JP2017064247A - 展開型おむつ、及び、展開型おむつの装着方法の説明方法 - Google Patents

展開型おむつ、及び、展開型おむつの装着方法の説明方法 Download PDF

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Abstract

【課題】脚回り開口からの漏れが抑制されるように適切に装着される展開型おむつを提供すること。
【解決手段】幅方向の両外側の部位に、長手方向に伸縮可能な一対の脚回り伸縮部を有し、長手方向の前胴回り部側の部位に、厚さ方向の肌側から視認可能な第1目印領域及び第2目印領域を有するとともに、厚さ方向の非肌側から視認可能な第3目印領域及び第4目印領域を有し、第1目印領域は幅方向の一方側に位置し、第2目印領域は幅方向の他方側に位置し、第1目印領域及び第2目印領域は、装着時におむつの非肌側面が凸となるように装着者が近づけるべき領域であり、第3目印領域は、幅方向の一方側の脚回り伸縮部のうち長手方向の前胴回り部側の端近傍に位置し、第4目印領域は、幅方向の他方側の脚回り伸縮部のうち長手方向の前胴回り部側の端近傍に位置し、第3目印領域及び第4目印領域は、装着時に装着者が指を接触させるべき領域である展開型おむつ。
【選択図】図3

Description

本発明は、展開型おむつ、及び、展開型おむつの装着方法の説明方法に関する。
展開型おむつでは、後胴回り部から幅方向の両外側に延出する一対のファスニングテープを前胴回り部に係止することによって、一つの胴回り開口と一対の脚回り開口とが形成される。例えば特許文献1には、2組の一対のファスニングテープのうち股下側のファスニングテープがウェスト側に向って傾斜して係止され、ウェスト側のファスニングテープが股下側に向って傾斜して係止されるように、矢印型の案内テープが設けられた展開型おむつが開示されている。このような展開型おむつによれば、脚回り開口からの排泄物の漏れが抑制されるようにファスニングテープが係止される。
特開2006−68281号公報
しかし、ファスニングテープの係止の向きが適切であっても、その前段階において展開型おむつが着用者の適切な位置に合わされていないと、脚回り開口に隙間が生じ、排泄物が漏れてしまう。つまり、脚回り開口からの漏れが抑制されるように展開型おむつが適切に装着される点について、未だ課題が残っている。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、脚回り開口からの漏れが抑制されるように適切に装着される展開型おむつ、及び、脚回り開口からの漏れが抑制される展開型おむつの装着方法の説明方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、後胴回り部と股下部と前胴回り部とが前記長手方向に並び、前記後胴回り部から前記幅方向の両外側に延出する一対のファスニングテープを前記前胴回り部に係止することによって、一つの胴回り開口と一対の脚回り開口とが形成される展開型おむつであって、前記幅方向の両外側の部位に、前記長手方向に伸縮可能な一対の脚回り伸縮部を有し、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位に、前記厚さ方向の肌側から視認可能な第1目印領域及び第2目印領域を有するとともに、前記厚さ方向の非肌側から視認可能な第3目印領域及び第4目印領域を有し、前記第1目印領域は前記幅方向の一方側に位置し、前記第2目印領域は前記幅方向の他方側に位置し、前記第1目印領域及び前記第2目印領域は、装着時におむつの非肌側面が凸となるように装着者が近づけるべき領域であり、前記第3目印領域は、前記幅方向の一方側の前記脚回り伸縮部のうち前記長手方向の前記前胴回り部側の端近傍に位置し、前記第4目印領域は、前記幅方向の他方側の前記脚回り伸縮部のうち前記長手方向の前記前胴回り部側の端近傍に位置し、前記第3目印領域及び前記第4目印領域は、装着時に装着者が指を接触させるべき領域であることを特徴とする展開型おむつである。 本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、脚回り開口からの漏れが抑制されるように適切に装着される展開型おむつ、及び、脚回り開口からの漏れが抑制される展開型おむつの装着方法の説明方法を提供することができる。
展開型おむつの構成を説明する平面図である。 展開型おむつの構成を説明する断面図である。 おむつの肌側から視認可能な装着時の目印の説明図である。 おむつの非肌側から視認可能な装着時の目印の説明図である。 着用者の臀部の下におむつを敷き込んだ状態の図である。 おむつを着用者の腹部に合わせる時の図である。 おむつを着用者の腹部に合わせる時の図である。 前胴回り部の幅方向の端部を着用者の脇腹に沿わせる時の図である。 ファスニングテープを係止する時の図である。 ファスニングテープを係止した状態の図である。 図11A及び図11Bは第1目印領域及び第2目印領域の変形例の説明図である。 図12Aから図12Cは第7目印領域の変形例の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、後胴回り部と股下部と前胴回り部とが前記長手方向に並び、前記後胴回り部から前記幅方向の両外側に延出する一対のファスニングテープを前記前胴回り部に係止することによって、一つの胴回り開口と一対の脚回り開口とが形成される展開型おむつであって、前記幅方向の両外側の部位に、前記長手方向に伸縮可能な一対の脚回り伸縮部を有し、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位に、前記厚さ方向の肌側から視認可能な第1目印領域及び第2目印領域を有するとともに、前記厚さ方向の非肌側から視認可能な第3目印領域及び第4目印領域を有し、前記第1目印領域は前記幅方向の一方側に位置し、前記第2目印領域は前記幅方向の他方側に位置し、前記第1目印領域及び前記第2目印領域は、装着時におむつの非肌側面が凸となるように装着者が近づけるべき領域であり、前記第3目印領域は、前記幅方向の一方側の前記脚回り伸縮部のうち前記長手方向の前記前胴回り部側の端近傍に位置し、前記第4目印領域は、前記幅方向の他方側の前記脚回り伸縮部のうち前記長手方向の前記前胴回り部側の端近傍に位置し、前記第3目印領域及び前記第4目印領域は、装着時に装着者が指を接触させるべき領域であることを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、装着者がおむつを着用者の腹部に合わせる際に、第1目印領域と第2目印領域とが近づけられ、おむつの幅が着用者の股間部の幅に合うため、脚回り伸縮部を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。また、装着者が前胴回り部の幅方向の端部を着用者の脇腹に沿わせる際に、第3目印領域及び第4目印領域が装着者に持たれるため、脚回り伸縮部の全域を着用者の脚の付け根に沿わせつつ伸長させることができる。したがって、脚回り伸縮部が着用者の脚の付け根にフィットし、脚回り開口からの漏れを抑制できる。
かかる展開型おむつであって、前記第1目印領域及び第2目印領域は、前記長手方向に長いライン状の領域であることを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、装着者がおむつを着用者の腹部に合わせる際に、おむつの前胴回り部側の部位を長手方向の広い範囲に亘って幅方向に折ることができる。したがって、より確実に、おむつの幅を着用者の股間部の幅に合わせながらおむつを着用者の腹部に合わせることができ、脚回り伸縮部を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。
かかる展開型おむつであって、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に吸収体コアが設けられた本体部を有するとともに、前記幅方向の両外側の部位であり、前記一対の脚回り伸縮部よりも前記幅方向の内側の部位に、前記本体部から前記厚さ方向の肌側に起立する一対の防漏壁部を有し、前記第1目印領域及び前記第2目印領域がそれぞれ、前記幅方向において、前記防漏壁部と前記厚さ方向に重なる領域に位置することを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、第1目印領域と第2目印領域との幅方向の間隔が狭過ぎたり広過ぎたりしないため、おむつの幅を着用者の股間部の幅に合わせながら、おむつを長手方向に二つ折りし、おむつを着用者の腹部に合わせることができる。また、一対の防漏壁部が近づけられることになるので、防漏壁部が起立し、それにつられて脚回り伸縮部が幅方向の内側に入り込む。そのため、脚回り伸縮部が着用者の脚の付け根に一層沿い易くなる。また、防漏壁部が起立することで、防漏壁部が着用者の脚の付け根や股間部に沿い、脚回り開口からの漏れを一層抑制できる。
かかる展開型おむつであって、前記防漏壁部の前記長手方向の端部は着色された接着剤で前記本体部に接着され、前記第1目印領域及び前記第2目印領域が、前記着色された接着剤によって形成された領域であることを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、例えば防漏壁部と本体部の接着工程とは別に第1目印領域及び第2目印領域の着色工程を設ける場合に比べて、おむつの製造が容易になる。また、防漏壁部の長手方向の固定位置と第1,第2目印領域とが一致する。そのため、第1目印領域と第2目印領域とが近づけられながら、おむつが着用者の腹部に合わされる際に、防漏壁部がより確実に起立する。よって、防漏壁部の起立につられて脚回り伸縮部が幅方向の内側に入り込み、脚回り伸縮部が着用者の脚の付け根に一層沿い易くなる。また、防漏壁部が起立することで、防漏壁部が着用者の脚の付け根や股間部に沿い、脚回り開口からの漏れを一層抑制できる。
かかる展開型おむつであって、前記第1目印領域及び前記第2目印領域が、エンボスパターンによって形成された領域であることを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、装着者がおむつを着用者の腹部に合わせる際に、第1目印領域と第2目印領域とが近づけられ、おむつの幅が着用者の股間部の幅に合うため、脚回り伸縮部を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。
かかる展開型おむつであって、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に吸収体コアが設けられた本体部を有し、前記第1目印領域及び前記第2目印領域が、前記幅方向において、前記吸収体コアと前記厚さ方向に重なる領域に位置することを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、吸収体コアが存在する剛性の高い部位が近づけられることになるため、おむつの前胴回り部側の部位を幅方向に折り易くなり、且つ、安定して折ることができる。
かかる展開型おむつであって、前記吸収体コアの幅が最も狭い部位よりも、前記第1目印領域及び前記第2目印領域の方が、前記幅方向の外側に位置することを特徴とする展開型おむつある。
このような展開型おむつによれば、第1目印領域と第2目印領域との幅方向の間隔が狭過ぎず、おむつの幅を着用者の股間部の幅に合わせながらおむつを着用者の腹部に合わせることができる。
かかる展開型おむつであって、前記第3目印領域及び前記第4目印領域が、着色によって形成された領域であることを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、装着者が前胴回り部の幅方向の端部を着用者の脇腹に沿わせる際に、第3目印領域及び第4目印領域が装着者に持たれるため、脚回り伸縮部の全域を着用者の脚の付け根に沿わせつつ伸長させることができる。
かかる展開型おむつであって、前記第3目印領域の近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能であり、前記第3目印領域とは異なる色の第5目印領域と、前記第4目印領域の近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能であり、前記第4目印領域とは異なる色の第6目印領域とを有することを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、装着者がファスニングテープ係止のために左右の手を入れ替える際に、第5目印領域及び第6目印領域に指を接触させていることで、脚回り伸縮部を着用者の脚の付け根に沿わせて伸長させた状態を保持でき、その状態でファスニングテープを係止できる。
かかる展開型おむつであって、前記第3目印領域の近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能であり、前記第3目印領域とは異なる大きさの第5目印領域と、前記第4目印領域の近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能であり、前記第4目印領域とは異なる大きさの第6目印領域とを有することを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、装着者がファスニングテープ係止のために左右の手を入れ替える際に、第5目印領域及び第6目印領域に指を接触させていることで、脚回り伸縮部を着用者の脚の付け根に沿わせて伸長させた状態を保持でき、その状態でファスニングテープを係止できる。
かかる展開型おむつであって、前記第3目印領域と前記第5目印領域の少なくとも一方と、前記第4目印領域と前記第6目印領域の少なくとも一方とが、前記脚回り伸縮部と前記厚さ方向に重なる領域に位置することを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、脚回り伸縮部の全域を着用者の脚の付け根に沿わせて伸長させ易くなり、また、その伸長状態を保持し易くなる。
かかる展開型おむつであって、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち前記幅方向の両外側に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能な一対の第7目印領域を有し、前記一対の第7目印領域はそれぞれ、前記脚回り伸縮部に沿う部位と、前記脚回り伸縮部の長手方向の端近傍からおむつの前記幅方向の端部に向かう部位とを有することを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、脚回り伸縮部を着用者の脚の付け根に沿わせ易くなるとともに、脚回り伸縮部が着用者の脚の付け根に沿っていることを確認できる。また、脚回り伸縮部の長手方向の端近傍からおむつの幅方向の端部に向かう部位が、脚回り伸縮部の長手方向の後胴回り部側の端部と交差していることを確認することで、脚回り開口が大き過ぎないことを確認でき、脚回り開口からの漏れを一層抑制できる。
かかる展開型おむつであって、前記長手方向の前記後胴回り部側の部位に、前記厚さ方向の肌側から視認可能な第8目印領域を有し、前記第8目印領域は、装着時に、着用者に対するおむつの敷き込み位置の目印となる領域であることを特徴とする展開型おむつである。
このような展開型おむつによれば、脚回り伸縮部を着用者の脚の付け根に対して適切に位置合わせでき、脚回り伸縮部を着用者の脚の付け根に沿わせ易くなる。
また、長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、後胴回り部と股下部と前胴回り部とが前記長手方向に並び、前記後胴回り部から前記幅方向の両外側に延出する一対のファスニングテープを前記前胴回り部に係止することによって、一つの胴回り開口と一対の脚回り開口とが形成され、前記幅方向の両外側の部位に前記長手方向に伸縮可能な一対の脚回り伸縮部を有する展開型おむつの装着方法の説明方法であって、前記厚さ方向の肌側から視認可能な第1目印領域が、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち前記幅方向の一方側に位置し、前記厚さ方向の肌側から視認可能な第2目印領域が、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち前記幅方向の他方側に位置することを示すことと、前記厚さ方向の非肌側から視認可能な第3目印領域が、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち、前記幅方向の一方側の前記脚回り伸縮部の前記長手方向の端近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能な第4目印領域が、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち、前記幅方向の他方側の前記脚回り伸縮部の前記長手方向の端近傍に位置することを示すことと、装着時に、おむつの非肌側面が凸となるように前記第1目印領域と前記第2目印領域とを近づけることを、装着者に説明することと、装着時に、前記第3目印領域と前記第4目印領域とに指を接触させることを、装着者に説明することと、を有することを特徴とする展開型おむつの装着方法の説明方法である。
このような展開型おむつの装着方法の説明方法によれば、装着者が、脚回り開口からの漏れが抑制されるようにおむつを装着できるようになる。
===展開型おむつの基本構成===
図1は展開型おむつ1の構成を説明する平面図であり、展開型おむつ1が展開され且つ伸長した状態の図である。図2は展開型おむつ1の構成を説明する断面図である。展開型おむつ1(以下、おむつ)は、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、着用者の背側部を覆う後胴回り部1aと、股下部1bと、着用者の腹側部を覆う前胴回り部1cとが長手方向に並ぶ。なお、長手方向において後胴回り部1a側を後側、前胴回り部1c側を前側と呼び、厚さ方向において着用者に接触する側を肌側、その逆側を非肌側と呼ぶ。
おむつ1は、液透過性のトップシート2(例えば不織布)と、液不透過性のバックシート3(例えば樹脂フィルム)との間に、吸収体4が設けられた本体部1’を有する。吸収体4は、後胴回り部1aから前胴回り部1cまで長手方向に延び、排泄物を吸収保持する吸収体コア41(例えば粉砕パルプや高吸収ポリマーで構成されるもの)と、それを被覆する液透過性の被覆材42(例えばティッシュシートや不織布)とを有する。本実施形態では、吸収体4の平面形状を長方形とし、吸収体コア41の平面形状を長手方向の中央部がくびれた砂時計形状とする。また、バックシート3の非肌側には、おむつ1の外形を成す外装シート5(例えば不織布)が設けられている。バックシート3と外装シート5は同一形状である。また、図示しないが、胴回りのフィット性を向上させるために、後胴回り部1aや前胴回り部1cに、幅方向に伸縮可能な伸縮性部材(例えば伸縮性不織布や糸ゴム)が設けられているとよい。
股下部1bには、バックシート3と吸収体4との間にクロッチ伸縮性シート6(例えば伸縮性フィルムや伸縮性不織布)が設けられている。クロッチ伸縮性シート6が設けられた部位は、吸収体4が縮むため、平坦な形状が維持され易い。また、クロッチ伸縮性シート6と重なる吸収体コア41の部位には、幅方向に対向する一対の切欠き43が長手方向に2組並んで設けられている。この切欠き43により、後胴回り部1aと前胴回り部1cとが平坦な股下部1bから立ち上がり易くなる。よって、おむつ1は、着用者の身体の形状に近づき、着用者にフィットし易くなる。
後胴回り部1aには、幅方向の両外側に延出する一対のファスニングテープ7が設けられている。ファスニングテープ7にはフックシート7a(例えば面ファスナーの雄材を備えるシート)が設けられ、フックシート7aは、外装シート5に設けられたターゲットシート8(後述の図4参照、例えば面ファスナーの雌材を備えるシートや不織布)に着脱可能となっている。そして、一対のファスニングテープ7がターゲットシート8(つまり前胴回り部1cの非肌側面)に係止されることによって、一つの胴回り開口WHと一対の脚回り開口LHとが形成される(後述の図10参照)。
おむつ1の幅方向の両側端は長手方向の中央部がくびれており、そのくびれた部位が脚回り開口LHを形成する。そして、おむつ1の幅方向の両外側の部位には、長手方向に沿って一対の脚回り伸縮性シート9(例えば伸縮性フィルムや伸縮性不織布)が設けられている。脚回り伸縮性シート9は、おむつ1の長手方向に伸長した状態で、バックシート3と防漏壁シート21(後述)との間に固定されている。そのため、自然状態のおむつ1では、脚回り開口LHを形成する幅方向の両側部が長手方向に伸縮可能なる。この長手方向に伸縮可能な部位を脚回り伸縮部10と呼び、脚回り伸縮部10によって、おむつ1は着用者の脚にフィットし、脚回り開口LHからの排泄物の漏れを抑制できる。
なお、伸縮性シート9が設けられた部位のうち長手方向に伸縮可能な部位が脚回り伸縮部10であり、伸縮性シート9が設けられた部位であっても伸縮力が発現されない部位は脚回り伸縮部10に該当しないとする。図面には、伸縮性シート9が設けられた部位のうち伸縮力が発現する部位のみ記載する。また、伸縮性シート9の代わりに、糸状伸縮性部材(例えば糸状のポリウレタン伸縮性繊維や糸状の天然ゴム)を一本又は幅方向に間隔を空けて複数本設け、糸状伸縮性部材が設けられた部位のうち長手方向に伸縮可能な部位を脚回り伸縮部としてもよい。
また、おむつ1の幅方向の両側部には、トップシート2よりも肌側に、一対の防漏壁シート21が設けられている。図2に示すように、防漏壁シート21の幅方向内側の端部は非肌側に折り込まれている。そうして2層となった防漏壁シート21の間では、防漏壁用の伸縮性部材22が長手方向に伸長した状態で固定されている。また、図1に示すように、防漏壁シート21は第1接合部23及び第2接合部24にて接着剤によりトップシート2又はおむつ本体部に接合されている。第1接合部23は、防漏壁シート21の長手方向の両端部であり、第2接合部24よりも幅方向の内側に設けられている。本実施形態では、防漏壁シート21の長手方向の各端部において3つの第1接合部23が幅方向に並んでいる。第2接合部24は、防漏壁シート21の長手方向の一端から他端まで延びている。そのため、防漏壁用の伸縮性部材22の収縮力により、おむつ1が肌側面を内側にして湾曲するとともに、第1接合部23間の防漏壁用シート21が第2接合部24を起立点として厚さ方向の肌側に起立する。
上記のように、おむつ1には、幅方向の両外側の部位であり一対の脚回り伸縮部10よりも幅方向の内側の部位に、トップシート2(本体部1’)から厚さ方向の肌側に起立する一対の防漏壁部20が設けられている。防漏壁部20により排泄物が堰き止められ、脚回り開口LHからの排泄物の漏れを抑制できる。なお、幅方向において、第2接合部24の幅方向内側の端から防漏壁シート21の幅方向内側の端までの区間を、防漏壁部20とする。
===装着時の目印===
図3はおむつ1の肌側から視認可能な装着時の目印の説明図であり、図4はおむつ1の非肌側から視認可能な装着時の目印の説明図である。本実施形態のおむつ1は、図3に示すように、幅方向に長いライン状の目印が形成された第8目印領域38と、長手方向に長いライン状の目印が形成された第1目印領域31及び第2目印領域32と、図4に示すように、楕円形状の目印が形成された第3目印領域33及び第4目印領域34と、円形状の目印が形成された第5目印領域35及び第6目印領域36と、脚回り開口LHに沿うライン状の目印が形成された一対の第7目印領域37とを有する。
第8目印領域38は、装着時に、着用者に対するおむつ1の敷き込み位置の目印となる領域であり、厚さ方向の肌側から視認可能な着色領域である。第8目印領域38は、おむつ1の長手方向の中央CL1よりも後側の部位に設けられている。具体的には、おむつ1の長手方向の中央CL1よりも25mmから80mmの範囲の長さだけ長手方向の後側に第8目印領域38を設けるとよく、例えば、伸長状態であるおむつ1の長手方向の製品長が400mmである場合、おむつ1の長手方向の中央CL1よりも35mmだけ長手方向の後側に第8目印領域38を設けるとよい。また、股下部1bを平坦な形状にするクロッチ伸縮性シート6が設けられたおむつ1の場合、クロッチ伸縮性シート6よりも長手方向の後側に第8目印領域38を設けるとよい。
本実施形態では、第8目印領域38の目印が、吸収体4の被覆材42に印刷され、トップシート2を介して視認されるとする。よって、第8目印領域38は、トップシート2及び吸収体4の被覆材42とは異なる色に着色された領域とする。更に、トップシート2と共におむつ1の肌側面を構成する防漏壁シート21とも異なる色に第8目印領域38が着色されていることが好ましい。例えばトップシート2等が白色である場合、第8目印領域38を青色、赤色、緑色等に着色するとよい。
第8目印領域38の幅(即ち、おむつ1の長手方向の長さ)は、おむつ1の装着者に認識されるように1mm以上、好ましくは3mm以上であるとよく、且つ、おむつ1の敷き込み位置に大きな差が生じないように20mm以下、好ましくは10mm以下であるとよい。また、本実施形態では、第8目印領域38がおむつ1の幅方向の中央部に設けられ、第8目印領域38は、長手方向(即ち、おむつ1の幅方向)の両端が防漏壁部20と重なる位置まで延びている。なお、第8目印領域38の長さが上記よりも短くても長くてもよい。
また、第8目印領域38の目印を例えば防漏壁シート21に印刷してもよく、この場合、第8目印領域38がおむつ1の幅方向の端部に位置することになる。また、第8目印領域38の目印を例えばトップシート2に印刷してもよいが、吸収体4の被覆材42に印刷する方が、印刷部位が着用者に直接接触することがなく衛生的である。その他、第8目印領域38の目印を例えばバックシート3に印刷してもよい。なお、第8目印領域38は、実線ではなく例えば点線でもよく、またラインに限らず、例えば三角形や星形や動物のイラスト等であってもよい。
第1目印領域31及び第2目印領域32(以下、第1第2目印領域31,32とも記述する)は、おむつ1の装着時に、おむつ1が着用者の腹部に合うように長手方向に二つ折りされる際に、おむつ1の非肌側面が凸となるように近づけられるべき領域であり、厚さ方向の肌側から視認可能な着色領域である。第1第2目印領域31,32は、おむつ1の長手方向の中央CL1よりも前側の部位に設けられている。また、おむつ1の幅方向の中央CL2に対して幅方向の一方側(例えば左側)に第1目印領域31が設けられ、幅方向の他方側(例えば右側)に第2目印領域32が設けられている。
本実施形態では、一対の防漏壁部20(防漏壁シート21)の長手方向前側の端部を本体部1’(トップシート2)に接合する六つの第1接合部23のうち、幅方向内側の一対の第1接合部23a(図1参照)が、着色された接着剤で接着され、それ以外の第1接合部23b及び第2接合部24が無色の接着剤で接合されるとする。そして、第1接合部23aの着色された接着剤を第1第2目印領域31,32の目印とし、第1第2目印領域31,32の目印が防漏壁シート21を介して視認されるとする。よって、第1第2目印領域31,32は、防漏壁シート21とは異なる色に着色された領域とし、更にトップシート2とも異なる色に着色されていることが好ましい。例えば防漏壁シート21等が白色である場合、第1第2目印領域31,32を青色、赤色、緑色等に着色するとよい。
上記のように、着色された接着剤によって第1第2目印領域31,32を形成することで、防漏壁部20と本体部1’の接着工程と、第1第2目印領域31,32の着色工程とを共通化できる。よって、接着工程と着色工程を別に設ける場合に比べて、おむつ1の製造が容易になる。なお、第1第2目印領域31,32を形成する第1接合部23a以外の第1接合部23b、及び、第2接合部24の接着剤の色は、第1第2目印領域31,32と異なる色であればよく、無色に限らない。また、例えば防漏壁シート21に目印を印刷することで第1第2目印領域31,32を形成してもよい。
第1第2目印領域31,32の幅(即ち、おむつ1の幅方向の長さ)は、1mm以上40mm以下、好ましくは5mm以上25mm以下であるとよい。また、第1第2目印領域31,32の長さ(即ち、おむつ1の長手方向の長さ)は、装着者に認識されるように5mm以上あればよい。なお、第1第2目印領域31,32は、実線ではなく、例えば点線でもよく、また、ラインに限らず、例えば三角形や星形や動物のイラスト等であってもよい。
また、第1第2目印領域31,32を着色によって形成するに限らず、視認可能なエンボスパターンによって形成してもよい。エンボスとは、おむつ1を構成するシート(例えば防漏壁シート21)の繊維が周囲の部位に比べて厚さ方向に圧縮されている凹部である。エンボスパターンとしては、例えば、1〜3mm程度のドットや花の形の複数のエンボスが長手方向に並んだエンボスの列が、幅方向に複数並んだパターンが挙げられる。このようなエンボスパターンが施された領域を第1第2目印領域31,32とする。また、おむつ1を構成するシートの繊維を一部除去して一つ又は複数の開孔をシートに形成し、その視認可能な開孔パターンによって第1第2目印領域31,32を形成してもよい。
第3目印領域33及び第4目印領域34(以下、第3第4目印領域33,34とも記述する)は、厚さ方向の非肌側から視認可能な着色領域であり、おむつ1の長手方向の中央CL1よりも前側の部位に設けられている。第3目印領域33は、幅方向の一方側(例えば左側)の脚回り伸縮部10のうち長手方向の前側の端10a近傍に設けられ、第4目印領域34は、幅方向の他方側(例えば右側)の脚回り伸縮部10のうち長手方向の前側の端10a近傍に設けられている。脚回り伸縮部の端10a近傍に第3第4目印領域33,34を設けるとは、図3に示すように、前記端10aにおける幅方向内側の基準点10bから幅方向の外側に延びる仮想線L1と、前記基準点10bから長手方向の外側に延びる仮想線L2と、おむつ1の外形線L3とで囲われる領域のうち、基準点10b側の領域(斜線の領域)に、第3第4目印領域33,34の少なくとも一部を設けるということである。本実施形態の第3第4目印領域33,34は、図4に示すように、第7目印領域37のライン上に設けられ、脚回り伸縮部10よりも長手方向の前側に設けられている。
また、第3第4目印領域33,34は、おむつ1の装着時に、前胴回り部1cの幅方向の端部1d(以下、腹側フラップ部とも呼ぶ)が着用者の脇腹に沿わされる際に、装着者が指を接触させるべき領域である。つまり、腹側フラップ部1dを持つ手の指の位置を示す領域である。
第5目印領域35及び第6目印領域36(以下、第5第6目印領域35,36とも記述する)は、厚さ方向の非肌側から視認可能な着色領域である。第5目印領域35は幅方向の一方側(例えば左側)の第3目印領域33の近傍に設けられ、第6目印領域36は幅方向の他方側(例えば右側)の第4目印領域34の近傍に設けられている。本実施形態の第5第6目印領域35,36は、第3第4目印領域33,34よりも長手方向の内側に、第3第4目印領域33,34に隣接して設けられ、且つ、脚回り伸縮部10と厚さ方向に重なって設けられている。なお、第3第4目印領域33,34と間隔を空けて第5第6目印領域35,36が設けられていてもよい。
第5第6目印領域35,36は、ファスニングテープ7の係止時に、装着者がファスニングテープ7を持つ手とは逆の手の指を接触させるべき領域である。つまり、装着者が腹側フラップ部1dを押さえる手の指の位置を示す領域である。また、第5第6目印領域35,36は、第3第4目印領域33,34とは異なる円形状であり、第3第4目印領域33,34よりも小さい。また、第5第6目印領域35,36は、第3第4目印領域33,34とは異なる色に着色された領域とする。
上記のように第3第4目印領域33,34、及び、第5第6目印領域35,36は、装着者が指を接触させるべき領域であるため、幅方向及び長手方向の長さを10mm〜20mm程度にするとよい。また、第3第4目印領域33,34、及び、第5第6目印領域35,36を、楕円や円形状にすることで、第3第4目印領域33,34、及び、第5第6目印領域35,36が、腹側フラップ部1dの持ち手の指の位置であることを、装着者は感覚的に認識できる。更に、第3第4目印領域33,34は、装着者が腹側フラップ部1dを持つ手の向きに合わせて、長手方向前側の部位が幅方向の内側に傾斜しているため、持ち手の指の位置であることを装着者によって認識され易い。換言すると、第3第4目印領域33,34を楕円にすることで、持ち手の指の向きを指定できる。その結果、装着者が腹側フラップ部1dを脚の付け根に沿わせて引っ張り易くなる。
但し上記に限らず、第3第4目印領域33,34、及び、第5第6目印領域35,36が、例えば三角形や星形や動物のイラスト等であってもよい。また、第3第4目印領域33,34、及び、第5第6目印領域35,36を、着色によって形成するに限らず、視認可能なエンボスパターンによって形成してもよい。
一対の第7目印領域37は、装着時に、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせるための目印となる領域であり、厚さ方向の非肌側から視認可能な着色領域である。一対の第7目印領域37は幅方向の両外側に位置する。そして、一対の第7目印領域37はそれぞれ、脚回り伸縮部10に沿う部位と、脚回り伸縮部10の長手方向の前側の端10a近傍から前胴回り部1cの幅方向の側端1eまで延びる部位と、脚回り伸縮部10の長手方向の後側の端10c近傍から後胴回り部1aの幅方向の側端1fまで延びる部位とを有する。
本実施形態では、脚回り伸縮部10に沿う部位が、脚回り伸縮部10の長手方向と平行なライン形状であり、脚回り伸縮部10と厚さ方向に重なる。但しこれに限らず、脚回り伸縮部10に沿う部位は、脚回り伸縮部10の長手方向に延びていればよく、脚回り伸縮部10の長手方向に対して傾斜していたり湾曲していたりしてもよく、また、脚回り伸縮部10と厚さ方向に重ならなくてもよい。また、第7目印領域37が、脚回り伸縮部10の長手方向の端10a,10c近傍からおむつ1の側端1e,1fまで延びるに限らず、おむつ1の幅方向の端部に向って延びていればよい。
また、本実施形態のおむつ1では、サイズやイラストやファスニングテープ7の係止位置の目印等がバックシート3に印刷されるとする。そして、第3第4目印領域33,34、第5第6目印領域35,36、及び第7目印領域37の各目印も、バックシート3に印刷され、外装シート5を介して視認されるとする。よって、第3第4目印領域33,34、第5第6目印領域35,36、及び第7目印領域37は、バックシート3の地色及び外装シート5の地色とは異なる色に着色された領域とする。例えばバックシート3等の地色が白色である場合、第3第4目印領域33,34、第5第6目印領域35,36、及び第7目印領域37を青色、赤色、緑色等に着色するとよい。このように第3第4目印領域33,34、第5第6目印領域35,36、及び第7目印領域37の各目印をバックシート3に印刷することで、別のシートに印刷する場合に比べて印刷を行うシート数が減り、おむつ1の製造を容易にできる。また、第3第4目印領域33,34等を例えば外装シート5に印刷してもよいがバックシート3に印刷する方が、綺麗に印刷でき、印刷の剥がれも防止できる。
なお、第8目印領域38及び第1第2目印領域31,32は非肌側から視認不可能であることが好ましく、第3第4目印領域33,34、第5第6目印領域35,36、及び第7目印領域37は肌側から視認不可能であることが好ましい。そうすることで、装着者が混乱することなく各目印領域31〜38を利用でき、見た目の煩雑さもなくなる。
次に、第1〜第8目印領域31〜38を有するおむつ1の装着方法について説明する。
図5は、着用者の臀部の下におむつ1を敷き込んだ状態の図である。図6及び図7は、おむつ1を着用者の腹部に合わせる時の図である。図8は、おむつ1の前胴回り部1cの幅方向の端部を着用者の脇腹に沿わせる時の図である。図9は、ファスニングテープ7を係止する時の図である。図10は、ファスニングテープ7を係止した状態の図である。
まず、おむつ1の装着者(お母さんや介護者等)は、おむつ1の着用者(赤ちゃんや老人等)の臀部の下におむつ1を敷き込む。この時、装着者は、図5に示すように、着用者の臀部と脚の境界部をおむつ1の第8目印領域38に合わせる。
そうすることで、おむつ1の後胴回り部1a、股下部1b、及び前胴回り部1cを着用者に対して適切に位置に合わせできる。よって、着用者の臀部や腹部をおむつ1でしっかりと覆うことができ、胴回り開口WHからの漏れを抑制できる。また、脚回り伸縮部10も着用者の脚の付け根に対して適切に位置合わせでき、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせ易くなる。よって、脚回り伸縮部10が着用者の脚の付け根に隙間なくフィットし、脚回り開口LHからの漏れを抑制できる。また、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根にフィットさせることで、着用者が脚を動かしても、おむつ1がずれ難くなる。
次に、装着者は、おむつ1の前胴回り部1cが着用者の腹部に合うように、おむつ1を長手方向に二つ折りする。この時、装着者は、図6及び図7に示すように、おむつ1の非肌側面1Aが凸となるように第1目印領域31と第2目印領域32とを近付ける。具体的には、第1目印領域31と第2目印領域32とを隣接させたり、対向させたり、当接させたりする。そうすることで、おむつ1の長手方向の前側の部位が肌側面を内側にして幅方向に折られる。
おむつ1の幅は着用者の股下部の幅よりも広い。そのため、単におむつ1を長手方向に二つ折りするだけでは、脚の付け根よりも下方の脚の細い部位に脚回り伸縮部10が当接してしまう。そうすると、脚回り開口LHに隙間が生じ、脚回り開口LHから排泄物が漏れてしまう。そこで、おむつ1を長手方向に二つ折りする際に、上記のように第1目印領域31と第2目印領域32とを近づけておむつ1の幅を狭めることで、おむつ1の幅を着用者の股間部の幅に合わせることができ、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。よって、脚回り伸縮部10が着用者の脚の付け根に隙間なくフィットし、脚回り開口LHからの漏れを抑制できる。また、第1目印領域31と第2目印領域32とを近づけることで、防漏壁部20を立たせながら装着できるので、防漏壁部20により排泄物が漏れ難くなる。また、装着者が防漏壁部20を認識でき、装着者に安心感を付与できる。
次に、装着者は、幅方向左側の腹側フラップ部1dを着用者の脇腹に沿わせる。この時、装着者は、図8に示すように、左手の指(例えば親指)が幅方向左側の第3目印領域33に接触するように(詳しくは外装シート5における第3目印領域33に接触するように)、腹側フラップ部1dを持つ。また、脚回り伸縮部10が着用者の脚の付け根に沿うように、装着者は、円を描くようにして第7目印領域37を着用者の脚の付け根に入り込ませる。また、この時、装着者は、幅方向左側の第5目印領域35を着用者の脚の付け根の上部(Vラインの上部)に位置合わせし、更に第5目印領域35を着用者の脚の付け根に押し当てつつ腹側フラップ部1dを着用者の脚に引っ掛けるようにする。
このように、脚回り伸縮部10の端10a近傍の第3目印領域33(又は第4目印領域34)が装着者に持たれることで、脚回り伸縮部10の全域を着用者の脚の付け根に沿わせつつ、脚回り伸縮部10を着用者の脇腹付近まで伸長させることができる。また、おむつ1に第7目印領域37が設けられていることで、装着者は、脚回り伸縮部10を意識でき、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせ易くなる。また、第5目印領域35(又は第6目印領域36)を着用者の脚との位置合わせに利用することで、脚回り伸縮部10をしっかりと伸長させることができる。また、腹側フラップ部1dを着用者の脚に引っ掛ける起点の目印として第5目印領域35(又は第6目印領域36)を利用することで、脚回り伸縮部10をしっかりと着用者の脚の付け根に沿わせることができる。よって、脚回り伸縮部10が着用者の脚の付け根に隙間なくフィットし、脚回り開口LHからの漏れを抑制できる。
次に、装着者は、幅方向左側の腹側フラップ部1dを左手で持ったまま右手で押さえる。この時、装着者は、右手の指(例えば人差し指や中指)が幅方向左側の第5目印領域35に接触するように(詳しくは外装シート5における第5目印領域35に接触するように)、腹側フラップ部1dを押さえる。その後、装着者は、図9に示すように左手を腹側フラップ部1dから離してファスニングテープ7を持ち、図10に示すようにファスニングテープ7を係止する。
このように、装着者が、ファスニングテープ7の係止のために腹側フラップ部1dを持つ手を左右入れ替える際に、第3目印領域33(又は第4目印領域34)の近傍の第5目印領域35(又は第6目印領域36)を指で押さえることで、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせて伸長させた状態を保持でき、その状態でファスニングテープ7を係止できる。よって、脚回り伸縮部10が着用者の脚の付け根に隙間なくフィットした状態でおむつ1が装着される。
同様に幅方向右側のファスニングテープ7も係止する。簡単に説明すると、装着者は、幅方向右側の第4目印領域34に右手の指を接触させつつ腹側フラップ部1dを脇腹に沿わせたら、幅方向右側の第6目印領域36に左手の指を接触させつつ腹側フラップ部1dを押さえ、右手でファスニングテープ7を係止する。こうして、おむつ1の装着が完了する。おむつ1の装着後には、第7目印領域37が着用者の脚の付け根に沿っていること、つまり、脚回り伸縮部10が着用者の脚の付け根に沿っていることを確認するとよい。そうすることで、より確実に脚回り開口LHからの漏れを抑制できる。
なお、おむつ1の装着方法は上記に限らない。例えば、右側のファスニングテープ7を先に係止してもよい。また、例えば、装着者が、幅方向左側の第3目印領域33に右手の指を接触させながら左側の腹側フラップ部1dを持って着用者の脇腹に沿わせ、幅方向左側の第5目印領域35に左手の指を接触させながら左側の腹側フラップ部1dを押さえ、右手で左側のファスニングテープ7を係止してもよい。
以上のように、おむつ1に第1〜第8目印領域31〜38を設けることで、脚回り伸縮部10が着用者の脚の付け根に隙間なくフィットするように、おむつ1の装着者をサポートでき、装着の個人差を低減できる。つまり、第1〜第8目印領域38が設けられたおむつ1は、誰が装着しても、脚回り開口LHからの漏れが抑制されるように適切に装着される。
換言すると、おむつ1に第1〜第8目印領域38を設けることで、おむつ1が適切に装着されるように、おむつ1の装着方法を説明できる。おむつ1の装着方法の説明方法とは、おむつ1に第1〜第8目印領域31〜38がそれぞれ位置することを示し、そして、上記のように装着方法を装着者に説明することである。具体的には、写真やイラストや文字で装着方法を示したものを、おむつ1のパッケージや雑誌やウェブ等に掲載する形態や、装着方法を示した動画を、TVCMやウェブサイトに掲載する形態が挙げられる。このように装着方法を説明することで、装着者は適切におむつ1を装着できるようになる。
また、本実施形態のように、第1目印領域31及び第2目印領域32を、おむつ1の長手方向に長いライン状の領域にするとよい。そうすることで、おむつ1の装着時におむつ1を着用者の腹部に合わせる際に(図6図7)、おむつ1の長手方向前側の部位を長手方向の広い範囲に亘って幅方向に折ることができる。そのため、より確実に、おむつ1の幅を着用者の股間部の幅に合わせながらおむつ1を着用者の腹部に合せることができ、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。
更に、長手方向において、吸収体コア41と厚さ方向に重なる領域に第1目印領域31及び第2目印領域32を位置させるとよい。つまり、図3に示すように、第1目印領域31及び第2目印領域32の長手方向の内側の端31a,32aが、吸収体コア41の長手方向の外側の端41aよりも、長手方向の内側に位置するとよい。そうすることで、吸収体コア41が存在する剛性の高い部位が近づけられることになり、おむつ1を幅方向に折り易くなり、且つ、安定して折ることができる。そのため、より確実に、おむつ1の幅を着用者の股間部の幅に合わせながらおむつ1を着用者の腹部に合せることができ、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。
また、長手方向において、おむつ1の前側の端から、おむつ1の製品長の1/3の長さまでの範囲に、第1目印領域31及び第2目印領域32を設けるとよい。なぜならば、仮にこの範囲よりも長手方向の後側に第1第2目印領域31,32が設けられていると、第1目印領域31と第2目印領域32とを近付けながら、おむつ1を着用者の腹部に合わせる際に、おむつ1の幅を着用者の股間部の幅に合わせ難くなってしまうからである。なお、おむつ1の製品長とは、おむつ1を伸長させた状態の長さである。つまり、おむつ1に設けられた伸縮性部材の収縮力が発現していない状態での長さである。
また、幅方向において、防漏壁部20と厚さ方向に重なる領域に第1目印領域31及び第2目印領域32を位置させるとよい。つまり、第1目印領域31及び第2目印領域32それぞれの少なくとも一部が、防漏壁部20の幅方向の外側の端20aと幅方向の内側の端20bとの間に位置するとよい。そうすることで、第1目印領域31と第2目印領域32の幅方向の間隔が狭すぎたり広すぎたりすることがなく、おむつ1の幅を着用者の股間部の幅に合わせながら、おむつ1を着用者の腹部に合せることができ、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。
また、装着者が第1目印領域31と第2目印領域32とを近付けることに伴い、一対の防漏壁部20が近づけられると、防漏壁部20が起立する。特に、防漏壁部20の長手方向の固定位置(第1接合部23a)を第1第2目印領域31,32とすることで、防漏壁部20がより確実に起立する。そうすると、防漏壁部20の起立につられて脚回り伸縮部10が幅方向の内側に入り込み、脚回り伸縮部10が着用者の脚の付け根に一層沿い易くなる。その他、防漏壁部20が起立することで防漏壁部20が着用者の脚の付け根や股間部に沿うため、排泄物が防漏壁部20により堰き止められ易くなる。また、装着者が防漏壁部20を認識でき、装着者に安心感を付与できる。
また、幅方向において、吸収体コア41と厚さ方向に重なる領域に第1目印領域31及び第2目印領域32を位置させるとよい。つまり、第1目印領域31及び第2目印領域32と長手方向の位置が同じである吸収体コア41部位の、幅方向の最も外側の端41bよりも、幅方向の内側に、第1目印領域31及び第2目印領域32それぞれの少なくとも一部が位置するとよい。そうすることで、吸収体コア41が存在する剛性の高い部位が近づけられることになり、おむつ1を幅方向に折り易くなり、且つ、安定して折ることができる。
更に、吸収体コア41の幅が最も狭い部位、つまり、吸収体コア41における幅方向の最も内側の端41cよりも、第1目印領域31及び第2目印領域32の方が、幅方向の外側に位置するとよい。本実施形態の場合、吸収体コア41に設けられた切欠きの頂点41cよりも第1目印領域31及び第2目印領域32の方が、幅方向の外側に位置する。そうすることで、第1目印領域31と第2目印領域32の幅方向の間隔が狭すぎることがなく、おむつ1の幅を着用者の股間部の幅に合わせながらおむつ1を着用者の腹部に合せることができ、脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。
但し上記に限らず、第1目印領域31及び第2目印領域32が、長手方向において吸収体コア41と重ならなかったり、幅方向において防漏壁部20や吸収体コア41と重ならなかったりしてもよい。また、吸収体コア41の幅が最も狭い部位よりも幅方向の内側に第1目印領域31及び第2目印領域32が位置してもよい。
また、本実施形態では、第3目印領域33及び第4目印領域34と、第5目印領域35及び第6目印領域36とを、異なる色、異なる大きさ、異なる形状としている。そうすることで、装着者は、第3目印領域33及び第4目印領域34と、第5目印領域35及び第6目印領域36とを区別して間違いなく利用できる。また、通常、装着者が腹側フラップ部1dを持って着用者の脇腹に沿わせる時には親指が外装シート5に接触し、装着者が腹側フラップ部1dを押さえる時には人差し指や中指が外装シート5に接触する。そのため、特に、第3目印領域33及び第4目印領域34を、第5目印領域35及び第6目印領域36よりも大きくすることで、第3目印領域33及び第4目印領域34と、第5目印領域35及び第6目印領域36とが、腹側フラップ部1dの持ち替え時の持ち位置であることを、装着者が感覚的に認識できる。但し上記に限らず、第3目印領域33及び第4目印領域34と、第5目印領域35及び第6目印領域36とが、同じ色であったり同じ大きさであったり同じ形状であったりしてもよい。また、第3目印領域33及び第4目印領域34よりも第5目印領域35及び第6目印領域36の方が大きくてもよい。
また、本実施形態では、第5目印領域35及び第6目印領域36が脚回り伸縮部10と厚さ方向に重なる領域に位置している。仮に第5目印領域35及び第6目印領域36が脚回り伸縮部10と重なっていないと、脚回り伸縮部10と着用者の脚の付け根との位置関係がずれるおそれがある。そこで、第3目印領域33及び第4目印領域34と、第5目印領域35及び第6目印領域36との少なくとも一方を、脚回り伸縮部10と厚さ方向に重なる領域に位置させるとよい。そうすることで、脚回り伸縮部10をしっかりと伸長させた状態で着用者の脚の付け根に沿わせることができ、また、その伸長状態を保持できる。なお、第3〜第6目印領域33〜36それぞれの少なくとも一部が脚回り伸縮部10と厚さ方向に重なっていればよい。
また、本実施形態の第7目印領域37は、脚回り伸縮部10に沿う部位に加えて、脚回り伸縮部10の長手方向の前側の端10a近傍から前胴回り部1cの幅方向の端部に向かう部位を有する。そのため、おむつ1の装着後に、脚回り伸縮部10の端10a近傍から延びる第7目印領域37の部位が、脚回り伸縮部10の長手方向の後側の端部と交差していることを確認でき、脚回り開口LHが大き過ぎないことを確認できる。よって、脚回り開口LHからの漏れを一層抑制できる。但しこれに限らず、第7目印領域37が脚回り伸縮部10に沿う部位のみを有する形態でもよい。
また、おむつ1の装着時、おむつ1の非肌側面は長手方向の前側の部位しか視認されない。そのため、第7目印領域37は、おむつ1の長手方向の中央CL1や脚回り伸縮部10の長手方向の中央から長手方向の前側に延びていればよく、長手方向の後側に延びていなくてもよい。但し、おむつ1の長手方向の後側にも第7目印領域37が設けられていることで、脚回り開口LHが大きすぎないかの上記の確認を行い易くなる。
===変形例===
図11A及び図11Bは第1目印領域31及び第2目印領域32の変形例の説明図である。上記実施形態のように防漏壁シート21とトップシート2の第1接合部23を第1第2目印領域31,32とするに限らない。例えば、図11Aに示すように、第1第2目印領域31,32を第1接合部23よりも長手方向の内側に長く延ばし、第1第2目印領域31,32の長さを、伸長状態であるおむつ1の製品長の1/3程度の長さにしてもよい。そうすることで、おむつ1を着用者の腹部に合わせる際に、おむつ1の長手方向前側の部位を長手方向の広い範囲に亘って幅方向に折ることができ、より確実に脚回り伸縮部10を着用者の脚の付け根に沿わせることができる。
また、第1第2目印領域31,32をおむつ1の長手方向に長いライン状の領域とするに限らない。また、第1目印領域31と第2目印領域32とが異なる形状であってもよい。例えば、図11Bに示すように、第1目印領域31を環形状とし、第2目印領域32を第1目印領域31の中空部と同じ大きさの円形状としてもよい。そうすることで、第1目印領域31の中空部に第2目印領域32を合わせること、つまり、第1目印領域31と第2目印領域32とを近付けることを、装着者が感覚的に認識できる。
図12Aから図12Cは第7目印領域37の変形例の説明図である。上記実施形態のように第7目印領域37を実線とするに限らず、例えば点線等にしてもてよい。また、図12Aに示すように、長手方向の前側及び幅方向の外側に頂部が向いた山が複数並んだラインを第7目印領域37としてもよい。また、図12Bに示すように、長手方向の前側及び幅方向の外側に向かって先細りしたラインを第7目印領域37としてもよい。また、図12Cに示すよう、長手方向の前側及び幅方向の外側に向かって小さくなる四角が複数並んだラインを第7目印領域37としてもよい。このように第7目印領域37が方向を示すことで、円を描くように第7目印領域37を着用者の脚の付け根に入り込ませることを、装着者が感覚的に認識できる。
また、おむつ1は、第1目印領域31及び第2目印領域32と、第3目印領域33及び第4目印領域34とを有していればよく、第8目印領域38や、第5目印領域35及び第6目印領域36や、一対の第7目印領域37を有していても有していなくてもよい。また、おむつ1が、第1目印領域31及び第2目印領域32と、第3目印領域33及び第4目印領域34とのうち、一方を有するだけでもよい。
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。
1 おむつ(展開型おむつ)、1’ 本体部、1a 後胴回り部、1b 股下部、1c 前胴回り部、2 トップシート、3 バックシート、4 吸収体、41 吸収体コア、42 被覆材、43 切欠き、5 外装シート、6 クロッチ伸縮性シート、7 ファスニングテープ、7a フックシート、8 ターゲットシート、9 脚回り伸縮性シート、10 脚回り伸縮部、20 防漏壁部、21 防漏壁シート、22 防漏壁用の伸縮性部材、23 第1接合部、24 第2接合部、31 第1目印領域、32 第2目印領域、33 第3目印領域、34 第4目印領域、35 第5目印領域、36 第6目印領域、37 第7目印領域、38 第8目印領域、WH 胴回り開口、LH 脚回り開口

Claims (14)

  1. 長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、後胴回り部と股下部と前胴回り部とが前記長手方向に並び、前記後胴回り部から前記幅方向の両外側に延出する一対のファスニングテープを前記前胴回り部に係止することによって、一つの胴回り開口と一対の脚回り開口とが形成される展開型おむつであって、
    前記幅方向の両外側の部位に、前記長手方向に伸縮可能な一対の脚回り伸縮部を有し、
    前記長手方向の前記前胴回り部側の部位に、前記厚さ方向の肌側から視認可能な第1目印領域及び第2目印領域を有するとともに、前記厚さ方向の非肌側から視認可能な第3目印領域及び第4目印領域を有し、
    前記第1目印領域は前記幅方向の一方側に位置し、前記第2目印領域は前記幅方向の他方側に位置し、
    前記第1目印領域及び前記第2目印領域は、装着時におむつの非肌側面が凸となるように装着者が近づけるべき領域であり、
    前記第3目印領域は、前記幅方向の一方側の前記脚回り伸縮部のうち前記長手方向の前記前胴回り部側の端近傍に位置し、前記第4目印領域は、前記幅方向の他方側の前記脚回り伸縮部のうち前記長手方向の前記前胴回り部側の端近傍に位置し、
    前記第3目印領域及び前記第4目印領域は、装着時に装着者が指を接触させるべき領域であることを特徴とする展開型おむつ。
  2. 請求項1に記載の展開型おむつであって、
    前記第1目印領域及び第2目印領域は、前記長手方向に長いライン状の領域であることを特徴とする展開型おむつ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の展開型おむつであって、
    液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に吸収体コアが設けられた本体部を有するとともに、
    前記幅方向の両外側の部位であり、前記一対の脚回り伸縮部よりも前記幅方向の内側の部位に、前記本体部から前記厚さ方向の肌側に起立する一対の防漏壁部を有し、
    前記第1目印領域及び前記第2目印領域がそれぞれ、前記幅方向において、前記防漏壁部と前記厚さ方向に重なる領域に位置することを特徴とする展開型おむつ。
  4. 請求項3に記載の展開型おむつであって、
    前記防漏壁部の前記長手方向の端部は着色された接着剤で前記本体部に接着され、
    前記第1目印領域及び前記第2目印領域が、前記着色された接着剤によって形成された領域であることを特徴とする展開型おむつ。
  5. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の展開型おむつであって、
    前記第1目印領域及び前記第2目印領域が、エンボスパターンによって形成された領域であることを特徴とする展開型おむつ。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の展開型おむつであって、
    液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に吸収体コアが設けられた本体部を有し、
    前記第1目印領域及び前記第2目印領域が、前記幅方向において、前記吸収体コアと前記厚さ方向に重なる領域に位置することを特徴とする展開型おむつ。
  7. 請求項6に記載の展開型おむつであって、
    前記吸収体コアの幅が最も狭い部位よりも、前記第1目印領域及び前記第2目印領域の方が、前記幅方向の外側に位置することを特徴とする展開型おむつ。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の展開型おむつであって、
    前記第3目印領域及び前記第4目印領域が、着色によって形成された領域であることを特徴とする展開型おむつ。
  9. 請求項8に記載の展開型おむつであって、
    前記第3目印領域の近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能であり、前記第3目印領域とは異なる色の第5目印領域と、
    前記第4目印領域の近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能であり、前記第4目印領域とは異なる色の第6目印領域とを有することを特徴とする展開型おむつ。
  10. 請求項1から請求項9の何れか1項に記載の展開型おむつであって、
    前記第3目印領域の近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能であり、前記第3目印領域とは異なる大きさの第5目印領域と、
    前記第4目印領域の近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能であり、前記第4目印領域とは異なる大きさの第6目印領域とを有することを特徴とする展開型おむつ。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の展開型おむつであって、
    前記第3目印領域と前記第5目印領域の少なくとも一方と、前記第4目印領域と前記第6目印領域の少なくとも一方とが、前記脚回り伸縮部と前記厚さ方向に重なる領域に位置することを特徴とする展開型おむつ。
  12. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載の展開型おむつであって、
    前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち前記幅方向の両外側に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能な一対の第7目印領域を有し、
    前記一対の第7目印領域はそれぞれ、前記脚回り伸縮部に沿う部位と、前記脚回り伸縮部の長手方向の端近傍からおむつの前記幅方向の端部に向かう部位とを有することを特徴とする展開型おむつ。
  13. 請求項1から請求項12の何れか1項に記載の展開型おむつであって、
    前記長手方向の前記後胴回り部側の部位に、前記厚さ方向の肌側から視認可能な第8目印領域を有し、
    前記第8目印領域は、装着時に、着用者に対するおむつの敷き込み位置の目印となる領域であることを特徴とする展開型おむつ。
  14. 長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、後胴回り部と股下部と前胴回り部とが前記長手方向に並び、前記後胴回り部から前記幅方向の両外側に延出する一対のファスニングテープを前記前胴回り部に係止することによって、一つの胴回り開口と一対の脚回り開口とが形成され、前記幅方向の両外側の部位に前記長手方向に伸縮可能な一対の脚回り伸縮部を有する展開型おむつの装着方法の説明方法であって、
    前記厚さ方向の肌側から視認可能な第1目印領域が、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち前記幅方向の一方側に位置し、前記厚さ方向の肌側から視認可能な第2目印領域が、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち前記幅方向の他方側に位置することを示すことと、
    前記厚さ方向の非肌側から視認可能な第3目印領域が、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち、前記幅方向の一方側の前記脚回り伸縮部の前記長手方向の端近傍に位置し、前記厚さ方向の非肌側から視認可能な第4目印領域が、前記長手方向の前記前胴回り部側の部位のうち、前記幅方向の他方側の前記脚回り伸縮部の前記長手方向の端近傍に位置することを示すことと、
    装着時に、おむつの非肌側面が凸となるように前記第1目印領域と前記第2目印領域とを近づけることを、装着者に説明することと、
    装着時に、前記第3目印領域と前記第4目印領域とに指を接触させることを、装着者に説明することと、
    を有することを特徴とする展開型おむつの装着方法の説明方法。
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