JP2017060053A - 画像読取装置、シェーディングデータ補正方法およびプログラム - Google Patents

画像読取装置、シェーディングデータ補正方法およびプログラム Download PDF

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卓平 横山
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知行 吉田
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裕 阿蘇
晋 宮▲崎▼
Shin Miyazaki
晋 宮▲崎▼
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茂文 井本
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Abstract

【課題】ラインイメージセンサからの距離が基準板面と原稿面とで異なる画像読取装置において、シェーディングデータの補正用のデータサイズを削減する。
【解決手段】主走査1ライン分未満の画像データのデータサイズである、基準板と同じ濃度の基準原稿からラインイメージセンサが読み取った第2のシェーディングデータのうち端部の第1の領域の画像データおよび補正係数を記憶しておき、基準板を読み取って得られるシェーディングデータと、基準板と同じ濃度を有する原稿面の基準原稿を読み取って得られる第2のシェーディングデータとの差分を解消するように、第1の領域から得られるシェーディングデータを、記憶部に記憶している画像データを用いて補正し、第1の領域以外の第2の領域から得られるシェーディングデータを、記憶部に記憶している補正係数を用いて補正する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像読取装置、シェーディングデータ補正方法およびプログラムに関する。
従来より、CIS(Contact Image Sensor)を用いた画像読取装置がある。CISを用いる場合、一般的には、原稿を設置する面とシェーディング補正を行うための濃度の基準となる基準板を設置する面は同一面上になるよう設計する。一方、基準板の汚れ・キズを回避するために、基準板を原稿と非接触になるようCISに対してコンタクトガラスの奥に配置する場合もある。
特許第4580718号公報には、CISと白基準ローラを使用する画像読取装置において、白基準原稿の読み取りを行なって得た第2のシェーディングデータを保存しておき、原稿画像読み取り時には、白基準ローラの読み取りによって得られる第1のシェーディングデータと保存しておいた第2のシェーディングデータとを比較し、第1のシェーディングデータを補正する技術が開示されている。
しかしながら、従来技術では、ラインイメージセンサからの距離が基準板面と原稿面とで異なる場合に、この基準板から得られるシェーディングデータと、原稿を読み取る面に基準板があった場合に得られるシェーディングデータとの差分を補正するための補正用のデータとして、少なくとも主走査1ライン分の画像データのメモリ容量が必要になるという問題があった。
上述した課題を解決するために、本発明の画像読取装置は、濃度の基準となる基準板および原稿から画像を読み取るラインイメージセンサと、主走査1ライン分未満の画像データのデータサイズである、基準板と同じ濃度を有し前記ラインイメージセンサからの距離が前記基準板面と異なる前記原稿面の基準原稿から前記ラインイメージセンサが読み取った第2のシェーディングデータのうち端部の第1の領域の画像データ、および、補正係数からなるシェーディングデータ補正用データを記憶する記憶部と、前記基準板を読み取って得られるシェーディングデータと、前記原稿面の前記基準原稿を読み取って得られる前記第2のシェーディングデータとの差分を解消するように、前記第1の領域から得られる前記シェーディングデータを、前記記憶部に記憶している前記画像データを用いて補正し、前記第1の領域以外の第2の領域から得られるシェーディングデータを、前記記憶部に記憶している前記補正係数を用いて補正する、シェーディングデータ補正部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ラインイメージセンサからの距離が基準板面と原稿面とで異なる場合に、基準板から得られるシェーディングデータと、原稿面で基準板と同じ濃度の基準原稿を読み取って得られるシェーディングデータとの差分を、主走査1ライン分の画像データより少ないデータ量の補正用のデータで、補正することができるという効果を奏する。
図1は、一実施形態の画像読取装置の概要を説明するための図である。 図2Aは、一実施形態の画像読取装置の概要を説明するための図である。 図2Bは、一実施形態の画像読取装置の概要を説明するための図である。 図3は、本実施形態の画像読取装置の概略構成を示す図である。 図4は、画像読取ユニットの概略構成を示す概念図である。 図5は、本実施形態の画像読取装置を制御するコントローラの機能構成を説明するブロック図である。 図6は、コントローラのハードウェア構成を示す図である。 図7は、シェーディング補正部の機能構成を説明するブロック図である。 図8は、画像読取装置の基本的な画像読み取り動作を説明するフローチャートである。 図9は、原稿面および基準板面で得られる任意の光源色のシェーディングデータの一例を示す図である。 図10は、本実施形態における画像読取装置のシェーディングデータ補正を含む画像読取動作を説明するフローチャートである。 図11は、分割した第1の領域についてのシェーディングデータ補正を説明する図である。 図12は、読取範囲に応じて第1の領域のシェーディングデータ補正の実行判断を行う場合の読取動作フローチャートである。
以下に添付図面を参照して、画像読取装置、シェーディングデータ補正方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
はじめに、一実施形態である画像読取装置の概要を説明する。図1、図2A、および図2Bは、一実施形態の画像読取装置の概要を説明するための図である。
本実施形態の画像読取装置は、CIS20を用いる。CIS20の光源は、LED2021と導光体2022で構成されている。導光体2022には拡散面2023が挿入されており、拡散面2023を光が透過することで光が拡散し、原稿または濃度の基準(例えば、白)となる基準板に光が照射される。本実施形態では、図1に示すように、基準板205を原稿と非接触になるようCIS20に対してコンタクトガラス203および204の奥に配置するため、距離D1(CIS20から基準板面11までの距離)>距離D2(CIS20から原稿面12まで距離=CIS20の焦点距離)、すなわち「ラインイメージセンサから基準板までの距離」>「ラインイメージセンサから原稿まで距離」の関係となっている。この場合、拡散面を点光源と見立てたとき、光源から遠い基準板面11の方が原稿面12に対して単位面積当たりの光量は低下するので、原稿と基準板の反射率が同じであっても基準板の読取データの方が暗いものとなる。そのため、原稿から読み取った画像データをシェーディング補正した際に補正後の画像データが元の原稿より全体的に明るくなってしまうという問題がある。
さらに、原稿面12および基準板面11の中央部に対する光の照射にかかわる拡散面の数と基準板面11の端部に対する光の照射にかかわる拡散面の数が異なる場合がある。図2Aおよび図2Bに示す例では、原稿面12に対しては図2AのSaの範囲にあるすべての拡散面から光が照射され、基準板面11の中央部(端以外の部分)に対しては図2BのSbの範囲にあるすべての拡散面から光が照射される。しかし、基準板面11の端部に対しては、図2Bの符号20に示す部分のように光の照射にかかわる拡散面が無い場合があり、基準板面11の端部に対してその分の光の照射がないことがある。この場合、基準板面11の端部においては、前述の全体の光量低下に加えて、さらに光量が低下するため、反射光を受光するラインイメージセンサの中央部から得られる読取データに比べてラインイメージセンサの端部から得られる読取データがさらに暗いものとなる。つまり、中央部のシェーディングデータは、基準板が原稿を読み取る位置(原稿面12)にあった場合に得られるシェーディングデータよりほぼ一定比率で画素値が低いものとなるのに対し、端部のシェーディングデータは、中央部のようにはならず違ったずれ方(差分)となる。
上記の事情の下、本実施形態は、ラインイメージセンサから基準板面11までの距離とラインイメージセンサから原稿面12までの距離が異なる、すなわち、ラインイメージセンサからの基準板面11の位置と原稿面12の位置とが異なる画像読取装置のシェーディング補正に際して、基準板から得られるシェーディングデータと、基準板が原稿を読み取る位置(原稿面12)にあった場合に得られるシェーディングデータとの差分(以下、シェーディングデータ差分と記す)を、後述する第1の領域以外(第2の領域)用のシェーディングデータ補正用データである1つの補正係数および第1の領域用のシェーディングデータ補正用データ(これらのデータ量を2つ足しても主走査1ライン分の画像データより少ない)を用いて解消することに特徴をもつ。このように、シェーディングデータに対してシェーディングデータ差分を解消する補正を、シェーディングデータ補正と呼ぶこととする。
次に、本実施形態の画像読取装置の詳細について説明する。図3は、本実施形態の画像読取装置の概略構成を示す図である。
図3に示すように、画像読取装置100は、給紙ローラ109および搬送ローラ102〜105により、原稿台110にセットされた原稿108を原稿搬送路101内に搬送させ、レジストセンサ107によって原稿搬送路101内を移動する原稿108を検知し、画像読取ユニット106で原稿108の画像読み取りを行う構成になっている。
図4は、画像読取ユニット106の概略構成を示す概念図である。
図4に示すように、画像読取ユニット106は、ラインイメージセンサ201、原稿照明光源202、コンタクトガラス203、204、および、基準板205で構成される。原稿108に照射された光は、光路206で示すように原稿108によって反射され、コンタクトガラス203を介してラインイメージセンサ201に結像する。一方、基準板205に照射された光は、光路207で示すように基準板205によって反射され、コンタクトガラス203、204を介してラインイメージセンサ201に結像する。
次に、本実施形態の画像読取装置100を制御するコントローラ300の機能構成について説明する。図5は本実施形態の画像読取装置100を制御するコントローラ300の機能構成を説明するブロック図である。
図5に示すように、本実施形態に係るコントローラ300は、光源制御部301、画像取得部302、画像記憶部303、シェーディング補正部304、センサ情報取得部305、および操作制御部306を含んで構成される。
光源制御部301は、画像読取ユニット106に含まれる原稿照明光源202を点灯制御する。図5に示すように、本実施形態における原稿照明光源202は、RGB毎に設けられている。図5では、RGB夫々の原稿照明光源202を、原稿照明光源202R、202G、202Bとして示している。光源制御部301は、RGB夫々の原稿照明光源202R、202G、202Bの点灯を個別に制御可能である。RGB夫々の原稿照明光源202R、202G、202Bから照射され、画像読取対象である原稿108または基準板205によって反射された光は、RGB各色で共通のラインイメージセンサ201によって受光される。
画像取得部302は、原稿照明光源202から照射されて原稿108または基準板205で反射された反射光を受光したラインイメージセンサ201の出力信号を画像信号として取得する。画像取得部302が取得したラインイメージセンサ201の出力信号は画像の形式に整列され画像記憶部303に記憶される。
画像記憶部303は、画像取得部302が取得した画像データを記憶するための記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、RAM、フラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶装置が用いられる。この画像記憶部303には、シェーディング補正のための補正用のデータ(シェーディングデータ補正用データを含む)も記憶する。シェーディングデータ補正用データとしては、基準板205を読み取って得たシェーディングデータ(第1のシェーディングデータ)および原稿面12で基準原稿を読み取って得た画像データ(第2のシェーディングデータ)を元に算出される第2の領域用のシェーディング補正データである1つの補正係数と、第1の領域用のシェーディング補正データである基準原稿を読み取りラインイメージセンサ201の端部の所定領域から得られた画像データとがある。
シェーディング補正部304は、画像記憶部303に保存している第2の領域用のシェーディング補正データである1つの補正係数と、基準板205を読み取って得たシェーディングデータおよび画像記憶部303に保存している第1の領域用のシェーディング補正データである上記画像データを元に算出した第1の領域用の画素毎の補正係数とを用いて、シェーディングデータ補正を行う。その詳細は後に説明する。また、シェーディング補正部304は、シェーディングデータ補正後のシェーディングデータを用いて、従来と同様にしてシェーディング補正を行う。なお、上記基準原稿は、基準板205が原稿108を読み取る位置(原稿面12)にあった場合に得られるシェーディングデータに相当する画像データを得るための原稿で、原稿全体が均一な濃度を持ち、その濃度は基準板205の濃度と同一である。
センサ情報取得部305は、レジストセンサ107の検出結果を取得する。レジストセンサ107は、原稿搬送路101の所定の位置で原稿108が搬送されていることを検知するセンサであり搬送検知センサ等が用いられる。
操作制御部306は、オペレータが画像読取装置100を操作するための操作部310を制御し、操作部310が出力する信号を取得する。操作部310は、タッチパネルやハードキー等で構成されており、それらのハードウェアに対する操作に応じた信号を出力する。
主制御部307は、センサ情報取得部305が取得したレジストセンサ107の検出結果に基づいて、また、操作制御部306が取得した操作部310からの出力信号に応じて、画像読取装置100の各部を制御する。
なお、本実施形態に係るコントローラ300は、画像読取装置100の各部を制御するための制御プログラムやシェーディングデータ補正を行うためのシェーディングデータ補正プログラムなどのソフトウェアと集積回路やHDDなどのハードウェアとで構成され、画像読取装置100全体を制御する装置として機能する。
図6は、コントローラ300のハードウェア構成を示す図である。
図6に示すようにコントローラ300は、演算装置であるCPU(CentralProcessing Unit)311と、ROM(Read Only Memory)312と、RAM313と、HDD314と、入出力インタフェース(入出力I/F)315と、これらを接続するバス316と、を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。制御プログラムは、図5を用いて前述した光源制御部301、画像取得部302、シェーディング補正部304、センサ情報取得部305、および操作制御部306の各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU311がROM312またはHDD314から制御プログラムを主記憶装置であるRAM313にロードし展開することにより、上記各部がRAM313上に生成されるようになっている。RAM313およびHDD314は、画像記憶部303としても機能する。
図7は、シェーディング補正部304の機能構成を説明するブロック図である。
シェーディングデータ記憶部402は、基準板205を読み取ったときの主走査方向の複数ライン分のデータをライン上の1画素毎に副走査方向に平均をとったデータを第1のシェーディングデータとして記憶する。前述のRAM313またはHDD314が、このシェーディングデータ記憶部402として機能する。
シェーディングデータ補正用データ記憶部403は、シェーディングデータ補正用データとして前述した、シェーディングデータ差分を補正(解消)するための、第2の領域用の1つの補正係数と、基準原稿を読み取って得られる画像データ(第2のシェーディングデータ)のうちラインイメージセンサ201の端部の所定領域(第1の領域)から得られる画像データのみを記憶する。前述のHDD314が、このシェーディングデータ補正用データ記憶部403として機能する。
なお、使用するラインイメージセンサ201と、ラインイメージセンサ201から基準板面11までの距離とラインイメージセンサ201から原稿面12までの距離の差とで、全体の光量低下量が決まるため、光量低下量を設計計算で求めて、上記補正係数を決めてもよいし、画像読取装置100の1台1台毎にシェーディングデータ差分を測り、上記補正係数を決めてもよい。ラインイメージセンサ201の端部の何画素目までが中央部に対して、受光する光量がどれだけ低下するかも、使用するラインイメージセンサ201と、ラインイメージセンサ201から基準板面11までの距離とラインイメージセンサ201から原稿面12までの距離の差とによって決まるので、設計計算で算出し、必要に応じてマージンを取るとよい。
シェーディングデータ補正部404は、シェーディングデータ記憶部402からシェーディングデータを取得し、また、シェーディングデータ補正用データ記憶部403から上記シェーディングデータ補正用データを取得して、シェーディングデータ差分を解消するように、シェーディングデータ補正用データを用いてシェーディングデータを補正する(シェーディングデータ補正)。そして、シェーディングデータ補正部404は、シェーディングデータ補正後のシェーディングデータを、シェーディングデータ記憶部402に保存する。
シェーディング補正演算部401は、原稿108から読み取られた画像データを画像記憶部303から取得し、また、シェーディングデータ補正後のシェーディングデータをシェーディングデータ記憶部402から取得して、原稿108から読み取られた画像データに対し、従来と同様にしてシェーディング補正を行う。そして、シェーディング補正演算部401は、シェーディング補正後の画像データを画像記憶部303に保存する。
続いて、画像読取装置100の基本的な画像読み取り動作について説明する。図8は、画像読取装置100の基本的な画像読み取り動作を説明するフローチャートである。
オペレータにより、画像読取装置100に設けられた特定のハードキーが押下されるなどして原稿読み取りのコマンドが入力されると(S101でYes)、画像読取装置100は、まず、基準板205を読み取る(S102)。このとき、画像読取装置100のコントローラ300が、ラインイメージセンサ201で読み取られた基準板205のラインイメージの画素毎の出力信号を画像信号として取得し、さらに、シェーディング補正のための補正用のデータを求める。ここでは、基準板205が、濃度の基準となる基準読取対象である。また、基準板205からの反射光がラインイメージセンサ201によって受光され、前述の図5の画像取得部302によって取得される信号が、シェーディングデータである。
上記処理終了後、原稿台110に置かれた原稿108は、図1に示した給紙ローラ109、搬送ローラ102〜105により、原稿搬送路101を画像読取ユニット106まで等速で搬送される(S103)。
原稿搬送路101内を搬送された原稿108の先端が画像読取ユニット106に届いたことをレジストセンサ107が検出した時点で、画像読取ユニット106は原稿108の画像読取りを開始する。そして、原稿108の後端が画像読取ユニット106を通過したことをレジストセンサ107が検出したとき、画像読取ユニット106は、原稿108の画像読取り動作を終える(S104)。
こうして原稿108から読み取られた画像データは、画像読取装置100のコントローラ300により、先に求められた補正用のデータを用いてシェーディング補正される(S105)。
そして、今回の画像読取り処理終了後、画像読取装置100は、次回の画像読取り処理まで待機する。
本実施形態では、上記S102で得られるシェーディングデータに対し、シェーディングデータ補正を行う。
図9は、原稿面12および基準板面11で得られる任意の光源色のシェーディングデータの一例を示す図である。この図を用いて、具体的にシェーディングデータ補正の方法について説明する。
図9に示すW1(n)は、基準板205を読み取って得られたシェーディングデータであり、W2(n)は、原稿面12で基準原稿を読み取って得られた画像データ(第2のシェーディングデータ)である。なお、nは、ライン上の画素に対応するパラメータである。図9からもわかるように、原稿面12より基準板面11の方が原稿照明光源202およびラインイメージセンサ201までの距離が遠い分、全体的にシェーディングデータの画素値は基準板205から得られたものの方が低くなるため、W2(n)>W1(n)となっている。また、主走査0〜9、490〜499dotの範囲がラインイメージセンサ201の端部のため、前述のように、中央部に対してシェーディングデータの画素値が低くなっている。
本実施形態では、シェーディングデータの補正の仕方を、基準原稿を読み取って保存しているラインイメージセンサ201の端部の所定領域(第1の領域)から得た画像データを用いて補正する第1の領域と、保存している第1の領域以外(第2の領域)用の1つの補正係数をシェーディングデータに乗算することにより補正する第2の領域とで分ける。図9では、ラインイメージセンサ201の両端それぞれから10dotが画素値(出力値)が低くなっているため、2倍のマージンを取って0〜19、480〜499dotの範囲を第1の領域(端部)とし、20〜479dotを第2の領域(中央部)とする。主走査1ライン分を記憶しなければメモリ削減可能で、つまり、記憶するシェーディングデータ補正用データのデータサイズが主走査1ライン分未満となるようにすればよく、上記マージンをいくつにするかは設計事項である。
第1の領域については、原稿面12で基準原稿を読み取って保存しているラインイメージセンサ201の端部から得た画像データと、基準板205を読み取りラインイメージセンサ201の端部(第1の領域)から得たシェーディングデータとの画素毎の比を、第1の領域用の画素毎の補正係数として用いる。
第2の領域については、以下のように、W1(n)、W2(n)それぞれの第2の領域の画素値の平均値をとり、その平均値の比を補正係数として用いる。
例えば、ここで、W1(n)(n=20〜479)の平均値W1ave(n=20〜479)が195.92、W2(n)(n=20〜479)の平均値W2ave(n=20〜479)が230.58、であったとする。W2aveとW1aveの2つの値の比をαとすると、
α=W2ave(n=20〜479)/W1ave(n=20〜479)
=1.181
となる。
よって、補正後のシェーディングデータをW1’(n)とすると、
・0≦n≦19または480≦n≦499のとき、すなわち、第1の領域については、
W1’(n)=W1(n)×{W2(n)/W1(n)}
・20≦n≦479 のとき、すなわち、第2の領域については、
W1’(n)=α×W1(n)=1.181×W1(n)
となる。このシェーディングデータ補正により、W1’(n)は原稿面12で得られるシェーディングデータW2(n)に等しくなる。
この例において記憶するデータ量は、第2の領域用の補正係数であるαと、第1の領域用のシェーディングデータ補正用データであるn=0〜19、480〜499の40画素分のシェーディングデータ(画像データ)である。この画像データはR,G,B各色8bitで1画素分のデータ量は、8×3(R,G,Bの3色分)=24bit=3Byteである。αは1.000〜1.999の範囲で0.001ステップで1000段階で設定できるものとする。10bitあれば、1024段階の設定ができるので、αはR,G,Bの各原稿照明光源202毎に値を持っても30bitで2画素分のメモリがあれば十分記憶可能である。従来は、主走査1ライン分のシェーディングデータ(3Byte×500画素=1.5kByte)を保存していたところを、本実施形態では、42画素分のデータ(3Byte×42画素=126Byte)を保存するだけでよくなり、メモリが削減できる。
図10は、本実施形態における画像読取装置100のシェーディングデータ補正を含む画像読取動作を説明するフローチャートである。
まず、原稿読取前に基準板205を読み取り、基準板205におけるシェーディングデータを得る(S201)。
次に、シェーディングデータ補正用データ記憶部403に記憶されている第1の領域用(端部用)のシェーディングデータ補正用データを用い、前述のようにして、第1の領域についてシェーディングデータを補正する(S202)。
次いで、第2の領域について、第2の領域用のシェーディングデータ補正用データである補正係数を用い、前述のようにして、第2の領域についてシェーディングデータを補正する(S203)。
その後、原稿読取を行う(S204)。
そして得られた原稿108の画像データを、上記で補正したシェーディングデータを元に、従来と同様にしてシェーディング補正する(S205)。
(第1の領域用のシェーディングデータ補正用データのその他の実施例)
第1の領域用のシェーディングデータ補正用データは、上述のようにして求めたものと異なる別の補正係数であってもよい。本実施例では、第1の領域を分割し、分割後の各領域に対応する補正係数βm(mは第1の領域を分割したときの領域番号)を用いる。これについて、シェーディングデータの0dot側を拡大した図11を用いて説明する。
第1の領域の範囲は図9のものと同じであるが、本実施例では、第1の領域内をさらに4つの領域(一例として、0〜4dot、5〜9dot、10〜14dot、15〜19dot)に分割する。そして、シェーディング補正部304が、それぞれの領域に対し各領域用の個別の補正係数β1〜4を下記のようにして算出し、各領域のシェーディングデータに対応する補正係数β1〜4を領域毎に乗算することにより第1の領域についてのシェーディングデータ補正を行うようにする。実際には、主走査方向の画素499dot側も4つの領域に分割するが、主走査方向の画素0dot側と同様であるため、ここではその説明は省略する。また、その他については、前述のものと同様である。
補正係数β1〜4は、前述の補正係数αと同様、対応する領域におけるW1(n)とW2(n)の平均値の比とする。すなわち、
β1=W2ave(n=0〜4) /W1ave(n=0〜4)
β2=W2ave(n=5〜9) /W1ave(n=5〜9)
β3=W2ave(n=10〜14)/W1ave(n=10〜14)
β4=W2ave(n=15〜19)/W1ave(n=15〜19)
とする。なお、上記にて、例えばW2ave(n=0〜4)は、W2(0)〜W2(4)の平均値を表す記号である。他の記号も、記号中の数字を置き換えることで同様に定義される。
第1の領域を何分割するかは、ラインイメージセンサ201の端部の「ラインイメージセンサ201〜基準板面11間の距離とラインイメージセンサ201〜原稿面12間の距離の差」による光量変動量によるため、設計事項である。βmがαと同様に1.000〜1.999の範囲で1000段階で設定できるとすると、少なくとも3画素に対して係数1つの割当てであれば従来よりメモリ削減可能である。なお、β1〜β4は、画像読取装置100の1台1台毎に計測して求めた値を記憶させてもよいし、設計計算で求めてもよい。
(その他の実施例)
本実施例は、上述の実施形態に対し、読取範囲に応じて第1の領域のシェーディングデータ補正を実行するか否かの判断を追加したものである。図12は、読取範囲に応じて第1の領域のシェーディングデータ補正の実行判断を行う場合の読取動作フローチャートである。
図12に示すように、本実施形態では、S301で基準板205を読み取った後、読取範囲の判定を行う(S302)。具体的には、この読取範囲の判定は、オペレータの読取範囲指定操作や、画像形成装置に一般的に搭載される原稿サイズ検知手段等を読取範囲検出手段として、それらの操作結果や検出結果を基に行う。そして、この読取範囲の判定より、読取範囲が第1の領域に被っているときだけ(S303でYes)、第1の領域について前述のようにして第1の領域のシェーディングデータ補正を実行する(S304)。
第2の領域のシェーディングデータ補正およびその後の動作(S305〜S307)は図10を用いて前述したもの(S203〜S205)と同様である。
本実施形態では、読取範囲が第1の領域に被っていないとき、第1の領域にかかる処理を省くことにより、CPU311の負荷を低減することができる。
以上、本発明にかかる諸実施形態について説明した。上述した諸実施形態によれば、ラインイメージセンサ201からの距離が基準板面11と原稿面12とで異なる場合に、基準板205から得られるシェーディングデータと、原稿面12で基準板205と同じ濃度の基準原稿を読み取って得られるシェーディングデータとの差分を、主走査1ライン分の画像データより少ないデータ量の補正用のデータで、補正することができる。
なお、コントローラ300で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供される。
また、コントローラ300で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供または配布するように構成してもよい。
20 CIS
100 画像読取装置
101 原稿搬送路
102〜105 搬送ローラ
106 画像読取ユニット
107 レジストセンサ
108 原稿
109 給紙ローラ
110 原稿台
201 ラインイメージセンサ
202 原稿照明光源
203、204 コンタクトガラス
205 基準板
300 コントローラ
301 光源制御部
302 画像取得部
303 画像記憶部
304 シェーディング補正部
305 センサ情報取得部
306 操作制御部
310 操作部
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 HDD
315 入出力I/F
401 シェーディング補正演算部
402 シェーディングデータ記憶部
403 シェーディングデータ補正用データ記憶部
404 シェーディングデータ補正部
特許第4580718号公報

Claims (8)

  1. 濃度の基準となる基準板および原稿から画像を読み取るラインイメージセンサと、
    主走査1ライン分未満の画像データのデータサイズである、基準板と同じ濃度を有し前記ラインイメージセンサからの距離が基準板面と異なる原稿面の基準原稿から前記ラインイメージセンサが読み取った第2のシェーディングデータのうち端部の第1の領域の画像データ、および、補正係数からなるシェーディングデータ補正用データを記憶する記憶部と、
    前記基準板を読み取って得られるシェーディングデータと、前記原稿面の前記基準原稿を読み取って得られる前記第2のシェーディングデータとの差分を解消するように、
    前記第1の領域から得られる前記シェーディングデータを、前記記憶部に記憶している前記画像データを用いて補正し、
    前記第1の領域以外の第2の領域から得られるシェーディングデータを、前記記憶部に記憶している前記補正係数を用いて補正する、
    シェーディングデータ補正部と、
    を備える画像読取装置。
  2. 前記補正係数は、前記第2の領域における前記基準板を読み取って得られた前記シェーディングデータの平均値と、前記第2の領域における前記原稿面で前記基準原稿を読み取って得られた前記第2のシェーディングデータの平均値との比である、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記シェーディングデータ補正部は、前記第1の領域にかかる前記シェーディングデータの補正の際、前記記憶部に記憶している前記第1の領域の前記画像データと、前記ラインイメージセンサが前記基準板を読み取り該ラインイメージセンサから得られる前記第1の領域のシェーディングデータとの画素毎の比を、前記第1の領域用の画素毎の前記補正係数として用いる、請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記シェーディングデータ補正部は、前記シェーディングデータの補正の際、前記第1の領域を分割し、前記記憶部に記憶している前記第1の領域の画像データの前記分割後の領域毎の平均値と、前記ラインイメージセンサが前記基準板を読み取り該ラインイメージセンサから得られる前記第1の領域のシェーディングデータの前記分割後の領域毎の平均値との比を、前記分割後の各領域用の補正係数として用いる、請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 読取範囲検出手段をさらに備え、
    前記シェーディングデータ補正部は、読取範囲に応じて、前記第1の領域に対するシェーディングデータ補正を実行するか否かの判断を行う、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記シェーディングデータ補正部は、前記読取範囲が前記第1の領域に被っているときだけ、前記第1の領域についてのシェーディングデータ補正を実行する、請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 濃度の基準となる基準板および原稿から画像を読み取るラインイメージセンサを有する画像読取装置におけるシェーディングデータ補正方法であって、
    前記画像読取装置の記憶部に、主走査1ライン分未満の画像データのデータサイズである、前記基準板と同じ濃度を有し前記ラインイメージセンサからの距離が基準板面と異なる原稿面の基準原稿から前記ラインイメージセンサが読み取った第2のシェーディングデータのうち端部の第1の領域の画像データ、および、補正係数からなるシェーディングデータ補正用データを記憶しておき、
    前記画像読取装置のシェーディングデータ補正部が、
    前記基準板を読み取って得られるシェーディングデータと、前記基準板と同じ濃度を有する前記原稿面の基準原稿を読み取って得られる前記第2のシェーディングデータとの差分を解消するように、
    前記第1の領域から得られる前記シェーディングデータを、前記記憶部に記憶している前記画像データを用いて補正し、
    前記第1の領域以外の第2の領域から得られるシェーディングデータを、前記記憶部に記憶している前記補正係数を用いて補正する、
    シェーディングデータ補正方法。
  8. 画像読取装置におけるシェーディングデータ補正プログラムであって、
    前記画像読取装置は、濃度の基準となる基準板および原稿から画像を読み取るラインイメージセンサと、主走査1ライン分未満の画像データのデータサイズである、前記基準板と同じ濃度を有し前記ラインイメージセンサからの距離が基準板面と異なる原稿面の基準原稿から前記ラインイメージセンサが読み取った第2のシェーディングデータのうち端部の第1の領域の画像データ、および、補正係数からなるシェーディングデータ補正用データを記憶する記憶部と、を備え、
    前記基準板を読み取って得られるシェーディングデータと、前記基準板と同じ濃度を有する前記原稿面の基準原稿を読み取って得られる前記第2のシェーディングデータとの差分を解消するように、
    前記第1の領域から得られる前記シェーディングデータを、前記記憶部に記憶している前記画像データを用いて補正するステップと、
    前記第1の領域以外の第2の領域から得られるシェーディングデータを、前記記憶部に記憶している前記補正係数を用いて補正するステップと、
    を、前記画像読取装置のコンピュータに実行させるシェーディングデータ補正プログラム。
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