JP2017063754A - 害虫を捕獲するための器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】飛翔性害虫を捕獲器内部へ誘引しやすくすることができ、かつ誘引された飛翔性害虫を効果的に捕獲及び/又は防除すること。【解決手段】薬剤を収容するための凹部が形成された薬剤収容部と、上記凹部の開口面よりも上方に配置されるように上記薬剤収容部に担持されている光源とを備え、上記光源から光が射出した場合に、上記開口面が上記薬剤収容部の外部から照射される飛翔性害虫捕獲器を提供すること。【選択図】図1

Description

本発明は、害虫捕獲器具に関し、より詳細には、光を利用して飛翔性害虫を容器内へ誘引して捕獲及び/又は防除するための器具に関する。
害虫の防除には、従前より、殺虫成分を周囲雰囲気中へ拡散させる方法が用いられている。また、害虫の捕獲には、内部に誘引剤を収容した容器が用いられており、使用時に誘引成分を周囲雰囲気中へ放出させ、容器に設けた開口を介して害虫を容器内へ誘引する。
害虫の誘引には、昆虫類の多くが有する走光性を利用した方法もまた用いられている。例えば、太陽光を反射する黄色または青色等の粘着シートを利用して害虫を誘引して粘着シートに粘着させたり、あるいは内壁を黄色または青色等に着色した容器の内部へ害虫を誘引して容器内部で溺死させたりすることによって防除する。ただし、太陽光を利用する方法では、天候が悪い時あるいは夕暮れ時には効果が低下するという問題や、夜間には誘引効果がないという問題がある。
太陽光の有無にかかわらず走光性を利用するための技術もまた知られている。特許文献1には、捕獲器内部へ誘引された飛翔性害虫を効果的に捕獲及び/又は防除するための害虫捕獲器が開示されている。また、特許文献2には、LEDランプおよび紫外線蛍光ランプを誘引光源として粘着シートによって飛翔性害虫を捕獲する飛翔昆虫誘引捕獲器が開示されている。
WO2008/062612号(2008(平成20)年5月29日国際公開) 実用新案登録第3130829号公報(平成19年3月22日公開)
しかしながら、走光性を利用して害虫を容器の周辺へ誘引することができたとしても、害虫が容器内部へあまり侵入しないことが多い。
本発明の目的は、飛翔性害虫を捕獲器内部へ誘引しやすくすることができ、かつ誘引された飛翔性害虫を効果的に捕獲及び/又は防除することができる技術を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、薬剤を収容した器具に設けた開口を、該器具の外部から照射することによって、該器具の周辺に誘引された飛翔性害虫を器具の内部へ効果的に誘引することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る飛翔性害虫捕獲器は、薬剤を収容するための凹部が形成された薬剤収容部、および、上記凹部の開口面よりも上方に配置されるように上記薬剤収容部に担持されている光源を備えており、上記光源から光が射出した場合に、上記開口面が上記薬剤収容部の外部から照射されることを特徴としている。
また、本発明に係る飛翔性害虫捕獲器は、薬剤を収容するための凹部が形成された薬剤収容部、上記薬剤収容部を保持する筐体、および、上記凹部の開口面よりも上方に配置されるように上記薬剤収容部または上記筐体に担持されている光源を備えており、上記光源から光が射出した場合に、上記開口面が上記薬剤収容部の外部から照射されることを特徴としている。
本発明を用いれば、捕獲器の周辺に誘引された飛翔性害虫を、捕獲器の内部へ効果的に誘引することができ、その結果、飛翔性害虫を効果的に捕獲及び/又は防除することができる。
本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器の要部構成を示す図である。
本発明を以下の実施の形態により詳細に説明する。なお、以下の説明においては、同一の機能および作用を示す部材については、同一の符号を付し、説明を省略する。
〔1.第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100の斜視図および断面図である。飛翔性害虫捕獲器100は、種々の飛翔性害虫(特に、コバエ)を捕獲しかつ防除するために使用するものであり、薬剤収容部1及び光源2を備えている。薬剤収容部1は、上方が開いた凹部3が形成されたカップ形状を有している。図1に示されるように、光源2は、凹部3の上端によって規定される凹部開口面3’よりも上方に配置されるように薬剤収容部1に担持されている。このように薬剤収容部1の側壁の上に配置された光源2からの光が、凹部3の開口へ向けて(図中X方向に)光を射出することによって、凹部3の開口の辺縁から中心へ向けて照射され、薬剤収容部1の外部から凹部3の開口の照射を行う。すなわち、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100では、光源2からの光が凹部3の内部を介することなく凹部開口面3’を照射している。
本明細書にて使用される場合、「開口面」は、開口が形成された部材の外表面をいい、「開口の開口面」は、上記部材の外表面における開口の外縁によって規定される領域をいう。また、「開口の照射」は、光源からの光が開口の開口面に届いている状態をいい、光源の光軸が開口へ向いている状態に限定されない。
特許文献1に記載の害虫捕獲器では、開口を備えた容器の内部に薬剤を収容し、容器の底部に設けられた発光部から薬剤および開口部を介して容器の外側へ向けて光を射出しており、これにより、開口部から漏れ出た光を感知した害虫を、開口部から容器内へ誘引する。すなわち、特許文献1に記載の害虫捕獲器では、光源からの光線が、容器の外部を容器の内部から照射している。これにより、走光性を有する飛翔性害虫が光を感知し、光源までの途中に配置された薬剤に接触する。
特許文献2に記載の誘引捕獲器は、上部に開口を有しており、虫を捕獲するための粘着部が内面の一部ないし底部に設けられているとともに、内面にLEDランプおよび/または紫外線蛍光ランプが光源として設けられている。すなわち、特許文献2に記載の誘引捕獲器では、光源からの光線が、容器の外部を容器の内部から照射している。これにより、走光性を有する飛翔性害虫が光を感知し、誘引された捕獲器内部の粘着部にて捕獲される。
このように、薬剤収容部の外側から内側へ向けて凹部の開口を光が通過する本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100に対して、特許文献1および2に記載の捕獲器は、容器の内側から外側へ向けて照射される光が、容器に設けられた開口を通過する構成を有している。
後述する実施例に示されるように、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100では、図1および図2に示す構成の薬剤収容部1の底面を光透過性にした状態で光源を薬剤収容部1の底面側に配置した場合よりも、飛翔性害虫捕獲器100の周辺に誘引された飛翔性害虫が凹部3の内部へ効果的に誘引される。しかも、このような効果は、光源2の光軸の傾きにほとんど影響されない。
すなわち、薬剤収容部1の外部から凹部3の開口を照射することによって、凹部開口面3’を挟んだ薬剤収容部1の外部が凹部3の内部よりも明るい状態とし、その結果として、飛翔性害虫捕獲器100の周辺に誘引された飛翔性害虫を凹部3の内部へ効果的に誘引することができる。そして、図1および2において、光源2の光軸は、凹部開口面3’に平行になるように設定されているが、凹部開口面3’に対して上向き(薬剤収容部1の外部方向)であってもよい。また、薬剤収容部1の外部から凹部3の開口を照射しているので、光源2の光軸は、凹部開口面3’に対して下向き(薬剤収容部1の内部方向)であってもよく、光源2からの光が凹部開口面3’を介して薬剤収容部1の内部を照射してもよい。また、凹部3の開口を照射する光源の数は1つに限定されない。
本明細書にて使用される場合、コバエは、日常生活において頻繁に観察される、体長が数mm程度の小型の昆虫をいい、チョウバエ科、ニセケバエ科、クロバネキノコバエ科、ノミバエ科、ショウジョウバエ科、およびハヤトビバエ科の昆虫が意図される。本発明の適用対象としては、キノコバエ、チョウバエ、ショウジョウバエ、ノミバエが好ましい。
凹部3の開口の照射をより効率よく行うためには、図3に示されるように、反射部6が光源2に対向して薬剤収容部1に固定されていることが好ましい。反射部6は、光源2からの光を反射して凹部3の開口をより効率よく照射することができる限り、その形状及び材質は限定されない。効率のよい反射を得るためには、反射部6の反射面は十分に滑らかであることが好ましく、例えばアルミニウムの鏡面仕様(A1050)がより好ましい。反射部6の色は、誘引すべき飛翔性害虫が好む色であることが好ましく、目的の飛翔性害虫を誘引する色の蛍光を発する蛍光材料が用いられてもよい。
なお、図3において、反射部6は、凹部開口面3’に対して垂直に固定されているが、反射部6は、凹部開口面3’に対する角度は、凹部3の開口をより効率よく照射するために適宜変更されてもよい。反射部6が薬剤収容部1に固定化されていない場合は、設置されている反射部材に光源2が対向するように飛翔性害虫捕獲器100が配置されても、配置されている飛翔性害虫捕獲器100の光源2に対向するように反射部材を設置してもよい。
また、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100は、凹部3の開口の上方以外の空間を照射するための第2の光源をさらに備えていてもよい。この場合、第2の光源は、光源2と逆向きに光を射出するように光源2の背面に配置されることが好ましい。これにより、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100の周辺に飛翔性害虫をより多く誘引することができる。
薬剤収容部1は、図3aのような円柱形状であっても、図3bのような角柱形状であってもよく、薬剤を収容し得る形状にて凹部3が形成されていれば薬剤収容部1の全体の形状は特に限定されない。
薬剤収容部1の材質は、例えば、ポリエステル樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等)、オレフィン樹脂(例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等)、セラミックスなどが好適に用いられる。
本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100に利用可能な光源2としては、電気的な発光部(LED、蛍光灯、豆電球等)および化学的な発光部(夜光塗料、蛍光塗料等)が挙げられ、LEDが好適に用いられるがこれらに限定されず、その波長としてはピーク波長450nm以下が好ましく、ピーク波長405nm以下がより好ましい。なお、図において、光源2は簡略化して記載されているが、その形態は特に限定されない。
本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100は、薬剤収容部1の内部に薬剤5が供給された状態で使用される。本発明に用いられる薬剤としては、飛翔性害虫を死滅させる公知の防除剤の有効成分が含まれていれば特に限定されない。また、薬剤の形態としては、薬剤収容部1の内部に首尾よく配置することができれば特に限定されない。上記有効成分としては、合成ピレスロイド系化合物、有機リン系化合物、カーバメート系化合物、ネライストキシン系化合物、ネオニコチノイド系化合物、ベンゾイル尿素系化合物、フェニルピラゾール系化合物、Btトキシン系殺虫剤、ヒドラジン系化合物、有機塩素系化合物、天然系殺虫剤、その他の殺虫剤が多数知られている。このような公知の害虫防除剤の有効成分は、そのまま用いられてもよいが、固体担体、液体担体、餌等と混合し、必要に応じて界面活性剤や製剤用補助剤を添加して加工した製剤(例えば、油剤、乳剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤(水中懸濁剤、水中乳濁剤等)、マイクロカプセル剤、ゲル剤、粉剤、粒剤、錠剤、コーティング製剤、非加熱蒸散剤(樹脂蒸散剤、紙蒸散剤、不織布蒸散剤、編織物蒸散剤、昇華性錠剤等))として用いられてもよい。
上記製剤を構成するために好ましい液体担体としては、例えば芳香族または脂肪族の炭化水素類(キシレン、トルエン、アルキルナフタレン、フェニルキシリルエタン、ケロシン、軽油、ヘキサン、シクロヘキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール等)、エーテル類(ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、植物油(大豆油、綿実油等)、植物精油(オレンジ油、ヒソップ油、レモン油等)、及び水が挙げられる。
上記製剤に添加されるに好ましい界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類、アルキルアリールエーテル類のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類及び糖アルコール誘導体が挙げられる。
上記製剤に添加されるに製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等)が挙げられる。
薬剤収容部1の内部には、飛翔性害虫の誘引物質がさらに収容されていてもよい。本発明に用いられる誘引物質としては、フルーツ系香料、発酵食品系香料等の各種香料、酒類、食酢類、発酵食品、各種果実エキス、野菜や果実の発酵物、乳酸系飲料、砂糖、各種の植物性又は動物性の食餌等が挙げられるがこれらに限定されない。また、誘引物質は、薬剤収容部1の内部に薬剤5の有効成分とともに首尾よく配置することができればその形態は特に限定されない。誘引物質は、同一製剤中に薬剤とともに含有されても、薬剤と別の製剤にて提供されてもよい。
〔2.第2実施形態〕
図4は、本発明の第2実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器101の斜視図および断面図である。薬剤収容部1に薬剤5が直接的に供給される構成である第1実施形態に対して、第2実施形態は、薬剤5を収容した容器4を薬剤収容部1の凹部3の内部に配置することによって、薬剤収容部1に薬剤5が間接的に供給される構成である。
飛翔性害虫捕獲器101は、第1実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100と同様に、種々の飛翔性害虫(特に、コバエ)を捕獲しかつ防除するために使用するものであり、薬剤収容部1及び光源2を備えている。薬剤収容部1は、上方が開いた凹部3が形成されたカップ形状を有しており、図4では、薬剤5を収容した容器4が凹部3の内部に配置されており、容器4もまた上方に開口が形成されている。図4には、容器4の上方に単一の開口が形成されている形態が示されているが、開口の数は複数であってもよい。
図4では、光源2は、凹部3の上端によって規定される凹部開口面3’よりも上方に配置されるように薬剤収容部1に担持されており、図中X方向に光を射出することによって凹部3の開口および容器4の開口の照射を行う。すなわち、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器101では、光源2からの光が薬剤5を介することなく凹部開口面3’と容器4の上端によって規定される容器開口面4’とを照射している。
また、図4では、光源2に対向して反射部6が薬剤収容部1に固定されている。
薬剤収容部1の外側から内側へ向けて凹部3の開口を光が通過する本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器101は、第1実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100と同様に、周辺に誘引された飛翔性害虫が容器4の内部へ効果的に誘引される。しかも、このような効果は、光源2の光軸の傾きにほとんど影響されない。なお、飛翔性害虫捕獲器101において、飛翔性害虫捕獲器100と同様に光源2が、薬剤収容部1の外部から凹部3の開口を照射するように、容器開口面4’は凹部開口面3’と同一であるか、凹部開口面3’よりも下方になければならない。
すなわち、薬剤収容部1の外部から容器4の開口を照射することによって、容器開口面4’を挟んだ薬剤収容部1の外部が容器4の内部よりも明るい状態とし、その結果として、飛翔性害虫捕獲器101の周辺に誘引された飛翔性害虫を容器4の内部へ効果的に誘引することができる。
凹部開口面3’と容器開口面4’との間にギャップがある場合は、蓋を容器4の上に載せて容器4の配置を補助してもよい。ただし、蓋の上面の位置は、凹部開口面3’と同一であるか、凹部開口面3’よりも下方でなければならない。
図5は、凹部3の内部に配置させる容器4の上に蓋7を載せる構成を示す、飛翔性害虫捕獲器101の断面図である。蓋7には、孔が形成されており、容器4の内部と飛翔性害虫捕獲器101の外部とを連絡している。蓋7が容器4を下向きに押すことによって、凹部3の内部にて容器4が固定される。
図5には、単一の孔が形成されている形態が示されているが、孔の数は複数であってもよい。また、蓋7が容器4の開口を塞がないように、蓋7の孔の位置および大きさが設定されなければならないが、容器4の開口および蓋7の孔について、両者の大きさおよびXY平面上での位置が完全に同一であることは必要とされない。
蓋7の上面は、反射部6と同様に光源2からの光を反射して凹部3の開口をより効率よく照射することが好ましい。すなわち、蓋7の上面は、凹部3の開口をより効率よく照射する第2の反射部を構成していることが好ましい。この場合、蓋7の上面は、光源2からの光を反射し得る限り、その形状及び材質は限定されない。効率のよい反射を得るためには、蓋7の上面は十分に滑らかであることが好ましく、例えばアルミニウムの鏡面仕様(A1050)がより好ましい。蓋7の上面の色は、誘引すべき飛翔性害虫が好む色であることが好ましく、目的の飛翔性害虫を誘引する色の蛍光を発する蛍光材料が用いられてもよい。
なお、第2実施形態において蓋7を説明したが、上述した構成を有する蓋7が、第1実施形態の凹部3の開口に嵌め込んで用いられてもよい。
〔3.第3実施形態〕
凹部3の深さよりも高い容器4が用いられる場合、すなわち容器開口面4’が凹部開口面3’よりも上方にある場合は、第2実施形態の容器4が薬剤収容部として機能し、第2実施形態の薬剤収容部1は第2実施形態の容器4を保持する筐体として機能する。そして、光源が、薬剤収容部の凹部の開口面よりも上方に配置されるように薬剤収容部または筐体に担持されればよい。
図6は、本発明の第3実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器102の斜視図および断面図である。飛翔性害虫捕獲器102もまた、種々の飛翔性害虫(特に、コバエ)を捕獲しかつ防除するために使用するものであり、薬剤収容部1及び光源2を備えており、凹部3が形成された薬剤収容部1は筐体8に保持されている。図6に示されるように、光源2は、凹部開口面3’よりも上方に配置されるように薬剤収容部1に担持されており、凹部3の開口へ向けて(図中X方向に)光を射出することによって、薬剤収容部1の外部から凹部3の開口の照射を行う。すなわち、図6に示す飛翔性害虫捕獲器102において、薬剤収容部1、光源2および凹部3は、第1実施形態として図1および図2に示した構成と同じ構成を有している。そして、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器102において、筐体8の上端によって規定される筐体開口面8’は、凹部開口面3’よりも下方にある。すなわち、筐体8の深さよりも薬剤収容部1が高い。
図7は、本発明の第3実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器102の斜視図および断面図である。図7に示されるように、光源2は、凹部開口面3’よりも上方に配置されるように、固定部9を介して筐体8に固定されており、凹部3の開口へ向けて(図中X方向に)光を射出することによって、薬剤収容部1の外部から凹部3の開口の照射を行う。すなわち、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器102では、光源2からの光が凹部3の内部を介することなく凹部開口面3’を照射している。そして、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器102において、筐体8の上端によって規定される筐体開口面8’は、凹部開口面3’よりも下方にある。すなわち、筐体8の深さよりも薬剤収容部1が高い。このように、図6および図7に示す飛翔性害虫捕獲器102は、光源2の位置が異なることを除いて同じ構成を有している。
薬剤収容部1の外側から内側へ向けて凹部3の開口を光が通過する本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器102は、第1実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器100と同様に、周辺に誘引された飛翔性害虫が凹部3の内部へ効果的に誘引される。しかも、このような効果は、光源2の光軸の傾きにほとんど影響されない。
すなわち、薬剤収容部1の外部から凹部3の開口を照射することによって、凹部開口面3’を挟んだ薬剤収容部1の外部が凹部3の内部よりも明るい状態とし、その結果として、飛翔性害虫捕獲器102の周辺に誘引された飛翔性害虫を凹部3の内部へ効果的に誘引することができる。
本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器102において、反射部6が光源2に対向して薬剤収容部1に固定されていることが好ましく、反射部6は薬剤収容部1に直接的に固定されても、固定部9’を介して薬剤収容部1に間接的に固定されてもよい。また、第2実施形態において説明した蓋7が、本実施形態の凹部3の開口に嵌め込んで用いられてもよい。
なお、本実施形態では、薬剤収容部1の凹部3に直接的に薬剤5が供給される態様を用いて説明したが、本実施形態に係る飛翔性害虫捕獲器102は、第2実施形態にて説明した容器4を用いて薬剤収容部1の凹部3に間接的に薬剤5が供給される態様であってもよい。
このように、本発明は以下の態様であり得る。
1.薬剤を収容するための凹部が形成された薬剤収容部、および
上記凹部の開口面よりも上方に配置されるように上記薬剤収容部に担持されている光源
を備えており、
上記光源から光が射出した場合に、上記開口面が上記薬剤収容部の外部から照射される、飛翔性害虫捕獲器。
2.薬剤を収容するための凹部が形成された薬剤収容部、
上記薬剤収容部を保持する筐体、
上記凹部の開口面よりも上方に配置されるように上記薬剤収容部または上記筐体に担持されている光源
を備えており、
上記光源から光が射出した場合に、上記開口面が上記薬剤収容部の外部から照射される、飛翔性害虫捕獲器。
3.前記光源の光軸が前記凹部の前記開口面に平行である、1または2の飛翔性害虫捕獲器。
4.前記光源の光軸が前記凹部の前記開口面に対して上方を向いている、1または2の飛翔害虫捕獲器。
5.前記凹部の内部に薬剤が収容されている、1〜4の飛翔害虫捕獲器。
6.前記薬剤を収容しかつ上方に開口を有する容器が前記凹部の前記内部に配置されている、5の飛翔害虫捕獲器。
7.前記凹部の内部に誘引物質が収容されている、1〜6の飛翔性害虫捕獲器。
8.前記光源に対向する反射部を固定化して備えている、1〜7の飛翔性害虫捕獲器。
9.前記光源がLEDランプである、1〜8の飛翔性害虫捕獲器。
10.前記飛翔性害虫が、チョウバエ、ニセケバエ、クロバネキノコバエ、ノミバエ、ショウジョウバエおよびハヤトビバエからなる群より選択される、1〜9の飛翔性害虫捕獲器。
11.前記光源からの光が照射される開口に、孔を有する蓋が挿入されている、1〜10の飛翔性害虫捕獲器。
12.前記蓋の上面が第2の反射部を構成している、11の飛翔性害虫捕獲器。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔実施例1〕
クロバネキノコバエ50頭を、底面20×20cm、高さ30cmのケージ内に放飼した。開口部の直径が直径10.1cmの円形である円柱形の樹脂製カップを配置した。カップは、側面が白色不透明であり、底面は無色透明である。カップ内に中性洗剤の希釈液を入れた。
LED(405nm)を、その光軸が薬液表面に平行になるようにカップの上方に配置して、カップの上方を照明した。ケージ全体を暗幕で覆った状態で30分間後のカップの薬剤中に捕獲された虫数をカウントした。
〔実施例2〕
LEDの光軸が実施例1よりも30°下向き(薬液方向)になるようにLEDをカップの上方に配置した以外を実施例1と同様に行い、ケージ全体を暗幕で覆った状態で30分間後のカップの薬剤中に捕獲された虫数をカウントした。
〔実施例3〕
LEDの光軸が実施例1よりも30°上向きになるようにLEDをカップの上方に配置した以外を実施例1と同様に行い、ケージ全体を暗幕で覆った状態で30分間後のカップの薬剤中に捕獲された虫数をカウントした。
〔比較例1〕
LEDの光軸が薬液表面に垂直になるようにLEDをカップの底面の下に配置した以外を実施例1と同様に行い、ケージ全体を暗幕で覆った状態で30分間後のカップの薬剤中に捕獲された虫数をカウントした。
〔実施例4〕
薬液の代わりに乳酸飲料の希釈液を用いたこと以外を実施例2と同様に行い、ケージ全体を暗幕で覆った状態で30分間後のカップの薬剤中に捕獲された虫数をカウントした。
〔比較例2〕
薬液の代わりに乳酸飲料の水溶液を用いたこと以外を比較例1と同様に行い、ケージ全体を暗幕で覆った状態で30分間後のカップの薬剤中に捕獲された虫数をカウントした。
Figure 2017063754
本発明は、日常生活において頻繁に観察されるコバエの効果的な捕獲及び/又は防除に好適に用いられ得る。
1 薬剤収容部
2 光源
3 凹部
3’ 凹部開口面
4 容器
4’ 容器開口面
5 薬剤
6 反射部
7 蓋
8 筐体
8’ 筐体開口面
9 固定部
9’ 固定部
100 飛翔性害虫捕獲器
101 飛翔性害虫捕獲器
102 飛翔性害虫捕獲器

Claims (9)

  1. 薬剤を収容するための凹部が形成された薬剤収容部、および
    上記凹部の開口面よりも上方に配置されるように上記薬剤収容部に担持されている光源
    を備えており、
    上記光源から光が射出した場合に、上記開口面が上記薬剤収容部の外部から照射されることを特徴とする飛翔性害虫捕獲器。
  2. 薬剤を収容するための凹部が形成された薬剤収容部、
    上記薬剤収容部を保持する筐体、および
    上記凹部の開口面よりも上方に配置されるように上記薬剤収容部または上記筐体に担持されている光源
    を備えており、
    上記光源から光が射出した場合に、上記開口面が上記薬剤収容部の外部から照射される、飛翔性害虫捕獲器。
  3. 前記光源の光軸が前記凹部の前記開口面に平行である、請求項1または2に記載の飛翔性害虫捕獲器。
  4. 前記凹部の内部に薬剤が収容されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛翔性害虫捕獲器。
  5. 前記凹部の内部に誘引物質が収容されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛翔性害虫捕獲器。
  6. 前記光源に対向する反射部を固定化して備えている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の飛翔性害虫捕獲器。
  7. 前記光源からの光が照射される開口に、孔を有する蓋が挿入されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の飛翔性害虫捕獲器。
  8. 前記蓋の上面が第2の反射部を構成している、請求項7に記載の飛翔性害虫捕獲器。
  9. 前記飛翔性害虫が、チョウバエ、ニセケバエ、クロバネキノコバエ、ノミバエ、ショウジョウバエおよびハヤトビバエからなる群より選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の飛翔性害虫捕獲器。
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