JP2017067976A - 有機elパネル用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライブラインに沿う方向における画素の点灯率の変化による画素の輝度のばらつきを低減する有機ELパネル用駆動装置を提供する。
【解決手段】有機ELパネル用駆動装置50は、交差する走査ラインS1〜Sm及びドライブラインD1〜Dnと、両ラインS1〜Sm,D1〜Dnの交差位置に配置される画素E11〜Emnと、を備えた有機ELパネル10に用いられ、各走査ラインS1〜Smの走査において点灯させる画素E11〜Emnに対応するドライブラインD1〜Dnへの定電流供給前に、プリチャージ電圧Vpを基準電圧Vbが印加されているドライブラインD1〜Dnに印加する。有機ELパネル用駆動装置50は、基準電圧Vbを変化させる基準電圧可変部60と、次に走査する走査ラインS1〜Smに沿う画素E11〜Emnのうち点灯される画素数が少なくなるにつれて基準電圧Vbを低くする表示コントローラ40と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドットマトリクス型で、かつパッシブ駆動方式の有機ELパネルを駆動するための有機ELパネル用駆動装置に関する。
従来から、例えば、特許文献1に開示されるように、ドットマトリクス型で、かつパッシブ駆動方式にて駆動される有機EL(Electroluminescence)パネルが知られている。この種の有機ELパネルは、支持基板上にITO(Indium Tin Oxide)等の導電性透明膜からなり、ストライプ状に形成される複数の陽極ライン(以下、ドライブラインと記す)と、このドライブラインの背面に形成される有機発光層を含む有機層と、この有機層の背面にドライブラインに直交するように形成されるアルミニウム等の金属蒸着膜からなる複数の陰極ライン(以下、走査ラインと記す)と、を備える。有機ELパネルにおいては、ドライブライン、走査ライン、及び両ラインの交差点に位置する有機層によって構成される画素(有機EL素子)がマトリクス状に配置されている。
例えば、図7に示すように、有機ELパネル100は、有機EL素子により構成される複数の画素E11〜Emnを備える。有機ELパネル100を駆動する駆動装置110は、陰極駆動回路112と、陽極駆動回路113と、表示コントローラ114と、を備える。
画素E11〜Emnは、横方向に複数設けられた走査ラインS1〜Smと、走査ラインS1〜Smと直交するように複数設けられたドライブラインD1〜Dnとの交差位置に設けられている。画素E11〜Emnは、並列配置されたダイオード成分及び寄生容量(コンデンサ)成分からなる等価回路で表される。
陰極駆動回路112は、各走査ラインS1〜Smに対応する複数の走査スイッチ121〜12mを備えている。走査スイッチ121〜12mは、表示コントローラ114からの制御信号に基づいて、各走査ラインS1〜Smを選択的に走査電圧Vs又はグランド電圧(0V)に接続する。表示コントローラ114は、走査スイッチ121〜12mを切り替えることで、走査対象となる走査ラインS1〜Smにグランド電圧を印加し、走査対象とならない走査ラインS1〜Smに走査電圧Vsを印加する。陽極駆動回路113は、表示コントローラ114からの制御信号に基づき、各ドライブラインD1〜Dnに駆動電流を供給するか否かを切り替えることができる。
表示コントローラ114は、走査スイッチ121〜12mを順次オンさせて、走査ラインS1〜Smを順次走査するとともに、陽極駆動回路113を通じてドライブラインD1〜Dnに駆動電流を供給することで、画像データに基づいた文字,図形等を有機ELパネル100に表示させる。
ここで、有機EL素子からなる画素E11〜Emnは、所定のコンデンサ成分を有している。このため、ドライブラインD1〜Dnからの電流により、所定のコンデンサ成分にチャージされた後に、画素E11〜Emnを点灯させることができる。よって、チャージする時間だけ画素E11〜Emnの点灯が遅れるという問題があった。
この点を解消するべく、例えば特許文献2に記載されるように、発光させる画素E11〜Emnにあらかじめ所定のプリチャージ電圧を印加しておき、チャージに要する時間を低減するプリチャージ駆動法が知られている。
特開2007−57856号公報 特開平11−45071号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載のプリチャージ駆動法においては、横方向(走査ラインS1〜Smに沿う方向)における画素E11〜Emnの点灯率によって、画素E11〜Emnの輝度にばらつきが生じるという問題がある。
具体的には、駆動装置110は、図8(a)に示すように、プリチャージ期間T1において、一定のプリチャージ電圧Vpをチャージし、その後、定電流供給期間T2において、所定の画素E11〜Emnに定電流を供給する。このプリチャージ電圧Vpは、横方向の点灯率が100%のときの定電流供給期間T2における電圧と同等に設定されている。よって、図8(a)に示すように、横方向の点灯率が100%のとき、迅速に所望の輝度にて画素E11〜Emnが点灯する。
一方、例えば、横方向の点灯率が50%の場合であっても、駆動装置110は、図8(b)の実線で示すように、プリチャージ期間T1において、一定のプリチャージ電圧Vpをチャージする。この場合、プリチャージ電圧Vpは、図8(b)の一点鎖線で示すように、定電流供給期間T2における電圧と同等となることが理想である。しかし、実際には、プリチャージ電圧Vpは、図8(b)の実線で示すように、定電流供給期間T2における電圧より大きくなるため、各画素E11〜Emnの輝度は所望の輝度より高くなる。
以上のように、横方向における画素E11〜Emnの点灯率が低くなるにつれて画素E11〜Emnの輝度が高くなるため、画素E11〜Emnの点灯率によって、画素E11〜Emnの輝度にばらつきが生じるという問題がある。
本発明は、この問題に鑑みてなされたものであり、ドライブラインに沿う方向における画素の点灯率の変化による画素の輝度のばらつきを低減する有機ELパネル用駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の有機ELパネル用駆動装置は、互いに交差する複数の走査ライン及び複数のドライブラインと、前記各走査ライン及び前記各ドライブラインの交差位置に配置される複数の有機EL素子と、を備えたドットマトリクス型で、かつパッシブ駆動方式の有機ELパネルに用いられるとともに、前記各走査ラインの走査において点灯させる前記有機EL素子に対応する前記ドライブラインに定電流を供給する前に、基準電圧源からの基準電圧を前記ドライブラインに印加した後、プリチャージ電圧源からのプリチャージ電圧を前記基準電圧が印加されている前記ドライブラインに印加する有機ELパネル用駆動装置であって、前記各ドライブラインに印加される前記基準電圧を変化させることができる基準電圧可変部と、前記有機ELパネルに表示するための画像データに基づき、次に走査する前記走査ラインに沿って配列する前記有機EL素子のうち点灯される前記有機EL素子の数を取得し、その取得した数が少なくなるにつれて、前記基準電圧可変部を通じて、前記各ドライブラインに印加される前記基準電圧を低く設定する制御部と、を備える。
本発明によれば、ドライブラインに沿う方向における画素の点灯率の変化による画素の輝度のばらつきを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る有機ELパネル及び有機ELパネル用駆動装置を示した回路図である。 本発明の一実施形態に係る(a)は陽極電圧の変化を示したグラフであり、(b)は走査電圧の変化を示したグラフである。 本発明の一実施形態に係る表示コントローラの制御手順を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る(a)は横方向の点灯率が高い場合における陽極電圧及び走査電圧の変化を示したグラフであり、(b)は横方向の点灯率が低い場合における陽極電圧及び走査電圧の変化を示したグラフである。 プリチャージ電圧が可変である比較例に係る陽極電圧及び走査電圧の変化を示したグラフである。 本発明の一実施形態に係る陽極電圧の変化を示したグラフである。 背景技術に係る有機ELパネル及び有機ELパネル用駆動装置を示した回路図である。 背景技術に係る(a)は横方向の点灯率が高い場合における陽極電圧の変化を示したグラフであり、(b)は横方向の点灯率が低い場合における陽極電圧の変化を示したグラフである。
本発明に係る有機ELパネル用駆動装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
有機ELパネル10は、図1に示すように、上記背景技術における有機ELパネル100と同様に構成されるものであって、ドットマトリクス型で、かつパッシブ駆動方式により駆動される。有機ELパネル10は、有機EL素子からなる画素E11〜Emnがマトリクス状に配設されてなる。画素(有機EL素子)E11〜Emnは、横方向に延び、かつ縦方向に配列される複数の走査ラインS1〜Smと、走査ラインS1〜Smに直交し、かつ横方向に配列される複数のドライブラインD1〜Dnとの交差箇所に設けられている。
有機ELパネル用駆動装置50は、図1に示すように、陰極駆動回路20と、陽極駆動回路30と、制御部の一例である表示コントローラ40と、を備えている。なお、図1では、有機ELパネル用駆動装置50の各部を別個に示しているが、各部を一体的に備えるコントロールドライバーIC(Integrated Circuit)を用いても良い。
陰極駆動回路20は、各走査ラインS1〜Smに対応する複数の走査スイッチ21〜2mを備えている。走査スイッチ21〜2mは、各走査ラインS1〜Smを選択的に走査電圧源Vc又はグランドに接続する。つまり、走査スイッチ21〜2mの切り替えを通じて、走査される走査ラインS1〜Smはグランドに接続されるとともに、走査されない走査ラインS1〜Smは走査電圧源Vcに接続される。画素E11〜Emnは走査ラインS1〜Smを通じて走査電圧源Vcに接続されることで、画素E11〜Emnに走査電圧源Vcからの負の電圧−Vsが印加される。なお、負の電圧とは、ドライブラインD1〜Dnの陽極電圧Vdが、走査ラインS1〜Smの走査電圧Vsよりも低い状態を示している。
陽極駆動回路30は、定電流源Aと、各ドライブラインD1〜Dnにプリチャージ電圧Vpを印加可能なプリチャージ電圧源V1と、各ドライブラインD1〜Dnに基準電圧Vbを印加可能な基準電圧用電圧源V2と、基準電圧Vbを変化させる基準電圧可変部60と、各ドライブラインD1〜Dnを定電流源A、プリチャージ電圧源V1及び基準電圧用電圧源V2の何れかに選択的に接続させるドライブスイッチ31〜3nと、を備える。
定電流源Aは、ドライブラインD1〜Dn毎に設けられている。各定電流源Aは、第1の接点P1に電気的に接続されている。プリチャージ電圧源V1は、ドライブラインD1〜Dn毎に設けられる第2の接点P2に電気的に接続されている。基準電圧用電圧源V2は、1本の電気線L1に電気的に接続されている。また、この電気線L1には、ドライブラインD1〜Dn毎に設けられる第3の接点P3と、基準電圧可変部60とが電気的に接続されている。ドライブスイッチ31〜3nは、第1〜第3の接点P1〜P3の何れかを選択し、選択した第1〜第3の接点P1〜P3の何れかに電気的に接続される。例えば、ドライブスイッチ31〜3nが第3の接点P3に接続されたとき、電気線L1及び各ドライブラインD1〜Dnには、基準電圧用電圧源V2から基準電圧Vbが印加される。この基準電圧Vbは、基準電圧可変部60によって変更することができる。
基準電圧可変部60は、複数のツェナーダイオードZd1〜Zdnと、グランド接続線L2と、基準電圧可変スイッチ61と、を備える。
複数のツェナーダイオードZd1〜Zdnは、それぞれ異なるツェナー電圧(降伏電圧)Vzを有する。例えば、ツェナーダイオードZd1のツェナー電圧Vzは2Vに設定され、ツェナーダイオードZd2のツェナー電圧Vzは1.2Vに設定されている。各ツェナーダイオードZd1〜Zdnのアノード側はグランドに接続されている。各ツェナーダイオードZd1〜Zdnのカソード側の端子は、基準電圧可変スイッチ61に接続可能に構成されている。
グランド接続線L2は、その一端がグランドに接続され、その他端が端子P4に接続されている。
基準電圧可変スイッチ61は、電気線L1に電気的に接続されるとともに、各ツェナーダイオードZd1〜Zdnに接続される端子及びツェナーダイオードなしのグランド接続線L2の端子P4のうち何れか一つに電気的に接続される。
各ツェナーダイオードZd1〜Zdnは、基準電圧可変スイッチ61に接続されることで、電気線L1及び各ドライブラインD1〜Dnの基準電圧Vbを、自身のツェナー電圧Vzに設定する。また、基準電圧可変スイッチ61がグランド接続線L2の端子P4に接続されたとき、基準電圧Vbは0Vに設定される。
表示コントローラ40は、走査スイッチ21〜2mと、ドライブスイッチ31〜3nと、基準電圧可変スイッチ61とを切り替えることで、画素E11〜Emnの点灯制御を行う。簡単に説明すると、表示コントローラ40は、走査スイッチ21〜2mを順に、一時的に走査電圧源Vcからグランドに切り替えることで走査ラインS1〜Smを順に走査する。表示コントローラ40は、走査ラインS1〜Smの走査時に、ドライブスイッチ31〜3nの切り替えを通じてドライブラインD1〜Dnに駆動電流を供給することで、画像データに基づいた画素E11〜Emnを点灯させることで文字,図形等を有機ELパネル10に表示させる。
(表示コントローラの制御手順)
表示コントローラ40の制御手順について、図3のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートに係る処理は、走査ラインの走査毎に繰り替えし行われる。以下の説明では、走査ラインS2の走査が終了した時点から開始される。
表示コントローラ40は、走査ラインS2の走査終了後、画像データに基づいて次に走査する走査ラインS3の画素E31〜E3nの点灯数から横方向点灯率を算出する(S101)。この横方向点灯率は、「(所定の走査ラインSxにおける点灯する画素数/所定の走査ラインSxに沿う全画素数)×100(%)」により算出される。
そして、表示コントローラ40は、点灯させる画素E31〜E3nに対応するドライブスイッチ31〜3nを第3の接点P3に接続するとともに、上記ステップS101にて算出された横方向点灯率に基づき基準電圧可変スイッチ61の切り替えを通じて基準電圧Vbを設定する(S102)。表示コントローラ40は、横方向点灯率が低いほど、基準電圧可変スイッチ61をツェナー電圧Vzの低いツェナーダイオードZd1〜Zdnに接続し、横方向点灯率が最も低い範囲にある場合は基準電圧可変スイッチ61をツェナーダイオードがないグランド接続線L2に接続する。このステップS102において、表示コントローラ40は、走査スイッチ23を走査電圧源Vc及びグランドの何れかに接続してもよいし、何れにも接続されずハイインピーダンス(開放状態)にしてもよい。
次に、表示コントローラ40は、点灯させる画素E31〜E3nに対応するドライブスイッチ31〜3nを第2の接点P2に切り替えることで、プリチャージ電圧源V1からのプリチャージ電圧Vpを、次に点灯させる画素E31〜E3nに印加する(S103)。
次に、表示コントローラ40は、点灯させる画素E31〜E3nに対応するドライブスイッチ31〜3nを第1の接点P1に切り替え、かつ走査スイッチ23をグランドに接続することで、定電流源Aから定電流を点灯させる画素E31〜E3nに供給する(S104)。これにより、走査ラインS3に沿う画素E31〜E3nを所定の割合で点灯させることができる。以上により、表示コントローラ40は、走査ラインS3の走査を終了し、次に、上記同様に図3のフローチャートに沿って走査ラインS4の走査を行う。
(基準電圧Vbと輝度との関係)
次に、図2(a),(b)を参照しつつ、基準電圧Vbと画素E11〜Emnの輝度との関係について説明する。
図2(a)には、上記フローチャートの際のドライブラインD1〜Dnに印加される陽極電圧Vdの変化が示されている。陽極電圧Vdは、プリチャージ前の期間Taにおいては、選択されるツェナーダイオードZd1〜Zdn、グランド接続線L2によって基準電圧Vbが設定される。例えば、ツェナーダイオードZd1が基準電圧可変スイッチ61によって選択されたとき、陽極電圧Vd(基準電圧Vb)は、図2(a)の実線で示すように、ツェナーダイオードZd1のツェナー電圧Vzと同一の2Vに設定される。また、ツェナーダイオードZd2が基準電圧可変スイッチ61によって選択されたとき、陽極電圧Vd(基準電圧Vb)は、図2(a)の一点鎖線で示すように、ツェナーダイオードZd2のツェナー電圧Vzと同一の1.2Vに設定される。プリチャージ期間T1において、一定のプリチャージ電圧Vpが所定の画素E11〜Emnにチャージされることで陽極電圧Vdは増加していく。そして、定電流供給期間T2において、定電流が所定の画素E11〜Emnに供給される。基準電圧Vbが低く設定されることで、定電流供給期間T2における陽極電圧Vdを積分したときの面積が小さくなる。例えば、基準電圧Vbが1.2Vの場合における陽極電圧Vdを積分したときの面積は、基準電圧Vbが2Vの場合における陽極電圧Vdを積分したときの面積より面積Sだけ小さくなる。定電流供給期間T2における陽極電圧Vdを積分したときの面積によって画素E11〜Emnの輝度が決まるため、基準電圧Vbが低く設定されるほど、画素E11〜Emnの輝度が低くなる。
本願発明者は、同一の横方向点灯率の条件の下、基準電圧Vbを3Vに設定した場合(ツェナー電圧Vzが3Vのツェナーダイオードを電気線L1に接続した場合)の画素の輝度と、基準電圧Vbを0Vに設定した場合(電気線L1にグランド接続線L2を接続した場合)の画素の輝度とを比較する実験を行った。この実験においては、基準電圧Vbを3Vに設定した場合の画素の輝度は、基準電圧Vbを0Vに設定した場合の画素の輝度よりも20cd/m高くなる。よって、基準電圧Vbと画素の輝度との間には比例関係があることが証明された。
(有機ELパネル10の短絡対策)
表示コントローラ40は、図1に示すように、走査スイッチ21〜2mを走査電圧源Vcに接続するとともに、基準電圧可変スイッチ61をグランド接続線L2に接続することで、走査電圧Vsから画素E11〜Emn(有機EL素子)に対して逆バイアス電圧(自己修復電圧)Veを印加する。この逆バイアス電圧Veに伴う電流により、有機EL素子における異物を除去するとともに、有機EL素子の電極(ドライブライン及び走査ライン)間の短絡が抑制される、という効果を奏することができる。この逆バイアス電圧Veの印加は、例えば、有機ELパネル10の製造工程や有機ELパネル10の駆動時において行われる。
ここで、走査電圧Vsとプリチャージ電圧Vpとは、実際には、共通のバッテリから供給されているため、同一電圧値に設定される。例えば、図5に比較例として示すように、プリチャージ電圧Vpが横方向の点灯率に応じて変化する構成においては、プリチャージ電圧Vpの低下に伴い走査電圧Vsも低下する。このため、この比較例においては、走査電圧Vsの低下に応じて、画素E11〜Emn(有機EL素子)に印加される逆バイアス電圧Veが低下し、上記効果が十分に発揮されないおそれがある。このような状況としては、例えば、製造工程の動作確認テストや有機ELパネル10の駆動時において、有機ELパネルに横方向の点灯率が低い画像が表示されることで、プリチャージ電圧Vpが低くなることが想定される。
本実施形態では、基準電圧Vbは可変であるが、プリチャージ電圧Vpは一定に設定されている。本実施形態のように、プリチャージ電圧Vpが一定の場合、図4(a),(b)の一点鎖線に示すように、横方向の点灯率の高低に伴い設定される基準電圧Vbに関わらず、走査電圧Vsは一定となる。図4(a)においては、基準電圧Vbは2.0Vに設定されており、図4(b)においては、基準電圧Vbは0Vに設定されている。
従って、本実施形態においては、プリチャージ電圧Vpは一定であるため、画素E11〜Emn(有機EL)に印加される逆バイアス電圧Veが低下することが抑制される。よって、上記効果を十分に発揮することができる。
(有機ELパネル用駆動装置の発熱対策)
有機EL素子は、点灯制御される際、そのコンデンサ成分において充電及び放電が繰り返される。本実施形態においては、図6に示すように、ツェナー電圧Vz分だけの電圧が基準電圧Vbとして保持されるため、充放電の際の電圧差Voを基準電圧Vb(ツェナー電圧Vz)分だけ小さくすることができる。よって、有機ELパネル用駆動装置50、例えば、コントロールドライバーICにおける上記充放電に伴う発熱を低減することができる。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、特に、以下の効果を奏する。
(1)有機ELパネル用駆動装置50は、互いに交差する複数の走査ラインS1〜Sm及び複数のドライブラインD1〜Dnと、各走査ラインS1〜Sm及び各ドライブラインD1〜Dnの交差位置に配置される複数の画素(有機EL素子)E11〜Emnと、を備えたドットマトリクス型で、かつパッシブ駆動方式の有機ELパネル10に用いられる。有機ELパネル用駆動装置50は、各走査ラインS1〜Smの走査において点灯させる画素E11〜Emnに対応するドライブラインD1〜Dnに定電流を供給する前に、基準電圧源V2からの基準電圧VbをドライブラインD1〜Dnの何れかに印加した後、プリチャージ電圧源V1からのプリチャージ電圧Vpを基準電圧Vbが印加されているドライブラインD1〜Dnに印加する。有機ELパネル用駆動装置50は、各ドライブラインD1〜Dnに印加される基準電圧Vbを変化させることができる基準電圧可変部60と、有機ELパネル10に表示するための画像データに基づき、次に走査する走査ラインS1〜Smに沿って配列する画素E11〜Emnのうち点灯される予定の画素E11〜Emnの数に基づき横方向点灯率を算出し、その横方向点灯率が小さくなるにつれて、基準電圧可変部60を通じて、各ドライブラインD1〜Dnに印加される基準電圧Vbを低く設定する表示コントローラ40と、を備える。このように基準電圧Vbが低く設定されることで、画素E11〜Emnの輝度を低減することができる。これにより、画素E11〜Emnの横方向点灯率の変化による画素E11〜Emnの輝度のばらつきを低減することができる。
(2)基準電圧可変部60は、異なるツェナー電圧Vzを有する複数のツェナーダイオードZd1〜Zdnと、複数のドライブラインD1〜Dn及び複数のツェナーダイオードZd1〜Zdnのうち選択された何れか一つのツェナーダイオードの間を電気的に接続する基準電圧可変スイッチ61と、を備える。表示コントローラ40は、横方向点灯率が小さくなるにつれて、基準電圧可変スイッチ61を、複数のツェナーダイオードZd1〜Zdnのうちツェナー電圧が低いツェナーダイオードZd1〜Zdnに接続することで、基準電圧Vbを低く設定する。この構成によれば、複数のツェナーダイオードZd1〜Zdnを使用することで、簡易な構成にて基準電圧Vbを調整することができる。
さらに、表示コントローラ40は、横方向点灯率が最小範囲にあるとき、基準電圧可変スイッチ61をグランドに接続する。これにより、基準電圧Vbをより低く設定することができ、画素E11〜Emnの輝度のばらつきをいっそう低減することができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態においては、基準電圧可変部60は、3つ以上のツェナーダイオードZd1〜Zdn及びグランド接続線L2を備えていたが、このグランド接続線L2を省略してもよいし、さらにツェナーダイオードは2つであってもよい。また、基準電圧可変部60は、基準電圧可変スイッチ61、一つのツェナーダイオード及び一つのグランド接続線から構成されてもよい。
また、基準電圧可変部60は、基準電圧Vbを変更可能な構成であれば、上記実施形態の回路構成に限らない。例えば、ツェナーダイオードZd1〜Zdnに代えて直列接続される抵抗及びダイオードを設けてもよい。これにより、上記実施形態と同様に、基準電圧Vbを設定できる。また、直列接続される抵抗及びダイオードとツェナーダイオードとを併用してもよい。
さらに、基準電圧可変部は、定電流源Aからの電圧を昇圧又は降圧するコンバータであってもよい。
上記実施形態においては、表示コントローラ40は、横方向点灯率を算出していたが、横方向点灯率を算出することなく、画像データに基づいて次に走査する走査ラインS1〜Smの画素E11〜Emnの点灯数に基づき基準電圧Vbを設定してもよい。
上記実施形態においては、表示コントローラ40は、逆バイアス電圧Veを印加することで、有機EL素子における異物を除去するとともに、有機EL素子の電極間の短絡を抑制していたが、逆バイアス電圧Veを印加しない構成であってもよい。
10…有機ELパネル
20…陰極駆動回路
21〜2m…走査スイッチ
30…陽極駆動回路
31〜3n…ドライブスイッチ
40…表示コントローラ(制御部)
50…有機ELパネル用駆動装置
60…基準電圧可変部
61…基準電圧可変スイッチ
E11〜Emn…画素(有機EL素子)

Claims (2)

  1. 互いに交差する複数の走査ライン及び複数のドライブラインと、前記各走査ライン及び前記各ドライブラインの交差位置に配置される複数の有機EL素子と、を備えたドットマトリクス型で、かつパッシブ駆動方式の有機ELパネルに用いられるとともに、前記各走査ラインの走査において点灯させる前記有機EL素子に対応する前記ドライブラインに定電流を供給する前に、基準電圧源からの基準電圧を前記ドライブラインに印加した後、プリチャージ電圧源からのプリチャージ電圧を前記基準電圧が印加されている前記ドライブラインに印加する有機ELパネル用駆動装置であって、
    前記各ドライブラインに印加される前記基準電圧を変化させることができる基準電圧可変部と、
    前記有機ELパネルに表示するための画像データに基づき、次に走査する前記走査ラインに沿って配列する前記有機EL素子のうち点灯される前記有機EL素子の数を取得し、その取得した数が少なくなるにつれて、前記基準電圧可変部を通じて、前記各ドライブラインに印加される前記基準電圧を低く設定する制御部と、を備えた、
    ことを特徴とする有機ELパネル用駆動装置。
  2. 前記基準電圧可変部は、
    異なるツェナー電圧を有する複数のツェナーダイオードと、
    前記複数のドライブラインと前記複数のツェナーダイオードのうち選択された何れか一つのツェナーダイオードとの間を電気的に接続する基準電圧可変スイッチと、を備え、
    前記制御部は、前記取得される前記有機EL素子の数が少なくなるにつれて、前記基準電圧可変スイッチを、前記複数のツェナーダイオードのうち前記ツェナー電圧が低いツェナーダイオードに接続することで、前記基準電圧を低く設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の有機ELパネル用駆動装置。
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