JP2017062495A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の状態を光によって表示する表示装置の視認性を、簡単な構造で向上させること。
【解決手段】表示装置10eは、光源12と、光源12からの光を透過又は反射させて、蒸気を使用又は発生する装置の筐体2の外部へ照射する一対の照射面18と、を含み、一対の照射面18は、筐体2の操作部側の面に対して同一の方向に向かって傾斜している。
【選択図】図15

Description

本発明は、装置の運転状態を光によって表示する表示装置に関する。
光によって装置の運転状態を表示する表示装置がある。例えば、特許文献1には、各種機器の動作表示を行うランプを覆い、その点滅状況を外部に伝える照光カバーであって、透明体により断面台形の肉厚に構成し、かつその断面の対角線に沿ってスリットを設けた表示ランプの照光カバーが記載されている。
特開平5−11716号公報
光を利用した表示装置の視認性が低いと、装置の状態を把握することが難しくなる可能性がある。特に、複数の装置を使用する場合には、視認性の低さが問題となる可能性がある。また、特許文献1に記載された技術は透明体にスリットを設けて形成したプリズムを利用するため、透明体に細かなスリットを形成する必要があり、構造が複雑になる可能性がある。
本発明は、装置の状態を光によって表示する表示装置の視認性を、簡単な構造で向上させることを課題とする。
本発明は、蒸気を使用又は発生する装置の筐体内に設けられる光源と、前記光源からの光を受光する受光部、前記受光部からの光を照射する照射部及び前記受光部からの光を前記照射部へ導く導光部を有し、前記照射部は、前記筐体の操作部側の面から突出する導光部材と、を含むことを特徴とする表示装置である。
前記筐体は、前記操作部側の面に溝を有し、前記照射部は、前記溝の底から突出していることが好ましい。
前記溝は、前記操作部側の面から前記溝の底に向かって傾斜して前記溝の底と接続する一対の傾斜部を、前記溝の延在方向に対して両側に有していることが好ましい。
前記照射部は、前記溝の延在方向に向かって延在し、かつ前記照射部の延在方向に対して両側に、それぞれ面取り部を有することが好ましい。
前記筐体の操作部側の面は、前記導光部材の周囲が無彩色系の色となっていることが好ましい。
前記導光部材は、棒状の部材であり、光を透過させ、かつ側面に向かって光を拡散させる機能を有するとともに、湾曲して一部が前記筐体の前記操作部側の面から外側に突出し、かつ曲がりの内側が前記筐体に面していることが好ましい。
前記導光部材は、板状の部材であり、光を透過させ、かつ一方の面に向かって光を拡散させる機能を有するとともに、湾曲して一部が前記筐体の前記操作部側の面から外側に突出し、かつ曲がりの内側である他方の面が前記筐体に面していることが好ましい。
前記筐体は、前記操作部側の面に溝を有し、前記導光部材は、前記溝の溝壁から突出し、かつ前記光拡散部と前記溝の底とは離れていることが好ましい。
本発明は、光源と、前記光源からの光を透過又は反射させて、蒸気を使用又は発生する装置の筐体の外部へ照射する一対の照射面と、を含み、前記一対の照射面は、前記筐体の操作部側の面に対して同一の方向に向かって傾斜していることを特徴とする表示装置である。
前記筐体は、前記操作部側の面に溝を有し、前記溝は、前記溝が延在する方向に対して両側に、前記操作部側の面から前記溝の底に向かって傾斜した前記一対の照射面を、溝壁として有することが好ましい。
前記光源は、前記筐体内に設けられており、前記一対の照射面は、前記光源からの光を透過させ、かつ拡散させることが好ましい。
前記溝の底は、無彩色系の色となっていることが好ましい。
前記溝は、前記一対の照射面の間に、前記溝の底から立設してそれぞれの前記照射面に光を照射する一対の溝内照射面を有し、前記一対の照射面は、前記溝内照射面からの光を反射することが好ましい。
前記溝内照射面は、前記溝の底に対して、対向する前記照射面と同じ方向に傾斜していることが好ましい。
前記一対の溝内照射面の間には、前記光源がそれぞれの前記溝内照射面に対応して設けられることが好ましい。
本発明は、装置の状態を光によって表示する表示装置の視認性を、簡単な構造で向上させることができる。
実施形態1に係る表示装置を備えた装置の正面図である。 本実施形態に係る表示装置を示す図であり、図1のA−A矢視図である。 本実施形態に係る表示装置を示す側面図である。 本実施形態に係る表示装置が備える導光部材及び光源を示す図である。 本実施形態に係る表示装置の斜視図である。 導光部材の変形例を示す図である。 導光部材の変形例を示す図である。 実施形態2に係る表示装置を示す図である。 実施形態2に係る表示装置が備える導光部材を示す図であり、図8のB−B矢視図である。 光源の配置例を示す図である。 実施形態2に係る表示装置の斜視図である。 実施形態3に係る表示装置を示す図である。 実施形態3に係る表示装置が備える導光部材を示す斜視図である。 光源の配置例を示す図である。 実施形態4に係る表示装置を示す図である。 実施形態4に係る表示装置が備える導光部材を示す斜視図である。 光源の配置例を示す図である。 実施形態5に係る表示装置を示す図である。 実施形態5に係る表示装置が備える導光部材を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る表示装置を備えた装置の正面図である。装置1は、蒸気を使用又は発生する装置であり、例えば、蒸気滅菌装置である。装置1は、蒸気を使用又は発生する装置であればよく、蒸気滅菌装置に限定されない。装置1は、例えば、床Fに設置されている。装置1は、筐体2と、操作部3と、表示装置10とを含む。筐体2は、内部に装置1の機器類を収納している。表示装置10は、装置1の状態を光によって報知する装置である。
図2は、本実施形態に係る表示装置を示す図であり、図1のA−A矢視図である。図3は、本実施形態に係る表示装置を示す側面図である。図4は、本実施形態に係る表示装置が備える導光部材及び光源を示す図である。図5は、本実施形態に係る表示装置の斜視図である。表示装置10は、光源12と、導光部材11とを含む。光源12は、装置1の筐体2内に設けられる。光源12は、装置1の状態に関する情報を光として照射する。光源12は、例えば、発光ダイオード等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
図3に示すように、表示装置10は、光源12を複数備えている。光源12は、導光部材11の受光部13に沿って一列に配置されている。それぞれの光源12は同一の色を発光するものであってもよいし、異なる色を発光するものであってもよい。また、表示装置10が備える光源12は単数であってもよい。
図4に示すように、導光部材11は、受光部13と、照射部14と、導光部15とを有する。導光部材11は、透明かつ板状の部材である。本実施形態において、導光部材11は、プリズムを形成するためのスリット等は有していないので、製造が簡単になるという利点がある。受光部13は、光源12からの光を受光する部分である。照射部14は、受光部13からの光、すなわち光源12からの光を照射する。導光部15は、受光部13からの光を照射部14へ導く。導光部材11は、例えば、アクリル樹脂等の透明な樹脂を材料としている。なお、導光部材11は、受光部13が受光した光源12からの光を照射部14に導いて、照射部14から筐体2の外部に向かって照射させる機能を有していればよい。この機能を発揮できれば、導光部材11の材料は、前述した透明な樹脂に限定されるものではない。
図4に示すように、光源12から照射された光は、導光部材11の受光部13に入射する。本実施形態において、受光部13は、平面となっている。受光部13から入射した光のうち、導光部15の内壁面15IWに角度β=45度未満で入射する光は全反射し、内壁面15IWで全反射を繰り返してから最終的には照射部14から出射する。図4に示す例において、受光部13の形状は平面であるが、これに限定されない。例えば、図4の2点鎖線で示す受光部13vのように、所定の曲率半径を有する曲面であってもよい。
図2に示すように、照射部14は、筐体2の操作部3側の面(以下、適宜操作部面という)2Pから突出している。筐体2の操作部3側とは、操作部3の操作が可能な側であり、装置1の使用者は、操作部3に相対してこれを操作する。表示装置10の照射部14は、操作部面2Pから突出しているので、受光部13が受光し、導光部15によって導かれた光源12の光を、装置1の筐体2の外側に向かって照射することができる。本実施形態において、図2、図5に示すように、筐体2は、操作部面2Pに溝4を有しており、照射部14は、溝4の底4Bから突出している。溝4、より具体的には、溝4の底4Bも、筐体2の操作部面2Pの一部である。底4Bは、平面になっている。
表示装置10は、導光部材11の照射部14が筐体2の操作部面2Pから突出しているので、視認性が向上する。また、装置1の使用者の視線が操作部面2Pから突出した照射部14に集中しやすくなる。さらに、本実施形態において、照射部14を溝4の底4Bから突出させることにより、使用者の視線を溝4に集中させた上で底4Bの照射部14に集中させることができる。その結果、溝4を用いると、平面から照射部14を突出させた場合と比較して、使用者の視線を照射部14に集中させやすくなる。
表示装置10は、導光部材11を介して光源12からの光を筐体2の外部に照射するため、プリズム等を利用して光源12からの光を筐体2の外部に導く必要はない。その結果、表示装置10は、構造を簡単にすることができる。
図2に示すように、本実施形態において、溝4は、操作部面2Pから溝4の底4Bに向かって傾斜して、溝4の底4Bと接続する一対の傾斜部5、5を有している。一対の傾斜部5、5は、溝4の延在方向に対して両側に設けられる。本実施形態においては、一対の傾斜部5、5と底4Bとを、底4Bと直交する溝側面4S、4Sが接続している。傾斜部5の傾斜角度αは、10度〜60度程度、好ましくは20度〜45度程度の範囲とすることができる。本実施形態では、傾斜角度αは30度である。傾斜角度αは、操作部面2Pと平行な面Pに対する角度である。このように、表示装置10は、溝4の両側に一対の傾斜部5、5を有するので、視野角θを大きくすることができる。照射部14が溝4の底4Bから突出する量にもよるが、本実施形態においては、150度程度の視野角θを確保することができる。
図5に示すように、照射部14は、溝4の延在方向に向かって延在している。図2、図4に示すように、照射部14は、自身の延在方向に対して両側に、それぞれ面取り部14S、14Sを有する。それぞれの面取り部14S、14Sの間には、受光部13と平行な平面部14Pが設けられている。照射部14は、平面部14Pと、それぞれの面取り部14S、14Sとの両方から光を照射する。このように、照射部14は、3箇所から光を照射するので、表示装置10は、多方向からの視認性を確保することができる。なお、照射部14は、梨地となっていてもよい。このようにすることで、光源12からの光を拡散させることができるので、表示装置10の視認性をより確保することができる。
本実施形態において、筐体2の操作部面2Pは、導光部材11の周囲が無彩色系の色となっていてもよい。本実施形態においては、溝4の底4Bが無彩色系の色となっていてもよい。このようにすることで、照射部14から照射される光の色が映えるので、表示装置10の視認性がより向上する。溝4の底4Bを無彩色系の色とする場合、傾斜部5、5及び溝側面4S、4Sは、白色としたり、光を拡散させる層を形成したり、反射面としたりしてもよい。このようにすると、傾斜部5、5及び溝側面4S、4Sは、照射部14、特に面取り部14S、14Sから照射された光を反射させることができるので、表示装置10は、より視認性が向上する。
(導光部材の変形例)
図6、図7は、導光部材の変形例を示す図である。いずれの図も、図4に示す方向、すなわち、図1のA−A矢視の方向から導光部材11a、11bを見た状態を示している。図6に示す導光部材11a及び図7に示す導光部材11bは、いずれも照射部14a、14bの形状が上述した導光部材11の照射部14とは異なっている。図6に示す照射部14aは、半径Raの曲面となっている。また、図7に示す照射部14bは、平面部14Pbの両側に半径Rbの曲面を有する曲面部14Sb、14Sbを有している。このような照射部14a、14bであっても、多方向に向かって光を照射するので、照射部14a、14bを備える表示装置10は、多方向からの視認性を確保することができる。
<実施形態2>
図8は、実施形態2に係る表示装置を示す図である。図8は、図1のA−A矢視の方向から表示装置10cを見た状態を示している。図9は、実施形態2に係る表示装置が備える導光部材を示す図であり、図8のB−B矢視図である。図10は、光源の配置例を示す図である。図11は、実施形態2に係る表示装置の斜視図である。表示装置10cは、導光部材11cを備えており、これを湾曲させた上で一部を筐体2の操作部面2Pから突出させている。本実施形態において、表示装置10cは、導光部材11cの外側に、さらにスモークカバー16が配置されているが、スモークカバー16はなくてもよい。
導光部材11cは、棒状の部材であり、導光部15cは、光を透過させ、かつ側面15Sに向かって光を照射する機能を有している。また、導光部材11cは、図8に示すように、両端面が受光部13cとなり、かつ側面15Sの少なくとも一部が照射部14cとなっている。そして、導光部材11cの筐体2の操作部面2Pから外側に突出した部分は、導光部材11cの曲がりの内側が筐体2に面しており、曲がりの外側は筐体2からより離れた位置に配置される。このように、表示装置10cは、導光部材11cの照射部14cが筐体2の操作部面2Pから突出している。
導光部材11cは、受光部13cから導光部15cに入射した光源12の光が、その内部を透過する過程で反射又は拡散して側面15Sから照射される。その結果、導光部材11cは、側面15Sの一部である照射部14cが発光する。このような構造によって、導光部材11cは、全体が発光しているように見える。本実施形態においても、導光部材11cはプリズムを形成するためのスリット等は有していないので、製造が簡単になるという利点がある。
表示装置10cは、照射部14cが筐体2の操作部面2Pから突出しており、さらに、湾曲させた導光部材11cが操作部面2Pから突出しているので、約180度の視野角が確保できる。このため、表示装置10cは、筐体2の前方からの視認性に加えて、側方からの視認性も向上する。また、表示装置10cは、導光部材11cを介して光源12からの光を筐体2の外部に照射するため、プリズム等を利用して光源12からの光を筐体2の外部に導く必要はない。その結果、表示装置10cは、構造を簡単にすることができる。
図8に示すように、本実施形態では、導光部材11cの両端部の受光部13c、13cから、それぞれ1個ずつの光源12によって光を入射させているが、これに限定されるものではない。例えば、一方の受光部13cのみから導光部材11cに光を入射させてもよい。また、図10に示すように、受光部13cに対して複数の光源12A、12Bから光を入射させてもよい。この場合、複数の光源12A、12Bは、同一の色の光を照射してもよいし、異なる色の光を照射してもよい。
図11に示すように、表示装置10cは、複数(この例では2個)の導光部材11c1、11c2を有していてもよい。この例では、装置1の上下方向に向かって2個の導光部材11c1、11c2が配列されているが、上下方向と交差する方向に2個の導光部材11c1、11c2が配列されてもよい。一方の導光部材11c1は、例えば、異なる2色(例えば、緑及び赤)の色の光を発光可能な光源を有しており、他方の導光部材11c2は、単色(例えば、黄)の色の光を発光可能な光源を有している。このようにすることで、表示装置10cは、複数の色の光を筐体2の外側に向かって照射することができる。
<実施形態3>
図12は、実施形態3に係る表示装置を示す図である。図12は、図1のA−A矢視の方向から表示装置10dを見た状態を示している。図13は、実施形態3に係る表示装置が備える導光部材を示す斜視図である。図14は、光源の配置例を示す図である。実施形態3は、実施形態2と同様であるが、光拡散部を一方の面に有する板状の部材を湾曲させて導光部材11dとした点が異なる。
図12、図13に示すように、導光部材11dは、板状の部材であり、導光部15dは、光を透過させ、かつ一方の面11dp2に向かって光を拡散させる機能を有している。また、導光部材11dは、一方の面11dp2と他方の面11dp1との間の端面11dt、11dtが受光部13d、13dとなり、かつ一方の面11dp2が照射部14dとなっている。さらに、導光部材11dは、湾曲して一部が筐体2の操作部面2Pから外側に突出し、かつ導光部材11dの曲がりの内側である他方の面11dp1が筐体2に面している。なお、受光部13dとなる端面11dt、11dtは、円弧状の端面ではなく、長方形形状の端面である。本実施形態においても、導光部材11dはプリズムを形成するためのスリット等は有していないので、製造が簡単になるという利点がある。
図12に示すように、光源12は、受光部13dと対向している。光源12からの光は受光部13dから導光部材11dに入射し、その内部を透過する過程で反射又は拡散する。その結果、導光部材11dは、湾曲した照射部14d(一方の面11dp2)が面発光する。このように、表示装置10dは、筐体2の操作部面2Pから、湾曲し、かつ面発光する照射部14dを突出させることにより、多角的視認性の向上を図ることができる。また、表示装置10dは、導光部材11dを介して光源12からの光を筐体2の外部に照射するため、プリズム等を利用して光源12からの光を筐体2の外部に導く必要はない。その結果、表示装置10dは、構造を簡単にすることができる。
本実施形態においては、図14に示すように、それぞれ異なる色の光を発光する複数の光源12A、12B、12Cを備えている。導光部材11dは、一方の受光部13dについて、光源12A、12B、12Cを3個ずつ備えている。表示装置10dは、光源12A、12B、12Cを切り換えることによって、照射部14dから照射される光の色及び光量の少なくとも一方を調整することができる。また、表示装置10dは、受光部13dが延在する方向に複数の光源12A、12B、12Cを配置することができるので、照射部14dの光量を多くすることができる。なお、表示装置10dが備える光源の数は、それぞれの受光部13d、13dに対して単数であってもよいし、一方の受光部13dに対して単数であってもよい。また、それぞれの受光部13d、13dに備えられる光源の数は3個に限定されるものではない。さらに、光源の数は、それぞれの受光部13d、13dで異なっていてもよい。
筐体2は、操作部面2Pに溝4を有している。表示装置10dの導光部材11dは、溝4の溝壁4Wから突出し、かつ光拡散部15Rdと溝4の底4Bとは離れている。このような構造により、導光部材11dが立体的に配置されるので、表示装置10dは視認性が向上する。なお、本実施形態において、表示装置10dは、150度程度の視野角θを確保できる。
<実施形態4>
図15は、実施形態4に係る表示装置を示す図である。図15は、図1のA−A矢視の方向から表示装置10eを見た状態を示している。図16は、実施形態4に係る表示装置が備える導光部材を示す斜視図である。図17は、光源の配置例を示す図である。表示装置10eは、光源12と、光源12からの光を透過させて、筐体2の外部へ照射する一対の照射面18、18とを含んでおり、一対の照射面18、18は、筐体2の操作部面2Pに対して同一の方向に向かって傾斜している。本実施形態において、両方の照射面18、18は、いずれも筐体2の内側に向かって傾斜している。操作部面2Pに対する傾斜角度γは10度〜60度程度、好ましくは20度〜45度程度の範囲とすることができる。本実施形態において、傾斜角度γは30度であるが、これには限定されない。
筐体2は、操作部面2Pに溝4を有している。溝4は、溝4が延在する方向に対して両側に、操作部面2Pから溝4の底4Bに向かって傾斜した一対の照射面18、18を溝壁として有している。表示装置10eは、光源12を収納した光源収納部17を有している。本実施形態において、光源収納部17は、それぞれの照射面18、18に対して1個ずつ設けられている。
照射面18、18は、いずれも光を透過させる平板であり、例えば、アクリル樹脂等を材料としている。なお、照射面18、18の材料は、アクリル樹脂に限定されるものではない。照射面18、18は、光源収納部17、17に収納された光源12からの光を透過させて、筐体2の外部に照射する。照射面18、18は、梨地としてもよいし、光を拡散させる材料を含んでいてもよい。このようにすると、光源12からの光を拡散させることができるので、表示装置10eの視認性が向上するため好ましい。本実施形態において、照射面18、18はプリズムを形成するためのスリット等は有していないので、製造が簡単になるという利点がある。
光源収納部17は、外形が直方体形状の部材であり、1つの面に照射面18が取り付けられている。光源収納部17は、長手方向が溝4の延在方向と平行に配置される。光源収納部17の長手方向における両端部の内側に、それぞれ光源12、12が取り付けられる。両方の光源12、12は、同一の色を発光するものであってもよいし、異なる色の光を発光するものであってもよい。また、光源収納部17の長手方向における両端部の少なくとも一方は、複数の光源12を有していてもよい。この場合、複数の光源12は、同一の色を発光するものであってもよいし、異なる色の光を発光するものであってもよい。
光源収納部17の内面は、例えば、光を反射又は拡散させる光拡散層を有していてもよい。このようにすると、光源収納部17内の光源12が発光した光を効率よく照射面18から筐体2の外部に向かって照射することができる。
表示装置10eは、光源12からの光を照射する照射面18、18を傾斜させ、筐体2の操作部面2Pから露出させて配置している。このため、表示装置10eは、多方面からの視認性が向上する。なお、本実施形態において、表示装置10eは、170度程度の視野角θを確保することができる。また、表示装置10eは、筐体2に設けられた溝4の溝壁を傾斜させ、この部分に照射面18、18を配置する。このため、表示装置10eは、図1に示す装置1の使用者の視線を溝4に集中させることができるので、図1に示す装置1の状態に関する情報としての光源12からの光を、使用者に対してより確実に認識させることができる。また、表示装置10eにおいて、溝4の底4Bは、無彩色系の色となっていてもよい。このようにすることで、照射面18から照射される光の色が映えるので、表示装置10eの視認性がより向上する。
また、表示装置10eは、光源12からの光を照射する照射面18、18を用いて光源12からの光を筐体2の外部に照射するため、プリズム等を利用して光源12からの光を筐体2の外部に導く必要はない。その結果、表示装置10eは、構造を簡単にすることができる。
<実施形態5>
図18は、実施形態5に係る表示装置を示す図である。図18は、図1のA−A矢視の方向から表示装置10fを見た状態を示している。図19は、実施形態5に係る表示装置が備える導光部材を示す斜視図である。表示装置10fは、光源12と、光源12からの光を反射させて、筐体2の外部へ照射する一対の照射面18f、18fと、それぞれの照射面18f、18fに光源12からの光を照射する一対の溝内照射面19、19とを含んでいる。
筐体2は、溝4を有している。一対の照射面18f、18fは、溝4の延在方向における底4Bの両側と筐体2の操作部面2Pとを接続している。一対の照射面18f、18fは、溝4の溝壁にもなっている。一対の照射面18f、18fは、底4Bに対して同じ方向、すなわち、筐体2の操作部面2Pに向かって傾斜している。これは、一対の照射面18f、18fは、操作部面2Pに対して同じ方向、すなわち、筐体2の内側に向かって傾斜することと同義である。底4Bと照射面18fとのなす角度である傾斜角度αは、10度〜60度程度、好ましくは20度〜45度程度の範囲とすることができる。本実施形態において、傾斜角度αは30度であるが、これには限定されない。
溝4は、一対の照射面18f、18fの間に、溝4の底4Bから立設する一対の溝内照射面19、19を有している。溝内照射面19、19は、いずれも光を透過させる平板であり、例えば、アクリル樹脂等を材料としている。なお、溝内照射面19、19の材料は、アクリル樹脂に限定されるものではない。溝内照射面19、19は、溝4の底4Bに対して、これらが対向する照射面18f、18fと同じ方向に傾斜している。
溝4は、一対の照射面18f、18fの間に、光源12を収納する光源収納部20を有している。光源収納部20は、溝内照射面19、19と、それぞれの溝内照射面19、19と接続する端部20T、20Tと、端部20T、20T同士を接続するカバー部20Sとを含んでおり、これらで囲まれた空間内に光源12を収納している。光源12は、一対の溝内照射面19、19の間に、それぞれの溝内照射面19、19に対応して設けられる。光源12の数は、1個の溝内照射面19に対して単数であっても複数であってもよい。1個の溝内照射面19に対して複数の光源12を設ける場合、複数の光源12は同じ色を発光するものであってもよいし、異なる色を発光するものであってもよい。溝内照射面19、19は、光源収納部20に収納された光源12からの光を透過させて、照射面18f、18fに照射する。
照射面18f、18fは、溝内照射面19、19から照射された光源12からの光を反射させることができればよい。例えば、照射面18f、18fは鏡面であってもよいし、光を拡散させる拡散層が形成されていてもよい。本実施形態において、照射面18f、18fはプリズムを形成するためのスリット等は有していないので、製造が簡単になるという利点がある。
表示装置10fは、光源12からの光を直接光として筐体2の外部に照射するのではなく、照射面18f、18fで反射させてから、間接光Lとして筐体2の外部に照射する。このように、表示装置10fは、間接照明を利用することにより、質感の高い表示が可能となる。また、表示装置10fは、光源12からの光を照射する照射面18f、18fを傾斜させ、筐体2の操作部面2Pから露出させて配置している。このため、表示装置10fは、多方面からの視認性が向上する。なお、本実施形態において、表示装置10fは、150度程度の視野角θを確保することができる。
また、表示装置10fは、光源収納部20の端部20T、20Tとカバー部20Sとが、溝4内、より具体的には、照射面18f、18fと溝内照射面19、19との間の部分に影を作る。そして、溝内照射面19、19は、影となっている部分に光源12からの光を照射することにより、光と影とのコントラストを大きくして、装置1の使用者に対して間接光Lをより明るく見せることができる。その結果、表示装置10fの視認性がより向上する。
また、表示装置10fは、光源12からの光を照射面18f、18fで反射させて、間接的に筐体2の外部に照射するため、プリズム等を利用して光源12からの光を筐体2の外部に導く必要はない。その結果、表示装置10fは、構造を簡単にすることができる。
以上、実施形態1〜5を説明したが、上述した内容により実施形態1〜5が限定されるものではない。また、上述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施形態1〜5の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 装置
2 筐体
2P 操作部面
3 操作部
4 溝
4B 底
4S 溝側面
4W 溝壁
5 傾斜部
10、10c、10d、10e、10f 表示装置
11、11a、11b、11c、11c1、11c2、11d 導光部材
11dt 端面
11dp2 一方の面
11dp1 他方の面
12、12A、12B、12C 光源
13、13c、13d 受光部
14、14a、14b、14c、14d 照射部
14P、14Pb 平面部
14S 面取り部
14Sb 曲面部
15、15c、15d 導光部
15IW 内壁面
15Rd 光拡散部
15S 側面
17 光源収納部
18、18f 照射面
19 溝内照射面
20 光源収納部
20S カバー部
20T 端部

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を透過又は反射させて、蒸気を使用又は発生する装置の筐体の外部へ照射する一対の照射面と、を含み、
    前記一対の照射面は、前記筐体の操作部側の面に対して同一の方向に向かって傾斜していることを特徴とする表示装置。
  2. 前記筐体は、前記操作部側の面に溝を有し、
    前記溝は、前記溝が延在する方向に対して両側に、前記操作部側の面から前記溝の底に向かって傾斜した前記一対の照射面を、溝壁として有する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記光源は、前記筐体内に設けられており、
    前記一対の照射面は、前記光源からの光を透過させ、かつ拡散させる、請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記溝の底は、無彩色系の色となっている、請求項2又は3に記載の表示装置。
  5. 前記溝は、前記一対の照射面の間に、前記溝の底から立設してそれぞれの前記照射面に光を照射する一対の溝内照射面を有し、
    前記一対の照射面は、前記溝内照射面からの光を反射する、請求項2に記載の表示装置。
  6. 前記溝内照射面は、前記溝の底に対して、対向する前記照射面と同じ方向に傾斜している、請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記一対の溝内照射面の間には、前記光源がそれぞれの前記溝内照射面に対応して設けられる、請求項5又は6に記載の表示装置。
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