く、支持アーム60が携帯端末80を保持するホルダーを備える構成であっても良い。このような構成にすることで、携帯端末80の操作が容易となり、使い勝手が良い。
次に、本実施形態に係る画像データ取得システム100における画像データ取得方法について説明する。まず、上述したように、照明器具1に撮像装置70を装着させ、本体部10の電源スイッチ41によって光源部50から光を照射させる。次に、支持アーム60の調節部65によって本体部10の支持アーム60に対する向きを変えるとともに、支持アーム60を伸縮させて本体部10と本体部10に装着された撮像装置70を所望の位置に所望の向きで配置させる。次に、携帯端末80によって撮像装置70を遠隔操作し、配置した位置及び向きにおける周囲360度の全方位を撮像する。次に、携帯端末80によって撮像装置70を遠隔操作し、撮像装置70が撮像した全方位画像データを携帯端末80へ送信する。そして、使用者は、このような方法によって、所望の位置及び向きにおける全方位画像データを取得することができる。
なお、画像データ取得システム100における画像データ取得方法は上述の方法に限定されるものではなく、照明器具1によって撮像装置70の撮像範囲を照明し、照明された撮像範囲を撮像装置70によって撮像し、撮像された全方位画像データを携帯端末80へ送信する方法であれば良い。例えば、撮像装置70は、撮像と連動して、撮像した全方位画像データを自動的に携帯端末80へ送信するように構成されていても良い。
ここで、撮像装置70を装着させる装着部としてのおねじ19は、平面視において光源部50の内方の側に位置している。つまり、撮像装置70を装着した際には、平面視において光源部50は撮像装置70の周囲を取り囲むように位置している。したがって、光源部50は、撮像装置70の撮像範囲である、撮像装置70の周囲360度を同時に照明することができる。そして、照明器具1の光源部50には、照明器具1が備えるバッテリ40から電力が供給されるため、携帯状態で撮像装置70による良好な全方位の撮像ができる。
また、遮光性を有する天面部13は、撮像装置70が装着された際に、撮像装置70のレンズ部71の下方であって、かつ光源部50の上方に位置している。したがって、この天面部13によって光源部50から照射される光がレンズ部71に直接到達することがなく、ハレーションの発生を防止でき、鮮明度の高い全方位画像データが得られる。
また、光源部50の光源52は、表面実装型発光ダイオードであるため、光源部50の光は、撮像装置70に対して垂直かつ外方へ向かって直線的に照射される。したがって、暗所等の撮像であっても、撮像装置70の撮像範囲、つまり撮像装置70の周囲360度の範囲を効果的に照明することができ、鮮明度の高い全方位画像データが得られる。
また、撮像装置70は、正面視において下部が本体部10の内方へ潜り込む状態で装着されており、装着状態における撮像装置70と本体部10の部分のコンパクト化が図られている。したがって、例えば、家屋の屋根裏や床下等の狭所の撮像が容易に行える。また、撮像装置70のレンズ部71と光源部50との距離が近くなり、撮像装置70の撮像方向と、光源部50から照射される光の照射方向が平行に近づくので、鮮明度の高い全方位画像データが得られる。
また、撮像装置70は、本体部10に着脱自在に装着されるので、照明器具1に別の撮像装置70を用いたり、暗所の目視用の照明として照明器具1のみで使用したりすることができる。また、照明器具1は、光源部50に電力を供給するバッテリ40が基部11に内蔵されているため、電力供給が遮断された状態等の非常時には、非常用照明器具としても用いることができ、使い勝手が良い。なお、照明器具1は、複数の光源部50によって、周囲360度の全方位へ光が照射されるため、非常用照明器具として用いる際には、周囲を効果的に照明することができるとともに、周囲から使用者を発見しやすい。また、上述したように、光源部50の光源52が点滅されたり、照射する光の色が変更されたりするように構成されている場合には、非常用照明としてより有効に活用することができる。
また、撮像装置70の装着は、撮像装置70の三脚架等の補助部品を取り付け可能とするめねじと、照明器具1の装着部としてのおねじ19とのかみ合いによってなされる。ここで、画像を撮像する撮像装置は、三脚架等の補助部品を取り付け可能とするめねじを下端に備え、レンズを上方に備える形態とされることが多い。したがって、照明器具1に装着可能な撮像装置70の形態の自由度が高く、照明器具1は高い汎用性を有する。
また、支持アーム60と撮像装置70は、同一の部材である支柱18に取り付けられる構成である。したがって、支持アーム60の把持部61を把持して使用する際に、中空である本体部10の基部11や、カバー部12や天面部13には応力が生じにくく、照明器具1の耐久性が高い。また、照明器具1の軽量化を図ることができる。
また、本実施形態に係る画像データ取得システム100の画像データ取得方法によれば、画像撮像装置70によって撮像された全方位画像データを携帯端末80へ送信するので、使用者は、撮像装置70の遠隔操作とともに全方位画像データを手元にある携帯端末80に取得できる。したがって、全方位画像データを効率良く取得することができる。また、使用者は、撮像姿勢を変更することなく、撮像装置70によって撮像された全方位画像データを確認できるので、撮像装置70の位置や向きの修正を適切に行うことができ、使い勝手が良い。
ここで、照明器具1のカバー部12、天面部13、胴部14、底蓋部15、基部側補強支柱25、光源部側補強支柱31を構成する材料は、筐体を構成する部材としての機能を発揮できる材料であれば良く、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル樹脂やアセタール樹脂等の樹脂を用いることができる。また、支柱18を構成する材料は、カバー部12、天面部13、胴部14、底蓋部15、基部側補強支柱25、光源部側補強支柱31等よりも高い強度を有する材料であることが好ましく、例えば、高炭素クロム軸受鋼等の鋼材等を用いることができる。また、支持アーム60を構成する材料は、支持部材としての機能を発揮できる材料であれば良く、特に限定されるものではなく、例えば、ステンレス鋼等の鋼材等を用いることができる。
また、照明器具1の寸法は特に限定されるものではないものの、平面視で本体部10の外形は、直径100mmの円より小であることが好ましい。ここで、家屋等の天井には、屋内用照明装置を設置するために、屋根裏に連通する孔が設けられることが多く、この孔の直径は一般的に100mm程度である。したがって、平面視で本体部10の外径が、100mmより小であることで、多くの家屋において、この孔から屋根裏へ本体部10を挿入して屋根裏を撮像することができ、使い勝手が良い。
なお、照明器具1は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、図示による説明は省略するが、天面部13が凹部27の無い平板状に形成され、平板状の天面部13の中央に装着部としてのおねじ19を設けた構成であっても良い。このような構成にすることで、照明器具1はより簡便な構成となり、照明器具1の生産性が向上し、コストの低減が図れる。また、撮像装置70は平板状の天面部13に装着されるため、照明器具1に装着可能な撮像装置70の形態の自由度がより高くなり、照明器具1の汎用性が向上する。
また、撮像装置70を装着させる装着部は、撮像装置70を装着させることができる構成であれば良く、ねじのかみ合いによる構成に限定されるものではない。例えば、図示による説明は省略するが、チャックによって撮像装置70の下部である撮像部72を挟持して装着させるような構成であっても良い。また、弾性部材、例えばウレタン等の弾性力によって挟持して装着させるような構成であっても良い。例えば、所定の厚さを有するウレタンから構成される環状の弾性部材を凹部側壁部28の内周面に設け、弾性部材を変形させながら撮像装置70の下部を凹部27内(環状の弾性部材内)に挿入して装着させる構成であっても良い。装着部がこのような弾性部材を用いた構成とされることによって、撮像装置70の着脱が更に容易となり、使い勝手が良い。また、照明器具1に装着可能な撮像装置70の形態の自由度がより高くなり、照明器具1の汎用性が向上する。
以上に説明がなされたように、本実施形態に係る照明器具1は、周囲360度の全方位を撮像可能な撮像装置70に用いられる照明器具であって、筒状に形成された透明性を有するカバー部12と、カバー部12の内方に全周にわたって配置され、外方へ向けて光を照射する複数の光源部50と、カバー部12の上端を閉塞する天面部13と、光源部50に電力を供給するバッテリ40が内蔵され、上部にカバー部12の下端が取り付けられる基部11と、基部11に取り付けられる支持アーム60とを備え、天面部13は、光源部50の内方の側に、撮像装置70を装着させるおねじ19を有することを特徴とするので、撮像装置70の周囲360度を同時に照明でき、携帯状態で撮像装置70による良好な撮像ができる。
更に、本実施形態に係る画像データ取得システム100は、上述の特徴を有する照明器具1と、周囲360度の全方位を撮像可能であり、おねじ19に装着される撮像装置70と、撮像装置70と相互に通信可能な携帯端末80とを備え、撮像装置70は、携帯端末80に全方位画像データを送信することを特徴とするので、周囲360度の全方位画像データを良好に取得できる。
更に、本実施形態に係る画像データ取得システム100における画像データ取得方法は、上述の特徴を有する照明器具1によって、撮像装置70の撮像範囲を照明し、照明された撮像範囲を撮像装置70によって撮像し、撮像された全方位画像データを携帯端末80へ送信することを特徴とするので、周囲360度の全方位画像データを良好に取得できる。
そして、本実施形態によれば、周囲360度の全方位が撮像可能に構成された撮像装置70に用いられ、簡易な構成で携帯性に優れる照明器具1、それを備える画像データ取得システム100、及び画像データ取得方法を提供することができる。
以下に、実施例を示して、本開示を更に詳細、かつ具体的に説明する。しかしながら、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
<材料、及び画像データ取得方法>
[実施例1]
図10に示される本実施形態に係る画像データ取得システム100が用いられた。すなわち、画像データ取得システム100は、筒状に形成された透明性を有するカバー部12と、カバー部12の内方に全周にわたって配置され、外方へ向けて光を照射する複数の光源部50と、カバー部12の上端を閉塞する天面部13と、光源部50に電力を供給するバッテリ40が内蔵され、上部にカバー部12の下端が取り付けられる基部11と、基部11に取り付けられる支持アーム60とを備え、天面部13は、光源部50の内方の側に、撮像装置70を装着させるおねじ19を有する照明器具1と、周囲360度の全方位を撮像可能であり、おねじ19に装着される撮像装置70と、撮像装置70と相互に通信可能な携帯端末80とを備え、撮像装置70は、携帯端末80に全方位画像データを送信するといった特徴を有している。
そして、上述した本実施形態に係る画像データ取得方法によって、撮像装置70の周囲360度の全方位が撮像された全方位画像データを取得した。詳細には、照明器具1に撮像装置70を装着し、外部電力と接続されていない携帯状態で照明器具1の光源部50から光を照射させた。次に、撮像装置70が装着された照明器具1の本体部10を、家屋の天井に設けられた屋内用照明装置を設置するための孔から挿入して屋根裏に配置させた。そして、携帯端末80によって撮像装置70を遠隔操作し、家屋の屋根裏における周囲360度の全方位を撮像するとともに、撮像した全方位画像データを携帯端末80へ送信し、全方位画像データを取得した。撮像装置70による周囲360度の全方位の撮像は、携帯状態で良好に行えた。取得された全方位画像データは、照明器具1によって周囲360度が好適に照明され、鮮明度が高く、良好な全方位画像データであった。
以上の実施例の結果から、本実施形態に係る照明器具1を備える画像データ取得システム100における画像データ取得方法では、狭所かつ暗所での撮像であっても、周囲360度の全方位画像データを良好に取得できることが示された。そして、本実施形態に係る照明器具1は、周囲360度の全方位が撮像可能に構成された撮像装置70に用いることができ、簡易な構成で携帯性に優れることが示された。
本開示は、周囲360度の全方位を撮像可能な撮像装置の照明に、特に、下端に三脚架等の補助部品を取り付け可能とするめねじが形成され、上部にレンズ部を有する撮像装置の照明に好適に利用することができる。しかしながら、本開示は、上述された実施形態に限定されるものではない。また、本開示は、住宅家屋の屋根裏や床下等の暗所や狭所の撮像、ベランダからの屋根裏の撮像、ビル屋上でのビル設備等の撮像、危険を伴う高所の撮像、トンネル補修時の暗所の撮像、下水道管補修時の暗部の撮像、工事記録の撮像、橋梁の下部や橋梁の暗所の撮像、及び建造物の狭所や暗所の撮像等といった狭所や暗所の撮像に好適に利用することができる。
1 照明器具
10 本体部
11 基部
12 カバー部
13 天面部
19 おねじ(装着部)
27 凹部
40 バッテリ
50 光源部
52 光源
60 支持アーム
70 撮像装置
80 携帯端末
100 画像データ取得システム

Claims (7)

  1. 周囲360度の全方位を撮像可能な撮像装置に用いられる照明器具であって、
    筒状に形成された透明性を有するカバー部と、
    前記カバー部の内方に全周にわたって配置され、外方へ向けて光を照射する複数の光源部と、
    前記カバー部の上端を閉塞する天面部と、
    前記光源部に電力を供給するバッテリが内蔵され、上部に前記カバー部の下端が取り付けられる基部と、
    前記基部に取り付けられる支持アームとを備え、
    前記天面部は、前記光源部の内方の側に、前記撮像装置を装着させる装着部を有することを特徴とする、照明器具。
  2. 前記バッテリは、前記光源部専用であることを特徴とする、
    請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記天面部は前記光源部の内方の側に下方へ向けて窪む凹部を有し、前記凹部に前記装着部を備えることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の照明器具。
  4. 前記装着部は、前記撮像装置を着脱自在に装着可能なことを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明器具。
  5. 前記光源部は、複数の行と列を成して配置された複数の表面実装型発光ダイオードを有することを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照明器具。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の照明器具と、
    周囲360度の全方位を撮像可能であり、前記装着部に装着される撮像装置と、
    前記撮像装置と相互に通信可能な携帯端末とを備え、
    前記撮像装置は、前記携帯端末に全方位画像データを送信することを特徴とする、
    画像データ取得システム。
  7. 請求項6に記載の画像データ取得システムにおける画像データ取得方法であって、
    前記照明器具によって前記撮像装置の撮像範囲を照明し、
    照明された前記撮像範囲を前記撮像装置によって撮像し、
    撮像された全方位画像データを前記携帯端末へ送信することを特徴とする、
    画像データ取得方法。
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