JP2017067181A - 配管接続部と配管接続工法 - Google Patents

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儀秋 関根
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Abstract

【課題】確実に水漏れ防止ができ、点検が不要で、強度も高い樹脂製の配管接続部を提供する。【解決手段】樹脂製配管14の端部が管継ぎ手16に嵌め込まれて接着剤30により接続されている。樹脂製配管14にはリング32が被せられている。このリング32は、樹脂製配管14の外周面に密着する内径を有する本体部34と、管継ぎ手の端部を包囲する内径を有する延長部36と、管継ぎ手の端面24に衝突する段部38を備える。本体部34は、管継ぎ手16から露出している樹脂製配管14の外周面に塗布された接着剤30を覆う。段部38と管継ぎ手の端面24及び、延長部36の内面と管継ぎ手の端部22の外周面の間に接着剤30が満たされている。【選択図】図1

Description

本発明は、建物内部の排水設備で使用される樹脂製配管の接続部の漏水を防止する、配管接続部と配管接続工法に関する。
建物内部の排水設備は、浴室、トイレ、洗面台、キッチン等に接続された配管を複雑につなぎ合わせて構成される。排水管には樹脂製配管が使用される。各配管は、様々な形状の管継ぎ手により相互に接続されて、床下の下水管に導かれる。配管は管継ぎ手に嵌め込まれて接着剤で接着固定されてつなぎ合わされる(特許文献1)。
特開2013−11088号公報 特開2006−17522 号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
配管の端部を管継ぎ手に嵌め込んで接着剤を使用して隙間を埋めるように接着することで、水漏れの無い接続ができる。しかしながら、例えば、接着剤が十分に接続部の隙間に満たされていないと水漏れが生じるおそれがある。そこで、排水管の完工後には、全ての配管の開口部を塞いでから空気圧や水圧をかけて検査をする技術が開発されている(特許文献2)。
この検査により、信頼性の高い排水管の工事ができるが、検査のための準備作業はかなり煩雑である。しかも、きわめて微少な水漏れ箇所は、検査をしても見逃されることがある。実際には完璧な検査が要求されるが、より的確で簡便な検査方法は開発されていない。また、水圧をかけて水漏れがあると判断されると、配管の接続箇所全てを目視により見直して、該当箇所を見つけ出す作業が必要になる。継ぎ手部分に手を触れて水漏れをの有無を点検することもある。配管は建物の床や壁の内部に埋め込まれるから、床や壁等の施工前に検査が必要である。即ち、水漏れ検査を先行させるために建物の工事の進行を遅らせてしまうおそれがある。また、既存の建物の排水管の水漏れ検査をした場合には、壁や床を壊さなければならないこともある。
本発明は、簡単部品を追加して一定の作業をすることで、煩雑な水漏れ検査を不要にし、接続部を目視により点検をするだけで確実に水漏れ防止を図ることができる、配管接続部と配管接続工法を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
樹脂製配管の端部を管継ぎ手に嵌め込んで接着剤により接続する工法において、
前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有するリングを、予め前記樹脂製配管の端部に装着しておき、
前記樹脂製配管の外周面と前記管継ぎ手の内周面を接着する接着剤を、前記樹脂製配管と前記管継ぎ手の一方または双方に塗布した後に、前記樹脂製配管の端部を前記管継ぎ手に嵌め込む工程と、
前記管継ぎ手から露出している樹脂製配管の外周面に塗布された接着剤を覆うように、前記リングを移動させて、押し流された前記接着剤が前記管継ぎ手の端面に達し、かつ、前記リングの端面を前記管継ぎ手の端部に衝突させるように前記リングを配置して、
前記接着剤を固化させることを特徴とする配管接続工法。
<構成2>
前記リングは、
前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有する本体部と、前記管継ぎ手の端部を包囲する内径を有する延長部と、前記管継ぎ手の端部に衝突する段部を備えたことを特徴とする構成1に記載の配管接続工法。
<構成3>
前記リングを移動させて、押し流された前記接着剤が前記管継ぎ手の端面に達し、この端面全体を覆い、かつ、前記段部を前記管継ぎ手の端部に衝突させて、押し出された接着剤が、前記リングの延長部と管継ぎ手の端部外周面との間に満たされるように前記リングを配置して、前記接着剤を固化させることを特徴とする構成2に記載の配管接続工法。
<構成4>
樹脂製配管の端部が管継ぎ手に嵌め込まれて接着剤により接続されており、
前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有するリングが設けられ、
このリングは、前記管継ぎ手から露出している樹脂製配管の外周面に塗布された接着剤を覆い、このリングの端面が前記管継ぎ手の端部に衝突しており、前記リングの端面と前記管継ぎ手の端面に前記接着剤が満たされていることを特徴とする配管接続部。
<構成5>
樹脂製配管の端部が管継ぎ手に嵌め込まれて接着剤により接続されており、
前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有するリングが設けられ、
前記リングは、
前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有する本体部と、前記管継ぎ手の端部を包囲する内径を有する延長部と、前記本体部と前記延長部との境界の内径の変化する部分に、前記管継ぎ手の端部に衝突する段部を備え、
前記本体部は、前記管継ぎ手から露出している樹脂製配管の外周面に塗布された接着剤を覆い、前記段部は、前記管継ぎ手の端部に衝突しており、前記段部と前記管継ぎ手の端面及び、前記延長部の内面と前記管継ぎ手の端部外周面の間に、前記接着剤が満たされていることを特徴とする配管接続部。
<構成6>
前記管継ぎ手は透明樹脂により構成され、前記樹脂製配管の外周面と前記管継ぎ手の内面の間に塗布された接着剤と、前記リングとは、それぞれ異なる色に着色されていることを特徴とする構成4または5に記載の配管接続部。
<構成7>
前記リングは、前記管継ぎ手と前記樹脂製配管の色とは異なる色に着色されていることを特徴とする構成4または5に記載の配管接続部。
<構成8>
前記管継ぎ手に嵌め込まれた樹脂製配管の端部の長さよりも、前記リングの前記延長部の長さを短くして、前記透明の管継ぎ手を通して、前記接着剤の色が見えるように構成したことを特徴とする構成7に記載の配管接続部。
<構成9>
前記管継ぎ手と前記リングは透明樹脂により構成され、前記樹脂製配管の外周面と前記管継ぎ手の内面の間に塗布された接着剤と、前記リングと前記樹脂製配管の間に塗布された接着剤とが、それぞれ異なる色に着色されていることを特徴とする構成4または5に記載の配管接続部。
<構成1の効果>
樹脂製配管と管継ぎ手とを接続した後に、樹脂製配管に塗布した接着剤を押し流すようにリングを移動させると、接着剤の相当部分が管継ぎ手の端面を覆う。リングは自由に回転できるから、管継ぎ手とこれに嵌め込まれた樹脂製配管の端部との隙間を確実に接着剤で埋めて固化する。接着剤が接続部各部に広く行き渡るから、水漏れを完全に防止できる。
<構成2の効果>
リングの延長部と管継ぎ手の端部外周面との間に、接着剤が押し出されて、両者を固定し接着剤の壁を作る。これにより、確実に水漏れを防止するとともに、接続部を機械的に補強することができる。
<構成3の効果>
リングの本体部と延長部を有効に機能させて、水漏れ防止と接続部の機械的な補強を実現できる。
<構成6の効果>
リングが他の部分と区別できる色に着色されているので、施工状態を外観で確認できる。
<構成7の効果>
管継ぎ手が透明樹脂製で、樹脂製配管と管継ぎ手を接続した接着剤とリングとがそれぞれ異なる色に着色されていると、外観から両者が所定の位置関係で施工されたことがはっきりと目視できる。
<構成8の効果>
リングの前記延長部の長さを短くしておけば、透明の管継ぎ手を通して接着剤が確実に塗布されているかどうかを外観から確認できる。
<構成9の効果>
管継ぎ手とリングとが透明樹脂製で、樹脂製配管と管継ぎ手を接続した接着剤と、リングと樹脂製配管を接着した接着剤がそれぞれ異なる色に着色されていると、外観から必要な場所に確実に接着剤が塗布されて施工されたことがはっきりと目視できる。
本発明の実施例1の、工程順の配管接続部縦断面図である。 工程順の配管接続部外観斜視図である。 上記の配管接続部の接着剤の作用を説明する部分拡大縦断面図である。 水漏れ検査方法の一例を示す説明図である。 水漏れ検査方法の追加の説明図である。 実施例2の配管接続部の主要部縦断面図である。 実施例3の配管接続部の主要部縦断面図である。 実施例4の配管接続部の外観斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1の、工程順の配管接続部縦断面図である。図2は工程順の配管接続部外観斜視図である。
この工法は、樹脂製配管14の端部を管継ぎ手16に嵌め込んで接着剤30により接続する工法に採用される。これは建物の排水設備に標準的に採用されている工法で、最大でも直径100mm程度の塩化ビニルパイプを多数接続して構成される。
現在広く採用されている建物の排水設備は、特許文献2に記載されているような樹脂製配管を管継ぎ手により接続する工法が標準的なものである。図1に示したような樹脂製配管14の外径と管継ぎ手16の内径は、高い精度で加工されているため、両者に万遍なく接着剤30を塗布して嵌め合わせれば、通常は水漏れの心配は無い。しかしながら、樹脂製配管14と管継ぎ手16との嵌め合わせが緩くて、接着剤30が万遍なく塗布されていないと、水漏れが生じる。
樹脂製配管14に接着剤30を塗布してから、樹脂製配管14の端部を回しながら管継ぎ手16にしっかりと嵌め込めば、水漏れはほとんど防止できるが、樹脂製配管14の他端が既に固定されていると、これを回すことができない。T分岐構造の管継ぎ手16の場合には、管継ぎ手16の方も回すことができないことがある。従って、注意深く樹脂製配管14の全外周に接着剤30を塗布し、十分な力で樹脂製配管14と管継ぎ手16とを嵌め合わせなければならない。これを怠ると水漏れが生じる。建物完成後や建物の施主への引き渡し後に水漏れが発見されると重大な問題が生じる。従って、排水管40工事終了直後に検査をすることが必須になっている。
図4は、水漏れ検査方法の一例を示す説明図で、図5はその方法の説明図である。
特許文献2でも紹介されているが、図4に示すように、排水管40の最下部に止水栓44を装着して、ポンプ42からチューブ46を通じて止水栓44に空気を注入して、止水栓44を膨らます。
図5に示すように、建物の内部では、洗面所、トイレ、浴室、キッチン等からの配管が相互に接続されている。これらの上部の口から水が溢れないように準備をして、排水管40の最上部の注入口50から水48を流し込む。その後、排水管40の各接続部を目視により点検して、水漏れの有無を確認する。水漏れを発見したら、その部分を修理して点検を終える。しかしながら、この点検作業は、準備作業にも水漏れ確認作業にも非常に手数と時間がかかる。
そこで、図1に示すように、この実施例では、従来の配管接続部に対して、樹脂製配管14の外周面に密着する内径を有するリング32を追加する。樹脂製配管14の外径の寸法精度が高いので、樹脂製配管14の外周面に密着する内径のリング32を製造するのは容易である。このリング32を、接続工事前に予め前記樹脂製配管14の端部に装着しておく。なお、密着するというのは、ほとんど隙間を生じない状態で装着されることをいう。しかし、後で説明するように、リング32は、樹脂製配管14に装着された状態で自由に図2の矢印Aの方向に回転するように設計しておくことが好ましい。実際には少しだけ回ればよい。一方向でも両方向でも構わない。それで接着剤を接続部全体に広げる効果がある。
この実施例では、図1に示すように、リング32は、樹脂製配管14の外周面に密着する内径を有する本体部34と、管継ぎ手16の端部を包囲する内径を有する延長部36と、段部38(本体部34と延長部36との境界の内径の変化する部分)を備える。段部38は、管継ぎ手16の端部に衝突するような面を有する。管継ぎ手16の端部の外径は、メーカーによって若干の差があるので、延長部36の内径は少しゆとりをもたせて構わない。従って、延長部36が管継ぎ手16の端部を包囲したときに、両者の間に若干隙間が生じても構わない。
ここで、図1(a)に示すように、樹脂製配管14の外周面と管継ぎ手16の内周面を接着するための接着剤30を、両者に塗布する。樹脂製配管14と管継ぎ手16の一方または双方に塗布するとよい。その後、図1(b)に示すように、樹脂製配管14の端部を管継ぎ手16の端部に嵌め込む。
次に、図1(b)に示すように、管継ぎ手16から露出している樹脂製配管14の外周面に、新たに接着剤30を塗布する。なお、既に塗布した接着剤30が樹脂製配管14の外周面に十分に残っていればそれでよい。そして、リング32がその接着剤30を覆うように、リング32を管継ぎ手16の端部方向に移動させる。このとき、リング32は樹脂製配管14の外周上で自由に回転するから、これにより接着剤30を樹脂製配管14の外周に万遍なく塗布できる。
リング32により管継ぎ手16の端部方向に押し流された接着剤30は、管継ぎ手16の端面24に達する。そして、リング32の段部38を管継ぎ手16の端面24に衝突させる。この状態でリング32を回転させると、接着剤30が、管継ぎ手16の端面24の全体を覆う。また、この部分から押し出された接着剤30が、リング32の延長部36と管継ぎ手16の端部外周面との間に満たされる。
以上のようにして、接着剤30により管継ぎ手16とこれに嵌め込まれた樹脂製配管14の隙間を埋めて、接着剤30を固化する。これにより、水漏れを確実に防止することができる。リング32は接着前に自由に回転させることができるから、接着剤30の塗り残しが生じないので、高い信頼性を確保できる。例えば、リング32の色を樹脂製配管14や管継ぎ手16の色と異なる色に着色しておけば、一見してリング32を正しい位置に施工済みかどうかを確認できる。これにより点検もきわめて容易になる。
また、この工法では、例えば、予めリング32を被せる部分まで樹脂製配管14の外周面に広く接着剤30を塗布しておき、樹脂製配管14の端部を管継ぎ手16に嵌め込んだ後、既に塗布された接着剤30を覆うようにリング32を移動させて、リング32内面の段部38を管継ぎ手16の端面24に衝突させるようにすればよい。
また、あるいは、始めに適量の接着剤30を樹脂製配管14と管継ぎ手16の一方または双方に塗布して、樹脂製配管14の端部を管継ぎ手16に嵌め込んでしまう。その後、新たに管継ぎ手16から露出している樹脂製配管14の外周面や管継ぎ手の端部に接着剤30を塗布して、リング32を被せるように移動させてもよい。なお、リング32の内径を樹脂製配管14に密着するように設定しておくと、リング32の移動や回転は容易でも、摩擦力で、重力により滑り落ちることがない。従って、施工前や施工後の接着剤が固化する前にリング32を所定の位置に支持するような細工をしなくてもよいという効果がある。
図3は、上記の配管接続部12の接着剤の作用を説明する部分拡大縦断面図である。
始めに、図3(a)に示すように、従来工法どおり、管継ぎ手16の端部内面と樹脂製配管14の端部外面に必要量の接着剤30を塗布する。そして、樹脂製配管14の端部を管継ぎ手16に嵌め込むと、図3(b)に示すように、接着剤30は管継ぎ手16の端面と樹脂製配管14の端面にわずかにはみ出して固まる。樹脂製配管14の外径は規格化されており、樹脂製配管14の外径と管継ぎ手16の内径は高精度に嵌め合わされる。従って、両者の隙間は微少である。
このため、嵌め合わせ前に塗布した接着剤は薄く広がり、樹脂製配管14や管継ぎ手16の端面側に押し流される。接着剤30の量が多すぎると、外面にはみ出した接着剤は外観を悪くする。また、管内部にはみ出した接着剤は水の流れを悪くする恐れがある。適量の接着剤を使用して、十分に管の接合部に押し広げるには、熟練が必要である。即ち、施工ミスにより接着剤の不足が生じる場合もある。樹脂製配管14と管継ぎ手16が固く嵌め合わされていると、接着剤が不足していてもその時点では水漏れは生じない。しかし、熱伸縮や経年変化により嵌め合わせが緩むと水漏れが生じる。このような施工不良箇所を、上記のような検査方法で発見するのは容易でない。
一方、図3(c)に示すように、樹脂製配管14の外周面に接着剤30を塗布してから、この接着剤30を覆うようにリング32を移動させると、接着剤30は大部分、管継ぎ手16の端面24に向かって押し流される。図3(d)に示すように、リング32の段部38が管継ぎ手16の端面24に突き当たったとき、リング32を回転させると、接着剤30は管継ぎ手16の端面24で押し広げられて、樹脂製配管14の端部と管継ぎ手16の端部の接合部の隙間にも押し込まれる。
オーバーフローした接着剤30は、リング32の延長部36と管継ぎ手16の端部外面の間に押し出されるが、接着剤30の量が適量であれば、管継ぎ手16の外側にまで押し出されず、図3(d)に示すように外観を悪くすることもない。また、樹脂製配管14の端部と管継ぎ手16の端部の接着を補強できるので、図3(a)の状態で塗布する接着剤30の量も少なめにでき、管継ぎ手16の内面に押し出される接着剤30の量も抑制できる。
図6は、実施例2の配管接続部12の主要部縦断面図である。
この図に示したリング32は、単純なリング状のものである。ここで、図6(a)に示すように、樹脂製配管14の外周面に接着剤30を塗布して、この接着剤30を覆うようにリング32を移動させると、このリング32の端面が管継ぎ手16の端面24に衝突する。そのとき、リング32を回転させると、リング32の端面と管継ぎ手16の端面24の間に、接着剤30が万遍なく満たされる。これにより、樹脂製配管14と管継ぎ手16との接続部の水漏れを確実に阻止することができる。この実施例では、上記の実施例1ほどの補強効果はないが、部品を簡素化して接続部の信頼性を向上させる効果がある。
図7は、実施例3の配管接続部12の主要部縦断面図である。
この実施例のリング32は、実施例1で説明したリング32の本体部34の内面にオーリング52を嵌め込み、延長部36の内面にオーリング53を嵌め込んだものである。この場合には、オーリング52とオーリング53とで水漏れを阻止するので、接着剤は不要である。しかし、管継ぎ手16の端面に図3(b)のような状態で接着剤が残っていると、リング32を回転させることで、管継ぎ手16の端面24に、接着剤30を万遍なく塗布して、樹脂製配管14と管継ぎ手16との接着を確実にすることができる。
図8は、実施例4の配管接続部12の外観斜視図である。
この実施例では、管継ぎ手16を透明樹脂により構成する。透明な管継ぎ手16は、従来から使用されており、樹脂製配管14と管継ぎ手16の接続状態を外観で確認することができるので有効である。このとき、図8(a)に示すように、樹脂製配管14の外周面と管継ぎ手16の内面に第1の色の接着剤54を塗布して接着する。例えば、青色の接着剤を使用するとよい。
その後、実施例1で説明した要領でリング32を移動させるが、この実施例では、リング32も透明樹脂により構成する。そして、第1の色の接着剤54とは異なる第2の色の接着剤56を使用して、リング32を接着する。例えば、この接着剤の色を赤色に着色しておく。こうすると、管継ぎ手16が透明だから、図8(b)の施工完了状態で、第1の色の接着剤54が十分に塗布されているかを確認できる。さらに、リング32が透明だから、第2の色の接着剤56が管継ぎ手16の端面に十分な量だけ塗りつけられているかを外観で確認できる。しかも、第2の色の接着剤56がリング32の延長部36まで押し出されているかを確認すると、第2の色の接着剤56の量が十分であることも確認できる。
なお、図8(b)に示すように、管継ぎ手16に嵌め込まれた樹脂製配管14の端部の長さよりも、リング32の延長部36の長さを短くしておく。こうすれば、透明の管継ぎ手16を通して、第1の色の接着剤54の塗布状態を確認し、さらに、透明のリング32を通して、第2の色の接着剤56の塗布状態を確認することができる。
また、この実施例では、リング32を透明なものにした。しかしながら、例えば、リング32を不透明な樹脂製のものにしても、図8(b)の状態で、第1の色の接着剤54の塗布状態を確認し、さらに、リング32の固定位置を確認できる。これにより、リング32の取付け忘れを確認できる。このときは、第1の色の接着剤54とリング32とは、それぞれ異なる色に着色されていることが好ましい。
以上説明したいずれの実施例も、樹脂製配管14の端部と管継ぎ手16の端部の接合部からの水漏れを、簡単に確実に防止することができる。接着剤30がリング32の延長部36まで押し出されていることを目視により確認できれば、管継ぎ手16の端面に接着剤30が十分な量だけ塗りつけられていると判断できる。即ち、樹脂製配管14外周面に密着し自由に回転させることができるリング32を設け、接着剤を管継ぎ手16の端面に塗りつけることで、容易に確実に水漏れを防止できる。
万一、樹脂製配管14と管継ぎ手16の嵌め合わせや接着剤不足による水漏れのおそれがあっても、リングで接着剤を十分に塗りつけることで、水漏れを確実に阻止できる。従って、水圧や空気圧を利用した検査が不要になるという効果がある。しかも、リングが所定の位置に取付けられているかどうかを確認するだけで、施工状態を外観で容易に確認点検できるという効果がある。さらに、リング32の本体部34と延長部36とで樹脂製配管14と管継ぎ手16の接合部を覆い、接着剤30で固定すれば、この部分の機械的強度が飛躍的に向上して、耐震性が増すといった効果もある。
12 配管接続部
14 樹脂製配管
16 管継ぎ手
24 管継ぎ手の端面
30 接着剤
32 リング
34 本体部
36 延長部
38 段部
40 排水管
42 ポンプ
44 止水栓
46 チューブ
48 水
50 注入口
52 オーリング
53 オーリング
54 第1の色の接着剤
56 第2の色の接着剤

Claims (9)

  1. 樹脂製配管の端部を管継ぎ手に嵌め込んで接着剤により接続する工法において、
    前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有するリングを、予め前記樹脂製配管の端部に装着しておき、
    前記樹脂製配管の外周面と前記管継ぎ手の内周面を接着する接着剤を、前記樹脂製配管と前記管継ぎ手の一方または双方に塗布した後に、前記樹脂製配管の端部を前記管継ぎ手に嵌め込む工程と、
    前記管継ぎ手から露出している樹脂製配管の外周面に塗布された接着剤を覆うように、前記リングを移動させて、押し流された前記接着剤が前記管継ぎ手の端面に達し、かつ、前記リングの端面を前記管継ぎ手の端部に衝突させるように前記リングを配置して、
    前記接着剤を固化させることを特徴とする配管接続工法。
  2. 前記リングは、
    前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有する本体部と、前記管継ぎ手の端部を包囲する内径を有する延長部と、前記管継ぎ手の端部に衝突する段部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の配管接続工法。
  3. 前記リングを移動させて、押し流された前記接着剤が前記管継ぎ手の端面に達し、この端面全体を覆い、かつ、前記段部を前記管継ぎ手の端部に衝突させて、押し出された接着剤が、前記リングの延長部と管継ぎ手の端部外周面との間に満たされるように前記リングを配置して、前記接着剤を固化させることを特徴とする請求項2に記載の配管接続工法。
  4. 樹脂製配管の端部が管継ぎ手に嵌め込まれて接着剤により接続されており、
    前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有するリングが設けられ、
    このリングは、前記管継ぎ手から露出している樹脂製配管の外周面に塗布された接着剤を覆い、このリングの端面が前記管継ぎ手の端部に衝突しており、前記リングの端面と前記管継ぎ手の端面に前記接着剤が満たされていることを特徴とする配管接続部。
  5. 樹脂製配管の端部が管継ぎ手に嵌め込まれて接着剤により接続されており、
    前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有するリングが設けられ、
    前記リングは、
    前記樹脂製配管の外周面に密着する内径を有する本体部と、前記管継ぎ手の端部を包囲する内径を有する延長部と、前記本体部と前記延長部との境界の内径の変化する部分に、前記管継ぎ手の端部に衝突する段部を備え、
    前記本体部は、前記管継ぎ手から露出している樹脂製配管の外周面に塗布された接着剤を覆い、前記段部は、前記管継ぎ手の端部に衝突しており、前記段部と前記管継ぎ手の端面及び、前記延長部の内面と前記管継ぎ手の端部外周面の間に、前記接着剤が満たされていることを特徴とする配管接続部。
  6. 前記リングは、前記管継ぎ手と前記樹脂製配管の色とは異なる色に着色されていることを特徴とする請求項4または5に記載の配管接続部。
  7. 前記管継ぎ手は透明樹脂により構成され、前記樹脂製配管の外周面と前記管継ぎ手の内面の間に塗布された接着剤と、前記リングとは、それぞれ異なる色に着色されていることを特徴とする請求項4または5に記載の配管接続部。
  8. 前記管継ぎ手に嵌め込まれた樹脂製配管の端部の長さよりも、前記リングの前記延長部の長さを短くして、前記透明の管継ぎ手を通して、前記接着剤の色が見えるように構成したことを特徴とする請求項7に記載の配管接続部。
  9. 前記管継ぎ手と前記リングは透明樹脂により構成され、前記樹脂製配管の外周面と前記管継ぎ手の内面の間に塗布された接着剤と、前記リングと前記樹脂製配管の間に塗布された接着剤とが、それぞれ異なる色に着色されていることを特徴とする請求項4または5に記載の配管接続部。
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