JP2017059924A - 車両用アンテナ装置および車両用アンテナ装置用コネクタ - Google Patents

車両用アンテナ装置および車両用アンテナ装置用コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】誘電体基材に与えるダメージを低減できるとともに、良好な機械的強度と電気的特性とを兼ね備えたコネクタを備えた車両用アンテナ装置を提供する。
【解決手段】本発明の車両用アンテナ装置は、誘電体基材と、誘電体基材に設けられたアンテナと、給電用ケーブルに電気的に接続されるコネクタ4と、を備える。アンテナは、誘電体基材に設けられたアンテナ導体6と、アンテナ導体に電気的に接続され、誘電体基材に設けられた給電用電極7と、を備える。コネクタは、給電用ケーブルを支持するコネクタ本体9と、コネクタ本体9に設けられ、給電用ケーブルに電気的に接続される端子電極10と、を備える。給電用電極7と端子電極10とは、絶縁性接着剤33を介して接合されることにより容量結合されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用アンテナ装置および車両用アンテナ装置用コネクタに関する。
自動車等の車両用のアンテナとして、例えばウインドウガラスの表面に線条のアンテナ導体を印刷する、またはウインドウガラスの内部に線条のアンテナ導体を埋め込む形態のアンテナが知られている。以下、この種のアンテナをガラスアンテナと称する。テレビ放送、ラジオ放送等の電波信号は、アンテナ導体で受信され、同軸ケーブル等の伝送路を介してテレビ、ラジオ等の受信機器に伝送される。
ガラスアンテナと同軸ケーブルとを電気的に接続するためのコネクタが、下記の特許文献1に開示されている。このコネクタは、ホルダ部と、ホルダ部に着脱可能に取り付けられるピックアップ部と、を備える。同軸ケーブルは、ピックアップ部に電気的に接続される。
特許第5476713号公報
特許文献1では、ガラス基板へのコネクタの実装方法として、ガラスアンテナの端子に対してホルダ部の端子をはんだ付けによって固定する方法が採用されている。近年、自然環境等への配慮から、電子デバイスへの鉛の使用を避ける要求があり、各種の電子デバイスに無鉛はんだまたは導電性接着剤を使用する動きが進んでいる。上記のコネクタの実装についても、無鉛はんだまたは導電性接着剤を使用することが検討されている。
ところが、一般的な無鉛はんだの融点は有鉛はんだの融点に比べて高いため、コネクタの実装に無鉛はんだを用いると、実装時の処理温度が高くなり、ガラスにダメージを与えるおそれがある。ガラスにダメージを生じると、ガラスの機械的強度を低下させるおそれがある。融点が低い無鉛はんだもあるが、融点が低い無鉛はんだは、機械的強度が低い、コストが高い、等の問題を持っている。導電性接着剤は、一般的に高い導電性を得ようとすると、導電性材料、たとえば銀等の金属の含有量を増加する必要があり、その場合、接着剤の含有量が低下するため、高い接着強度が得られない、という問題がある。その他、導電性接着剤には、耐久性が低い、コストが高い、等の問題もある。
本発明の一つの態様は、誘電体基材に与えるダメージを低減できるとともに、良好な機械的強度と電気的特性とを兼ね備えたコネクタを備えた車両用アンテナ装置を提供する。また、本発明の一つの態様は、前記車両用アンテナ装置に用いて好適な車両用アンテナ装置用コネクタを提供する。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置は、誘電体基材と、前記誘電体基材に設けられたアンテナと、受信機器の給電用ケーブルに電気的に接続されるコネクタと、を備え、前記アンテナは、前記誘電体基材に設けられたアンテナ導体と、前記アンテナ導体に電気的に接続され、前記誘電体基材の第1面に設けられた給電用電極と、を備え、前記コネクタは、前記給電用ケーブルを支持するコネクタ本体と、前記コネクタ本体に設けられ、前記給電用ケーブルに電気的に接続される端子電極と、を備え、前記給電用電極と前記端子電極とは、絶縁性接着剤を介して接合されることにより容量結合されている。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記コネクタは、前記端子電極を有するホルダ部と、前記ホルダ部に着脱可能に嵌合され、前記給電用ケーブルに電気的に接続されるピックアップ部と、を備えていてもよい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記コネクタは、前記誘電体基材の第1面から所定の間隔をおいて配置され、前記コネクタと前記誘電体基材との間の間隔を保持するスペーサーをさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記スペーサーは粘着性を有していてもよい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記絶縁性接着剤の比誘電率は4以上であることが好ましい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記絶縁性接着剤の比誘電率は10以上であることが好ましい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記絶縁性接着剤がカーボンブラックを含有していてもよい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記絶縁性接着剤の体積抵抗率が10Ω・m以上であってもよい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記絶縁性接着剤の体積抵抗率が1012Ω・m以上であってもよい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記絶縁性接着剤のせん断接着強さは1.0MPa以上であることが好ましい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置において、前記誘電体基材は合わせガラスであってもよい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置用コネクタは、給電用ケーブルを支持するコネクタ本体と、前記コネクタ本体の第1面に設けられ、前記給電用ケーブルに電気的に接続される端子電極と、を備え、前記コネクタ本体の第1面と前記端子電極の接合面とは略同一平面上に位置する。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置用コネクタにおいて、前記コネクタ本体と前記端子電極とが並ぶ方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する方向を第2方向としたとき、前記第1面の法線方向から見た前記端子電極の前記第2方向の寸法は、前記第1面の法線方向から見た前記コネクタ本体の前記第2方向の寸法と略等しくてもよい。
本発明の一つの態様の車両用アンテナ装置用コネクタにおいて、前記端子電極の外形形状は、曲線部を含んでいてもよい。
本発明の一つの態様によれば、誘電体基材に与えるダメージを低減できるとともに、良好な機械的強度と電気的特性とを兼ね備えたコネクタを備えた車両用アンテナ装置を実現できる。本発明の一つの態様によれば、品質に優れた車両用アンテナ装置に用いて好適なコネクタを実現できる。
本発明の第1実施形態の車両用アンテナ装置の概略構成図である。 車両用アンテナ装置におけるコネクタの側面図である。 コネクタにおけるホルダ部の平面図である。 端子部の断面図である。 コネクタの裏面図である。 ピックアップ部の断面図である。 アンテナ装置の挿入損失の周波数依存性を示すグラフである。 第1実施形態の車両用アンテナ装置の構成図である。 (A)、(B)第1実施形態の車両用アンテナ装置の受信利得の測定結果である。 第2実施形態のアンテナ装置におけるコネクタの裏面図である。 (A)コネクタを実装する前の状態を示す側面図、(B)コネクタを実装する前の状態を示す裏面図、である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。
以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
以下の説明では、文章を簡略化するため、「車両用アンテナ装置」を単に「アンテナ装置」と称する。
以下の説明では「絶縁性接着剤」、「両面粘着テープ」等の用語を用いている。これらの用語のうち、「接着」は、貼り合わせるときには流動性がある液体であるが、その後は固体に変化し、界面で強固に結びつき、剥離に抵抗する作用を言う。これに対し、「粘着」は、貼り合わせるときにゲル状の柔らかい固体であり、そのままの状態で被着体に濡れ、その後も状態の変化を起こさずに剥離に抵抗する作用を言う。また、本発明における「絶縁性接着剤」とは、体積抵抗率が10Ω・m以上の特性を有する接着剤のことであり、「導電性接着剤」とは異なる。
図1に示すように、アンテナ装置1は、ウインドウガラス2と、アンテナ3と、コネクタ4と、を備える。本実施形態のアンテナ装置1は、たとえば自動車Mのフロントガラスに適用されたアンテナ装置である。テレビ放送、ラジオ放送等の電波信号は、フロントガラスのアンテナ装置1で受信され、同軸ケーブルKを介してテレビ、ラジオ等の受信機器Nに伝送される。ただし、本発明のアンテナ装置は、フロントガラスに適用されるものに限ることはなく、リアガラスまたはサイドガラスに適用されるものであってもよい。
本実施形態のウインドウガラス2は、特許請求の範囲の誘電体基材に対応する。
図2および図3に示すように、アンテナ3は、ウインドウガラス2の第1面2a(室内側の面)に設けられている。アンテナ3は、アンテナ導体6と、給電用電極7と、を備える。アンテナ導体6と給電用電極7とは一体に構成され、ウインドウガラス2の第1面2aに設けられている。したがって、アンテナ導体6と給電用電極7とは、電気的に接続されている。アンテナ導体6および給電用電極7は、銀、銅等の導電性材料で構成される。本実施形態の場合、アンテナ導体6および給電用電極7は、ウインドウガラス2の第1面2aに形成された銀パターンで構成される。なお、アンテナ導体6および給電用電極7は、銀ペースト印刷、焼成等の工程を経て形成されるが、アンテナ導体6および給電用電極7の形成方法はこれに限定されない。
アンテナ導体6および給電用電極7は、必ずしもウインドウガラス2の第1面2aに設けられていなくてもよい。すなわち、ウインドウガラス2が図4で示す合わせガラスである場合、合わせガラスの内側(樹脂層2Bに接する面)に設けられていてもよい。図2では図示を省略するが、ウインドウガラス2の第1面2aには額縁状の黒色セラミック層が設けられている。黒色セラミック層上に、コネクタ4、アンテナ導体6、および給電用電極7の一部分または全体が設けられていてもよい。ウインドウガラス2の車外側から見ると、黒色セラミック層により、当該層上に設けられた各要素が車外から見えなくなり、デザイン性に優れたウインドウガラス2となる。
図3に示すように、アンテナ導体6は、給電用電極7と一体となった線条の導体である。なお、図3では、アンテナ導体6のうち、給電用電極7の近傍の一部のみを示している。アンテナ導体6は、信号側アンテナ導体6A(図3の左側)と、アース側アンテナ導体6B(図3の右側)と、を含む。給電用電極7は、信号側給電用電極7A(図3の左側)と、アース側給電用電極7B(図3の右側)と、を含む。信号側アンテナ導体6Aの端部には、信号側アンテナ導体よりも幅が広い信号側給電用電極7Aが設けられている。アース側アンテナ導体6Bの端部には、アース側アンテナ導体6Bよりも幅が広いアース側給電用電極7Bが設けられている。信号側給電用電極7Aとアース側給電用電極7Bとは、所定の距離離れた位置に設けられている。アンテナ導体6のパターンは、図3のパターンに限定されない。たとえば、少なくとも一方の電極に複数の導体が設けられているパターン、または、一方の電極に一つもしくは複数の導体が設けられ、他方の電極に導体が設けられていないパターンであってもよい。
図2に示すように、コネクタ4は、コネクタ本体9と、端子電極10と、を備える。コネクタ本体9は、給電用の同軸ケーブルKを支持する。端子電極10は、アンテナ3の信号側給電用電極7Aに対応する信号側端子電極10Aと、アンテナ3のアース側給電用電極7Bに対応するアース側端子電極10Bと、を備える。信号側端子電極10Aは、同軸ケーブルKの芯線と電気的に接続される。アース側端子電極10Bは、同軸ケーブルKの外周線と電気的に接続される。
図2に示すように、信号側端子電極10Aおよびアース側端子電極10Bは、コネクタ本体9の長手方向における両方の端部に設けられている。端子電極10の給電用電極7との接合面10aとコネクタ本体9のウインドウガラス2との対向面である第1面9aとは、略同一平面上に位置している。ここで言う「略同一面上に位置している」とは、給電用電極7との接合面10aとコネクタ本体9の第1面9aとの間に段差があり、その段差が1mm以下であることを含む概念である。
図5に示すように、ウインドウガラス2の第1面2aの法線方向から見て、コネクタ本体9の平面形状は長方形であり、端子電極10の平面形状も長方形である。ウインドウガラス2の第1面2aの法線方向から見た端子電極10の幅W1は、ウインドウガラス2の第1面2aの法線方向から見たコネクタ本体9の幅W2と略等しい。ここで言う「略等しい」とは、端子電極10の幅W1とコネクタ本体4の幅W2との差が、製造公差に相当する1mm以下であることを含む概念である。
ここで言う「幅」とは、コネクタ本体9の長手方向に対して直交し、かつ、ウインドウガラス2の第1面2aに対して平行な方向の寸法である。
図2に示すように、コネクタ本体9は、ホルダ部12と、ピックアップ部13と、を備える。
ホルダ部12は、絶縁ケース15と、接続部16(図3参照)と、接続ピン17(図3参照)と、を備える。絶縁ケース15は、ピックアップ部13が嵌め込まれる開口部が上方に開口した樹脂等の絶縁性材料からなるケースである。接続部16は、後述するピックアップ部13の接続部22Aと電気的に接続される。接続ピン17は、ホルダ部12の内底から鉛直上方に延在し、信号側端子電極10Aと電気的に接続されている。
信号側端子電極10Aおよびアース側端子電極10Bは、ホルダ部12に固定されている。具体的な構成として、信号側端子電極10Aは、絶縁ケース15の長手方向における一方の端部に設けられている。アース側端子電極10Bは、絶縁ケース15の長手方向における信号側端子電極10Aが設けられた側と反対側の端部に設けられている。信号側端子電極10Aは、絶縁ケース15の両側面を挟むように立ち上がる固定部18により絶縁ケース15に固定されている。同様に、アース側端子電極10Bは、絶縁ケース15の両側面を挟むように立ち上がる固定部19により絶縁ケース15に固定されている。
ピックアップ部13は、ホルダ部12に対して着脱可能に嵌合される。
図6の断面図に示すように、ピックアップ部13は、絶縁ケース21と、接地用導体22と、嵌合端子25と、嵌合端子固定絶縁ケース26と、を備えている。絶縁ケース21は、略直方体形状であり、中空の樹脂等の絶縁性材料からなるケースである。接地用導体22は、接続部22Aと、固定部22Bと、を備える。接続部22Aは、絶縁ケース21の内部に位置し、ピックアップ部13がホルダ部12に嵌合された状態でホルダ部12の接続部16(図3参照)と接続される。固定部22Bは、絶縁ケース21の内部に導入された同軸ケーブルKの外周線K2を外側からかしめることにより外周線K2と導通する。
嵌合端子25は、嵌合端子固定絶縁ケース26の内部に固定されている。嵌合端子固定絶縁ケース26は、接地用導体22の内部に固定されている。嵌合端子25は、嵌合部25Aと、芯線固定部25Bと、を有している。嵌合部25Aは、ホルダ部12の接続ピン17(図3参照)と嵌合する。芯線固定部25Bは、同軸ケーブルKの芯線K1を外側からかしめることにより、芯線K1と導通する。嵌合端子25と嵌合端子固定絶縁ケース26とを含む接地用導体22は、絶縁ケース21の内部に固定される。嵌合端子25は、同軸ケーブルKの芯線K1およびホルダ部12の接続ピン17と嵌合することにより、接続ピン17からの信号を芯線K1に伝送する。
なお、本実施形態では、コネクタ本体9が、互いに着脱可能なホルダ部12およびピックアップ部13の2つの部材から構成されている例を示したが、コネクタ本体の構成はこれに限定されない。コネクタ本体は、1つの部材から構成されていてもよいし、3つ以上の部材から構成されていてもよい。
以下、給電用電極7と端子電極10との接合部の詳細な構成について、図2および図4を参照して説明する。以下、給電用電極7と端子電極10との接合部を端子部32と称する。
図2に示すように、端子部32は、コネクタ4の長手方向の両端に設けられている。端子部32は、信号側端子部32Aと、アース側端子部32Bと、を備える。信号側端子部32Aは、信号側給電用電極7Aと信号側端子電極10Aとが絶縁性接着剤33を介して接合され、容量結合された構成を有する。アース側端子部32Bは、アース側給電用電極7Bとアース側端子電極10Bとが絶縁性接着剤33を介して接合され、容量結合された構成を有する。このように、信号側端子部32Aとアース側端子部32Bとは、同一の構成を有する。
図4では、図2の二点鎖線の円Aで囲んだアース側端子部32Bを拡大して図示している。したがって、以下ではアース側端子部32Bを例に挙げて説明する。
図4に示すように、本実施形態のウインドウガラス2は、第1ガラス層2A、樹脂層2B、および第2ガラス層2Cが順次積層された合わせガラスで構成される。ウインドウガラス2の第1面2aのうち、コネクタ4とその近傍の領域に、黒色セラミック層35が設けられている。アース側給電用電極7Bは、黒色セラミック層35上に設けられている。アース側端子電極10Bは、アース側給電用電極7Bの上方に、アース側給電用電極7Bから所定の間隔をおいて設けられている。絶縁性接着剤33は、アース側給電用電極7Bとアース側端子電極10Bとの間の空間に設けられている。アース側給電用電極7Bは、アース側端子電極10Bよりも大きく、アース側端子電極10Bの外側にはみ出している。そのため、ウインドウガラス2の第1面2aの法線方向から見て、アース側給電用電極7Bとアース側端子電極10Bとが重なり合う部分Cが、主に容量結合のキャパシタとして機能する。なお、図4の符号C以外の箇所において、絶縁性接着剤を介さずに給電用電極と端子電極とが対向している部分がある場合、その部分も容量結合に寄与する。
絶縁性接着剤33としては、熱を加えることなく硬化するタイプの絶縁性ペースト状接着剤が好ましく用いられる。この種の絶縁性接着剤として、たとえば一液湿気硬化型ウレタン接着剤(横浜ゴム株式会社製、品番:WS−292A)、二液混合型エポキシ・変性シリコーン接着剤(コニシ株式会社製、品番:MOS200)等が挙げられる。湿気硬化型接着剤は、大気中の水分と反応して硬化が進む接着剤である。二液混合型接着剤は、硬化剤を添加することで強制的に化学反応を生じ、硬化する接着剤である。
上記の一液湿気硬化型ウレタン接着剤は、予備組成物として末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー、カーボンブラック、充填剤、および可塑剤、接着付与剤として3個以上のNCO基を有するポリイソシアネート化合物、第1触媒として錫系触媒と珪酸エステル化合物との反応物とジブチル錫ビスのいずれか一方または両方、第2触媒としてジモルフォリノジエチルエーテル(DMDEE)、を含有する。
上記の二液混合型エポキシ・変性シリコーン接着剤は、エポキシ樹脂、および変性シリコーンポリマー硬化剤を含有する主液、変性シリコーンポリマー、エポキシ硬化剤、およびカーボンブラック着色料を含有する副液、から構成される。
絶縁性接着剤33として、加熱硬化型の接着剤が用いられてもよい。たとえば、加熱硬化型アクリルエポキシ系接着剤(スリーエムジャパン株式会社製、品番:9270)、加熱硬化型ウレタン系接着剤、などが用いられてもよい。
図2に示すように、コネクタ4のホルダ部12とウインドウガラス2との間に、両面粘着テープ37が設けられている。コネクタ4とウインドウガラス2とは、両面粘着テープ37により互いに固定される。両面粘着テープ37は、コネクタ4のホルダ部12とウインドウガラス2との間隔を一定に保持するスペーサーとしての役割を果たす。絶縁性接着剤33は、常温で放置することにより自然硬化させるタイプの接着剤であるため、硬化するまでにある程度長い時間が必要である。したがって、両面粘着テープ37は、絶縁性接着剤33が硬化するまでの間にコネクタ4の位置がずれないように、コネクタ4のホルダ部12をウインドウガラス2に仮固定する役割も果たす。
従来のアンテナ装置におけるコネクタの端子電極は、はんだ付けによって給電用電極に接合されていた。これに対して、本実施形態のアンテナ装置1では、端子電極10と給電用電極7とは、絶縁性接着剤33により接合されるとともに、絶縁性接着剤33を介して容量結合されている。ここで、端子部32の伝送特性に影響を与えるパラメーターとして、静電容量、およびインピーダンスについて考える。絶縁性接着剤33の比誘電率をε[−]、真空の誘電率をε[F/m]、絶縁性接着剤33の誘電正接をtanδ[−]、絶縁性接着剤33の接着面積(キャパシタCの面積)をS[m]、絶縁性接着剤33の厚さをd[m]とすると、端子部32の静電容量C[F]は、下記の(1)式で表される。
Figure 2017059924
伝送される高周波信号の周波数をf[Hz]とすると、端子部32のインピーダンスZ[Ω]は、下記の(2)式で表される。
Figure 2017059924
(1)式および(2)式から、高周波信号の周波数f、絶縁性接着剤33の接着面積S、および絶縁性接着剤33の厚さdが一定であったとすると、静電容量CおよびインピーダンスZは、絶縁性接着剤33の比誘電率εによって決まる。端子部32の伝送特性を高めるためには、静電容量Cは大きい方が好ましく、インピーダンスZは小さい方が好ましい。静電容量Cを大きく、インピーダンスZを小さくするためには、絶縁性接着剤33の比誘電率εが大きいことが好ましい。
また、絶縁性接着剤33には、端子部32の伝送特性だけでなく、端子部32の機械的強度を充分に確保するだけの接着性能が求められる。本実施形態で用いるコネクタの端子電極の接着部分の面積が8mm×9.7mm=77.6mmであることを考慮すると、接着剤のせん断接着強さが1MPa以上であれば、接着部分のせん断強度は77.6mm×1MPa=77.6Nとなり、実用上十分なせん断強度を得られる。よって、本実施形態で用いる絶縁性接着剤は、せん断接着強さ1MPa以上の特性を有する接着剤が好ましい。たとえば、JASO(日本自動車技術会規格)D5403記載のコネクタの挿抜力の上限値である68.6Nよりも大きい接着強度であれば、ガラス面からコネクタのホルダ部が脱落することがないため、実用上十分な強度であると言える。
そこで、本発明者らは、以下に説明する伝送特性/機械強度評価用テストピースを製作し、以下に説明する実施例1、実施例2、比較例、および従来例について、伝送特性とせん断強度とを測定した。以下、伝送特性/機械強度評価用テストピースを、テストピースと略記する。
以下、絶縁性接着剤の評価方法および評価結果について説明する。
実施例1、実施例2、比較例および従来例のテストピースに共通の試作条件は、以下の通りである。
テストピースは、一辺100mmの正方形状、厚さ5mmのガラス基板に銀ペーストにより50Ωのコプレーナ線路を印刷し、焼成した後、その上に本実施形態で提案する方法によりコネクタを実装したものである。コネクタは、外形が8mm×9.7mmの長方形状の端子電極を備えている。端子電極の面積に等しい絶縁性接着剤の接着面積は、8mm×9.7mm=77.6mmであった。両面粘着テープとして、厚さが0.4mmの両面粘着テープを用いた。したがって、両面粘着テープの厚さと等しい絶縁性接着剤の厚さも0.4mmであった。
実施例1、実施例2として、前述の本実施形態のテストピースを作製した。
具体的には、実施例1として、一液湿気硬化型ウレタン接着剤(横浜ゴム株式会社製、品番:WS−292A、体積抵抗率:10Ω・m)を用いて端子電極とコプレーナ線路とを接合したテストピースを作製した。
実施例2として、二液混合型エポキシ・変性シリコーン接着剤(コニシ株式会社製、品番:MOS200、体積抵抗率:1012Ω・m)を用いて端子電極とコプレーナ線路とを接合したテストピースを作製した。
実施例1および実施例2で用いた絶縁性接着剤の基礎性能を[表1]に示す。
Figure 2017059924
比較例として、両面粘着テープを用いて端子電極とコプレーナ線路とを接合したテストピースを作製した。両面粘着テープとして、アクリルフォームテープ(スリーエムジャパン株式会社製、品番:GT7104)を用いた。
従来例として、はんだ付けにより端子電極とコプレーナ線路とを接合したテストピースを作製した。従来例のテストピースについては、電気的特性のみを評価した。
評価項目は、電気的特性としての挿入損失、機械的特性としてのコネクタのせん断強度、の2項目である。挿入損失については、コネクタとコプレーナ線路にそれぞれ50Ωの同軸ケーブルを接続し、ネットワークアナライザを用いて挿入損失の周波数特性を測定した。せん断強度については、せん断試験機を用いてコネクタの接合部分にせん断荷重を加え、コネクタが破壊したときのせん断荷重をせん断強度として測定した。
図7は、挿入損失の周波数特性を示すグラフである。
図7の横軸は周波数[MHz]であり、図7の縦軸は挿入損失[dB]である。
符号A1のグラフは実施例1のデータを示し、符号A2のグラフは実施例2のデータを示し、符号Bのグラフは比較例のデータを示し、符号Cのグラフは従来例のデータを示す。
主に欧州のデジタルラジオ(DAB)においては、デジタルラジオ用電波信号の周波数帯域は、174MHz〜240MHzである。DAB周波数帯域を、図7に符号f1で示す。日本の地上波デジタルテレビ(DTV)においては、地上波デジタルテレビ用電波信号の周波数帯域は、470MHz〜710MHzである。DTV周波数帯域を、図7に符号f2で示す。
図7に示すように、DAB周波数帯域f1、DTV周波数帯域f2のそれぞれにおいて、実施例1(符号A1)および実施例2(符号A2)のテストピースでは、はんだ付けによる導電接合を有する従来例(符号C)には劣るが、両面粘着テープを用いた比較例(符号B)に比べて、挿入損失を小さく抑えることができた。実用上は挿入損失が2dB程度以下であると、アンテナ装置の作製が容易になり、DAB周波数帯域f1に対しては、実施例1で用いたウレタン接着剤を用いることが好ましい。DTV周波数帯域f2に対しては、実施例1で用いたウレタン接着剤、実施例2で用いたエポキシ・変性シリコーン接着剤のいずれも好適である。ただし、挿入損失が2dBを超える場合でも、アンテナの特性を調整することにより実用上十分なアンテナ装置を作製することは可能である。したがって、本発明で提案するコネクタ実装方法は、挿入損失2dB以下の実装方法に限られるものではない。
上記の評価結果は、接着面積が77.6mm、絶縁性接着剤の厚さが0.4mmであることを前提としている。したがって、接着面積を拡大してよいのであれば、比誘電率がより小さい絶縁性接着剤を使用できる可能性がある。
せん断強度の測定結果を[表2]に示す。80N以上のせん断強度を得ることを実用上の目標とする。
Figure 2017059924
[表2]に示すように、全てのテストピースについて、せん断強度の目標値である80N以上を満足することができた。さらに、実施例1および実施例2のテストピースでは、両面粘着テープを用いた比較例に比べて、高いせん断強度を得ることができた。
次に、本発明者らは、以下に示す実施例1、実施例2、従来例のアンテナ装置を試作し、その受信性能を評価した。
以下、実施例1、実施例2、従来例に共通の試作方法について説明する。
本実施形態のアンテナ装置は、自動車のフロントガラスに適用されたアンテナ装置であり、欧州のデジタルラジオ(DAB)の電波を受信するのに好適に設計したものである。
図8に、本実施形態のアンテナ装置の構成を示す。
アンテナ装置51は、自動車のフロントウインドウガラス52と、アンテナ53と、コネクタ54と、を備える。
図8に示すアンテナ53の各部の寸法を[表3]に示す。
Figure 2017059924
コネクタ54は、接着部分の外形が8mm×9.7mmの長方形状の端子電極を備える。
両面粘着テープとして、厚さが0.4mmの両面粘着テープを用いた。
実施例1では、一液湿気硬化型ウレタン接着剤(横浜ゴム株式会社製、品番:WS−292A)を用いて端子電極と給電用電極とを接着した。実施例2では、二液混合型エポキシ・変性シリコーン接着剤(コニシ株式会社製、品番:MOS200)を用いて端子電極と給電用電極とを接着した。従来例では、はんだ付けにより端子電極と給電用電極とを接合した。
以下、上記の方法により作製したアンテナ装置を実際の自動車に取り付けて、その受信利得を測定した結果について説明する。
受信利得の測定は、ターンテーブル上にアンテナ装置を備える自動車を置き、自動車を360°回転させて行った。また、測定は、周波数174MHz〜240MHzの範囲において3MHzごとに行った。受信利得のデータは、各周波数において回転角度1°毎に360°回転させて測定した値を平均した値である。電波の発射位置とアンテナ導体との仰角は、略水平方向(地面と平行な面を仰角=0°、天頂方向を仰角=90°とした場合、仰角=0°の方向)で測定した。受信利得は、半波長ダイポールアンテナの受信利得を基準として測定した。
図9(A)に、測定結果を表すグラフを示す。実施例1では、端子部により生じる挿入損失により、従来例の受信利得に比べ、若干の受信利得の低下が見られるものの、実用上十分な受信性能を有していることが確認された。
一方、実施例2では、実施例1よりも端子部の静電容量が小さく、すなわち、端子部での挿入損失が大きい。そのため、実施例1の結果に比べ、更に大きく受信利得が低下する結果となった。
次に、実施例1、実施例2のそれぞれに対し、アンテナ形状の調整を施した状態で受信利得の測定を行った。図9(B)に、受信利得の測定結果を示す。
調整は、アンテナ導体の長さL1、L2を伸ばすことにより行った。
形状調整後のアンテナ53の各部の寸法を[表3]に示す。
その結果、実施例1、実施例2ともに、従来例と同等程度にまで受信利得が向上し、すなわち、実用上十分な受信性能を有することが確認された。
これは、アンテナ導体を延長することにより、アンテナが有する特性インピーダンスを誘導性にシフトさせ、端子部の容量性インピーダンスの影響を打ち消すことにより、挿入損失を軽減させた結果である。
以上の結果からわかるように、はんだ付けでコネクタを実装していた従来のアンテナ装置のコネクタ実装方法を絶縁性接着剤による実装構造に置き換えた場合であっても、アンテナの電気的実効長が長くなるようアンテナ形状に微調整を施すことにより、接着部、すなわち端子部で生じる挿入損失を軽減し、実用上十分な受信性能を有するアンテナ装置を作製することができた。
本発明者らは、一般的なウレタン樹脂の比誘電率が6〜7程度であるのに対し、実施例1の絶縁性接着剤に用いた一液湿気硬化型ウレタン接着剤(横浜ゴム株式会社製、品番:WS−292A)の比誘電率が11.8と高い理由がカーボンブラックの存在にあることを見出した。ウレタン系接着剤の使用により、比誘電率が2程度のアクリルフォームテープ(両面粘着テープ)に比べて高い、6〜7程度の比誘電率が得られることは想定していたが、11.8まで高い比誘電率が得られるとは想定していなかった。本発明者らの検討により、本来、着色のために絶縁性接着剤に含有されるカーボンブラックが比誘電率を上昇させ、想定以上の高い比誘電率が得られたことが判明した。したがって、本実施形態で用いる絶縁性接着剤はカーボンブラックを含有することが好ましい。
本実施形態のアンテナ装置1は、はんだを用いてアンテナの給電用電極とコネクタの端子電極とを導電接合していた従来の構造に代えて、絶縁性接着剤33を用いて給電用電極7と端子電極10とを容量結合した端子部32を備える。これにより、コネクタの実装時にはんだを用いることがなく、加熱工程が不要であるため、ウインドウガラス2に生じるダメージを低減できる。特に自動車のフロントガラスに用いられる合わせガラスは、リアガラス等に用いられる強化ガラスに比べて耐熱性が低い。そのため、本実施形態のアンテナ装置1は、自動車のフロントガラスに適用するアンテナ装置として、より有効である。また、上で挙げたウレタン接着剤またはエポキシ・変性シリコーン接着剤のように、比誘電率およびせん断接着強さが高い絶縁性接着剤33を選択することにより、良好な機械的強度と電気的特性とを兼ね備えたコネクタ4の接合部を有するアンテナ装置を実現できる。
上述したように、端子部32の伝送特性を確保するためには、端子部32の静電容量の増大およびインピーダンスの低減が必要である。静電容量の増大、およびインピーダンスの低減は、比誘電率が高い絶縁性接着剤を用いる以外に、たとえば接着面積を大きくすることによっても可能である。ところが、端子電極10の幅W1をコネクタ本体9の幅W2よりも大きくするなどして、接着面積を大きくし過ぎると、コネクタ4の占有面積が大きくなり、ウインドウガラス2の視認性が低下する、等の別の問題が生じる。これに対して、本実施形態の場合、端子電極10の幅W1をコネクタ本体9の幅W2と略等しくしているため、コネクタ4の占有面積がそれ程大きくならない範囲内で最大限の接着面積を確保でき、良好な伝送特性を得ることができる。
または、端子部32の静電容量の増大、およびインピーダンスの低減は、絶縁性接着剤の厚さを薄くすることによっても可能である。ところが、絶縁性接着剤33の厚さを薄くし過ぎると、ウインドウガラス2へのコネクタ4の接着強度が低下する、絶縁性接着剤33が存在しない場所ができ、安定した伝送特性を得にくくなる、等の別の問題が生じる。これに対して、本実施形態の場合、スペーサーとして機能する両面粘着テープ37が用いられているため、絶縁性接着剤33の厚さが安定し、安定した接着強度が得られるとともに、安定した伝送特性が得られる。さらに、両面粘着テープ37は、絶縁性接着剤33が硬化するまでの仮固定部材としての役割も兼ねるため、部品点数の削減が図れる。
上述したように、端子電極10の給電用電極7との接合面10aとコネクタ本体9のウインドウガラス2との対向面である第1面9aとは、略同一平面上に位置している。すなわち、端子電極10は、コネクタ本体9の第1面9aに沿った方向に平坦に延びる形状を有している。そのため、コネクタ本体9の第1面9aに両面粘着テープ37を貼付した後に絶縁性接着剤37を介してコネクタ4をウインドウガラス2上に実装すると、自ずと絶縁性接着剤37の厚さは両面粘着テープ37の厚さに一致する。したがって、使用する両面粘着テープ37の厚さで絶縁性接着剤33の厚さを決めることができ、端子部32の静電容量およびインピーダンスを制御しやすい。
仮に給電用電極7と端子電極10とを両面粘着テープで接合したとすると、コネクタ4をウインドウガラス2の湾曲に追従させることが難しい。特にウインドウガラス2の曲率が大きい場合、コネクタ4の固定が難しい、コネクタ4をウインドウガラス2に無理に押し付けた場合にコネクタ4に応力が生じる、等の不具合が生じるおそれがある。また、ウインドウガラス2の湾曲に追従させるための弾性部材等が必要になる、端子電極10が変形しやすいように電極厚さを薄くする必要がある等のことから、コネクタ4の設計および構成が複雑になる。これに対して、本実施形態のアンテナ装置1では、給電用電極7と端子電極10とは、硬化前の時点でペースト状を呈する絶縁性接着剤33で固定される。これにより、ウインドウガラス2の湾曲は絶縁性接着剤33の厚さで吸収でき、コネクタ4はウインドウガラス2の湾曲に追従する必要がない。これにより、コネクタ4の設計および構成が簡素化できる。また、端子電極10を薄くする必要がなく、端子電極10の強度を確保できる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図10および図11を用いて説明する。
第2実施形態のアンテナ装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、コネクタの端子電極の形状が第1実施形態と異なる。
図10および図11において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態のコネクタにおいて、端子電極の平面形状は、長方形であった。これに対し、図10に示すように、第2実施形態のコネクタ44において、端子電極45の平面形状は、円の一部を円の中心を通らない直線(弦)で切り取った形状である。すなわち、端子電極45の外形形状は、円の一部を含んでいる。端子電極45は、直線状の縁がコネクタ本体9の縁に接する向きに配置されている。信号側端子電極45Aとアース側端子電極45Bとは、同一の形状および同一の寸法を有しており、コネクタ本体9の長手方向を2等分する中心線に対して線対称に配置されている。なお、端子電極の外形形状は、必ずしも円の一部を含むものに限定されない。たとえば、端子電極の外形形状は、楕円の少なくとも一部を含んでいてもよいし、オーバル形状の少なくとも一部を含んでいてもよいし、さらにこれら以外の曲線部を含んでいてもよい。
端子電極45の外形の一部を構成する円の直径を、ウインドウガラスの第1面の法線方向から見た端子電極45の幅W3とする。このとき、ウインドウガラスの第1面の法線方向から見て、端子電極45の幅W3は、コネクタ本体9の幅W2よりも大きい。すなわち、端子電極45は、コネクタ本体9よりも幅方向の外側にはみ出した設計となっている。また、第2実施形態の端子電極45は、端子電極45の面積が第1実施形態の端子電極10の面積と略同等となるように設計されている。
コネクタ44のホルダ部46をウインドウガラス2の給電用電極7上に実装する際には、例えば図11(A)、(B)に示すように、コネクタ本体9の下面に両面粘着テープ37を貼付し、端子電極45の中央付近に絶縁性接着剤33を塗布した後、ホルダ部46をウインドウガラス2に押し付ける。これにより、端子電極45の中央部に盛り上がった絶縁性接着剤33は、端子電極45の周辺部に向かって濡れ広がる。したがって、濡れ広がった後、さらには硬化した後の絶縁性接着剤33の外形形状は、略円形となる。
第1実施形態の場合、端子電極10の平面形状が長方形であるため、図5に示すように、端子電極10の四隅に絶縁性接着剤33を行き渡らせるようにすると、絶縁性接着剤33は端子電極10の外側にはみ出す場合がある。これに対し、第2実施形態の場合、端子電極45の外形形状の一部が円形であるため、第1実施形態と同量の絶縁性接着剤33を塗布しても、図10に示すように、絶縁性接着剤33が端子電極45の外側にはみ出すことが防止される。そのため、アンテナ装置、特にコネクタ部分の見栄えが良くなり、デザインの優れたウインドウガラスとなる。
第2実施形態においても、良好な機械的強度と電気的特性とを兼ね備えたコネクタの接合部を有するアンテナ装置を実現できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに第2実施形態の場合、端子電極45の外形形状の一部が円形であるため、絶縁性接着剤33が端子電極45の外側にはみ出すことが防止され、アンテナ装置、特にコネクタ部分の見栄えを改善することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
たとえば上記実施形態では、スペーサーと仮固定手段とを兼ねる両面粘着テープがコネクタ本体とウインドウガラスとの間に設けられているが、必ずしも両面粘着テープが設けられていなくてもよい。たとえばコネクタの第1面にスペーサーとして機能し、粘着性を有していない突起が設けられ、突起とは別に仮固定手段が設けられていてもよい。誘電体基材はガラスに限ることなく、樹脂であってもよい。
その他、アンテナ装置の各構成要素の形状、個数、配置、材料等の具体的な記載については、上記実施形態に限ることなく、適宜変更が可能である。上記実施形態では、信号側端子電極とアース側端子電極とは同一の形状および同一の寸法を有していたが、たとえば、結合性を高めるためにアース側端子電極のみを拡大するなどして、信号側端子電極およびアース側端子電極の形状もしくは寸法を異ならせてもよい。
本発明は、自動車等の車両のウインドウガラスに用いるアンテナ装置に利用が可能である。本発明のコネクタは、日本、韓国、中国、ブラジル、米国、欧州等の地上波デジタルテレビ放送(470〜862MHz)、UHF帯のアナログテレビ放送およびデジタルテレビ放送、デジタルラジオ放送(170〜230MHz)を受信する自動車用ガラスアンテナ用コネクタに利用される。その他、日本のFM放送帯(76〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜108MHz)、VHF帯のアナログテレビ放送(90〜108MHz、170〜222MHz)を受信する自動車用ガラスアンテナ用コネクタにも利用可能である。また、携帯電話用の800MHz帯(810〜960MHz)、1.5GHz帯(1.429〜1.501GHz)、1.9GHz帯(1.850〜1.990GHz)、およびGPS(Global Positioning System、1575.42MHz)、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System、2.5GHz)、ETC通信(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム、5.8GHz帯)、専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication、915MHz帯、5.8GHz帯)、自動車用キーレスエントリーシステム(300〜450MHz)、SDARS(Satellite Digital Audio Radio Service、2.3GHz帯、2.6GHz帯)、ITS(Intelligent Transport Systems、700MHz帯、5.9GHz帯)等放送および通信のガラスアンテナ用コネクタとして利用できる。よって、超短波帯(VHF帯、30MHz〜300MHz)、極超短波帯(UHF帯、300MHz〜3GHz)、マイクロ波帯(SHF帯、3GHz〜30GHz)の放送、通信に好適な面実装型のコネクタとして利用可能である。
1…アンテナ装置、2…ウインドウガラス(誘電体基材)、3…アンテナ、4…コネクタ、6…アンテナ導体、6A…信号側アンテナ導体、6B…アース側アンテナ導体、7…給電用電極、7A…信号側給電用電極、7B…アース側給電用電極、9…コネクタ本体、10…端子電極、10A…信号側端子電極、10B…アース側端子電極、12…ホルダ部、13…ピックアップ部、33…絶縁性接着剤、37…両面粘着テープ(スペーサー)、K…同軸ケーブル(給電ケーブル)

Claims (14)

  1. 誘電体基材と、
    前記誘電体基材に設けられたアンテナと、
    受信機器の給電用ケーブルに電気的に接続されるコネクタと、
    を備え、
    前記アンテナは、前記誘電体基材に設けられたアンテナ導体と、前記アンテナ導体に電気的に接続され、前記誘電体基材の第1面に設けられた給電用電極と、を備え、
    前記コネクタは、前記給電用ケーブルを支持するコネクタ本体と、前記コネクタ本体に設けられ、前記給電用ケーブルに電気的に接続される端子電極と、を備え、
    前記給電用電極と前記端子電極とは、絶縁性接着剤を介して接合されることにより容量結合されている、車両用アンテナ装置。
  2. 前記コネクタは、前記端子電極を有するホルダ部と、前記ホルダ部に着脱可能に嵌合され、前記給電用ケーブルに電気的に接続されるピックアップ部と、を備える、請求項1に記載の車両用アンテナ装置。
  3. 前記コネクタは、前記誘電体基材の第1面から所定の間隔をおいて配置され、
    前記コネクタと前記誘電体基材との間の間隔を保持するスペーサーをさらに備える、請求項1または請求項2に記載の車両用アンテナ装置。
  4. 前記スペーサーが粘着性を有する、請求項3に記載の車両用アンテナ装置。
  5. 前記絶縁性接着剤の比誘電率が4以上である、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  6. 前記絶縁性接着剤の比誘電率が10以上である、請求項5に記載の車両用アンテナ装置。
  7. 前記絶縁性接着剤がカーボンブラックを含有する、請求項5または請求項6に記載の車両用アンテナ装置。
  8. 前記絶縁性接着剤の体積抵抗率が10Ω・m以上である、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  9. 前記絶縁性接着剤の体積抵抗率が1012Ω・m以上である、請求項8に記載の車両用アンテナ装置。
  10. 前記絶縁性接着剤のせん断接着強さが1.0MPa以上である、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  11. 前記誘電体基材が合わせガラスである、請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  12. 給電用ケーブルを支持するコネクタ本体と、前記コネクタ本体の第1面に設けられ、前記給電用ケーブルに電気的に接続される端子電極と、を備え、
    前記コネクタ本体の第1面と前記端子電極の接合面とが略同一平面上に位置する、車両用アンテナ装置用コネクタ。
  13. 前記コネクタ本体と前記端子電極とが並ぶ方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する方向を第2方向としたとき、
    前記第1面の法線方向から見た前記端子電極の前記第2方向の寸法が、前記第1面の法線方向から見た前記コネクタ本体の前記第2方向の寸法と略等しい、請求項12に記載の車両用アンテナ装置用コネクタ。
  14. 前記端子電極の外形形状は、曲線部を含む、請求項12または請求項13に記載の車両用アンテナ装置用コネクタ。
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