JP2017061099A - 印刷物の製造方法 - Google Patents
印刷物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017061099A JP2017061099A JP2015188079A JP2015188079A JP2017061099A JP 2017061099 A JP2017061099 A JP 2017061099A JP 2015188079 A JP2015188079 A JP 2015188079A JP 2015188079 A JP2015188079 A JP 2015188079A JP 2017061099 A JP2017061099 A JP 2017061099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- active energy
- hydroxyl group
- energy ray
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
Description
硬化した印刷層上に上塗り塗料を塗装して上塗り塗膜を形成させる工程とを含む印刷物の製造方法であって、
前記活性エネルギー線硬化型インクが、エチレン性不飽和基を有するモノマーとして水酸基含有モノマーを0.5〜15質量%含み、
前記上塗り塗料が、前記水酸基含有モノマーの水酸基と反応することが可能な官能基を有する硬化剤成分を含むことを特徴とする。
(式中、R1は水素又はメチル基であり、nは1〜3の整数である)で表される化合物及び下記式(2):
(式中、R1は水素又はメチル基であり、nは1〜3の整数である)で表される化合物及び下記式(2):
ビームセット502H、ビームセット505A−6、ビームセット550B、ビームセット575、ビームセットAQ−17(荒川化学工業社製)、
UA−306H、UA−306I、UA−510H、UF−8001G(共栄社化学社製)、
CN929、CN940、CN944B85、CN959、CN961E75、CN961H81、CN962、CN963A80、CN963B80、CN963E75、CN963E80、CN963J75、CN964、CN964A85、CN964E75、CN965、CN965A80、CN966A80、CN966B85、CN966H90、CN966J75、CN966R60、CN968、CN980、CN981、CN981A75、CN981B88、CN982A75、CN982B88、CN982E75、CN982P90、CN983、CN985B88、CN989、CN991、CN996、CN9001、CN9002、CN9004、CN9005、CN9006、CN9007、CN9008、CN9009、CN9010、CN9011、CN9014、CN9178、CN9788、CN9893(サートマー社製)、
U−4HA、U−6HA、U−6LPA、UA−1100H、UA−53H、UA−33H、U−200PA、UA−4200、UA−122P(新中村化学工業社製)、
ニューフロンティアR−1214、ニューフロンティアR−1301、ニューフロンティアR−1304、ニューフロンティアR−1306X、ニューフロンティアR−1150D(第一工業製薬社製)、
EBECRYL230、EBECRYL244、EBECRYL245、EBECRYL264、EBECRYL265、EBECRYL270、EBECRYL284、EBECRYL285、EBECRYL294、EBECRYL1290、EBECRYL4820、EBECRYL5129、EBECRYL8201、EBECRYL8402、(ダイセル・サイテック社製)、
UV−1700B、UV−7600B、UV−7605B、UV−6630B、UV−7000B、UV−7461TE、UV−3000B、UV−3310B、UV−3520TL、UV−3700B(日本合成化学社製)、
アートレジンUN−333、UN−1255、UN−2600、UN−2700、UN−5500、UN−5507、UN−6060P、UN−6200、UN−6300、UN−6301、UN−7600、UN−7700、UN−9000PEP、UN−9200A、UN−3320HA、UN−3320HC、UN−904(根上工業社製)
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、
ベンゾフェノン、
1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、
フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、
2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、
2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、
ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、
2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、
1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム)]、
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)、
2,4−ジエチルチオキサントン、
2−イソプロピルチオキサントン、
2−クロロチオキサントン等が挙げられる。これらの中でも、インクの硬化性の観点から、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド及び2,4−ジエチルチオキサントンが好ましく、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイドが特に好ましい。なお、これら光重合開始剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフォニックアシッド、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン−2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシベンゾフェノン、
ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2―ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−(ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、
メチル−3−[3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとポリエチレングリコールとの縮合物、
2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,6−ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、
ヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。なお、これら光安定剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
C.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、13、14、15、16、17、24、32、34、35、36、37、41、42、43、49、53、55、60、61、62、63、65、73、74、75、77、81、83、87、93、94、95、97、98、99、100、101、104、105、106、108、109、110、111、113、114、116、117、119、120、123、124、126、127、128、129、130、133、138、139、150、151、152、153、154、155、165、167、168、169、170、172、173、174、175、176、179、180、181、182、183、184、185、191、193、194、199、205、206、209、212、213、214、215、219、
C.I.Pigment Orange 1、2、3、4、5、13、15、16、17、19、20、21、24、31、34、36、38、40、43、46、48、49、51、60、61、62、64、65、66、67、68、69、71、72、73、74、81、
C.I.Pigment Red 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、21、22、23、31、32、38、41、48、48:1、48:2、48:3、48:4、48:5、49、52、52:1、52:2、53:1、54、57:1、58、60:1、63、64:1、68、81:1、83、88、89、95、101、104、105、108、112、114、119、122、123、136、144、146、147、149、150、164、166、168、169、170、171、172、175、176、177、178、179、180、181、182、183、184、185、187、188、190、193、194、200、202、206、207、208、209、210、211、213、214、216、220、220、221、224、226、237、238、239、242、245、247、248、251、253、254、255、256、257、258、260、262、263、264、266、268、269、270、271、272、279、
C.I.Pigment Violet 1、2、3、3:1、3:3、5:1、13、15、16、17、19、23、25、27、29、31、32、36、37、38、42、50、
C.I.Pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6、16、17:1、24、24:1、25、26、27、28、29、36、56、60、61、62、63、75、79、80、
C.I.Pigment Green 1、4、7、8、10、15、17、26、36、50、
C.I.Pigment Brown 5、6、23、24、25、32、41、42、
C.I.Pigment Black 1、6、7、9、10、11、20、31、32、34、
C.I.Pigment White 1、2、4、5、6、7、11、12、18、19、21、22、23、26、27、28、
アルミニウムフレーク、ガラスフレーク、及び中空粒子等が挙げられる。
C.I.Pigment Black 7、
C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 15:4、C.I.Pigment Blue 28、
C.I.Pigment Red 101、C.I.Pigment Red 122、C.I.Pigment Red 202、C.I.Pigment Red 254、C.I.Pigment Red 282、
C.I.Pigment Violet 19、
C.I.Pigment White 7、
C.I.Pigment Yellow 42、C.I.Pigment Yellow 120、C.I.Pigment Yellow 138、C.I.Pigment Yellow 139、C.I.Pigment Yellow 150、C.I.Pigment Yellow 151、C.I.Pigment Yellow 155、C.I.Pigment Yellow 213が好ましい。
ANTI−TERRA−U、ANTI−TERRA−U100、
ANTI−TERRA−204、ANTI−TERRA−205、
DISPERBYK−101、DISPERBYK−102、
DISPERBYK−103、DISPERBYK−106、
DISPERBYK−108、DISPERBYK−109、
DISPERBYK−110、DISPERBYK−111、
DISPERBYK−112、DISPERBYK−116、
DISPERBYK−130、DISPERBYK−140、
DISPERBYK−142、DISPERBYK−145、
DISPERBYK−161、DISPERBYK−162、
DISPERBYK−163、DISPERBYK−164、
DISPERBYK−166、DISPERBYK−167、
DISPERBYK−168、DISPERBYK−170、
DISPERBYK−171、DISPERBYK−174、
DISPERBYK−180、DISPERBYK−182、
DISPERBYK−183、DISPERBYK−184、
DISPERBYK−185、DISPERBYK−2000、
DISPERBYK−2001、DISPERBYK−2008、
DISPERBYK−2009、DISPERBYK−2020、
DISPERBYK−2025、DISPERBYK−2050、
DISPERBYK−2070、DISPERBYK−2096、
DISPERBYK−2150、DISPERBYK−2155、
DISPERBYK−2163、DISPERBYK−2164、
BYK−P104、BYK−P104S、BYK−P105、
BYK−9076、BYK−9077、BYK−220S、BYKJET−9150、BYKJET−9151(以上、ビックケミー・ジャパン社製)、
Solsperse3000、Solsperse5000、
Solsperse9000、Solsperse11200、
Solsperse13240、Solsperse13650、
Solsperse13940、Solsperse16000、
Solsperse17000、Solsperse18000、
Solsperse20000、Solsperse21000、
Solsperse24000SC、Solsperse24000GR、
Solsperse26000、Solsperse27000、
Solsperse28000、Solsperse32000、
Solsperse32500、Solsperse32550、
Solsperse32600、Solsperse33000、
Solsperse34750、Solsperse35100、
Solsperse35200、Solsperse36000、
Solsperse36600、Solsperse37500、
Solsperse38500、Solsperse39000、
Solsperse41000、Solsperse54000、
Solsperse55000、Solsperse56000、
Solsperse71000、Solsperse76500、
SolsperseX300(以上、ルブリゾール社製)、
ディスパロンDA−7301、ディスパロンDA−325、ディスパロンDA−375、ディスパロンDA−234(以上、楠本化成社製)、
フローレンAF−1000、フローレンDOPA−15B、フローレンDOPA−15BHFS、フローレンDOPA−17HF、フローレンDOPA−22、フローレンDOPA−33、フローレンG−600、フローレンG−700、フローレンG−700AMP、フローレンG−700DMEA、フローレンG−820、フローレンG−900、フローレンGW−1500、フローレンKDG−2400、フローレンNC−500、フローレンWK−13E、(以上、共栄社化学社製)、
TEGO Dispers610、TEGO Dispers610S、
TEGO Dispers630、TEGO Dispers650、
TEGO Dispers652、TEGO Dispers655、
TEGO Dispers662C、TEGO Dispers670、
TEGO Dispers685、TEGO Dispers700、
TEGO Dispers710、TEGO Dispers740W、
LIPOTIN A、LIPOTIN BL、
LIPOTIN DB、LIPOTIN SB(以上、エボニック・デグサ社製)、
PB821、PB822、PN411、PA111(以上、味の素ファインテクノ社製)、
テキサホール963、テキサホール964、テキサホール987、テキサホールP60、テキサホールP61、テキサホールP63、テキサホール3250、テキサホールSF71、テキサホールUV20、テキサホールUV21(以上、コグニス社製)、
BorchiGenSN88、BorchiGen0451(以上、ボーシャス社製)等が挙げられる。
反応率(%)=100(%)−残存不飽和基(%) ・・・式(1)
式(1)中、残存不飽和基(%)は、硬化反応により変化しないC=O伸縮振動(1725cm−1)の吸収を基準として、下記の式(2)により算出される。
残存不飽和基(%)=〔(硬化反応後の吸収強度比)/(硬化反応前の吸収強度比)〕×100 ・・・式(2)
式(2)中、硬化反応前後の「吸収強度比」は、(810cm−1の吸収強度)/(1725cm−1の吸収強度)より計算される。
上塗り塗料の硬化剤成分がアミノ樹脂である場合、通常、上塗り塗料に水酸基含有樹脂(例えば、水酸基含有アルキド樹脂、水酸基含有アクリル樹脂)が配合されており、硬化剤成分は、上塗り塗料中の水酸基含有樹脂の水酸基と、印刷層中の水酸基含有モノマー由来の水酸基と反応することになる。この場合、上塗り塗料においては、水酸基含有樹脂/アミノ樹脂の質量比=90/10〜35/65の範囲で調製されることが好ましい。尚、アミノ樹脂は自己架橋も起こすため、アミノ樹脂が当量より多く含まれていても塗膜の形成に寄与する。
また、イソシアネート系硬化剤を使用する場合も、通常、上塗り塗料に水酸基含有樹脂(例えば、水酸基含有アルキド樹脂、水酸基含有アクリル樹脂)が配合されており、硬化剤成分は、上塗り塗料中の水酸基含有樹脂の水酸基と、印刷層中の水酸基含有モノマー由来の水酸基と反応することになる。この場合、上塗り塗料においては、OH基とNCO基のモル比(OH/NCO)=0.6〜1.4で調整されることが好ましい。但し、イソシアネート系硬化剤を印刷層の水酸基と反応させる観点から、NCO基の割合を更に高く配合してもよい。
上塗り塗料の硬化剤成分がシリコーン樹脂である場合、シリコーン樹脂それ自身が脱水縮合すると共に、印刷層中の水酸基含有モノマー由来の水酸基と反応することになる。この場合、上塗り塗料においては、シリコーン樹脂の含有量が5〜60質量%であることが好ましい。尚、上塗り塗料の硬化剤成分がシリコーン樹脂である場合、他の樹脂として、水酸基含有樹脂(例えば、水酸基含有アルキド樹脂、水酸基含有アクリル樹脂)を一緒に配合させてもよい。
表1に示す配合処方に従い、各原料を混合し、得られた混合物をビーズミルにて練合し、下塗り塗料1及び2を調製した。
1)バーノック D−750:DIC社製、ポリイソシアネートの酢酸ブチル溶液、不揮発分75質量%、NCO基の含有量13質量%(ワニス換算)
2)アクリディック A−801−P:DIC社製、アクリルポリオール(アクリル樹脂)のトルエン・酢酸ブチル溶液、不揮発分50質量%、水酸基価50(ワニス換算)
3)アクリディック A−166:DIC社製、アクリル樹脂のトルエン・n−ブタノール溶液、不揮発分45.5質量%、水酸基価0
4)TINUVIN384−2:BASF社製、紫外線吸収剤、不揮発分85質量%
5)TINUVIN292:BASF社製、光安定剤、不揮発分96質量%
6)CERATIX8463:BYK社製、ワックス、キシレン/ブチルアセテート/n−ブタノール混合溶剤中におけるワックスの分散液、不揮発分4質量%
7)CR−90:石原産業社製、白色顔料(酸化チタン)、不揮発分100質量%
また、上記表1に記載される「OH/NCO比」とは、下塗り塗料中に含まれるイソシアネート基(NCO)に対する水酸基(OH)のモル比を示す。
表2に示す配合処方に従い、各原料を混合し、得られた混合物をビーズミルにて練合し、ブラックインク1〜6、イエローインク1〜2、シアンインク1〜2、及びマゼンタインク1〜2を調製した。
8)Raven 450(コロンビアンカーボンジャパン)
9)Sico Yellow FR1252HD(BASF)
10)Heliogen Blue L7080(BASF)
11)SicoFast Red 3855(BASF)
12)1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(共栄社化学株式会社)
13)フェノキシエチルアクリレート(共栄社化学株式会社)
14)エトキシ-ジエチレングリコールアクリレート(共栄社化学株式会社)
15)トリメチロールプロパントリアクリレート(共栄社化学株式会社)
16)式(2)中のR1=水素で、R2=エチレン基で、n=4である化合物と式(2)中のR1=水素で、R2=エチレン基で、n=5である化合物の混合物(日油株式会社)
17)式(1)中のR1=水素で、n=2である化合物(株式会社ダイセル)
18)光重合開始剤(BASFジャパン株式会社)
19)顔料分散剤(ビックケミージャパン株式会社)
20)表面調整剤(ビックケミージャパン株式会社)
また、アントンパール・ジャパン製のPhysica MCR301を使用し、40℃に調整された各インクの粘度を測定した。
表3に示す配合処方に従い、各原料を混合し、上塗り塗料1〜4を調製した。
21)スーパーベッカミン J−820−60:DIC社製、ブチル化メラミン樹脂のキシレン・ブタノール・メタノール混合溶液、不揮発分60質量%
22)バーノック DN−980:DIC社製、ポリイソシアネートの酢酸エチル溶液、不揮発分75質量%、NCO基の含有量15.5質量%(ワニス換算)
23)KR−300:信越化学工業社製、シリコーン樹脂のキシレン溶液、不揮発分50質量%
24)アクリディック A−345:DIC社製、アクリル樹脂のキシレン・n−ブタノール・ソルベッソ−100混合溶液、不揮発分55質量%、水酸基価0、なお、ソルベッソ−100とは、エクソンモービル社製芳香族系溶剤である
25)グランドール100S:DIC社製、レオロジー調整剤、アクリル−スチレン共重合体、不揮発分100質量%
26)BYK320:BYK社製、レベリング剤、不揮発分52質量%
(実施例1)
基材であるアルミ板に、乾燥膜厚が10〜20μmになるようにエアスプレーによって下塗り塗料1を塗装し、80℃×30分間の乾燥・硬化条件で加熱し、下塗り塗膜を形成させた。
その後、インクジェットプリンタによって、下塗り塗膜上に、7.3±0.3g/m2の塗付量になるようにブラックインク1を吐出し、印刷層を形成させ、LEDランプ(主波長385nm)を用いて2000mW/cm2、400mJ/cm2の照度で活性エネルギー線を照射して印刷層を硬化させた。尚、印刷層における硬化反応の反応率は、フーリエ変換赤外分光スペクトル(FT−IR法)から求めた。具体的には、硬化前及び硬化後の印刷層のフーリエ変換赤外分光スペクトルをそれぞれ測定し、810cm−1と1725cm−1の吸収強度をそれぞれ測定した。そして、前述の式(2)を用いて、残存不飽和基(%)を測定し、式(1)より反応率を求めた。その結果、反応率は93%であった。
次いで、硬化した印刷層上に、乾燥膜厚が20〜30μmになるようにエアスプレーによって上塗り塗料1を塗装し、150℃×30分間の乾燥・硬化条件で加熱し上塗り塗膜を形成させ、印刷物を作製した。
下塗り塗料、インク及び上塗り塗料の種類を表4、表6及び表8に記載されるものに変更し、上塗り塗料の乾燥・硬化条件を以下のように変更した以外は、実施例1と同様の方法により、印刷物を作製した。尚、実施例1と同様の方法で、印刷層における硬化反応の反応率を測定した。
上塗り塗料1の乾燥・硬化条件:温度150℃、時間30分
上塗り塗料2の乾燥・硬化条件:温度80℃、時間30分
上塗り塗料3の乾燥・硬化条件:温度180℃、時間30分
上塗り塗料4の乾燥・硬化条件:温度80℃、時間30分
基材であるアルミ板に、インクジェットプリンタによって、7.3±0.3g/m2の塗付量になるようにブラックインク1を吐出し、印刷層を形成させ、LEDランプ(主波長385nm)を用いて2000mW/cm2、400mJ/cm2の照度で活性エネルギー線を照射して印刷層を硬化させた。尚、実施例1と同様の方法で、印刷層における硬化反応の反応率を測定した。
次いで、硬化した印刷層上に、乾燥膜厚が20〜30μmになるようにエアスプレーによって上塗り塗料1を塗装し、150℃×30分間の乾燥・硬化条件で加熱し上塗り塗膜を形成させ、印刷物を作製した。
インク及び上塗り塗料の種類を表4、表7及び表8に記載されるものに変更し、上塗り塗料の乾燥・硬化条件を上述のように変更した以外は、実施例1と同様の方法により、印刷物を作製した。尚、実施例1と同様の方法で、印刷層における硬化反応の反応率を測定した。
表5に示されるような材質の板状基材に、インクジェットプリンタによって、7.3±0.3g/m2の塗付量になるようにブラックインク1を吐出し、印刷層を形成させ、LEDランプ(主波長385nm)を用いて2000mW/cm2、400mJ/cm2の照度で活性エネルギー線を照射して印刷層を硬化させた。尚、実施例1と同様の方法で、印刷層における硬化反応の反応率を測定した。
次いで、硬化した印刷層上に、乾燥膜厚が20〜30μmになるようにエアスプレーによって上塗り塗料1を塗装し、150℃×30分間の乾燥・硬化条件で加熱し上塗り塗膜を形成させ、印刷物を作製した。
1.層間付着性A
実施例1〜6、14〜19及び比較例1、2、4〜7、12〜19において、印刷層を硬化した後の印刷物に対して、JIS K 5600−5−6の試験を実施し、下記の基準に従い、下塗り塗膜と印刷層の層間付着性を評価した。尚、実施例1〜6、14〜19及び比較例1、2、4〜7、12〜19において、基材と下塗り塗膜間の層間付着性は良好であり、評価部分に剥離は認められなかった。
◎:評価部分に剥離なし。
○:評価部分のうち剥離が15%未満。
△:評価部分のうち剥離が15%以上で且つ50%未満。
×:評価部分のうち剥離が50%以上が剥離。
実施例7〜13、20〜25、及び比較例3、8〜11、20〜23により最終的に作製された印刷物に対して、JIS K 5600−5−6の試験を実施し、下記の基準に従い印刷層と上塗り塗膜の層間付着性を評価した。尚、実施例7〜13、20〜25、及び比較例3、8〜11、20〜23において、基材と印刷層の層間付着性は良好であり、評価部分に剥離は認められなかった。
◎:評価部分に剥離なし。
○:評価部分のうち剥離が15%未満。
△:評価部分のうち剥離が15%以上で且つ50%未満。
×:評価部分のうち剥離が50%以上。
実施例1〜6、14〜19及び比較例1、2、4〜7、12〜19の最終的に作製された印刷物に対して、JIS K 5600−5−6の試験を実施し、下記の基準に従い、印刷層と上塗り塗膜の層間付着性を評価した。
◎:評価部分に剥離なし。
○:評価部分のうち剥離が15%未満。
△:評価部分のうち剥離が15%以上で且つ50%未満。
×:評価部分のうち剥離が50%以上。
上記実施例及び比較例により最終的に作製された印刷物に対して、JIS K 5600−6−2の試験を実施した。その後、印刷物に対して外観評価とJIS K 5600−5−6の試験による総合膜の付着性評価を行い、下記の基準に従い耐水性を評価した。
尚、層間付着性B又は層間付着性Cの評価が○又は◎であった実施例1〜25並びに比較例4及び8に対して試験を実施した。
◎:外観に膨れ等の異常がなく、評価部分に剥離なし。
○:外観に膨れ等の異常がなく、評価部分のうち剥離が15%未満。
△:外観に膨れ等の異常がなく、評価部分のうち剥離が15%以上で且つ50%未満。
×:外観に膨れ等の異常がみられるか、評価部分のうち剥離が50%以上。
一方、水酸基含有モノマーを含まない活性エネルギー線硬化型インクを用いたり(比較例5〜7、9〜23)、水酸基含有モノマーを含む活性エネルギー線硬化型インクを用いても、上記硬化剤成分を含まない上塗り塗料を用いたりすると(比較例1〜3)、層間付着性が十分ではなかった。
また、水酸基含有モノマーを15質量%を超えて含む活性エネルギー線硬化型インクを用いると(比較例4、8)、上記硬化剤成分を含む上塗り塗料との組み合わせによって層間付着性は良好であるものの、耐水性が十分ではなかった。
Claims (6)
- 基材上に、活性エネルギー線硬化型インクによる印刷を行い、印刷層を形成し、次いで、該印刷層に活性エネルギー線を照射して印刷層を硬化させる工程と、
硬化した印刷層上に上塗り塗料を塗装して上塗り塗膜を形成させる工程とを含む印刷物の製造方法であって、
前記活性エネルギー線硬化型インクが、エチレン性不飽和基を有するモノマーとして水酸基含有モノマーを0.5〜15質量%含み、
前記上塗り塗料が、前記水酸基含有モノマーの水酸基と反応することが可能な官能基を有する硬化剤成分を含むことを特徴とする印刷物の製造方法。 - 前記硬化剤成分が、アミノ樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
- 前記硬化剤成分が、イソシアネート基又はブロックイソシアネート基を有する化合物であることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
- 前記硬化剤成分が、シラノール基又は加水分解によりシラノール基を生じる官能基を有する化合物であることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
- 前記水酸基含有モノマーが、下記式(1):
(式中、R1は水素又はメチル基であり、nは1〜3の整数である)で表される化合物及び下記式(2):
- 前記基材が、該基材の表面に下塗り塗膜を備えており、該下塗り塗膜上で活性エネルギー線硬化型インクによる印刷が行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015188079A JP6047211B1 (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 印刷物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015188079A JP6047211B1 (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 印刷物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6047211B1 JP6047211B1 (ja) | 2016-12-21 |
JP2017061099A true JP2017061099A (ja) | 2017-03-30 |
Family
ID=57572382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015188079A Active JP6047211B1 (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 印刷物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6047211B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020093442A (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006021195A (ja) * | 2004-06-11 | 2006-01-26 | Kansai Paint Co Ltd | 複層塗膜形成方法 |
JP2010167334A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Seiren Co Ltd | 建築板の製造方法 |
JP2012179874A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-20 | Koa Glass Kk | 装飾ガラス容器および装飾ガラス容器の製造方法 |
WO2012133667A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 大日本塗料株式会社 | 複層塗膜及び該複層塗膜の製造方法 |
JP2015113260A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 大日本塗料株式会社 | セメント瓦の製造方法 |
JP5797314B1 (ja) * | 2014-09-09 | 2015-10-21 | 大日本塗料株式会社 | 建築板の製造方法 |
JP2016065200A (ja) * | 2014-03-27 | 2016-04-28 | 大日本塗料株式会社 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物、並びに印刷物及びその製造方法 |
-
2015
- 2015-09-25 JP JP2015188079A patent/JP6047211B1/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006021195A (ja) * | 2004-06-11 | 2006-01-26 | Kansai Paint Co Ltd | 複層塗膜形成方法 |
JP2010167334A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Seiren Co Ltd | 建築板の製造方法 |
JP2012179874A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-20 | Koa Glass Kk | 装飾ガラス容器および装飾ガラス容器の製造方法 |
WO2012133667A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 大日本塗料株式会社 | 複層塗膜及び該複層塗膜の製造方法 |
JP2015113260A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 大日本塗料株式会社 | セメント瓦の製造方法 |
JP2016065200A (ja) * | 2014-03-27 | 2016-04-28 | 大日本塗料株式会社 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物、並びに印刷物及びその製造方法 |
JP5797314B1 (ja) * | 2014-09-09 | 2015-10-21 | 大日本塗料株式会社 | 建築板の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020093442A (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法 |
JP7243166B2 (ja) | 2018-12-12 | 2023-03-22 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6047211B1 (ja) | 2016-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6058058B2 (ja) | インクセット、並びに印刷物及びその製造方法 | |
JP6115966B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物、並びに印刷物及びその製造方法 | |
US9138779B2 (en) | Multilayer coat and method for producing the same | |
JP5228034B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録方法及び印刷物 | |
EP3442720B1 (en) | Process for electron beam curable inkjet formulations | |
JP6417235B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化形インクジェットインク組成物 | |
JP7285707B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェットインク、プリント物およびプリント物の製造方法 | |
EP2832803B1 (en) | Active light-curable inkjet ink composition, method for producing same, inkjet recording method, and printed material | |
JP6628760B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP6828273B2 (ja) | 光造形用硬化性組成物、光硬化物、及び成形品の製造方法 | |
CN104508025A (zh) | 光泽可控的、可辐射固化的喷射油墨 | |
JP2012214603A (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP6124353B2 (ja) | 印刷方法及び印刷物 | |
JP6190514B1 (ja) | 印刷物の製造方法 | |
JP3207784U (ja) | 缶体 | |
JP6047211B1 (ja) | 印刷物の製造方法 | |
WO2017119265A1 (ja) | 紫外線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP5798604B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP6294519B2 (ja) | 印刷方法及び印刷物 | |
JP6660082B2 (ja) | 外表面に画像が形成された吸収性基材及びその製造方法 | |
JP6305455B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物、並びに印刷物及びその製造方法 | |
JP6890170B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP6967624B2 (ja) | 印刷物及びその製造方法 | |
JP7356533B1 (ja) | インクセット | |
JP2018048240A (ja) | 紫外線硬化型インクジェットインク組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20160913 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160920 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20161019 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6047211 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |