JP2017059294A - 端子カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】装着に必要なスペースが制約を受ける場合であっても、端子台に対して確実な装着を可能とする端子カバーの提供にある。【解決手段】端子台12に設けた導電部20と、導電部20と電気的に接続されたハーネス25の接続端子とを覆うカバー本体31を備えた端子カバーであって、カバー本体31は、導電部20が挿入される開口35と、導電部20から外方へ延びるハーネス本体27を通す挿通孔と、を備え、カバー本体31と一体形成されるとともに開口35を形成し、被覆部16の外周にわたって密着する筒状部34と、筒状部34の先端に形成され、端子台本体14の表面に押圧される環状端36と、開口へ向けて張り出して形成され、座面24に当接する接続端子と被覆部16との間にて、導電部20に係合される内フランジ部37と、カバー本体31の外周からカバー本体31の長手方向および幅方向の張り出す外フランジ部40と、を有する。【選択図】 図2

Description

この発明は、端子カバーに関し、特に、端子台の導電部とこの導電部と電気的に接続されたハーネスの接続端子とを覆う端子カバーに関する。
端子カバーに関する従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された外部端子接続用キャップを挙げることができる。特許文献1に開示された外部端子接続用キャップは、弾力性のあるゴム、樹脂等の材質から形成されており、ほぼドーム形状の接続部収容部と、この接続部収容部に連通するほぼ円筒形のケーブル収容部とを有している。接続部収容部の下端に形成された底面開口部の周縁には、外方へ突出するリップ部が形成されている。リップ部に隣接する接続部収容部の内周面上に締め付け部が画成され、締め付け部の上側に内方へ突出する押さえ部が形成されている。接続部収容部の外周面上には、外方へ向かって延出された着脱用つまみ部が形成されている。
一方、外部端子接続部用キャップが装着される端子接続部は、樹脂製の端子台と、取り付け部の外側から内側に至るように端子台を貫通する導電部とを有している。そして、外部端子接続用キャップの着脱用つまみ部を引っ張ることで締め付け部および押さえ部を広げて、容易に外部端子接続部用キャップを端子接続部に装着することができる。外部端子接続部用キャップが端子接続部に装着されたときには、押さえ部の上面が外部端子の張り出し部の下面に係合されることによりリップ部が端子台の上面に押圧されると共に、締め付け部が端子台の円筒状突条部の外周面に押圧されることとなる。これにより、外部端子と導電部との接続部に対して優れた防水性を確保することができる。
特開2009−43685号公報
ところで、特許文献1に開示された外部端子接続用キャップは、締め付け部および押さえ部を広げて、容易に外部端子接続部用キャップを端子接続部に装着するため、着脱用つまみ部を引っ張るために引っ張り方向に十分なスペースを必要とする。しかしながら、特許文献1に開示された外部端子接続用キャップでは、装着の際に着脱用つまみ部の引っ張りのために必要なスペースが十分でない場合、外部端子接続用キャップを端子台に対して確実に装着することができないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、装着に必要なスペースが制約を受ける場合であっても、端子台に対して確実な装着を可能とする端子カバーの提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、端子台にハーネスの接続端子と接続される導電部が設けられ、前記端子台は、絶縁性材料により形成された端子台本体と、前記端子台本体より突出する前記導電部と、前記端子台本体と一体形成され、前記導電部の外周を覆う被覆部と、前記導電部に形成され、前記接続端子と当接する座面と、を備え、前記ハーネスは、ハーネス本体と、前記ハーネス本体の端部に設けた前記接続端子とを備え、前記導電部と、前記接続端子とを覆うカバー本体を備えた端子カバーであって、前記カバー本体は、前記導電部が挿入される開口と、前記導電部から外方へ延びる前記ハーネス本体を通す挿通孔と、を備え、前記カバー本体と一体形成されるとともに前記開口を形成し、前記被覆部の外周にわたって密着する筒状部と、前記筒状部の先端に形成され、前記端子台本体の表面に押圧される環状端と、前記開口へ向けて張り出して形成され、前記接続端子と前記被覆部との間にて、前記導電部に係合される内フランジ部と、前記カバー本体の外周から前記カバー本体の長手方向および幅方向の外方へ張り出す外フランジ部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、カバー本体における外フランジ部の被押圧面を押圧して外フランジ部を端子台へ向けて押圧することで、内フランジ部の導電部への係合と、環状端の端子台本体に対する押圧が確実に行われる。従って、装着に必要なスペースが制約を受ける場合であっても、端子台に対して端子カバーを確実に装着することができる。なお、外フランジ部の被押圧面の形状に対応する装着用治具を用いれば、外フランジ部の端子台への押圧は容易となる。
また、上記の端子カバーにおいて、前記外フランジ部は、前記カバー本体の外周にて前記開口の挿入方向における前記内フランジ部の位置と対応する位置に形成されている構成としてもよい。
この場合、外フランジ部を押圧することで、装着の際のカバー本体の変形を抑制しつつ、外フランジ部に対応する位置の内フランジ部に対して押圧力を作用させ、内フランジ部を変形させて導電部に確実に係合させることができる。
また、上記の端子カバーにおいて、前記カバー本体は、前記開口を有する開口側端部を備え、前記外フランジ部は、少なくとも、前記カバー本体の外周において前記開口の中心よりも前記開口側端部へ向けて形成されている構成としてもよい。
この場合、カバー本体の外周において開口の中心から開口側端部へ向けて形成されている外フランジ部を押圧することにより、装着の際に内フランジ部における導電部と係合し難い部位が確実に押圧力を受けることができる。
また、上記の端子カバーにおいて、前記フランジ部と一体形成された着脱用のつまみ部を有する構成としてもよい。
この場合、装着に必要なスペースが制約を受けない場合には、着脱用のつまみ部を用いて端子台に対する端子カバーの装着を行うことができる。装着に必要なスペースが制約を受ける場合であっても、つまみ部を導電部から引き離すように引っ張ることにより、端子台に装着された端子カバーを取り外すことができる。
本発明によれば、装着に必要なスペースが制約を受ける場合であっても、端子台に対して確実な装着を可能とする端子カバーを提供することができる。
第1の実施形態に係る端子カバーが装着された端子台を示す斜視図である。 (a)は端子台に装着された端子カバーの一部を破断した側面図であり、(b)は端子カバーの一部を破断した平面図である。 (a)は端子カバーの斜視図であり、(b)は端子カバーの開口側から斜視図である。 (a)は装着用治具の斜視図であり、(b)は装着用治具と端子カバーとの関係を説明する側面図である。 (a)〜(c)は端子カバーを端子台に装着する手順を説明する説明図である。 (a)は第2の実施形態に係る端子カバーの平面図であり、(b)は第2の実施形態に係る端子カバーの側面図である。 第3の実施形態に係る端子カバーの斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る端子カバーについて図面を参照して説明する。本実施形態の端子カバーは、電動モータに設けた端子台と端子台に接続されるハーネスを覆う防水・防塵仕様の端子カバーである。まず、端子カバーの説明に先立ち、端子台について説明する。
図1に示すように、電動モータのハウジング11には、端子台12がボルト13により固定されている。端子台12は、絶縁性材料である樹脂により形成された端子台本体14を備えている。端子台本体14には、端子台本体14の表面と直交する方向に延在する壁部17が形成されており、壁部17にはボルト13を挿通する通孔(図示せず)が形成されている。図2(a)に示すように、端子台本体14には、導電部20が挿通される貫通孔15が形成されている。貫通孔15の軸心Pと壁部17との距離は比較的短い。貫通孔15の周囲には円筒状の被覆部16が形成されている。被覆部16は、端子台本体14と一体形成されており貫通孔15に挿通される導電部20の外周を覆う。端子台本体14を突出する導電部20は、円柱状の中継端子21と中継端子21に形成された通孔(図示せず)に挿通されたボルト23を備えている。ボルト23の軸部の一部は中継端子21から突出し、ボルト23の頭部は図示されないが端子台本体14の内側に位置する。
中継端子21の突出側の端部には外径が小径化された係合部22が設けられている。中継端子21における係合部22の端面はハーネス25に設けた接続端子としての圧着端子26の座面24となっている。中継端子21の他方の端面(図示せず)は、電動モータから引き出されているモータ側ハーネス(図示せず)の座面となり、ボルト23の頭部とともにモータ側ハーネスを固定する。
ハーネス25はハーネス本体27とハーネス本体27の一方の端部に設けられた圧着端子26を有する。ハーネス本体27は導線を有し、導線は絶縁性被覆部材により被膜されている。ハーネス本体27の他方の端部は、電力供給源であるインバータに接続されている。圧着端子26はボルト23の軸部の挿通を可能とする径の円孔(図示せず)を有する丸形の圧着端子である。ハーネス25は、ボルト23の軸部を圧着端子26の円孔に挿通し、圧着端子26を座面24に着座させ、締結用のナット29を締結することにより導電部20に接続される。端子台12は3相(U相、V相、W相)のハーネス25に対応する3個の導電部20を有する(図1を参照)。
次に、導電部20および圧着端子26に対する防水・防塵を図るための端子カバー30について説明する。図2(a)、図2(b)に示すように、端子カバー30はカバー本体31を有する。カバー本体31は弾力性を有するゴム材料により形成されており、導電部20と、導電部20と電気的に接続されたハーネス25の圧着端子26とを覆う。図3(a)、図3(b)に示すように、カバー本体31は、ドーム状の接続側カバー部32と、この接続側カバー部32と一体形成されている円筒状のハーネス側カバー部33とを有している。カバー本体31の長手方向とハーネス25の延在方向がほぼ一致し、カバー本体31の長手方向に対して直交する方向がカバー本体31の幅方向に相当する。
接続側カバー部32およびハーネス側カバー部33の内部空間は互いに連通する。接続側カバー部32の底部には、円形の開口35を有する筒状部34が形成されている。開口35はカバー本体31の内部空間と連通する。筒状部34の内径は、被覆部16の外径よりも小さく設定されている。筒状部34は被覆部16の外周に密着される部位である。筒状部34は、先端へ向かうにつれて筒状部34の径を大きくする環状端36を有する。筒状部34の先端に形成される環状端36は、端子台本体14の表面に押圧される部位である。環状端36の肉厚は先端へ向かうにつれて小さくなっている。接続側カバー部32の内周面における筒状部34の基端付近には、環状の内フランジ部37が開口35へ向けて張り出して形成されている。内フランジ部37は中継端子21における係合部22の外周面に密着される部位である。内フランジ部37の内径は、圧着端子26の外径よりも小さく設定されている。筒状部34、環状端36および内フランジ部37は、互いに同心円状に形成されている。従って、端子カバー30が装着されている状態では、開口35の中心は貫通孔15の軸心Pと一致する。筒状部34の軸心P方向の長さは、端子カバー30の装着時における端子台本体14の表面から内フランジ部37までの距離よりも大きく設定されている。
ハーネス側カバー部33は、接続側カバー部32と反対方向へ向けて先細りとなる部位を有し、接続側カバー部32と反対方向となる端部には挿通孔38が形成されている。挿通孔38はハーネス本体27が挿通可能な孔径が設定されている。挿通孔38の孔径は、ハーネス本体27の外径よりも小径に設定されている。挿通孔38の開口方向は、カバー本体31の長手方向と一致し、開口35の軸心P方向と直交する。カバー本体31は、ハーネス25の延在方向と一致する長手方向において開口35を有する接続側カバー32の端部(以下「開口側端部」と表記する)31Aと、挿通孔38を有するハーネス側カバー33の端部(以下「挿通孔側端部」と表記する)31Bを有する。
さらに、接続側カバー部32の外周面上には外フランジ部40が一体形成されている。図3(b)に示すように、外フランジ部40は、接続側カバー部32の外周から外方へ張り出すが、カバー本体31の長手方向における挿通孔38と反対側となるカバー本体31の開口側端部において、接続側カバー部32の外周の半周にわたって形成されている。外フランジ部40の周方向における端部41は、カバー本体31の長手方向と直交する幅方向において、接続側カバー部32の最も幅広の部位に位置する。従って、外フランジ部40は、少なくともカバー本体31の外周において開口35の軸心Pよりも開口側端部31Aへ向けて形成されている。外フランジ部40の表面(装着時に端子台本体14の表面と対向する面の反対側の面)は、内フランジ部37の係合部22への係合に必要な押圧力を受けるための被押圧面42である。
外フランジ部40は、カバー本体31の外周にて開口35の軸心P方向における内フランジ部37の位置と対応する位置に形成されている(図2(a)を参照。)。つまり、開口35の軸心P方向における筒状部34の環状端36から外フランジ部40までの距離と、環状端36から内フランジ部37までの距離が一致する。これは、外フランジ部40の被押圧面42に端子台12へ向けて押圧力を作用させたとき、接続側カバー部32の変形を抑制しつつ、内フランジ部37に対して押圧力を伝達するためである。
本実施形態では、外フランジ部40には屈曲して延在する平板状のつまみ部43が形成されている。つまみ部43は端子カバー30を端子台12に対して着脱する際に用いるためものであり、つまんで引っ張り易い形状およびサイズに設定されている。
次に、端子カバー30を装着するための装着用治具50について説明する。本実施形態では、つまみ部43を操作するためのスペースが十分に無い場合には、図4(a)、図4(b)に示す装着用治具50を用いる。装着用治具50は、輪郭の一部に円弧を有する平板部51と、平板部51の円弧を含む縁部から平板部51の板面と直交する方向に延在する断面U字状の曲板部52と、を有する。曲板部52の内側は接続側カバー部32が収容可能な空間が形成されている。曲板部52は、外フランジ部40の表面にわたって当接可能な略U字状の先端部53を備えている。本実施形態の装着用治具50は、ゴム材料よりも硬い樹脂により形成されている。装着用治具50は、先端部53を外フランジ部40の表面に当接させ、平板部51を押圧することにより、端子カバー30を端子台12に確実に装着させる機能を有する。
次に、本実施形態の端子カバー30の端子台12に対する着脱の手順について説明するが、まず、端子カバー30を端子台12に装着する場合について説明する。端子カバー30には予めハーネス25を挿通しておく。次に、ハーネス25の圧着端子26へ端子台12のボルト23を挿通させ、圧着端子26を座面24に当接させ、ナット29の締結により圧着端子26を中継端子21に固定する。圧着端子26が中継端子21に固定されることにより、導電部20とハーネス25は電気的に接続される。
次に、端子カバー30を端子台12に装着するが、まず、図5(a)に示すように、つまみ部43をつまんでカバー本体31を斜め上方へ引っ張り上げる。図5(a)に示す矢印Xはつまみ部43を引っ張り上げる方向を示す。つまみ部43の引っ張りにより、カバー本体31は大きく変形して、図5(b)に示すように、開口35を通じてナット29およびボルト23の軸部が接続側カバー部32の内部に収容される。
この時点では、筒状部34については、一部が被覆部16に密着するものの、被覆部16に密着しない部位も存在し、環状端36の一部は端子台本体14の表面に押圧されていない。また、内フランジ部37については、一部が中継端子21における圧着端子26と被覆部16との間に係合するが、残りの部位は中継端子21に係合しない状態にある。つまり、図5(b)の状態では、端子カバー30が端子台12に完全に装着されていない。因みに、本実施形態の端子台12は、貫通孔15の軸心Pと壁部17との距離は比較的短い。従って、つまみ部43の引っ張りによってのみ端子カバー30を端子台12に装着させるために必要なスペースはない。
そこで、本実施形態では、装着用治具50を用いて、端子カバー30を端子台12に完全に装着させる。装着用治具50の先端部53を外フランジ部40の被押圧面42に当接させ、カバー本体31へ向けて平板部51を押圧する。図5(b)における矢印Yは装着用治具50の押圧の方向を示す。平板部51を押圧することにより、内フランジ部37において中継端子21に係合しない状態にある部位が、変形しつつ中継端子21の係合部22に係合される。図5(c)に示すように、内フランジ部37が中継端子21の係合部22に完全に係合されるとともに、被覆部16に密着しない筒状部34の部位が被覆部16に密着する。さらに、環状端36が端子台本体14の表面に押圧される。環状端36が端子台本体14の表面に押圧されることにより、係合部22に係合された内フランジ部37は圧着端子26の座面24側の面と密着する。つまり、図5(c)に示す状態では、端子カバー30が端子台12に完全に装着されている。
カバー本体31はゴム材料により形成されているため、内フランジ部37の内径が圧着端子26の外径より小さくても、内フランジ部37は、装着用治具50の押圧による変形により、圧着端子26のナット29側から中継端子21側へ移動することができる。本実施形態では、内フランジ部37に対応する位置に外フランジ部40が設けられていることにより、装着用治具50によって外フランジ部40の被押圧面42に作用する押圧力は、内フランジ部37に伝わり易くなる。その結果、装着用治具50の押圧により内フランジ部37は、圧着端子26のナット29側から中継端子21側へ移動し易くなり、中継端子21の係合部22に係合され易くなる。また、開口35の内径は被覆部16の外径よりも小さく設定されているが筒状部34の変形により被覆部16が筒状部34の開口35に挿入され易く、筒状部34は被覆部16に密着する。さらに、内フランジ部37が中継端子21に係合されることにより、環状端36は端子台本体14の表面に押圧される。
次に、端子カバー30を端子台12から取り外す場合について説明する。端子台12に装着されている端子カバー30のつまみ部43をつまみ、端子カバー30を導電部20から引き離すように上方へ引っ張ると、端子カバー30が変形して内フランジ部37と中継端子21との係合が解除される。内フランジ部37と中継端子21との係合が解除された後、つまみ部43をさらにハーネス本体27へ向けて引っ張れば、導電部20のナット29およびボルト23が開口35を通じて端子カバー30から露出される。
図示はしないが、貫通孔15の軸心Pと壁部17との距離が比較的長く、つまみ部43の引っ張りによってのみ端子カバー30を端子台に装着させるために必要なスペースを有する端子台の場合では装着用治具50を用いる必要ない。つまり、従来と同様に、つまみ部43の操作のみにより端子台に対する端子カバー30の装着が可能である。具体的には、つまみ部43を、図5(a)に示す矢印X方向と同じ方向へ引っ張った後、そのまま、つまみ部43を引っ張った状態を保って端子台の表面に接近させると、端子カバー30の端子台への装着が行われる。ただし、スペースの制約が無い場合でも、装着用治具50を用いて端子カバー30を端子台に装着することも可能である。
本実施形態の端子カバー30によれば以下の作用効果を奏する。
(1)接続側カバー部32における外フランジ部40の被押圧面42を押圧して外フランジ部40を端子台12へ向けて押圧することで、内フランジ部37の中継端子21の係合部22への係合と、環状端36の端子台本体14に対する押圧が確実に行われる。従って、端子カバー30の装着に必要なスペースが制約を受ける場合であっても、端子台12に対して端子カバー30を確実に装着することができる。なお、外フランジ部40の形状に対応する押圧のための装着用治具50を用いれば、外フランジ部40の端子台12への押圧は容易となる。
(2)装着用治具50により外フランジ部40を押圧することで、外フランジ部40に対応する位置の内フランジ部37には導電部20に対する押圧力が作用し、内フランジ部37を中継端子21の係合部22に確実に係合させることができる。
(3)外フランジ部40がカバー本体31の外周において開口35の中心を通る軸心Pより開口側端部31Aへ向けて形成されている。このため、内フランジ部37において中継端子21の係合部22と係合し難い部位(特に、内フランジ部37において外フランジ部の端部41に対応する部位)が確実に押圧力を受けることができる。
(4)端子カバー30の装着に必要なスペースが制約を受けない端子台の場合には、着脱用のつまみ部43を用いて端子台に対する端子カバー30の着脱を行うことができ、装着用治具50を用いずに端子台への装着が可能である。また、つまみ部43が設けられていることにより、装着用治具50により外フランジ部40が押圧されるとき外フランジ部40の変形を抑制することができる。その結果、内フランジ部37の係合部22への係合が押圧時の外フランジ部40の変形によって困難になることはない。
(5)中継端子21に外周が小径化された係合部22を設けたことにより、端子カバー30の装着時に内フランジ部37が中継端子21の係合部22に係合され易く、軸心P方向における内フランジ部37を位置決めすることができる。また、係合部22と係合する内フランジ部37の軸心P方向への位置ずれを防止することができる。
(6)環状端36が端子台本体14の表面に押圧されることにより、係合部22に係合された内フランジ部37は圧着端子26の座面24側の面と密着する。その結果、端子台12に装着された端子カバー30は確実に防水・防塵機能を発揮することができる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係る端子カバーについて説明する。本実施形態の端子カバーは、つまみ部が外フランジ部の周方向にわたって形成されている点で、第1の実施形態の端子カバーと異なる。本実施形態では、第1の実施形態と共通する構成については、第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
図6(a)、図6(b)に示すように、本実施形態の端子カバー60には、外フランジ部61が接続側カバー部32と同心円状に形成されている。外フランジ部61は、接続側カバー部32の外周の半周分にわたって平面視C字状に形成されている。外フランジ部61の端部62は、接続側カバー部32が最も幅広となる位置に位置する。外フランジ部61において、つまみ部64が接続側カバー部32と同心円状に形成されている。つまり、つまみ部64は外フランジ部61の端部62から端部62まで延在する。従って、つまみ部64の軸心P方向と直交する断面はC字状である。外フランジ部61はつまみ部64の形成により外力に対して変形し難い。なお、被押圧面63は接続側カバー部32とつまみ部64の間にわたって形成されている。
本実施形態の端子カバー60によれば、先の実施形態の作用効果と同等の作用効果を奏する。また、本実施形態の端子カバー60によれば、装着用治具50を用いて端子カバー60を端子台12に装着するとき、つまみ部64が外フランジ部61の変形を防止する。その結果、外フランジ部61の変形による内フランジ部37の係合部22への係合の困難化を回避することができる。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態に係る端子カバーについて説明する。本実施形態の端子カバーは、つまみ部が設けられない点で、第1の実施形態の端子カバーと異なる。本実施形態では、第1の実施形態と共通する構成については、第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
図7に示すように、本実施形態の端子カバー70には、外フランジ部71が設けられているものの、つまみ部は設けられていない。外フランジ部71は接続側カバー部32と同心半円状に形成され、端部72および被押圧面73を備えている。
本実施形態の端子カバー70によれば、先の実施形態の作用効果(1)〜(3)、(5)と同等の作用効果を奏する。また、本実施形態によればつまみ部が設けられていないため、端子カバー70の材料使用量を削減することができ、つまみ部を備えた端子カバーと比較して製作コストを低減することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、弾力性を有するゴム材料を端子カバーの材料としたが、端子カバーを形成する材料はゴム材料に限定されない。十分な弾力性を有して弾性変形可能な材料であって絶縁性を有する材料であればよい。なお、ゴム材料としては、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)が好適である。
○ 上記の実施形態では、外フランジ部は、カバー本体の外周にて開口の挿入方向における内フランジ部の位置と対応する位置に形成されているとしたが、この限りではない。外フランジ部の位置は、開口の軸心方向において内フランジ部と異なる位置に形成されてもよい。この場合、装着用治具により外フランジ部を押圧したときカバー本体が変形しないように、端子カバーの材料や肉厚等の条件を設定することが好ましい。
○ 上記の実施形態では、接続端子として、丸形の圧着端子を例示したが、接続端子は丸形の圧着端子に限定されない。例えば、先開形の圧着端子でもよく、接続端子の形式は、特に限定されず自由である。また、端子台は3相分のハーネスを接続する端子台としたが、端子台に接続されるハーネスの数は1本以上であればよい。
○ 上記の実施形態では、接続端子である圧着端子の外径が係合部の外径より大きいとしたが、圧着端子の外径が係合部の外径以下であってもよい。この場合、圧着端子と中継端子の座面との間に、係合部の外径より大きい外径を有する導電性のワッシャを介在させ、内フランジ部が係合部から位置ずれしないようにしてもよい。
11 ハウジング
12 端子台
14 端子台本体
16 被覆部
20 導電部
21 中継端子
22 係合部
25 ハーネス
26 圧着端子
27 ハーネス本体
30、60、70 端子カバー
31 カバー本体
31A 開口側端部
34 筒状部
35 開口
36 環状端
37 内フランジ部
38 挿通孔
40、61、71 外フランジ部
41、62、72 端部
42、63、73 被押圧面
43、64 つまみ部
50 装着用治具
P 軸心

Claims (4)

  1. 端子台にハーネスの接続端子と接続される導電部が設けられ、
    前記端子台は、
    絶縁性材料により形成された端子台本体と、
    前記端子台本体より突出する前記導電部と、
    前記端子台本体と一体形成され、前記導電部の外周を覆う被覆部と、
    前記導電部に形成され、前記接続端子と当接する座面と、を備え、
    前記ハーネスは、
    ハーネス本体と、前記ハーネス本体の端部に設けた前記接続端子とを備え、
    前記導電部と、前記接続端子とを覆うカバー本体を備えた端子カバーであって、
    前記カバー本体は、
    前記導電部が挿入される開口と、
    前記導電部から外方へ延びる前記ハーネス本体を通す挿通孔と、を備え、
    前記カバー本体と一体形成されるとともに前記開口を形成し、前記被覆部の外周にわたって密着する筒状部と、
    前記筒状部の先端に形成され、前記端子台本体の表面に押圧される環状端と、
    前記開口へ向けて張り出して形成され、前記接続端子と前記被覆部との間にて、前記導電部に係合される内フランジ部と、
    前記カバー本体の外周から前記カバー本体の長手方向および幅方向の外方へ張り出す外フランジ部と、を備えることを特徴とする端子カバー。
  2. 前記外フランジ部は、前記カバー本体の外周にて前記開口の挿入方向における前記内フランジ部の位置と対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の端子カバー。
  3. 前記カバー本体は、前記開口を有する開口側端部を備え、
    前記外フランジ部は、少なくとも、前記カバー本体の外周において前記開口の中心よりも前記開口側端部へ向けて形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の端子カバー。
  4. 前記フランジ部と一体形成された着脱用のつまみ部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の端子カバー。
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