JP2017063939A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】展開したファスニングテープが、意図しない部位に再付着することを防止することができる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】トップシートと、バックシートと、吸収体とを有し、バックシートは、衣類側表面に位置する不織布と、ポリエチレンシートとを張り合わせた複合シートであり、サイドパネルの自由端側の幅方向側縁部には、2つのファスニングテープが設けられ、展開状態において、ファスニングテープの衣類側表面には、不織布に対して剥離可能に係合する仮止め手段が設けられる、吸収性物品。
【選択図】図2

Description

本発明は、展開したファスニングテープが意図しない部位に再付着することを防止できる、テープ止めタイプの吸収性物品に関する。
一般に、大人用紙おむつには、テープ止めタイプ、尿取りパッド、パンツタイプ等が存在しており、これらの製品は、着用対象者の排泄における介護の必要度に応じて適宜選択されて用いられている。これらの製品のうちのテープ止めタイプの紙おむつに代表される、テープ止めタイプの吸収性物品は、製品ごとにテープ部分等を折り畳み、長手方向に三つ折り等にした物品を複数積層した状態でポリ袋に収納され、パッケージングされて販売されている。
このようなテープ止めタイプの吸収性物品として、例えば、特許文献1には、後身頃のサイドフラップの両側に固定されたサイドパネルの自由端部が、後身頃と前身頃を締結する締結手段が内側となるよう、サイドパネルの固定端部に第1の接着強度で剥離可能に折曲・固定され、固定端部は、自由端部が内側となるよう、サイドフラップに第2の接着強度で剥離可能に折曲・固定され、かつ第2の接着強度が第1の接着強度よりも大きいことを特徴とする、展開型吸収性物品が開示されている。
また、特許文献2には、前身頃と、後身頃と、前身頃及び後身頃を締結手段により着脱自在に係合するファスナー部材と、を有する紙おむつであって、ファスナー部材が3カ所の折り目により折り畳まれ、第三の折り目よりも自由端側の端部に締結手段及びつまみしろを設けた紙おむつが開示されている。
特許文献3には、サイドフラップと、その先端部に設けられたファスニングテープと、を有する吸収性物品であって、ファスニングテープは、その接合面をサイドフラップの肌側の面に接合されて折り畳まれており、サイドフラップは、最も先端側の第1折線部と第2折線部によって折り畳まれた状態で仮止めされており、肌側から見て、第1折線部は山折り、第2折線部は谷折りであり、サイドフラップが仮止めされた状態で、サイドフラップ先端部及びファスニングテープ先端部が、第1折線部よりも外側に位置していることを特徴とする吸収性物品が開示されている。
特開2004−298455号公報 特開2013−146483号公報 特許第5747139号公報
特許文献1から3に記載された吸収性物品のような、テープ止めタイプの吸収性物品を使用する際には、消費者は一製品を収納袋から取り出して展開し、対象者に着用させる。しかしながら、特許文献1から3に記載された吸収性物品に代表されるテープ止めタイプの吸収性物品は、大人用の大型の吸収性物品であるため、ファスニングテープが左右それぞれに2箇所ずつ設けられている上に、ファスニングテープが複数回に亘って折りたたまれてパッケージ等に収納されている。このため、吸収性物品を使用する際に、上記の複数のファスニングテープを展開したとしても、ファスニングテープ部分の折り癖等のために、展開したファスニングテープが、意図しない部位に再付着することがあった。また、着用者が装着している吸収性物品を交換する際にも、前身頃に設けられているターゲットテープからファスニングテープを剥離した際に、ファスニングテープが再付着する問題があることが知られていた。このようなファスニングテープの再付着の問題は、吸収性物品を対象者に着用させる作業や、吸収性物品を交換する作業を煩雑なものとする大きな要因となっていた。
よって、本発明は、後身頃の左右それぞれにサイドパネルを設け、各サイドパネルの自由端側の幅方向側縁部に2つのファスニングテープを配したテープ止めタイプの吸収性物品において、展開したファスニングテープが、意図しない部位に再付着することを防止することができる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題を解決する為、鋭意研究を行った。その結果、吸収性物品のバックシートを、衣類側表面に位置する不織布と、ポリエチレンシートとを張り合わせた複合シートとするとともに、展開状態における、ファスニングテープの衣類側表面に、不織布に対して剥離可能に係合する仮止め手段を設けることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を解決するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 本発明の第1の態様は、身体側表面を形成する液透過性のトップシートと、衣類側表面を形成する液不透過性のバックシートと、上記トップシートと上記バックシートとの間に配置された吸収体とを有するとともに、前身頃と、後身頃と、これらの間に位置する股下部とを有し、後身頃の幅方向両側部に、一対のサイドフラップが形成された吸収性物品であって、上記バックシートは、衣類側表面に位置する不織布と、ポリエチレンシートとを張り合わせた複合シートであり、上記サイドフラップのそれぞれの、自由端側の幅方向側縁部には、サイドパネルが設けられ、上記サイドパネルのそれぞれの、自由端側の幅方向側縁部には、2つのファスニングテープが設けられ、2つの上記ファスニングテープは、吸収性物品の長手方向に沿って離間して設けられており、展開状態において、上記ファスニングテープの身体側表面には、上記前身頃と上記後身頃とを締結するための面ファスナーを構成するフック部材からなる締結手段が設けられるとともに、締結手段の自由端側の各ファスニングテープの先端部には、つまみしろが設けられ、上記前身頃の衣類側表面には、上記締結手段が固定されるターゲットテープが設けられ、展開状態において、上記ファスニングテープの衣類側表面には、上記不織布に対して剥離可能に係合する仮止め手段が設けられる、吸収性物品である。
(2) 本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性物品であって、上記吸収性物品の長手方向の長さが600mm以上1000mm以下であり、幅方向の長さ(左右両サイドフラップ端部間の長さ)が760mm以上1380mm以下であることを特徴とする。
(3) 本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性物品であって、上記仮止め手段が、面ファスナーを構成するフック部材であることを特徴とする。
(4) 本発明の第4の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性物品であって、上記仮止め手段が、ホットメルト接着剤を用いた仮止め手段であることを特徴とする。
(5) 本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載の吸収性物品であって、上記仮止め手段の面積が、70mm以上400mm以下であることを特徴とする。
(6) 本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載の吸収性物品であって、使い捨て紙おむつであることを特徴とする。
本発明においては、吸収性物品のバックシートを、衣類側表面に位置する不織布と、ポリエチレンシートとを張り合わせた複合シートで構成し、展開状態において、ファスニングテープの衣類側表面には、この複合シートを構成する不織布に対して剥離可能に係合する仮止め手段を設けたので、吸収性物品を着用者に装着させる際においてファスニングテープを展開した際や、吸収性物品を交換する際においてファスニングテープを剥離した際等に、ファスニングテープの衣類側表面をバックシートに対向させる形でバックシート表面に係合させることができる。このため、ファスニングテープが折癖などにより、意図しない位置に再付着してしまうことを防止することができる。
本発明の実施形態に係る吸収性物品を示す図面である。 サイドパネル及びファスニングテープの拡大図であって、(a)衣類側表面から見た図面、(b)身体側表面から見た図面、及び(c)A−A断面図である。 本発明の吸収性物品を交換する際に、ファスニングテープを仮止めする方法を説明した図面である。
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る吸収性物品について詳細に説明する。なお、実施形態の説明は、全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の着用時及び着用後の少なくとも一方をいう。また、吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに、前身頃10Aと後身頃10Cを結ぶ、着用者の前後にわたる方向であり、図中、符号Yで示す方向である。吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、身体側表面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類側表面とは、バックシート等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。また、体液とは、尿、血液や軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、本発明の吸収性物品1としては、幼児又は成人用を問わず、テープ止めタイプの使い捨ておむつであることが好ましい。
<吸収性物品>
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品1を示す展開図であり、トップシート21側から見たものである。図1に示すように、吸収性物品1は、着用時に着用者の腹部を覆う前身頃10A、着用者の背部を覆う後身頃10C、前身頃10Aと後身頃10Cの間に位置し、着用者の股下にあてがわれる股下部10Bとに区分される。
また、図1に示すように、吸収性物品1は、身体側表面側に配された液透過性のトップシート21、トップシート21に対向して配置された液不透過性のバックシート23、及びトップシート21とバックシート23との間に配置され、体液を吸収する吸収体22を備えた構成となっている。
本発明は、長手方向の長さが600mm以上1000mm以下、幅方向の長さ(左右両サイドフラップ端部間の長さ)が760mm以上1380mm以下である吸収性物品1に適用されることが好ましい。このような吸収性物品1は、その寸法が大きいために、ファスニングテープ26の寸法も長く、ファスニングテープ26を展開したり剥離したりした状態において、ファスニングテープ26が吸収性物品1の意図しない位置に再付着しやすい傾向にある。このため、本発明はそのような大型の吸収性物品に特に好適に適用されるものである。
(トップシート)
トップシート21は、体液が吸収体22へと移動するような液透過性を備えた基材を用いればよく、例えば、サーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。また、トップシート21は、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施すことが好ましく、エンボス加工や穿孔加工は、従来公知の方法により実施することができる。さらに、トップシート21の肌への刺激を低減させるために、トップシート21にローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させることも好ましい。トップシート21の坪量は、強度及び加工性の観点から、14g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート21の形状は、特に制限されるものではないが、体液を漏れがないように吸収体22へと誘導するため、吸収体22を覆う形状であればよい。
(吸収体)
吸収体22は、体液を吸収、保持するものであり、例えば、フラップパルプや高吸収性樹脂(Super Absorbent Polymer;SAP)を含有している。吸収体22の基材は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布といった材料から形成される。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。また、吸収体22の基材の坪量は、吸収性能及び肌触りを良好なものとするため、100g/m以上800g/m以下とすることが好ましい。
吸収体22のSAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、といった材料から形成されたものを挙げることができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系を使用することが好ましい。吸収体22のSAPの坪量は、吸収性能及び肌触りを良好なものとする観点から、50g/m以上500g/m以下とすることが好ましい。
吸収体22は、基材とSAPとを含有するものが好ましく、その構成は、基材中にSAP粒子を混合して形成したもの、あるいは、基材間にSAP粒子を固着したSAPシートが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体22の形状安定化の観点から、吸収体22をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては、親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。吸収体22がキャリアシートを複数備える場合には、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
吸収体22の形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、矩形状、砂時計状、I字状等を挙げることができる。吸収体22は、2層以上を重ねて用いてもよい。
(バックシート)
バックシート23は、吸収体22が保持している体液が衣類を濡らすことを防止できるような液不透過性を備えた基材を用いればよいが、本発明においては、ポリエチレンシートと不織布とを張り合わせた複合シートから形成される。この場合、不織布が衣類側表面に位置するように複合シートを配置することが好ましい。バックシート23がそのような複合シートから形成されることにより、後述するファスニングテープ26に設けられる仮止め手段30aを、バックシート23表面に剥離可能に係合することができる。
ここで、複合シートに用いることができる不織布としては、特に、その製法を限定されることなく、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布、及びこれらの複合材料を挙げることができる。
バックシート23の坪量は、強度及び加工性の観点から、10g/m以上40g/m以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、バックシート23は、通気性を持たせることが好ましい。バックシート23に通気性を備えさせるためには、例えば、ポリエチレンフィルムにフィラーを配合したり、バックシート23にエンボス加工を施したりすればよい。ここで、フィラーとしては、炭酸カルシウムを挙げることができ、その加工方法としては、公知の方法を制限なく利用することができる。
本発明においては、液拡散性シートをトップシート21の衣類側表面側に設けてもよい。この場合、体液は、まずトップシート21を通って吸収体22へ順次拡散し、吸収体22により吸収される。ここで、体液が吸収体22に吸収された後、前後左右に素早く拡散していくことが好ましいが、トップシート21の下に液拡散性シートを設けて拡散を促進することにより、体液を広く吸収体22の全体に移動させ、効率よく吸収させることができる。
液拡散性シートは、0.1mm以上の厚さ及び18g/m以上の目付けを有する親水性不織布であり、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維系からなるエアースルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布を使用することができる。これらの中でも特に、液戻り防止性能に優れるエアースルー不織布が好適である。
さらに、図1に示すように、吸収性物品1は、着用者のフィット性を向上させるために、立体ギャザー用弾性部材32aを有する立体ギャザー、レッグギャザー用弾性部材32bを有するレッグギャザー、ウエストギャザー用弾性部材32cを有するウエストギャザーを備えていてもよい。レッグギャザー、ウエストギャザーを有することにより、吸収性物品1の脚部開口部、胴部に伸縮性を持たせて、着用時のフィット感を高めて体液が外部に漏れ出ることを防止し、立体ギャザーを有することにより横漏れを防止する。
(サイドフラップ及びサイドパネル)
吸収性物品1の後身頃10Cの幅方向両側部には、少なくとも一対のサイドフラップ24が形成されており、サイドフラップ24それぞれの、自由端側の幅方向側縁部にはサイドパネル25が、サイドパネル25の自由端側の幅方向側縁部には2つのファスニングテープ26が設けられている。なお、本明細書の説明においては、サイドパネル25とファスニングテープ26とが別々の部材として説明されているが、サイドパネル25及びファスニングテープ26は、別々の部材により形成されたものに限定されず、両者が一体となって形成されたものであってもよい。ここで、片方のサイドパネル25上の2つのファスニングテープ26は、吸収性物品1の長手方向に沿って離間して設けられており、展開状態において、ファスニングテープ26の身体側表面(肌当接面)には、前身頃10Aと後身頃10Cとを締結するための面ファスナーを構成するフック部材からなる締結手段30が設けられるとともに、締結手段30の自由端側の各ファスニングテープ26の先端部には、つまみしろ27が設けられている。一方、前身頃10Aの衣類側表面であるバックシート23表面には、面ファスナーを構成するループ部材で形成されたターゲットテープ31が設けられており、吸収性物品1を着用者に装着した状態では、締結手段30がループ部材であるターゲットテープ31に固定される。なお、フック部材とは、面ファスナーを構成する部材のうち、フック状に立体成型若しくは起毛された部材を指し、ループ部材とは、フック部材と対を成す部材であって、ループ状に密集して起毛された部材を指す。面ファスナーは、このフック部材とループ部材とが対となって構成されている。吸収性物品1を着用する場合、後身頃10Cを着用者の背部にあてた状態で、前身頃10Aを着用者の腹部側に持っていき、ファスニングテープ26をターゲットテープ31に締結することで、着用者に装着させることができる。
なお、サイドフラップ24の基材としては、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリスチレン等からなる不織布を挙げることができ、これらの基材を単独で、あるいは複数組み合わせてもよい。また、サイドパネル25及びファスニングテープ26の基材としては、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリスチレン等からなる樹脂フィルムや不織布を挙げることができ、これらの基材を単独で、あるいは複数組み合わせてもよい。
図2は、サイドパネル25及びファスニングテープ26の拡大図であって、(a)衣類側表面から見た図面、(b)身体側表面から見た図面、及び(c)A−A断面図である。図3は、本発明の吸収性物品1を交換する際に、ファスニングテープ26を仮止めする方法を説明した図面である。本発明においては、吸収性物品1の展開状態における、ファスニングテープ26の衣類側表面に、バックシート23表面の不織布に対して剥離可能に係合する仮止め手段30aが設けられている(図2(a))。この仮止め手段30aが設けられていることにより、吸収性物品1の装着時に展開したファスニングテープ26や、吸収性物品1の交換時にターゲットテープ31から剥離したファスニングテープ26をバックシート23の表面に一時的に固定することができ(図3)、ファスニングテープ26の締結手段30等が、吸収性物品1の意図しない位置に再付着することを防止することができる。具体的には、例えば、吸収性物品1を装着する際には、吸収性物品1を展開し、ファスニングテープ26を展開した後に、ファスニングテープ26の仮止め手段30aをバックシート23に着脱可能に係合し、この状態で、後身頃10Cを着用者の背部にあてるとともに、前身頃10Aを着用者の腹部側に持っていき、その後、ファスニングテープ26をバックシート23から剥離して、ファスニングテープ26をターゲットテープ31に締結することで、着用者に装着させることができる。また、吸収性物品1を交換する際には、ターゲットテープ31からファスニングテープ26を剥離する度に、剥離したファスニングテープ26をバックシート23に係合させればよい(図3)。このようにすることにより、図3中矢印で示すような、ファスニングテープ26の再付着を防止することができる。
本発明においては、仮止め手段30aは、面ファスナーを構成するフック部材であってもよく、ホットメルト接着剤を用いた仮止め手段であってもよい。ここで、ホットメルト接着剤を用いた仮止め手段30aを採用する場合、使用可能なホットメルト接着剤としては、吸収性物品において一般的に用いられるホットメルト接着剤であれば特に限定はなく、例えば、SIS(スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体)系ホットメルト接着剤、SBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体)系ホットメルト接着剤、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンブロック共重合体)系ホットメルト接着剤等を挙げることができる。また、ホットメルト接着剤の塗布量は、ファスニングテープ26をバックシート23に着脱可能に係合可能な範囲で、適宜設定することができる。
なお、仮止め手段30aとして、フック部材を用いる場合であっても、ホットメルト接着剤を用いた仮止手段を用いる場合であっても、仮止め手段30aの面積は、70mm以上400mm以下とすることが好ましい。仮止め手段30aの面積を以上のように設定することにより、ファスニングテープ26のバックシート23への仮止めを確実なものとしつつも、バックシート23からのファスニングテープ26の剥離が容易なものとなるとともに、ファスニングテープ26の仮止め手段30aが意図しない部位に付着することも防止することができる。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、トップシート21とバックシート23との間に吸収体22を挟持し、さらに、サイドフラップ24、サイドパネル25、ファスニングテープ26、及びターゲットテープ31、加えて適宜液拡散性シートや立体ギャザーを配置した後、トップシート21とバックシート23とを一部あるいは全周にわたってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定することで製造することができる。なお、ファスニングテープ26は、あらかじめ、これを構成する基材に締結手段30や仮止め手段30aを接着し、所定のファスニグテープ形状に切断して、ファスニングテープ26が接合又は一体形成されたサイドパネル25を吸収性物品1に接合することが好ましい。吸収性物品1をパッケージ等に収納するに当たっては、ファスニングテープ26を折り曲げて、吸収性物品1の所定位置に着脱可能に係合するとともに、吸収性物品1を長手方向Yに三つ折にする等して折りたためばよい。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸収性物品
10A 前身頃
10B 股下部
10C 後身頃
21 トップシート
22 吸収体
23 バックシート
24 サイドフラップ
25 サイドパネル
26 ファスニングテープ
27 つまみしろ
30 締結手段
30a 仮止め手段
31 ターゲットテープ
32a 立体ギャザー用弾性部材
32b レッグギャザー用弾性部材
32c ウエストギャザー用弾性部材

Claims (6)

  1. 身体側表面を形成する液透過性のトップシートと、衣類側表面を形成する液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体とを有するとともに、
    前身頃と、後身頃と、これらの間に位置する股下部とを有し、後身頃の幅方向両側部に、一対のサイドフラップが形成された吸収性物品であって、
    前記バックシートは、衣類側表面に位置する不織布と、ポリエチレンシートとを張り合わせた複合シートであり、
    前記サイドフラップのそれぞれの、自由端側の幅方向側縁部には、サイドパネルが設けられ、
    前記サイドパネルのそれぞれの、自由端側の幅方向側縁部には、2つのファスニングテープが設けられ、
    2つの前記ファスニングテープは、吸収性物品の長手方向に沿って離間して設けられており、
    展開状態において、前記ファスニングテープの身体側表面には、前記前身頃と前記後身頃とを締結するための面ファスナーを構成するフック部材からなる締結手段が設けられるとともに、締結手段の自由端側の各ファスニングテープの先端部には、つまみしろが設けられ、
    前記前身頃の衣類側表面には、前記締結手段が固定されるターゲットテープが設けられ、
    展開状態において、前記ファスニングテープの衣類側表面には、前記不織布に対して剥離可能に係合する仮止め手段が設けられる、吸収性物品。
  2. 前記吸収性物品の長手方向の長さが600mm以上1000mm以下であり、幅方向の長さ(左右両サイドフラップ端部間の長さ)が760mm以上1380mm以下である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記仮止め手段が、面ファスナーを構成するフック部材である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記仮止め手段が、ホットメルト接着剤を用いた仮止め手段である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  5. 前記仮止め手段の面積が、70mm以上400mm以下である、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 使い捨て紙おむつである、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性物品。
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