JP2017063275A - 無線通信装置、無線通信システム、およびアンテナへの供給電流の位相切替制御方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、およびアンテナへの供給電流の位相切替制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】広い通信エリアを確保しつつ、不感帯の影響を低減する無線通信装置を提供する。【解決手段】無線通信装置は、同一平面上に並べた複数のループアンテナ110と、ループアンテナ110に流れる電流の位相を切替える位相切替部120と、位相切替部を制御する位相切替制御部140とを備える。ループアンテナ110は、少なくとも一部に直線部を有し、隣接するループアンテナ110は直線部同士が対向するように配置される。位相切替制御部(マイコン140)は、前記ループアンテナ110の位相を順次切り替え、相手との通信が可能となる位相の組合せを探る。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、およびアンテナへの供給電流の位相切替制御方法に関する。
従来、近距離無線通信(NFC、ワイヤレスカードシステムなど)のリーダライタ(誘導式読み書き通信設備など)の技術として、カード型のタグ(相手側通信装置)との安定した通信エリアを確保する技術(例えば、特許文献1など)が開示されている。
他方、近年、アンテナの小型化が進んでおり、カード型のタグ以外に、コイン型や貼り付けられるシールタイプなど、より小型で扱いやすい形状のタグが普及している。そのため、小型のタグ、つまり、小さなアンテナを備えるタグに対する、安定した通信技術が求められている。
特開平11−213108号公報
アンテナによって形成される磁界には、不感帯が存在することが知られている。不感帯とは、磁束密度が小さく通信に適さない場所である。つまり、タグのアンテナがリーダライタの不感帯内に存在する場合、リーダライタとタグとの間の通信が成立しない。
通信エリアを広くとるため、リーダライタのアンテナの開口は大きいことが好ましい。しかしながら、アンテナの開口が大きいほど不感帯のエリアが広くなり、通信に失敗する可能性が高くなるという問題がある。タグのアンテナの小型化により、この問題が生じる可能性は、より高くなっている。また、特許文献1に記載の技術は、ターン数を変えることで、通信エリアを拡大する技術であるが、不感帯の問題は解消されない。
本発明は、このような問題を解決すべく、広い通信エリアを確保しつつ、不感帯の影響を低減することができる無線通信装置、無線通信システム、およびアンテナへの供給電流の位相切替制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、無線通信装置は、複数のループアンテナと前記ループアンテナに流れる電流の位相を切替える位相切替部と前記位相切替部を制御する位相切替制御部とを備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る無線通信装置は、前記ループアンテナが、少なくとも一部に直線部を有し、隣接する前記ループアンテナが、前記直線部同士が対向するように配置される。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様に係る無線通信装置は、前記位相切替部は、複数の前記ループアンテナの1つである第1のループアンテナに流れる電流の位相を、当該第1のループアンテナに隣接する前記ループアンテナである第2のループアンテナに流れる電流の位相と同じ位相に切替える。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れかの態様に係る無線通信装置は、前記位相切替部は、複数の前記ループアンテナの1つである第1のループアンテナに流れる電流の位相を、当該第1のループアンテナに隣接する前記ループアンテナである第2のループアンテナに流れる電流の位相と逆の位相に切替える。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4の何れかの態様に係る無線通信装置は、前記位相切替制御部は、前記ループアンテナの位相を順次切り替え、相手との通信が可能となる位相の組合せを探る。
本発明の第6の態様によれば、無線通信システムは、相手側通信装置と、第1から第5の何れかの態様に係る無線通信装置とを備える。
本発明の第7の態様によれば、アンテナへの供給電流の位相切替制御方法は、隣接する2つのループアンテナである第1のループアンテナと第2のループアンテナのうち、前記第1のループアンテナに流れる電流の位相を第1の位相に切替える第1切替ステップと、前記第1のループアンテナに流れる電流の位相を第1の位相と異なる第2の位相に切替える第2切替ステップと、を有する。
本発明の第8の態様によれば、第7の態様に係るアンテナへの供給電流の位相切替制御方法は、前記第1切替ステップの後に、前記第1のループアンテナおよび前記第2のループアンテナを介して相手側通信装置との通信が可能か否かを判定する判定ステップをさらに有し、前記第2切替ステップは、前記相手側通信装置との通信ができないと判定された場合に実行される。
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、無線通信装置は、隣接する複数のループアンテナを備え、それぞれのループアンテナへ流れる電流の位相を切替える。これにより、無線通信装置は、複数のループアンテナを備えることで、広い通信範囲を確保することができる。また、無線通信装置は、ループアンテナに発生する磁界の形状を変化させることができる。すなわち、無線通信装置のループアンテナと相手側通信装置との通信において、不感帯のエリアのため通信が出来ない場合であっても、無線通信装置がループアンテナの磁界の形状を変化させ、不感帯のエリアを変えることで、相手側通信装置との通信が可能となる。このように、無線通信装置は、それぞれのループアンテナへ流れる電流の位相を切替えることで、不感帯の影響を低減することができる。
一実施形態による無線通信装置のブロック図である。 一実施形態による無線通信装置の位相切替回路図である。 一実施形態による無線通信装置のループアンテナとその磁界の関係を示す図である。 従来のループアンテナとその磁界の関係を示す図である。 一実施形態による無線通信装置のフローチャートである。 一実施形態による無線通信装置の位相切替回路図である。 一実施形態による無線通信装置のアンテナアレイ配置図である。 一実施形態による無線通信装置のE1磁界の説明図である。 一実施形態による無線通信装置のE2磁界の説明図である。 一実施形態による無線通信装置のE4磁界の説明図である。 一実施形態によるアンテナアレイと複数の活動量計の配置関係を示した図である。 一実施形態に係るアンテナアレイの磁界と活動量計のアンテナとの配置関係を示した図である。
《第1の実施形態》
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係る通信システム1の基本構成を示したブロック図である。図1によれば、通信システム1は、体組成計100と活動量計20(タグ)とを備える。体組成計100は、無線通信装置を備えており、活動量計20は、無線通信装置と近距離無線通信による通信を行う相手側通信装置(タグ)を備えている。本実施形態に係る近距離無線通信(NFC:Near Field radio Communication)とは、数センチメートルから数十センチメートル離れたアンテナの間で行われる通信である。
体組成計100は、アンテナアレイ110、位相切替回路120、RFトランシーバ130、マイコン140、表示操作回路150、通信回路160、体組成計部170を備える。このうち、アンテナアレイ110と、位相切替回路120と、RFトランシーバ130と、マイコン140とは、無線通信装置を構成する。アンテナアレイ110は、アンテナ111およびアンテナ112から構成される。アンテナ111は、第2のループアンテナの一例である。アンテナ112は、第1のループアンテナの一例である。アンテナアレイ110は、体組成計100のプラットフォームのうち電極が配置されない部分の下方に設置されている。プラットフォームとは、体組成計100の筐体のうち、利用者が乗るための天板の部分である。位相切替回路120は、アンテナ112に流れる電流の位相を切替える回路である。位相切替回路120は、位相切替部の一例である。RFトランシーバ130は、アンテナアレイ110への無線信号を送信する処理と、アンテナアレイ110からの無線信号を受信する処理を行う回路である。RFトランシーバ130は、無線信号の送信のために交流電流をアンテナアレイ110へ供給する。表示操作回路150は、体組成計100のスイッチを操作する操作回路と、測定データの表示を行う表示回路である。通信回路160は、アンテナアレイ110を使用する近距離無線通信より遠隔での通信が可能な他の方式の無線通信での通信を行う回路である。通信回路160による通信方式は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)やWi−Fi(登録商標)などである。体組成計部170は、被測定者の体重および生体インピーダンスの測定により、脂肪率、筋肉量、内臓脂肪量などの体組成データを測定する。
マイコン140は、体組成計部170を制御し、測定された体組成データを、表示操作回路150へ表示させ、当該体組成データを通信回路160を介して外部機器へ送信する。また、マイコン140は、RFトランシーバ130と、位相切替回路120と、アンテナアレイ110による近距離無線通信によって、活動量計20の活動量データを取得する。
このとき、マイコン140は、RFトランシーバ130を制御し、近距離無線通信の送信信号を、アンテナアレイ110へ送る。そして、活動量計20のアンテナ21より、返信された近距離無線信号(応答信号)を、アンテナアレイ110が受信し、RFトランシーバ130を介して、マイコン140は、活動量データを受取る。マイコン140は、位相切替部を制御する位相切替制御部の一例である。
活動量計20は、アンテナ21、ICチップ22、活動量部23を備える。
アンテナ21は、活動量計20に組み込まれている近距離無線通信のタグ側の専用アンテナである。アンテナ21の通信範囲は、アンテナアレイ110に生じる不感帯より狭くてもよい。
ICチップ22は、活動量計20に組み込まれている近距離無線通信のタグ側の専用ICである。ICチップ22は、アンテナ21を励起させ、体組成計100との通信処理を行う。
活動量部23は、被測定者に装着することで歩数や消費エネルギーなどの活動量データを計測する。
これにより、活動量計20は、計測した歩数や消費エネルギーのデータを、近距離無線通信により外部機器へ送信することができる。
次に、体組成計100が行う近距離無線通信の内容について説明する。活動量計20は、体組成計100と、電磁波を用いた近距離無線通信により通信する。活動量計20は、体組成計100が発する磁界の有効範囲内にかざされることで、体組成計100による読み書きを受け付ける。これにより、活動量計20は、計測した活動量データを、送信することができる。本実施形態に係る通信システム1によれば、被測定者が活動量計20を体組成計100にかざすことにより、体組成計部170が計測した体組成データと活動量計20が計測した活動量データを容易に紐付けすることができる。よってケーブルの接続や、送信開始のスイッチ操作を行うことなく活動量データを伝送できるため、使用者にとって利便性が高い。また、体組成計100と活動量計20の双方において、接続用のコネクター部分が不要となるため、防水性などの向上を図ることができる。また、活動量データの通信に必要な電力は、体組成計100より供給されるため、活動量計20の消費電力を低減することができる。
上記の体組成計100と活動量計20との間で行われる近距離無線通信は、例えば数cm程度の近接した距離での無線通信である。本実施形態に係る通信システム1によれば、このような近距離無線通信によって、活動量計20などの装置に設けられる様々な形状の相手側通信装置に対して安定した広範囲な通信を提供することが可能である。
図2は、図1で示した、位相切替回路120とアンテナ111、アンテナ112について、さらに詳しい構成を示す図である。図2に示すように、アンテナアレイ110は、アンテナ111とアンテナ112の計2個のループアンテナによって構成される。
位相切替回路120は、NOTゲート122、スイッチ123、スイッチ124、スイッチ125、スイッチ126を備える。
NOTゲート122は、マイコン140から入力される位相切替制御信号121のレベルを反転させた反転制御信号を出力する。つまり、位相切替制御信号121がHiレベルのとき、NOTゲート122は、Loレベルの反転制御信号を出力する。また、位相切替制御信号121がLoレベルのとき、NOTゲート122は、Hiレベルの反転制御信号を出力する。
スイッチ123のa端子は、RFトランシーバ130の入出力A端子に接続され、スイッチ123のb端子は、アンテナ112の第1端子に接続される。スイッチ123のc端子は、NOTゲート122からの反転制御信号の入力を受け付ける。スイッチ123は、c端子に入力される反転制御信号がHiレベルのときに、a端子とb端子とを接続する。スイッチ123は、c端子に入力される反転制御信号がLoレベルのときに、a端子とb端子とを開放する。
スイッチ124のa端子は、RFトランシーバ130の入出力B端子に接続され、スイッチ124のb端子は、アンテナ112の第1端子に接続される。スイッチ124のc端子は、マイコン140からの位相切替制御信号121の入力を受け付ける。スイッチ124は、c端子に入力される位相切替制御信号121がHiレベルのときに、a端子とb端子とを接続する。スイッチ124は、c端子に入力される位相切替制御信号121がLoレベルのときに、a端子とb端子とを開放する。
スイッチ125のa端子は、RFトランシーバ130の入出力B端子に接続され、スイッチ125のb端子は、アンテナ112の第2端子に接続される。スイッチ125のc端子は、NOTゲート122からの反転制御信号の入力を受け付ける。スイッチ125は、c端子に入力される反転制御信号がHiレベルのときに、a端子とb端子とを接続する。スイッチ125は、c端子に入力される反転制御信号がLoレベルのときに、a端子とb端子とを開放する。
スイッチ126のa端子は、RFトランシーバ130の入出力A端子に接続され、スイッチ126のb端子は、アンテナ112の第2端子に接続される。スイッチ126のc端子は、マイコン140からの位相切替制御信号121の入力を受け付ける。スイッチ126は、c端子に入力される位相切替制御信号121がHiレベルのときに、a端子とb端子とを接続する。スイッチ126は、c端子に入力される位相切替制御信号121がLoレベルのときに、a端子とb端子とを開放する。
つまり、マイコン140から入力される位相切替制御信号121がLoレベルのとき、RFトランシーバ130の入出力A端子とアンテナ112の第1端子とが接続され、RFトランシーバ130の入出力B端子とアンテナ112の第2端子とが接続される。また、マイコン140から入力される位相切替制御信号121がHiレベルのとき、RFトランシーバ130の入出力A端子とアンテナ112の第2端子とが接続され、RFトランシーバ130の入出力B端子とアンテナ112の第1端子とが接続される。RFトランシーバ130の入出力A端子と、アンテナ111の第1端子は、常に接続され、RFトランシーバ130の入出力B端子と、アンテナ111の第2端子は、常に接続されている。
ここで、アンテナ111に流れる電流の位相と同じ位相を第1の位相と呼ぶ。またアンテナ111に流れる電流の位相と逆の位相(180度遅れた位相)を第2の位相と呼ぶ。つまり、本実施形態に係るアンテナアレイ110においては、アンテナ111へ流れる電流の位相は、常に第1の位相に固定される。他方、アンテナ112へ流れる電流の位相は、位相切替回路120によって切り替え可能となっている。位相切替回路120に入力される位相切替制御信号121がLoレベルのとき、電流の位相は第1の位相となる。このとき、アンテナ111に流れる電流の位相と、アンテナ112に流れる電流の位相とは同相である。他方、位相切替制御信号120がHiレベルのとき、電流の位相は第2の位相となる。このとき、アンテナ111の流れる電流の位相と、アンテナ112に流れる電流の位相とは、逆相になる。このようにマイコン140が位相切替制御信号121によって位相切替回路120を制御し、アンテナ112に流れる電流の位相を切替えることで、アンテナアレイ110に生じる磁界を切替えることができる。
ここで、アンテナ111とアンテナ112によって構成されるアンテナアレイ110の磁界について説明する。
図3は、本実施形態に係るループアンテナとその磁界を示す図である。図3(A)は、本実施形態に係るアンテナアレイ110の形状を示す図である。アンテナ111およびアンテナ112は、矩形のループアンテナである。アンテナ111およびアンテナ112は、アンテナ111の直線部の1つとアンテナ112の直線部の1つとが対向するように、隣接して配置される。また、アンテナ111に流れる電流の位相は第1の位相である。アンテナ112に流れる電流の位相は、位相切替回路120により、第1の位相と第2の位相とに切り替え可能となっている。
図3(B)は、アンテナ111とアンテナ112とに流れる電流が同相のときにアンテナアレイ110のA断面に係る磁界を示す図である。図3(C)は、アンテナ111とアンテナ112とに流れる電流が逆相のときのアンテナアレイ110のA断面に係る磁界を示す図である。
図3において、ループアンテナの断面の記号は、ある瞬間における電流の向きを表している。すなわち、図3におけるX記号は、ある瞬間において紙面手前側から紙面奥側へ流れる電流を示す。また図3における黒丸記号は、ある瞬間において紙面奥側から紙面手前側へ流れる電流を示す。
図3(B)に示す例では、アンテナ111とアンテナ112の電流の向きは、同じ向き(図3(A)の紙面に対していずれも反時計回り)である。つまり、図3(B)は、電流が、図3(B)においてアンテナ111およびアンテナ112それぞれの紙面左の奥行側から手前側に流れ、紙面手前側において紙面左から紙面右へと流れ、紙面右の手前側から奥行き側へ流れていることを示している。図3(B)の中央部分は、アンテナ111とアンテナ112の隣接した直線部分において、それぞれ逆方向に電流が流れ、磁界を打ち消し合う状態となっている。つまり、図3(B)に示す、アンテナ111とアンテナ112の境界に近い部分に、不感帯のエリアdz1が発生する。
次に図3(C)に示す例では、アンテナ111に対しアンテナ112の電流の向きは、逆向き(図3(A)の紙面に対してそれぞれ反時計回りと時計回り)となっている。つまり、図3(C)は、アンテナ111に流れる電流が、図3(C)において紙面左の奥行側から手前側に流れ、紙面手前側において紙面左から紙面右へと流れ、紙面右の手前側から奥行き側へ流れていることを示している。他方、図3(C)は、アンテナ112に流れる電流が、図3(C)において紙面右の奥行側から手前側に流れ、紙面手前側において紙面右から紙面左へと流れ、紙面左の手前側から奥行き側へ流れていることを示している。図3(C)の中央部分の磁界は、アンテナ111とアンテナ112の隣接した直線部分に同じ方向に電流が流れるため、磁束密度が大きくなり、磁界の形状が変化したことを示している。また、図3(C)に示す、外側のアンテナに近い部分の2箇所に、不感帯のエリアdz2、dz3が発生する。
このように、本実施形態によれば、アンテナアレイ110を構成する隣接する2つのループアンテナであるアンテナ111とアンテナ112のうち、アンテナ112に流れる電流の向き(位相)を変えることで、異なる形状の磁界を作ることができる。
これらのアンテナアレイ110の磁界と、例えば、極小アンテナを備える活動量計20との通信に関して説明する。初めに、アンテナ111とアンテナ112へ流れる電流の位相を同相とする場合、図3(B)のdz1に示す不感帯のエリアが存在する。このdz1のエリアに、極小アンテナを備える活動量計20が入ると、通信が出来ない。次に、アンテナ112へ流れる電流の位相を、アンテナ111へ流れる電流の位相と逆相とすると、図3(C)へ磁界が変化し、元のdz1の位置は、不感帯ではなくなり通信が可能となる。また、図3(C)のdz2とdz3に示す2つの不感帯のエリアが存在し、この2つの不感帯のエリアに、極小アンテナを備える活動量計20が入ると、通信が出来ない。しかし、アンテナ112へ流れる電流の位相を、アンテナ111へ流れる電流の位相と同相とすることで、dz2とdz3の位置は、不感帯ではなくなるため、通信が可能となる。
これにより、体組成計100は、アンテナアレイ110の磁界の形状を変更し、不感帯の位置を変更することで、特に小さなアンテナを備える活動量計20との通信に関して、不感帯の影響を低減することができる。
本実施形態に係るアンテナアレイについて、従来のループアンテナと比較して説明する。図4は、参考として提示する従来の単一ループアンテナとその磁界の関係を示す図である。図4(A)は、従来の単一のループアンテナの形状を示す図である。図4(B)は、従来の単一のループアンテナのB断面に係る磁界を示す図である。図4(B)に示す例では、電流が紙面左から手前を通り紙面右へと流れることを示している。図4(B)に示す単一ループアンテナの中央部分の磁界は、ループアンテナから離れるほど磁界が小さく、通信ができない不感帯となるエリアdzが存在する。
ここで、図面を参照すると、図4(B)に示す単一のループアンテナの磁界の形状と図3(B)に示す磁界の形状とが類似していることが分かる。これは、図3(A)に示すアンテナアレイ110の外周を通る電流の位相が、図4(A)に示す単一のループアンテナを通る電流の位相と同一であり、かつ図3(A)に示すアンテナ111とアンテナ112の隣接した直線部分の電流の位相が逆となり磁界が打ち消されるためである。つまり、本実施形態に係るアンテナアレイ110は、アンテナ111とアンテナ112とへ流れる電流の位相を同相にすることで、大きな1つのループアンテナと同等の広い通信範囲を確保することができる。
次に、マイコン140の近距離無線通信に関する動作の説明を行う。図5は第1の実施形態に係る無線通信装置のフローチャートである。初めにマイコン140は、RFトランシーバ130に指示して、アンテナアレイ110よりポーリング信号(タグアンテナ検出信号)を送信する(ステップS1)。例えば、このとき送信される位相切替制御信号121のレベルは、Loレベルである。次にマイコン140は、活動量計20からの返信信号をアンテナアレイ110より検出したか否かを判定する(ステップS2)。マイコン140は、活動量計20からの返信信号をアンテナアレイ110より検出した場合(ステップS2:YES)、次の処理(ステップS3)へ進む。次の処理としては、例えば、返信信号から活動量データを判読する処理や、活動量データと体組成データとを紐づける処理などの返信信号に基づく処理が挙げられる。他方、マイコン140は、ポーリング信号を送信し、ある一定の時間が経過するまで活動量計20からの返信信号を受信しない場合(ステップS2:NO)、位相切替回路120に入力する位相切替制御信号121のレベルを反転させることで、アンテナ112に流れる電流の位相を、前回と異なる位相へ切替える(ステップS4)。つまり、位相切替制御信号121をLoレベルからHiレベルに切り替えて、位相切替回路120に入力する。そして、マイコン140は、予め設定された全ての位相の組み合わせ(本実施形態においては、アンテナ111に流れる電流の位相とアンテナ112に流れる電流の位相とが同位相となる組み合わせと、アンテナ111に流れる電流の位相とアンテナ112に流れる電流の位相とが逆位相となる組み合わせとの計2通り)について、アンテナアレイ110の位相の切り替えを行ったか否かを判定する(ステップS5)。位相の切り替えを試みていない組み合わせが存在する場合(ステップS5:NO)、ステップ1のポーリング信号の送信へ進む。ここでマイコン140が、既に全ての位相の組み合わせを試みている場合(ステップS5:YES)、不要な電波の発射を防ぐために、ポーリング信号の送信を停止して一定時間待機(ステップS6)する。その後、マイコン140は、再び活動量計20のアンテナ21を検出するために、ステップ1のポーリング信号の送信へ進む。
以上に説明したように、第1の実施形態では、マイコン140が、位相切替回路120を制御することにより、アンテナ112へ流れる電流の位相を変え、アンテナ111とアンテナ112で構成されるアンテナアレイ110による磁界を、異なる2つの形状に変更することができる。これにより、アンテナアレイ110の磁界における不感帯の位置を変更することができる。つまり、活動量計20のアンテナ21がアンテナアレイ110のある不感帯に存在する場合であっても、マイコン140は、不感帯の位置を変更することにより、アンテナ21と通信することが可能となる。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、通信システム1の体組成計100がアンテナ111とアンテナ112の2個のループアンテナで構成されるアンテナアレイ110を備える場合について説明した。第2実施形態では、通信システム1の体組成計100がアンテナ111とアンテナ112とアンテナ113とアンテナ114の、4個で構成されるアンテナアレイ310を備える場合について説明する。
本実施形態によれば、アンテナアレイ310を構成するアンテナの数が4個であるため、体組成計100は、図6に示すように、アンテナ112の位相を切り替える位相切替回路120に加え、さらにアンテナ113の位相を切り替える位相切替回路210とアンテナ114の位相を切り替える位相切替回路220とを備える。なお、位相切替回路210および位相切替回路220の構成は、位相切替回路120の構成と同じである。また、マイコン140は、位相切替回路120を制御する位相切替制御信号121と、位相切替回路210を制御する位相切替制御信号211と、位相切替回路220を制御する位相切替制御信号221とを出力する。なお、RFトランシーバ130、表示操作回路150、通信回路160、および体組成計部170の構成は、第1の実施形態と同じである。
図7は、本実施形態に係るアンテナアレイ310のアンテナの配置図である。
図7に示すように、アンテナアレイ310は、アンテナアレイの中心点Oの周りの同一平面上に配置された、アンテナ111とアンテナ112とアンテナ113とアンテナ114によって構成される。アンテナ111、アンテナ112、アンテナ113およびアンテナ114は、いずれも矩形のループアンテナである。アンテナ111とアンテナ112とは、アンテナ111の一部の直線部とアンテナ112の一部の直線部とが略平行に向き合うようにX軸方向に隣接して配置される。またアンテナ113とアンテナ114とは、アンテナ113の一部の直線部とアンテナ114の一部の直線部とが略平行に向き合うようにX軸方向に隣接して配置される。またアンテナ111とアンテナ114とは、アンテナ111の一部の直線部とアンテナ114の一部の直線部とが略平行に向き合うようにY軸方向に隣接して配置される。またアンテナ112とアンテナ113とは、アンテナ112の一部の直線部とアンテナ113の一部の直線部とが略平行に向き合うようにY軸方向に隣接して配置される。
次にアンテナアレイ310の磁界について説明する。アンテナ112とアンテナ113とアンテナ114は、アンテナ111に対して、流れる電流の位相を位相切替回路によって同相か逆相か切替えられる。ここで、アンテナ111に流れる電流の位相と同じ位相を第1の位相と呼ぶ。またアンテナ111に流れる電流の位相と逆の位相を第2の位相と呼ぶ。本実施形態のアンテナアレイ310の発生する磁界の組合せは4通りである。この4通りについて以下で説明する。また、図8、図9、図10は、アンテナアレイ310の指向性を表す図である。なお、図8、図9、図10には、黒色から白色へ段階的に変化する彩色がなされている。これは、黒色に近い色に彩色された部分ほど磁界の強度が小さく、白色に近い色に彩色された部分ほど磁界の強度が大きいことを示す。また、以下の説明では、X軸、Y軸およびZ軸が、中心Oを通り互いに直交する直線であるものとして説明する。
まず、図7に示すアンテナアレイ310を構成するアンテナ111、アンテナ112、アンテナ113およびアンテナ114へ流れる電流の位相が、いずれも第1の位相である場合について説明する。本実施形態では、このような電流によって生じる磁界をE1磁界とよぶ。
マイコン140は、位相切替回路120、位相切替回路210、および位相切替回路220へ、Loレベルの位相切替制御信号を入力する。つまり、マイコン140が出力する位相切替制御信号121、位相切替制御信号211および位相切替制御信号221は、いずれもLoレベルである。これにより、RFトランシーバ130の入出力Aは、アンテナ111の第1端子と、アンテナ112の第1端子と、アンテナ113の第1端子と、アンテナ114の第1端子とに接続される。また、RFトランシーバ130の入出力Bは、アンテナ111の第2端子と、アンテナ112の第2端子と、アンテナ113の第2端子と、アンテナ114の第2端子とに接続される。
したがって、アンテナ112とアンテナ113とアンテナ114へ流れる電流の位相は、いずれも第1の位相となり、アンテナ111へ流れる電流の位相と同じになる。このときのアンテナアレイ310の磁界(E1磁界)は図8に示すとおりである。具体的には、E1磁界における磁束密度は、アンテナアレイ310の中心点OからZ軸方向に離れるに従って小さくなる。また、E1磁界における磁束密度は、アンテナアレイ310の外周側からZ軸に近づくに従って小さくなる。このとき、不感帯は、Z軸を中心とするエリアに存在する。なお、E1磁界は、4つのアンテナで構成されるアンテナアレイ310外側の外周を結んだ、単一の矩形ループアンテナの磁界と類似したものとなる。
次に、図7に示すアンテナアレイ310を構成するアンテナ111およびアンテナ112に流れる電流の位相が第1の位相となり、アンテナ113およびアンテナ114に流れる電流の位相が第2の位相となる場合について説明する。このような電流によって生じる磁界をE2磁界とよぶ。
マイコン140は、位相切替回路120へ、Loレベルの位相切替制御信号を入力し、位相切替回路210および位相切替回路220へ、Hiレベルの位相切替制御信号を入力する。つまり、マイコン140が出力する位相切替制御信号121はLoレベルであり、位相切替制御信号211および位相切替制御信号221は、いずれもHiレベルである。これにより、第1の実施形態で説明した位相切替回路から、RFトランシーバ130の入出力Aは、アンテナ111の第1端子と、アンテナ112の第1端子と、アンテナ113の第2端子と、アンテナ114の第2端子へ接続される。また、RFトランシーバ130の入出力Bは、アンテナ111の第2端子と、アンテナ112の第2端子と、アンテナ113の第1端子と、アンテナ114の第1端子へ接続される。
したがって、アンテナ111とアンテナ112へ流れる電流の位相は、第1の位相となる。そして、アンテナ113とアンテナ114へ流れる電流の位相は、第2の位相となる。つまり、アンテナ111へ流れる電流の位相とアンテナ112へ流れる電流の位相は同相である。またアンテナ113へ流れる電流の位相とアンテナ114へ流れる電流の位相は同相である。他方、アンテナ111へ流れる電流の位相とアンテナ114へ流れる電流の位相は逆相である。また、アンテナ112へ流れる電流の位相とアンテナ113へ流れる電流の位相は逆相である。このときのアンテナアレイ310の磁界(E2磁界)は図9に示すとおりである。具体的には、E2磁界における磁束密度は、アンテナアレイ310の中心点OからY軸に沿ってアンテナアレイ310の外周に近づくほど大きくなる。このとき、不感帯は、X軸を中心とするエリアに存在する。
次に、図7に示すアンテナアレイ310を構成するアンテナ111およびアンテナ114に流れる電流の位相が第1の位相となり、アンテナ112およびアンテナ113に流れる電流の位相が第2の位相となる場合について説明する。このような電流によって生じる磁界をE3磁界とよぶ。
マイコン140は、位相切替回路220へ、Loレベルの位相切替制御信号を入力し、位相切替回路120および位相切替回路210へ、Hiレベルの位相切替制御信号を入力する。つまり、マイコン140が出力する、位相切替制御信号221は、Loレベルであり、位相切替制御信号121および位相切替制御信号211は、いずれもHiレベルである。これにより、第1の実施形態で説明した位相切替回路から、RFトランシーバ130の入出力Aは、アンテナ111の第1端子と、アンテナ114の第1端子と、アンテナ112の第2端子と、アンテナ113の第2端子へ接続される。また、RFトランシーバ130の入出力Bは、アンテナ111の第2端子と、アンテナ114の第2端子と、アンテナ112の第1端子と、アンテナ113の第1端子へ接続される。
したがって、アンテナ111とアンテナ114へ流れる電流の位相は、第1の位相となる。そして、アンテナ112とアンテナ113へ流れる電流の位相は、第2の位相となる。つまり、アンテナ111へ流れる電流の位相とアンテナ114へ流れる電流の位相は同相である。またアンテナ112へ流れる電流の位相とアンテナ113へ流れる電流の位相は同相である。他方、アンテナ111へ流れる電流の位相とアンテナ112へ流れる電流の位相は逆相である。また、アンテナ113へ流れる電流の位相とアンテナ114へ流れる電流の位相は逆相である。このときのアンテナアレイ310の磁界(E3磁界)は図9をZ軸を中心に、XY平面上に90°回転させたものと等しくなる。具体的には、E2磁界における磁束密度は、アンテナアレイ310の中心点OからX軸に沿ってアンテナアレイ310の外周に近づくほど大きくなる。このとき、不感帯は、Y軸を中心とするエリアに存在する。
次に、図7に示すアンテナアレイ310を構成するアンテナ111およびアンテナ113に流れる電流の位相が第1の位相となり、アンテナ112およびアンテナ114に流れる電流の位相が第2の位相となる場合について説明する。このような電流によって生じる磁界をE4磁界とよぶ。
マイコン140は、位相切替回路210へLoレベルの位相切替制御信号211を入力し、位相切替回路120へHiレベルの位相切替制御信号121を入力し、位相切替回路220へ、Hiレベルの位相切替制御信号221を入力する。これにより、第1の実施形態で説明した位相切替回路から、RFトランシーバ130の入出力Aは、アンテナ111の第1端子と、アンテナ113の第1端子と、アンテナ112の第2端子と、アンテナ114の第2端子へ接続される。また、RFトランシーバ130の入出力Bは、アンテナ111の第2端子と、アンテナ113の第2端子と、アンテナ112の第1端子と、アンテナ114の第1端子へ接続される。
したがって、アンテナ111とアンテナ113へ流れる電流の位相は、第1の位相となる。そして、アンテナ112とアンテナ114へ流れる電流の位相は、第2の位相となる。つまり、アンテナ111へ流れる電流の位相とアンテナ113へ流れる電流の位相は同相である。またアンテナ112へ流れる電流の位相とアンテナ114へ流れる電流の位相は同相である。他方、アンテナ111およびアンテナ113へ流れる電流の位相と、アンテナ112およびアンテナ114へ流れる電流の位相は逆相である。このときのアンテナアレイ310の磁界(E4磁界)は図10に示すとおりである。具体的には、E4磁界における磁束密度は、アンテナアレイ310の中央から、アンテナアレイ310外形の四隅に近づくに従って大きくなる。また、E4磁界における磁束密度は、アンテナアレイ310の外周側からX軸、Y軸、Z軸に近づくに従って小さくなる。このとき、不感帯は、X軸を中心とするエリア、Y軸を中心とするエリア、およびZ軸を中心とするエリアにそれぞれ存在する。
次に、図5のフローチャートを参照しながら本実施形態の体組成計100の動作について説明する。
本実施形態においては、アンテナ111とアンテナ112とアンテナ113とアンテナ114と、位相切替回路120、210、220によって、組み合わせられる磁界は、E1磁界、E2磁界、E3磁界、E4磁界の4通りである。体組成計100のマイコン140は、この4種類の磁界によってポーリング信号を送信し、いずれかの磁界で、活動量計20からの返信信号を受取り、通信を行う。
初めにマイコン140は、E1磁界となる位相の組み合わせで、アンテナアレイ310よりポーリング信号を送信する(ステップS1)。次にマイコン140は、活動量計20からの返信信号をアンテナアレイ310より検出したか否かを判定する(ステップS2)。活動量計20の返信が一定時間経過しても無い場合(ステップS2:NO)、次のE2磁界となる位相の組み合わせを設定する(ステップS4)。そして、マイコン140は、予め設定された全ての位相の組み合わせ(本実施形態においては、E1磁界、E2磁界、E3磁界、E4磁界の計4通り)について、アンテナアレイ310の位相の切り替えを行ったか否かを判定する(ステップS5)。このとき、試みていない位相の組み合わせがまだ存在するため(ステップS5:NO)、ステップS1へ進む。マイコン140は、再びポーリング信号を送信し(ステップS1)、活動量計20の返信が一定時間経過しても無い場合(ステップS2:NO)、次のE3磁界となる位相の組み合わせを設定する(ステップS4)。マイコン140は、再びポーリング信号を送信し(ステップS1)、活動量計20の返信が一定時間経過しても無い場合(ステップS2:NO)、次のE3磁界となる位相の組み合わせを設定する(ステップS4)。この処理を各磁界について順次実行し、マイコン140は、アンテナへ流す電流の位相の4通りの全ての組み合わせについて切り替え処理が終了した場合(ステップS5:YES)、一定期間待機(ステップ6)へ進む。このように、マイコン140は、位相切替回路を操作し、アンテナアレイ310に発生する磁界を変化させ、活動量計20との通信が可能となる磁界を探ることができる。なお、上記手順において、E1磁界、E2磁界、E3磁界、E4磁界の何れかによる通信において活動量計20からの返信信号をアンテナアレイ310より検出した場合(ステップS2:YES)、次の処理(ステップS3)へ進む。
このように、本実施形態によれば、アンテナアレイ310に発生する磁界の種類が増えることで、活動量計20との通信位置が限定されない。また、マイコン140が、自動的にアンテナアレイ310に発生する磁界を切替えながら、活動量計20との通信を短時間で探るため、使用者にとって、より利便性が高い通信方法となる。
以上のように、4個のアンテナアレイ310の場合、各ループアンテナに流れる電流の位相を切替えることで、4種類の磁界を発生させることができる。これにより、アンテナアレイ310は、第1の実施形態と比較して、より複雑な磁界を発生させることができる。
例えば、活動量計20のアンテナ21がアンテナアレイ310の中心点Oの上方(図7のエリアA1)、すなわちZ軸の近傍に配置される場合、E1磁界およびE4磁界における不感帯となる可能性が高い。他方、この配置位置は、E2磁界またはE3磁界において不感帯とならない可能性が高い。そのため、マイコン140は、アンテナアレイ310の磁界がE2磁界またはE3磁界になるように位相切替制御信号を送信することで、活動量計20との通信を可能にすることができる。
また例えば、活動量計20のアンテナ21がアンテナ111とアンテナ114との境界の近傍、またはアンテナ112とアンテナ113との境界の近傍(図7のエリアA2)、すなわちX軸の近傍に配置される場合、E2磁界およびE4磁界における不感帯となる可能性が高い。他方、この配置位置は、E1磁界およびE3磁界において不感帯とならない可能性が高い。そのため、マイコン140は、アンテナアレイ310の磁界がE1磁界またはE3磁界になるように位相切替制御信号を送信することで、活動量計20との通信を可能にすることができる。
また例えば、活動量計20のアンテナ21がアンテナ111とアンテナ112との境界の近傍、またはアンテナ113とアンテナ114との境界の近傍(図7のエリアA3)、すなわちY軸の近傍に配置される場合、E3磁界およびE4磁界における不感帯となる可能性が高い。他方、この配置位置は、E1磁界およびE2磁界において不感帯とならない可能性が高い。そのため、マイコン140は、アンテナアレイ310の磁界がE1磁界またはE2磁界になるように位相切替制御信号を送信することで、活動量計20との通信を可能にすることができる。
また例えば、活動量計20のアンテナ21が、アンテナ111、アンテナ112、アンテナ113、またはアンテナ114の中心点Oから最も遠い角部の付近(図7のエリアA4)に配置される場合、E1磁界、E2磁界、およびE3磁界における不感帯となる可能性が高い。他方、この配置位置は、E4磁界において不感帯とならない可能性が高い。そのため、マイコン140は、アンテナアレイ310の磁界がE4磁界になるように位相切替制御信号を送信することで、活動量計20との通信を可能にすることができる。
また、第2の実施形態では、アンテナアレイ310を構成するすべてのアンテナへ常に電流を流す構成としていたが、例えば、アンテナアレイ310を構成するいずれかのアンテナを、電流を流さないループアンテナとしてもよい。電流を流すアンテナを選択し、電流を逆位相とする場合も含め、位相の組み合わせをさらに多くすることができる。
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、第2の実施形態と同じアンテナアレイ310を使用した構成である。この第3の実施形態では、複数のタグから特定の位置のタグと通信させる方法について説明する。
第3の実施形態に係る体組成計100は、アンテナアレイ310の上に複数の活動量計20が置かれた場合に、その中の1つと選択的に通信を行うことが可能となる。つまりアンテナアレイ310の4個のループアンテナへ流す電流の位相を変えることで、アンテナアレイ310に様々な磁界を発生させ、磁界の形状を変えることにより、複数の活動量計20の中から、ある特定の活動量計20と通信を行うことができる。一回の通信で一つのタグのみと通信可能な従来のリーダライタにおいて、一つのリーダライタの通信範囲に複数のタグが置かれた場合、リーダライタから送信させられるポーリング信号によって、通信範囲内にある複数のタグが応答する。このときタグの応答信号が重なるため、リーダライタは、信号を読み取ることができない場合がある。
図11は、本実施形態に係るアンテナアレイ310と活動量計20A、活動量計20Bの配置関係を示した図である。アンテナアレイ310は、体組成計100のプラットフォームPの下方におけるプラットフォームPと平行な面に配置される。活動量計20Aおよび活動量計20Bは、プラットフォームPの上に置かれる。活動量計20Aは、X軸の上方に配置される。活動量計20Bは、Y軸の上方に配置される。
図12は、本実施形態に係るアンテナアレイ310の磁界と活動量計のアンテナとの配置関係を示した図である。
図12のE2磁界は、第2の実施形態で説明したとおり、X軸を中心とするエリアに不感帯が存在する磁界である。図12のE3磁界は、第2の実施形態で説明したとおり、Y軸を中心とするエリアに不感帯が存在する磁界である。
マイコン140は、まず、アンテナアレイ310の磁界がE2磁界となるように位相切替回路を設定し、ポーリング信号を送信する。このとき、活動量計20Aのアンテナ21Aは、E2磁界の不感帯に存在するため、マイコン140は、活動量計20Bのみから応答信号を受信する。次にマイコン140は、アンテナアレイ310の磁界がE3磁界となるように位相切替回路を設定し、ポーリング信号を送信する。このとき、活動量計20Bのアンテナ21Bは、E3磁界の不感帯に存在するため、マイコン140は、活動量計20Aのみから応答信号を受信する。よって、マイコン140は、アンテナアレイ310上に活動量計20Aと活動量計20Bとのそれぞれが存在することを認識することができる。マイコン140は、活動量計20Aのデータを体組成計100へ読み取り、活動量計20Aに予め登録されている被測定者番号と、同じ被測定者番号の体組成データへ紐付けする。同様に活動量計20Bのデータを、活動量計20Bに該当する体組成データと紐付けする。このように、体組成計100は、活動量計20を使用していた被測定者の脂肪率や筋肉量と、運動量や歩数などのデータを照合することができる。
従来、体組成計が2つの活動量計A、Bと通信を行う場合、まず活動量計Aを体組成計のリーダライタ部へ置き、活動量計Aと体組成計間の通信を終了させ、次に活動量Aを体組成計から離れた場所へ移動させ、次に活動量計Bを、体組成計のリーダライタ部へ置き、活動量計Bと体組成計間の通信を行う必要があった。これに対し、本実施形態に係る体組成計100は、複数の活動量計20が所定の位置に置かれ、磁界をE2磁界とE3磁界とに切り替えることで、それぞれの活動量計20との通信を行うことができる。つまり、アンテナアレイ310の流れる電流の位相を切替え、磁界を変化させることで、2つの活動量計のどちらか一方を選択し、通信することができる。よって、2つの活動量計20A、活動量計20Bを所定の位置に置くことで、活動量計を動かすことなく、2つの活動量計と通信することができる。また、2つの活動量計のうち、どちらかの活動量計を選択し、1つの活動量計のみと通信することもできる。
《変形例》
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、上述した実施形態では、アンテナアレイを構成するループアンテナの数を2個または4個として説明したが、これに限らず、他の個数とすることも可能である。また、マイコン140は、電流を流すアンテナを選択し、切替えてもよい。例えば、マイコン140は、一列に並べられた3個のループアンテナのうち、真中のループアンテナに常に電流を流し、右側のループアンテナと左側のループアンテナ、どちらか一方のループアンテナへ電流を切替えてもよい。さらに、マイコン140は、真中のループアンテナへ流す電流の位相と、同じ位相と逆の位相へ切替えてもよい。このように、ループアンテナの数を増やすことで、より多用な磁界を発生させ、様々な形状の相手側通信装置のアンテナに対応可能となり、通信範囲を広くすることが可能である。さらに、磁界の指向性を操作することで複数のタグと同時に通信することも可能となる。また、位相切替回路は、アンテナへ送信する信号を入れ替えることでアンテナに流れる位相を切り替えるものに限らず、例えば回路内で信号を反転させるものであってもよい。
また、アンテナアレイ110を構成するループアンテナの形状は、例えば台形型や多角形、半円型のアンテナ形状でもよい。また、アンテナどうしの隣り合う部分は、必ずしも直線部でなくともよく、対向する部分が平行でなくともよい。他方、磁界の形状を切替える効果としては、隣り合う部分が直線部であって、かつ平行に対向するアンテナ形状あることが好ましい。なお、アンテナの直線部は、必ずしも真直線である必要はなく、緩やかなカーブや多少の歪みを有するものであってもよい。これらの矩形以外の形状のアンテナは、面積や外周の距離が等しい矩形型と同様のものとみなすことができる。よって、これらの組み合わせによって、多様なアンテナ形状が可能である。
また、上述した実施形態では、体組成計100と活動量計20とを備える通信システム1の例について説明したが、これに限られない。例えば、他の実施形態では、無線通信装置が体組成計100以外の装置に設けられても良いし、相手側通信装置として活動量計20以外の装置と通信を行うものであっても良い。また、アンテナアレイを構成する各アンテナは、必ずしも同一平面に設けられなくてもよい。例えば、他の実施形態において、隣接して配置されるアンテナのそれぞれの開口面は、互いに交差する面であってもよく、互いに平行な面であってもよい。
また、上述した実施形態では、第1の位相と第2の位相とが逆相である場合について説明したが、これに限られない。つまり、他の実施形態では、第2の位相は、第1の位相と同相でない位相であれば、他の位相(例えば、第1の位相から90度遅れた位相、第1の位相から90度進んだ位相など)であってもよい。また、上述した実施形態では、アンテナ112に流れる電流の位相を第1の位相とすることで、アンテナ111とアンテナ112に流れる電流が同相となる場合について説明したが、これに限られない。例えば、他の実施形態では、アンテナ111に流れる電流の位相が他の位相(例えば、第1の位相から90度遅れた位相、第1の位相から90度進んだ位相など)であってもよい。
1 通信システム
20 活動量計
100 体組成計
110 アンテナアレイ
120 位相切替回路
130 RFトランシーバ
140 マイコン
150 表示操作回路
160 通信回路

Claims (8)

  1. 複数のループアンテナと
    前記ループアンテナに流れる電流の位相を切替える位相切替部と
    前記位相切替部を制御する位相切替制御部と
    を備える無線通信装置。
  2. 前記ループアンテナが、少なくとも一部に直線部を有し、
    隣接する前記ループアンテナが、前記直線部同士が対向するように配置される
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記位相切替部は、複数の前記ループアンテナの1つである第1のループアンテナに流れる電流の位相を、当該第1のループアンテナに隣接する前記ループアンテナである第2のループアンテナに流れる電流の位相と同じ位相に切替える
    請求項1または請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記位相切替部は、複数の前記ループアンテナの1つである第1のループアンテナに流れる電流の位相を、当該第1のループアンテナに隣接する前記ループアンテナである第2のループアンテナに流れる電流の位相と逆の位相に切替える
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の無線通信装置。
  5. 前記位相切替制御部は、前記ループアンテナの位相を順次切り替え、相手との通信が可能となる位相の組合せを探る
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の無線通信装置。
  6. 相手側通信装置と、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の無線通信装置と
    を備える無線通信システム。
  7. 隣接する2つのループアンテナである第1のループアンテナと第2のループアンテナのうち、前記第1のループアンテナに流れる電流の位相を第1の位相に切替える第1切替ステップと、
    前記第1のループアンテナに流れる電流の位相を第1の位相と異なる第2の位相に切替える第2切替ステップと、
    を有するアンテナへの供給電流の位相切替制御方法。
  8. 前記第1切替ステップの後に、前記第1のループアンテナおよび前記第2のループアンテナを介して相手側通信装置との通信が可能か否かを判定する判定ステップをさらに有し、
    前記第2切替ステップは、前記相手側通信装置との通信ができないと判定された場合に実行される、
    請求項7に記載のアンテナへの供給電流の位相切替制御方法。
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