JP2017063087A - プリント回路板 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートシンクを追加せずに電子部品を効果的に放熱することができ、かつプリント回路板の小型化を可能とする。
【解決手段】プリント配線板200に、放熱パッド341を有する電子部品311と、電子部品311に対して配置された電解コンデンサ321とが実装されている。また、プリント配線板200に、放熱パッド342を有する、電子部品311よりも発熱量が大きい電子部品312と、電子部品312に対して配置された電解コンデンサ322とが実装されている。電子部品311の放熱パッド341、電解コンデンサ321のグラウンド端子351G、電子部品312の放熱パッド342及び電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gが、グラウンド導体220で接続されている。グラウンド導体220において、放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗が、放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗よりも低い。
【選択図】図1

Description

本発明は、発熱する電子部品を有するプリント回路板に関する。
モータを駆動する駆動IC等の発熱する電子部品において、温度上昇による性能低下を回避するために、熱対策が必要となっている。この熱対策として、近年、放熱パッド(放熱板)を有する電子部品が増えている。
電子部品にて生じた熱は、電子部品の放熱パッドから、はんだ等の導電性の接合部材を通して、プリント配線板の放熱用ランドへ伝導する。そして、放熱用ランドに伝導した熱は、放熱用ランドに配置されたヴィア導体により、電子部品の搭載面とは反対側の面又は内層に配置した面状の導体パターンに伝導し、大気中に放熱される。導体パターンのみの放熱で不十分な場合には、ヒートシンクを取り付けるなどの熱対策が行われていた。一方、製品の小型化やコストダウンのニーズが高まり、ヒートシンクの使用を控えるだけではなく、プリント回路板の小型化もまた望まれている。
そこで、従来、ヒートシンクを用いずに、電子部品が搭載された面とは反対側の面に、電子部品とは別の回路部品を配置して、電子部品に発生した熱を回路部品に吸収させて、回路部品から放熱させる技術が提案されている(特許文献1)。
特許第4396005号公報
しかし、発熱する電子部品がプリント配線板に複数実装されている場合、複数の電子部品の間で、熱干渉が生じる。例えば、異なる発熱量の2つの電子部品がプリント配線板に実装されている場合、相対的に高い発熱量の一方の電子部品は、他方の電子部品の熱の影響を受け、放熱が阻害され、温度が上昇する。その上昇する分の温度を低減させるために、放熱パッドに熱的に接続された導体パターンの面積を増加させると、プリント回路板が大型化するという問題があった。
本発明は、ヒートシンクを追加せずに電子部品を効果的に放熱することができ、かつプリント回路板の小型化を可能とすることを目的とする。
本発明のプリント回路板は、プリント配線板と、第1放熱パッドを有する第1電子部品と、前記第1電子部品に対して配置された第1回路部品と、第2放熱パッドを有し、前記第1電子部品よりも大きな発熱量で発熱する第2電子部品と、前記第2電子部品に対して配置された第2回路部品と、を備え、前記第1電子部品、前記第1回路部品、前記第2電子部品及び前記第2回路部品が、前記プリント配線板に実装され、前記第1電子部品の第1放熱パッド、前記第1回路部品の第1端子、前記第2電子部品の第2放熱パッド及び前記第2回路部品の第2端子が、前記プリント配線板に形成された、導体パターン部を有する導体で接続されており、前記第2放熱パッドと前記第1端子との間の熱抵抗が、前記第1放熱パッドと前記第1端子との間の熱抵抗よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、ヒートシンクを追加せずに電子部品を効果的に放熱することができ、かつプリント回路板の小型化が可能となる。
第1実施形態に係るプリント回路板の概略構成を示す断面模式図である。 第1実施形態に係るプリント回路板の電気回路図である。 (a)は、第1実施形態における+Z方向から見た第1及び第2電子部品の底面図である。(b)は第1実施形態におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図である。(c)は第1実施形態におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。 第1実施形態に係るプリント回路板において熱伝導経路を示したプリント回路板の電気回路図である。 (a)は第2実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図である。(b)は第2実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。 (a)は第3実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図である。(b)は第3実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。 第4実施形態に係るプリント回路板の概略構成を示す断面模式図である。 (a)は第4実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図である。(b)は第4実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。 実施例1〜3及び比較例1のプリント回路板における導体パターンの面積を示すグラフである。 実施例2のプリント回路板におけるプリント配線板の電子部品搭載面とは反対側の面の熱分布を示す概略図である。 (a)は比較例1のプリント回路板の概略構成を示す断面模式図である。(b)は比較例1のプリント回路板におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図である。(c)は比較例1のプリント回路板におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。 比較例1のプリント回路板におけるプリント配線板の電子部品搭載面とは反対側の面の熱分布を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るプリント回路板の概略構成を示す断面模式図である。図2は、第1実施形態に係るプリント回路板の電気回路図である。図1に示すように、プリント回路板100は、プリント配線板200と、プリント配線板200に実装された第1回路モジュールである回路モジュール301と、第2回路モジュールである回路モジュール302とを備えている。ここで、図1において、プリント配線板200の面に水平な方向をX方向、X方向に直交するプリント配線板200の面に水平な方向をY方向、プリント配線板200の面に垂直な方向をZ方向とする。また、プリント配線板200とは、電子部品が実装されていない基板本体であり、プリント回路板100とは、プリント配線板200に電子部品等が実装されたものである。また、図示は省略するが、プリント配線板200には、信号線等が形成されている。
プリント配線板200は、導体層が多層(第1実施形態では、2層)のプリント配線板であり、複数の導体層201,202が、絶縁体層(誘電体層)203を介して積層されて構成されている。なお、第1実施形態では、プリント配線板200が、2層のプリント配線板である場合について説明するが、2層に限定するものではなく、3層以上であってもよい。
導体層201,202は、主に導体パターンが配置されている層である。表層である導体層201,202には、導体を覆うソルダーレジスト205が設けられている。絶縁体層203は、主に絶縁体(誘電体)が配置されている層である。
ここで、プリント配線板200において、表層とは、電子部品等が実装される面(実装面)である最外の導体層である。また、一対の表層のうち、一方の表層(第1表層)に対する反対側の他方の表層(第2表層)を裏層ともいう。また、プリント配線板200の表層を表面(第1表面)、裏層を裏面(第2表面)ともいう。
絶縁体層203を構成する絶縁体は、電気的絶縁性を有していればよく、例えばエポキシ樹脂等の硬化した樹脂である。導体層201,202に形成される導体パターンやヴィア導体(ヴィアに形成された導体)等の導体は、絶縁体よりも導電性及び熱伝導性が高い物質、例えば銅や金などの金属である。
図1及び図2に示すように、回路モジュール301は、第1電子部品であって、能動素子である電子部品311と、第1回路部品であって、受動素子である電解コンデンサ321と、を有している。電子部品311及び電解コンデンサ321は、プリント配線板200に実装されている。電子部品311は、モータM1を駆動するモータドライバであり、入力した指令に基づきモータM1に電流を供給する。電解コンデンサ321は、電子部品311に対して設けられ、電子部品311における電源ノイズ(電源電位変動)を低減するものである。
回路モジュール302は、第2電子部品であって、能動素子である電子部品312と、第2回路部品であって、受動素子である電解コンデンサ322と、を有している。電子部品312及び電解コンデンサ322は、プリント配線板200に実装されている。電子部品312は、モータM2を駆動するモータドライバであり、入力した指令に基づきモータM2に電流を供給する。電解コンデンサ322は、電子部品312に対して設けられ、電子部品312における電源ノイズ(電源電位変動)を低減するものである。
図3(a)は、+Z方向から見た電子部品311,312の底面図である。電子部品311は、複数の端子331、具体的には、図2に示す電源端子331E、グラウンド端子331G、信号端子331S及び出力端子331Iを有している。電子部品312は、複数の端子332、具体的には、図2に示す電源端子332E、グラウンド端子332G、信号端子332S及び出力端子332Iを有している。各電子部品311,312の各端子は、信号線、電源線、グラウンド線、駆動信号線にそれぞれ接続され、出力端子331I,332IからモータM1,M2へ駆動信号(電流)を出力する。
第1実施形態では、電子部品311は第1表層である表層201に実装され、電解コンデンサ321は第2表層である表層202に実装されている。つまり、電子部品311と電解コンデンサ321とはプリント配線板200の互いに異なる面に実装されている。また、電子部品312は表層201に実装され、電解コンデンサ322は表層202に実装されている。つまり、電子部品312と電解コンデンサ322とはプリント配線板200の互いに異なる面に実装されている。そして、電子部品311,312は、プリント配線板200の同一面に実装され、電解コンデンサ321,322は、プリント配線板200の同一面に実装されている。
電子部品311,312は、例えばHQFN、HSON、HQFP、HSOP等の半導体パッケージで構成され、図3(a)に示すように、それぞれ放熱パッド(放熱板)341,342を有する。
図3(b)は第1実施形態におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図、図3(c)は第1実施形態におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。なお、図3(c)には、説明の都合上、電解コンデンサ321,322を実線で図示している。
電解コンデンサ321は、電源端子351Eとグラウンド端子(第1端子)351Gとを有している。また、電解コンデンサ322は、電源端子352Eとグラウンド端子(第2端子)352Gとを有している。
電子部品311のグラウンド端子331Gと電子部品311の第1放熱パッドである放熱パッド341とは、電気的に接続されている。例えば、電子部品311の内部で接続されていてもよいし、プリント配線板200を介して接続されていてもよい。また、電子部品312のグラウンド端子332Gと電子部品312の第2放熱パッドである放熱パッド342とは、電気的に接続されている。例えば、電子部品312の内部で接続されていてもよいし、プリント配線板200を介して接続されていてもよい。
プリント配線板200の表層201には、電子部品311の複数の端子331がはんだ等の導電性の接合部材431で接合された複数のランド(導体パターン)231が形成されている。更に、表層201には、電子部品311の放熱パッド341がはんだ等の導電性の接合部材441で接合された放熱用ランド(導体パターン)241が形成されている。また、プリント配線板200の表層201には、電子部品312の複数の端子332がはんだ等の導電性の接合部材432で接合された複数のランド(導体パターン)232が形成されている。更に、表層201には、電子部品312の放熱パッド342がはんだ等の導電性の接合部材442で接合された放熱用ランド(導体パターン)242が形成されている。
プリント配線板200の表層202には、導体パターン部であるプレーン状の導体パターン250が形成されている。導体パターン250は、プリント配線板200の面に垂直な矢印Z方向から見て電子部品311,312及び電解コンデンサ231,232を包含する領域に形成されている。具体的には、導体パターン250は、矢印Z方向に電子部品311,312の放熱パッド341,342及び電解コンデンサ231,232のグラウンド端子351G,352Gを導体層202に投影した投影領域を含むように形成されている。
そして、導体パターン250は、矢印Z方向から見て、ヴィア導体261と導体パターン250との接続箇所と、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gと導体パターン250との接続箇所との直線上に導体が存在するように形成されている。同様に、導体パターン250は、矢印Z方向から見て、ヴィア導体262と導体パターン250との接続箇所と、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gと導体パターン250との接続箇所との直線上に導体が存在するように形成されている。更に、導体パターン250は、矢印Z方向から見て、ヴィア導体262と導体パターン250との接続箇所と、電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gと導体パターン250との接続箇所との直線上に導体が存在するように形成されている。
導体パターン250には、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gがはんだ等の導電性の接合部材451で接合され、電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gがはんだ等の導電性の接合部材452で接合されている。
導体パターン250と放熱用ランド241とは、複数のヴィア導体(ヴィアに形成された導体)261で接続されている。また、導体パターン250と放熱用ランド242とは、複数のヴィア導体262で接続されている。矢印Z方向から見て、ヴィア導体261は、放熱用ランド241の領域内に形成され、ヴィア導体262は、放熱用ランド242の領域内に形成されている。
第1実施形態では、放熱用ランド241,242、導体パターン250及びヴィア導体261,262により、表層201と表層202とに跨って形成されたグラウンド導体220が構成されている。
つまり、電子部品311の放熱パッド341、電解コンデンサ321のグラウンド端子351G、電子部品312の放熱パッド342及び電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gがグラウンド導体220で電気的及び熱的に接続されている。
また、第1実施形態では、プリント配線板200には、表層201と表層202とに跨って、電子部品311の電源端子351Eと電解コンデンサ321の電源端子351Eとを電気的に接続する第1電源導体である電源導体211が形成されている。
同様に、プリント配線板200には、表層201と表層202とに跨って、電子部品312の電源端子352Eと電解コンデンサ322の電源端子352Eとを電気的に接続する第2電源導体である電源導体212が形成されている。
なお、各電子部品311,312が同じ電圧で動作する場合には、電源導体211と電源導体212とは、不図示の電源導体で接続されていてもよい。また、各電子部品311,312が互いに異なる電圧で動作する場合には、電源導体211と電源導体212とは、絶縁しておけばよい。
各電源導体211,212とグラウンド導体220との間に、不図示の直流電源回路から直流電圧が印加されて、各電子部品311,312に電力が供給されて各電子部品311,312が動作する。
第1実施形態では、電子部品311及び電子部品312は、モータを駆動する際の動作により発熱する。そして、電子部品312は、電子部品311よりも大きな発熱量で発熱する。
電解コンデンサ321,322には、これら電子部品311,312により発生した熱が、グラウンド導体220を介して伝導する。電解コンデンサ321,322に伝導した熱は、外気に放熱される。このように、電源ノイズ対策として配置された電解コンデンサ321,322は、放熱部材としても機能する。よって、電子部品311,312の放熱ためにヒートシンクをプリント配線板200に設けなくてもよい。
第1,第2回路部品である電解コンデンサ321,322は、熱容量が大きいほど好ましく、第1実施形態では、他の電解コンデンサよりも熱容量が大きいアルミ電解コンデンサである。
電解コンデンサ321は、図1、図3(b)及び図3(c)に示すように、電子部品311よりも電子部品312に近く配置されている。電解コンデンサ322も、図1、図3(b)及び図3(c)に示すように、電子部品311よりも電子部品312に近く配置されている。
ここで、プリント回路板100において、導体は絶縁体よりも熱伝導率が高いため、電子部品の熱伝導は、導体、特にグラウンド導体220が主となる。
第1実施形態では、グラウンド導体220において、放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗が、放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗よりも低い。換言すると、グラウンド導体220において、放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗が、放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗よりも高い。
図4は、第1実施形態に係るプリント回路板において熱伝導経路を示したプリント回路板の電気回路図である。電子部品311の放熱パッド341から電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gまでの熱伝導経路PAは、接合部材441、放熱用ランド241、ヴィア導体261、導体パターン250及び接合部材451である。
電子部品312の放熱パッド342から電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gまでの熱伝導経路PBは、接合部材442、放熱用ランド242、ヴィア導体262、導体パターン250及び接合部材452である。
電子部品312の放熱パッド342から電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gまでの熱伝導経路PCは、接合部材442、放熱用ランド242、ヴィア導体262、導体パターン250及び接合部材451である。
熱伝導経路PA〜PCの熱抵抗は、各部材の寸法及び熱伝導率によって決まる。ここで、熱伝導経路PA〜PCおいて、導体パターン250が共有される部材である。また、接合部材441と接合部材442との熱抵抗、接合部材451と接合部材452との熱抵抗、放熱用ランド241と放熱用ランド242との熱抵抗、ヴィア導体261とヴィア導体262との熱抵抗は同じとみなせる。したがって、熱伝導経路PA〜PCの熱抵抗は、図3(c)に示す導体パターン250におけるヴィア導体261,262の接続箇所と、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gの接続箇所との距離によって決まる。
第1実施形態では、電解コンデンサ321は、電子部品311と電子部品312のうち、電子部品312の近くに配置されている。したがって、導体パターン250におけるヴィア導体262の接続箇所と、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gの接続箇所との距離は、ヴィア導体261の接続箇所と、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gの接続箇所との距離よりも短い。その結果、グラウンド導体220において、放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗が、放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗よりも低くなる。
そのため、電解コンデンサ321の吸熱は、電子部品311の熱伝導経路PAからの熱伝導よりも電子部品312の熱伝導経路PCからの熱伝導の方が、相対的に多くなる。したがって、電子部品312から生じる熱は、熱伝導経路PBを介して電解コンデンサ322に熱伝導するだけではなく、熱伝導経路PCを介して電解コンデンサ321へも熱伝導することで、電子部品312の温度は低下する。
即ち、熱伝導経路PAの熱抵抗が熱伝導経路PCの熱抵抗よりも高いので、電子部品312において電子部品311からの熱干渉があっても、電解コンデンサ321への放熱量が増加する。したがって、導体パターン250の面積を低減でき、回路モジュール301,302を搭載したプリント回路板100の小型化が可能となる。
ここで、導体の熱抵抗をθ(℃/W)、長さをL(mm)、熱伝導率をK(W/m・℃)、幅をW(mm)、厚さをt(mm)とする。導体の熱抵抗は以下の式(1)が成り立っている。
θ=L/(K×W×t)・・・(1)
また、熱伝導経路PAの長さをL1、熱抵抗をθ1、熱伝導経路PCの長さをL3、熱抵抗をθ3、各導体の熱伝導率をK、幅をW及び厚さをtとする。熱伝導経路PAの熱抵抗と熱伝導経路PCの熱抵抗との関係は、以下の式(2)で表わされる。
θ1(=L1/(K×t×W))>θ3(=L3/(K×t×W))・・・(2)
ただし、L1>L3
式(2)によると、熱伝導経路PA及び熱伝導経路PCの熱伝導率K、厚さt、幅Wは等しいため、各熱伝導経路の長さL1,L3の大小関係により、熱抵抗の値が決定される。熱抵抗θ1及び熱抵抗θ3の値の差は、熱伝導経路PAを長くし、熱伝導経路PCを短くすることにより、大きくなる。これにより電子部品312の温度は低下し、必要な導体パターン250の面積も小さくできる。また、電子部品311,312とプリント配線板200上のある任意の2点間における熱抵抗は、プリント配線板200上の導体の長さ、厚さ、幅等を測定し、式(1)を用いることにより、算出することが可能である。
さらに、導体の熱抵抗をθ(℃/W)、電子部品の発熱量をQ(W)、電子部品のジャンクション温度をT1(℃)、プリント配線板上の任意の点の温度をT2(℃)とする。熱抵抗は以下の式(3)からも成り立っている。
θ=(T1−T2)/Q・・・(3)
電子部品311,312とプリント配線板200上のある任意の2点間の熱抵抗は、式(3)を用いることで算出することが可能である。電子部品のジャンクション温度であるT1(℃)とプリント配線板上の任意の点の温度であるT2(℃)は、サーモグラフィー等の装置を用いてプリント回路板の温度分布図から計測できる。このとき、熱伝導経路PA,PB,PCの熱抵抗は、回路モジュール301,302の機能を損なわないようにする。また、ヴィア導体261,262を形成するヴィアの内部は、はんだなどの導電性接合部材等、熱伝導性の高いもので充填されていてもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るプリント回路板について説明する。図5(a)は、第2実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図である。図5(b)は、第2実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。第2実施形態では、プリント配線板における導体パターン部の構成が第1実施形態と異なり、それ以外の構成は第1実施形態と同様であるので、同様の構成については説明を省略する。なお、図5(b)には、説明の都合上、電解コンデンサ321,322を実線で図示している。
第2実施形態のプリント回路板におけるプリント配線板200Aは、導体層が多層(第2実施形態では、2層)のプリント配線板であり、複数の導体層201,202Aが、絶縁体層(誘電体層)を介して積層されて構成されている。図5(a)には、電源線等の配線の図示を省略しているが、図2(b)に示す導体層201と同様の構成である。なお、第2実施形態では、プリント配線板200Aが、2層のプリント配線板である場合について説明するが、2層に限定するものではなく、3層以上であってもよい。
第2実施形態では、電子部品311は第1導体層である表層201に実装され、電解コンデンサ321は第2導体層である表層202Aに実装されている。つまり、電子部品311と電解コンデンサ321とはプリント配線板200Aの互いに異なる面に実装されている。また、電子部品312は表層201に実装され、電解コンデンサ322は表層202Aに実装されている。つまり、電子部品312と電解コンデンサ322とはプリント配線板200Aの互いに異なる面に実装されている。そして、電子部品311,312は、プリント配線板200Aの同一面に実装され、電解コンデンサ321,322は、プリント配線板200Aの同一面に実装されている。
第1実施形態と同様、電解コンデンサ321は、電子部品311よりも電子部品312に近く配置されている。電解コンデンサ322も、電子部品311よりも電子部品312に近く配置されている。
プリント配線板200Aには、導体パターン部250Aが形成されている。導体パターン部250Aは、プレーン状の導体パターン251A,252A,253Aを有する。導体パターン251A,252A,253Aは、同じ層である表層202Aに形成されている。
ここで、プリント配線板200Aの面に垂直な矢印Z方向に電子部品311の放熱パッド341を導体層202Aに投影した領域を投影領域(第1投影領域)R1とする。プリント配線板200Aの面に垂直な矢印Z方向に電子部品312の放熱パッド342を導体層202Aに投影した領域を投影領域(第2投影領域)R2とする。プリント配線板200Aの面に垂直な矢印Z方向に電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gを導体層202Aに投影した領域を投影領域(第3投影領域)R3とする。プリント配線板200Aの面に垂直な矢印Z方向に電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gを導体層202Aに投影した領域を投影領域(第4投影領域)R4とする。
第1導体パターンである導体パターン251Aは、投影領域R1を含むように形成されている。第2導体パターンである導体パターン252Aは、投影領域R2,R3(具体的には投影領域R2,R3,R4)を含むように形成されている。導体パターン251Aと導体パターン252Aとは、間隔をあけて配置されている。
接続導体である導体パターン253Aは、導体パターン251Aと導体パターン252Aとを接続する第3導体パターンである。導体パターン253Aは、放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗が放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗よりも高くなるように形成されている。具体的には、導体パターン253Aは、導体パターン251A,252Aよりも幅狭に形成されている。つまり、導体パターン251Aと導体パターン252Aとの間に、スリット状に切欠部260Aが形成されて、導体パターン251Aと導体パターン252Aとが導体パターン253Aで接続されている。換言すると、導体パターン251Aと導体パターン252Aとが幅狭の導体パターン253Aで接続されるように導体パターン251Aと導体パターン252Aとの間に切欠部260Aが形成されている。切欠部260Aにより形成された導体パターン253Aにより、導体パターン251Aと導体パターン252Aとの電気的導通が図られ、かつ熱抵抗が高められている。切欠部260Aは、Z方向から見て、電子部品311とコンデンサ321との間に形成されている。
第2実施形態では、矢印Z方向から見て、ヴィア導体261と導体パターン251Aとの接続箇所と、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gと導体パターン252Aとの接続箇所とが通過する直線LA上には、導体パターン253Aが存在していない。つまり、導体パターン253Aは、直線LAを避けて形成されている。換言すると、直線LA上に切欠部260Aがある。
このように、第2実施形態では、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gは、電子部品311の放熱パッド341に対して切欠部260Aを挟んで対向した位置に配置され、電子部品312に近接している。
以上、第2実施形態によれば、導体パターン253Aが導体パターン251A,252Aよりも幅狭に形成されているので、放熱パッド341と放熱パッド342との間の熱抵抗が第1実施形態よりも高くなる。そのため、電子部品311から電子部品312への熱干渉の影響を低減することができる。したがって、電子部品312の温度が第1実施形態よりも低下させることができ、プリント回路板の更なる小型化が可能となる。
また、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gと放熱パッド341(ヴィア導体261)との間の熱抵抗が更に高くなるので、電子部品311の熱が電解コンデンサ321に伝導するのを低減することができる。これにより、電子部品312の熱を電解コンデンサ321へ効果的に伝導させることができる。したがって、電子部品312の温度を効果的に低下させることができ、プリント回路板の更なる小型化が可能となる。
また、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gとヴィア導体261との間の熱伝導経路は、切欠部260Aにより迂回することになるので、第1実施形態よりも熱伝導経路PA(図4)が長くなり、熱伝導経路PCよりも熱抵抗がさらに高くなる。よって、電子部品311から電子部品312への熱干渉の影響は更に低減され、電子部品312の温度を効果的に低下させることができ、プリント回路板の更なる小型化が可能となる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るプリント回路板について説明する。図6(a)は、第3実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図である。図6(b)は、第3実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。第3実施形態では、プリント配線板における導体パターン部の構成、及び電子部品の実装状態が第1、第2実施形態と異なり、それ以外の構成は第1、第2実施形態と同様であるので、同様の構成については説明を省略する。なお、図6(b)には、説明の都合上、電解コンデンサ321,322を実線で図示している。
第3実施形態のプリント回路板におけるプリント配線板200Bは、導体層が多層(第3実施形態では、2層)のプリント配線板であり、複数の導体層201B,202Bが、絶縁体層(誘電体層)を介して積層されて構成されている。なお、第3実施形態では、プリント配線板200Bが、2層のプリント配線板である場合について説明するが、2層に限定するものではなく、3層以上であってもよい。
第3実施形態では、電子部品311及び電解コンデンサ321は、第2導体層である表層202Bに実装されている。つまり、電子部品311と電解コンデンサ321とは、第1及び第2実施形態と異なり、プリント配線板200Bの同一面に実装されている。また、電子部品312は表層201Bに実装され、電解コンデンサ322は表層202Bに実装されている。つまり、電子部品312と電解コンデンサ322とはプリント配線板200Bの互いに異なる面に実装されている。そして、電子部品311と電子部品312とは、第1及び第2実施形態と異なり、プリント配線板200Bの互いに異なる面に実装され、電解コンデンサ321,322は、プリント配線板200Bの同一面に実装されている。
第1、第2実施形態と同様、電解コンデンサ321は、電子部品311よりも電子部品312に近く配置されている。電解コンデンサ322も、電子部品311よりも電子部品312に近く配置されている。
プリント配線板200Bには、導体パターン部250Bが形成されている。導体パターン部250Bは、プレーン状の導体パターン251B,252Bを有する。導体パターン251Bは導体層(表層)201Bに形成され、導体パターン252Bは表層201Bとは異なる導体層(表層)202Bに形成されている。つまり、導体パターン251Bは電子部品311の搭載面と反対の面に配置されており、導体パターン252Bは電子部品312の搭載面と反対の面に配置されている。導体パターン251Bと導体パターン252Bとは、ヴィア導体253Bで接続されている。
ここで、プリント配線板200Bの面に垂直な矢印Z方向に電子部品311の放熱パッド341を導体層201Bに投影した領域を投影領域(第1投影領域)R1とする。プリント配線板200Bの面に垂直な矢印Z方向に電子部品312の放熱パッド342を導体層202Bに投影した領域を投影領域(第2投影領域)R2とする。プリント配線板200Bの面に垂直な矢印Z方向に電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gを導体層202Bに投影した領域を投影領域(第3投影領域)R3とする。プリント配線板200Bの面に垂直な矢印Z方向に電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gを導体層202Bに投影した領域を投影領域(第4投影領域)R4とする。
第1導体パターンである導体パターン251Bは、投影領域R1を含むように形成されている。第2導体パターンである導体パターン252Bは、投影領域R2,R3(具体的には投影領域R2,R3,R4)を含むように形成されている。
ヴィア導体253Bは、導体パターン251Bと導体パターン252Bとを接続する接続導体である。ヴィア導体253Bは、放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗が放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱抵抗よりも高くなるように形成されている。
以上、第3実施形態によれば、導体パターン251Bと導体パターン252Bとが、ヴィア導体253Bで接続されているので、放熱パッド341と放熱パッド342との間の熱抵抗が第1実施形態よりも高くなる。そのため、電子部品311から電子部品312への熱干渉の影響を低減することができる。したがって、電子部品312の温度が第1実施形態よりも低下させることができ、プリント回路板の更なる小型化が可能となる。
また、電子部品311と電子部品312とは、互いに異なる面に実装されている。電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gからヴィア導体261までの経路は、ヴィア導体253Bを経由することで、第1実施形態よりも長くなる。そして、放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PA(図4)の熱抵抗は、放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PC(図4)の熱抵抗よりも高くなる。さらに、ヴィア導体253Bは、導体パターン251B,252Bよりも熱抵抗が高いので、熱伝導経路PA(図4)の熱抵抗はさらに高くなる。これにより、電子部品312の温度を効果的に低下させることができ、プリント回路板の更なる小型化が可能となる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係るプリント回路板について説明する。図7は、第4実施形態に係るプリント回路板の概略構成を示す断面模式図である。図8(a)は、第4実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第1表層を−Z方向から見た平面図である。図8(b)は、第4実施形態に係るプリント回路板におけるプリント配線板の第2表層を−Z方向から見た平面図である。第4実施形態では、プリント配線板における導体パターン部の構成、及び電解コンデンサの実装が第1〜第3実施形態と異なり、それ以外の構成は第1〜第3実施形態と同様であるので、同様の構成については説明を省略する。なお、図6(b)には、説明の都合上、電解コンデンサ321,322がプリント配線板200Cに実装されている状態で図示している。
第4実施形態のプリント回路板100Cにおけるプリント配線板200Cは、導体層が多層(第4実施形態では、2層)のプリント配線板であり、複数の導体層201C,202Cが、絶縁体層(誘電体層)203Cを介して積層されて構成されている。なお、第4実施形態では、プリント配線板200Cが、2層のプリント配線板である場合について説明するが、2層に限定するものではなく、3層以上であってもよい。
第4実施形態では、電子部品311,312及び電解コンデンサ321,322は、第1導体層である表層201Cに実装されている。つまり、電子部品311,312及び電解コンデンサ321,322は、プリント配線板200Cの同一面に実装されている。
第1〜第3実施形態と同様、電解コンデンサ321は、電子部品311よりも電子部品312に近く配置されている。電解コンデンサ322も、電子部品311よりも電子部品312に近く配置されている。
プリント配線板200Cには、プレーン状の導体パターン251C,252Cが形成されている。これら導体パターン251C,252Cで導体パターン部250Cが構成されている。導体パターン251Cは、表層202Cに形成されており、導体パターン252Cは、表層201Cに形成されている。
導体パターン251Cは、プリント配線板200Cの面に垂直な矢印Z方向から見て電子部品311,312及び電解コンデンサ231,232を包含する領域に形成されている。具体的には、導体パターン251Cは、矢印Z方向に電子部品311,312の放熱パッド341,342及び電解コンデンサ231,232のグラウンド端子351G,352Gを導体層202Cに投影した投影領域を含むように形成されている。
導体パターン252Cには、電解コンデンサ321,322のグラウンド端子351G,352Gが、それぞれはんだ等の接合部材451,452で接合されている。
放熱用ランド241と導体パターン251Cとは、複数のヴィア導体261で接続されており、放熱用ランド242と導体パターン251Cとは、複数のヴィア導体262で接続されている。
電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gの近傍には、導体パターン251Cと導体パターン252Cとを接続する複数(例えば3つ)のヴィア導体271が配置されている。電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gの近傍には、導体パターン251Cと導体パターン252Cとを接続する複数(例えば3つ)のヴィア導体272が配置されている。
第4実施形態では、放熱用ランド241,242、導体パターン251C,252C及びヴィア導体261,262,271,272により、表層201Cと表層202Cとに跨って形成されたグラウンド導体220Cが構成されている。
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様、電子部品312の温度を低下させることができ、プリント回路板100Cの小型化が可能となる。また、同一面に部品311,312,321,322が配置されているので、部品の搭載面に対して反対側の面の設計自由度が向上する。
[実施例1]
実施例1のプリント回路板について説明する。図1に示す第1実施形態のプリント回路板100の構成において、プリント配線板200、電子部品311、電子部品312、電解コンデンサ321、電解コンデンサ322及び各接合部材441,442,451,452等の条件は以下となるようにした。
プリント配線板200の板厚は1.6[mm]の2層基板とし、サイズは60×60[mm]とした。電子部品311,312の搭載面に、電子部品311,312の放熱パッド341,342に相対する放熱用ランド241,242を配置した。放熱用ランド241,242のサイズは2.7[mm]×2.7[mm]とし、厚さは0.043[mm]とし、材質はCuとした。
複数のヴィア導体261(262)は、放熱用ランド241(242)上にΦ0.3[mm]のヴィアを3×3のマトリクス状に合計9個形成し、各ヴィアホール内部にメッキして形成した。メッキ厚は20[μm],材質はCuとした。ヴィアの配置ピッチは0.7[mm]とした。導体パターン250は、電子部品311,312の搭載面とは反対側の面に配置され、サイズは、41[mm]×14[mm](X[mm]×Y[mm])とし、材質はCuとした。
電子部品311,312のパッケージ仕様はHQFNとし、サイズは4.0[mm]×4.0[mm]で厚みは0.75[mm]とした。電子部品311,312の底面中央部の放熱パッド341,342のサイズは2.7[mm]×2.7[mm]で、厚みは0.22[mm]とした。電子部品311,312の内部のチップのサイズは2.3[mm]×1.8[mm]で、厚みは、0.20[mm]とした。
電解コンデンサ321,322は、アルミ電解コンデンサとし、半径3[mm]の円筒型で、高さは5.8[mm]のものとした。電解コンデンサの321,322のグラウンド端子351G、352Gは、0.6[mm]×2.7[mm]×0.3[mm]の直方体であり、電解コンデンサ321,322の本体の下面に設けられている。グラウンド端子351G,352Gの中心位置は、電解コンデンサ321,322の本体の中心位置からY方向に2.5[mm]の位置と−2.5[mm]の位置にそれぞれ配置した。
接合部材441,442のサイズは2.7[mm]×2.7[mm]、厚みは0.05[mm]、材質はSn−Ag−Cuとした。接合部材451,452のサイズは、0.6[mm]×2.7[mm]×0.050[mm]とした。
電子部品311,312及び電解コンデンサ321,322の位置条件について説明する。プリント配線板200の中心位置を原点としたとき、電子部品311の中心位置は原点からX方向に−10.5[mm]の位置に配置し、電子部品312は原点からX方向に10.5[mm]の位置に配置した。電子部品311と電子部品312との中心距離は21[mm]であった。
電解コンデンサ321,322は、電子部品311,312の搭載面とは反対側の面に搭載した。電解コンデンサ321は電子部品312の中心位置からY方向に−4[mm]の位置に配置し、電解コンデンサ322は電子部品312の中心位置からY方向に4[mm]の位置に配置した。
導体パターン250の中心位置は、プリント配線板200の中心位置と等しくした。
以上の実施例1の構成において、熱解析条件を説明する。電子部品311における消費電力を0.3[W]とし、電子部品312における消費電力を0.6[W]とした。電子部品312のジャンクション温度解析箇所は、電子部品312の内部にあるシリコンチップ上面の中心とした。電子部品311も同様である。プリント回路板100の周囲温度は25[℃]とし、周囲環境は自然対流とした。
熱解析においては、電子部品312のジャンクション温度が例えば80[℃]以下になるために必要な導体パターン250の面積(14[mm]×41[mm])を評価した。
実施例1における各熱伝導経路PA,PCの熱抵抗を求めたところ、熱伝導経路PAの熱抵抗は59[℃/W]であり、熱伝導経路PCの熱抵抗は15[℃/W]であった。また、電子部品312のジャンクション温度が80[℃]以下になるために必要な導体パターン250の面積を求めた。
図9は、実施例1〜3及び比較例1のプリント回路板における導体パターンの面積を示すグラフである。図9に示すように、導体パターン250の面積は570[mm](14[mm]×41[mm])となった。
[比較例1]
比較例1のプリント回路板について説明する。比較例1では、実施例1に対し、吸熱部品である電解コンデンサ321,322の位置を変えている。図11(a)は、比較例1のプリント回路板の概略構成を示す断面模式図である。図11(b)は、比較例1のプリント回路板におけるプリント配線板の第1表層(表層201X)を−Z方向から見た平面図である。図11(c)は、比較例1のプリント回路板におけるプリント配線板の第2表層(表層202X)を−Z方向から見た平面図である。
図11(a)に示すプリント回路板100Xの構成において、電解コンデンサ321の中心位置は、電子部品311の中心位置と同じ位置であり、電解コンデンサ322の中心位置は、電子部品312の中心位置と同じ位置にしている点が実施例1と異なる。また、比較例1の導体パターン250Xは、44[mm]×14[mm](X[mm]×Y[mm])である点が実施例1と異なる。導体パターンの面積の低減量を比較するため、比較例1の他の構成は実施例1と同様とした。
比較例1における放熱パッド341と電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PAの熱抵抗は10.8[℃/W]であった。また、比較例1における放熱パッド342と電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PCの熱抵抗は50.2[℃/W]であった。また、プリント回路板100Xの電子部品312のジャンクション温度が80[℃]以下になるために必要な導体パターン250Xの面積を求めた。導体パターン250Xの面積は、図9に示すように、620[mm](44[mm]×14[mm])となった。
図12は、比較例1のプリント回路板におけるプリント配線板の電子部品搭載面とは反対側の面の熱分布を示す概略図である。図12において、熱分布の領域A、領域B、領域Cは、熱分布の等温線を表しており、領域A、領域B、領域Cの順番に温度が低下していることを示している。領域Bでは、電子部品311と電子部品312から生じた熱が、プリント配線板200Xを熱伝導し、互いに干渉しようとしている。領域Cでは、電子部品311と電子部品312から生じる熱は互いに干渉している。電子部品312は、電子部品311からの熱干渉により、導体パターン250Xへの放熱が阻害されており、電子部品312は電子部品311よりも温度が高い。
[実施例2]
実施例2のプリント回路板について説明する。実施例2のプリント回路板は、図5(a)及び図5(b)に示す第2実施形態のプリント回路板に対応する。実施例2では、37[mm]×14[mm](X[mm]×Y[mm])の導体パターン上に切欠部260Aを形成して導体パターン部250Aとした。電解コンデンサ321は、電子部品311に対して,切欠部260Aを挟んで対向した位置に配置されている。実施例2における導体パターン部250A以外の構成は、実施例1と同様とした。
切欠部260Aのサイズは、1[mm]×13.5[mm](X[mm]×Y[mm])である。切欠部260Aは、電子部品311の中心位置からX方向に2[mm]の位置に形成した。
実施例2のプリント回路板における放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PAの熱抵抗は187[℃/W]、放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PCの熱抵抗は15[℃/W]であった。電子部品312のジャンクション温度が80[℃]以下になるために必要な導体パターン部250Aの面積を求めたところ、図9に示すように、導体パターン部250Aの面積は515[mm](14[mm]×37[mm])となった。
また、図10は、実施例2のプリント回路板におけるプリント配線板の電子部品搭載面とは反対側の面の熱分布を示す概略図である。図10において、熱分布の領域A、領域B、領域Cは、熱分布を等温線で表わしており、領域A、領域B、領域Cの順番に温度が低下していることを示している。電子部品311と電子部品312との間に切欠部260Aを設けたことにより、電子部品311と電子部品312との熱分布は、互いに干渉していないことがわかる。すなわち、電子部品311と電子部品312とから生じた熱は互いに干渉していないため、電子部品312の放熱が効率的になされている。
[実施例3]
実施例3のプリント回路板について説明する。実施例3のプリント回路板は、図6(a)及び図6(b)に示す第3実施形態のプリント回路板に対応する。実施例3のプリント回路板では、電子部品311の配置及び導体パターン部の構成が実施例1のプリント回路板と異なる。
導体パターン251Bは、電子部品311の搭載面とは反対側の面に配置されている。導体パターン251Bのサイズは12.5[mm]×14[mm](X[mm]×Y[mm])とし、材質はCuとした。導体パターン251Bの中心位置は電子部品311の中心位置と等しくした。
導体パターン252Bは、電子部品312の搭載面とは反対側の面に配置されている。導体パターン252Bのサイズは27[mm]×14[mm](X[mm]×Y[mm])とし、材質はCuとした。導体パターン252Bの中心位置は電子部品312の中心位置と等しくした。
また、ヴィア導体253Bは、プリント配線板の中心位置を原点とし、X方向に−6.5[mm]、Y方向に−6[mm]の位置に配置されている。ヴィア導体253Bが形成されたヴィアの穴径は0.3[mm]である。ヴィアホール内部に形成したメッキ厚は20[μm],材質はCuとした。ヴィア導体253Bは、導体パターン251Bと導体パターン252Bを電気的に接続している。図6(a)及び図6(b)に示す実施例3の他の構成は、実施例1と同様とした。
実施例3のプリント回路板の熱解析においては、電子部品312のジャンクション温度が例えば80[℃]以下になる時の導体パターン部250Bの面積を評価した。実施例3において、導体パターン部250Bの面積は、導体パターン251B(12.5[mm]×14[mm])と導体パターン252B(27[mm]×14[mm])の総和とした。
放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PAの熱抵抗は77[℃/W]であり、放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PCの熱抵抗は15[℃/W]であった。
電子部品312のジャンクション温度が、80[℃]以下になるために必要な導体パターン部250Bの面積を求めた。図9に示すように、導体パターン部250Bの面積は553[mm]((12.51[mm]×14[mm])+(27[mm]×14[mm]))となった。
[実施例4]
実施例4のプリント回路板について説明する。実施例4のプリント回路板は図7に示すプリント回路板に対応する。実施例4のプリント回路板では、電解コンデンサ321、322の配置が実施例1のプリント回路板と異なる。
電解コンデンサ321、322は、電子部品311、312と同じ面に搭載されている。電解コンデンサ321は、電子部品312の中心位置からY方向に4[mm]の位置に搭載されており、電解コンデンサ322は電子部品312の中心位置からY方向に−4[mm]の位置に搭載されている。
3つのヴィア導体271は、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gの近傍に配置されている。また、3つのヴィア導体271は、電解コンデンサ321のグラウンド端子351Gと導体パターン部250Cを電気的に接続している。それぞれのヴィア導体271が形成されたヴィアの穴径はいずれも、0.3[mm]であり、0.8[mm]ピッチで配置されている。
3つのヴィア導体272は、電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gの近傍に配置されている。3つのヴィア導体272は、電解コンデンサ322のグラウンド端子352Gと導体パターン部250Cを電気的に接続している。それぞれのヴィア導体272が形成されたヴィアの穴径はいずれも、0.3[mm]であり、0.8[mm]ピッチで配置されている。
図7に示す実施例4の他の構成は実施例1と同様とした。
実施例4のプリント回路板の熱解析においては、放熱パッド341とグラウンド端子351Gとの間の熱伝導経路PAの熱抵抗は73[℃/W]であり、放熱パッド342とグラウンド端子351Gとの間熱伝導経路PCの熱抵抗は30[℃/W]であった。
電子部品312のジャンクション温度が例えば、80[℃]以下になる時の導体パターン部250Cの面積を求めたところ、580[mm](42[mm]×14[mm])となった。
熱伝導経路PAと熱伝導経路PCとの熱抵抗の差によって、電子部品312のジャンクション温度が、80[℃]以下になるために必要な導体パターン部の面積がどのように変化するかを比較することができる。
実施例1の電子部品312のジャンクション温度が、80[℃]以下になるために必要な銅箔で形成された導体パターンの面積は、570[mm](41[mm]×14[mm])である。実施例2は、515[mm](37[mm]×14[mm])である。実施例3は、553[mm](12.5[mm]×14[mm]+27[mm]×14[mm])である。実施例4は、559[mm](40[mm]×14[mm])である。比較例1は、620[mm](44[mm]×14[mm])である。
実施例1の構成に基づいて熱伝導経路PAの熱抵抗を熱伝導経路PCの熱抵抗よりも高くしたとき、必要な導体パターン250の面積は、比較例1に対して約9.0%低減している。
実施例1は、熱伝導経路PAの熱抵抗を熱伝導経路PCの熱抵抗よりも高くしたことにより、電子部品312から生じる熱を効率的に放熱することが可能となったため、放熱に必要な導体パターン250の面積が低減していることを示している。つまり、電子部品を有する回路モジュールが複数搭載されたプリント回路板において、プリント回路板の小型化を可能にすることを示している。
実施例2は、導体パターン部250Aに切欠部260Aを設けたことにより、熱伝導経路PAの熱抵抗が、さらに高くなり必要な導体パターン部250Aの面積が低減していることを示している。また、比較例1に対し実施例2では、電子部品311と電子部品312の熱分布が、切欠部260Aにより互いに干渉していない。そのため、電子部品312から生じる熱をさらに効率的に放熱することが可能となり、必要な導体パターン部250Aの面積が低減し、さらにプリント回路板の小型化が可能になる。
実施例3も比較例1よりも必要な導体パターン部250Bの面積が低減しており、さらにプリント回路板の小型化が可能になる。
実施例4も比較例1よりも必要な導体パターン部250Cの面積が低減しており、さらにプリント回路板の小型化が可能になる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
上記実施形態及び上記実施例では、第1,第2回路部品である電解コンデンサ321,322がアルミ電解コンデンサである場合について説明したが、これに限定するものではなく、別の電解コンデンサであってもよい。また、第1,第2回路部品が電解コンデンサの場合に限定するものではなく、例えばセラミックコンデンサであってもよい。また、第1,第2回路部品がコンデンサに限らず、他の受動素子、例えば抵抗素子やコイル等であってもよい。また、第1,第2回路部品が受動素子に限らず、能動素子であってもよい。いずれの場合であっても、第1,第2回路部品は熱容量が大きいほどよい。
また、上記実施形態及び上記実施例では、グラウンド導体で熱伝導経路PA〜PCが形成される場合について説明したが、これに限定するものではなく、例えば電源導体において熱伝導経路PA〜PCが形成されるように構成してもよい。なお、グラウンド導体は、他の導体(例えば電源導体)と比較して広い面積とすることができるので、グラウンド導体で熱伝導経路PA〜PCを形成するのが好ましい。
また、上記実施形態及び上記実施例では、放熱用ランド241と第2の放熱用ランド242、ヴィア導体261とヴィア導体262、接合部材441と接合部材442、接合部材451と接合部材452は同じ構成としたが、異なる構成でもよい。
100…プリント回路板、200…プリント配線板、220…グラウンド導体(導体)、250…導体パターン(導体パターン部)、311…電子部品(第1電子部品)、312…電子部品(第2電子部品)、321…電解コンデンサ(第1回路部品)、322…電解コンデンサ(第2回路部品)、341…放熱パッド(第1放熱パッド)、342…放熱パッド(第2放熱パッド)、351G…グラウンド端子(第1端子)、352G…グラウンド端子(第2端子)

Claims (12)

  1. プリント配線板と、
    第1放熱パッドを有する第1電子部品と、
    前記第1電子部品に対して配置された第1回路部品と、
    第2放熱パッドを有し、前記第1電子部品よりも大きな発熱量で発熱する第2電子部品と、
    前記第2電子部品に対して配置された第2回路部品と、を備え、
    前記第1電子部品、前記第1回路部品、前記第2電子部品及び前記第2回路部品が、前記プリント配線板に実装され、前記第1電子部品の第1放熱パッド、前記第1回路部品の第1端子、前記第2電子部品の第2放熱パッド及び前記第2回路部品の第2端子が、前記プリント配線板に形成された、導体パターン部を有する導体で接続されており、
    前記第2放熱パッドと前記第1端子との間の熱抵抗が、前記第1放熱パッドと前記第1端子との間の熱抵抗よりも低いことを特徴とするプリント回路板。
  2. 前記導体パターン部は、前記プリント配線板の面に垂直な方向に前記第1放熱パッドを投影した第1投影領域を含む第1導体パターンと、前記プリント配線板の面に垂直な方向に前記第2放熱パッドを投影した第2投影領域及び前記第1端子を投影した第3投影領域を含む第2導体パターンと、を有し、
    前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとは、前記第1放熱パッドと前記第1端子との間の熱抵抗が前記第2放熱パッドと前記第1端子との間の熱抵抗よりも高くなるように形成された接続導体で接続されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント回路板。
  3. 前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとは、前記プリント配線板において同じ層に形成されており、
    前記接続導体は、前記同じ層に形成された、前記第1導体パターン及び前記第2導体パターンよりも幅狭の第3導体パターンであることを特徴とする請求項2に記載のプリント回路板。
  4. 前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとが前記第3導体パターンで接続されるように前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとの間に切欠部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のプリント回路板。
  5. 前記切欠部は、前記プリント配線板の面に垂直な方向から見て、前記第1電子部品と前記第1回路部品との間に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のプリント回路板。
  6. 前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとは、前記プリント配線板において異なる層に形成されており、
    前記接続導体は、前記プリント配線板に形成されたヴィア導体であることを特徴とする請求項2に記載のプリント回路板。
  7. 前記第1及び第2回路部品が受動素子であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  8. 前記受動素子がアルミ電解コンデンサであることを特徴とする請求項7に記載のプリント回路板。
  9. 前記導体がグラウンド導体であり、前記第1端子及び前記第2端子が、前記グラウンド導体に接続されたグラウンド端子であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  10. 前記第1電子部品の電源端子と前記第1回路部品の電源端子とが、前記プリント配線板に形成された第1電源導体で接続されており、前記第2電子部品の電源端子と前記第2回路部品の電源端子とが、前記プリント配線板に形成された第2電源導体で接続されていることを特徴とする請求項9に記載のプリント回路板。
  11. 前記第1電子部品と前記第1回路部品とが、前記プリント配線板の互いに異なる面、又は同一面に実装されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  12. 前記第2電子部品と前記第2回路部品とが、前記プリント配線板の互いに異なる面、又は同一面に実装されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプリント回路板。
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