JP2017067124A - ダストシール - Google Patents

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健 渡邉
前田 敏行
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Abstract

【課題】シールリップの耐久性を向上させることを可能とするダストシールを提供する。【解決手段】ハウジングに設けられる軸孔の内周面に固定される補強環60と、補強環60に固定され、かつ軸の外周面に対して摺動自在かつ可撓性を有するシールリップ72を備えるシール本体70と、シールリップ72の外周面を径方向内側に押圧する金属バネ80と、を備えると共に、シールリップ72は、弾性体製のシールリップ本体72aと、シールリップ本体72aの外周面を覆うように設けられ、かつシールリップ本体72aよりも硬度の高い保護部材72bと、を備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、相対的に移動する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、異物の侵入を抑制するダストシールに関する。
油圧シリンダなどの各種機器においては、外部から機器内部への異物の侵入を抑制するためにダストシールが設けられている。一般的に、ダストシールには、軸の外周表面に摺動自在に接触するシールリップが設けられている。また、シールリップはゴムやウレタンなどの弾性体により構成されている。このように構成されるダストシールにおいては、経時的にシールリップに塑性変形(へたり)が生じて、シール性が低下してしまう問題がある。そこで、シールリップの外周面を径方向内側に向けて押圧する押圧部材が設けられる技術が知られている。このような技術によれば、シールリップ自体にへたりが生じても、押圧部材によって、シールリップが径方向内側に押圧されるため、シール性をある程度維持させることが可能となる。
しかしながら、高温環境下など、過酷な条件下においては、上記のような技術であっても、シールリップによるシール性を維持させることは難しい。例えば、以下の仮想技術1,2について、へたり対策の評価を行った。図8は仮想技術1に係るダストシールの模式的断面図の一部である。仮想技術1に係るダストシール200は、補強環210と、補強環210に一体成形される弾性体製のシール本体220とを備えている。そして、シール本体220は、シールリップ221と、シールリップ221の外周面側に設けられる環状溝222とを備えている。また、環状溝222には、シールリップ221の外周面を径方向内側に向けて押圧する押圧部材であるゴム製のOリング230が装着されている。このOリング230は、ウレタンなどに比べてへたりが生じ難いNBRやH−NBRなどのゴム材料により構成されている。このように構成される仮想技術1に係るダストシール200を不図示の軸に装着させた状態で、温度120℃の環境下で350時間放置した結果、図中、点線に示すように変形してしまった。この原因は、Oリングによる押圧力によって、シールリップ221の先端の軸の外周面に対する接触圧力が増加して、塑性変形が促進してしまったものと考えられる。
図9は仮想技術2に係るダストシールの模式的断面図の一部である。仮想技術2に係るダストシール300は、補強環310と、補強環310に一体成形される弾性体製のシール本体320とを備えている。そして、シール本体320は、シールリップ321と、シールリップ321の外周面側に設けられる環状溝322とを備えている。また、環状溝322には、シールリップ321の外周面を径方向内側に向けて押圧する押圧部材である金属バネ330が装着されている。このように構成される仮想技術2に係るダストシール300を不図示の軸に装着させた状態で、温度120℃の環境下で500時間放置した結果、図中、点線に示すように変形してしまった。この原因は、金属バネ330の先端が、シールリップ321の外周面から内部に食い込んでしまったことによるものである。これにより、シールリップ321による軸の外周表面に対する押圧力が不十分になってしまっていた。
以上のことから、押圧部材を工夫するだけでは、高温環境下において、シールリップによるシール性を長期に亘り維持させることが難しく、シールリップの耐久性が不十分であることが分かる。
特開2002−22026号公報 特開2015−38379号公報
本発明の目的は、シールリップの耐久性を向上させることを可能とするダストシールを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のダストシールは、
相対的に移動する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、異物の侵入を抑制するダストシールであって、
前記ハウジングに設けられる軸孔の内周面に固定される補強環と、
該補強環に固定され、かつ前記軸の外周面に対して摺動自在かつ可撓性を有するシールリップを備えるシール本体と、
前記シールリップの外周面を径方向内側に押圧する環状の押圧部材と、
を備えると共に、
前記シールリップは、
弾性体製のシールリップ本体と、
該シールリップ本体の外周面を覆うように設けられ、かつ該シールリップ本体よりも硬度の高い保護部材と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シールリップ本体の外周面側は、シールリップ本体よりも硬度の高い保護部材により覆われている。これにより、押圧部材の押圧力によるシールリップの変形が抑制されるため、シールリップの塑性変形(へたり)が促進されてしまうことが抑制される。また、シールリップ本体は弾性体により構成されており、シールリップは可撓性を有するため、軸偏心が生じてもシール性は維持される。
前記保護部材は、前記シールリップ本体の内周面も覆うように設けられ、かつ前記軸の外周面に対して摺動自在に設けられているとよい。
これにより、シールリップの塑性変形が効果的に抑制され、また、シールリップ先端の摩耗も抑制される。
前記押圧部材は金属バネであり、
該金属バネの先端が前記保護部材に接触する位置に、前記保護部材が設けられているとよい。
これにより、金属バネの先端がシールリップに食い込んでしまうことが抑制される。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、シールリップの耐久性を向上させることができる。
図1は油圧シリンダの一部破断斜視図である。 図2は本発明の実施例1に係るシーリングシステムの模式的断面図である。 図3は本発明の実施例1に係るダストシールの平面図の一部である。 図4は本発明の実施例1に係るダストシールの模式的断面図である。 図5は本発明の実施例1に係る金属バネの中間製品の平面図である。 図6は本発明の実施例1に係る金属バネの平面図である。 図7は本発明の実施例2に係るダストシールの模式的断面図の一部である。 図8は仮想技術1に係るダストシールの模式的断面図の一部である。 図9は仮想技術2に係るダストシールの模式的断面図の一部である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1〜図6を参照して、本発明の実施例1に係るダストシールについて説明する。なお、本実施例においては、ダストシールが油圧シリンダに適用される場合を例にして説明する。
<油圧シリンダ>
図1を参照して、本実施例に係るダストシールが備えられる油圧シリンダ全体の構成等について説明する。図1は油圧シリンダの一部破断斜視図である。
油圧シリンダ100は、ピストン120が固定されている軸としてのピストンロッド110と、ハウジングとしてのシリンダ130とを備えている。ピストンロッド110とシリンダ130は相対的に往復移動するように構成されている。より具体的には、シリンダ130に設けられている2か所のポート134,135を介して各々油圧を制御する(図中矢印P方向への油圧を制御する)ことで、ピストン120及びピストンロッド110をシリンダ130に対して往復移動させることができる。
この油圧シリンダ100には、ピストンロッド110とシリンダ130との間の環状隙間を封止する第1シーリングシステムS10と、ピストン120とシリンダ130との間の環状隙間を封止する第2シーリングシステムS20とが設けられている。第1シーリングシステムS10によって、油圧シリンダ100の内部と外部との間を封止し、第2シーリングシステムS20によって、油圧シリンダ100の内部において2つの密閉領域を隔てている。
そして、第1シーリングシステムS10は、主として流体圧力(ここでは油圧)を緩衝する緩衝部S11と、主として油圧シリンダ100の内部の密封対象流体(ここでは油)の外部への漏れを抑制(防止)するメインシール部S12と、主としてダストなどの異物の侵入を抑制(防止)するダストシール部S13とから構成されている。
<第1シーリングシステム>
特に、図2を参照して、第1シーリングシステムS10について、より詳細に説明する。図2は本発明の実施例1に係るシーリングシステムの模式的断面図である。シリンダ130の軸孔の内周面には、第1環状溝131と、この第1環状溝131よりも大気側Aに備えられる第2環状溝132と、更に大気側Aに備えられる環状の切欠133が設けられ
ている。そして、第1環状溝131に緩衝部S11が設けられ、第2環状溝132にメインシール部S12が設けられ、環状の切欠133にダストシール部S13が設けられる。
緩衝部S11はバッファリング10とバックアップリング20とから構成される。メインシール部S12は、パッキン30と、バックアップリング40とから構成される。本実施例では、パッキン30として、断面がU字形状のゴム状弾性体製のUパッキンを採用している。このパッキン30の大気側Aに、樹脂製のバックアップリング40が設けられている。これにより、パッキン30の内周端縁がピストンロッド110とシリンダ130との間の微小な環状隙間にはみ出してしまうことが抑制される。ダストシール部S13は、ダストシール50によって構成される。
以上のような構成により、パッキン30よりも密封対象流体側Oにバッファリング10が配置されることで、パッキン30に対する流体圧力(油圧)を緩衝することができる。また、パッキン30よりも大気側Aにダストシール50が配置されることで、外部からの異物(埃や塵など)がパッキン30側に侵入してしまうことを抑制できる。以上のことから、パッキン30の耐久性を高めることが可能となる。
<ダストシール>
特に、図3〜図6を参照して、本実施例に係るダストシールについて、より詳細に説明する。図3は本発明の実施例1に係るダストシールの平面図の一部である。図4は本発明の実施例1に係るダストシールの模式的断面図であり、図1中のAA断面図である。なお、図3は図4に示すダストシールを図中右側から見た図に相当する。図5は本発明の実施例1に係る金属バネの中間製品の平面図であり、図6は本発明の実施例1に係る金属バネの平面図である。
ダストシール50は、補強環60と、補強環に固定されるシール本体70とを備えている。補強環60は、ハウジング(シリンダ130に相当)に設けられる軸孔(切欠133に相当)の内周面に固定される。また、補強環60は、金属により構成されており、円筒部61と、円筒部61の端部から径方向内側に伸びる内向きフランジ部62とから構成される。シール本体70は補強環60に固定されている。また、シール本体70は、補強環60の内向きフランジ部62に一体成形により固定される胴体部71と、胴体部71から径方向内側かつ内向きフランジ部62から遠ざかる方向に向かって伸びるシールリップ72とを備えている。また、ダストシール50は、シールリップ72の外周面を径方向内側に押圧する環状の押圧部材としての金属バネ80を備えている。
シールリップ72は、軸(ピストンロッド110に相当)の外周面に対して摺動自在に設けられ、かつ可撓性を有している。そして、シールリップ72は、弾性体製のシールリップ本体72aと、シールリップ本体72aの外周面を覆うように設けられ、かつシールリップ本体72aよりも硬度の高い保護部材72bとから構成される。また、本実施例に係る保護部材72bは、シールリップ本体72aの内周面も覆うように設けられ、かつ軸の外周面に対して摺動自在に設けられている。このように、保護部材72bは、外周面側保護部72b1と、内周面側保護部72b2とを一体に備えている。なお、シールリップ本体72aに用いる材料としては、ゴムやウレタンなどの弾性材料を好適な例として挙げることができる。また、保護部材72bに用いる材料としては、高強度ウレタンやポリアミド樹脂などの高硬度材料を好適な例として挙げることができる。なお、シールリップ本体72aの硬度はデュロメータ硬さ(タイプA:瞬時)で70以上95以下(JIS K6253:1997 準拠)、保護部材72bの硬度はデュロメータ硬さ(タイプA:瞬時)で80(JIS K6253:1997 準拠)以上ロックウェル硬さ(Rスケール)で120(JIS K7202−2)以下に設定するとよい。
保護部材72bは、シールリップ本体72aに固定される。固定方法については特に限定されるものではないが、例えば、接着剤による接着、嵌合固定、二色成形により、シールリップ本体72aと保護部材72bとを固定させることができる。
上記の通り、本実施例に係る押圧部材は金属バネ80である。金属バネ80は、円筒部81と、円筒部81の端部から径方向内側に伸びる内向きフランジ部82と、内向きフランジ部82の先端から更に伸びるテーパ部83とから構成される。この金属バネ80の製法について、図5及び図6を参照して簡単に説明する。まず、金属板に切削加工を施すことにより、周方向に蛇行するように伸びる中間製品80Aを製作する(図5参照)。この中間製品80Aの径方向の中心を通る仮想円L1を谷として、仮想円L1よりも径方向外側の部分を図5中紙面手前方向に折り曲げるように折り曲げ加工を施す。また、中間製品80Aの径方向の中心を通る仮想円L2を谷として、仮想円L2よりも径方向内側の部分も図5中紙面手前方向に折り曲げるように折り曲げ加工を施す。これにより、金属バネ80を得ることができる。なお、図6は折り曲げ加工により得られた金属バネ80の平面図を示している。
以上のように構成される金属バネ80は、補強環60とシール本体70により形成される環状溝内に装着される。これにより、金属バネ80における円筒部81の外周面が、補強環60における円筒部61の内周面に密着し、金属バネ80におけるテーパ部83の内周面がシールリップ72の外周面(保護部材72bにおける外周面側保護部72b1の外周面)に密着した状態となる。なお、この金属バネ80の先端が保護部材72bに接触する位置に、保護部材72bは設けられている。
<本実施例に係るダストシールの優れた点>
以上説明したように、本実施例に係るダストシール50によれば、シールリップ本体72aの外周面側は、シールリップ本体72aよりも硬度の高い保護部材72bにより覆われている。これにより、押圧部材である金属バネ80の押圧力によるシールリップ72の変形が抑制されるため、シールリップ72の塑性変形(へたり)が促進されてしまうことが抑制される。従って、シールリップ72の耐久性が向上される。また、シールリップ本体72aは弾性体により構成されており、シールリップ72は可撓性を有するため、軸偏心が生じてもシール性は維持される。
また、本実施例においては、保護部材72bは、シールリップ本体72aの内周面も覆うように設けられ、かつ軸(ピストンロッド110に相当)の外周面に対して摺動自在に設けられている。これにより、シールリップ72の塑性変形が効果的に抑制され、また、シールリップ72の先端の摩耗も抑制される。
更に、本実施例においては、金属バネ80の先端が保護部材72bに接触する位置に、保護部材72bは設けられている。これにより、金属バネ80の先端がシールリップ72に食い込んでしまうことが抑制される。
(実施例2)
図7には、本発明の実施例2が示されている。上記実施例1では、保護部材がシールリップ本体の外周面と内周面の双方を覆うように設けられる場合の構成を示した。これに対し、本実施例では、保護部材が、シールリップ本体の外周面を覆い、内周面は覆わないように設けられる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。また、本実施例に係るダストシール50Aが適用可能な油圧シリンダ、及び第1シールリングシステムについても、実施例1で説明した通りであるので、その説明も省略する。
図7は本発明の実施例2に係るダストシールの模式的断面図の一部である。本実施例に係るダストシール50Aも、実施例1の場合と同様に、補強環60と、補強環60に固定されるシール本体70Aとを備えている。補強環60については、上記実施例1で説明した通りである。また、シール本体70Aは、実施例1の場合と同様に、補強環60の内向きフランジ部62に一体成形により固定される胴体部71Aと、胴体部71Aから径方向内側かつ内向きフランジ部62から遠ざかる方向に向かって伸びるシールリップ72Aとを備えている。また、ダストシール50Aは、シールリップ72Aの外周面を径方向内側に押圧する環状の押圧部材としての金属バネ80を備えている。金属バネ80については、上記実施例1で説明した通りである。
シールリップ72Aは、軸(ピストンロッド110に相当)の外周面に対して摺動自在に設けられ、かつ可撓性を有している。そして、シールリップ72Aは、弾性体製のシールリップ本体72Aaと、シールリップ本体72Aaの外周面を覆うように設けられ、かつシールリップ本体72Aaよりも硬度の高い保護部材72Abとから構成される。本実施例に係る保護部材72Abの場合には、シールリップ本体72Aaの内周面を覆うようには設けられていない。従って、本実施例の場合には、シールリップ本体72Aaが軸の外周面に対して摺動することになる。このように、本実施例に係る保護部材72Abは、外周面側保護部72Ab1を備えているが、内周面側保護部は設けられていない。なお、シールリップ本体72Aaに用いる材料としては、実施例1の場合と同様に、ゴムやウレタンなどの弾性材料を好適な例として挙げることができる。また、保護部材72Abに用いる材料についても、実施例1の場合と同様に、高強度ウレタンやポリアミド樹脂などの高硬度材料を好適な例として挙げることができる。なお、シールリップ本体72Aaの硬度はデュロメータ硬さ(タイプA:瞬時)で70以上95以下(JIS K6253:1997 準拠)、保護部材72Abの硬度はデュロメータ硬さ(タイプA:瞬時)で80(JIS K6253:1997 準拠)以上ロックウェル硬さ(Rスケール)で120(JIS K7202−2)以下に設定するとよい。
保護部材72Abは、実施例1の場合と同様に、シールリップ本体72Aaに固定され、固定方法については特に限定されるものではない。
また、本実施例の場合においても、金属バネ80は、補強環60とシール本体70Aにより形成される環状溝内に装着される。これにより、金属バネ80における円筒部81の外周面が、補強環60における円筒部61の内周面に密着し、金属バネ80におけるテーパ部83の内周面がシールリップ72Aの外周面(保護部材72Abにおける外周面側保護部72Ab1の外周面)に密着した状態となる。なお、この金属バネ80の先端が保護部材72Abに接触する位置に、保護部材72Abは設けられている。
以上のように構成される本実施例に係るダストシール50Aにおいても、シールリップ本体72Aaの外周面側は、シールリップ本体72Aaよりも硬度の高い保護部材72Abにより覆われている。これにより、押圧部材である金属バネ80の押圧力によるシールリップ72Aの変形が抑制されるため、シールリップ72Aの塑性変形(へたり)が促進されてしまうことが抑制される。従って、シールリップ72Aの耐久性が向上される。また、シールリップ本体72Aaは弾性体により構成されており、シールリップ72Aは可撓性を有するため、軸偏心が生じてもシール性は維持される。
また、本実施例においても、金属バネ80の先端が保護部材72Abに接触する位置に、保護部材72Abは設けられている。これにより、金属バネ80の先端がシールリップ72Aに食い込んでしまうことが抑制される。
(その他)
上記実施例においては、軸とハウジングが相対的に往復移動する構成において、ダストシールが適用される場合を示したが、本発明に係るダストシールは、軸とハウジングが相対的に回転移動する構成に対しても適用可能である。また、上記各実施例においては、押圧部材が金属バネの場合を示したが、本発明における押圧部材としては、シールリップの外周面を径方向内側に押圧可能な環状の部材(例えば、ゴム製のOリング)であれば、金属バネに限られることはない。
10 バッファリング
20 バックアップリング
30 パッキン
40 バックアップリング
50,50A ダストシール
60 補強環
61 円筒部
62 内向きフランジ部
70,70A シール本体
71,71A 胴体部
72,72A シールリップ
72a,72Aa シールリップ本体
72b,72Ab 保護部材
72b1,72Ab1 外周面側保護部
72b2 内周面側保護部
80 金属バネ
80A 中間製品
81 円筒部
82 フランジ部
83 テーパ部
100 油圧シリンダ
110 ピストンロッド
120 ピストン
130 シリンダ
131 第1環状溝
132 第2環状溝
133 切欠
134,135 ポート
A 大気側
O 密封対象流体側
S10 第1シーリングシステム
S11 緩衝部
S12 メインシール部
S13 ダストシール部
S20 第2シーリングシステム

Claims (3)

  1. 相対的に移動する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、異物の侵入を抑制するダストシールであって、
    前記ハウジングに設けられる軸孔の内周面に固定される補強環と、
    該補強環に固定され、かつ前記軸の外周面に対して摺動自在かつ可撓性を有するシールリップを備えるシール本体と、
    前記シールリップの外周面を径方向内側に押圧する環状の押圧部材と、
    を備えると共に、
    前記シールリップは、
    弾性体製のシールリップ本体と、
    該シールリップ本体の外周面を覆うように設けられ、かつ該シールリップ本体よりも硬度の高い保護部材と、
    を備えることを特徴とするダストシール。
  2. 前記保護部材は、前記シールリップ本体の内周面も覆うように設けられ、かつ前記軸の外周面に対して摺動自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のダストシール。
  3. 前記押圧部材は金属バネであり、
    該金属バネの先端が前記保護部材に接触する位置に、前記保護部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のダストシール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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