JP2017060282A - 電源回路、ac−dcコンバータ及びacアダプタ - Google Patents

電源回路、ac−dcコンバータ及びacアダプタ Download PDF

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Abstract

【課題】大型化を抑制し、スイッチング損失を低減する電源回路、AC−DCコンバータ及びACアダプタを提供する。【解決手段】直列接続された寄生容量Cs1,Cs2を有するスイッチング素子Q1,Q2と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点Aに接続された圧電トランス10と、圧電トランス10の出力電圧を整流平滑して負荷へ出力する整流平滑回路と、圧電トランス10の2次側に設けられたキャパシタC2とを備える。キャパシタC2は、スイッチング回路から負荷RL側を視た入力インピーダンスZinが、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数において誘導性となるよう定数設定されている。スイッチング素子Q1,Q2は、寄生容量Cs1,Cs2と入力インピーダンスZinとの共振を利用して、ZVS動作する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電トランスを用いた電源回路、AC−DCコンバータ及びACアダプタに関する。
特許文献1には共振型スイッチング電源装置が開示されている。このスイッチング電源装置では、薄型化を実現するために圧電トランスを用いている。圧電トランスの入力側にはスイッチング素子が接続されていて、スイッチング素子のスイッチング損失を小さくするために、ゼロボルトスイッチング(以下、ZVSと言う)が用いられる。そして、特許文献1では、ZVSを利用して定電圧制御を安定して行うために、スイッチング素子から出力側を見た入力インピーダンスを誘導性とするものであり、そのために、スイッチング素子と圧電トランスとの間にインピーダンス変換回路を設けている。
特許第4622004号公報
特許文献1の場合、高電圧となる圧電トランスの入力側にインピーダンス変換回路を設けているため、回路の耐電圧性を高くし、また、損失が少ない部品を用いる必要がある。このため、インピーダンス変換回路が大型化し、それに伴い、スイッチング電源回路も大型化するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、大型化を抑制し、スイッチング損失を低減する電源回路、AC−DCコンバータ及びACアダプタを提供することにある。
本発明に係る電源回路は、スイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列接続された容量及びダイオードとを有するスイッチング回路と、前記スイッチング回路に接続された1次側電極と、2次側電極とを有し、前記1次側電極に入力される電圧を降圧し、前記2次側電極から出力する圧電トランスと、前記2次側電極に接続され、前記圧電トランスの出力電圧を整流平滑して負荷へ出力する整流平滑回路と、前記圧電トランスの2次側に設けられたインピーダンス回路と、を備え、前記インピーダンス回路は、前記スイッチング回路から前記負荷側を視た入力インピーダンスが、前記スイッチング回路のスイッチング周波数において誘導性となるよう定数設定され、前記スイッチング回路は、前記容量と前記入力インピーダンスとの共振を利用して、前記スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングすることを特徴とする。
この構成では、スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングすることで、スイッチング損失を低減できる。また、圧電トランスの2次側は1次側よりも低圧であるため、インピーダンス回路を2次側に設けることで、1次側に設けた場合と比べて、高耐圧性が要求されない。その結果、回路の大型化を抑制できる。
前記インピーダンス回路は、前記スイッチング回路のスイッチング周波数において容量性となる容量性回路であってもよい。
この構成では、スイッチング回路から負荷側を視た入力インピーダンスを、スイッチング回路のスイッチング周波数において誘導性に維持することが容易となる。またインダクタを含む容量性回路である場合、共振特性によりスイッチング周波数の変動に対する入力インピーダンスの変動幅を大きくできる。したがって負荷インピーダンスの変動幅が大きい場合であっても、スイッチング回路から負荷側を視た入力インピーダンスを、スイッチング回路のスイッチング周波数において誘導性に維持することが容易となる。
前記容量性回路は、前記圧電トランスの前記2次側電極により生じる出力容量を有してもよい。
この構成では、別途容量素子を設けなくてもよく、部品点数を削減できる。
前記容量性回路は、前記圧電トランスの前記2次側電極に対し並列接続されるキャパシタを有してもよい。
この構成では、圧電トランスの外部にキャパシタを接続することで、インピーダンス回路を誘導性にするために、圧電トランスの構成が制限されることがない。
前記整流平滑回路は半導体素子を有し、前記キャパシタは、前記半導体素子の寄生容量を含んでもよい。
この構成では、別途容量素子を設けなくてもよく、部品点数を削減できる。
前記整流平滑回路は半導体素子を有し、前記容量性回路は、前記圧電トランスの前記2次側電極により生じる出力容量、及び、前記半導体素子の寄生容量のみを有してもよい。
この構成では、別途容量素子を設けなくてもよく、部品点数を削減できる。
前記スイッチング回路のスイッチング周波数をf、前記圧電トランスの等価的なリアクタンスをLs、前記圧電トランスの変圧比をv、前記容量性回路のキャパシタンスをCo、前記負荷の等価抵抗をReqで表した場合、
Figure 2017060282
を満たすことが好ましい。
この構成では、条件を満たすよう構成することで、インピーダンス回路を確実に誘導性にすることができる。
前記スイッチング回路は、前記負荷への出力電圧が常に一定となるよう前記スイッチング素子をスイッチング制御するコントローラを備える構成でもよい。
この構成では、負荷が変動しても、定電圧制御を行える。
前記スイッチング素子は半導体素子であり、前記容量は、前記半導体素子の寄生容量であり、前記ダイオードは、前記半導体素子のボディーダイオードであることが好ましい。
この構成では、別途素子を設けなくてもよく、部品点数を削減できる。
本発明に係るAC−DCコンバータは、交流電圧を直流電圧に変換する入力側整流平滑回路と、スイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列接続された容量及びダイオードとを有し、前記入力側整流平滑回路に接続されたスイッチング回路と、前記スイッチング回路に接続された1次側電極と、2次側電極とを有し、前記1次側電極に入力される電圧を降圧し、前記2次側電極から出力する圧電トランスと、前記2次側電極に接続され、前記圧電トランスの出力電圧を整流平滑して負荷へ出力する整流平滑回路と、前記圧電トランスの2次側に設けられたインピーダンス回路と、を備え、前記インピーダンス回路は、前記スイッチング回路から前記負荷側を視た入力インピーダンスが、前記スイッチング回路のスイッチング周波数において誘導性となるよう定数設定され、前記スイッチング回路は、前記容量と前記入力インピーダンスとの共振を利用して、前記スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングすることを特徴とする。
この構成では、スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングすることで、スイッチング損失を低減できる。また、圧電トランスの2次側は1次側よりも低圧であるため、インピーダンス回路を2次側に設けることで、1次側に設けた場合と比べて、高耐圧性が要求されない。その結果、コンバータの大型化を抑制できる。
本発明に係るACアダプタは、商用電源に接続される入力部と、前記入力部から入力される交流電圧を直流電圧に変換する入力側整流平滑回路と、スイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列接続された容量及びダイオードとを有し、前記入力側整流平滑回路に接続されたスイッチング回路と、前記スイッチング回路に接続された1次側電極と、2次側電極とを有し、前記1次側電極に入力される電圧を降圧し、前記2次側電極から出力する圧電トランスと、前記2次側電極に接続され、前記圧電トランスの出力電圧を整流平滑して負荷へ出力する出力側整流平滑回路と、前記圧電トランスの2次側に設けられたインピーダンス回路と、を備え、前記インピーダンス回路は、前記スイッチング回路から前記負荷側を視た入力インピーダンスが、前記スイッチング回路のスイッチング周波数において誘導性となるよう定数設定され、前記スイッチング回路は、前記容量と前記入力インピーダンスとの共振を利用して、前記スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングすることを特徴とする。
この構成では、スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングすることで、スイッチング損失を低減できる。また、圧電トランスの2次側は1次側よりも低圧であるため、インピーダンス回路を2次側に設けることで、1次側に設けた場合と比べて、高耐圧性が要求されない。その結果、ACアダプタの大型化を抑制できる。
本発明に係るACアダプタは前記スイッチング回路の駆動電圧を生成する補助電源回路を備えることが好ましい。
本発明によれば、スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングすることで、スイッチング損失を低減できる。また、圧電トランスの2次側は1次側よりも低圧であるため、インピーダンス回路を2次側に設けることで、1次側に設けた場合と比べて、高耐圧性が要求されない。その結果、回路の大型化を抑制できる。
実施形態1に係るACアダプタの回路図 図1に示す圧電トランスを等価回路で表したACアダプタの回路図 出力電圧及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図 出力電圧及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図 出力電圧及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図 接続点Aでの電圧波形を示す図 出力電圧及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図 出力電圧及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図 出力電圧及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図 接続点Aでの電圧波形を示す図
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るACアダプタ1の回路図である。図2は、図1に示す圧電トランス10を等価回路で表したACアダプタ1の回路図である。
ACアダプタ1は、入力部IN1,IN2と、出力部OUT1,OUT2とを備えている。入力部IN1,IN2は、不図示の商用電源に接続され、商用電源から交流電圧が入力される。出力部OUT1,OUT2には負荷RLが接続され、負荷RLへ直流電圧を出力する。ACアダプタ1は、負荷RLの軽重に関わらず、一定の電圧を出力する定電圧制御を行う。
入力部IN1,IN2には、ダイオードブリッジDB11が接続されている。ダイオードブリッジDB11には、さらに平滑コンデンサC11が接続されている。入力部IN1,IN2から入力される交流電圧は、ダイオードブリッジDB11及び平滑コンデンサC11によって整流平滑される。ダイオードブリッジDB11及び平滑コンデンサC11は、本発明に係る「入力側整流平滑回路」に相当する。
ダイオードブリッジDB11及び平滑コンデンサC11には、直列接続されたスイッチング素子Q1,Q2が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2はn型MOS−FETであり、寄生容量Cs1,Cs2及びボディーダイオードD1,D2を有している。なお、スイッチング素子Q1,Q2はn型MOS−FETとしているが、IGBT又はバイポーラトランジスタ等であってもよい。この場合、キャパシタ及びダイオードが各スイッチング素子に並列接続される。
スイッチング素子Q1,Q2は、そのゲートにコントローラ11が接続され、コントローラ11からゲート信号が入力される。ダイオードブリッジDB11等で整流平滑された電圧は、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチングにより、矩形波の電圧に変換される。スイッチング素子Q1,Q2及びコントローラ11は、本発明に係る「スイッチング回路」に相当する。
スイッチング素子Q1,Q2には圧電トランス10が接続されている。圧電トランス10は絶縁型であって、入力電極E11,E12及び出力電極E21,E22を有している。入力電極E11,E12は、本発明に係る「1次側電極」に相当する。出力電極E21,E22は、本発明に係る「2次側電極」に相当する。
圧電トランス10の入力電極E11は、インダクタL11を介して、スイッチング素子Q1,Q2の接続点に接続されている。圧電トランス10の入力電極E12は、グランドを介してスイッチング素子Q2のソースに接続されている。
圧電トランス10の出力電極E21,E22には、キャパシタC2が接続されている。このキャパシタC2は、後述する入力インピーダンスを誘導性にするための素子である。キャパシタC2は、本実施形態に係る「インピーダンス回路」及び「容量性回路」に相当する。なお、容量性回路は、キャパシタC2だけでなく、インダクタを含んでいてもよい。
圧電トランス10の出力電極E21,E22は、ダイオードブリッジDB12に接続されている。ダイオードブリッジDB12には平滑コンデンサC12が接続され、さらに、出力部OUT1,OUT2に接続されている。ダイオードブリッジDB12及び平滑コンデンサC12は、「出力側整流平滑回路」に相当する。
圧電トランス10の入力電極E11と、スイッチング素子Q1,Q2との間に設けられたインダクタL11には補助巻線L12が付加されている。この補助巻線L12の出力電圧は、補助電源回路12によって整流平滑され、コントローラ11用の直流電源電圧が生成される。これにより、コントローラ11は動作する。
圧電トランス10は、図2に示すように、キャパシタ10A,10C,10F、インダクタ10B、抵抗10D及び理想変圧器10E等で等価的に表される。キャパシタ10Aは圧電トランス10の等価入力容量であり、キャパシタ10Fは圧電トランス10の等価出力容量である。また、インダクタ10B及びキャパシタ10C等は電気機械的な結合を表すパラメータである。
圧電トランス10の等価入力容量であるキャパシタ10Aは、入力電極E11に接続されているインダクタL11とで直列共振回路を構成している。スイッチング素子Q1,Q2により電圧波形は矩形波に変換されるが、この直列共振回路により、圧電トランス10には正弦波が入力される。圧電トランス10は、入力電極E11,E12から入力された電圧を降圧して出力電極E21,E22から出力する。圧電トランス10により降圧された電圧は、ダイオードブリッジDB12及び平滑コンデンサC12により整流平滑されて、出力部OUT1,OUT2から出力される。
フィードバック回路13は、出力部OUT1,OUT2から出力される電圧を検出する。コントローラ11は、フィードバック回路13が検出した電圧が所定値となるように、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数を設定する。コントローラ11は、ゲート電圧を生成してスイッチング素子Q1,Q2に印加し、デッドタイムを挟んでスイッチング素子Q1,Q2を交互にオンオフする。
本実施形態に係るACアダプタ1では、スイッチング素子Q1,Q2をZVSさせることで、スイッチング損失を低減している。ZVSは、スイッチング素子Q1,Q2の寄生容量Cs1,Cs2と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点Aに接続される誘導性インピーダンスとの共振を利用する。このため、ACアダプタ1は、スイッチング素子Q1,Q2から負荷RL側を視た入力インピーダンスZinが誘導性となるように構成されている。
以下に、入力インピーダンスZinを誘導性とするための条件について説明する。
スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数をf、圧電トランス10のインダクタ10BのリアクタンスをLs、圧電トランス10の変圧比をv、合計出力容量のキャパシタンスをCo、負荷RL側の等価抵抗をReqで表した場合、以下の式(1)を満たすように合計出力容量のキャパシタンスCoを定数設定することで、入力インピーダンスZinは誘導性となる。
Figure 2017060282
ここで、合計出力容量とは、圧電トランス10の出力側の容量の合計であって、キャパシタ10F、キャパシタC2及びダイオードブリッジDB12を構成するダイオードの寄生容量を含む。また、等価抵抗Reqは、負荷RLのインピーダンス成分だけでなく、ダイオードブリッジDB12等、圧電トランス10の出力側のインピーダンス成分も含む。
式(1)を変換すると、以下の式(2)となる。
Figure 2017060282
ここで、R’=Req/v2、C’=v2*Coである。
式(2)から、式(1)は、誘導性インピーダンスと容量性インピーダンスとの差分が0より大きい条件を示している。すなわち、式(1)を満たすことは、誘導性インピーダンスであることを意味している。
なお、図2に示すように、圧電トランス10は、抵抗10Dもインダクタ10Bに直列に接続されている。しかしながら、圧電トランス10は降圧型であるため、理想変圧器10Eの1次側のインピーダンスは、2次側のインピーダンスの変圧比vの2乗倍となり非常に大きくなり、抵抗10Dを無視することができる。
以下に、式(1)を満たすことで、入力インピーダンスZinが誘導性になることを以下に示す。
なお、入力インピーダンスZinを誘導性にすることで、電圧に対する遅れ電流が生成される。スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数は、共振周波数よりも高く、遅れ電流がボディーダイオードD1,D2を流れる間に、スイッチング素子Q1,Q2をターンオンできる。すなわち、ZVS動作が行うことができる。
図3、図4及び図5は、出力電圧Vout、及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図である。図3、図4及び図5の上部は、出力部OUT1,OUT2からの出力電圧Voutの周波数特性を示し、下部は、入力インピーダンスZinの周波数特性を示す。また、図3、図4及び図5中の実線は、等価抵抗ReqをR1、破線は等価抵抗ReqをR2(>R1)、点線は等価抵抗ReqをR3(>R2)とした場合の周波数特性を示す。
なお、図3、図4及び図5において、周波数が高くなるに伴いインピーダンスが大きくなる場合、入力インピーダンスZinは誘導性であり、周波数が高くなるに伴いインピーダンスが小さくなる場合、入力インピーダンスZinは容量性であることを示す。
図3は、キャパシタC2を設けず、合計出力容量Co=Caとし、そのCaが式(1)を満たさない場合である。等価抵抗ReqがR1,R2の場合、電圧V1を出力するときの周波数f1,f2では、入力インピーダンスZinは誘導性である。しかしながら、等価抵抗ReqがR3の場合、電圧V1を出力するときの周波数f3では、入力インピーダンスZinは容量性となる。したがって、負荷RLが大きく変動すると、入力インピーダンスZinが誘導性とならない場合がある。
図4は、キャパシタC2を設け、合計出力容量Co=Cb(>Ca)とし、そのCbが式(1)を満たす場合である。また、図5は、キャパシタC2を設け、合計出力容量Co=Cc(>Cb)とし、そのCcが式(1)を満たす場合である。この場合、等価抵抗ReqがR1,R2,R3の何れであっても、電圧V1を出力するときの周波数f1,f2,f3では、入力インピーダンスZinは誘導性である。したがって、負荷RLが大きく変動しても、入力インピーダンスZinが誘導性となる。
図6は、接続点Aでの電圧波形を示す図である。図6の(A1),(A2),(A3)は、図3の場合の電圧波形を示し、図6の(B1),(B2),(B3)は、図4の場合の電圧波形を示し、図6の(C1),(C2),(C3)は、図5の場合の電圧波形を示す。図6の(B1),(B2),(B3)及び(C1),(C2),(C3)に示す電圧波形は、スイッチング素子のターンオン時(立上り)、ターンオフ時(立下り)において、共振の影響により緩やかにカーブ(傾斜)している。
このように、合計出力容量Coが式(1)を満たすことで、入力インピーダンスZinを誘導性にすることができる。そして、その結果、スイッチング素子Q1,Q2をZVS動作することができ、スイッチング損失を低減することができる。また、本実施形態では、式(1)を満たすように、キャパシタC2を圧電トランス10の出力側に設ける。圧電トランス10は降圧型であるため、前段(1次側)よりも電圧が低い。このため、キャパシタC2は、前段(1次側)にインピーダンス調整用の回路を設ける場合と比べて、耐圧性を必要としない。その結果、回路の大型化を抑制できる。
なお、上述した入力部IN1,IN2と出力部OUT1,OUT2とに接続される回路は、本発明に係る「AC−DCコンバータ」に相当する。また、スイッチング素子Q1,Q2から平滑コンデンサC12までの間に形成される回路は、本発明に係る「電源回路」に相当する。
(実施形態2)
実施形態1では、圧電トランス10の2次側にキャパシタC2を設けている。これに対し、以下に説明する実施形態2では、キャパシタC2を設けず、合計出力容量Coは、圧電トランス10のキャパシタ10F、及びダイオードブリッジDB12を構成するダイオードの寄生容量のみを有している。そして、合計出力容量Coは、式(1)を満たすよう定数設定されている。
図7、図8及び図9は、出力電圧Vout、及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図である。
図7、図8及び図9は、出力電圧Vout、及び入力インピーダンスそれぞれの周波数特性を示す図である。図7、図8及び図9の上部は、出力部OUT1,OUT2からの出力電圧Voutの周波数特性を示し、下部は、入力インピーダンスZinの周波数特性を示す。また、図7、図8及び図9中の実線は、等価抵抗ReqをR1、破線は等価抵抗ReqをR2(>R1)、点線は等価抵抗ReqをR3(>R2)とした場合の周波数特性を示す。
図7は、合計出力容量Co=Cdとし、そのCdが式(1)を満たさない場合である。また、図8は、合計出力容量Co=Ce(>Cd)とし、そのCeが式(1)を満たさない場合である。何れの場合であっても、等価抵抗ReqがR1,R2のとき、電圧V1を出力するときの周波数f4,f5では、入力インピーダンスZinは誘導性である。しかしながら、等価抵抗ReqがR3の場合、電圧V1を出力するときの周波数f6では、入力インピーダンスZinは容量性となる。したがって、負荷RLが大きく変動すると、入力インピーダンスZinが誘導性とならない場合がある。
図9は、合計出力容量Co=Cf(>Ce)とし、そのCfが式(1)を満たす場合である。この場合、等価抵抗ReqがR1,R2,R3の何れであっても、電圧V1を出力するときの周波数f4,f5,f6では、入力インピーダンスZinは誘導性である。したがって、負荷RLが大きく変動しても、入力インピーダンスZinが誘導性となる。
図10は、接続点Aでの電圧波形を示す図である。図10の(A1),(A2),(A3)は、図7の場合の電圧波形を示し、図10の(B1),(B2),(B3)は、図8の場合の電圧波形を示し、図10の(C1),(C2),(C3)は、図9の場合の電圧波形を示す。図10の(C1),(C2),(C3)に示す電圧波形は、スイッチング素子のターンオン時(立上り)、ターンオフ時(立下り)において、共振の影響により傾斜している。
このように、圧電トランス10にキャパシタを接続しなくても、合計出力容量Coが式(1)を満たすことで、入力インピーダンスZinを誘導性にすることができる。その結果、スイッチング素子Q1,Q2をZVS動作することができ、スイッチング損失を低減することができる。
C11…平滑コンデンサ
C12…平滑コンデンサ
C14…出力コンデンサ
C2…キャパシタ
Cs1,Cs2…寄生容量
D1,D2…ボディーダイオード
DB11,DB12…ダイオードブリッジ
E11,E12…入力電極
E21,E22…出力電極
IN1,IN2…入力部
L11…インダクタ
OUT1,OUT2…出力部
Q1,Q2…スイッチング素子
Q2…スイッチング素子
RL…負荷
T1…巻線タンス
1…ACアダプタ
10…圧電トランス
10A…キャパシタ
10A,10C,10F…キャパシタ
10B…インダクタ
10D…抵抗
10E…理想変圧器
11…コントローラ
12…補助電源回路
13…フィードバック回路

Claims (12)

  1. スイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列接続された容量及びダイオードとを有するスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路に接続された1次側電極と、2次側電極とを有し、前記1次側電極に入力される電圧を降圧し、前記2次側電極から出力する圧電トランスと、
    前記2次側電極に接続され、前記圧電トランスの出力電圧を整流平滑して負荷へ出力する整流平滑回路と、
    前記圧電トランスの2次側に設けられたインピーダンス回路と、
    を備え、
    前記インピーダンス回路は、
    前記スイッチング回路から前記負荷側を視た入力インピーダンスが、前記スイッチング回路のスイッチング周波数において誘導性となるよう定数設定され、
    前記スイッチング回路は、
    前記容量と前記入力インピーダンスとの共振を利用して、前記スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングする、
    電源回路。
  2. 前記インピーダンス回路は、
    前記スイッチング回路のスイッチング周波数において容量性となる容量性回路である、
    請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記容量性回路は、
    前記圧電トランスの前記2次側電極により生じる出力容量を有する、
    請求項2に記載の電源回路。
  4. 前記容量性回路は、
    前記圧電トランスの前記2次側電極に対し並列接続されるキャパシタを有する、
    請求項2又は3に記載の電源回路。
  5. 前記整流平滑回路は半導体素子を有し、
    前記キャパシタは、
    前記半導体素子の寄生容量を含む、
    請求項4に記載の電源回路。
  6. 前記整流平滑回路は半導体素子を有し、
    前記容量性回路は、
    前記圧電トランスの前記2次側電極により生じる出力容量、及び、前記半導体素子の寄生容量のみを有する、
    請求項2に記載の電源回路。
  7. 前記スイッチング回路のスイッチング周波数をf、前記圧電トランスの等価的なリアクタンスをLs、前記圧電トランスの変圧比をv、前記容量性回路のキャパシタンスをCo、前記負荷の等価抵抗をReqで表した場合、
    Figure 2017060282
    を満たす、請求項2から6の何れかに記載の電源回路。
  8. 前記スイッチング回路は、
    前記負荷への出力電圧が常に一定となるよう前記スイッチング素子をスイッチング制御するコントローラ、
    を備える請求項1から7の何れかに記載の電源回路。
  9. 前記スイッチング素子は半導体素子であり、
    前記容量は、前記半導体素子の寄生容量であり、
    前記ダイオードは、前記半導体素子のボディーダイオードである、
    請求項1から8の何れかに記載の電源回路。
  10. 交流電圧を直流電圧に変換する入力側整流平滑回路と、
    スイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列接続された容量及びダイオードとを有し、前記入力側整流平滑回路に接続されたスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路に接続された1次側電極と、2次側電極とを有し、前記1次側電極に入力される電圧を降圧し、前記2次側電極から出力する圧電トランスと、
    前記2次側電極に接続され、前記圧電トランスの出力電圧を整流平滑して負荷へ出力する整流平滑回路と、
    前記圧電トランスの2次側に設けられたインピーダンス回路と、
    を備え、
    前記インピーダンス回路は、
    前記スイッチング回路から前記負荷側を視た入力インピーダンスが、前記スイッチング回路のスイッチング周波数において誘導性となるよう定数設定され、
    前記スイッチング回路は、
    前記容量と前記入力インピーダンスとの共振を利用して、前記スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングする、
    AC−DCコンバータ。
  11. 商用電源に接続される入力部と、
    前記入力部から入力される交流電圧を直流電圧に変換する入力側整流平滑回路と、
    スイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列接続された容量及びダイオードとを有し、前記入力側整流平滑回路に接続されたスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路に接続された1次側電極と、2次側電極とを有し、前記1次側電極に入力される電圧を降圧し、前記2次側電極から出力する圧電トランスと、
    前記2次側電極に接続され、前記圧電トランスの出力電圧を整流平滑して負荷へ出力する出力側整流平滑回路と、
    前記圧電トランスの2次側に設けられたインピーダンス回路と、
    を備え、
    前記インピーダンス回路は、
    前記スイッチング回路から前記負荷側を視た入力インピーダンスが、前記スイッチング回路のスイッチング周波数において誘導性となるよう定数設定され、
    前記スイッチング回路は、
    前記容量と前記入力インピーダンスとの共振を利用して、前記スイッチング素子をゼロ電圧スイッチングする、
    ACアダプタ。
  12. 前記スイッチング回路の駆動電圧を生成する補助電源回路、
    を備える、請求項11に記載のACアダプタ。
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