JP2017059379A - スライドスイッチ機構、ならびに、スライドスイッチ機構を有する電子機器及び光学機器 - Google Patents

スライドスイッチ機構、ならびに、スライドスイッチ機構を有する電子機器及び光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性の高いスライドスイッチ機構、ならびに、スライドスイッチ機構を有する電子機器及び光学機器を提供する。【解決手段】スライドスイッチ機構を、スライド面を有する支持部と、スライド面上を所定方向に移動可能なスライド部とを備える。また、スライド面上の、スライド部の所定方向における端部の移動可能な範囲に、スライド面と端部とが当接しないように凹ませて形成された凹部を設ける。【選択図】図5

Description

本発明は、スライドスイッチ機構、ならびに、スライドスイッチ機構を有する電子機器及び光学機器に関する。
撮影装置などの使用者が持ち運んで使用する電子機器や、撮影装置に取り付けられて内部に電子回路を備える光学機器には、電子回路の動作を切り替えるためのスライドスイッチ機構を備えるものがある。この種の電子機器や光学機器には、装置の小型化や軽量化が求められており、スライドスイッチ機構自体にも小型化が求められる。また、スライドスイッチ機構には、使用者がスイッチ動作を行ったことを把握しやすいように、スライドスイッチ機構を操作した際の手応え(節度感)が求められている。
特許文献1には、節度感を有するスライドスイッチ機構が記載されている。特許文献1に記載のスライドスイッチ機構では、使用者が操作するスライダーがバネで付勢されている。バネ及びスライダーの互いに対向する側にはそれぞれ、突起が設けられている。使用者がスライダーをスライドさせると、スライダーの突起がバネの突起に当接する。この時、スライダーの突起が、バネの付勢力に抗しながら、バネの突起を乗り越える。これにより、スライダーを操作した使用者に対して節度感を与えることができる。
特開2009−245801号公報
ところで、特許文献1に記載されたスライドスイッチ機構は、スライダーが、バネによって、スライドスイッチ機構のハウジングに付勢されている。そのため、使用者がスライダーをスライドさせると、スライダーはハウジングに当接しながら移動(摺動)する。そのため、スライドスイッチ機構を何度も操作すると、スライダー又はハウジングの当接部が削れてしまい、スライドスイッチ機構が破損してしまう虞があった。更に、スライダー又はハウジングの当接部が削れることによって発生した削りカスが電子機器内に入り込み、電子機器の動作に悪影響を与える虞があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、耐久性の高いスライドスイッチ機構、ならびに、スライドスイッチ機構を備える電子機器及び光学機器を提供することにある。
本発明の一実施形態にかかるスライドスイッチ機構は、スライド面を有する支持部と、スライド面上を所定方向に移動可能なスライド部とを備える。この構成において、スライド部が移動しているとき、少なくとも一部の区間でスライド部の端部がスライド面と接触しないように、スライド面上の少なくとも一部に凹部が形成されている。
本発明の一実施形態によれば、スライド面に形成された凹部により、スライド部の端部がスライド面に接触することを抑制できる。そのため、スライド部の端部によってスライド面が削られることが防止され、スライドスイッチ機構の耐久性を向上することができる。
また、本発明の一実施形態において、スライドスイッチ機構は、例えば、スライド部と共に移動可能な弾性部であって、スライド面に向かって突出する係合部を有するものを更に備る。この場合、支持部は、係合部と係合可能な被係合部を有しており、使用者がスライド部を移動させると、係合部と被係合部とが係合する係合状態から係合部と被係合部との係合が解除される係合解除状態に、又は係合解除状態から係合状態に切り替わり、スライド部を移動させるために必要な操作荷重が変化することにより、スライド部を介して使用者に節度感を与える。
このような構成によれば、スライド部を移動させると、係合部及び被係合部は、係合状態と係合解除状態との間で切り替わるため、使用者に対してスライドスイッチ機構の操作への節度感を与えることができる。
また、本発明の一実施形態において、被係合部は、例えば、支持部に凹ませて形成されている。この場合、係合部が被係合部に収容されて、係合部が被係合部と係合することにより、弾性部に固定されたスライド部の端部がスライド面に近付く方向に移動し、係合部が被係合部から抜け出して、係合部と被係合部との係合が解除されることにより、端部がスライド面から離れる方向に移動する。
このような構成によれば、係合部及び被係合部が係合解除状態にある場合に、スライド部の端部がスライド面に接触することを抑制できる。
また、本発明の一実施形態において、被係合部と凹部は、例えば、所定方向と直交する方向に並ぶ位置に形成されている。
また、本発明の一実施形態において、スライド面には、例えば、所定方向と直交する方向に延びる溝が形成されている。この場合、溝は、被係合部と凹部を兼ねる。
また、本発明の一実施形態において、端部は、係合部と被係合部とが係合状態にあるとき、凹部と対向する位置にあり、スライド面と接触しない。
このような構成によれば、係合部及び被係合部が係合状態にある場合に、スライド部の端部がスライド面に接触することを抑制できる。
また、本発明の一実施形態において、被係合部、凹部はそれぞれ、所定方向に並んで複数個形成されている。
また、本発明の一実施形態において、支持部は、電気接点を有しており、スライド部には、スライド部と共に移動可能な導電性の接片が取り付けられている。この場合、係合部が被係合部の一つと係合しているとき、接片は電気接点と電気的に接続される。
また、本発明の一実施形態において、スライド部は、例えば、支持部よりも硬い材料で形成されている。
本発明の一実施形態にかかる電子機器は、筐体と、筐体に取り付けられた上記スライドスイッチ機構を備える。
本発明の一実施形態にかかる光学機器は、筐体と、筐体に取り付けられた上記スライドスイッチ機構を備える。
本発明の一実施形態によれば、耐久性の高いスライドスイッチ機構、ならびに、スライドスイッチ機構を備える電子機器及び光学機器が提供される。
本発明の実施形態にかかるスライドスイッチ機構の斜視図である。 本発明の実施形態にかかるスライドスイッチ機構の斜視図である。 本発明の実施形態にかかるスライドスイッチ機構の下面図である。 本発明の実施形態にかかるスライドスイッチ機構の断面図である。 本発明の実施形態にかかるスライドスイッチ機構の断面図である。 本発明の実施形態の変形例にかかるスライドスイッチ機構の断面図である。 本発明の実施形態の変形例にかかるスライドスイッチ機構の下面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるスライドスイッチ機構について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスライドスイッチ機構1の斜視図である。スライドスイッチ機構1は、例えば、撮影装置や撮影装置に取り付けられるレンズ鏡筒(光学機器)、スマートフォン、タブレット端末、フィーチャフォン、携帯ゲーム機など、内部に電子回路を有する電子機器の筐体に取り付けられる。スライドスイッチ機構1は、固定部10と、固定部10によって支持され所定方向にスライド可能なスライド部20を備える。固定部10は、例えば、電子機器の外装の一部であり、樹脂材料が使用される。電子機器の使用者がスライド部20のつまみ部20aを所定方向にスライドさせることにより、電子機器の動作が切り替えられる。スライド部20は、固定部10に対して比較的小さい部品であること、及び、使用者が直接操作してスライドさせる部品であることから、破損を防止するため、一部に金属などの比較的硬い材料が使用される。なお、スライド部20の材料は金属に限定されず、一部に樹脂材料が使用されてもよい。固定部10の形状は、電子機器の外装に応じた形状を有している。本実施形態では、図1に示されるように、固定部10はわずかに湾曲している。
図1において、スライド部20のスライド可能な方向を前後方向と定義する。固定部10のつまみ部20aが配置されている側を上側と定義し、その反対側を下側と定義する。前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向と定義する。図1において、上側が電子機器の外側に対応し、下側が電子機器の内側に対応する。
図2は、スライドスイッチ機構1を下側(電子機器内部)から見た斜視図である。図3は、スライドスイッチ機構1を下側から見た下面図である。図3では、図面を簡素にするために、一部の部材の図示を省略している。
固定部10の下側の面は、配線部11及びスライド面12を有している。配線部11は、不図示の複数の電気接点を有する。スライド部20は、スライド面12に沿って移動可能である。スライド部20の下側の面には、導電性の接片21が取り付けられている。接片21は、スライド部20と共に前後方向に沿って移動可能である。接片21は配線部11に向かって突出する複数の端子21a〜21cを有している。スライド部20がスライドすると、各端子21a〜21cは、配線部11に当接した状態で移動する。これにより、各端子21a〜21cが当接する電気接点が変更される。
スライド部20の下側の面には、板バネ22が取り付けられている。板バネ22は、スライド部20と共に前後方向に沿って移動可能である。板バネ22は、固定部10の下側の面に向かって突出する係合部22aを有している。
固定部10の下側の面には、複数の被係合部13a〜13cが前後方向に並んで形成されている。各被係合部13a〜13cは、上側に向かって凹んで形成されている。係合部22aは、各被係合部13a〜13cに収容されることによって、各被係合部13a〜13cと係合可能である。
図4は、スライドスイッチ機構1のスライド部20が設けられている箇所の断面図である。スライド部20は、2つの板状部20b、20cと、2つの板状部20b、20cを接続する軸20dを有している。つまみ部20aは、上側の板状部20bの上部に設けられている。固定部10には、上下方向に貫通し、軸20dが通される孔部10aが設けられている。2つの板状部20b、20cは、固定部10を挟むように配置されており、スライド部20が固定部10から外れてしまうことを防止している。上側の板状部20bと下側の板状部20cとの間の間隔は、固定部10の上下方向の厚さよりも僅かに大きく設定されている。これにより、固定部10と上側又は下側の板状部20b、20cとの間に隙間(遊び)ができるため、スライド部20を前後方向にスライドし易くすることができる。下側の板状部20cは、板バネ22が取り付けられて、板バネ22の弾性力が付加される。そのため、下側の板状部20cには、板バネ22の弾性力によって変形しないように、金属などの硬い材料が使用されることが望ましい。なお、つまみ部20a、板状部20b、軸20dは、金属材料ではなく、樹脂材料によって形成されていてもよい。
固定部10のスライド面12のうち、下側の板状部20cの前後方向における端部の移動可能な範囲には、前後方向に並んだ複数の凹部14a〜14c、15a〜15cが形成されている。本実施形態では、凹部14a〜14c、15a〜15cは、軸20dを挟んで、前後にそれぞれ3つずつ配置されている。各凹部14a〜14c、15a〜15cは、上側に向かって凹んで形成されているため、この凹部14a〜14c、15a〜15cが形成されている位置では、下側の板状部20cはスライド面12に当接しない。
図5は、図4に示される断面図に、板バネ22及び被係合部13a〜13cを重ねて描いたものである。本実施形態では、固定部10は、3つの被係合部13a〜13cを有しており、被係合部13a〜13c間の間隔は、固定部10の前方に配置された複数の凹部14a〜14cの間隔、及び、固定部10の後方に配置された複数の凹部15a〜15cの間隔と同じに設定されている。
図5(a)は、板バネ22の係合部22aが、中央の被係合部13bと係合している状態を示している。この場合、軸20dは、前後方向において、孔部10aの略中心に位置している。この状態では、係合部22aが被係合部13bに係合しているため、スライド部20にこの係合を解除するために必要な外力が加わらない限り、スライド部20がスライドすることはない。また、この状態において、スライド部20の下側の板状部20cの前方の上端部(角)20c1は凹部14bに対向している。また、下側の板状部20cの後方の上端部(角)20c2は凹部15bに対向している。そのため、下側の板状部20cの前後方向における両上端部20c1、20c2と、スライド面12との間には隙間が生じている。
図5(b)は、使用者によって、つまみ部20aに後方向への外力Fが加えられた直後の状態を示している。この場合、係合部22aの後方の辺と被係合部13bの後方の辺とが当接するため、スライド部20には、後方への移動を妨げるように、前方への抗力が働く。スライド部20には、使用者によって加えられた外力Fと被係合部13bから受ける抗力とによって回転モーメントが生じ、上側の板状部20bの前方端部20b1が、固定部10の上面10b1から離れるように移動し、上側の板状部20bの後方端部20b2が、固定部10の上面10b2に押し付けられる。また、この回転モーメントによって、下側の板状部20cの軸20dより前方の部分はスライド面12に押し付けられる。しかし、前方の上端部20c1は、凹部14bに対向する位置にいるため、スライド面12と接触していない。
図5(c)は、図5(b)に示される状態から、更に後方への外力Fが加えられた状態を示している。この場合、係合部22aは、被係合部13bの後方の辺を乗り越えることによって被係合部13bから抜け出して、係合部22aと被係合部13bとの係合が解除される。また、係合部22aは、図5(b)に示される状態よりも下側に移動するため、板バネ22が下側に向かって撓むように弾性変形する。このとき、下側の板状部20cの前方の上端部20c1は、凹部14bと凹部14cとの間の位置に移動し、後方の上端部20c2は、凹部15bと凹部15cとの間の位置に移動する。
図5(c)に示される状態では、下側に向かって撓んだ板バネ22により、スライド部20が下側に引っ張られる。これにより、スライド部20は、下側の板状部20cがスライド面12から離れる方向(下方向)に移動する。そのため、下側の板状部20cの軸20dより前方の部分がスライド面12に押し付けられる力が弱まる。本実施形態では、スライド部20が下側に引っ張られることにより、下側の板状部20cの前方の部分とスライド面12との間には隙間が生じる。そのため、板状部20cの前方の上端部20c1は、凹部14bと凹部14cとの間に位置しているが、スライド面12には当接しない。また、仮に、前方の上端部20c1がスライド面12に当接したとしても、スライド部20は板バネ22によって下側に引っ張られているため、前方の上端部20c1がスライド面12に押し付けられる力は、図5(b)に示される状態よりも小さくなる。
また、スライド部20が下側に引っ張られることにより、上側の板状部20bの後方の端部20b2が、固定部10の上面10b2に押し付けられる力が強くなる。これにより、図5(c)に示されるように、板状部20bは湾曲するように弾性変形し、固定部10は下側に向かって撓むように弾性変形する。なお、板状部20b及び固定部10に生じる弾性変形の度合いは、使用されている材料や、使用者によって加えられる外力Fの大きさ、板バネ22の硬さ等によって変化する。例えば、板状部20bに樹脂材料よりも硬い金属が使用され、固定部10に樹脂材料が使用されている場合は、板状部20bはほとんど変形せず、固定部10のみが弾性変形する。一方、板状部20bと固定部10の両方が樹脂材料で形成されている場合は、板状部20bと固定部10の両方に変形が生じる。
図5(d)は、図5(c)に示される状態から、更に後方に外力Fが加えられた状態を示している。この場合、係合部22aは、被係合部13cに収容されることによって、被係合部13cと係合し、板バネ22の撓みが解消される。これにより、板バネ22がスライド部20を下側に引っ張る力が弱まり、スライド部20は、下側の板状部20cがスライド面12に近付く方向(上方向)に移動する。また、軸20dは、前後方向において、孔部10aの後方に位置している。この状態では、係合部22aと被係合部13cとの係合を解除するために必要な外力が加わらない限り、スライド部20がスライドすることはない。また、この状態において、スライド部20の下側の板状部20cの前方の上端部20c1は凹部14cに対向している。また、下側の板状部20cの後方の上端部20c2は凹部15cに対向している。そのため、下側の板状部20cの前後方向における両上端部20c1、20c2は、スライド面12と接触していない。
本実施形態では、使用者がスライド部20をスライドさせると、係合部22aと複数の被係合部13a〜13cの一つとの係合が解除され、次いで、係合部22aは被係合部13a〜13cの別の一つと係合する。係合部22aと被係合部13a〜13cの一つとの係合を解除するためには、係合部22aが被係合部13a〜13cの一つから受ける抗力よりも大きい外力を加える必要がある。また、一旦、係合部22aと被係合部13a〜13cとの係合が解除された状態(例えば、図5(c)に示される状態)から、係合部22aと被係合部13a〜13cの一つとが係合する状態(例えば、図5(d)に示される状態)に変化する際、係合部22は被係合部13a〜13cから前後方向における抗力を受けない。このように、使用者がスライド部20をスライドさせる場合、係合部22aが被係合部13a〜13cと係合している状態か係合が解除されている状態かに応じて、係合部22aが受ける前後方向の抗力の大きさが変化する。この抗力の変化により、スライド部20のスライド操作に対する操作荷重が変化し、使用者はスライド部20の操作に対して節度感を得ることができる。
また、係合部22aが被係合部13a〜13cの一つと係合している状態では、下側の板状部20cの前後方向の上端部20c1、20c2は、凹部14a〜14cの一つと対向しているため、スライド面12と接触していない。
また、係合部22aと被係合部13a〜13cとの係合が解除されている状態では、スライド部20は下側に引っ張られる。そのため、下側の板状部20cの前後方向の上端部20c1、20c2は、スライド面12から離間する、或いは、下側の板状部20cの前後方向の上端部20c1、20c2が、スライド面12に押し付けられる力が小さくなる。
このように、スライド部20を前後方向に移動しているとき、下側の板状部20cの端部は、凹部14a〜14cの一つと対向する位置にある、又は、下側に引っ張られた状態となる。これにより、下側の板状部20cの前後方向の上端部20c1、20c2がスライド面12に押し付けられた状態でスライド部20が移動(摺動)することが抑制される。下側の板状部20cの前後方向の上端部20c1、20c2がスライド面12上を摺動しなくなることにより、上端部20c1、20c2によってスライド面12が削られることが抑制される。これにより、スライドスイッチ機構1の耐久性が向上すると共に、削りカスの発生が抑制される。
また、上述の実施形態では、スライド部20を後方にスライドさせる場合について説明したが、スライド部20を前方にスライドさせる場合においても同様に、下側の板状部20cの前後方向の上端部20c1、20c2がスライド面12上を摺動することを抑制できる。
なお、スライド面12が削られることを抑制するためであれば、固定部10を薄くする、或いは、上下の板状部20b、20cの間隔を広くすることが考えられる。しかし、その場合、固定部10と板状部20b、20cとの間の間隔(遊び)が大きくなり、スライド部20に上下方向のがたつきが生じるという問題が生じる。また、このがたつきが生じている場合、スライド部20の前後方向の位置やスライド方向等によって、使用者に与える節度感が変化する虞がある。これに対し、本実施形態では、凹部14a〜14c、15a〜15cが、係合部22aと被係合部13a〜13cとが係合している場合の板状部20cの前後方向の上端部20c1、20c2に対向する位置にのみ形成されている。そのため、スライド部20に上下方向のガタツキが生じず、節度感にばらつきが生じることを抑制している。
また、本実施形態では、スライド部20に金属などの硬度の高い材料を使用している。これにより、小さい部品であり、且つ、直接外力が加えられるスライド部20が破損することを防止している。一方、固定部10は、電子機器の外装であり、スライド部20に対して比較的大きい部品である。そのため、製造コストや加工の容易性から、固定部10には樹脂材料を使用している。樹脂は、一般的に、金属材料と比較して硬度や耐久性が低い。しかし、本実施形態では、固定部10のスライド面12に凹部14a〜14c、15a〜15cを設けることにより、固定部10がスライド部20によって削られてしまうことを抑制できる。そのため、本実施形態によれば、製造コストを抑え、加工容易性を確保しつつ、スライドスイッチ機構1の耐久性を向上することができる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本発明の実施形態に含まれる。
例えば、上述の本実施形態では、上側の板状部20bの前後方向の端部は、エッジを有しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示されるように、上側の板状部20bの前後方向の端部20b1、20b2に丸みを持たせてもよい。これにより、固定部10の上面10b1、10b2が板状部20bによって削られることを抑制できる。
また、上述の実施形態では、図3に示されるように、前後方向における凹部14a〜14cの位置と被係合部13a〜13cの位置は異なっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、凹部14a〜14cと被係合部13a〜13cは、左右方向に並んで配置されていてもよい。図7は、本実施形態の変形例におけるスライドスイッチ機構1の下面図を示している。本変形例では、固定部10のスライド面12上に、左右方向に延びる複数の溝16a〜16cが形成されている。この溝16a〜16cの左側の領域はそれぞれ、板バネ22の係合部22aと係合する被係合部として働く。また、溝16a〜16cの右側の領域分は、板状部20cの前方の上端部20c1がスライド面12に当接することを防止する凹部として働く。このように、被係合部と凹部の前後方向の位置を同じにすることにより、被係合部と凹部の形成を容易にすることができる。また、一つの溝を被係合部及び凹部として使用することにより、被係合部と凹部を別々に形成する必要がなく、スライドスイッチ機構1の製造が容易となる。
なお、上述の実施形態では、スライド部20の板状部20cには金属材料、固定部10には樹脂材料を使用しているが、本発明はこれに限定されない。スライド部20の板状部20cに樹脂材料を使用してもよく、固定部10に金属材料を使用してもよい。
1 スライドスイッチ機構
10 固定部
10a 孔部
10b1、10b2 固定部の上面
11 配線部
12 スライド面
13a〜13c 被係合部
14a〜14c 凹部
15a〜15c 凹部
16a〜16c 溝
20 スライド部
20a つまみ部
20b、20c 板状部
20b1 上側板状部の前方の端部
20b2 上側板状部の後方の端部
20c1 下側板状部の前方の上端部
20c2 下側板状部の後方の上端部
20d 軸
21 接片
21a〜21c 端子
22 板バネ
22 係合部

Claims (11)

  1. スライド面を有する支持部と、
    前記スライド面上を所定方向に移動可能なスライド部と、を備え、
    前記スライド部が移動しているとき、少なくとも一部の区間で該スライド部の端部が前記スライド面と接触しないように、該スライド面上の少なくとも一部に凹部が形成されている、
    スライドスイッチ機構。
  2. 前記スライド部と共に移動可能な弾性部であって、前記スライド面に向かって突出する係合部を有するものを更に備え、
    前記支持部は、前記係合部と係合可能な被係合部を有しており、
    使用者が前記スライド部を移動させると、前記係合部と前記被係合部とが係合する係合状態から該係合部と該被係合部との係合が解除される係合解除状態に、又は該係合解除状態から該係合状態に切り替わり、該スライド部を移動させるために必要な操作荷重が変化することにより、該スライド部を介して使用者に節度感を与える、
    請求項1に記載のスライドスイッチ機構。
  3. 前記被係合部は、前記支持部に凹ませて形成されており、
    前記係合部が前記被係合部に収容されて、該係合部が該被係合部と係合することにより、前記弾性部に固定されたスライド部の端部が前記スライド面に近付く方向に移動し、
    前記係合部が前記被係合部から抜け出して、該係合部と該被係合部との係合が解除されることにより、前記端部が前記スライド面から離れる方向に移動する、
    請求項2に記載のスライドスイッチ機構。
  4. 前記被係合部と前記凹部は、前記所定方向と直交する方向に並ぶ位置に形成されている、
    請求項2又は請求項3に記載のスライドスイッチ機構。
  5. 前記スライド面には、前記所定方向と直交する方向に延びる溝が形成されており、
    前記溝は、前記被係合部と前記凹部を兼ねる、
    請求項4に記載のスライドスイッチ機構。
  6. 前記端部は、前記係合部と前記被係合部とが係合状態にあるとき、前記凹部と対向する位置にあり、前記スライド面と接触しない、
    請求項2から請求項5の何れか一項に記載のスライドスイッチ機構。
  7. 前記被係合部、前記凹部はそれぞれ、前記所定方向に並んで複数個形成されている、
    請求項2から請求項6の何れか一項に記載のスライドスイッチ機構。
  8. 前記支持部は、電気接点を有しており、
    前記スライド部には、該スライド部と共に移動可能な導電性の接片が取り付けられており、
    前記係合部が前記被係合部の一つと係合しているとき、前記接片は前記電気接点と電気的に接続される、
    請求項2から請求項7の何れか一項に記載のスライドスイッチ機構。
  9. 前記スライド部は、前記支持部よりも硬い材料で形成されている、
    請求項1から請求項8の何れか一項に記載のスライドスイッチ機構。
  10. 筐体と、
    前記筐体に取り付けられた請求項1から請求項9の何れか一項に記載のスライドスイッチ機構と、を備える、
    電子機器。
  11. 筐体と、
    前記筐体に取り付けられた請求項1から請求項9の何れか一項に記載のスライドスイッチ機構と、を備える、
    光学機器。
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