JPH11511645A - 昆虫を捕獲するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 装置は、その装置を支持する黒色／暗い色のプレートの上に置かれた誘惑物あるいは餌に惹き付けることにより蝿のような昆虫を捕獲する。その装置は、前記プレートの上に持ち上げられた暗い光遮断壁（２１）をもつ基部フレーム（１３）と、前記基部フレーム（１３）の上方にあって、透光壁をもった、組み合わされた中空のピラミッド（１２）と立方形の容器（１５）とから構成されている。このように、この装置は、底の部分が暗く、上方部分が明るいように設計されているので、入り込んだ昆虫がピラミッド（１２）の頂部（９）の小さな開口（１４）に向かって飛び上がるように誘導する。そこで、開口（１４）を通って飛ぶそれらの蝿は、前記容器の中に捕獲される。

Description

【発明の詳細な説明】 昆虫を捕獲するための装置 技術分野 本発明は、昆虫、特に、それのみではないが、蝿を捕獲するための装置に関す る。 発明の背景 蝿を捕らえ殺すための蝿取り器はよく知られている。蝿は、よく発達した飛行 能力をもった小さくて捕えにくい昆虫なので、それらを捕らえる仕事は、いつも 困難であった。単純な蝿取り紙は、蝿の羽や体との偶然的な遭遇によって蝿を捕 らえる接着剤を頼りとしている。蝿を感電死させるために紫色の光と電流とを用 いる電力型蛍光管のようなもっと複雑な装置も知られている。この型の装置は、 電気の使用が必要であり、電源の無い戸外では使用できない。幾つかの装置は、 殺された蝿の臭いが他の蝿を追い払うので特に効果がない。 本発明の一般的な目的は、蝿のような昆虫を捕らえるための改良された型の装 置を提供することである。 発明の開示 本発明によれば、昆虫を捕獲する際に使用するための装置であって、前記装置 は、周囲からアクセス手段を通してアクセス可能な第１の空間すなわちチャンバ を形成する手段であって、略非透光特性を有する第１の空間形成手段と、第２の 空間すなわちチャンバ、すなわち、第１，第２の空間の間の少なくともひとつの 通路を除いて、周りから閉鎖され、略透光特性を有している第２の空間を形成す る手段とを有し、前記第１の空間は、昆虫が進入してくるのを誘い、前記第１の 空間に進入してくる昆虫は、第２の空間に入る光によって惹き付けられ、前記通 路を通過し、前記第２の空間の中に捕獲される装置が提供される。 本発明のさらなる好ましい特徴は、これに付加された従属する請求項において 定義される。 特定な形態において、本発明は、堅い側部をもった中空の錐体あるいは堅い側 部をもったピラミッドであって、前記側部は、透明あるいは半透明の材料から作 られ、頂部には開口を有している錐体あるいはピラミッドと、 半透明あるいは透明の側部と、上部から前記錐体あるいはピラミッドを完全に 覆うために前記錐体あるいはピラミッドの上に載置されている開放されあるいは 部分的に開放された底部とをもつ中空な立方形の容器と、 前記錐体あるいはピラミッドのための台として使用されている、中央に空間を 形成する暗い壁を有するプラットフォームフレームと、 上方に前記プラットフォームフレームを支持するとともに、前記プラットフォ ームフレームによって形成される空間に昆虫が入るよう誘うための餌を受け入る ための黒色あるいは暗い色の四角いプレートとから構成されている装置を提供す る。 図面の簡単な説明 本発明の特定の実施例が、添付の図面を参照しつつ、単なる例によって説明さ れる。 図１は、本発明に従って組み立てられた装置の側方からの斜視図である。 図２は、図１で示された装置の上面からの斜視図である。 図３は、図１および図２で示された装置の下方からの斜視図である。 図４は、この装置の下方から見た斜視側面図である。 本発明を実施するための最良の形態 図面で示されるように、本発明に従って構築された装置は、基部あるいはプラ ットフォームとして作用する略長方形の開放フレーム１３に組み付けられている 正方形の基部を備えた中空のピラミッド１２と、ピラミッド１２の上方領域の上 に組み付けられた中空な立方形の容器１５とから形成されている。ピラミッド１ ２は、頂部９に向かって傾いている４枚の壁パネル１２’をもった骨組みを有し ている。容器１５は、その間に壁パネル７をもつ直角に折曲された骨組み８を同 じように有している。底面の壁パネルは、除かれており、したがって、骨組み８ の底部は、壁パネル１２’とピラミッド１２の上に設置され、容器１５の内部を 閉鎖する。 プラットフォーム１３は、支持表面（不図示）の上に装置を持ち上げる宙吊り 用脚部２３をもつ内部フレーム２２（図３）と同様に仕切として作用する切頭体 壁２１（図４）を有している。プラットフォームの壁２１は、非透光材料、典型 的には暗色が付され、あるいは黒色の材料から作られており、ピラミッド１２の 壁パネル１２’および容器１５の壁パネル７は、透光材料から作られている。好 都合にも全ての構成部品１２，１３，１５はプラスチック材料から作られている 。 ピラミッド１２の頂部９は、ピラミッド１２と容器１５との内側の間における 昆虫の通過を可能にしている開口１４をそこに有している。その装置が支持表面 の上に設置されるとき、昆虫は、支持表面の上に持ち上げられているプラットフ ォーム１３の壁２１の下縁（２８）の周りにアクセスできる。支持表面には、好 ましくも非透光プレート（図面には示されていない）により形成される。 プラットフォーム１３の壁２１は、支持表面とともに第１のチャンバすなわち 空間Ｆを形成し、あるいは、周囲から昆虫を引き付ける。 容器１５の壁パネル７とピラミッド壁パネル１２’の上方領域とは、その中で 昆虫が捕獲され殺されるもう一つのチャンバすなわち空間Ｔを形成する。ピラミ ッド１２と開口１４とは、このように形成されたチャンバすなわち空間Ｆ，Ｔの 間において昆虫を導きあるいは昆虫を近付かせる。 その装置を使用するために、その上に脚部が置かれる支持プレートの中央領域 に餌が好ましくも置かれる。その餌は、台所のごみや、腐りかけあるいは臭いの する食物や、昆虫、特に蝿を引き付ける臭いを発生させる化学品あるいは物質の 何れかであってよい。餌の臭いは、昆虫を引き付け、昆虫は、プラットフォーム １３の壁２１の下側のアクセス空間を通ってその装置に入る。チャンバＦの餌を 多少食べた後、あるいは、調べた後、昆虫は、装置の上方部分がチャンバＦの内 面よりも明るいので、本能的にピラミッドの頂部９に向かって舞い上がる。 舞い上がる昆虫は、ピラミッド１２の頂部９における開口１４を通って飛ばざ るを得ず、そこで容器１５の中のチャンバＴの中に捕獲される。昆虫が逃げ出す 唯一の道は、開口１４を通って下側に飛び戻ることである。しかしながら、開口 １４は小さく、下方領域は暗いので、捕獲された昆虫は、飛び戻ることはしそう にない。容器１５の側方からの光を感知すると、昆虫は、本能的に側方に対し衝 突するように、飛んで逃げようとするだろう。 捕獲された昆虫は、飢えあるいは脱水症状で死に、その装置が戸外の暑い太陽 の下に置かれた場合には特にそのようにして死ぬ。他の場合として、昆虫は、そ の装置を水中に沈めることにより、捕獲され次第殺される。捕獲された昆虫を殺 すもう一つの方法は、プラットフォーム１３の下側のアクセス空間を通して殺虫 剤を吹き込むことである。 本発明の範囲は、前述の特定の開示に制限されるものでないということが理解 されるべきである。この装置に対しては種々の修正が行われるのが可能であり、 特に、部品１２，１３，１５の形は、種々の他の形を取ることが可能である。例 えば、ピラミッド１２は、円形の基部を有する円錐であってもよく、あるいは、 三角形の基部、台形の基部、あるいは、その他なにかの多角構造をもったピラミ ッドであってもよい。 本発明の他の独特な特徴は次のようである。 この装置は、昆虫を誘惑して、昆虫が上方に、小さな開口を通って飛び、閉じ られた容器に入り、捕獲されるように光を使用し、昆虫は、開口を通って下に通 り抜けようとしない。 この装置は、比較的に暗い底面内部と、比較的に明るい上部とを有し、餌に惹 き付けられた昆虫が上方に飛び前記小さな開口を通らざるを得ないようにする。 この装置は、幾らかの光がある限り常に使用可能である。 極めて種類の多い台所のごみや、腐りかけあるいは臭いのする食物や、昆虫を 引き付ける臭いを発生させる化学品あるいは物質が、餌として使用可能である。 この装置は、昆虫、特に、蝿は、臭いによって餌に惹き付けられ、その後、そ の装置の底面の暗い側の方向でなく、光の方向に向かって上方に本能的に飛ぶと いう原理に基づいている。 昆虫は、前に殺された昆虫からの如何なる臭いによってもその装置に入るのを 引き留められることがない。なぜならば、そのような臭いで、餌がだめにはなら ないからである。新しい餌が常に随時使用可能とされている。 この装置は、暗い底部を有することにより、捕獲された昆虫がピラミッドの頂 部の開口を通って下に逃げるのを防止している。 この装置は、通常は捕獲された昆虫を飢えさせ脱水症状にさせることによって それらを殺す。 この装置は、昆虫を殺すための何らかの毒物や化学品の使用を必要としない。 この装置は、操作するための何らかの電気やその他のエネルギ源の使用を必要 としない。 この装置は、ピラミッド（１２）の上に取り外し可能な容器（１５）を装着す ることにより、生きた昆虫を捕らえるために容易に適用可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年１２月１３日 【補正内容】 ＰＣＴ第３４条補正文 昆虫を捕獲するための装置 技術分野 本発明は、昆虫、特に、それのみではないが、蝿を捕獲するための装置に関す る。 発明の背景 蝿を捕らえ殺すための蝿取り器はよく知られている。蝿は、よく発達した飛行 能力をもった小さくて捕えにくい昆虫なので、それらを捕らえる仕事は、いつも 困難であった。単純な蝿取り紙は、蝿の羽や体との偶然的な遭遇によって蝿を捕 らえる接着剤を頼りとしている。蝿を感電死させるために紫色の光と電流とを用 いる電力型蛍光管のようなもっと複雑な装置も知られている。この型の装置は、 電気の使用が必要であり、電源の無い戸外では使用できない。幾つかの装置は、 殺された蝿の臭いが他の蝿を追い払うので特に効果がない。 本発明の一般的な目的は、蝿のような昆虫を捕らえるための改良された型の装 置を提供することである。従来技術の昆虫捕獲器の例は、ＧＢ−Ａ−２２５８１ ３０、ＧＢ−Ａ−１５８０２３３、ＧＢ−Ａ−２２３０１７２、および、ＵＳ− Ａ−１６０６５６８に記載されている。 発明の開示 本発明によれば、昆虫を捕獲する際に使用するための装置であって、前記装置 は、周囲からアクセス手段を通してアクセス可能な第１の空間すなわちチャンバ を形成する手段であり、前記アクセス手段に直接的に隣接し、範囲全体の周りが 開放となっている略非透光特性の壁を有する第１の空間形成手段と、使用時に前 記第１の空間の底となる別体の黒色あるいは暗い色の支持表面の上に前記装置を 支持する手段と、 第２の空間すなわちチャンバ、すなわち、第１，第２の空間の間に延びている 少なくともひとつの通路形成手段を除いて、周りから閉鎖されている第２の空間 を形成する手段とを有し、前記第２の空間形成手段と前記通路形成手段とは略透 光特性を有し、前記第２の空間形成手段と前記通路形成手段とに入ってくる光で 照らされた区域内の前記支持表面の上に置かれた餌は、前記アクセス手段を介し て昆虫に対して直接アクセス可能となっており、昆虫がその装置に入るのを誘う ように作用し、前記アクセス手段と前記第１の空間の壁を介して前記第１の空間 に入る昆虫は全て、前記第２の空間形成手段と前記通路形成手段とに入る光によ って惹き付けられ、前記通路形成手段を通るように誘導され、前記第２の空間の 中に捕獲されるという装置が提供される。 本発明のさらなる好ましい特徴は、これに付加された従属する請求項において 定義される。 特定な形態において、本発明は、堅い側部をもった中空の錐体あるいは堅い側 部をもったピラミッドであって、前記側部は、透明あるいは半透明の材料から作 られ、頂部には開口を有している錐体あるいはピラミッドと、 半透明あるいは透明の側部と、上部から前記錐体あるいはピラミッドを完全に 覆うために前記錐体あるいはピラミッドの上に載置されている開放されあるいは 部分的に開放された底部とをもつ中空な立方形の容器と、 前記錐体あるいはピラミッドのための台として使用されている、中央に空間を 形成する暗い壁をもったプラットフォームフレームと、 請求の範囲 １．昆虫を捕獲する際に使用するための装置であって、 前記装置は、周囲からアクセス手段（２８）を通ってアクセス可能な第１の空 間すなわちチャンバ（Ｆ）を形成する手段（１２，２１）であって、前記アクセ ス手段に直接的に隣接し、範囲全体の周りが開放となっている略非透光特性の壁 （２１）を有する第１の空間形成手段と、 使用時に前記第１の空間の底となる別体の黒色あるいは暗い色の支持表面の上 に前記装置を支持する手段（２３）と、 第２の空間すなわちチャンバ（Ｔ）、すなわち、第１，第２の空間の間に延び ている少なくともひとつの通路形成手段を除いて、周りから閉鎖されている第２ の空間を形成する手段（１５，１２）とを有し、 前記第２の空間形成手段と前記通路形成手段とは略透光特性を有し、 前記第２の空間形成手段と前記通路形成手段とに入ってくる光で照らされた区 域内の前記支持表面の上に置かれた餌は、前記アクセス手段を介して昆虫に対し て直接アクセス可能となっており、昆虫がその装置に入るのを誘うように機能し 、前記アクセス手段と前記第１の空間の壁を介して前記第１の空間に入る昆虫は 皆、前記第２の空間形成手段と前記通路形成手段とに入る光によって惹き付けら れ、前記通路形成手段を通るように誘導され、それによって前記第２の空間の中 に捕獲される装置。 ２．前記第１の空間は、プラットフォームすなわち基部として作用する開放フ レーム（１３）によって、少なくとも部分的に形成されており、脚部（２３）は 、前記支持面から前記フレームを持ち上げ、前記フレームの下および前記脚部の 間にアクセス手段を提供するための支持手段として作用する請求項１記載の装置 。 ３．前記支持面は、別体の黒色あるいは暗い色のプレートによって与えられて いる請求項２記載の装置。 ４．前記脚部は、前記プラットフォームフレームの内側に配置されたもう一つ のフレームの上に形成されている請求項２または３記載の装置。 ５．前記プラットフォームフレームおよび／または他のフレームは長方形であ る請求項２，３または４記載の装置。 ６．前記第１の空間形成手段の壁（２１）は、非透光材料からなる前記プラッ トフォームフレームの切頭体壁である請求項２，３，４または５記載の装置。 ７．前記第２の空間を形成する手段は、前記第１の空間形成手段によって支持 され、前記通路を形成している錐体あるいはピラミッド（１２）と、前記錐体あ るいはピラミッドの頂部の穴によって終端される前記少なくともひとつの通路を もった前記錐体あるいはピラミッドの上に組み付けられた容器（１５）とからな る請求項１ないし６のいずれか１項記載の装置。 ８．前記容器（１５）は、形状が立方形である請求項７記載の装置。 ９．前記容器（１５）は、前記錐体あるいはピラミッドの上方領域の上に組み 付けられている請求項７記載の装置。 １０．前記錐体あるいはピラミッドおよび／または前記容器は、少なくとも部 分的に透光性であるひとつの壁あるいは複数の壁を有している請求項５ないし７ のいずれか１項記載の装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．昆虫を捕獲する際に使用するための装置であって、 前記装置は、周囲からアクセス手段を通してアクセス可能な第１の空間すなわ ちチャンバを形成する手段であって、略非透光特性を有する第１の空間形成手段 と、 第２の空間すなわちチャンバ、すなわち、第１及び第２の空間の間の少なくと もひとつの通路を除いて、周りから閉鎖され、略透光特性を有している第２の空 間を形成する手段とを有し、 前記第１の空間は、昆虫が進入してくるのを誘い、前記第１の空間に進入して くる昆虫は、第２の空間に入る光によって惹き付けられ、前記通路を通過し、前 記第２の空間の中に捕獲される装置。 ２．前記第１の空間は、プラットフォームすなわち基部として機能する開放フ レームによって、少なくとも部分的に形成されており、脚部が、支持面から前記 フレームを持ち上げるために設けられ、そのフレームの下にアクセス手段を提供 している請求項１記載の装置。 ３．前記支持面は、別体の黒色あるいは暗い色のプレートによって形成される 請求項２記載の装置。 ４．前記脚部は、前記プラットフォームフレームの内側に配置された他のフレ ームの上に形成されている請求項２または３記載の装置。 ５．前記プラットフォームフレームおよび／または他のフレームは長方形であ るという請求項２，３または４記載の装置。 ６．前記プラットフォームフレームは、非透光材料からなる切頭体壁を有して いる請求項２，３，４または５記載の装置。 ７．前記第２の空間を形成する手段は、前記第１の空間形成手段によって支持 された錐体あるいはピラミッドと、前記頂部の穴によって構成される前記少なく ともひとつの通路をもった前記錐体あるいはピラミッドに組み付けられた容器と からなる請求項１ないし６のいずれか１項記載の装置。 ８．前記容器は、形状が立方形であるという請求項７記載の装置。 ９．前記容器は、前記錐体あるいはピラミッドの上方領域の上に組み付けられ ている請求項７記載の装置。 １０．前記錐体あるいはピラミッドおよび／または前記容器は、少なくとも部 分的に透光性であるひとつの壁あるいは複数の壁を有しているという請求項７な いし９のいずれか１項記載の装置。