JP6213387B2 - 電気回路装置 - Google Patents

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Description

電気回路装置において、インダクタ及びコンデンサを有する共振回路に生じるサージ電圧を低減する技術に関する。
例えば、絶縁型DCDCコンバータなどの電力変換装置は、スイッチング素子を用いて直流を交流に変換し、トランスを用いて交流の電圧を変換し、ダイオードを用いて交流を直流に変換する。
絶縁型DCDCコンバータにおいて、トランスの寄生インダクタンスや配線インダクタンスと、ダイオードの接合容量とで共振回路が構成され、その共振回路における共振によって、接合容量を有する素子であるダイオードに対して高い電圧(サージ電圧)が印加されることが知られている。このようなサージ電圧からダイオードを保護するために、RC回路(スナバ回路)をダイオードに対して並列に設ける構成が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−8447号公報
上記のスナバ回路を設ける構成では、接合容量を有する素子に対してサージ電圧が印加されることを抑制できる一方、スナバ回路を構成する抵抗において電力損失が発生するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、共振回路に対して電圧を出力する電気回路装置において、電力損失を低減しつつ、サージ電圧が素子に印加されることを抑制することを目的とする。
本発明は、直列接続されたインダクタ(L)及びコンデンサ(C)を有する共振回路と、前記共振回路に対して電圧を出力する電圧出力回路(SW1,SW2)と、を備えた電気回路装置(10)において、前記コンデンサに印加されるコンデンサ電圧が所定電圧となるよう前記電圧出力回路から前記共振回路への出力電圧を第1電圧から第2電圧へ変化させる場合に、前記出力電圧の変化を開始してから前記コンデンサ電圧が前記所定電圧に達するまでの過渡期間において、その過渡期間における前記インダクタに印加されるインダクタ電圧の時間積分値を0に近づけるように、前記出力電圧を調整する電圧調整手段(20,21,SubSW1,SubSW2)を備えることを特徴とする。
コンデンサに印加されるコンデンサ電圧が所定電圧となるように電圧出力回路から共振回路への出力電圧を変化させると、インダクタの自己誘導によってインダクタからコンデンサに対して共振回路の共振周波数で振動する電流(振動電流)が流れる。この振動電流によって、サージ電圧がコンデンサに印加される。その結果、何ら対策を講じないと所定電圧より高い電圧がコンデンサに印加される。
インダクタに流れる振動電流は、インダクタに印加される電圧(インダクタ電圧)の時間積分値に比例する。そこで、本発明は、出力電圧の変化を開始してからコンデンサに印加される電圧(コンデンサ電圧)が所定電圧に達するまでの過渡期間において、その過渡期間におけるインダクタ電圧の時間積分値が0に近づくように電圧出力回路の出力電圧を調整する構成とした。
このように出力電圧の調整を行うと、コンデンサ電圧が所定電圧に達する時点(過渡期間の終了時)において、インダクタに流れる振動電流が減少する。振動電流が減少することで、過渡期間の経過後にコンデンサに対して印加されるサージ電圧が低減される。このように、本発明における出力電圧の調整を行えば、スナバ回路を用いることなくサージ電圧の発生を抑制することが可能になり、サージ電圧に伴って発生する電力損失の低減を図ることが可能になる。
絶縁型DC/DCコンバータの電気的構成図。 漏れインダクタンス、寄生容量、接合容量、及び、配線抵抗を示す図。 共振回路の等価回路を示す図。 振動電流及びサージ電圧を示すタイミングチャート。 第1実施形態におけるパルス電圧出力時のタイミングチャート。 第2実施形態における2段階電圧出力時のタイミングチャート。 第2実施形態における電圧調整機構を示す図。 第3実施形態におけるランプ電圧出力時のタイミングチャート。 第3実施形態における電圧調整機構を示す図。 変形例における非絶縁型DC/DCコンバータを示す図。 変形例におけるサージ電圧を示すタイミングチャート。
(第1実施形態)
図1に本実施形態のプッシュプル型のDC/DCコンバータ10の電気的構成図を示す。DC/DCコンバータ10の入力端には、直流電源である二次電池11が接続される。DC/DCコンバータ10の出力端には、DC/DCコンバータ10によって電圧が変換された直流電力を供給される電気負荷12が接続される。
DC/DCコンバータ10は、1次コイル14及び2次コイル15を有するトランス13を備えている。1次コイル14及び2次コイル15には、それぞれセンタタップCT1,CT2が設けられている。1次コイル14のセンタタップCT1は、二次電池11の正極に接続されている。1次コイル14の両端子P1,P2は、それぞれスイッチSW1,SW2を介して二次電池11の負極に接続されている。2次コイル15のセンタタップCT2は、電気負荷12に接続されている。2次コイル15の両端子P3,P4は、それぞれダイオードD1,D2のカソードに接続されている。ダイオードD1,D2のアノードは共通の接続点P5に接続され、その接続点P5は出力電圧を平滑化する平滑リアクトル16及び平滑コンデンサ17を介して電気負荷12に接続されている。
スイッチSW1,SW2(半導体スイッチング素子)は、それぞれMOSFETであり、ゲート駆動回路20からそれぞれのゲートに出力される駆動信号に応じてオン・オフ状態が変更される。両スイッチSW1,SW2は、同時にオン状態とならないように相補的にオン状態とされる。また、両スイッチSW1,SW2は、所定のスイッチング周期において、所定の比率(デューティ)でオン状態にされる。本実施形態におけるスイッチSW1,SW2のデューティは、それぞれ37.5%に設定されている。
トランス13の1次コイル14の巻数と2次コイル15の巻数との比である巻線比は1:1である。入力電圧(400V)と、各スイッチSW1,SW2のデューティの和(75%)と、巻線比(1/1)との積に相当する出力電圧(300V)がDC/DCコンバータ10から電気負荷12へ出力される。
ここで、図2に示すように、DC/DCコンバータ10には、トランス13の漏れインダクタンスLA〜LD、ダイオードD2の接合容量CD2、トランス13の寄生容量CT、及び、配線抵抗RA〜RDが生じる。なお、図2は、スイッチSW1,SW2を[オン、オフ]にしており、ダイオードD2に逆方向電圧が印加されているため、ダイオードD2に接合容量CD2が生じている。スイッチSW1,SW2を[オフ、オン]にした場合、ダイオードD1に逆方向電圧が印加され、ダイオードD1に接合容量CD1(図示略)が生じる。
漏れインダクタンスLA及び漏れインダクタンスLBは、1次コイル14の両端に生じる。具体的には、1次コイル14の相互インダクタンス成分と端子P1との間に漏れインダクタンスLBが生じ、1次コイル14の相互インダクタンス成分と端子P2との間に漏れインダクタンスLAが生じる。また、漏れインダクタンスLC及び漏れインダクタンスLDは、2次コイル15の両端に生じる。具体的には、2次コイル15の相互インダクタンス成分と端子P3との間に漏れインダクタンスLDが生じ、2次コイル15の相互インダクタンス成分と端子P4との間に漏れインダクタンスLCが生じる。これら漏れインダクタンスLA〜LDは、1次コイル14及び2次コイル15のうち、1次コイル14と2次コイル15との相互の結合係数が低い部分において生じるものである。
接合容量CD1,CD2は、それぞれダイオードD1,D2に並列接続されるように生じる。接合容量CD1,CD2は、ダイオードD1,D2に対して、pn接合に逆方向電圧が印加されることで生じるものである。また、トランス13の寄生容量CTは、2次コイル15に並列接続されるように生じる。寄生容量CTは、近接する巻線間の容量により生じるものである。
配線抵抗RAは、配線の抵抗に加え、1次コイル14の抵抗成分及びスイッチSW2のオン抵抗により生じる。配線抵抗RBは、配線の抵抗に加え、1次コイル14の抵抗成分及びスイッチSW1のオン抵抗により生じる。配線抵抗RCは、配線の抵抗に加え、2次コイル15の抵抗成分により生じる。配線抵抗RDは、配線の抵抗に加え、2次コイル15の抵抗成分により生じる。
下アーム側のスイッチSW1及び上アーム側のスイッチSW2は交互にオンされ、例えば、下アーム側のスイッチSW1がオン状態になるとき、二次電池11の正極、1次コイル14のセンタタップCT1、1次コイル14の相互インダクタンス成分の下半分、漏れインダクタンスLB、1次コイル14の端子P1、配線抵抗RB、スイッチSW1、二次電池11の負極の順に電流が流れる。また、1次コイル14と2次コイル15の磁気結合によって、2次コイル15の相互インダクタンス成分(全部)、漏れインダクタンスLC、2次コイル15の端子P4、配線抵抗RC、接合容量CD2及び寄生容量CT、配線抵抗RD、2次コイル15の端子P4、漏れインダクタンスLDの順に電流が流れる。このような電流経路により、漏れインダクタンスLB〜LD、配線抵抗RB〜RD、接合容量CD2、及び、寄生容量CTを備える共振回路が形成される。このとき、磁気結合を形成する1次コイル14(センタタップCT1と端子P2との間)の巻数と2次コイル15(端子P3と端子P4との間)の巻数との比である見かけの巻線比nは、1:2となる。
この共振回路の等価回路は図3に示すインダクタL、コンデンサC、抵抗Rが直列接続された等価回路として表すことができる。インダクタLの値は、L=LB+(LC+LD)・(1/2)^2=LB+(LC+LD)/4、コンデンサCの値は、C=(CT+CD)/(1/2)^2=4(CT+CD2)、抵抗Rの値は、R=RB+(RC+RD)・(1/2)^2=RB+(RC+RD)/4となる。
これらインダクタL、コンデンサC、抵抗Rの値は、1次コイル14側から見たときの値であるため、巻線比に応じて、2次コイル15側のインダクタンス、レジスタンスは見かけの値が(1/2)^2=1/4倍となり、2次コイル15側のキャパシタンスは見かけの値が1/(1/2)^2=4倍となっている。インダクタL、コンデンサC、及び、抵抗Rの値は、例えば、L=1.6μH,C=640pF,R=5Ωである。以下の説明では、抵抗Rの値が充分に小さい値であると見なし、図3に示したLCR共振回路をLC共振回路と見なして説明を行う。
DC/DCコンバータ10の動作時において、スイッチSW1,SW2はそれぞれ、[オフ、オフ]→[オン、オフ]→[オフ、オフ]→[オフ、オン]→[オフ、オフ]→…と変化する。両スイッチSW1,SW2がオフとされている状態から、両スイッチSW1,SW2の一方がオンとなると、共振回路に対してステップ電圧が入力されることになる。ステップ電圧が入力されることで、コンデンサC(接合容量CD1及びCD2の一方、及び、寄生容量CT)に対して電流が流れ込む。
図4に示すように、スイッチSW1,SW2が共にオフとされている状態からスイッチSW1がオンとされ、共振回路に対して0Vから800Vに変化するステップ信号状のトランス印加電圧Voが入力されると、共振回路において振動電流Iが発生する。ここで、トランス印加電圧Voは、スイッチSW1,SW2の出力電圧がトランス13の見かけの巻線比に応じて2倍に昇圧されたものであり、共振回路に印加される電圧である。そして、その振動電流IによってダイオードD2(接合容量CD2)に対して逆方向にサージ電圧が印加される。振動電流Iの振幅をΔIとして図示し、サージ電圧の振幅をΔVとして図示している。
サージ電圧の対策として、RC直列回路(スナバ回路)をダイオードD1,D2に並列接続させることで、振動電流Iを減衰させる技術が従来用いられている。しかしながら、スナバ回路を用いると抵抗損が問題となる。そこで、本実施形態におけるDC/DCコンバータ10は、サージ電圧が発生しないように、電圧調整手段としてのゲート駆動回路20によりスイッチSW1,SW2の制御を行う構成とした。
スイッチSW1,SW2のいずれか一方がオン状態とされ、共振回路に対して出力電圧の変化が開始した時から、コンデンサ電圧Vcがトランス印加電圧Voの上限値、即ち、二次電池11の端子間電圧の2倍の値である所定電圧E(800V)となる時までを過渡期間とする。この過渡期間においてインダクタLに印加されるインダクタ電圧Vlの時間積分値に比例して、インダクタLからコンデンサCに流れる振動電流Iが大きくなる。また、振動電流Iに比例して、サージ電圧は大きくなる。そこで、ゲート駆動回路20は、過渡期間において共振回路に印加される電圧であるトランス印加電圧Voがコンデンサ電圧Vcを下回る期間が存在するようにスイッチSW1,SW2から出力される出力電圧を調整する。このようにスイッチSW1,SW2の制御を行うことで、インダクタLに印加されるインダクタ電圧Vlの時間積分値を0に近づける。このような制御により、振動電流Iを低減することができ、ひいては、サージ電圧を抑制することができる。
図5に示すように、本実施形態では、スイッチSW1及びSW2のいずれか一方をオン状態にするときにパルス電圧を印加する。具体的には、共振回路の共振周期λに基づいて過渡期間の長さを設定し、その過渡期間において出力期間及び停止期間を設ける。そして、出力期間において、オン操作の対象とされるスイッチを一時的にオン状態にして共振回路に対する電圧出力を実施する。その後、停止期間において、一時的にオン状態にしたスイッチをオフ状態にして共振回路に対する電圧出力を停止する。そして、過渡期間の経過に伴い、オン操作の対象とされるスイッチを再度オン状態にして電圧出力を実施する。
以下、サージ電圧を抑制するのに好適な出力期間及び停止期間の設定について説明する。なお、過渡期間の長さをTt、出力期間の長さをToと表す。また、便宜上、両スイッチSW1,SW2がオフとされている状態から、両スイッチSW1,SW2のうちスイッチSW1がオンとされる場合について説明を行う。
スイッチSW1からトランス13に対して印加されるトランス印加電圧Vo(t)は、二次電池11の端子間電圧の2倍の値を所定電圧Eとすると、ステップ関数uを用いて、
Vo(t)=E(u(t)−u(t−To))
と表すことができる。この場合、トランス印加電圧Vo(t)のラプラス変換(伝達関数)は、
Figure 0006213387
と表すことができる。
共振回路(LC直列回路)のインピーダンスZをラプラス変換したZ(s)は、
Z(s)=sL+1/sC
と表すことができる。この場合、共振回路に流れる振動電流I(t)をラプラス変換したI(s)は、
I(s)=V(s)/Z(s)
=E(1−exp(−To・s))/s・1/(sL+1/sC)
=E(1−exp(−To・s))/s・(sC/(s^2LC+1))
=E/L(1−exp(−To・s))(1/(s^2+1/LC))
=E/L(1/(s^2+1/LC))−E/L(exp(−To・s))(1/(s^2+1/LC))
と表すことができる。
振動電流Iをラプラス変換したI(s)を逆ラプラス変換すると、
I(t)=E√(C/L)(sin(t/√(LC))−u(t−To)・sin((t−T)/√(LC)))
となる。
コンデンサC(ダイオードD2の接合容量CD2)に印加されるコンデンサ電圧Vc(t)は、上記の振動電流I(t)を用いて、
Figure 0006213387
と表すことができる。
過渡期間の経過時においてコンデンサ電圧Vc(t)が所定電圧Eとなること、及び、過渡期間の経過時において共振回路に流れる振動電流I(t)が0になることはそれぞれ境界条件に相当する。この境界条件であるVc(Tt)=E,I(Tt)=0を満たすTo,Ttは、それぞれTo=π/3・√(LC),Tt=2π/3・√(LC)である。
つまり、過渡期間の長さTtを共振周期λ=2π√(LC)の1/3として設定し(Tt=λ/3)、出力期間を過渡期間の前半、停止期間を過渡期間の後半に設定する(To=λ/6)。以上のように出力期間及び停止期間を設定すると、過渡期間の終了時において、コンデンサ電圧Vcが所定電圧Eに達するとともに、過渡期間の終了時における振動電流I(Tt)を0にすることができサージ電圧の発生を好適に抑制することができる。
また、スイッチSW1,SW2がオフ状態にされている間、平滑リアクトル16から両ダイオードD1,D2に対して順方向に電流が流れる。その後、スイッチSW1がオンにされると、ダイオードD2に順方向電流が短時間流れる。ダイオードD2において順方向電流が流れる時間において接合容量CD2への電荷の蓄積が行われないため、出力期間Toをこの順方向電流が流れる時間だけλ/6より長く設定するとよい。
また、スイッチSW1,SW2は、オン状態からオフ状態に変化する場合、及び、オン状態からオフ状態に変化する場合に、それぞれ遅延時間が生じる。オン状態からオフ状態に変化する場合の遅延時間をオフ遅延時間Toffとし、オフ状態からオン状態に変化する場合の遅延時間をオン遅延時間Tonとする。本実施形態における制御を行う場合、これらの遅延時間を考慮することで、サージ電圧の発生をより好適に抑制することが可能になる。
具体的には、ゲート駆動回路20は、出力期間Toよりオフ遅延時間Toffの1/2を減じた時間が経過した時点でスイッチSW1,SW2のゲートに対してオフ指令を行う(ゲート駆動信号を停止する)とよい。このようにオフ指令を行うことで、オフ遅延時間Toffにおいて、トランス印加電圧Voがコンデンサ電圧Vcより低い時間と、トランス印加電圧Voがコンデンサ電圧Vcより高い時間とを等しくすることができ、オフ遅延時間Toffによる影響を互いに打ち消すことができる。
また、過渡期間よりオン遅延時間Tonを減じた時間が経過した時点で、スイッチのゲートに対してオン指令を行う(ゲート駆動信号を出力する)とよい。このようにオン指令を行うことで、過渡期間の開始時に生じるオン遅延時間におけるインダクタ電圧Vlへの影響と、過渡期間の終了時に生じるオン遅延時間におけるインダクタ電圧Vlへの影響とを互いに打ち消すことができる。
また、ダイオードD1,D2としてSiCダイオードを用いるとよい。SiCダイオードを用いることで、Siダイオードを用いた場合に比べてリカバリ電流が小さくなる。リカバリ電流が小さくなることで、振動電流を抑制することができる。
以下、本実施形態の奏する効果を述べる。
共振回路を構成するインダクタLに流れる振動電流Iは、インダクタLに印加されるインダクタ電圧Vlの時間積分値に比例する。スイッチSW1,SW2から共振回路に出力される出力電圧が変化を開始してから、コンデンサCに印加されるコンデンサ電圧Vcが所定電圧Eに達するまでを過渡期間とし、その過渡期間におけるインダクタ電圧Vlの時間積分値が0に近づくように電圧出力回路としてのスイッチSW1,SW2の出力電圧を調整する構成とした。
このようにスイッチSW1,SW2の出力電圧の調整を行うと、コンデンサ電圧Vcが所定電圧Eに達する時点(過渡期間の終了時)において、インダクタLに流れる振動電流I(t)が減少する。振動電流I(t)が減少することで、過渡期間の経過後にコンデンサCに対して印加されるサージ電圧が低減される。つまり、スイッチSW1,SW2の出力電圧の調整を行えば、スナバ回路を用いることなくサージ電圧の発生を抑制することが可能になり、サージ電圧に伴って発生する電力損失の低減を図ることが可能になる。
インダクタ電圧Vlは、共振回路に印加される電圧(本実施形態では、スイッチSW1,SW2から出力されトランス13により昇圧されたトランス印加電圧Vo)からコンデンサ電圧Vcを引いた値となる。そこで、過渡期間において共振回路に印加されるトランス印加電圧Voがコンデンサ電圧Vcを下回る期間を設けることで、インダクタ電圧Vlが負の値となる期間を設け、それにより、過渡期間におけるインダクタ電圧Vlの時間積分値を0に近づけることができる。
コンデンサ電圧Vc及びインダクタ電圧Vlは、電圧出力回路の出力電圧及び共振回路の共振周期λに応じて変化する。例えば、スイッチSW1,SW2がそれぞれオフとされている状態から、スイッチSW1,SW2のいずれか一方をオン状態にした場合、共振周期λの1/4の時間が経過した時に、コンデンサ電圧Vcは所定電圧Eに達し、インダクタ電圧Vlは0になる。そこで、共振周期λに基づいて過渡期間を設定する構成とした。
共振周期λに基づいて設定した過渡期間において、スイッチSW1,SW2の出力電圧を、二次電池11の端子間電圧(第1電圧)又は0V(第2電圧)とする。この場合、スイッチSW1,SW2に対して出力電圧の調整機構を設けることなく、サージ電圧の発生を抑制できる。
具体的には、過渡期間を共振回路の共振周期λの1/3に設定する。さらに、過渡期間の前半を出力期間(第2期間)に設定し、過渡期間の後半を停止期間(第1期間)に設定する。このように設定すると、過渡期間の終了時において、コンデンサ電圧Vcが所定電圧Eに達するとともに、過渡期間の終了時における振動電流Iを0にすることができサージ電圧の発生を好適に抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態におけるサージ電圧の低減制御では、図6に示す2段階電圧を印加するものである。共振回路に対して電圧出力を開始した時からコンデンサ電圧Vcが所定電圧Eとなる時までの期間である過渡期間におけるトランス印加電圧Voを所定電圧Eより低い抑制電圧Eaに設定する。そして、過渡期間の経過時、コンデンサ電圧Vcが所定電圧Eとなる時にトランス印加電圧Voを所定電圧Eに設定する。以下、サージ電圧を抑制するのに好適な抑制電圧Eaの設定について説明する。
スイッチSW1から出力されるトランス印加電圧Vo(t)は、
Vo(t)=Ea
と表すことができる。この場合、トランス印加電圧Vo(t)のラプラス変換は、
Vo(s)=Ea/s
と表すことができる。
LC直列回路のインピーダンスZ(s)は、
Z(s)=sL+1/sC
と表すことができる。この場合、共振回路に流れる振動電流I(t)のラプラス変換であるI(s)は、
I(s)=V(s)/Z(s)
=Ea/s・1/(sL+1/sC)
=Ea・C・1/(s^2LC+1)
=Ea/L・1/(s^2+1/LC)
=Ea・√(C/L)・√(1/LC)/(s^2+1/LC)
と表すことができる。
振動電流I(s)を逆ラプラス変換すると、
I(t)=Ea・√(C/L)・sin(t/√(LC))
となる。
コンデンサ電圧Vc(t)は、上記の振動電流I(t)を用いて、
Figure 0006213387
となる。
境界条件であるVc(Tt)=E,I(Tt)=0を満たすTt,Eaは、Tt=π・√(LC),Ea=E/2である。
つまり、過渡期間の長さTtを、共振周期λ=2π√(LC)の1/2として設定し、抑制電圧Eaを所定電圧Eの1/2の値に設定する。
所定電圧E及び抑制電圧Eaを出力可能な電気的構成を図7に示す。
共振回路への入力電圧を1:1に分圧するために、直列接続された同容量の分圧コンデンサCV1,CV2を二次電池11と並列に設ける。そして、分圧コンデンサCV1と並列にスイッチSW1,SW2をそれぞれ設け、分圧コンデンサCV2と並列に電圧調整手段としてのスイッチSubSW1,SubSW2を設ける構成とした。さらに、スイッチSW1のコレクタ及びスイッチSubSW1のエミッタの接続点と、分圧コンデンサCV1及びCV2の接続点との間にダイオードDV1を設け、スイッチSW2のコレクタ及びスイッチSubSW2のエミッタの接続点と、分圧コンデンサCV1及びCV2の接続点との間にダイオードDV2を設ける構成とした。
このような構成にすると、スイッチSubSW1又はSubSW2のみをオン状態にすると、二次電池11の端子間電圧の半分の電圧(200V)がトランス13に対して出力される。また、スイッチSubSW1及びスイッチSW1を共にオン状態、スイッチSubSW2及びスイッチSW2を共にオフ状態とした場合、又は、スイッチSubSW2及びスイッチSW2を共にオン状態、スイッチSubSW1及びスイッチSW1を共にオフ状態とした場合、二次電池11の端子間電圧(400V)がトランス13に対して出力される。
つまり、スイッチSubSW1又はSubSW2のみをオン状態にすることで、抑制電圧Eaをトランス13に対して出力することができ、スイッチSubSW1及びスイッチSW1を共にオン状態、又は、スイッチSubSW2及びスイッチSW2を共にオン状態にすることで、所定電圧Eをトランス13に対して出力することができる。
以下、本実施形態における効果を述べる。
過渡期間を共振周期λに基づいて設定し、その過渡期間におけるスイッチSW1,SW2の出力電圧を0V及び二次電池11の端子間電圧の間の値に設定することで、トランス印加電圧Voがコンデンサ電圧Vcを下回る期間が存在するようにした。この場合、ノイズなどの発生を抑制できるとともに、第1実施形態と比べて、急峻な電圧変化を抑制することができる。
過渡期間を共振周期λの1/2に設定し、その過渡期間において、トランス印加電圧Voを所定電圧Eの1/2(中間値)に設定する。つまり、過渡期間において、スイッチSW1,SW2の出力電圧を二次電池11の出力電圧の半分の値に設定する。このように設定すると、過渡期間の終了時において、コンデンサ電圧Vcが所定電圧Eに達するとともに、過渡期間の終了時における振動電流Iを0にすることができサージ電圧の発生を好適に抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態におけるサージ電圧の低減制御では、図8に示すランプ電圧を出力するものである。具体的には、共振回路に対して印加される電圧を0から所定電圧Eまで増加するように設定する。以下、サージ電圧を抑制するのに好適なトランス印加電圧Voの設定について説明する。
スイッチSW1から出力されるトランス印加電圧Vo(t)は、
Vo(t)=Kt
として表すことができる。Kはトランス印加電圧Vo(t)の増加速度である。この場合、トランス印加電圧Vo(t)のラプラス変換であるVo(s)は、
Vo(s)=K/s^2
と表すことができる。
LC直列回路のインピーダンスZ(s)は、
Z(s)=sL+1/sC
と表すことができる。この場合、共振回路に流れる振動電流I(t)のラプラス変換であるI(s)は、
I(s)=V(s)/Z(s)
=K/s^2・1/(sL+1/sC)
=K/s^2・sC/s^2LC+1
=K/L(1/s・1/(s^2+1/LC))
=K/L(LC/s−LCs・(s^2+1/LC))
=KC(1/s−s/(s^2+1/LC))
と表すことができる。I(s)を逆ラプラス変換すると、
I(t)=KC−KC・cos(t/√(LC))
となる。
コンデンサ電圧Vc(t)は、上記の振動電流I(t)を用いて、
Figure 0006213387
と表すことができる。
境界条件であるVc(Tt)=E,I(Tt)=0を満たす過渡期間の長さTt及び電圧の増加速度Kは、それぞれTt=2π・√(LC)、K=E/(2π・√(LC))である。
図9にランプ電圧を出力するスイッチSW1に設けた電圧調整手段としての遅延回路21の電気的構成図を示す。スイッチSW2に対しても同様の遅延回路21を設けるとする。ゲート駆動回路20とスイッチSW1のゲートとの間に抵抗器であるゲート抵抗Rgを設け、スイッチSW1のゲートとコレクタとの間に容量器である調整用容量Ccを設ける。スイッチSW1のゲート−コレクタ間には帰還容量Clが存在するため、遅延回路21を設けた場合のスイッチング時間は、ゲート抵抗Rgの値、調整用容量Cc、及び、帰還容量Clから定まる時定数に応じたものとなる。ゲート抵抗Rg及び調整用容量Ccの値を適切に設定することで、スイッチSW1,SW2のスイッチング時間と共振回路の共振周期λとを等しくする。
以下、本実施形態の効果を述べる。
過渡期間を共振周期λに基づいて設定し、その過渡期間において、スイッチSW1,SW2の出力電圧を0V(第1電圧)から二次電池11の端子間電圧(第2電圧)へ所定の速度で増加するように設定する。このように設定すると、トランス印加電圧Voが増加するとともに、接合容量CD1,CD2及び寄生容量CTへの電荷の蓄積に伴ってコンデンサ電圧Vcが増加する。これにより、トランス印加電圧Voがコンデンサ電圧Vcを下回る期間が存在するようになるとともに、共振回路への印加電圧であるトランス印加電圧Voとコンデンサ電圧Vcとの差であるインダクタ電圧Vlが0Vに近づく。その結果、振動電流I(t)が小さくなるため、サージ電圧の発生を抑制できる。
過渡期間を共振周期λと等しくなるように設定する。このように設定すると、過渡期間の終了時において、コンデンサ電圧Vcが所定電圧Eに達するとともに、振動電流Iが0となり、サージ電圧の発生を抑制できる。
本実施形態においては、ゲート駆動回路20とスイッチSW1,SW2のゲートとの間に設けたゲート抵抗Rg、及び、ゲートとコレクタとの間に設けた調整用容量Ccにより、スイッチSW1,SW2のオン遅延時間と過渡期間とが等しくなるように調整する構成とした。このような構成とすることで、複雑な制御を行うことなくサージ電圧を抑制することが可能になる。なお、スイッチSW1,SW2がオン状態からオフ状態に変化するときにサージ電圧が発生する装置においては、ゲート駆動回路20とゲートとの間にゲート抵抗Rgを設けるとともに、ゲートとエミッタとの間に調整用容量Ccを設け、オフ遅延時間と過渡期間とが等しくなるように調整する構成とするとよい。
(他の実施形態)
・第1実施形態において、過渡期間の長さTtを共振回路の周期λの1/6に設定し、第2実施形態において、過渡期間の長さTtを共振回路の周期λの1/2に設定し、第3実施形態において、過渡期間の長さTtを共振回路の周期λの等倍に設定したが、サージ電圧の低減効果を得られる範囲で過渡期間の長さTtを変更してもよい。
第1実施形態において、過渡期間の長さTtが共振回路の周期λの11%〜21%の範囲であれば、単にステップ電圧を共振回路に入力した場合に比べ、サージ電圧を1/2以下にすることができる。同様に、第2実施形態において、過渡期間の長さTtが共振回路の周期λの33%〜67%の範囲であれば、単にステップ電圧を共振回路に入力した場合に比べ、サージ電圧を1/2以下にすることができる。同様に、第3実施形態において、過渡期間の長さTtが共振回路の周期λの60%以上の範囲であれば、単にステップ電圧を共振回路に入力した場合に比べ、サージ電圧を1/2以下にすることができる。
また、過渡期間の長さTtを電力損失に基づいて設定してもよい。過渡期間では、スイッチSW1,SW2に電流が流れることで、スイッチSW1,SW2のオン抵抗により電力損失が生じる(第2実施形態ではスイッチSubSW1,SubSW2)。仮に、DC/DCコンバータのダイオードD1,D2にスナバ回路を設けた上で、上記の第1〜第3実施形態における電圧調整を実施すると、スイッチのオン抵抗による電力損失とスナバ回路による電力損失の和が電力損失となる。そして、過渡期間の長さTtを0から増加させていった場合に、過渡期間の長さTtが所定の長さに達すると、サージ電圧が1/2以下になるとともにスナバ回路による電力損失が0となる。そこで、過渡期間の長さTtを、サージ電圧が1/2以下になるとともにスナバ回路による電力損失が0になるように設定してもよい。第1実施形態では、過渡期間の長さTtを共振周期λの14.5%〜18.9%に設定すればよく、第2実施形態では、過渡期間の長さTtを共振周期λの42%〜58%に設定すればよく、第3実施形態では、過渡期間の長さTtを共振周期λの80%以上に設定すればよい。
・上記の技術は、プッシュプル方式の絶縁型DC/DCコンバータに対して適用されるものであったが、他の方式の絶縁型DC/DCコンバータに対して適用されるものであってもよい。例えば、フライバック方式の絶縁型DC/DCコンバータや、フォワード方式の絶縁型DC/DCコンバータに対して適用されるものであってもよい。また、1次側の直流−交流変換回路として、フルブリッジ型のスイッチ回路や、ハーフブリッジ型のスイッチ回路や、フォワード型のスイッチ回路を用いてもよい。また、2次側の交流−直流変換回路として、センタタップ型の全波整流回路や、フルブリッジ型の全波整流回路や、半波整流回路を用いてもよい。
これらの絶縁型DC/DCコンバータは、トランス及び整流用ダイオードが用いられる。そして、トランスの漏れインダクタンス及び寄生容量、並びに、ダイオードの接合容量によって共振回路が形成され、ダイオードに対してサージ電圧が印加される。上記実施形態の技術を適用することで、このサージ電圧を好適に抑制することができる。なお、フルブリッジ型のスイッチ回路を有するDC/DCコンバータには、上記第1〜第3実施形態の構成が好適に適用でき、ハーフブリッジ型及びフォワード型のスイッチ回路を有するDC/DCコンバータには、上記第1,第3実施形態の構成が好適に適用できる。
・上記の技術は、非絶縁型DC/DCコンバータに対して適用されるものであってもよい。例えば、非絶縁型DC/DCコンバータとして、昇圧チョッパ方式、降圧チョッパ方式、昇降圧チョッパ方式、Cuk方式などが挙げられる。非絶縁型DC/DCコンバータでは、配線に生じる配線インダクタンス及びダイオードの接合容量によって共振回路が形成され、その共振回路にステップ状の電圧が入力されることでサージ電圧が発生する。上記実施形態に記載の技術を適用することで、共振回路によるサージ電圧を抑制することができる。
一例として、図10に昇降圧チョッパ方式の非絶縁型のDC/DCコンバータ10aを示す。配線に生じる配線インダクタンスLwと、ダイオードDaに生じる接合容量CDaとで共振回路が構成されている。このDC/DCコンバータ10aは、スイッチSWaのデューティを調整することで、定電圧源である電池11aから供給される入力電圧Vinを所定の出力電圧Voutに昇降圧するものである。スイッチSWaがオン状態の場合に電池からリアクトル12aに電流が流れ、スイッチSWaがオフ状態の場合にリアクトル12aからコンデンサ13aに対してダイオードDaの順方向に電流が流れる。
図11にスイッチSWaの状態、スイッチSWaの出力電圧Va、ダイオードDaに印加される逆方向印加電圧Vdのタイミングチャートを示す。スイッチSWaがオフ状態からオン状態にされると、実線で示すように、スイッチSWaの出力電圧VaがVin(第1電圧)から0(第2電圧)へステップ的に減少する。この電圧変化に伴い、ダイオードDaにサージ電圧(2Vin+Vout)が発生する。ここで、一点鎖線で示すようにDC/DCコンバータ10aに第3実施形態(ランプ電圧入力方式)のサージ電圧の低減制御を適用すると、サージ電圧の発生を好適に抑制することができる。なお、絶縁型DC/DCコンバータには、上記第1,第3実施形態の構成が好適に適用できる。
・上記実施形態に記載の技術は、DC/DCコンバータ(電圧変換回路)以外の電気回路装置に適用されるものであってもよい。例えば、直流を三相交流に変換するインバータ、及び、その三相交流が入力されて駆動するモータにおいて、インバータ−モータ間の配線の寄生インダクタンス及び配線間の寄生容量により共振回路が構成される。この共振回路によるサージ電圧を抑制するために、上記実施形態に記載の技術をインバータに適用するとよい。
また、例えば、デジタル信号を送信する送信装置、及び、その送信装置から送信されるデジタル信号を受信する受信装置において、送信装置−受信装置間の配線の寄生インダクタンス及び受信装置の入力容量(例えば、入力装置を構成するMOSFETの入力容量)により共振回路が構成される。この共振回路によるサージ電圧を抑制するために、上記実施形態に記載の技術を送信装置に適用するとよい。
また、例えば、MOSFET、及び、そのMOSFETのゲートに電圧を入力するゲート駆動回路において、ゲート駆動回路−ゲート間の配線の寄生インダクタンス、及び、ゲート−コレクタ間、ゲート−エミッタ間の寄生容量により共振回路が構成される。この共振回路によるサージ電圧を抑制するために、上記実施形態に記載の技術をゲート駆動回路に適用するとよい。
・半導体スイッチング素子(スイッチSW1,SW2)として、MOSFETに代えて、IGBTなどを用いてもよい。
10…DC/DCコンバータ、SW1,SW2…スイッチ(電圧出力回路)、C…コンデンサ、L…インダクタ、20…ゲート駆動回路(電圧調整手段)、21…遅延回路(電圧調整手段)、SubSW1,SubSW2…スイッチ(電圧調整手段)。

Claims (6)

  1. 直列接続されたインダクタ(L)及びコンデンサ(C)を有する共振回路と、
    前記共振回路に対して電圧を出力する電圧出力回路(SW1,SW2)と、
    を備えた電気回路装置(10)において、
    前記コンデンサに印加されるコンデンサ電圧が所定電圧となるよう前記電圧出力回路から前記共振回路への出力電圧を第1電圧から第2電圧へ変化させる場合に、前記出力電圧の変化を開始してから前記コンデンサ電圧が前記所定電圧に達するまでの過渡期間において、その過渡期間における前記インダクタに印加されるインダクタ電圧の時間積分値を0に近づけるように、前記出力電圧を調整する電圧調整手段(20,21,SubSW1,SubSW2)を備え
    前記電圧調整手段は、前記共振回路の共振周期に基づいて前記過渡期間の長さを設定し、その過渡期間において前記共振回路に印加される電圧が前記コンデンサ電圧を下回る期間が存在するように、前記出力電圧を前記第1電圧から前記第2電圧へ所定の速度で変化するよう調整することを特徴とする電気回路装置。
  2. 前記電圧調整手段は、前記過渡期間の長さを前記共振周期と等しくなるように設定することを特徴とする請求項に記載の電気回路装置。
  3. 前記電圧出力回路は、ゲート駆動回路からゲートに電圧が入力されることで開閉状態が変化する半導体スイッチング素子を有しており、
    前記電圧調整手段として、前記ゲート駆動回路と前記半導体スイッチング素子のゲートとの間に抵抗器(Rg)を設けるともに、前記半導体スイッチング素子のゲートとコレクタ又はエミッタとの間に容量器(Cc)を設けることで、前記出力電圧を前記第1電圧から前記第2電圧へ前記所定の速度で変化するよう調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気回路装置。
  4. 前記電気回路装置は、開閉状態が変化することで直流を交流に変換するスイッチング素子(SW1,SW2)と、前記スイッチング素子から供給される交流を変圧するトランス(13)と、前記トランスにより変圧された交流を整流し直流に変換するダイオード(D1,D2)と、を備える絶縁型の電圧変換回路であって、
    前記共振回路の前記インダクタは、前記トランスの漏れインダクタンスを有し、
    前記共振回路の前記コンデンサは、前記ダイオードの接合容量を有し、
    前記電圧出力回路は、前記スイッチング素子を有し、
    前記電圧調整手段は、前記スイッチング素子の開閉状態を制御することで、前記共振回路への出力電圧を調整することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電気回路装置。
  5. 前記共振回路の前記コンデンサは、前記ダイオードの接合容量に加え、前記トランスの寄生容量を有することを特徴とする請求項に記載の電気回路装置。
  6. 前記電気回路装置は、スイッチング素子と、ダイオードと、を備える非絶縁型の電圧変換回路であって、
    前記共振回路の前記インダクタは、前記電圧変換回路の配線に生じる配線インダクタンスを有し、
    前記共振回路の前記コンデンサは、前記ダイオードの接合容量を有し、
    前記電圧出力回路は、前記スイッチング素子を有し、
    前記電圧調整手段は、前記スイッチング素子の開閉状態を制御することで、前記共振回路への出力電圧を調整することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電気回路装置。
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