JP2017060281A - ステータ、アキシャルギャップ型回転電機、及びステータの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転電機の大型化やボビン成型時の歩留まり低下を回避しつつ、ステータコアの支持剛性を向上させる。【解決手段】ステータ4は、複数のステータコア22と、これらに巻回されたコイル23と、ステータコア22を支持する一対の支持プレート26とを含む。ステータコア22は、コア本体30と、これを包囲しかつ外周面上にコイル23が巻回されたボビン31とを含む。コア本体30は、鉄心部材32と、非磁性材料からなりかつ鉄心部材32の端部であって径方向Xの両端部に設けられた支持部材34a、34bとを含み、支持プレート26は、支持部材34a、34bを介して各ステータコア22を支持している。【選択図】図1
Description
本発明は、アキシャルギャップ型回転電機(モータ、又は発電機、又はモータ兼発電機)に関するものである。
エアギャップを介してステータとロータとがロータ軸方向に対向するように配置されたアキシャルギャップ型回転電機として、例えば特許文献1に開示されるものが公知である。
このアキシャルギャップ型回転電機において、ステータは、周方向に配列された複数個のステータコア(ポールメンバ)と、これらステータコアを支持する円環状のフレーム(環状化部材)とを有している。ステータコアは、鉄心と、その外周を覆う樹脂製のボビン(インシュレータ)と、ボビンの外側から前記鉄心に巻回されるコイルとによって構成されており、ボビンを介してフレームに固定されている。詳しくは、ボビンのうち、コイルが巻回される部分の両側にはフランジ部が形成されており、これらフランジ部を介して、ステータコアがフレームに固定されている。
特許文献1のような従来の構造では、ステータコアのうち、フレームへの取付部分、すなわちボビンのフランジ部に応力が集中し易く、ステータコアの支持剛性を確保するには、フランジ部の厚み寸法を大きくしたり、フランジ部に補強リブ等を形成することによりその強度を高めることが考えられる。しかしその場合には、フランジ部の厚み増加に伴いステータコア全体の厚み(回転軸方向の厚み)が大きくなり、結果的に回転電機の大型化を助長したり、補強リブ等を設けることによるボビン形状の複雑化に伴い、ボビン成型時の歩留まり低下を招くといった不都合をもたらす虞がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、アキシャルギャップ型回転電機のステータにおいて、回転電機の大型化やボビン成型時の歩留まり低下を回避しつつ、ステータコアの支持剛性を向上させることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、アキシャルギャップ型回転電機のステータであって、周方向に配列された複数のステータコアと、ステータコアに巻回されたコイルと、各ステータコアを支持するフレームとを含み、前記ステータコアは、コア本体と、絶縁性の樹脂材料から形成され、当該ステータの回転軸方向である第1方向における前記コア本体の端部を露出させた状態で当該コア本体を包囲しかつ外周面上に前記コイルが巻回されたボビンとを含み、前記コア本体は、鉄心部材と、非磁性材料からなりかつ前記鉄心部材の端部であって当該ステータの径方向である第2方向の端部に設けられた支持部材とを含み、前記フレームは、前記支持部材を介して各ステータコアを支持しているものである。
この構成によれば、コア本体を介してステータコアがフレームに支持される。そのため、ボビンのみでステータコアが支持される従来構成のように、ボビンの特定箇所の厚みを増大させたり、ボビンに補強リブを形成するといったことを回避しながら、ステータコアの支持剛性を向上させることが可能となる。従って、ボビンの大型化に起因する回転電機の大型化やボビン成型時の歩留まり低下を回避しつつ、ステータコアの支持剛性を向上させることができる。
上記ステータにおいて、前記鉄心部材は、第2方向に積層一体化された複数枚の電磁鋼板からなり、前記支持部材は、前記鉄心部材のうち、第2方向端部の電磁鋼板に固定されているものである。
この構成によれば、鉄心部材の形状に影響を与えることなく、つまり、磁束形成に影響を与えることなく、コア本体に支持部材を設けることが可能となる。
上記ステータにおいて、前記支持部材は、第2方向における前記コア本体の内端部及び外端部にそれぞれ設けられているのが好適である。
この構成によれば、第2方向におけるコア本体の両端の位置でステータコアが支持されるので、ステータコアの支持剛性をより向上させることが可能となる。
上記ステータにおいては、前記コア本体と前記ボビンとがインサート成型により一体に成型されているのが好適である。
この構成によれば、コア本体とボビンとの一体性に加え、コア本体における鉄心部材と支持部材との一体性も向上する。そのため、ステータコアの支持剛性をより向上させることが可能となる。
この場合、前記ボビンは、前記コア本体を包囲する筒状部と、該筒状部の第1方向両端に各々設けられた一対のフランジ部とを備え、前記複数のステータコアは、隣接するステータコアの前記ボビンのフランジ部同士が連結されることにより一体化されているものであってもよい。
この構成によれば、周方向に隣接するステータコア同士を簡単な構成で連結することが可能となる。
さらにこの場合、前記ボビンは、前記一対のフランジ部のうち一方側のフランジ部と前記筒状部とを含みかつコア本体にインサート成型されたボビン本体と、他方側のフランジ部を含みかつ前記ボビン本体に組付けられる、前記ボビン本体とは別体の分割体とから構成されているのが好適である。
この構成によれば、ステータコアにコイルを装着する際の作業性が向上する。すなわち、事前に筒状に巻回されたコイルを準備しておき、該コイルをボビン本体の筒状部に装着した後、該ボビン本体に分割体を合体させることで、ステータコアに容易にコイルを装着することが可能となる。つまり、ステータの組立段階で、ステータコアにいちいちコイルを巻回する手間が省ける。また、コイルの占積率を高める目的で、予め平角銅線をエッジワイズコイルに加工したものを装着させることも可能となる。
なお、上記ステータにおいて、前記フレームは、各ステータコアを第1方向の両側から挟んで一体に支持する一対の支持プレートを含み、前記支持部材は、前記ボビンの第1方向の端面と面一の端面を有し、前記支持プレートは、ボビンおよび支持部材の各第1方向の端面を介してステータコアを挟み込むことにより、当該ステータコアを支持しているものであるのが好適である。
この構成によれば、第1方向における支持部材の各端面を介してステータコアが支持プレート(フレーム)に支持されるため、荷重をより広く分散させることができ、ステータコアの支持剛性をより一層向上させることができる。
この場合、前記鉄心部材の第1方向の端部は、前記支持部材の端面よりも外側に突出しており、前記支持プレートは、各ステータコアのコア本体に対応する位置に窓部を有し、当該窓部の内側に前記鉄心部材の端部を介在させた状態で各ステータコアを挟み込んでいるのが好適である。
この構成によれば、支持プレートによって磁束形成が妨げられることを回避でき、回転電機における適切なトルク発生に寄与するものとなる。
一方、本発明のアキシャルギャップ型回転電機は、回転軸およびこの回転軸と共に回転し、かつ前記ステータに対して前記第1方向に所定間隔を隔てて対向するロータ本体を備えるロータとを備えたものである。
この構成によれば、回転電機の大型化やボビン成型時の歩留まり低下を伴うことなくステータコアの支持剛性を向上させたアキシャルギャップ型回転電機を提供することが可能となる。
前記ステータおよび前記ロータを収容する円筒状のケースを含み、前記ステータは、前記一対の支持プレートを有するものであってかつ前記ケースの中心部で当該一対の支持プレートの間に介設される内筒部材を含み、前記一対の支持プレートの外縁部が前記ケースに固定されているものである。
この構成によれば、ステータを安定的にケースに収容、固定することが可能となる。
また、上記ステータにおいて、前記支持プレートは、ボビンの各第1方向の端面及びシール部材を介して前記ケースに固定されているものであるのが好適である。
この構成によれば、前記ケースと前記フランジ部同士が連結され一体化させた前記ボビンとの間において、閉空間を形成することができる。
一方、本発明のステータの製造方法は、リールに巻回された帯状の電磁鋼板を準備する準備工程と、前記リールから電磁鋼板を所定寸法だけ引き出し、この引き出し部分を、引き出し方向の寸法が互いに異なる複数片に切断した後、当該複数片に重なるように、前記リールからの電磁鋼板の引き出しながら前記切断を繰り返すことにより、前記引き出し方向の寸法が互いに異なる複数種類の積層体を形成する積層体形成工程と、各積層体を、前記引き出し方向の寸法が大きいものから順次積層することにより断面台形状の前記鉄心部材を形成する鉄心部材形成工程と、前記鉄心部材に、予め形成されている前記支持部材を固定する組立工程と、を含むものである。
この方法によれば、複数枚の電磁鋼板が積層一体化された鉄心部材と、その端部に支持部材が固定された前記コア本体を効率良く製造することが可能となる。また、多くの金型を用いることなく寸法が互いに異なる上記複数片(電磁鋼板)を形成することができるので、寸法が互いに異なる電磁鋼板が積層された鉄心部材を有するコア本体を安価に製造することが可能となる。
この場合、前記積層体形成工程では、電磁鋼板の前記引き出し部分を同時に互いに異なる複数片に切断するのが好適である。
この方法によれば、電磁鋼板の切断作業を効率的に行うことが可能となり、コア本体の生産性が向上する。
上記方法において、前記準備工程では、それぞれリールに巻回された複数の帯状の電磁鋼板を準備し、前記積層体形成工程では、各リールから電磁鋼板を引き出しつつ積層させた後、当該積層された電磁鋼板を切断するのが好適である。
この方法によれば、前記コア本体をより一層効率良く製造することが可能となる。
なお、上記方法において、積層体形成工程では、引き出した電磁鋼板を、その切断前に、先に引き出されて切断されている下層の電磁鋼板に接着するのが好適である。
この方法によれば、積層された電磁鋼板同士のズレを防止して安定的に電磁鋼板を積層することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、アキシャルギャップ型回転電機のステータにおいて、回転電機の大型化やボビン成型時の歩留まり低下を回避しつつ、ステータコアの支持剛性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
[アキシャルギャップ型回転電機の全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機1(以下、回転電機1と略す)の断面図であり、図2は、回転電機1のステータ4を示す斜視図である。
図1は、本発明の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機1(以下、回転電機1と略す)の断面図であり、図2は、回転電機1のステータ4を示す斜視図である。
これらの図に示すように、回転電機1は、回転軸10を中心に備えるロータ2と、ステータ4と、これらロータ2およびステータ4が収容されるハウジング6とを備えている。なお、以下の説明では、回転軸10と平行な方向を「軸方向Y」、回転軸10と直交する方向を「径方向X」、回転軸10(ロータ2)の回転方向を「周方向S」と称す。当例では、軸方向Yが本発明の第1方向に相当し、径方向Xが本発明の第2方向に相当する。
ロータ2は、所定間隔を隔てて対向配置される円盤状の一対のロータ本体12A、12Bと、これらロータ本体12A、12Bの中心を貫通する前記回転軸10とを含む。ロータ本体12A、12Bは、図示を省略するが、各々、バックヨークを兼ねるロータ円盤と、周方向Sに並ぶ状態でロータ円盤に固定される複数の永久磁石とを備えている。ロータ本体12A、12Bは、回転軸10に固定されており、回転軸10は、図外のベアリングを介してハウジング6の側壁内側に支持されている。この構成により、ロータ2がステータ4に対して回転自在に支持されている。
ステータ4は、上記ロータ本体12A、12Bの間に配置されている。ステータ4は、周方向Sに並ぶ複数のステータコア22と、ステータコア22に装着(巻回)されるコイル23と、軸方向Yの両側からステータコア22を支持する一対の支持プレート26(本発明のフレームの一例)と、複数のステータコア22の内側に配置されて前記一対の支持プレート26を連結する内筒部材20と、前記ステータコア22と隣接する部材の間に各々介設されるシール部材24、25とを含む。
ステータコア22は、図4(a)〜(c)に示すように、コア本体30とこれに装着されるボビン31とを備えている。
コア本体30は、ブロック状の鉄心部材32と、この鉄心部材32の径方向Xの両端面に設けられた支持部材34a、34bとから構成されている。
鉄心部材32は、図4(a)及び図5(a)に示すように、各々同一形状の複数枚の電磁鋼板33が積層された複数個の積層体G1〜G6が径方向Xに積層されることにより構成されている。各積層体G1〜G6は、軸方向Yの寸法が同一で、径方向Xと直交する幅方向(図4(a)の左右方向)の寸法が互いに異なり、かつ径方向Xにおいて内側に位置する積層体よりも外側に位置する積層体の方が幅方向寸法が大きく設定されている。これにより、鉄心部材32は、平面視で、径方向Xの外側から内側に向かって先細りのほぼ台形状に形成されている。なお、当例では、鉄心部材32を構成する電磁鋼板33として、径方向Xの磁束形成に有利な磁化特性(透磁率、飽和磁束密度および鉄損特性等)を有する方向性磁性鋼板が適用されている。換言すれば、鉄心部材32は、径方向Xの磁束形成に有効に作用するように複数の方向性磁性鋼板が積層されることにより構成されている。
支持部材34a、34bは、非磁性材料から形成された電磁鋼板33よりも厚みのある矩形のプレート状部材であり、鉄心部材32の端面に各々接着剤で固定されている。
径方向Xにおける鉄心部材32の内側端面に固定された支持部材34a(適宜、内端支持部材34aという)は、幅方向寸法が最内側に位置する積層体G1(電磁鋼板33)の幅方向寸法と同等であり、径方向外側端面に固定された支持部材34a(適宜、外端支持部材34bという)は、幅方向寸法が最外側に位置する積層体G6(電磁鋼板33)の幅方向寸法と同等に形成されている。各支持部材34a、34bの軸方向Yの寸法は、鉄心部材32の軸方向寸法よりも若干短く、これにより、コア本体30は、各支持部材34a、34bの上下端面からそれぞれ所定寸法hだけ鉄心部材32の上下端面32aが軸方向Yに突出するように構成されている。この寸法hは、後記支持プレート26の厚み寸法と同等である。
各支持部材34a、34bは、強度を有した非磁性材料から形成されており、当例では、例えばステンレス(オーステナイト系)、アルミ、セラミック、ガラス、又は強化樹脂などで形成されている。なお、ステアタイト、アルミナ、又はジルコンコージェライトなどのセラミックは、電気絶縁性(少渦電流損)、低誘電損失、機械的強度、耐熱性の何れかにおいても優れた物性を有するため、各支持部材34a、34bの材料として特に好適である。
ボビン31は、絶縁性を有する樹脂材料により形成されており、図4(a)〜(c)に示すように、コア本体30を包囲する筒状部40とその上下両端部に形成される一対のフランジ部42とを有し、筒状部40の外周面上に上記コイル23が装着されている。
ボビン31の軸方向Yの端面は、コア本体30の上記支持部材34a、34bの端面と面一に形成されている(図1参照)。これにより、コア本体30は、鉄心部材32の両端部がボビン31の端面から軸方向Yに突出する状態で当該ボビン31に包囲されている。
ボビン31の各フランジ部42は、図4(a)に示すように、平面視で略扇型に形成されている。各フランジ部42のうち、周方向Sの一端側には、同方向に突出して径方向Xに延びる凸部42aが形成され、他端側には、前記フランジ部42を嵌合させることが可能な周方向Sに延びる凹部42bが形成されている。すなわち、ステータコア22を並べてボビン31のフランジ部42同士を嵌合させることにより、ステータコア22を連結できる構成となっている(図3参照)。そして、複数のステータコア22は、このように隣接するステータコア22のボビン31同士が嵌合されることにより、図2に示すように、円環状に連結されている。この場合、隣接するステータコア22(ボビン31)のフランジ部42同士は、凸部42aと凹部42bとの嵌合により液密状態に連結されている。なお、凸部42aと凹部42bの隙間にシール剤を塗布することで、液密状態が確実に確保される。
なお、当例では、ボビン31の一部とコア本体30とが一体成型されている。詳しくは、ボビン31は、図4(b)、(c)に示すように、筒状部40と一方側(図4(c)では下側)のフランジ部42とを含むボビン本体31aと、他方側のフランジ部42を含みかつボビン本体31aに対して軸方向Yに沿って組付けられる、当該ボビン本体31aとは別体の分割体31bとから構成されている。そして、コア本体30を金属部品とし、ボビン31のうちボビン本体31aを樹脂部品とするインサート成型によりコア本体30とボビン本体31aとが一体に成型され、この成型体のボビン本体31aに分割体31bが組付けられることによってステータコア22が構成されている。
ボビン31を形成する樹脂材料には、例えばガラス繊維、炭素繊維、ウィスカ、タルク等のフィラーが含まれており、これによりボビン31の線膨張係数がコア本体30の線膨張係数とほぼ同等となるように当該ボビン31が形成されている。
支持プレート26は、図1および図2に示すような円盤状の部材である。支持プレート26は、非磁性材料により形成されており、当例では、支持部材34a、34bと同様に、例えばステンレス(オーステナイト系)、アルミ、セラミック、ガラス、又は強化樹脂などで形成されている。なお、この支持プレート26についても、電気絶縁性(少渦電流損)、低誘電損失、機械的強度、耐熱性の何れかにおいても優れた物性を有するステアタイト、アルミナ、又はジルコンコージェライトなどのセラミックを適用するのが好適である。
各支持プレート26は、円環状に連結されたステータコア22(以下、便宜上「ステータコア連結体」と称す)を軸方向両側から挟み込むように設けられている。より詳しく説明すると、支持プレート26には、軸孔50を中心としてその周囲に、コア本体30の鉄心部材32に対応する形状の複数の窓部54が形成されており、図1及び図2に示すように、ステータコア22のうち、鉄心部材32の両端部が前記54に嵌合するように、各支持プレート26がステータコア連結体の両側に重ねられている。このように各支持プレート26の窓部54に鉄心部材32の両端部が嵌合することで、各ステータコア22のコア本体30の端面が窓部54を通じてロータ本体12A、12Bに対面するとともに、支持プレート26に対して各ステータコア22が位置決めされている。
なお、上述した通り、コア本体30は、各支持部材34a、34bの上下端面からそれぞれ所定寸法h、すなわちシール部材24の厚み寸法と支持プレート26の厚み寸法とを足し合わせた寸法分だけ鉄心部材32の上下端面32aが突出するように構成されている。そのため、ステータコア連結体が各支持プレート26により軸方向両側から挟み込まれた状態では、図1〜図3に示すように、軸方向Yにおいて支持プレート26の端面とコア本体30の鉄心部材32の端面とが面一となっている。各支持部材34a、34bにおいて、鉄心部材32に対向する側のコーナー部には、コイル23が巻き付けられるように、軸方向Yの全域に渡ってR面取り加工が施されている。
上記ハウジング6は、ロータ2及びステータ4が組付けられる円筒ハウジング7(本発明のケースに相当する)と、この円筒ハウジング7の軸方向両端を塞ぐ円盤状の一対のエンドカバー(図示省略)とを含む。
図1に示すように、円筒ハウジング7の内側であってかつ軸方向Yの中央部には、内径が他の部分よりも小さく設定された小径部7aが形成されており、この小径部7aに、シール部材24を挟んで上記ステータ4が組み付けられている。具体的には、小径部7aには、その内径側が段差により更に小さく設定された段差部7bが形成されており、上記ステータコア連結体(ステータコア22)が小径部7aの内側に配置され、当該ステータコア連結体および小径部7aを軸方向両側から挟み込むように上記一対の支持プレート26が重ね合わされた状態で、各支持プレート26が軸方向Yの両側からボルトBによって小径部7aに固定されている。そして、段差部7bと支持プレート26との間にボビン31のフランジ部42及びシール部材24が挟み込まれた構造となっている。なお、シール部材24は、例えばゴムや合成樹脂等から形成されたOリングである。
上記ステータコア連結体の内側には、上記内筒部材20が配置されている。内筒部材20は、支持プレート26と同様に非磁性材料(オーステナイト系ステンレス、アルミ等)で形成されている。内筒部材20の外側であってかつ軸方向Yの中央部には、外径が他の部分よりも小さく設定された小径部20aが形成されている。内筒部材20は、図1に示すように、上記一対の支持プレート26の間に配置され、ボルトBにより各支持プレート26に固定されている。具体的には、上記ステータコア連結体(ステータコア22)が小径部20aの外側に配置され、当該ステータコア連結体および小径部20aを軸方向両側から挟み込むように上記一対の支持プレート26が重ね合わされた状態で、各支持プレート26が軸方向Yの両側からボルトBによって内筒部材20を固定している。そして、小径部20aと支持プレート26との間に、ボビン31のフランジ部42及び例えばゴムや合成樹脂等から形成されたOリングシール部材25が挟み込まれた構造となっている。
なお、前記ボルトBは、いずれも頭部が支持プレート26の端面からロータ2側に突
出せぬよう、皿ネジであるのが好適である。
出せぬよう、皿ネジであるのが好適である。
上記のように構成された回転電機1において、上記ハウジング6の内側には、ステータ4の各支持プレート26、内筒部材20(小径部20a)、円筒ハウジング7(小径部7a)、シール部材24、25およびボビン31によって平面視円環状の閉空間が形成されている。そして、図1に示すように、上記円筒ハウジング7のうち、上記閉空間を挟んだ径方向Xの互いに反対側の位置に冷却液の導入用ポートIPと導出用ポートOPとが設けられ、上記閉空間に対してオイル等の冷却液が供給されるようになっている。つまり、この回転電機1では、導入用ポートIPから上記閉空間に冷却液を導入しつつ導出用ポートOPから外部に導出させることで冷却液を上記閉空間に対して循環させ、これにより上記コイル23を冷却するように構成されている。
[回転電機1の作用効果]
以上説明した回転電機1によれば、ステータコア22のコア本体30が鉄心部材32とその両端面に固定された支持部材34a、34bとから構成され、図1に示すように、これら支持部材34a、34bを介して各ステータコア22が支持プレート26により支持されている。つまり、ステータコア22は、コア本体30を介して支持プレート26により支持されており、これによって、樹脂材料から形成されるボビン31による荷重の支持負担が軽減されている。そのため、ステータコアの荷重をボビンだけで支える従来構造のように、ボビンの特定箇所の厚みを増大させたり、ボビンに補強リブを形成するといったことを回避しながら、ステータコア22の支持剛性を向上させることができる。
以上説明した回転電機1によれば、ステータコア22のコア本体30が鉄心部材32とその両端面に固定された支持部材34a、34bとから構成され、図1に示すように、これら支持部材34a、34bを介して各ステータコア22が支持プレート26により支持されている。つまり、ステータコア22は、コア本体30を介して支持プレート26により支持されており、これによって、樹脂材料から形成されるボビン31による荷重の支持負担が軽減されている。そのため、ステータコアの荷重をボビンだけで支える従来構造のように、ボビンの特定箇所の厚みを増大させたり、ボビンに補強リブを形成するといったことを回避しながら、ステータコア22の支持剛性を向上させることができる。
従って、上記ステータ4によれば、ボビン31の大型化に起因する回転電機の大型化や、ボビン成型時の歩留まり低下を回避しつつ、ステータコア22の支持剛性を向上させることができる。
特に、上記ステータコア22では、コア本体30を包囲するように当該コア本体30とボビン31(ボビン本体31a)とがインサート成型により一体に成型されているので、ステータコア22の支持剛性が効果的に向上するという利点がある。すなわち、隣接する電磁鋼板33の間や、電磁鋼板33と支持部材34a、34bとの間への樹脂材料の浸潤(アンカー効果)により、コア本体30とボビン31との一体性が向上することに加え、コア本体30における鉄心部材32と支持部材34a、34bとの一体性も向上する。そのため、ステータコア22の支持剛性が向上する。
しかも、ボビン31はボビン本体31aと分割体31bとから構成されており、ボビン本体31aのみがコア本体30と一体に成型されているので、ステータコア22の一体性の向上という上記の利点を享受しつつ、さらにステータコア22にコイル23を装着する際の作業性を向上させることができるという利点もある。すなわち、この構成によれば、後に詳述する通り、事前に筒状に巻回されたコイル23を準備しておき、該コイル23をボビン本体31aの筒状部40に装着した後、該ボビン本体31aに分割体31bを合体させることで、ステータコア22に容易にコイル23を装着することが可能となる。つまり、ステータ4の組立段階で、ステータコア22にいちいちコイルを巻回する手間が省ける。従って、ステータコア22にコイル23を装着する際の作業性が向上する。また、コイルの占積率を高める目的で、予め平角銅線をエッジワイズコイルに加工したものを装着させることも可能となる。
[ステータ4の製造方法]
次に、上記回転電機1のステータ4の製造方法について説明する。上記ステータ4は、概略的には、以下に説明するコア本体製造工程、ステータコア製造工程、およびステータ組立工程を経て製造される。
次に、上記回転電機1のステータ4の製造方法について説明する。上記ステータ4は、概略的には、以下に説明するコア本体製造工程、ステータコア製造工程、およびステータ組立工程を経て製造される。
(1)コア本体製造工程
コア本体製造工程は、上記コア本体30を形成する工程である。このコア本体製造工程は、図6(a)に示すように、リール60に巻回された帯状の電磁鋼板62(便宜上、材料鋼板62と称す)を準備する準備工程と、図6(b)に示すように、昇降可能なテーブル70上に材料鋼板62を所定寸法だけ引き出し、この引き出し部分を、ロールカッター72を用いて引き出し方向(同図では左右方向)の寸法が互いに異なる複数片に切断した後、テーブル70を下降させ、さらに先に切断された複数片に重なるように、リール60から電磁鋼板62を引き出しながら前記切断を繰り返すことで、図6(c)に示すように、引き出し方向の寸法が互いに異なる上記積層体G1〜G6を形成する積層体形成工程と、各積層体G1〜G6を、引き出し方向の寸法が大きいものから順次積層することにより断面台形状の上記鉄心部材32を形成する鉄心部材形成工程と、この鉄心部材32に、予め形成されている上記支持部材34a、34bを接着固定することによりコア本体30(図5(a))を組み立てるコア本体組立工程(本発明の組立工程に相当する)とを含む。
コア本体製造工程は、上記コア本体30を形成する工程である。このコア本体製造工程は、図6(a)に示すように、リール60に巻回された帯状の電磁鋼板62(便宜上、材料鋼板62と称す)を準備する準備工程と、図6(b)に示すように、昇降可能なテーブル70上に材料鋼板62を所定寸法だけ引き出し、この引き出し部分を、ロールカッター72を用いて引き出し方向(同図では左右方向)の寸法が互いに異なる複数片に切断した後、テーブル70を下降させ、さらに先に切断された複数片に重なるように、リール60から電磁鋼板62を引き出しながら前記切断を繰り返すことで、図6(c)に示すように、引き出し方向の寸法が互いに異なる上記積層体G1〜G6を形成する積層体形成工程と、各積層体G1〜G6を、引き出し方向の寸法が大きいものから順次積層することにより断面台形状の上記鉄心部材32を形成する鉄心部材形成工程と、この鉄心部材32に、予め形成されている上記支持部材34a、34bを接着固定することによりコア本体30(図5(a))を組み立てるコア本体組立工程(本発明の組立工程に相当する)とを含む。
なお、前記テーブル70の先端には位置決め壁71を設けておき、リール60から引き出された材料鋼板62の先端を当該位置決め壁71に突き当てることで、材料鋼板62の引き出し部分をテーブル70に位置決めするようにする。
また、上記ロールカッター72としては、上記引き出し方向に所定間隔で並ぶ複数の刃部72aを備えたものを使用する。隣接する刃部72aの間隔は、上記引き出し方向の先端側から順次大きくなるように設定しておき、これにより、図6(b)に示すように、1回の切断作業で、具体的には、材料鋼板62の引き出し方向と直交する方向にロールカッター72を1度移動させる作業で、材料鋼板62の引き出し部分を上記複数片に切断する。つまり、材料鋼板62の引き出し部分を上記積層体G1〜G6にそれぞれ対応する幅寸法の複数片に同時に切断する。
また、積層体形成工程では、引き出された材料鋼板62を、先に切断された複数片に(下層の電磁鋼板)に接着し、その後、材料鋼板62を切断する。これにより、積層体G1〜G6を構成する電磁鋼板33同士のズレを防止するようにする。
(2)ステータコア製造工程
ステータコア製造工程は、コイル23が巻回されたステータコア22を製造する工程である。具体的には、コア本体製造方法で製造されたコア本体30(図5参照)を金属部品、ボビン31の上記ボビン本体31aを樹脂部品とするインサート成型を実施することにより、図7(a)、(b)に示すような、コア本体30にボビン本体31aが一体的に設けられた成型体80を成型するとともに、これとは別に、ボビン31の分割体31bを成型する。また、筒状に巻回された上記コイル23を単独で形成する。当例では、コイル23は、断面長方形の平角銅線をその短辺面を内径面として巻回したいわゆるエッジワイズコイルである(図1参照)。
ステータコア製造工程は、コイル23が巻回されたステータコア22を製造する工程である。具体的には、コア本体製造方法で製造されたコア本体30(図5参照)を金属部品、ボビン31の上記ボビン本体31aを樹脂部品とするインサート成型を実施することにより、図7(a)、(b)に示すような、コア本体30にボビン本体31aが一体的に設けられた成型体80を成型するとともに、これとは別に、ボビン31の分割体31bを成型する。また、筒状に巻回された上記コイル23を単独で形成する。当例では、コイル23は、断面長方形の平角銅線をその短辺面を内径面として巻回したいわゆるエッジワイズコイルである(図1参照)。
そして、図8(a)に示すように、上記成型体80とコイル23とを準備し、成型体80のボビン本体31aの外周面上にコイル23を外嵌することにより、コイル23をボビン本体31aに装着する(図8(b))。次に、図9(a)に示すように、分割体31bを準備し、コイル23が装着された上記成型体80のボビン本体31aに分割体31bを合体させてボビン31を形成する。これによりコイル23が巻回されたステータコア22が完成する(図9(b))。
なお、図示を省略しているが、例えばボビン本体31aの筒状部40の端面には、その全周に亘って凹部(溝部)が形成されおり、他方、分割体31bには上記凹部に嵌合可能な凸部が形成されている。つまり、ボビン本体31aと分割体31bとは、それらの凹部と凸部とを互いに嵌合させることで合体されるように構成されている。
(3)ステータ組立工程
ステータコア製造工程は、ステータコア製造工程で製造された複数のステータコア22(コイル23が各々装着された複数のステータコア22)を連結し、これに別途製造されたシール部材24及び支持プレート26を組み付ける工程である。
ステータコア製造工程は、ステータコア製造工程で製造された複数のステータコア22(コイル23が各々装着された複数のステータコア22)を連結し、これに別途製造されたシール部材24及び支持プレート26を組み付ける工程である。
具体的には、複数のステータコア22を周方向Sに並べてそれらのボビン31のフランジ部42同士を嵌合させる、つまり、隣接するフランジ部42の凹部42bと凸部42aとを嵌合させることにより、複数のステータコア22を円環状に連結する。なお、連結する際には、凹部と凸部の隙間にシール剤を塗布することで、上記閉空間内を循環する冷却液の漏れを確実に防ぐことができる。そして、その中心に内筒部材20を挿入した後、円環状に連結されたステータコア22の軸方向Yの両側からシール部材25および支持プレート26を順次重ね合わせ、各支持プレート25をボルトBで内筒部材20に固定する。これによりステータ4が完成する(図1)。
なお、ここでは、ステータ4を単独で組み立てる場合について説明したが、上記の通り、上記回転電機1では、ステータ4の各支持プレート26が円筒ハウジング7の小径部7aに固定されるため、シール部材24および支持プレート26の固定等の作業は、円筒ハウジング7へのステータ4の組付作業と共に行われることとなる。
[上記製造方法の作用効果]
上記のようなステータ4の製造方法のうち、特に、図6(a)〜(c)に示したコア本体30の製造方法によれば、帯状の材料鋼板(電磁鋼板)62をリール60から引き出し、この材料鋼板62をロールカッター72で互いに異なる複数片に切断しながら積層することで、複数の積層体G1〜G6を同時に製造するので、幅寸法が互いに異なる当該積層体G1〜G6を非常に効率良く形成することができる。従って、当該積層体G1〜G6が積層された上記鉄心部材32、ひいてはコア本体30を効率良く製造することが可能になる。
上記のようなステータ4の製造方法のうち、特に、図6(a)〜(c)に示したコア本体30の製造方法によれば、帯状の材料鋼板(電磁鋼板)62をリール60から引き出し、この材料鋼板62をロールカッター72で互いに異なる複数片に切断しながら積層することで、複数の積層体G1〜G6を同時に製造するので、幅寸法が互いに異なる当該積層体G1〜G6を非常に効率良く形成することができる。従って、当該積層体G1〜G6が積層された上記鉄心部材32、ひいてはコア本体30を効率良く製造することが可能になる。
また、上記製造方法によれば、リール60から引き出された材料鋼板62を、単一のロールカッター72を用いて、互いに幅方向寸法が異なる複数片(電磁鋼板33)に同時に切断するため、例えばプレス成形により電磁鋼板33を形成する場合、つまり、サイズの異なる複数の金型を用いて電磁鋼板33を形成する場合に比べると、非常に効率的に、しかも安価にコア本体30を製造することができる。
[変形例等]
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態に係る回転電機1、ステータ4及びステータ4の製造方法は、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機、ステータ及びステータの製造方法の好ましい実施形態の例示であって、回転電機1やステータ4の具体的な構成や具体的なステータ4の製造方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態に係る回転電機1、ステータ4及びステータ4の製造方法は、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機、ステータ及びステータの製造方法の好ましい実施形態の例示であって、回転電機1やステータ4の具体的な構成や具体的なステータ4の製造方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態のコア本体30の鉄心部材32は、幅方向寸法が同一の複数枚の電磁鋼板33が積層された積層体であって、互いに幅方向寸法が異なる複数個の積層体G1〜G6が径方向Xに積層されることにより構成されているが、鉄心部材32は、図10に示すように、幅方向の寸法が径方向Xの内側から外側に向かって漸増するように形成された複数枚の電磁鋼板33が積層されることにより構成されたものであってもよい。このような鉄心部材32は、当該鉄心部材32を構成する電磁鋼板33を一度に切断することが可能なロールカッター72を用い、リール60から引き出した材料鋼板62を当該ロールカッター72で複数片に同時に切断した後、当該切断片を積層することで製造することができる。
また、上記実施形態のステータコア22では、ボビン31がボビン本体31aと分割体31bとで構成されているが、ボビン31は、その全体が同一材料により一体に形成されているものであってもよい。この場合には、上記ステータコア製造工程において、鉄心部材32を金属部品、ボビン31を樹脂部品とするインサート成型によりコア本体30を一体に成型した後、ボビン31の外周面上に平角銅線を巻回してコイル23を形成するようにすればよい。
また、上記ステータコア22では、支持部材34a、34bの軸方向Yの端面とボビン31の軸方向Yの端面とが面一とされ、これにより、各支持プレート26が、ボビン31および支持部材34a、34bの各端面を介して各ステータコア22を支持する構成であるが、勿論、支持プレート26が支持部材34a、34bのみを支持する構成であってもよい。但し、各支持プレート26が、ボビン31および支持部材34a、34bの各端面を介して各ステータコア22を支持する構成によれば、ステータコア22の荷重をより分散させつつ支持プレート26で支持することができるため、ステータコア22の支持剛性を向上させる観点からは有利である。
また、図6(a)〜(c)に示したステータ4の製造方法(コア本体製造工程)では、リール60に巻回された帯状の電磁鋼板(材料鋼板62)を一つだけ準備し、当該リールから材料鋼板62を引き出しながら切断しているが、例えば、図11に示すように、リール60に巻回された帯状の材料鋼板(電磁鋼板)62を複数(図示の例では上下2つ)準備し、各リール60から材料鋼板62を引き出しつつ積層した後(重ね合わせた後)、当該積層された複数の材料鋼板62をロールカッター72で一体に切断するようにしてもよい。このような製造方法によれば、より効率良く鉄心部材32を製造することが可能になる。この場合、2つのリール60から引き出される材料鋼板62を互いに接着しながらテーブル70上に引き出すようにするのが好適である。
1 アキシャルギャップ型回転電機
2 ロータ
4 ステータ
6 ハウジング
10 回転軸
12A、12B ロータ本体
20 内筒部材
22 ステータコア
23 コイル
24、25 シール部材
26 支持プレート(フレーム)
30 コア本体
31 ボビン
32 鉄心部材
33 電磁鋼板
34a、34b 支持部材
2 ロータ
4 ステータ
6 ハウジング
10 回転軸
12A、12B ロータ本体
20 内筒部材
22 ステータコア
23 コイル
24、25 シール部材
26 支持プレート(フレーム)
30 コア本体
31 ボビン
32 鉄心部材
33 電磁鋼板
34a、34b 支持部材
Claims (14)
- アキシャルギャップ型回転電機のステータであって、
周方向に配列された複数のステータコアと、ステータコアに巻回されたコイルと、各ステータコアを支持するフレームとを含み、
前記ステータコアは、コア本体と、絶縁性の樹脂材料から形成され、当該ステータの回転軸方向である第1方向における前記コア本体の端部を露出させた状態で当該コア本体を包囲しかつ外周面上に前記コイルが巻回されたボビンとを含み、
前記コア本体は、鉄心部材と、非磁性材料からなりかつ前記鉄心部材の端部であって当該ステータの径方向である第2方向の端部に設けられた支持部材とを含み、
前記フレームは、前記支持部材を介して各ステータコアを支持している、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1に記載のステータにおいて、
前記鉄心部材は、第2方向に積層一体化された複数枚の電磁鋼板からなり、前記支持部材は、前記鉄心部材のうち、第2方向端部の電磁鋼板に固定されている、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1又は2に記載のステータにおいて、
前記支持部材は、第2方向における前記コア本体の内端部及び外端部にそれぞれ設けられている、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1乃至3の何れか一項に記載のステータにおいて、
前記コア本体と前記ボビンとがインサート成型により一体に成型されている、ことを特徴とするステータ。 - 請求項4に記載のステータにおいて、
前記ボビンは、前記コア本体を包囲する筒状部と、該筒状部の第1方向両端に各々設けられた一対のフランジ部とを備え、
前記複数のステータコアは、隣接するステータコアの前記ボビンのフランジ部同士が連結されることにより一体化されている、ことを特徴とするステータ。 - 請求項5に記載のステータにおいて、
前記ボビンは、前記一対のフランジ部のうち一方側のフランジ部と前記筒状部とを含みかつコア本体にインサート成型されたボビン本体と、他方側のフランジ部を含みかつ前記ボビン本体に組付けられる、前記ボビン本体とは別体の分割体とから構成されている、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1乃至6の何れか一項に記載のステータであって、
前記フレームは、各ステータコアを第1方向の両側から挟んで一体に支持する一対の支持プレートを含み、
前記支持部材は、前記ボビンの第1方向の端面と面一の端面を有し、
前記支持プレートは、ボビンおよび支持部材の各第1方向の端面を介してステータコアを挟み込むことにより、当該ステータコアを支持している、ことを特徴とするステータ。 - 請求項7に記載のステータにおいて、
前記鉄心部材の第1方向の端部は、前記支持部材の端面よりも外側に突出しており、
前記支持プレートは、各ステータコアのコア本体に対応する位置に窓部を有し、当該窓部の内側に前記鉄心部材の端部を介在させた状態で各ステータコアを挟み込んでいる、ことを特徴とするステータ。 - 請求項1乃至8の何れか一項に記載のステータと、
回転軸およびこの回転軸と共に回転し、かつ前記ステータに対して前記第1方向に所定間隔を隔てて対向するロータ本体を備えるロータとを備えた、ことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項9に記載のアキシャルギャップ型回転電機において、
前記ステータおよび前記ロータを収容する円筒状のケースを含み、
前記ステータは、前記一対の支持プレートを有するものであってかつ前記ケースの中心部で当該一対の支持プレートの間に介設される内筒部材を含み、前記一対の支持プレートの外縁部が前記ケースに固定されている、ことを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 請求項2に記載のステータの前記コア本体の製造方法であって、
リールに巻回された帯状の電磁鋼板を準備する準備工程と、
前記リールから電磁鋼板を所定寸法だけ引き出し、この引き出し部分を、引き出し方向の寸法が互いに異なる複数片に切断した後、当該複数片に重なるように、前記リールから電磁鋼板を引き出しながら前記切断を繰り返すことにより、前記引き出し方向の寸法が互いに異なる複数種類の積層体を形成する積層体形成工程と、
各積層体を、前記引き出し方向の寸法が大きいものから順次積層することにより断面台形状の前記鉄心部材を形成する鉄心部材形成工程と、
前記鉄心部材に、予め形成されている前記支持部材を固定する組立工程と、を含むことを特徴とするステータの製造方法。 - 請求項11に記載のステータコアの製造方法において、
前記積層体形成工程では、電磁鋼板の前記引き出し部分を同時に互いに異なる寸法を有する複数片に切断する、ことを特徴とするステータの製造方法。 - 請求項11又は12に記載のステータコアの製造方法において、
前記準備工程では、それぞれリールに巻回された複数の帯状の電磁鋼板を準備し、
前記積層体形成工程では、各リールから電磁鋼板を引き出しつつ積層させた後、当該積層された電磁鋼板を切断する、ことを特徴とするステータの製造方法。 - 請求項11乃至13の何れか一項に記載のステータコアの製造方法において、
積層体形成工程では、引き出した電磁鋼板を、その切断前に、先に引き出されて切断された下層の電磁鋼板に接着する、ことを特徴とするステータの製造方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170323 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20171226 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171227 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180109 |