JP2017060039A - 表示装置 - Google Patents

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Kazunari Tomizawa
一成 冨沢
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悠一 吉田
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Abstract

【課題】4K以上の解像度を有する表示パネルを備えた表示装置において、BT.709の画像信号が入力されたときの、表示画像の色と実物の色との差を小さくする。
【解決手段】表示装置(100)は、4K以上の解像度を有する表示パネル(10)を備え、ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する。表示装置は、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが0°以上38°以下の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う補正処理回路(20)をさらに備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関し、特に、4K以上の解像度を有する表示パネルを備える表示装置に関する。
近年、表示装置の解像度の向上がいっそう進んでおり、4K解像度の液晶テレビが市販され始めている。
非特許文献1に報告されているように、表示装置の解像度(画素密度)が高くなるほど、実物感(実物を見ているような感じ:Sense of Realness)が高くなる。フルハイビジョン(FHD)について推奨されている視距離3H(画面の高さの3倍)で視聴した場合、解像度が4K以上になると、表示画像と実物との差がわかりにくくなる。特に、解像度が8Kになると、表示画像が実物とほぼ同じに見える。
西田幸博、「スーパーハイビジョンの映像パラメータと国際標準化」、NHK技研R&D、日本放送協会放送技術研究所、第137号、2013年1月、p.10-19
現在、デジタルハイビジョン放送用の放送信号のフォーマットは、ITU-R BT.709規格(以下では単に「BT.709」と呼ぶこともある)に準拠したものである。
また、既に説明したように、4K以上の解像度の表示装置では、表示画像と実物との差がわかりにくくなる。そのため、表示画像の色についても、実物の色となるべく同じであることが好ましいといえる。
しかしながら、後に詳述するように、BT.709に準拠したフォーマットの画像信号(以下では単に「BT.709の画像信号」と呼ぶこともある)を用いて単純に表示を行うと、表示画像の色と、実物の色とが一致しないことがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、4K以上の解像度を有する表示パネルを備えた表示装置において、BT.709の画像信号が入力されたときの、表示画像の色と実物の色との差を小さくすることにある。
本発明の実施形態による表示装置は、4K以上の解像度を有する表示パネルを備え、ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する表示装置であって、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが0°以上38°以下の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う補正処理回路をさらに備える。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが0°以上38°以下で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対し、色相角habを−2°〜−10°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上62以下の色の画像信号に対し、色相角habを−2°〜−10°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号に対し、色相角habを−4°〜−8°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上62以下の色の画像信号に対し、色相角habを−4°〜−8°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが136°以上150以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う。
本発明の実施形態による他の表示装置は、4K以上の解像度を有する表示パネルを備え、ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する表示装置であって、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが136°以上150以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う補正処理回路をさらに備える。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが136°以上150以下°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対し、色相角habを3°〜15°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが10以上58以下の色の画像信号に対し、色相角habを3°〜15°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号に対し、色相角habを3°〜15°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが200°以上285以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を緑方向にシフトさせる補正処理を行う。
本発明の実施形態によるさらに他の表示装置は、4K以上の解像度を有する表示パネルを備え、ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する表示装置であって、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが200°以上285以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を緑方向にシフトさせる補正処理を行う補正処理回路をさらに備える。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが200°以上285以下°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対し、色相角habを−1°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対し、色相角habを−11°〜−26°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが10以上64以下の色の画像信号に対し、色相角habを−1°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上38以下の色の画像信号に対し、色相角habを−11°〜−26°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号に対し、色相角habを−3°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが10以上64以下の色の画像信号に対し、色相角habを−3°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上38以下の色の画像信号に対し、色相角habを−12°〜−25°シフトさせるように前記補正処理を行う。
ある実施形態において、前記補正処理回路は、特定の複数の色相の画像信号に対応した階調値を含むルックアップテーブルが格納されたルックアップテーブルメモリと、前記ルックアップテーブルに含まれる階調値に基づいて、他の色相の画像信号に対応した階調値を生成する補間部と、を有する。
本発明の実施形態によると、4K以上の解像度を有する表示パネルを備えた表示装置において、BT.709の画像信号が入力されたときの、表示画像の色と実物の色との差を小さくすることができる。
本発明の実施形態による表示装置100を模式的に示すブロック図である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが5°付近(2.5°〜7.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが40°付近(37.5°〜42.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが60°付近(57.5°〜62.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが80°付近(77.5°〜82.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが100°付近(97.5°〜102.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが120°付近(117.5°〜122.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが130°付近(127.5°〜132.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが135°付近(132.5°〜137.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが150°付近(147.5°〜152.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが165°付近(162.5°〜167.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが200°付近(197.5°〜202.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが250°付近(247.5°〜252.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが285°付近(282.5°〜287.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが305°付近(302.5°〜307.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが310°付近(307.5°〜312.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが320°付近(317.5°〜322.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが330°付近(327.5°〜332.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図であり、色相角habが340°付近(337.5°〜342.5°)の画像信号についてのプロット結果である。 画像信号の色相角habごとに、色相の好ましいシフト量(補正処理による色相角habの変換角度)を算出した結果を示すグラフである。 色相角Habと主な色との関係を示す図である。 補正処理回路20の具体的な構成の例を示すブロック図である。 階調ベースの三次元ルックアップテーブル23Aを模式的に示す図である。 画像信号の色相角habごとに、色相の好ましいシフト量(補正処理による色相角habの変換角度)を算出した結果を示すグラフである。 画像信号の色相角habごとに、色相の好ましいシフト量(補正処理による色相角habの変換角度)を算出した結果を示すグラフである。 輝度ベースの三次元ルックアップテーブル23Aを模式的に示す図である。 画像信号の色相角habごとに、色相の好ましいシフト量(補正処理による色相角habの変換角度)を算出した結果を示すグラフである。 SOCSデータベースの物体色をEUBのTech 3355に従って変換したときの各色相における彩度C*abの最大値を示すグラフである。 彩度C*abが40以上の画像信号について、色相の好ましいシフト量を示すグラフである。 EBU標準のカメラの分光感度を示すグラフである。 マクベスチャートの各色について、画像の色および実物の色の色度を示す色度図である。 (a)は、標準物体色分光(SOCS)データベースの物体色の色度を示す色度図であり、(b)は、それらの物体色を標準カメラで撮像した後の色度を示す色度図である。
本発明の実施形態の説明に先立って、表示装置にBT.709の画像信号が入力されたときに、表示画像の色と実物の色とが一致しない理由を説明する。
物体がカメラによって撮像されると、撮像によって生成される画像の色は、実物の色と必ずしも同じにはならない。EBU規格(その色域がBT.709の色域とほぼ一致する)のTech 3355には、EBU標準のカメラ(以下では単に「標準カメラ」と呼ぶ)の分光感度とリニアマトリクスとが規定されている。図30および表1に、標準カメラの分光感度とリニアマトリクスとをそれぞれ示す。
Figure 2017060039
図30に示す分光感度を有する標準カメラでマクベスチャートを撮像し、表1に示すリニアマトリクスで色校正を行うと、図31に示すように、マクベスチャートの各色については、画像の色と実物の色とがほぼ同じになる(図31中の2つの三角形は、それぞれEBUの色域およびBT.2020の色域である)。ただし、物体色のすべてについてそうなるわけではない。
図32(a)に、標準物体色分光(SOCS)データベースの物体色の色度を示し、図32(b)に、それらの物体色を標準カメラで撮像した後(当然表1のリニアマトリクスによる色校正も行った後)の色度を示す。図32(a)と図32(b)との比較からわかるように、物体色は、標準カメラで撮像されると、すべてEBUの色域内に収まる。つまり、撮像により、色度にずれが生じることになる。撮像による色度の変換(ずれ)とは逆の変換を行うことにより、EBUの色域内の色を、元の物体色に復元することができるとも考えられるが、実際には、メタマー(互いに異なる分光スペクトルでありながら同じ三刺激値を与える分光スペクトル)が存在するので、単純な逆変換ですべての物体色を復元できるわけではない。
上述した理由から、BT.709の画像信号を用いて単純に表示を行うと、表示画像の色と実物の色とが一致しないことがあり、また、単純な逆変換により実物の色を復元することはできない。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1に、本実施形態における表示装置100を示す。表示装置100は、図1に示すように、表示パネル10と、補正処理回路20とを備え、ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する。
表示パネル10は、4K以上の解像度を有する。「4K」とは、横4000×縦2000前後の画面解像度であり、例えば、DCI 4K(横4096×縦2160)や4K UHDTV(横3840×縦2160)などが知られている。「4K以上の解像度」とは、文字通り、4Kまたはそれよりも高い解像度(例えば8K)を意味する。「8K」は、横8000×縦4000前後の画面解像度である。
表示パネル10は、例えば、液晶表示パネルである。液晶表示パネルの背面側には、照明装置(バックライト)が設けられる。表示パネル10が液晶表示パネルである場合、照明装置の発光スペクトルと、液晶表示パネルに設けられるカラーフィルタの透過スペクトルとを適宜設定することにより、BT.709の色域よりも広い色域を実現することができる。照明装置の光源としては、発光ダイオード(LED)やレーザ光源を用いることが好ましい。なお、表示パネル10は、液晶パネルでなくてもよい。例えば、表示パネル10は、有機EL表示パネルや、無機EL表示パネルであってもよい。また、典型的には、表示装置100は、表示パネル10の走査線および信号線を駆動する走査線駆動回路および信号線駆動回路や、これらを制御する制御回路などをさらに備える(いずれも不図示)。
補正処理回路20は、ITU-R BT.709規格の画像信号に対し、補正処理を行うことができる。補正処理回路20は、上述した制御回路とは別に設けられていてもよいし、制御回路の一部が補正処理回路20として機能してもよい。以下、補正処理回路20による補正処理を具体的に説明する。なお、以下の説明において色の属性等に言及する際には、主にL*a*b*表色系を用いることとする。
本実施形態における補正処理回路20は、BT.709規格の画像信号に対し、下記の第1の補正処理、第2の補正処理および第3の補正処理のうちの少なくとも1つを行う。補正処理が行われた後の画像信号(補正画像信号)は、表示パネル10に出力され、表示パネル10では補正画像信号により表示が行われる。
「第1の補正処理」は、色相角habが0°以上38°以下の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理である。
「第2の補正処理」は、色相角habが136°以上150以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理である。
「第3の補正処理」は、色相角habが200°以上285以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を緑方向にシフトさせる補正処理である。
上記の第1、第2および第3の補正処理の少なくとも1つを行うことにより、BT.709の画像信号が入力されたときの表示画像の色と実物の色との差を小さくすることができる。以下、図2〜図21を参照しながら、その理由を説明する。
図2〜図19は、撮像前の物体色と、撮像によって生成された画像信号が示す色とがプロットされた色度図である。図中、丸印が物体色の色度を示し、四角印が画像信号の色の色度を示す。
図2、図3および図4は、それぞれ色相角habが5°付近(2.5°〜7.5°)、40°付近(37.5°〜42.5°)および60°付近(57.5°〜62.5°)の画像信号のプロット結果である。図5、図6および図7は、それぞれ色相角habが80°付近(77.5°〜82.5°)、100°付近(97.5°〜102.5°)および120°付近(117.5°〜122.5°)の画像信号のプロット結果である。
図8、図9および図10は、それぞれ色相角habが130°付近(127.5°〜132.5°)、135°付近(132.5°〜137.5°)および150°付近(147.5°〜152.5°)の画像信号のプロット結果である。図11、図12および図13は、それぞれ色相角habが165°付近(162.5°〜167.5°)、200°付近(197.5°〜202.5°)および250°付近(247.5°〜252.5°)の画像信号のプロット結果である。
図14、図15および図16は、それぞれ色相角habが285°付近(282.5°〜287.5°)、305°付近(302.5°〜307.5°)および310°付近(307.5°〜312.5°)の画像信号のプロット結果である。図17、図18および図19は、それぞれ色相角habが320°付近(317.5°〜322.5°)、330°付近(327.5°〜332.5°)および340°付近(337.5°〜342.5°)の画像信号のプロット結果である。
図2〜図19から、撮像による色相のずれに一定の傾向があることがわかる。例えば、図2に示されているように、色相角habが5°付近の画像信号については、撮像によって色相が赤方向にずれている。また、図10に示されているように、色相角habが150°付近の画像信号については、撮像によって色相が緑方向にずれている。さらに、図13に示されているように、色相角habが250°付近の画像信号については、撮像によって色相が青方向にずれている。このように、各色相について一定の方向にずれる傾向があることから、その方向とは反対の方向に色相をシフトさせるような補正処理を行うことにより、表示画像の色を実物の色に近付けることができると考えられる。
図20は、図2〜図19に示したプロット結果から、画像信号の色相角habごとに、色相の好ましいシフト量(補正処理による色相角habの変換角度)を算出した結果を示すグラフである。図20中の実線L1は、最も好ましい(つまり理想的な)シフト量を示しており、点線L2およびL3は、十分に許容されるシフト量(平均値±1.28σ:確率80%)の上限および下限を示している。なお、白に近い色(つまり彩度C*abが小さい色)については、撮像によって色相がずれる方向にばらつきがあるので、ここではそのような色(具体的にはC*abが10未満の色)を除いている。また、図21は、色相角Habと、主な色との関係を示す図である。
図20から、色相角habが0°以上38°以下の範囲(以下では「第1の範囲」と呼ぶ)r1では、色相角habが減少するような補正処理、つまり色相を青方向にシフトさせる(図21参照)補正処理を行うことにより、表示画像の色と実物の色との差を小さくできることがわかる。また、色相角habが136°以上150以下°の範囲(以下では「第2の範囲」と呼ぶ)r2では、色相角habが増加するような補正処理、つまり色相を青方向にシフトさせる(図21参照)補正処理を行うことにより、表示画像の色と実物の色との差を小さくできることがわかる。さらに、色相角habが200°以上285以下°の範囲(以下では「第3の範囲」と呼ぶ)r3では、色相角habが減少するような補正処理、つまり色相を緑方向にシフトさせる(図21参照)補正処理を行うことにより、表示画像の色と実物の色との差を小さくできることがわかる。
以上の理由から、補正処理回路20が、BT.709規格の画像信号に対し、第1、第2および第3の補正処理のうちの少なくとも1つを行うことにより、表示画像の色と実物の色との差を小さくすることができる。補正処理回路20は、第1、第2および第3の補正処理のうちの1つのみを行ってもよいが、表示画像のなるべく多くの色を実物の色に近付ける観点からは、第1、第2および第3の補正処理のうちの2つを行うことが好ましく、3つ(つまりすべて)を行うことがより好ましい。
また、既に説明したように、白に近い色については、撮像によって色相がずれる方向にばらつきがある。また、白に近い色については、撮像によって色相がずれてもその変化がわかりにくい。そのため、補正処理回路20による補正処理は、白に近い色、具体的には、C*abが10未満の色の画像信号については、行わなくてもよい。つまり、補正処理回路20は、第1の補正処理については、色相角habが0°以上38°以下で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して行うことにより、十分な効果を得ることができる。また、第2の補正処理については、色相角habが136°以上150以下°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して行うことにより、十分な効果を得ることができ、第3の補正処理については、色相角habが200°以上285以下°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して行うことにより、十分な効果を得ることができる。
続いて、補正処理回路20の具体的な構成を説明する。図22に、補正処理回路20の具体的な構成の例を示す。
図22に示す例では、補正処理回路20は、HSV変換部21と、3D−LUT色変換部22とを有する。
HSV変換部21は、入力された画像信号が示すR、G、Bの階調値(Ri, Gi, Bi)を、色相H、彩度S、明度Vに変換する。ここで、MAX=MAX(Ri, Gi, Bi)、MID=MID(Ri, Gi, Bi)、MIN=MIN(Ri, Gi, Bi)とすると、色相H、彩度S、明度Vは、下記式で表される。
Figure 2017060039
3D−LUT色変換部22は、HSV変換部21から出力された色相H、彩度S、明度Vに基づいて、表示パネル10によって表示される色が所望の色相になるような階調値(R, G, B)を生成して出力する。具体的には、3D−LUT色変換部22は、ルックアップテーブル(LUT)メモリ23と、補間部24とを有する。
LUTメモリ23には、特定の複数の色相の画像信号に対応した階調値を含む三次元ルックアップテーブル(3D−LUT)が格納されている。補間部24は、3D−LUTに含まれる階調値に基づいて、他の色相の画像信号に対応した階調値を生成する。
図23に、3D−LUTの例を示す。図23に例示する3D−LUT23Aは、赤(R)、緑(G)、青(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黄(Y)の単色と、それらの中間色(RM、RY、GY、GC、BC、BM)の12の色相に対応した二次元ルックアップテーブル(2D―LUT)を含む(図23中では、BMは省略されており、W、Bkはそれぞれ白、黒を示している)。個々の2D―LUTは、彩度Sおよび明度Vをアドレスとしている。2D―LUTの格子点間、および、色相間の階調値は、補間部24による補間処理(例えば線形補間)により算出される。3D−LUT23Aに含まれる階調値は、すべての色相H、すべての彩度Sおよびすべての明度Vについて表示色が所望の色相になるように設定される。
続いて、BT.709の画像信号の階調値と、色相角Habとの関係を説明する。表2に、白(W)および上述した12の色相(RM、R、RY、Y、GY、G、GC、C、BC、B、BM、M)について、入力画像信号の階調、輝度、測色値(X, Y, Z)、L*、a*、b*、彩度C*ab、色相角habを示す。
Figure 2017060039
表2に示す例では、W、RM、R、RY、Y、GY、G、GC、C、BC、B、BM、Mの色相角Habは、それぞれ325°、3°、40°、60°、103°、128°、136°、149°、196°、285°、306°、312°、328°である。
また、表2および図23からわかるように、中間色RM、RY、GY、GC、BC、BMは、いずれも、入力画像信号の階調値が、最高階調(255階調)、最高階調の半分の階調(128階調)、および最低階調(0階調)の組み合わせである場合に対応している。このように中間色が設定された3D−LUT23Aを、本願明細書では、「階調ベースで規定されたルックアップテーブル」と呼ぶ。
図24は、図20と同じグラフ中に、上述した12の色相に対応する色相角Habを点線で示したものである。図24から、第1の範囲r1(図20参照)内に存在する中間色RM(色相角Habが3°)に対応する画像信号に対しては、色相角habを−2°〜−10°シフトさせるように第1の補正処理を行えばよいことがわかる。また、第2の範囲r2(図20参照)内に存在する中間色GC(色相角habが149°)に対応する画像信号に対しては、色相角habを3°〜15°シフトさせるように第2の補正処理を行えばよいことがわかる。さらに、第3の範囲r3(図20参照)内に存在する中間色BC(色相角habが285°)に対応する画像信号に対しては、色相角habを−1°〜−22°シフトさせるように第3の補正処理を行えばよいことがわかる。
図25は、図24と同じグラフ中に、各2D−LUTに含まれる階調値に対応したシフト量を三角印でプロットしている。隣接する2つの三角印を結ぶ直線は、線形補間によって生成されたシフト量(階調値)を表している。図25からわかるように、各2D−LUTの階調値を許容範囲内(点線L2およびL3で挟まれた領域内)に設定することにより、補間によって生成されたシフト量(階調値)も許容範囲内に収めることができる。
図26に、3D−LUTの他の例を示す。図26に例示する3D−LUT23Bは、図23に示した3D−LUT23Aと同様に、12の色相に対応した2D−LUTを含む。ただし、図26に示す3D−LUT23Bでは、中間色RM、RY、GY、GC、BC、BMの設定の仕方が図23に示す3D−LUT23Aと異なる。表3に、白(W)および上述した12の色相(RM、R、RY、Y、GY、G、GC、C、BC、B、BM、M)について、入力画像信号の階調、輝度、測色値(X, Y, Z)、L*、a*、b*、彩度C*ab、色相角habを示す。
Figure 2017060039
表3および図26からわかるように、中間色RM、RY、GY、GC、BC、BMは、いずれも、入力画像信号の階調値が、最高階調(255階調)と、最低階調(0階調)と、最高階調の輝度の半分の輝度に対応する階調(187階調)の組み合わせである場合に対応している。このように中間色が設定された3D−LUT23Bを、本願明細書では、「輝度ベースで規定されたルックアップテーブル」と呼ぶ。
表3に示すように、W、RM、R、RY、Y、GY、G、GC、C、BC、B、BM、Mの色相角Habは、それぞれ約325°、343°、40°、82°、103°、118°、136°、164°、196°、250°、306°、318°、328°である。
図27は、図20と同じグラフ中に、輝度ベースの3D−LUT23Bにおける12色相に対応する色相角Habを点線で示したものである。図27から、第1の範囲r1(図20参照)内に存在する中間色BC(色相角habが250°)に対応する画像信号に対しては、色相角habを−11°〜−26°シフトさせるように第1の補正処理を行えばよいことがわかる。また、中間色RM(色相角Habが343°)に対応する画像信号に対しては、色相角habを2°〜−4°シフトさせるように補正処理を行えばよいことがわかる。さらに、中間色GC(色相角habが164°)に対応する画像信号に対しては、色相角habを11°〜−1°シフトさせるように補正処理を行えばよいことがわかる。
また、図27には、各2D−LUTに含まれる階調値に対応したシフト量を三角印でプロットしており、隣接する2つの三角印を結ぶ直線は、線形補間によって生成されたシフト量(階調値)を表している。図27から、各2D−LUTの階調値を許容範囲内(点線L2およびL3で挟まれた領域内)に設定することにより、補間によって生成されたシフト量(階調値)も許容範囲内に収めることができることがわかる。また、図20などに示したように、理想的なシフト量を示す実線L1は、第1の範囲r1(色相角habが200°以上285以下°)において大きく負側に落ち込んでいる(つまり谷となっている)。図27からわかるように、輝度ベースの3D−LUT23Bを用いると、この谷の底付近に中間色BCの色相角habが設定されるので、補間によって生成されるシフト量(階調値)を、理想のシフト量に近くすることが容易となる。
一方、階調ベースの3D−LUT23Aを用いる場合、12の色相のそれぞれに対応するRGBの階調値が単純なため、色相間の補間計算が容易であるという利点が得られる。
補正処理回路20が有する構成要素は、ハードウェアによって実現できるほか、これらの一部または全部をソフトウェアによって実現することもできる。これらの構成要素をソフトウェアによって実現する場合、コンピュータを用いて構成してもよく、このコンピュータは、各種プログラムを実行するためのCPU(central processing unit)や、それらのプログラムを実行するためのワークエリアとして機能するRAM(random access memory)などを備えるものである。そして各構成要素の機能を実現するためのプログラムをコンピュータにおいて実行し、このコンピュータを各構成要素として動作させる。
また、プログラムは、記録媒体からコンピュータに供給されてもよく、あるいは、通信ネットワークを介してコンピュータに供給されてもよい。記録媒体は、コンピュータと分離可能に構成されてもよく、コンピュータに組み込むようになっていてもよい。この記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるようにコンピュータに装着されるものであっても、外部記憶装置としてコンピュータに接続されたプログラム読取装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープなどのテープ:フレキシブルディスク/ハードディスク等の磁気ディスク、MO、MD等の光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、CD―R等の光ディスクを含むディスク:ICカード(メモリカードを含む)、光カード等のカード:あるいは、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等の半導体メモリなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してプログラムを供給する場合、プログラムは、そのプログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号の形態をとってもよい。
(実施形態2)
本実施形態における表示装置は、実施形態1における表示装置100と同様に、表示パネル10と、補正処理回路20とを備え、既に説明した第1、第2および第3の補正処理のうちの少なくとも1つを行う。
また、本実施形態では、補正処理回路20は、第1の補正処理を行う場合、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上62以下の色の画像信号について、色相角habを−2°〜−10°シフトさせる。また、補正処理回路20は、第2の補正処理を行う場合、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが10以上58以下の色の画像信号について、色相角habを3°〜15°シフトさせ、第3の補正処理を行う場合、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが10以上64以下の色の画像信号について、色相角habを−1°〜−22°シフトさせる。さらに、補正処理回路20は、第3の補正処理を行う場合、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上38以下の色の画像信号について、色相角habを−11°〜−26°シフトさせる。
このように、本実施形態では、補正処理を行うべき画像信号について、彩度C*abに上限を設定している。図28に、SOCSデータベースの物体色をEUBのTech 3355に従って変換したときの各色相における彩度C*abの最大値を示している。図28からわかるように、色相角habが3°の場合の彩度C*abの最大値は62であり、色相角habが149°の場合の彩度C*abの最大値は58である。また、色相角habが285°の場合の彩度C*abの最大値は64であり、色相角habが250°の場合の彩度C*abの最大値は38である。
上述したように、本実施形態の表示装置では、彩度C*abの範囲に下限および上限の両方を設定して補正処理の対象となる画像信号を絞り込んでいる。具体的には、彩度C*abの下限を10とし、上限を各色相における最大値としている。これにより、より正確な補正処理を行うことができる。
(実施形態3)
本実施形態における表示装置も、実施形態1における表示装置100と同様に、表示パネル10と、補正処理回路20とを備え、第1、第2および第3の補正処理のうちの少なくとも1つを行う。
また、本実施形態では、補正処理回路20は、第1の補正処理を行う場合、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号について、色相角habを−4°〜−8°シフトさせる。また、補正処理回路20は、第2の補正処理を行う場合、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号について、色相角habを3°〜15°シフトさせ、第3の補正処理を行う場合、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号について、色相角habを−3°〜−22°シフトさせる。さらに、補正処理回路20は、第3の補正処理を行う場合、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号について、色相角habを−12°〜−25°シフトさせる。
このように、本実施形態では、色相角habが3°、149°、285°、250°の場合について彩度C*abの下限を40に設定している。彩度C*abが大きい色は、撮像による色相のずれがわかりやすいので、彩度C*abが40以上の画像信号に対して補正処理を行うことにより、本発明の効果を十分に得ることができるといえる。
図29は、彩度C*abが40以上の画像信号について、色相の好ましいシフト量を示すグラフである。図29から、第1の範囲r1(図20参照)内に存在する中間色RM(色相角Habが3°)に対応する画像信号に対しては、色相角habを−4°〜−8°シフトさせるように第1の補正処理を行えばよいことがわかる。また、第2の範囲r2(図20参照)内に存在する中間色GC(色相角habが149°)に対応する画像信号に対しては、色相角habを3°〜15°シフトさせるように第2の補正処理を行えばよいことがわかる。さらに、第3の範囲r3(図20参照)内に存在する中間色BC(色相角habが285°:階調ベースの場合)に対応する画像信号に対しては、色相角habを−3°〜−22°シフトさせるように第3の補正処理を行えばよいことがわかる。
(実施形態4)
本実施形態における表示装置も、実施形態1における表示装置100と同様に、表示パネル10と、補正処理回路20とを備え、第1、第2および第3の補正処理のうちの少なくとも1つを行う。
また、本実施形態では、補正処理回路20は、第1の補正処理を行う場合、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上62以下の色の画像信号について、色相角habを−4°〜−8°シフトさせる。また、補正処理回路20は、第2の補正処理を行う場合、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが10以上58以下の色の画像信号について、色相角habを3°〜15°シフトさせ、第3の補正処理を行う場合、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが10以上64以下の色の画像信号について、色相角habを−3°〜−22°シフトさせる。さらに、補正処理回路20は、第3の補正処理を行う場合、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上38以下の色の画像信号について、色相角habを−12°〜−25°シフトさせる。
本実施形態の表示装置においても、表示画像の色と実物の色との差を小さくするするという効果を好適に得られる。
本明細書は、以下の項目に記載の表示装置を開示している。
[項目1]
4K以上の解像度を有する表示パネルを備え、
ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する表示装置であって、
ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが0°以上38°以下の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う補正処理回路をさらに備える表示装置。
[項目2]
前記補正処理回路は、色相角habが0°以上38°以下で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して前記補正処理を行う項目1に記載の表示装置。
[項目3]
前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対し、色相角habを−2°〜−10°シフトさせるように前記補正処理を行う項目1または2に記載の表示装置。
[項目4]
前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上62以下の色の画像信号に対し、色相角habを−2°〜−10°シフトさせるように前記補正処理を行う項目1に記載の表示装置。
[項目5]
前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号に対し、色相角habを−4°〜−8°シフトさせるように前記補正処理を行う項目1に記載の表示装置。
[項目6]
前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上62以下の色の画像信号に対し、色相角habを−4°〜−8°シフトさせるように前記補正処理を行う項目1に記載の表示装置。
[項目7]
前記補正処理回路は、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが136°以上150以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う項目1から6のいずれかに記載の表示装置。
[項目8]
4K以上の解像度を有する表示パネルを備え、
ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する表示装置であって、
ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが136°以上150以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う補正処理回路をさらに備える表示装置。
[項目9]
前記補正処理回路は、色相角habが136°以上150以下°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して前記補正処理を行う項目7または8に記載の表示装置。
[項目10]
前記補正処理回路は、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対し、色相角habを3°〜15°シフトさせるように前記補正処理を行う項目7から9のいずれかに記載の表示装置。
[項目11]
前記補正処理回路は、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが10以上58以下の色の画像信号に対し、色相角habを3°〜15°シフトさせるように前記補正処理を行う項目7または8に記載の表示装置。
[項目12]
前記補正処理回路は、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号に対し、色相角habを3°〜15°シフトさせるように前記補正処理を行う項目7または8に記載の表示装置。
[項目13]
前記補正処理回路は、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが200°以上285以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を緑方向にシフトさせる補正処理を行う項目7から12のいずれかに記載の表示装置。
[項目14]
4K以上の解像度を有する表示パネルを備え、
ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する表示装置であって、
ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが200°以上285以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を緑方向にシフトさせる補正処理を行う補正処理回路をさらに備える表示装置。
[項目15]
前記補正処理回路は、色相角habが200°以上285以下°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対して前記補正処理を行う項目13または14に記載の表示装置。
[項目16]
前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対し、色相角habを−1°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う項目13から15のいずれかに記載の表示装置。
[項目17]
前記補正処理回路は、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上の色の画像信号に対し、色相角habを−11°〜−26°シフトさせるように前記補正処理を行う項目13から16のいずれかに記載の表示装置。
[項目18]
前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが10以上64以下の色の画像信号に対し、色相角habを−1°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う項目13または14に記載の表示装置。
[項目19]
前記補正処理回路は、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上38以下の色の画像信号に対し、色相角habを−11°〜−26°シフトさせるように前記補正処理を行う項目13または14に記載の表示装置。
[項目20]
前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号に対し、色相角habを−3°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う項目13または14に記載の表示装置。
[項目21]
前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが10以上64以下の色の画像信号に対し、色相角habを−3°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う項目13または14に記載の表示装置。
[項目22]
前記補正処理回路は、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上38以下の色の画像信号に対し、色相角habを−12°〜−25°シフトさせるように前記補正処理を行う項目13または14に記載の表示装置。
[項目23]
前記補正処理回路は、
特定の複数の色相の画像信号に対応した階調値を含むルックアップテーブルが格納されたルックアップテーブルメモリと、
前記ルックアップテーブルに含まれる階調値に基づいて、他の色相の画像信号に対応した階調値を生成する補間部と、を有する項目1から22のいずれかに記載の表示装置。
本発明の実施形態によると、4K以上の解像度を有する表示パネルを備えた表示装置において、BT.709の画像信号が入力されたときの、表示画像の色と実物の色との差を小さくすることができる。
本発明の実施形態は、液晶表示装置をはじめとする各種表示装置に好適に用いられる。
10 表示パネル
20 補正処理回路
21 HSV変換部
22 3D−LUT色変換部
23 LUTメモリ
23A、23B 三次元ルックアップテーブル
24 補間部
100 表示装置

Claims (7)

  1. 4K以上の解像度を有する表示パネルを備え、
    ITU-R BT.709規格の色域よりも広い色域を有する表示装置であって、
    ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが0°以上38°以下の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う補正処理回路をさらに備える表示装置。
  2. 前記補正処理回路は、色相角habが3°で、且つ、彩度C*abが10以上62以下の色の画像信号に対し、色相角habを−4°〜−8°シフトさせるように前記補正処理を行う請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記補正処理回路は、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが136°以上150以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を青方向にシフトさせる補正処理を行う請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記補正処理回路は、色相角habが149°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号に対し、色相角habを3°〜15°シフトさせるように前記補正処理を行う請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記補正処理回路は、ITU-R BT.709規格の画像信号であって、色相角habが200°以上285以下°の色の画像信号のうちの少なくとも一部の画像信号に対し、色相を緑方向にシフトさせる補正処理を行う請求項3または4に記載の表示装置。
  6. 前記補正処理回路は、色相角habが250°で、且つ、彩度C*abが10以上38以下の色の画像信号に対し、色相角habを−11°〜−26°シフトさせるように前記補正処理を行う請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記補正処理回路は、色相角habが285°で、且つ、彩度C*abが40以上の色の画像信号に対し、色相角habを−3°〜−22°シフトさせるように前記補正処理を行う請求項5に記載の表示装置。
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