JP2017063809A - 角度調整金具及び座椅子 - Google Patents

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大助 浅井
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拓郎 樺山
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Abstract

【課題】座椅子の座部に設けられた揺動部を上下両方向に揺動させる角度調整金具を提供する。【解決手段】展開姿勢P0から折畳み一方向C1及び折畳み他方向C2に揺動可能として第1アーム1と第2アーム2を枢結し、折畳み一方向C1へ折畳んだ第1折畳姿勢P1から展開姿勢P0への揺動を複数段で規制するラチェット機構10を設け、さらに、展開姿勢P0を越えて折畳み他方向C2へ折畳んだ第2折畳姿勢P2では展開方向D及び折畳み他方向C2のいずれへも自由に揺動可能とするフリー揺動機構11を、設けている。【選択図】図1

Description

本発明は、角度調整金具及び座椅子に関する。
従来、座部の前縁側に揺動部を備えた座椅子に於て、揺動部の傾斜角度を調節するために、ラチェット機構を有する角度調整金具が設けられている(特許文献1参照)。
特開2002−34702号公報
しかし、特許文献1記載の座椅子は、角度調整金具(ラチェット機構)の取付方向によって、揺動部を展開姿勢から上方へ揺動させるか、あるいは、下方へ揺動させるか、どちらか一方しか選択できないという欠点があった。即ち、1種類の角度調整金具をもって、座部の前縁側に設けられた揺動部を上下両方向に揺動させることはできなかった。
そこで、本発明は、座椅子の座部に設けられた揺動部を上下両方向に揺動させる角度調整金具を提供することを目的とする。
本発明に係る角度調整金具は、展開姿勢から折畳み一方向及び折畳み他方向に揺動可能として第1アームと第2アームを枢結し、上記折畳み一方向へ折畳んだ第1折畳姿勢から上記展開姿勢への揺動を複数段で規制するラチェット機構を設け、さらに、上記展開姿勢を越えて上記折畳み他方向へ折畳んだ第2折畳姿勢では展開方向及び折畳み他方向のいずれへも自由に揺動可能とするフリー揺動機構を、設けたものである。
また、展開姿勢から折畳み一方向及び折畳み他方向に揺動可能として第1アームと第2アームを枢結し、上記第2アームの円弧状外周縁部の一部に形成された複数のラチェット歯と、弾発部材により弾発付勢されて上記ラチェット歯に噛合可能なラチェット爪と、上記ラチェット爪を上記ラチェット歯に対して噛合状態と非噛合状態に切換えるカム板とを、具備し、上記折畳み一方向へ折畳んだ第1折畳姿勢では、上記ラチェット歯と上記ラチェット爪の噛合によって、上記展開姿勢への揺動を所定の小角度毎に複数段で規制し、上記折畳み一方向へ所定のロック解除角度まで折畳むと、上記カム板によって、上記ラチェット爪と上記ラチェット歯を非噛合状態として上記規制が解除され、上記展開姿勢を越えて上記折畳み他方向へ折畳んだ第2折畳姿勢では、上記ラチェット爪が上記外周縁部に摺接して、上記ロック解除角度以上のフリー角度範囲にわたって、展開方向及び折畳み他方向のいずれへも自由に揺動可能としたものである。
また、本発明に係る座椅子は、座部と背部を備える座椅子に於て、左右一方の第1角度調整金具と左右他方の第2角度調整金具によって上下揺動可能として、揺動部が、上記座部の前縁側に設けられ、上記第1角度調整金具は、上記揺動部が上方へ揺動した上傾姿勢から展開姿勢への揺動を複数段で規制し、下方へ揺動した下傾姿勢では上下両方向へ自由に揺動可能とし、上記第2角度調整金具は、上記揺動部が上方へ揺動した上傾姿勢では上下両方向へ自由に揺動可能とし、下方へ揺動した下傾姿勢から上記展開姿勢への揺動を複数段で規制するよう構成されたものである。
本発明の角度調整金具によれば、第1アームと第2アームを展開姿勢から折畳み一方向及び折畳み他方向に揺動でき、折畳み一方向へ折畳んだ第1折畳姿勢では、ラチェット機構(ラチェット歯とラチェット爪の噛合)によって、展開姿勢への揺動を複数段で規制でき、展開姿勢を越えて折畳み他方向へ折畳んだ第2折畳姿勢では、フリー揺動機構(ラチェット爪と外周縁部の摺接)によって、展開方向及び折畳み他方向のいずれへも自由に揺動できる。従って、座部の前縁側に揺動部を備えた座椅子に於て、揺動部を連結するのに好適に用いられ、1種類を左右で上下逆さまに取付けて、揺動部を上下両方向に揺動させることができる。
本発明の座椅子によれば、揺動部の上傾姿勢では、第1角度調整金具によって、揺動部の傾斜角度を調節でき、また、揺動部の下傾姿勢では、第2角度調整金具によって、揺動部の傾斜角度を調節できる。第1角度調整金具と第2角度調整金具は、同じ種類のものを左右逆さまに取付けることで、使い分けることができ、簡単かつ安価に製造できる。座る者の好みに応じて、揺動部を上方へ揺動させるか、あるいは、下方へ揺動させるか、自由に選択することができ、座る者の尻が座部の前縁側に滑るのを防止でき、さらに、リラックスした姿勢でくつろぐことができる。
本発明に係る角度調整金具の実施の一形態を示した断面側面図であり、(A)は座椅子の左右一方に配設された角度調整金具の断面側面図であり、(B)は座椅子の左右他方に配設された角度調整金具の断面側面図である。 本発明の角度調整金具を示した断面側面図であり、(A)は座椅子の左右一方に配設された角度調整金具の断面側面図であり、(B)は座椅子の左右他方に配設された角度調整金具の断面側面図である。 本発明の角度調整金具を示した断面側面図であり、(A)は座椅子の左右一方に配設された角度調整金具の断面側面図であり、(B)は座椅子の左右他方に配設された角度調整金具の断面側面図である。 本発明の角度調整金具を示した断面側面図であり、(A)は座椅子の左右一方に配設された角度調整金具の断面側面図であり、(B)は座椅子の左右他方に配設された角度調整金具の断面側面図である。 本発明の角度調整金具を示した断面側面図であり、(A)は座椅子の左右一方に配設された角度調整金具の断面側面図であり、(B)は座椅子の左右他方に配設された角度調整金具の断面側面図である。 本発明の角度調整金具を示した断面側面図であり、(A)は座椅子の左右一方に配設された角度調整金具の断面側面図であり、(B)は座椅子の左右他方に配設された角度調整金具の断面側面図である。 本発明の座椅子の実施の一形態を示した斜視図である。 本発明の座椅子のフレーム部を示す斜視図である。 本発明の座椅子の作用を説明するための簡略線図である。 本発明の座椅子の使用状態を示す側面図である。 本発明の座椅子の使用状態を示す側面図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図7と図8に示すように、本発明の角度調整金具31,32は、座部33と背部34を備える座椅子に用いられ、座部33の座フレーム部33Aと揺動部35の揺動フレーム部35Aの連結部に、左右で上下逆さまに第1角度調整金具31・第2角度調整金具32が取付けられている。図1〜図6は、左右に配設した第1角度調整金具31・第2角度調整金具32が、座椅子フレーム部(揺動フレーム部35A)にて連動連結されて同期的に作動する様子を示す側面図である。
図1に示すように、本発明の角度調整金具は、展開姿勢Pから折畳み一方向C及び折畳み他方向Cに揺動可能として、第1アーム1と第2アーム2が枢結されている。
第1アーム1は、座椅子の座フレーム部33Aと揺動フレーム部35Aに内嵌状に差込可能な円筒状の取付部12と、取付部12に連結された一対の側壁部13,13とを、有している。
第2アーム2は、座椅子の座フレーム部33Aと揺動フレーム部35Aに内嵌状に差込可能な円筒状の取付部21と、取付部21に連結された一対の円盤部20,20とを、有し、円盤部20は、円弧状外周縁部3に複数のラチェット歯4が形成されている。なお、円盤部20の外周縁部3は、ラチェット歯4が形成された箇所を除いて、歯の無い弯曲状に形成される。具体的に、このような弯曲状について追加説明すると、その大部分がラチェット歯4の頂部と同一の曲率半径の円弧状に形成され、後述のように展開姿勢P(図4参照)から折畳み他方向Cに揺動する際にラチェット爪6が摺接を開始する箇所が、局所的に曲率半径が小さく設定されて、ラチェット歯4の頂部の円弧上より内側に絞られている。この構成により、外周縁部3に対しラチェット爪6がスムーズに摺接を開始することができる。
第2アーム2の円盤部20,20が第1アーム1の側壁部13,13間に差し込まれた状態で、枢結軸15によって、第1アーム1と第2アーム2が揺動軸心L廻りに揺動自在に枢結されている。枢結軸15は、円盤部20,20間の空間部に於て、カム板7を遊嵌状に保持している。第2アーム2は、円盤部20,20の内面に、カム板7を押圧するための小突起23が設けられている。カム板7は、小突起23を受ける押込突片14と押出段部16を有している。
図1(A)と図2(A)に示すように、本発明の角度調整金具は、折畳み一方向Cへ折畳んだ第1折畳姿勢Pから展開姿勢Pへの揺動を複数段で規制するラチェット機構10が設けられている。
ラチェット機構10は、第2アーム2の円弧状外周縁部3の一部に形成された複数のラチェット歯4と、ラチェット歯4に噛合可能なラチェット爪6と、から成り、ラチェット歯4とラチェット爪6の噛合によって、第2アーム2の展開姿勢Pへの揺動を所定の小角度β毎に複数段で規制している。
ラチェット爪6は、第1アーム1の側壁部13,13間にて回転自在に枢支され、捩じりバネから成る弾発部材9によって、円弧状外周縁部3(ラチェット歯4)に押し付ける方向に弾発付勢されている。ラチェット爪6は、第1アーム1と第2アーム2を折畳み一方向Cへ所定のロック解除角度θまで折畳むと(図3参照)、カム板7によって、ラチェット歯4に対して非噛合状態に切換えられる。なお、弾発部材9は、捩じりバネ以外のものを用いても良い。
図1(B)と図2(B)に示すように、本発明の角度調整金具は、展開姿勢Pから折畳み他方向Cへ折畳んだ第2折畳姿勢Pでは、展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動可能とするフリー揺動機構11が設けられている。
フリー揺動機構11は、第2アーム2の円弧状外周縁部3と、ラチェット爪6と、から成り、ラチェット爪6が外周縁部3に摺接することで、第1アーム1と第2アーム2が、折畳み他方向C、及び、展開方向Dのいずれへも自由に揺動する。第2折畳姿勢Pで、第1アーム1と第2アーム2は、展開姿勢Pから折畳み他方向Cへフリー角度範囲αにわたって揺動可能であって、第1折畳姿勢Pでの展開姿勢Pから折畳み一方向Cへのロック解除角度θにわたる可動域よりも、フリー角度範囲αが大きく設定されている(図3(A)と図6(A)参照)。
ラチェット歯4は、揺動軸心Lを中心とする円弧状外周縁部3に、中心角が30°〜110°の範囲内に、ラチェット爪6と噛合し得るピッチで形成されている。ラチェット歯4は、図1(A)に於ける反時計方向に傾斜しており、ラチェット爪6との噛合状態で、第2アーム2の折畳み一方向C(図中上方)への揺動を可能とし、展開方向(図中下方)への揺動を所定の小角度β毎に複数段で規制している。なお、ラチェット歯4は、本数は図例に限定されることなく、自由に増減させて設定変更することができ、小角度βの大きさは、10°〜20°に設定するのが好ましい。より好ましくは、小角度βを15°〜18°に設定する。
上述した本発明の角度調整金具の使用方法(作用)について説明する。
図1(A)から図2(A)に示すように、第1折畳姿勢Pでは、第1アーム1と第2アーム2を折畳み一方向Cへ揺動させようとすると、ラチェット爪6は、弾発部材9の弾発力に抗してラチェット歯4から離脱する方向に揺動し、ラチェット歯4を次々と乗り越えていく。第1折畳姿勢Pで第2アーム2を展開姿勢Pへ揺動(逆揺動)させようとすると、ラチェット歯4とラチェット爪6の噛合によって、展開姿勢Pへの揺動を所定の小角度β毎に複数段で規制する。なお、図1(B)と図2(B)に於て、第1アーム1と第2アーム2が展開姿勢Pから折畳み他方向Cへ揺動して、第2折畳姿勢Pとなり、展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動する。
図3(A)に示すように、折畳み一方向Cへ所定のロック解除角度θまで折畳むと、第2アーム2の小突起23が、カム板7の押込突片14を押圧し、カム板7がラチェット爪6を押してラチェット歯4から離脱する方向に揺動させる。ラチェット爪6は、カム板7の上に乗り上げて係止し、ラチェット爪6とラチェット歯4は非噛合状態となる。このようにして、ラチェット爪6とラチェット歯4が非噛合状態に保持されて、ラチェット機構10(ラチェット爪6とラチェット歯4)による規制が解除され、展開姿勢Pへの揺動が可能となる。
次に、図4(A)のように、矢印Dで示す展開方向へ揺動させ展開姿勢Pとすると、小突起23がカム板7の押出段部16を押圧し、カム板7が回転して、ラチェット爪6との係止状態を解消する。ラチェット爪6は、ラチェット歯4には噛合せず、弾発部材9の弾発力をもって第2アーム2の円弧状外周縁部3(ラチェット歯4の無い箇所)に押し付けられる。
なお、図3(B)と図4(B)に於て、ラチェット爪6は外周縁部3に摺接しており、依然として展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動可能な状態である。
図5(A)に示すように、展開姿勢Pを越えて折畳み他方向Cへ折畳んだ第2折畳姿勢Pでは、ラチェット爪6が外周縁部3に摺接して、展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動可能となる。
一方、図5(B)では、展開姿勢Pを越えて折畳み一方向Cへ折畳まれて第1折畳姿勢Pとなり、ラチェット爪6とラチェット歯4は噛合状態となる。ラチェット爪6とラチェット歯4が噛合状態となると、展開姿勢Pへの揺動が規制される。
図6(A)に示すように、第2折畳姿勢Pで、第1アーム1と第2アーム2は、ロック解除角度θ(図3(A)参照)以上のフリー角度範囲αにわたって、展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動する。
図6(B)では、他の角度調整金具が折畳み一方向Cへ所定のロック解除角度θまで折畳まれて、第2アーム2の小突起23が、カム板7の押込突片14を押圧し、カム板7によって、ラチェット爪6はラチェット歯4に対して非噛合状態となる。ラチェット爪6とラチェット歯4が非噛合状態となると、展開方向Dへの揺動規制が解除され、展開姿勢Pへの揺動が可能となる。
次に、本発明の座椅子について説明する。
図7に示すように、本発明の座椅子は、座部33と背部34を備え、座部33の前縁側に上下揺動可能として揺動部35が設けられている。
図8は、座椅子のフレーム部を示し、座部33の座フレーム部33Aと揺動部35の揺動フレーム部35Aの連結部には、左右一方の第1角度調整金具31と左右他方の第2角度調整金具32が取着されている。即ち、揺動部35(揺動フレーム部35A)は、第1角度調整金具31と第2角度調整金具32によって、座部33(座フレーム部33A)に対し上下揺動可能に連結されている。なお、座部33(座フレーム部33A)と背部34(背フレーム部34A)は、前後に角度調整自在として関節金具によって連結されている。
第1角度調整金具31と第2角度調整金具32は、同一の構成・機能を有し、上述したように、左右で上下逆さまに取付けることで、揺動部35の展開姿勢Gへの揺動を複数段で規制するラチェット機構が、上傾姿勢E及び下傾姿勢Fの両方で作用を発揮し、揺動部35を上下揺動可能とするものである。
図9に示すように、第1角度調整金具31は、揺動部35が上方へ揺動した上傾姿勢Eでは、揺動部35の上方への揺動を可能とし、展開姿勢Gへの揺動を所定の小角度β毎に複数段で規制する。揺動部35を所定のロック解除角度θまで上方へ揺動させると、規制が解除されて、展開姿勢Gへの揺動が可能となるように構成されている。また、揺動部35が展開姿勢Gを越えて、さらに下方へ揺動した下傾姿勢Fでは、上下両方向へ自由に揺動可能となり、この時のフリー角度範囲αは、ロック解除角度θより大きく設定されている。
一方、第2角度調整金具32は、揺動部35が上方へ揺動した上傾姿勢Eでは、上下両方向へフリー角度範囲αにわたって自由に揺動可能であり、揺動部35が展開姿勢Gを越えて下方へ揺動した下傾姿勢Fでは、展開姿勢Gへの揺動を所定の小角度β毎に複数段で規制するよう構成されている。揺動部35を所定のロック解除角度θまで下方へ揺動させると、規制が解除されて、展開姿勢Gへの揺動が可能となる。
図10に於て、本発明の座椅子の座部33を床に接地して、揺動部35を上傾姿勢Eとして保持した状態を示す。揺動部35は、左右一方の第1角度調整金具31によって、展開姿勢Gへの揺動が規制される。座椅子に座る者は、背部34を大きく後ろに倒して腰を座部33に乗せて寝ころんだ姿勢となっても、揺動部35により尻が座部33の前縁側に滑るのを防止され、リラックスした姿勢でくつろぐことができる。
また、図11では、揺動部35を下傾姿勢Fとして、揺動部35の前端を床に接しさせて、座部33全体に傾斜を生じさせる。揺動部35は、左右他方の第2角度調整金具32によって、展開姿勢Gへの揺動が規制される。座椅子に座る者は、背部34を大きく後ろに倒して寝ころんだ姿勢で、足を伸ばして、よりリラックスした姿勢でくつろぐことができる。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、座椅子のデザインは、自由に変更できる。
以上のように、本発明に係る角度調整金具は、展開姿勢Pから折畳み一方向C及び折畳み他方向Cに揺動可能として第1アーム1と第2アーム2を枢結し、上記折畳み一方向Cへ折畳んだ第1折畳姿勢Pから上記展開姿勢Pへの揺動を複数段で規制するラチェット機構10を設け、さらに、上記展開姿勢Pを越えて上記折畳み他方向Cへ折畳んだ第2折畳姿勢Pでは展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動可能とするフリー揺動機構11を、設けたので、第1アーム1と第2アーム2を展開姿勢Pから折畳み一方向C及び折畳み他方向Cに揺動でき、折畳み一方向Cへ折畳んだ第1折畳姿勢Pでは、ラチェット機構10によって、展開姿勢Pへの揺動を複数段で規制でき、展開姿勢Pを越えて折畳み他方向Cへ折畳んだ第2折畳姿勢Pでは、フリー揺動機構11によって、展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動できる。従って、座部33の前縁側に揺動部35を備えた座椅子に於て、揺動部35を連結するのに好適に用いられ、1種類を左右で上下逆さまに取付けて、揺動部35を上下両方向に揺動させることができる。
また、展開姿勢Pから折畳み一方向C及び折畳み他方向Cに揺動可能として第1アーム1と第2アーム2を枢結し、上記第2アーム2の円弧状外周縁部3の一部に形成された複数のラチェット歯4と、弾発部材9により弾発付勢されて上記ラチェット歯4に噛合可能なラチェット爪6と、上記ラチェット爪6を上記ラチェット歯4に対して噛合状態と非噛合状態に切換えるカム板7とを、具備し、上記折畳み一方向Cへ折畳んだ第1折畳姿勢Pでは、上記ラチェット歯4と上記ラチェット爪6の噛合によって、上記展開姿勢Pへの揺動を所定の小角度β毎に複数段で規制し、上記折畳み一方向Cへ所定のロック解除角度θまで折畳むと、上記カム板7によって、上記ラチェット爪6と上記ラチェット歯4を非噛合状態として上記規制が解除され、上記展開姿勢Pを越えて上記折畳み他方向Cへ折畳んだ第2折畳姿勢Pでは、上記ラチェット爪6が上記外周縁部3に摺接して、上記ロック解除角度θ以上のフリー角度範囲αにわたって、展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動可能としたので、第1アーム1と第2アーム2を展開姿勢Pから折畳み一方向C及び折畳み他方向Cに揺動でき、折畳み一方向Cへ折畳んだ第1折畳姿勢Pでは、ラチェット歯4とラチェット爪6の噛合によって、展開姿勢への揺動を複数段で規制でき、展開姿勢Pを越えて折畳み他方向Cへ折畳んだ第2折畳姿勢Pでは、ラチェット爪6と外周縁部3の摺接によって、展開方向D及び折畳み他方向Cのいずれへも自由に揺動できる。従って、座部33の前縁側に揺動部35を備えた座椅子に於て、揺動部35を連結するのに好適に用いられ、1種類を左右で上下逆さまに取付けて、揺動部35を上下両方向に揺動させることができる。
また、本発明に係る座椅子は、座部33と背部34を備える座椅子に於て、左右一方の第1角度調整金具31と左右他方の第2角度調整金具32によって上下揺動可能として、揺動部35が、上記座部33の前縁側に設けられ、上記第1角度調整金具31は、上記揺動部35が上方へ揺動した上傾姿勢Eから展開姿勢Gへの揺動を複数段で規制し、下方へ揺動した下傾姿勢Fでは上下両方向へ自由に揺動可能とし、上記第2角度調整金具32は、上記揺動部35が上方へ揺動した上傾姿勢Eでは上下両方向へ自由に揺動可能とし、下方へ揺動した下傾姿勢Fから上記展開姿勢Gへの揺動を複数段で規制するよう構成されたので、揺動部35の上傾姿勢E(図10参照)では、第1角度調整金具31によって、揺動部35の上傾姿勢Eから展開姿勢Gへの揺動を複数段で規制して傾斜角度を調節でき、また、揺動部35の下傾姿勢F(図11参照)では、第2角度調整金具32によって、揺動部35の下傾姿勢Fから展開姿勢Gへの揺動を複数段で規制して傾斜角度を調節できる。第1角度調整金具31と第2角度調整金具32は、同じ構成・機能のもの―――つまり、同一の金具―――を左右逆さまに取付けることで、使い分けることができ、簡単かつ安価に製造できる。座る者の好みに応じて、(図10と図11に例示したように)揺動部35を上方へ揺動させるか、あるいは、下方へ揺動させるか、自由に選択することができ、座る者の尻が座部33の前縁側に滑るのを防止でき、さらに、リラックスした姿勢でくつろぐことができる。
1 第1アーム
2 第2アーム
3 円弧状外周縁部
4 ラチェット歯
6 ラチェット爪
7 カム板
9 弾発部材
10 ラチェット機構
11 フリー揺動機構
31 第1角度調整金具
32 第2角度調整金具
33 座部
34 背部
35 揺動部
展開姿勢
第1折畳姿勢
第2折畳姿勢
折畳み一方向
折畳み他方向
D 展開方向
θ ロック解除角度
α フリー角度範囲
β 小角度
E 上傾姿勢
G 展開姿勢
F 下傾姿勢

Claims (3)

  1. 展開姿勢(P)から折畳み一方向(C)及び折畳み他方向(C)に揺動可能として第1アーム(1)と第2アーム(2)を枢結し、
    上記折畳み一方向(C)へ折畳んだ第1折畳姿勢(P)から上記展開姿勢(P)への揺動を複数段で規制するラチェット機構(10)を設け、さらに、上記展開姿勢(P)を越えて上記折畳み他方向(C)へ折畳んだ第2折畳姿勢(P)では展開方向(D)及び折畳み他方向(C)のいずれへも自由に揺動可能とするフリー揺動機構(11)を、設けたことを特徴とする角度調整金具。
  2. 展開姿勢(P)から折畳み一方向(C)及び折畳み他方向(C)に揺動可能として第1アーム(1)と第2アーム(2)を枢結し、
    上記第2アーム(2)の円弧状外周縁部(3)の一部に形成された複数のラチェット歯(4)と、弾発部材(9)により弾発付勢されて上記ラチェット歯(4)に噛合可能なラチェット爪(6)と、上記ラチェット爪(6)を上記ラチェット歯(4)に対して噛合状態と非噛合状態に切換えるカム板(7)とを、具備し、
    上記折畳み一方向(C)へ折畳んだ第1折畳姿勢(P)では、上記ラチェット歯(4)と上記ラチェット爪(6)の噛合によって、上記展開姿勢(P)への揺動を所定の小角度(β)毎に複数段で規制し、上記折畳み一方向(C)へ所定のロック解除角度(θ)まで折畳むと、上記カム板(7)によって、上記ラチェット爪(6)と上記ラチェット歯(4)を非噛合状態として上記規制が解除され、
    上記展開姿勢(P)を越えて上記折畳み他方向(C)へ折畳んだ第2折畳姿勢(P)では、上記ラチェット爪(6)が上記外周縁部(3)に摺接して、上記ロック解除角度(θ)以上のフリー角度範囲(α)にわたって、展開方向(D)及び折畳み他方向(C)のいずれへも自由に揺動可能としたことを特徴とする角度調整金具。
  3. 座部(33)と背部(34)を備える座椅子に於て、
    左右一方の第1角度調整金具(31)と左右他方の第2角度調整金具(32)によって上下揺動可能として、揺動部(35)が、上記座部(33)の前縁側に設けられ、
    上記第1角度調整金具(31)は、上記揺動部(35)が上方へ揺動した上傾姿勢(E)から展開姿勢(G)への揺動を複数段で規制し、下方へ揺動した下傾姿勢(F)では上下両方向へ自由に揺動可能とし、
    上記第2角度調整金具(32)は、上記揺動部(35)が上方へ揺動した上傾姿勢(E)では上下両方向へ自由に揺動可能とし、下方へ揺動した下傾姿勢(F)から上記展開姿勢(G)への揺動を複数段で規制するよう構成されたことを特徴とする座椅子。
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