JP2017060691A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
従って、遊技全体としては、保留表示変化に対して遊技者の関心を惹きづらかった。
本実施形態の遊技機10の概要について、図2、図4または図5を用いて説明する。
なお、図2は、遊技機10内に配設された遊技盤50を示す図である。図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。図5は、図4に示す演出制御部210の主要な構成を示す機能ブロック図である。
特図保留制御部115は、始動条件の成立を契機として乱数を取得する。
当否抽選部131は、特図保留制御部115によって取得された乱数を用いて当選の成否を判定する。
遊技状態制御部140は、当否抽選部131によって当選が判定された場合の少なくとも一部において、遊技者にとって有利な特典(例えば、大当り遊技)を付与する。
図柄表示制御部150は、当否抽選部131による判定結果を報知する図柄変動ゲームを実行する。
保留表示制御部214は、取得された乱数に基づく保留表示を保留表示領域86に表示させる。
期間移行制御部216は、特定条件の成立を契機として通常期間から特別期間に移行させる。
さらに、遊技機10は、保留表示の示唆態様が変化しうる旨を示唆する複数とおりの変化契機演出を、一または複数の保留表示に対して実行する変化契機演出制御手段(変化契機演出制御部212)を備える。
ここで、変化契機演出には、第一変化契機演出と、第一変化契機演出が実行される場合より保留表示の示唆態様が変化する可能性が高い第二変化契機演出と、が含まれる。
そして、特別期間に滞在している場合には、通常期間に滞在している場合に比べて、変化契機演出制御部212は第二変化契機演出を実行しやすい。
変化契機演出には、第一変化契機演出と、第一変化契機演出が実行される場合より保留表示の示唆態様が変化する可能性が高い第二変化契機演出と、が含まれるところ、本実施形態では、第二変化契機演出は、図9を参照して後述するハンマーを持った鬼88bがモグラの頭を叩く変化契機演出に相当する。また、第一変化契機演出は、図8を参照して後述するハンマーを持った男の子88aがモグラの頭を叩く変化契機演出に相当する。
また、第二変化契機演出を実行しやすいとは、(i)第二変化契機演出の実行頻度が高い、または(ii)第二変化契機演出が実行されている時間の割合が高い、の両方を包含する概念である。
このように構成することで、実行される変化契機演出の種別を、図柄変動ゲームの開始時において遊技者が認識できるため、各々の図柄変動ゲームの開始時から保留表示変化に対して遊技者の期待感が喚起されて関心が惹きつけられるため、当該保留表示変化の演出による興趣向上の効果がさらに高まる。
ここで図柄変動ゲームとは、図柄を変動表示させた後に停止表示させ、停止表示された図柄によって当否抽選手段による判定の当否を遊技者に報知する遊技である。本実施形態において単に図柄変動ゲームと称した場合には、特に断りがない限り、特別図柄表示部91において行われる特別図柄による図柄変動ゲームのことをいう。
なお、本実施形態の遊技機10における特定条件の具体例としては、例えば入賞した直後から最終時(当該入球に対応する図柄変動ゲーム)までに保留表示の示唆態様(色彩)が変化する回数を入賞時に決定し、当該回数に基づいて抽選して判定する例を挙げることができる。具体的には、例えば入球時に表示されている全ての保留表示について、当該入球した直後から最終時までに保留表示の色彩が変化することとなる回数の合計値を算出し、該合計値に基づく抽選によって成立する条件を特定条件としてもよい。例えば、該合計値が大きい値であるほど成立しやすくなるような条件を、特定条件としてもよい。
なお、示唆態様が変化することによって、遊技者は「特典が付与される可能性」が変化したように認識できるが、当該変化の時点で内部制御としては特典の当選確率が変化するものでない。すなわち、当該変化は確変状態の移行契機になるものではなく、あくまで演出上の変化に過ぎない。
示唆態様とは、具体的には、保留表示の色彩・保留表示の形状・保留表示内に表示されている図柄や文字の種別・保留表示を構成するキャラクターの種別・保留表示を構成するキャラクターの動作等のいずれか一つまたは複数を組み合わせたものをいう。以下の説明では、保留表示の色彩を示唆態様とする。同様に、待機態様とは、具体的には、保留表示の色彩・保留表示の形状・保留表示内に表示されている図柄や文字の種別・保留表示を構成するキャラクターの種別・保留表示を構成するキャラクターの動作等のいずれか一つまたは複数を組み合わせたものをいう。以下の説明では、保留表示を構成するキャラクター(モグラ)の動作を待機態様とする。
通常期間および特別期間は、保留表示期間の少なくとも一部を構成する。
ここで、保留表示制御部214は、特典が付与される可能性を示唆する複数とおりの示唆態様が含まれるように保留表示を保留表示領域86に表示させるとは、各々の保留表示が複数とおりの示唆態様のうち少なくとも一つの示唆態様を包含して表示されうることを意味する。
図1〜図6を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。図3は、遊技機10内に配設された図柄表示器90を示す図である。図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。図5は、図4に示す演出制御部210の主要な構成を示す機能ブロック図である。図6は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
前枠20は、図2に示す遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25(図1参照)を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、図1に示すように、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、図1に示すように、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
前枠20には、図1に示すように上球受け皿27の前方部にボタン37が配設されている。ボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
演出図柄変動領域85は、その略中央に演出図柄を表示可能であり、さらに当該演出図柄の上方および下方にもそれぞれ演出図柄が表示されうる。すなわち、演出図柄変動領域85には、「上段」「中段」「下段」にそれぞれ演出図柄が表示され、表示された演出図柄が一または複数の列をなしている。
保留表示領域86は、メイン表示部81の表示領域の一部であり、演出図柄変動領域85の下方側に設けられている。保留表示領域86は、上記の保留表示を表示するための表示領域であり、特定の演出の実行時において保留表示とは異なる演出画像を表示しうる。
本実施形態における保留表示領域86は、第1始動口58または第2始動口59における保留記憶の最大数(4個)を上限として、保留記憶に対応している保留表示を表示可能なものとして説明するが、本発明の実施はこの態様に限られない。例えば、始動口に入球した遊技球が当該始動口の内部で振り分けられて異なる領域を通過する構成になっており、単一の始動口に対して8個の保留記憶が許容されるように見える態様の遊技機(いわゆる8個保留タイプ)において本発明が実施される場合、保留表示領域86には8個の保留表示が表示されてもよい。
図柄表示器90は、図3に示すように複数のランプが配列されている。本実施形態で図柄表示器90に用いられるランプとは、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示器90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示し、特別図柄表示部91と普通図柄表示部93と、を含んでいる。
また、本実施形態における特別図柄表示部91は、第1始動口58への入球または第2始動口59への入球のいずれを起因とする図柄変動ゲームにおいても変動表示を行う。このとき、変動表示に用いられるLEDが入球した始動口によって異なってもよく、同一であってもよい。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構で、くぎ状のものをいう。
本実施形態においては、上記の各種スイッチは遊技者が視認できないように配設されており、図1および図2のいずれにおいても図示していない。
第1始動口58には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW1が配置されており、第1始動口58に入球した遊技球がカウントスイッチSW1で検知されることにより、特別図柄による図柄変動ゲームを始動させる始動条件と、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件と、が成立しうる。
第2始動口59には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW2が配設されており、第2始動口59に入球した遊技球がカウントスイッチSW2で検知されることにより、特別図柄による図柄変動ゲームの始動条件と、賞球の払出条件と、が成立しうる。
また、作動ゲート63は通過した遊技球が通過後再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプの入賞口であってもよい。この場合において、作動ゲート63を通過することも本明細書では「入球」と称す。
また、大入賞口55には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4が配設されており、大入賞口55に入球した遊技球がカウントスイッチSW4で検知されることにより、賞球の払出条件が成立しうる。
また、開放状態における特別電動役物65は、遊技領域50aの面位置より前方に飛び出し、上方から流下してくる遊技球の受け皿として機能するように作動し、受け入れた遊技球を大入賞口55へと誘導する。
本実施形態における特別電動役物65は、大当り遊技の実行中に開放状態となるように作動して大入賞口55への遊技球の入球を許容する。
なお、本実施形態においては2つの普通入賞口67a、67bに対して一つのカウントスイッチSW5が設けられている実施例で説明したが、個別にセンサ(カウントスイッチ)を設けてもよい。このとき、それぞれのセンサによって賞球の払出条件が異なってもよく、同一であってもよい。
また、本実施形態における遊技領域50aは、遊技球が第1流路Xから転動したときよりも、遊技球が第2流路Yから転動したときに大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63は、遊技領域50aの右側を主とする第2流路Yに設けられている。
続いて、図4から図6を用いて遊技機10の制御構成について説明する。なお、上述した図1から図3に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。図5は、図4に示す演出制御部210の主要な構成を示す機能ブロック図である。また、図6は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図4、図5または図6に図示している各種機能は、一の基板のみで実現できる機能、複数の基板の間で種々のデータ授受を行うことにより実現できる機能、基板と当該基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより実現できる機能等が混在している。これらの各種機能を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
特図抽選制御部130は、特別図柄による図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能を有している。
普図抽選制御部170は、普通図柄による図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能を有している。
遊技状態制御部140は、大当り遊技の制御、確変状態の管理または変短状態の管理を行う。
変動パターン処理部160は、特別図柄による図柄変動ゲームにて図柄表示制御部150が変動表示を開始してから停止表示を行うまでの時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを付与する機能を有している。また、変動パターン処理部160によって付与された変動パターンは、演出制御部210に伝達されて演出表示器80における表示演出(リーチ演出等)を実行する際にも用いられる。
演出制御部210は、遊技機10によって行われる遊技(特別図柄による図柄変動ゲームや大当り遊技等)に関連する演出を制御する。
払出制御部230は、各入賞口への入賞の特典として付与される賞球の払い出しを制御する。
ここまで挙げた各構成要素について、以下ではより詳細に説明する。
主制御部100は、特図保留制御部115と、特図抽選制御部130と、を備える。
ここで、特図保留制御部115は、事前判定部118を備える。また、特図抽選制御部130は特別図柄による図柄変動ゲームを司る機能であり、当否抽選部131と特図選択部132とを備える。
当否判定手段(当否抽選部131)は、乱数取得手段(特図保留制御部115)によって保留記憶された乱数(M1,M2)を読み出して当選を判定する。
さらに、遊技機10は、当否判定手段(当否抽選部131)によって乱数(M1,M2)が読み出される前に、当該乱数が当選値であるか否かを判定する事前判定手段(事前判定部118)を備える。
期間移行制御手段(期間移行制御部216)は、事前判定手段による判定結果に基づいて特定条件の成立を判定する。
より具体的には、特図保留制御部115は、カウントスイッチSW1によって第1始動口58の入賞が検知されると乱数M1を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。また、特図保留制御部115は、カウントスイッチSW2によって第2始動口59の入賞が検知されると乱数M2を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。
本実施形態では、乱数M1の保留上限数または乱数M2の保留上限数は予め定められており、具体的には乱数M1および乱数M2の各々について4個が保留上限数と設定されている。
特図保留制御部115は、保留記憶させた乱数M1または乱数M2を、保留記憶させた順番で当否抽選部131に処理させてもよいし、一方を他方に優先して当否抽選部131に処理させてもよい。
ここで、本実施形態の保留表示変化演出とは、保留表示の示唆態様を変化させることによって特典を示唆する演出である。すなわち、保留表示変化演出は、示唆態様の変化を示唆する変化契機演出や待機態様の変化とは異なる概念である。
事前判定情報とは、ここで述べた第三判定の判定結果を少なくとも包含する情報である。したがって、事前判定情報には、第一判定または第二判定の判定結果が包含されているとは限らない。また、上述したように保留表示変化演出とは保留表示の示唆態様を変化させる演出であり、示唆態様の変化を示唆する変化契機演出や待機態様の変化とは異なる概念である。
なお、ここで述べた第一判定が肯定される場合には第三判定が肯定されやすく、第一判定が否定される場合には第三判定が否定されやすくなっている。すなわち、当選値である乱数M1または乱数M2が保留記憶された場合には、保留表示変化演出が行われやすくなっている。
特図選択部132は、当否抽選部131による当否抽選の結果に基づいて特別図柄を選択する。
特図選択部132によって選択された特別図柄は、後述する特別図柄表示制御部151によって、特別図柄による図柄変動ゲームの実行中に特別図柄表示部91に表示される。
ここでいう選択とは、当否抽選に用いられた乱数と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって選択をせずに一意に決定される場合も含む。
遊技機10は、普図保留制御部116と、普図抽選制御部170と、普通電役制御部180と、を備える。
普図抽選制御部170は普通図柄による図柄変動ゲームを司る機能であり、開放抽選部171と普図選択部172とを有する。また、普通電役制御部180は、普通電動役物61を制御する機能である。
普図保留制御部116は、普図抽選制御部170が普通図柄による図柄変動ゲームに係る制御を行っていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出す。
開放抽選部171による抽選に当選したとき、普通電役制御部180はアクチュエータAC1を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。
なお、ここでいう選択とは、特図選択部132による選択と同様に、開放抽選部171による抽選に用いられた乱数M3と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって選択をせずに一意に決定される場合も含まれる。
遊技状態制御部140は大当り遊技や変短状態を制御する機能であり、確変制御部141と、変短制御部143と、大当り制御部145と、を備える。
確変制御部141は、確変状態の付与条件が成立したときに通常遊技状態から確変状態へ、または確変状態の解除条件が成立したときに確変状態から通常遊技状態へと移行させることができる。
なお、本実施形態における確変状態の付与条件は、(a)の方式を採用してもよく、(b)の方式を採用してもよい。
なお、本実施形態における変短状態の付与条件は、確変状態の付与条件と共通であってもよいし異なってもよい。また、本実施形態における変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と共通であってもよいし異なってもよい。すなわち、確変状態が付与される期間と変短状態が付与される期間は、共通であってもよいし異なってもよい。
まず、当否抽選部131によって大当り遊技に当選した場合、大当り遊技に対応する特別図柄が特図選択部132によって選択され、選択された特別図柄が特別図柄表示部91に停止表示された後(特別図柄による図柄変動ゲームが終了した後)に、大当り制御部145は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部145は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部145の指令に従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、オープニング演出において遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定の時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
特別電役制御部190は、大当り制御部145から受けた指令に従って、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を開放させる。また、特別電役制御部190は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW4の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部190は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部145は、演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部145の指令に従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部145は大当り遊技を終了させる。
遊技機10は、上球受け皿27に連通している払出機構部70を制御し、上球受け皿27へ賞球を払い出すことができる払出制御部230を備える。
より詳細には、主制御部100は、各カウントスイッチ(カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW4、カウントスイッチSW5)による入賞検知に応じて所定の賞球を払い出すように払出制御部230に対してコマンドを出力する。そして、払出制御部230は、主制御部100から受け付けたコマンドに基づいて払出機構部70を制御する。なお、払出機構部70は中枠(図示せず)の後方に配設されており、前枠20が閉じた状態では視認することができない。
各カウントスイッチに対して予め設定されている所定の賞球の数は、実施の態様に合わせて適宜設定してもよく、一例に限られない。
遊技機10は、図柄表示制御部150と、演出制御部210と、変動パターン処理部160と、を備える。
図柄表示制御部150は、特別図柄による図柄変動ゲームの結果である特別図柄、または普通図柄による図柄変動ゲームの結果である普通図柄を図柄表示器90に表示させる。特に、特別図柄による図柄変動ゲームに関していえば、図柄表示制御部150は、特別図柄を変動表示させた後に特別図柄を停止表示させることによって当否抽選部131による抽選の結果を報知する。
ただし、複数回の特別図柄による図柄変動ゲームにわたって連続性を有している演出表示が実行される場合や、一回の特別図柄による図柄変動ゲームに対して複数回の変動を1セットとする演出表示が実行される場合もある。前者の代表例はいわゆる連続予告と称される演出表示であり、後者の代表例はいわゆる擬似連演出と称される演出表示である。
より詳細には、変動パターン処理部160は、特別図柄による図柄変動ゲームにて特別図柄が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを定め、変動パターンを含む指令(制御信号)を図柄表示制御部150(特別図柄表示制御部151)または演出制御部210(演出図柄変動制御部211)に出力する。このとき、変動パターン処理部160は、事前判定部118による判定結果、特に演出内容に関する決定条件の判定(第二判定)の結果を参照して変動パターンを定めてもよい。
特別図柄表示制御部151は変動パターンに応じて特別図柄による図柄変動ゲームを実行し、また演出図柄変動制御部211は変動パターンに応じて演出図柄の変動表示を実行することによって、これらの対応性を担保している。
また、演出制御部210は、ボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
また、演出制御部210は、いわゆる装飾可動体(図5において不図示)を制御してもよい。
演出制御部210は、図5に示すように演出図柄変動制御部211(図柄表示制御手段)と、変化契機演出制御部212(変化契機演出制御手段)と、保留表示制御部214(保留表示制御手段)と、期間移行制御部216(期間移行制御手段)と、を備える。
また、演出制御部210はメイン表示部81における演出表示を制御するところ、メイン表示部81は、その表示内容に応じた表示領域(演出図柄変動領域85、保留表示領域86、および演出表示領域88)を備える。
ただし、複数回の特別図柄による図柄変動ゲームにわたって連続性を有している演出表示が実行される場合や、一回の特別図柄による図柄変動ゲームに対して複数回の変動を1セットとする演出表示が実行される場合もある。前者の代表例はいわゆる連続演出と称される演出表示であり、後者の代表例はいわゆる擬似連演出と称される演出表示である。
変化契機演出制御部212は、示唆態様が変化する保留表示に対して実行される変化契機演出のパターンを決定し、当該変化契機演出の実行時間が特別図柄表示部91で実行される図柄変動ゲームの実行時間に収まるように、変化契機演出を決定する。
期間移行制御部216は、「特定条件(特別期間への移行条件)」の成立を契機として通常期間から特別期間に移行させる。すなわち、保留表示期間中に、特定条件が成立すると、期間移行制御部216は、特別期間に対応する待機態様(第二待機態様)で保留表示を表示する処理を、保留表示制御部214に実行させる。また、期間移行制御部216は、特別期間の終了条件が成立すると、通常期間に対応する待機態様(第一待機態様または第二待機態様)で保留表示を表示する処理を、保留表示制御部214に実行させる。
具体的には、期間移行制御部216は、特定条件が成立すると、「特別期間フラグ」の値を「1」に設定する。特別期間フラグの値は、例えば演出制御部210が備えるRAM(不図示)に記憶される。そして、保留表示制御部214は、図柄変動時の保留表示処理(図29を参照して後述する)において、特別期間フラグの値を読み出し、当該値が「1」である場合には、特別期間に対応する待機態様で保留表示を保留表示領域86に表示させる。また、保留表示制御部214は、図柄変動時の保留表示処理において読みだした特別期間フラグの値が「0」である場合には、通常期間に対応する待機態様で保留表示を保留表示領域86に表示させる。
なお、通常期間および特別期間については後に図21〜図25を参照して詳述する。
モグラは、先に保留記憶された乱数に対応するものほど左側の穴に表示され、後に保留記憶された乱数に対応するものほど右側の穴に表示される。また、図柄変動ゲームが実行されるごとに、穴86aに表示されているモグラが保留表示領域86から消滅するとともに、この消滅したモグラに対応する穴86aを埋めるように穴86b〜穴86dに表示されているモグラが左側にスライドして表示される。
なお、図7でモグラが表示される穴を四つ図示しているが、これは第1始動口58または第2始動口59における保留記憶の上限数が四つであることに対応している。上述した8個保留タイプの遊技機で本発明を実施する場合には、この穴に相当する表示を8箇所に設けてもよい。
(i)一回の演出図柄の変動表示にわたってモグラが頭を引っ込めている(図7の穴86aに表示されるモグラ)。以下、このパターンによるモグラの動作を没態様と称する。
(ii)一回の演出図柄の変動表示にわたってモグラが頭を出している(図7の穴86bに表示されるモグラ)。以下、このパターンによるモグラの動作を出態様と称する。
(iii)一回の演出図柄の変動表示の少なくとも一部においてモグラが寝ている(図7の穴86cに表示されるモグラ)。以下、このパターンによるモグラの動作を睡眠態様と称する。
(iv)一回の演出図柄の変動表示の中でモグラが頭を出したり引っ込めたりする(図7の穴86dに表示されるモグラ)。以下、このパターンによるモグラの動作を移動態様と称する。
なお、本実施形態におけるモグラの動作は、保留表示領域86の表示領域内で行われるものとするが、この態様に限定される必要はない。すなわち、保留表示の待機態様の変化を示す表示は、保留表示領域86に表示領域から外れて演出図柄変動領域85の一部に及んでもよい。
(i)演出表示領域88にハンマーを持った男の子88aが登場し、一のモグラの頭にハンマーを振り落とす(図8参照)。
(ii)演出表示領域88にハンマーを持った鬼88bが登場し、一のモグラの頭にハンマーを振り落とす(図9参照)。
(iii)演出表示領域88に気球に乗った男の子88cが登場し、一のモグラの頭に爆弾を落とす(図10参照)。
(iv)演出表示領域88にモグラの好物であるミミズ88dが一または複数のモグラの前を通過する(図11参照)。
本実施形態における変化契機演出では、ハンマーを持った男の子88aやハンマーを持った鬼88bが表示される演出表示領域88に比べて、気球に乗った男の子88cと落とす爆弾が表示される演出表示領域88が広くなっている。
なお、本実施形態では、第一変化契機演出および第二変化契機演出は、それぞれ一種類であるが、一方または双方共に複数種類であってもよい。
図12は、成功パターンにおけるタイムチャートの一例を示す図である。また、図12における「s」とは、秒を意味する。
ここでハンマーを持った男の子88aの有無とは、ハンマーを持った男の子88aがメイン表示部81に表示されているか否かを意味している。すなわち、ハンマーを持った男の子88aが有りである期間が、ハンマーを持った男の子88aに関する変化契機演出を実行している期間に等しい。
また、ここで、モグラ89aの出没とは、モグラ89aが穴86aから頭を出しているか、引っ込んでいるか、を意味している。
また、図12において網掛けしている箇所は、ハンマーを持った男の子88aがハンマーを振りかぶって振り下ろすアクションを行う期間(以下、アクションAと称す)を示している。
図13から図16は、タイムチャートの各時点におけるメイン表示部81の表示態様を示す図である。
ここでは、二つの保留表示(モグラ89aとモグラ89b)が保留表示領域86に表示されている状態を想定する。モグラ89aは頭を引っ込めている状態で穴86aに表示されており、モグラ89bは頭を引っ込めている状態で穴86bに表示されている。穴86cと穴86dには保留表示が表示されていない、すなわち図13に示す時点において特図保留制御部115によって保留記憶されている大当り判定用乱数(乱数M1または乱数M2)は二つである。
図14に示すように、モグラ89aの近傍にハンマーを持った男の子88aが表示される変化契機演出が開始されたものとする。このとき、ハンマーを持った男の子88aは、保留表示領域86と演出図柄変動領域85とを跨ぎ、かつ穴86aを包含する演出表示領域88に表示される。
図12または図15に示すように、3s時点の直前において穴86aからモグラ89aの頭が出ている状態に変化している。ハンマーを持った男の子88aは3s時点からハンマーを振りかぶり始め、4s時点でハンマーを振り下ろす。
図12または図16に示すように、4sの時点においてモグラ89aは未だ穴86aから頭を出しているので、ハンマーを持った男の子88aが振り下ろしたハンマーはモグラ89aの頭を叩くことができ、それを契機としてモグラ89aの色彩(示唆態様)が変化する。
図17は、失敗パターンにおけるタイムチャートの一例を示す図である。図17において網掛けしている箇所は、図12と同様にアクションAを行う期間を示している。また、図17における「s」とは、図12と同様に秒を意味する。
図18は、図17に図示するタイムチャートの4s時点におけるメイン表示部81の表示態様を示す図である。なお、図17のタイムチャートにおける0s時点、1s時点、3s時点におけるメイン表示部81の表示態様は、図13から図15に図示している表示態様と同じであるため、図示および説明を省略する。
図17または図18に示すように、4sの時点においてモグラ89aは穴86aの中に頭を引っ込めているので、ハンマーを持った男の子88aが振り下ろしたハンマーはモグラ89aの頭を叩くことができずに転んでしまう。従って、モグラ89aの色彩(示唆態様)は維持される。
図19は、ガセパターンにおけるタイムチャートの一例を示す図である。また、図19における「s」とは、図12と同様に秒を意味する。
図20は、図19に図示するタイムチャートの3s時点におけるメイン表示部81の表示態様を示す図である。なお、図19のタイムチャートにおける0s時点、1s時点におけるメイン表示部81の表示態様は、図13または図14に図示している表示態様と同じであるため、図示および説明を省略する。
図20に示すように、3s時点の直前において穴86aからモグラ89aの頭が出ている状態に変化している。また、図19および図20に示すように、ハンマーを持った男の子88aは何らアクションを起こすことなく、演出表示領域88から消滅する。従って、モグラ89aの色彩(示唆態様)は維持される。なお、図20では、ハンマーを持った男の子88aが消滅する瞬間を、ハンマーを持った男の子88aを破線で描画することによって図示している。
このように、示唆態様が変化しない旨を遊技者に示す表示態様が複数とおり存在し、その旨が確定的になるタイミングが異なるので、多彩な遊技興趣を喚起させることができる。
そして、待機態様には、第一待機態様と、示唆態様が変化する可能性が第一待機態様より高い第二待機態様とがあるところ、本実施形態では、示唆態様が変化する可能性が最も高い出態様を第二待機態様とするため、第一待機態様には他の全ての待機態様(没態様、移動態様および睡眠態様)が含まれる。
ここで、待機態様が没態様のモグラに対して変化契機演出が実行された場合、失敗パターンまたはガセパターンが発生する。また、待機態様が出態様のモグラに対して変化契機演出が実行された場合、成功パターンまたはガセパターンが発生する。また、待機態様が睡眠態様または移動態様のモグラに対して変化契機演出が実行された場合、成功パターン、失敗パターン、またはガセパターンが発生する。
この通常期間に加えて、本実施形態では、失敗パターンが生じ得ない「特別期間」が設けられている。詳細には、この特別期間に滞在中には、表示されている全ての保留表示の待機態様が第二待機態様になる。
具体的には、特別期間に滞在中には、表示中の全てのモグラの待機態様が出態様となるため、変化契機演出が実行されたときに失敗パターンが生じ得ない。換言すれば、特別期間に滞在中には成功パターンまたはガセパターンのみが生じ得る。
このため、通常期間と比較して、特別期間に滞在中には変化契機演出の成功パターンが実現しやすい。これにより、通常期間と比較して、特別期間によれば保留表示変化に対する遊技者の期待感がより強く喚起されるため、当該保留表示変化による演出効果がより高まる。
図22は時刻t0における保留表示の表示例を示しており、同図においてモグラ89cは、当該時刻t0での入球を契機とする保留表示処理で追加された保留表示であり、モグラ89a、89bは、時刻t0よりも前の時点での入球を契機として表示された保留表示である。ここで、モグラ89a、89bに対応する入球を契機として実行された保留表示処理では、特別期間への移行条件が不成立であると判定されたものとする。
換言すれば、モグラ89cの帽子に付加された斜線ハッチングは、単に当該モグラ89cに対応する保留表示処理で特別期間への移行条件が成立したと判定されたことを示すものであり、色彩(示唆態様)やその変化を意味するものではない。
本実施形態では、特別期間にわたって、全ての保留表示(モグラ)が第二待機態様(出態様)で表示されると共に、第二変化契機演出(本実施形態では、ハンマーを持った鬼88bがモグラの頭を叩く変化契機演出)が実行されやすい。
ここで、待機態様には、第一待機態様(出態様以外の待機態様)と、示唆態様が変化する可能性が第一待機態様より高い第二待機態様(出態様)と、が含まれる。この特徴によって、保留表示自体(待機態様)によって、当該保留表示の示唆態様の変化の可能性が示唆されるため、保留表示が表示されている期間(以下、保留表示期間という。)にわたって、当該保留表示の示唆態様に変化が生じることを遊技者に期待させることができる。
変化契機演出制御部212は、いずれかの待機態様で表示されている保留表示に対して変化契機演出を実行する。
本実施形態では、特別期間に滞在している場合に第二待機態様で表示されている保留表示に対する第二変化契機演出の実行されやすさが、通常期間に滞在している場合に第二待機態様で表示されている保留表示に対する第二変化契機演出の実行されやすさに比べて高い。この特徴により、保留表示演出の効果と、変化契機演出の効果とが相乗的に高められるため、それらの演出による興趣向上の効果がさらに高まる。本実施形態では、第二変化契機演出は、ハンマーを持った鬼88bがモグラの頭を叩く変化契機演出である。
ここで、「特別期間に滞在している場合に第二待機態様で表示されている保留表示に対する第二変化契機演出の実行されやすさが、通常期間に滞在している場合に第二待機態様で表示されている保留表示に対する第二変化契機演出の実行されやすさに比べて高い」とは、特別期間に滞在している場合には、通常期間に滞在している場合と比べて、第二変化契機演出が実行される期間と、保留表示が第二待機態様で表示される期間とが重複しやすいことを意味する概念である。この状態を実現するには、通常期間に滞在中と比較して、特別期間に滞在中には(i)第二待機態様の表示期間を長くする、(ii)第二変化契機演出の実行期間を長くする、または、(iii)第二待機態様の表示期間と第二変化契機演出の実行期間とを合わせる、ことのいずれか一つを満足すればよい。
しかしながら、特別期間に滞在中には、保留表示(モグラ)が、第一待機態様(没態様、睡眠態様、移動態様)よりも第二待機態様(出態様)で表示されやすいことが好ましい。
具体的には、特別期間に滞在している場合には、通常期間に滞在している場合に比べて、単位時間あたりに含まれる保留表示(モグラ)が第二待機態様(出態様)で表示されている時間の割合が大きくする。これにより、通常期間と比較して、特別期間では保留表示変化に対する遊技者の期待がより強く喚起されるため、保留表示変化による演出効果がより大きくなる。
なお、通常期間と比較して、特別期間においては保留表示(モグラ)が第二待機態様(出態様)で表示される頻度を高くすることでも同様または準じた効果を得ることができる。
また、保留表示(モグラ89b、89c)が第二待機態様(出態様)で表示されている期間自体は通常期間に滞在している場合と同じであっても、通常期間に滞在している場合に比べて、保留表示(モグラ89b、89c)が第二待機態様(出態様)で表示される頻度(回数)を多くすれば、同様の効果または準じた効果を得ることができる。
従って、本実施形態では、変化契機演出制御部212(変化契機演出制御手段)が第二変化契機演出を実行する頻度は、特別期間に滞在している場合には、通常期間に滞在している場合に比べて高い。
この特徴により、第二変化契機演出の発生頻度が高い特別期間が設けられることから、その特別期間にわたって集中的に遊技者の関心を保留表示変化に集めることができる。これにより、保留表示変化による演出効果をさらに高めることができる。
この特徴により、変化契機演出は、上記のような態様で実行されるので、示唆態様が変化する可能性を複数とおりに示唆できるのみならず、変化しうる保留表示の位置およびその変化タイミングも合わせて示唆することができる。従って、遊技者に多様な感情を抱かせることができ、遊技興趣をさらに向上させることができる。
なお、時刻t1において開始される「1回目」の特別図柄による図柄変動ゲームは、モグラ89a(図22参照)に対応するものであり、時刻t1では図23に示すようにモグラ89aは表示されない。
図24は、時刻t2における保留表示の表示例を示している。時刻t0での入球を契機として特別期間への移行条件が成立したことに起因する特別期間は、「1回目」の図柄変動ゲームの期間から引き続き、図24に示すように「2回目」の図柄変動ゲームの期間中においても継続する。従って、同図に示すようにモグラ89cが出態様で表示される。
これは、図柄変動時の保留表示処理において、特別期間の終了条件が不成立であると判定されたからである。換言すれば、一旦、特別期間へ移行すると、特別期間の終了条件が成立したと演出制御部210により判定されない限り、特別期間に滞在し続ける。
ここで、本実施形態において特別期間の終了条件は、当該特別期間の移行条件の成立の契機となった入球に対応する特別図柄による図柄変動ゲームが開始されることである。なお、この終了条件は一例であって、終了条件はこの例に限られない。例えば、入球時に表示されている全ての保留表示について、当該入球した直後から最終時までに保留表示の色彩が変化する回数の合計値を算出し、該合計値に基づく抽選によって成立する条件を特定条件としてもよい。例えば、該合計値が小さい値であるほど成立しやくなるような条件を、終了条件としてもよい。
なお、時刻t2において開始される「2回目」の特別図柄による図柄変動ゲームは、モグラ89b(図22、図23参照)に対応するものであり、時刻t2では図24に示すようにモグラ89bは表示されない。
図25は、時刻t3における保留表示の表示例を示している。時刻t0での入球に対応するモグラ89cに対応する「3回目」の図柄変動ゲームの開始によって、上述した特別期間の終了条件が成立したため、時刻t0での入球に起因する特別期間は終了し、時刻t3において通常期間に戻る。従って、図25に示すように時刻t3においては報知表示87が表示されない。
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図26から図29を用いて説明する。なお、上述した図1から図3に図示されている各構成要素や図4および図5に図示されている各機能に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
また、図26から図29に示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
図26に示すように、主制御部100による入球時処理においては、第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部115による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
すなわち、ステップS102の肯定とステップS104の否定とが、上記の始動条件の成立を意味する。
事前判定処理が実行されるとき、事前判定部118は、保留記憶された乱数M1または乱数M2に起因して大当り遊技に当選するか否かおよびその乱数に対して保留表示変化演出を行うか否かを判定し、その判定結果を示す事前判定情報を生成する。
本実施形態における事前判定部118は、上述した第一判定、第二判定または第三判定に用いられる判定テーブルを有しており、当該判定テーブルに基づいて各判定処理を行う。なお、第一判定に用いられる判定テーブルには、当否抽選部131に用いられる抽選テーブルに格納されている当選値の少なくとも一部が格納されておる、判定対象の乱数M1または乱数M2が当該判定テーブルに格納されている当選値と一致するか否かによって第一判定を実行することができる。
ステップS112にて出力されるコマンドには、例えば、ステップS110における事前判定部118の判定結果を示す事前判定情報が含まれる。
まず、上述したステップS112において主制御部100から出力されたコマンドが演出制御部210に入力される(ステップS402)と、演出制御部210は、当該コマンドに基づいて、保留表示変化演出の対象となる保留表示が存在するか否かを判定する(ステップS404)。ステップS404で保留表示変化演出の対象となる保留表示が存在すると判定された場合(ステップS404のYES)、演出制御部210は、当該コマンドに含まれる情報に基づいて、保留変化判定処理を行う(ステップS406)。具体的には、保留変化判定処理とは、保留表示制御部214が、主制御部100から出力されたコマンドに基づいて、保留表示期間の最初における当該保留表示の色彩、保留表示期間内に変化する回数、保留表示期間の最後(当該保留表示に対応する乱数に起因する図柄変動ゲームの直前)における当該保留表示の色彩等を設定する処理である。なお、ここで挙げた設定内容は一例であり、事前判定情報(事前判定部118による判定結果)に基づくステップS406によって設定される内容は適宜変更してもよい。
ステップS406の処理を完了すると、期間移行制御部216は、上述した特定条件(特別期間への移行条件)が成立したか否かを判定する(ステップS408)。ステップS408で特定条件が成立したと判定された場合(ステップS408のYES)、期間移行制御部216は、「特別期間フラグ」を生起する(ステップS410)。ここで「特別期間フラグ」を生起するとは、「特別期間フラグ」の値を「1」に設定することである。なお、このステップS410において特別期間フラグの値が「1」に設定されると、保留表示制御部214は、図柄変動時における保留表示処理において、特別期間に対応する待機態様の保留表示を保留表示領域86に表示させる。
ステップS404で保留表示変化演出の対象となる保留表示が存在しないと判定された場合(ステップS404のNO)、ステップS408で特別期間への移行条件が不成立であると判定された場合(ステップS408のNO)、またはステップS410の処理が完了した場合、ステップS412の処理へ移行する。
ステップS412では、ステップS402〜ステップS410に含まれる一連の処理の結果を反映した内容で、演出制御部210(保留表示制御部214)が、保留表示領域86に保留表示を追加表示させる。
なお、上述した例では、ステップS408の判定結果が肯定の場合には必ずステップS410へ移行して「特別期間フラグ」の値を「1」に設定するものとしているが、ステップS408の判定結果が肯定の場合であっても、ステップS410の処理を行わずに(「特別期間フラグ」の値を「1」に設定せずに)、ステップS412へ移行するようにしてもよい。すなわち、特別期間への移行条件が成立した場合であっても、例えば諸条件との関係等で、特別期間へ移行しない方が好ましいような場合には、特別期間へ移行させないようにしてもよい。
また、上述したステップS402〜ステップS412の処理は、当該処理を実行する時点で特別図柄による図柄変動ゲームが実行されていなければ、実行しなくてもよい。
まず、特図抽選制御部130は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで変動開始条件とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄による図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その開始処理は終了となる。
ステップS204において、当否抽選部131は、特図保留制御部115に保留記憶されている順番で乱数M1または乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否抽選部131による当否抽選や特図選択部132による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
ステップS210において出力されるコマンドには、例えば、ステップS206で実行された判定の処理結果を示す情報やステップS208で決定された変動パターンを示す情報、またはこれらに関連して実行される演出に用いられる情報等が含まれてもよい。
図31に示す例では、変動パターンが6秒変動のときに「序盤」タイミングで変化契機演出が実行される確率は(100/100)であり、変動パターンが10秒変動のときに「序盤」タイミングで変化契機演出が実行される確率は(50/100)であり、「終盤」タイミングで変化契機演出が実行される確率も(50/100)である。すなわち、本実施形態では、「終盤」タイミングは、変動パターンが10秒変動のときにしか選択されない。
ステップS508で終了条件が成立したと判定された場合(ステップS508のYES)、期間移行制御部216は、「特別期間フラグ」の値を「0」に設定する(ステップS510)。
ステップS512で「特別期間フラグ」の値が「1」であると判定された場合(ステップS512のYES)、変化契機演出制御部212は、示唆態様が変化しない保留表示に対して実行される変化契機演出のガセパターンを決定する(ステップS514)。ステップS514の処理には、具体的には上記の変化契機演出の種別および変化契機演出の実行タイミングを、変化契機演出の実行時間が特別図柄表示部91で実行される図柄変動ゲームの実行時間に収まるように決定する処理が含まれる。
具体的には、図30に示す成功パターンのテーブルによれば、変動パターンが6秒変動のときに「ハンマーを持った鬼88bがモグラの頭を叩く変化契機演出(第二変化契機演出)」が実行される確率は(30/100)であり、10秒変動のときに「ハンマーを持った鬼88bがモグラの頭を叩く変化契機演出(第二変化契機演出)」が実行される確率は(20/100)である。他方、図32に示す失敗パターンまたはガセパターンのテーブルによれば、変動パターンが10秒変動のときに「ハンマーを持った鬼88bがモグラの頭を叩く変化契機演出(第二変化契機演出)」が実行される確率は(10/100)であり、10秒変動のときに「ハンマーを持った鬼88bがモグラの頭を叩く変化契機演出(第二変化契機演出)」が実行される確率は(10/100)である。
このようにテーブルを構成することにより、特別期間に滞在している場合には、通常期間に滞在している場合に比べて、変化契機演出制御部212(変化契機演出制御手段)は、第二変化契機演出を実行しやすくなる。
但し、ステップS514の処理に移行する場合は、特別期間への移行条件(特定条件)を満たした場合であり、この場合には上述したように保留表示(モグラ)の待機態様は第二待機態様(出態様)となるため、変化契機演出の失敗パターンは生じ得ない。従って、ステップS514の処理においては、図33に示すテーブルのうち失敗パターンに対応するタイミング(「序盤失敗」「終盤失敗」)は選択できないように禁則処理が行われる。よって、それら失敗パターンに対応するタイミング(「序盤失敗」「終盤失敗」)が当選した場合、当該変化契機演出を実行しない。
一方、ステップS512で「特別期間フラグ」の値が「0」であると判定された場合(ステップS512のNO)、変化契機演出制御部212は、示唆態様が変化しない保留表示に対して実行される変化契機演出の失敗パターンまたはガセパターンを決定する(ステップS518)。ステップS518の処理には、具体的には上記の変化契機演出の種別および変化契機演出の実行タイミングを、変化契機演出の実行時間が特別図柄表示部91で実行される図柄変動ゲームの実行時間に収まるように決定する処理が含まれる。ここで、ステップS518での決定は、ステップS502において入力されたコマンドに含まれる変動パターンに基づいて、上述した図32に示すテーブルを参照して行われる。また、ステップS518において、変化契機演出制御部212は、変化契機演出の実行タイミングを、図33に示すテーブルを参照して決定する。それらの処理は、ステップS514において説明した通りである。
ステップS518における処理を完了すると、保留表示制御部214は保留表示の待機態様を通常期間に対応する待機態様パターンに設定する(ステップS520)。
以上、本実施形態における遊技機10の構造、機能構成、処理手順について説明した。これらの説明を踏まえて、本発明の保留表示変化演出の効果について述べる。
本発明の保留表示変化演出は、特典付与の可能性を示唆するために色彩等(示唆態様)が変化するだけの単純な演出ではなく、示唆態様が変化する可能性を示唆する動作等(待機態様)の変化も伴う。待機態様は、図柄変動ゲームの実行時に変化する構成になっているので、「示唆態様が変化するかもしれない」という期待感を図柄変動ゲームの冒頭から遊技者は抱くことができる。換言すれば、待機態様の変化や変化契機演出の変化の推移について、遊技者の関心を惹くことができる。
また、本発明の変化契機演出には、第一変化契機演出と、第一変化契機演出が実行される場合より保留表示の示唆態様が変化する可能性が高い第二変化契機演出と、が含まれる。
上述したように本実施形態では、特定条件(特別期間への移行条件)を、保留表示の示唆態様(色彩)が変化することとなる回数が多いほど成立しやすくなる条件としている。ここで、保留表示の示唆態様が変化することとなる回数は、或る時点において保留表示領域86に表示されている一または複数の保留表示に関して、それらの表示が消滅するまでに示唆態様の変化回数の総数である。この変化回数は、期間移行制御部216によって計数される。
従って、特定条件が成立した場合(特別期間へ移行した場合)には、変化契機演出の種別を決定する際に参照するテーブルとして、成功パターンに対応するテーブル(図30に示すテーブル)が参照されやすい。逆に言えば通常期間においては、特別期間に滞在している場合に比べて成功パターンに対応するテーブルが参照され難い。成功パターンに対応するテーブルは、失敗パターンまたはガセパターンに対応するテーブル(図32に示すテーブル)と比較して、第二変化契機演出が実行されやすく設定されている。このため、本実施形態によれば、変化契機演出制御部212は、特別期間に滞在中には、通常期間に滞在中の場合と比べて、第二変化契機演出を実行しやすい。
これにより、実行される変化契機演出の種別を、図柄変動ゲームの開始時において遊技者が認識できるため、各々の図柄変動ゲームの開始時から保留表示変化に対して遊技者の期待感が喚起されて関心が惹きつけられるため、当該保留表示変化の演出による興趣向上の効果がさらに高まる。
ここまで図1から図33を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
上述した実施形態では、図30から図33に示すテーブルは、「変動パターン」に基づいて変化契機演出の種別または実行タイミングを決定するものであるが、変動パターンの他に、リーチ演出の内容等を条件に含めてもよい。
さらには、第二変化契機演出が実行される期間と、保留表示が第二待機態様で表示される期間とが重複しやすいものとすることでも、「特別期間に滞在している場合に第二待機態様で表示されている保留表示に対する第二変化契機演出の実行されやすさが、通常期間に滞在している場合に第二待機態様で表示されている保留表示に対する第二変化契機演出の実行されやすさに比べて高い」ことが実現する。具体的には、通常期間に滞在中と比較して、特別期間に滞在中には、第二変化契機演出の実行期間を長くすることによって、第二変化契機演出が実行される期間と、保留表示が第二待機態様で表示される期間とが重複しやすいものとしてもよい。また、第二待機態様の表示期間と第二変化契機演出の実行期間とを合わせることによって、第二変化契機演出が実行される期間と、保留表示が第二待機態様で表示される期間とが重複しやすいものとしてもよい。
すなわち、この変形例からは、「特別期間に滞在している場合には、通常期間に滞在している場合に比べて、変化契機演出制御部212は、第二変化契機演出を実行する期間が長い」こと、または、「特別期間に滞在している場合には、通常期間に滞在している場合に比べて、変化契機演出制御部212は、第二変化契機演出の実行期間と第二待機態様の表示期間とが重複する単位時間当たりの割合を高める」ことを特徴とする遊技機が抽出される。
例えば、演出制御部210に含まれる構成要素が保留表示変化演出(示唆態様の変化)の有無を判定する変形例によって本発明が実施されてもよいし、本実施形態において演出制御部210で決定されている演出内容の一部を事前判定部118が決定してコマンド出力する変形例によって本発明が実施されてもよい。
この場合、本発明の乱数取得手段は、遊技者による始動レバーの操作の検知を始動条件の少なくとも一つに含む。また、図柄表示制御手段は、始動条件の成立を契機として複数の図柄が表示されている複数のリールを回動させることによって変動表示を行い、複数のリールを停止させることによって停止表示を行う。当否判定手段は、当選の判定がされた場合の少なくとも一部に起因して、遊技者にとって有利な有利遊技状態への移行を特典として判定する。保留表示制御手段は、有利遊技状態への移行を示唆する示唆態様を含む保留表示を、保留表示期間において保留表示領域に表示させる。当否判定手段によって有利遊技状態への移行が判定されている場合、特典付与手段は保留表示期間の後に有利遊技状態へ移行させる。すなわち、保留表示制御手段は、有利遊技状態に移行する前に行われる前兆演出またはガセ前兆演出として本発明の保留表示変化演出を行うことができる。
なお、この変形例における有利遊技状態に該当する例として、具体的にはいわゆるビッグボーナス(役物連続作動装置)やアシストリプレイタイム(ART)等が挙げられる。
また、この変形例における保留表示に該当する例として、パチンコ機における保留玉を擬似して表示される演出画像が含まれる他、特典が付与される可能性が高い期間をカウントダウンするように示す数字図柄等も含まれる。
(1)始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された前記乱数を用いて当選の成否を判定する当否判定手段と、前記当否判定手段によって前記当選が判定された場合の少なくとも一部において、遊技者にとって有利な特典を付与する特典付与手段と、前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、取得された前記乱数に基づく保留表示を保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、特定条件の成立を契機として通常期間から特別期間に移行させる期間移行制御手段と、を備え、前記保留表示制御手段は、前記特典が付与される可能性を示唆する複数とおりの示唆態様が含まれるように前記保留表示を前記保留表示領域に表示させ、さらに、前記保留表示の前記示唆態様が変化しうる旨を示唆する複数とおりの変化契機演出を、一または複数の前記保留表示に対して実行する変化契機演出制御手段を備え、前記変化契機演出には、第一変化契機演出と、前記第一変化契機演出が実行される場合より前記保留表示の前記示唆態様が変化する可能性が高い第二変化契機演出と、が含まれ、前記特別期間に滞在している場合には、前記通常期間に滞在している場合に比べて、前記変化契機演出制御手段は前記第二変化契機演出を実行しやすい遊技機。
(2)前記保留表示制御手段は、複数とおりの前記示唆態様と、前記示唆態様が変化する可能性を示唆する複数とおりの待機態様と、が共に識別可能に前記保留表示を前記保留表示領域に表示させ、前記待機態様には、第一待機態様と、前記示唆態様が変化する可能性が前記第一待機態様より高い第二待機態様と、が含まれ、前記変化契機演出制御手段は、いずれかの前記待機態様で表示されている前記保留表示に対して前記変化契機演出を実行し、前記特別期間に滞在している場合に前記第二待機態様で表示されている前記保留表示に対する前記第二変化契機演出の実行されやすさが、前記通常期間に滞在している場合に前記第二待機態様で表示されている前記保留表示に対する前記第二変化契機演出の実行されやすさに比べて高い(1)に記載の遊技機。
(3)前記特別期間に滞在している場合には、前記通常期間に滞在している場合に比べて、前記変化契機演出制御手段は前記第二変化契機演出を実行する頻度が高い(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)前記保留表示制御手段が一の前記保留表示の前記示唆態様を変化させる場合、前記変化契機演出制御手段は、前記一の保留表示の前記示唆態様が変化するタイミングに合わせて、前記一の保留表示が表示されている領域に重ねて、または当該領域の近傍において、前記示唆態様が変化する変化可能性を示唆する複数とおりの演出画像を表示させることによって前記変化契機演出を実行し、前記変化可能性が前記演出画像ごとに異なる(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)前記乱数取得手段は、遊技球が始動口に入球することをもって前記始動条件の成立として前記乱数を取得し、取得した前記乱数を保留記憶させ、前記当否判定手段は、前記乱数取得手段によって保留記憶された前記乱数を読み出して前記当選を判定し、さらに、前記当否判定手段によって前記乱数が読み出される前に、当該乱数が前記当選値であるか否かを判定する事前判定手段を備え、前記期間移行制御手段は、前記事前判定手段による判定結果に基づいて前記特定条件の成立を判定する(1)に記載の遊技機。
(b)前記乱数取得手段は、遊技者による始動レバーの操作の検知を前記始動条件の少なくとも一つに含み、前記図柄表示制御手段は、前記始動条件の成立を契機として複数の前記図柄が表示されている複数のリールを回動させることによって前記変動表示を行い、前記複数のリールを停止させることによって前記停止表示を行い、前記当否判定手段は、前記当選の判定がされた場合の少なくとも一部に起因して、遊技者にとって有利な有利遊技状態への移行を前記特典として判定し、前記保留表示制御手段は、前記有利遊技状態への移行を示唆する前記示唆態様を含む前記保留表示を、前記保留表示期間において前記保留表示領域に表示させ、前記当否判定手段によって前記有利遊技状態への移行が判定されている場合、前記特典付与手段は前記保留表示期間の後に前記有利遊技状態へ移行させる(1)に記載の遊技機。
(c)前記期間移行制御手段は、前記保留表示領域に表示されている一または複数の前記保留表示の前記示唆態様が変化することとなる回数を計数し、前記特定条件の成立の判定時における前記回数が多いほど、前記通常期間から前記特別期間に移行させやすく、前記変化契機演出制御手段は、実行する前記変化契機演出を決定するために参照するテーブルとして、前記示唆態様を変化させない場合には第一テーブルを参照し、前記示唆態様を変化させる場合には第二テーブルを参照し、前記第二テーブルは、前記第一テーブルと比較して、前記第二変化契機演出が選択される可能性が高く構成されている(1)に記載の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34、36 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 照明装置
37 ボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
58 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 作動ゲート
65 特別電動役物
67(67a、67b) 普通入賞口
69 アウト口
70 払出機構部
80 演出表示器
81 メイン表示部
82 上サブ表示部
83 左サブ表示部
84 右サブ表示部
85 演出図柄変動領域
86 保留表示領域
86a、86b、86c、86d 穴
87 報知表示
88 演出表示領域
88a ハンマーを持った男の子
88b ハンマーを持った鬼
88c 気球に乗った男の子
88d ミミズ
89a、89b、89c モグラ
90 図柄表示器
91 特別図柄表示部
93 普通図柄表示部
100 主制御部
110 情報伝送部
115 特図保留制御部
116 普図保留制御部
118 事前判定部
130 特図抽選制御部
131 当否抽選部
132 特図選択部
140 遊技状態制御部
141 確変制御部
143 変短制御部
145 大当り制御部
150 図柄表示制御部
151 特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
160 変動パターン処理部
170 普図抽選制御部
171 開放抽選部
172 普図選択部
180 普通電役制御部
190 特別電役制御部
210 演出制御部
211 演出図柄変動制御部
212 変化契機演出制御部
214 保留表示制御部
216 期間移行制御部
230 払出制御部
AC1、AC2 アクチュエータ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (4)
- 始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段によって取得された前記乱数を用いて当選の成否を判定する当否判定手段と、
前記当否判定手段によって前記当選が判定された場合の少なくとも一部において、遊技者にとって有利な特典を付与する特典付与手段と、
前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、
取得された前記乱数に基づく保留表示を保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
特定条件の成立を契機として通常期間から特別期間に移行させる期間移行制御手段と、を備え、
前記保留表示制御手段は、前記特典が付与される可能性を示唆する複数とおりの示唆態様が含まれるように前記保留表示を前記保留表示領域に表示させ、
さらに、前記保留表示の前記示唆態様が変化しうる旨を示唆する複数とおりの変化契機演出を、一または複数の前記保留表示に対して実行する変化契機演出制御手段を備え、
前記変化契機演出には、第一変化契機演出と、前記第一変化契機演出が実行される場合より前記保留表示の前記示唆態様が変化する可能性が高い第二変化契機演出と、が含まれ、
前記特別期間に滞在している場合には、前記通常期間に滞在している場合に比べて、前記変化契機演出制御手段は前記第二変化契機演出を実行しやすい遊技機。 - 前記保留表示制御手段は、複数とおりの前記示唆態様と、前記示唆態様が変化する可能性を示唆する複数とおりの待機態様と、が共に識別可能に前記保留表示を前記保留表示領域に表示させ、
前記待機態様には、第一待機態様と、前記示唆態様が変化する可能性が前記第一待機態様より高い第二待機態様と、が含まれ、
前記変化契機演出制御手段は、いずれかの前記待機態様で表示されている前記保留表示に対して前記変化契機演出を実行し、
前記特別期間に滞在している場合に前記第二待機態様で表示されている前記保留表示に対する前記第二変化契機演出の実行されやすさが、前記通常期間に滞在している場合に前記第二待機態様で表示されている前記保留表示に対する前記第二変化契機演出の実行されやすさに比べて高い請求項1に記載の遊技機。 - 前記特別期間に滞在している場合には、前記通常期間に滞在している場合に比べて、前記変化契機演出制御手段は前記第二変化契機演出を実行する頻度が高い請求項1または2に記載の遊技機。
- 前記保留表示制御手段が一の前記保留表示の前記示唆態様を変化させる場合、
前記変化契機演出制御手段は、前記一の保留表示の前記示唆態様が変化するタイミングに合わせて、前記一の保留表示が表示されている領域に重ねて、または当該領域の近傍において、前記示唆態様が変化する変化可能性を示唆する複数とおりの演出画像を表示させることによって前記変化契機演出を実行し、
前記変化可能性が前記演出画像ごとに異なる請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技機。
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