JP2017058435A - 評価方法及び装置、そのプログラム、露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学系の光学特性を評価するためのパターンを効率的に選択する。【解決手段】光学系のOPE特性の評価方法であって、複数のテストパターンを用いてその光学系が第1の状態のときのそれらのテストパターンのCD(critical dimension)値を求めるステップ102,112と、それらのテストパターンを用いてその光学系が第2〜第4の状態に変化したときのそれらのテストパターンのCD値を求めるステップ106,112と、その第1の状態でのCD値からその第2〜第4の状態でのCD値への変動量の間の距離を求め、この距離に基づいてそれらのテストパターンからOPE特性を評価するために使用するn個の評価用パターンを選択するステップ116,122,124とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、光学系の光学特性の評価技術、その評価技術を使用するためのプログラム、その評価技術を用いる露光技術、及びこの露光技術を用いるデバイス製造方法に関する。
例えば半導体デバイス等の電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造するためのリソグラフィ工程においては、その電子デバイスのあるレイヤの露光(あるレチクルを用いた露光)をある露光装置(投影露光装置)から別の露光装置に移管することがある。この際、一般にその2つの露光装置においては光学的近接効果(optical proximity effect: OPE)による投影像の変化の状態が異なっている。このため、単にレチクル及びこのレチクルを使用する際の光学系の設定をその別の露光装置に適用した場合には、露光によって得られる所定パターンの像の幅(例えば線幅)であるCD(critical dimension)値が、元の露光装置の露光によって得られるCD値と許容範囲を超えて異なることがある。
この場合、レチクルのパターンの設計を変更することなくCD値を合わせるために、その別の露光装置において、例えば投影光学系の開口数、及び/又は照明光学系の開口数等の調整が行われる(例えば、特許文献1参照)。
米国特許出願公開第2009/053628号明細書
投影光学系の開口数等や照明光学系の開口数等を調整して複数の露光装置の露光によって得られるCD値同士を整合するOPEマッチングを行う場合、実デバイス用のレチクルのパターンを使用して、そのパターン中の所定の複数の評価対象部の像のCD値を計測するものとすると、レチクルを交換する毎にCD値の計測を行う必要があり、露光工程のスループットが低下する恐れがある。
また、予め様々なレチクルのパターンに対応しておくために、多くの評価用パターンのCD値を計測する場合、その計測時間が長くなり、露光工程のスループットが低下する恐れがある。さらに、その計測時間を短縮するために、その多くの評価用パターンから実際にOPEの調整で使用する複数の評価用パターンを選択するものとしても、その選択のための基準が定まっていなかった。
第1の態様によれば、光学系の光学特性の評価方法であって、その光学系の状態が変化したときの光学特性の変動量を、その複数のパターンごとに求めることと、その複数のパターンごとに求められたその変動量を用いて、その複数のパターンからその光学系又は他の光学系のその光学特性を評価するために使用する1以上のパターンを評価用パターンとして選択することと、を含む評価方法が提供される。
第2の態様によれば、光学系の光学特性の評価装置であって、その光学特性を評価するための複数のパターンに関連する情報を記憶する記憶部と、その複数のパターンに関連する情報を使用して、その光学系が第1の状態から第2の状態に変化したときの光学特性の変動量を、その複数のパターンごとに求める評価部と、その複数のパターンごとに求められたその変動量を用いて、その複数のパターンからその光学系又は他の光学系のその光学特性を評価するために使用する1以上のパターンを評価用パターンとして選択し、選択したその複数の評価用パターンに関連する情報をその記憶部に記憶させる演算部と、を備えた評価装置が提供される。
第3の態様によれば、露光光源からの光でパターンを照明し、その露光光源からの光でそのパターン及び投影光学系を介して基板を露光する露光方法において、上記態様の評価方法で選択されたその複数の評価用パターンが形成されたマスクを用いてその光学特性を評価し、該評価結果に基づいてその光学特性を調整する露光方法が提供される。
第4の態様によれば、露光光源からの光でパターンを照明し、その露光光源からの光でそのパターン及び投影光学系を介して基板を露光する露光装置において、上記態様の評価装置によって選択されたその複数の評価用パターンが形成されたマスクを用いて、その光学特性を求める計測部と、その計測部の計測結果に基づいてその光学特性を調整する調整部と、を備える露光装置が提供される。
第5の態様によれば、上記態様の評価装置が備えるその評価部及びその演算部の処理を、当該評価装置が備えるコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
第6の態様によれば、上記態様の露光方法又は露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、そのパターンが形成されたその基板を処理することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
第7の態様によれば、複数のパターンに関する光学系の光学特性を評価する評価方法であって、その複数のパターンごとに求められた、その光学系の状態が変化したときの光学特性の変動量から、各変動量の類似度を求めることと、その複数のパターンごとに求められたその変動量の類似度を使用して、その複数のパターンからその光学系又は他の光学系のその光学特性を評価するために使用する1以上のパターンを評価用パターンとして選択することと、を含む評価方法が提供される。
第8の態様によれば、上記態様の評価方法をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
実施形態の一例に係るリソグラフィシステムの外観を示す図である。 図1中の露光装置の機構部の概略構成を示す図である。 図1中のマスターサーバの制御演算系及び第1の露光装置の制御演算系を示すブロック図である。 評価用パターンの選択方法の一例を示すフローチャートである。 (A)は最初のクラスター間の距離の分布を示す図、(B)、(C)、及び(D)はそれぞれ1回目、2回目、及び3回目に併合されるクラスターを示す図、(E)は3回目の併合後のクラスター間の距離の分布を示す図、(F)は4回目に併合されるクラスターを示す図である。 第1の距離以下の複数のクラスターを示す図である。 第2の距離以下の複数のクラスターを示す図である。 評価方法を含む露光方法の一例を示すフローチャートである。 評価されるOPE特性の一例を示す図である。 電子デバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
以下、好ましい実施形態の一例につき図1〜図9を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るリソグラフィシステムDMSを示す。図1において、リソグラフィシステムDMSは、複数(図1では5台)の露光装置EXA,EXB,EXC,EXD,EXEと、これらの露光装置EXA〜EXEで使用される種々のレチクル(マスク)のパターンの配置及びパターンの膜厚を含む構成データを各レチクルのID情報(識別情報)に対応させて記憶するマスクサーバMSEと、露光装置EXA〜EXEに対して所定の露光条件等の情報を供給するマスターサーバ6とを備えている。さらに、リソグラフィシステムDMSは、コータ・デベロッパ(不図示)と、形成されたパターンの検査を行う走査型電子顕微鏡(SEM)又はスキャトロメータ等の検査装置MEAと、工程管理等を行うホストコンピュータ(不図示)と、露光装置EXA〜EXE、マスクサーバMSE、マスターサーバ6、及び検査装置MEA等の間で情報の送受信を行う例えばLAN(Local Area Network)などの通信回線12と、マスクサーバMSEとマスターサーバ6との間で構成データ等を送受信する専用のより高速の通信回線13とを備えている。
また、露光装置EXA〜EXEは、それぞれマスターサーバ6から通信回線12を介して供給される情報の送受信を行う通信ユニット10A〜10Eを備えている。同様に、マスターサーバ6及びマスクサーバMSEはそれぞれ通信回線12,13を介して情報の送受信を行う入出力ポート(以下、IOポートという)8A及び8Bを備え、検査装置MEAは、通信回線12を介して情報の送受信を行うIOポート11を備えている。
一例として、リソグラフィシステムDMSは、半導体デバイス等を製造するための製造工場に設置され、複数の露光装置EXA〜EXEはその製造工場内の複数の製造ラインに沿って配置されている。
図2は、図1中の露光装置EXAの機構部の概略構成を示し、図3は、露光装置EXAの制御演算系及び図1中のマスターサーバ6の制御演算系を示す。図2において、露光装置EXAは、一例としてスキャニングステッパー(スキャナー)よりなる走査露光型の投影露光装置である。露光装置EXAは、投影光学系PLを備えている。以下、図2において、投影光学系PLの光軸AXと平行にZ軸を取り、これに直交する面(本実施形態ではほぼ水平面に平行な面)内でレチクルRとウエハWとが相対走査される方向に沿ってY軸を、Z軸及びY軸に直交する方向に沿ってX軸を取って説明する。また、X軸、Y軸、及びZ軸に平行な軸の回りの回転方向をθx、θy、及びθz方向として説明する。
露光装置EXAは、露光用の照明光(露光光)ILを発生する露光用の光源(不図示)と、この光源からの照明光ILを用いてレチクルRA(マスク)を照明する照明光学系ILSと、レチクルRを保持して移動するレチクルステージRSTと、を備えている。さらに、露光装置EXAは、レチクルRから射出された照明光ILでレジストが塗布された半導体ウエハ(以下、単にウエハという)Wを露光する投影光学系PLと、ウエハW(基板)を保持して移動するウエハステージWSTと、装置全体の動作を制御する主制御部40及び露光動作の制御を行う露光制御部14を含む制御系(図3参照)とを備えている。
照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。なお、露光用の照明光としては、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)、又は固体レーザ(半導体レーザなど)の高調波なども使用できる。照明光学系ILSは、例えば米国特許出願公開第2014/0233008号明細書などに開示されるように、光源(不図示)から供給される照明光ILを用いて瞳面(以下、照明瞳面という)に円形、輪帯状、又は複数極状等の可変の光強度分布(以下、照明光源という)を形成する空間光変調器(Spatial Light Modulator: SLM)等の光強度分布形成部と、この光強度分布形成部を駆動して照明光源の形状を制御する光学系制御部37(図3参照)と、その照明光源からの照明光ILでレチクルRのパターン面(レチクル面)のX方向に細長いスリット状の照明領域IARを照明するコンデンサ光学系と、及び照明領域IARの形状を規定する可変視野絞り等とを有する。光強度分布形成部として空間光変調器を用いることによって、露光対象のレチクルに応じて照明光源の形状を最適化するSO(Source Optimization)を容易に適用できる。
レチクルRはレチクルステージRSTの上面に真空吸着等により保持され、レチクル面には、回路パターン等のデバイスパターンRP及びアライメントマーク(不図示)が形成されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含む図3のレチクルステージ駆動系31によって、XY平面内で微少駆動可能であると共に、走査方向(Y方向)に指定された走査速度で駆動可能である。
レチクルステージRSTの移動面内の位置情報(X方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角を含む)は、レーザ干渉計よりなるレチクル干渉計24によって、移動鏡22(又は鏡面加工されたステージ端面)を介して例えば0.5〜0.1nm程度の分解能で常時検出される。露光制御部14(図3参照)は、レチクル干渉計24の計測値に基づいてレチクルステージ駆動系31を制御することで、レチクルステージRSTの位置及び速度を制御する。
また、投影光学系PLは、例えば両側又は片側テレセントリックで所定の投影倍率β(例えば1/4倍などの縮小倍率)を有する。投影光学系PLの瞳面(以下、投影瞳面という。)PLP又はこの近傍に開口絞りASが設置されている。光学系制御部37(図3参照)が開口絞りASを駆動して投影光学系PLの開口数を制御する。投影瞳面PLPは照明光学系ILSの瞳面(照明瞳面)と光学的に共役である。照明光学系ILSからの照明光ILによってレチクルRのパターン面の照明領域IARが照明されると、レチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介して照明領域IAR内のデバイスパターンの像が、ウエハWの一つのショット領域の露光領域IA(照明領域IARと光学的に共役な領域)に形成される。ウエハWは、一例としてシリコン等の半導体よりなる直径が200〜450mm程度の円板状の基材にレジスト(感光材料)を数10〜200nm程度の厚さで塗布したものを含む。
また、露光装置EXAにおいて、液浸法を適用した露光を行うため、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウエハW側)の光学素子の下端部の周囲を取り囲むように、局所液浸装置の一部を構成して、露光領域IAを含む液浸領域で露光用の液体Lq(例えば純水)の供給及び回収を行うノズルユニット28が設けられている。ノズルユニット28は、液体Lqを供給するための配管(不図示)を介して、液体供給装置33及び液体回収装置34(図3参照)に接続されている。なお、液浸タイプの露光装置としない場合には、上記の局所液浸装置は設けなくともよい。
また、投影光学系PLには、内部の所定の複数のレンズの位置や姿勢を制御してディストーション及び球面収差等の波面収差で表される結像特性を補正する結像特性補正装置30が設けられている。そのような結像特性補正装置は、例えば米国特許第6,961,115号明細書、第7,075,651号明細書及び第7,230,682号明細書に開示されている。
さらに、露光装置EXAは、レチクルRのアライメントマークの投影光学系PLによる像の位置を計測する空間像計測系36及びウエハWのアライメントマークの位置を計測する例えば画像処理方式(FIA系)のアライメント系AL等を備えている。アライメント系AL等の計測情報は露光制御部14に供給される。
また、ウエハステージWSTは、不図示の複数のエアパッド(不図示)を介して、ベース盤WBのXY面に平行な上面に非接触で支持されている。ウエハステージWSTは、例えば平面モータ、又は直交する2組のリニアモータを含むステージ駆動系32(図3参照)によってX方向及びY方向に駆動可能である。ウエハステージWSTは、X方向、Y方向に駆動されるステージ本体と、このステージ本体のθz方向の回転角を調整する機構と、このステージ本体に設けられてウエハWを真空吸着等で保持するウエハホルダWHと、ウエハWのZ位置、及びθx方向、θy方向のチルト角を制御するZステージ機構(不図示)とを備えている。
そして、ウエハステージWSTの位置情報を計測するためにレーザ干渉計よりなるウエハ干渉計26が配置されている。ウエハステージWSTの移動面内の位置情報(X方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角を含む)は、ウエハ干渉計26によって例えば0.5〜0.1nm程度の分解能で常時検出され、露光制御部14は、その計測値に基づいてステージ駆動系32を制御することで、ウエハステージWSTの位置及び速度を制御する。なお、ウエハ干渉計26の代わりに、回折格子と検出器とを組み合わせたエンコーダ方式の位置計測システムを使用してもよい。
また、露光装置EXAは、露光データファイル(露光レシピ)等を記憶する記憶部38と、光学系(照明光学系ILS及び投影光学系PL)の所定の条件(照明条件等)の変化量に対する、その光学系の所定の光学特性の変化量である感度(詳細後述)の情報を求める感度演算部43と、後述の複数のテストパターンからその光学特性の評価に使用する複数の評価用パターンを選択するパターン選択部44と、その光学特性が基準となる特性に所定の許容範囲で合致しているかどうかを判定する特性判定部45とを有する。パターン選択部44は、一例として、階層型クラスター分析を用いてその評価用パターンを選択する(詳細後述)。
その所定の条件には、一例として、投影光学系PLの開口数LNA(投影条件)の他に、照明光学系ILSの開口数INA及び輪帯照明を行う場合の輪帯比Rr(輪帯状の照明光源の内径を外径で割った値)等の照明条件がある。なお、その光学系に光源を含めて、照明光ILの波長(露光波長)及びその半値幅等をも変化させてもよい。この露光波長等も照明条件とみなすことができる。照明条件及び投影条件はそれぞれ露光条件の一部である。なお、開口数INAの代わりにコヒーレンスファクタ(いわゆるσ値)を用いてもよい。
また、レチクルのパターンに対して照明光源の形状を最適化して任意形状の照明光源を用いる場合には、その所定の条件として、光強度分布等をツェルニケ(Zernike) 多項式で表した場合のツェルニケ強度変調(Zernike Intensity Modulation (ZIM))関数、又はツェルニケ・ディストーション変調(Zernike Distortion Modulation (ZDM))関数等を使用してもよい。なお、上述のツェルニケ強度変調関数及びツェルニケ・ディストーション変調関数は、米国特許出願公開第2012/0133915号明細書に開示されているものを用いることができる。また、光強度分布等を瞳面上に仮想的に設けたグリッド(区画)ごとに離散的に表した場合の瞳強度分布の離散化データを使用してもよい。このような瞳強度分布の離散化データは米国特許出願第14/398,245号明細書に開示されているものを用いることができる。また、その評価対象の所定の光学特性は、一例として光学的近接効果による投影像の変化特性を示すOPE(Optical Proximity Effect)特性である。なお、OPE特性は、投影光学系PLによる投影像の特性であるが、照明条件によってもそのOPE特性は変化するため、OPE特性は、照明光学系ILS及び投影光学系PLを含む光学系の光学特性であるとみなすことができる。
記憶部38、主制御部40、感度演算部43、パターン選択部44、及び特性判定部45を含んで、OPE特性の評価装置20が構成されている。感度演算部43、パターン選択部44、及び特性判定部45は、露光装置EXAが備えるコンピュータのプログラムによって実行される機能(ソフトウェア上の機能)であり、主制御部40は、そのコンピュータのオペレーティングシステムを含む。そのプログラムは、一例としてマスターサーバ6から通信回線12を介して露光装置EXAの主制御部40に供給される。また、露光装置EXAは、通信回線12に接続されたIOポート42及びIOポート42を介した情報の入出力を制御する入出力制御部(以下、IO制御部という)41を含む通信ユニット10Aと、表示装置18及び入力装置16とを有する。
図1の他の露光装置EXB〜EXEの構成も露光装置EXAと同様であり、露光装置EXA〜EXEの構成情報はそれぞれ露光装置EXA〜EXEのID情報に対応させてマスターサーバ6の第1記憶部51(図3参照)に記憶されている。なお、露光装置EXA〜EXEは互いに機種が異なっていてもよい。一例として、露光装置EXA,EXBが液浸型であり、露光装置EXC,EXDがドライ型であってもよい。さらに、露光装置EXEは一括露光型のステッパーであってもよい。
露光装置EXAによるウエハWの露光時に、基本的な動作として、レチクルR及びウエハWのアライメントが行われた後、ウエハステージWSTのX方向、Y方向への移動(ステップ移動)によって、ウエハWの露光対象のショット領域が投影光学系PLの露光領域の手前に移動する。そして、露光制御部14の制御のもとで、レチクルRのパターンの一部の投影光学系PLによる像でウエハWの当該ショット領域を露光しつつ、レチクルステージRST及びウエハステージWSTを同期駆動して、投影光学系PLに対してレチクルR及びウエハWを例えば投影倍率を速度比としてY方向に走査することによって、当該ショット領域の全面にレチクルRのパターンの像が走査露光される。このようにステップ・アンド・スキャン方式でウエハWの複数のショット領域に対して順次レチクルRのパターンの像が露光される。
また、予めレチクルR等のパターン及び露光装置EXA等の構成に応じて、上述の光学系の所定の条件(照明条件等)の目標値を設定しておくことが好ましい。その目標値等を効率的に設定するためにマスターサーバ6が設けられている。
図3において、マスターサーバ6は、複数のCPU(中央演算ユニット)と、半導体メモリと、ハードディスク装置等の大容量の記憶装置とを備えたコンピュータである。また、マスターサーバ6は、主制御部50(オペレーティングシステム)と、通信回線12,13との間で送受信を行うためのIOポート8Aと、DVD (digital versatile disk)又はフラッシュメモリ等の記録媒体53に記録されたデータ及びプログラムを読み取るとともに、記録媒体53にデータ等を書き込むことが可能な記録再生部52と、記憶装置の一部である第1記憶部51及び第2記憶部61と、オペレータが制御情報等を入力するための入力装置(不図示)と、各種情報を表示するための表示装置(不図示)と、以下で説明するコンピュータのプログラムによって実行される種々の機能(ソフトウェア上の機能)とを備えている。
そのソフトウェア上の機能としては、IOポート8Aを制御するためのIO制御部54と、上述の所定の条件等を計算する条件計算部55と、条件計算部55で計算された条件(又は予め設定されている条件)を用いて、目標とする光学特性が得られるかどうかを判定する評価部58とがある。これらの機能は、それぞれ例えば主制御部50が記録媒体53から読み取ったプログラムを実行させることによって実現される。
そして、一例として、条件計算部55は、設定された光学条件のもとで露光装置EXA〜EXEで露光されるパターンの空間像をシミュレーションによって求める空間像演算部56Aと、それぞれ対応する条件の最適値等を求める第2〜第4の計算部56B,56C,56D,56Eとを有する。また、評価部58は、複数の条件のもとで上述の所定の光学特性を計算によって求める特性演算部62と、その光学特性の感度の情報を求める感度演算部63と、後述の複数のテストパターンからその光学特性の評価に使用する複数の評価用パターンを選択するパターン選択部64と、求められる光学特性が基準となる特性に所定の許容範囲で合致しているかどうかを判定する特性判定部65と、主制御部50及び条件計算部55との間でデータの授受等を行う副制御部60と、第2記憶部61とを有する。感度演算部63、パターン選択部64、及び特性判定部65はそれぞれ露光装置EXAの感度演算部43、パターン選択部44、及び特性判定部45と同様の機能である。
本実施形態のリソグラフィシステムDMSにおいて、製造対象の半導体デバイス等のあるレイヤの露光(レチクルRを用いた露光とする)を露光装置EXAから他の露光装置EXBに移管する場合には、例えば露光装置EXBのOPE特性を所定の許容範囲内で露光装置EXAのOPE特性に合わせておく必要がある。また、レチクルRとは異なるレチクルを用いる他のレイヤの露光も露光装置EXAから露光装置EXBに移管するものとすると、種々のパターンに関して露光装置EXBの光学特性を露光装置EXAの光学特性に合わせておく必要がある。このために、予め互いに異なる多数のテストパターンを用意し、これらの多数のテストパターンに関して光学特性を合わせるものとすると、光学特性の計測時間などが長くなり、露光工程のスループットが低下する。
そこで、本実施形態では、例えばそれぞれレチクルR及び他の複数のレチクルのパターンの一部のパターンから構成される多数のテストパターンから、以下のように実際にOPE特性を評価するために使用する複数の評価用パターンを選択する。一例として、それらのテストパターンは、互いに線幅、周期、及び/又は周期方向の異なる複数のライン・アンド・スペースパターン(以下、L&Sパターンという)、互いに線幅、周期、及び/又は周期方向の異なる複数のコンタクトホールパターン、並びに互いに線幅及び/又は方向の異なる複数の孤立的なラインパターン等を含むものである。また、露光対象の半導体デバイス等のレイヤ等に応じて、それらのテストパターンは、例えば複数のL&Sパターン又は複数のコンタクトホールパターンであってもよい。
以下、本実施形態の評価用パターンの選択方法の一例につき図4のフローチャートを参照して説明する。ここでは、マスターサーバ6の空間像演算部56Aで光学シミュレーションによって露光装置EXAで露光される複数のテストパターンの空間像を求め、この空間像から得られるパターンの線幅等の情報を用いて評価用パターンを選択するものとする。また、図4のステップ102の前半において、図3の複数枚(例えば3枚)のテストレチクルRT1,RT2,RT3の複数のテストパターンの構成データがマスクサーバMSEからマスターサーバ6の副制御部60を介して第2記憶部61に記憶される。テストレチクルRT1〜RT3にはI個(Iは例えば10以上の整数)のテストパターンPtni(i=1〜I)が形成されている。また、実際にはテストパターンの数は例えば数100程度でもよいが、以下の説明では、分かり易いように、テストパターンは27個(27種類:I=27)であるとする。なお、実際のテストパターンの数は、数100程度であってもよいし、数千、数万であってもよい。本実施形態の手法においては、実際のテストパターンの数が有限であればよい。
さらに、ステップ102の後半において、マスターサーバ6の副制御部60は、空間像演算部56Aにおけるシミュレーション用の露光装置EXAの光学系(照明光学系ILS及び投影光学系PL)の各条件をそれぞれレチクルR用に最適化された条件に設定する。このときの光学系の状態(以下、第1の状態という)では、一例として輪帯照明を用いて液浸露光を行うものとして、投影光学系PLの開口数LNAを1.30、照明光学系ILSの開口数INA(ここでは投影光学系PLの物体面側での値に換算した値)を1.274、輪帯比Rrを0.2とする。開口数LNA、開口数INA、及び輪帯比Rrをそれぞれその光学系の第1、第2、及び第3の条件という。これらの第1〜第3の条件の値は、例えば条件計算部55の計算部56B〜56Dによって最適化されたものである。そして、その第1の状態のもとで、空間像演算部56Aのシミュレーションによって、全部のテストパターンPtni(全部のパターン)の像を露光装置EXによってレジストが塗布された未露光のウエハWに露光した場合の空間像(光強度分布)を求める。計算された光強度分布の情報は第2記憶部61に記憶される。
次のステップ104において、その光学系の条件を、その第1の状態に対して、第1の条件(開口数LNA)だけが所定量Δa(例えば0.03)だけ変化した第2の状態に設定する。そして、その第2の状態のもとで、空間像演算部56Aのシミュレーションによって、全部のテストパターンPtniの像を露光装置EXによって露光した場合の空間像を求め、求めた空間像の光強度分布の情報を記憶する(ステップ106)。次のステップ108において、副制御部60はその光学系の全部の条件を変更したかどうかを判定する。この段階では、一つの条件を変更したのみであるため、動作はステップ104に戻る。
そして、シミュレーション上でその光学系を、その第1の状態に対して、第2の条件(開口数INA)だけが所定量Δb(例えば0.03)変化した第3の状態に設定する。そして、その第3の状態のもとで、空間像演算部56Aのシミュレーションによって、全部のテストパターンPtniの像を露光装置EXによって露光した場合の空間像を求め、求めた空間像の光強度分布の情報を記憶する(ステップ106)。次のステップ108からステップ104に戻り、シミュレーション上でその光学系を、その第1の状態に対して、第3の条件(輪帯比Rr)だけが所定量Δc(例えば0.03)だけ変化した第4の状態に設定する。その第4の状態のもとで、ステップ106(空間像のシミュレーション)を実行する。なお、上述の第1〜第3の条件の変更の幅Δa〜Δcは、互いに異なっていてもよい。
次のステップ108において、全部の条件が変更されたため、動作はステップ110に移行して、空間像演算部56Aは、上述のシミュレーションで求められたテストパターンの空間像の光強度分布を予めコータ・デベロッパ(不図示)の特性に応じた設定された閾値(スライスレベル)で2値化する。この2値化されたパターンは、実際に露光されたウエハをコータ・デベロッパ(不図示)で現像して得られるレジストパターンに対応する。さらにステップ112において、マスターサーバ6の特性演算部62は、その2値化されたテストパターンの像の情報を用いて、上述の第1〜第4の状態でシミュレーションによって求められた全部のテストパターンPtniの像中の所定部分(例えばそのテストパターンPtni中で最も微細な部分)の幅であるCD(critical dimension)値を求める。それらのテストパターンのCD値の計算値は第2記憶部61に記憶される。
そして、ステップ114において、感度演算部63は、第2記憶部61に記憶されたCD値の計測値を用いて、光学系の3つの条件毎に全部のテストパターンPtniのCD値の感度Si1,Si2,Si3(i=1〜27)を求める。一例として、感度Sik(k=1〜3)(nm)は、次のように、ステップ102(第1の状態)で露光されたパターンのCD値(cdi1とする)と、ステップ106(第2〜第4の状態)で露光されたパターンのCD値(cdikとする)との差分で表されるものとする。
Sik=cdik−cdi1 …(1)
次の表1に、第1〜第27のテストパターンPtniに関して求められた、第1の条件(開口数LNA)、第2の条件(開口数INA)、及び第3の条件(輪帯比Rr)に対するCD値の感度Si1,Si2,Si3(i=1〜27)の一例を示す。
Figure 2017058435
次のステップ116〜120において、パターン選択部64は、表1の感度を用いて階層型クラスター分析を行うことによって、第1〜第27のテストパターンPtniを類似度(ここでは感度の類似度)に応じて複数のクラスターに分類する。ここで、類似度とは、複数の集合がどれだけ似ているのかを数量化したものである。本実施形態では、露光装置EXAの光学系(照明光学系ILS及び投影光学系PL)の調整可能なパラメータ(開口数LNA、開口数INA、及び輪帯比Rr等)を所定量だけ変化させた場合における第1〜第27のテストパターンPtniの空間像又はレジストパターンのCD値の変化量が、複数のテストパターンPtniの間でどれだけ似ているのかを数量化したものを類似度としている。
ステップ116において、i番目及びj番目のテストパターンPtni,Ptnj(j=1〜27で、j≒i)の間の類似度を示す情報として、一例として次のような感度Sikと感度Sjkとの差分の自乗和の平方根よりなる距離d(i,j)を計算する。感度を規定する条件が一つの場合(例えば開口数LNAのみの場合)、その距離d(i,j)は2つの感度の差分の絶対値になる。
d(i,j)={Σk=1 3(Sik−Sjk)21/2 …(2)
なお、本実施形態においては、距離d(i,j)を式(2)のように定義しているため、2つのテストパターン間の類似度が高くなるほど、それらの間の距離d(i,j)は小さくなる。このため、2つのテストパターン間の類似度が高くなるほど量が大きくなる情報を使用したい場合、その情報としては距離d(i,j)の逆数を使用してもよい。また、初期状態では、第1〜第27のテストパターンPtniがそれぞれ第1〜第27のクラスターCLi(i=1〜27)となる。その距離d(i,j)を2つのクラスター間の距離ともみなすことができる。
図5(A)は、初期状態でパターン選択部64において計算された、テストパターンPtni,Ptnj(ここではクラスターCLi,CLj)間の距離d(i,j)の一部を示す。なお、d(i,j)=d(j,i)であるため、図5(A)では、同じ距離の部分は表示を省略している(図5(E)も同様)。
さらに、ステップ118において、図5(A)の中で距離d(i,j)が最短となる2つのクラスターCLi,CLjを1つのクラスターに併合する。最短距離が複数ある場合には、例えば最も小さい番号のクラスターを併合してもよい。一例として、図5(B)に示すように、17番目のクラスターCL17と、22番目のクラスターCL22とが一つのクラスターCL17となる。そして、ステップ120において、クラスターが一つになったかどうかを判定する。この段階では、クラスターは26個であるため、動作はステップ116に戻り、現在のi番目及びj番目のクラスター間の距離d(i,j)を次のように計算する。
d(i,j)=A(i)・d(i,a)’+B(i)・d(i,b)’
+C(i)・d(a,b)’ …(3)
なお、ここでは、j番目のクラスターは、その前段階のa番目のクラスターとb番目のクラスターとが併合されたものとして、距離d(i,a)’,d(i,b)’,d(a,b)’はそれぞれその前段階におけるi番目及びa番目のクラスター間の距離、i番目及びb番目のクラスター間の距離、及びa番目及びb番目のクラスター間の距離を表している。また、クラスター分析のうちのウォード法(ward method)を適用する場合、式(3)における係数A(i),B(i),C(i)は以下のように表される。なお、ni,na,nbはそれぞれその前段階において、i番目、a番目、及びb番目のクラスターに含まれるテストパターンの数を表している。
A(i)=(ni+na)/(ni+na+nb) …(4A)
B(i)=(ni+nb)/(ni+na+nb) …(4B)
C(i)=−ni/(ni+na+nb) …(4C)
なお、階層型クラスター分析において、類似度を算出する具体的な方法として、他の単一法(single method)、完全連結法(complete method)、平均法(average method)、マクイッティ法(mcquitty method)、中間法(median method)、又は重心法(centroid method)などのウォード法以外の類似度を算出する方法を適用可能である。
そして、ステップ118において、その計算された距離d(i,j)が最短となる2つのクラスターCLi,CLjを1つのクラスターに併合する。一例として、図5(C)に示すように、5番目のクラスターCL5と、23番目のクラスターCL23とが一つのクラスターCL5となる。この段階ではクラスターは25個であるため、動作はステップ120からステップ116に戻り、クラスター間の距離が計算され、ステップ118において、一例として、図5(D)に示すように、2番目のクラスターCL2と、13番目のクラスターCL13とが一つのクラスターCL2となる。さらに、クラスターは24個であるため、動作はステップ120からステップ116に戻り、図5(E)に示すように24個のクラスター間の距離d(i,j)が計算される。そして、ステップ118において、図5(F)に示すように、一例として2番目のクラスターCL2と、21番目のクラスターCL21とが一つのクラスターCL2となる。
このようにステップ116,118を繰り返すことによって、図6の樹形図(dendrogram)で示すようにクラスターが一つに統合される。図6において、横軸はテストパターンPtniの番号iであり、縦軸はクラスター間の距離dを示す。なお、説明の便宜上、距離dは部分的に拡大して表されている。この段階で動作はステップ120からステップ122に移行して、パターン選択部64は、図6において、距離dの閾値を所定の第1の距離d1に設定し、相互の距離がその距離d1以下になるn個(nは2以上で26以下の整数)のクラスターを特定する。なお、その距離d1は、その距離d1以下になるクラスターの個数が予め定めた個数(例えば10個程度)以下になるように設定される。図6の場合、n=7であり、7つのクラスターCL1〜CL7が特定される。これは、全部(ここでは27個)のテストパターンPtniが、お互いの距離がd1以下になるように感度が類似している7つのブループ(クラスター)に分類されたことを意味している。
ここで、2つのテストパターンの感度の差分を距離d(i,j)として用いているため、それぞれのテストパターンのOPE特性の類似度に応じて各テストパターンを分類することができる。そして、2つのテストパターンの感度の差分の絶対値を距離d(i,j)として用いているため、各テストパターンの分類の高精度化を図ることができる。
そして、ステップ124において、パターン選択部64は、そのn個のクラスターからそれぞれ一つのテストパターンを評価用パターンとして選択する。これによって、n個の評価用パターンが選択される。選択方法は任意であり、例えば各クラスターから最も左側に配置されているテストパターンを選択してもよい。この場合、クラスターCL1,CL2,CL3,CL4,CL5,CL6,CL7からそれぞれ第14、第1、第4、第5、第19、第12、及び第9のテストパターンPtniが評価用パターンとして選択される。パターン選択部64は、選択されたn個の評価用パターンの識別情報(テストパターンPtniの番号i等)を副制御部60を介して第2記憶部61に記憶する。さらに、ステップ126において、副制御部60は、そのn個の評価用パターンに関してステップ112で(第1の状態のもとで)求められたn個のCD値、及びそのn個の評価用パターンに関してステップ114で算出された複数の条件毎の感度を、OPE特性を表す基準値及びその評価用パターンの感度の情報として第2記憶部61に記憶する。そのn個の評価用パターンの識別情報、並びにその基準値及び感度の情報は、通信回線12を介してマッチング対象の露光装置EXBの主制御部40に供給され、主制御部40はその情報を露光装置EXBの記憶部38に記憶する。そのn個の評価用パターンの識別情報は露光装置EXAの記憶部38にも記憶される。
なお、選択した各クラスターの内部の複数のテストパターン間の類似度をより高くしたい場合には、ステップ122において、図7に示すように、距離dの閾値を上述の第1の距離d1より小さい第2の距離d2に設定し、相互の距離がその距離d2以下になるn個のクラスターを特定すればよい。図7の場合、n=15であり、15個のクラスターCL1〜CL15が特定される。そして、ステップ124において、これらのクラスターCL1〜CL15からそれぞれ一つのテストパターンが評価用パターンとして選択される。このように距離dの閾値を小さくする(類似度の閾値を大きくする)ほど、距離がその閾値以下のクラスターの数が多くなり、選択される評価用パターンの数も多くなる。このように、変動量の類似度の閾値を設定することにより、適切な数の評価用パターンを選択できる。ここで、各クラスターCL1〜CL15のそれぞれに分類されている複数のテストパターンの感度の類似度は、それぞれのクラスターCL1〜CL15内において実質的に同じであると見なせる。従って、それぞれのクラスターCL1〜CL15から任意に1つのテストパターンを抽出すれば、そのテストパターンが評価用パターンとして適切なものとなる。言い換えると、各クラスターに分類された評価パターンの光学特性の変動量(例えばOPE特性)は、同じ代表値を持つことになる。
このシミュレーションによって多くのテストパターンから使用対象のテストパターンを選択する方法によれば、露光、現像、レジストパターンの線幅の計測を演算によって行うことができるため、テストパターンの数が増加しても短時間に使用対象のテストパターンを選択できる。さらに、レジストパターンの線幅の計測誤差が除去できるため、より正確に使用対象のテストパターンを選択できる。
次に、露光装置EXBにおいて、OPE特性を露光装置EXAの特性にマッチングさせて露光を行う方法の一例につき図8のフローチャートを参照して説明する。まず、図8のステップ130において、他の光学系としての露光装置EXBの光学系(照明光学系ILS及び投影光学系PL)の各条件を、ステップ102で露光装置EXAの光学系の各条件が設定された値と同じ値(第1の状態)に設定する。そして、露光装置EXBのレチクルステージRSTに順次、テストパターンPtniが形成されたテストレチクルRT1〜RT3をロードして、レジストが塗布された未露光のウエハ(ウエハWとする)の複数のショット領域に、テストレチクルRT1〜RT3のパターンの像を露光し、露光されたウエハWをコータ・デベロッパ(不図示)で現像する。なお、評価用パターンとして選択されたn個のテストパターンPtniが例えばテストレチクルRT1のみに形成されている場合、露光装置EXBではテストレチクルRT1のパターンのみを露光するだけでよい。また、1枚の評価用のテストレチクル(不図示)に、選択されたn個の評価用パターンを形成しておき、露光装置EXBではその1枚の評価用のテストレチクルのパターンのみを露光するだけでもよい。
次のステップ132において、現像後のウエハWを検査装置MEAに搬送し、検査装置MEAにおいて、ウエハWに形成されたテストパターンPtniの像のうちのn個の評価用パターンのCD値を計測する。計測値は露光装置EXBの特性判定部45に供給される。その計測値は、一例として図9の実線の曲線A1に沿うデータ列となる。なお、図9の横軸は、そのn個の評価用パターンに相当するテストパターンPtniの番号iを示す。図9では、n個の評価用パターンとして図6の距離d1以下の7個のクラスターCL1〜CL7から選択されたテストパターンが使用されている。
そして、ステップ134において、特性判定部45では、ステップ126でマスターサーバ6から供給されたOPE特性の基準値(n個のCD値)の情報を記憶部38から読み出す。その基準値は、一例として図9の点線の曲線A2に沿うデータ列となる。特性判定部45は、n個の評価用パターンに関する、露光装置EXBで計測されたCD値(計測値)とその基準値との差分の自乗和をOPE特性の誤差として求める。そして、ステップ136において、その誤差が予め定められている許容範囲内である場合には、露光装置EXBのOPE特性は基準となる特性にその許容範囲内でマッチングしていると見なして、ステップ140に移行し、露光装置EXBにおいてレチクルRのパターンの像をウエハに露光する。なお、OPE特性の誤差として、計測値とその基準値との差分の自乗和を用いる際に、各評価用パターンに関する計測値とその基準値との差分をそれぞれ自乗した後に、各評価用パターン毎に重み付けを行って和をとってもよい。また、各評価用パターン毎に等しい重み付けを行って和をとってもよい。また、自乗和ではなく、各評価用パターンに関するOPE差をOPE特性の誤差として用いてもよい。
一方、ステップ136において、その誤差がその許容範囲内でない場合には、ステップ138に移行して、露光装置EXBの主制御部40は、記憶部38からn個の評価用パターンに関して露光装置EXA用のシミュレーションで求められた光学系の条件毎の感度の情報を読み出し、これらの感度の情報と図9の曲線A1,A2間の偏差(各評価用パターンのCD値の誤差)とを用いて、実線の曲線A1を点線の曲線A2に合わせるための、光学系の各条件(ここでは開口数LNA,INA、及び輪帯比Rr)の調整量を求める。そして、副制御部14及び光学系制御部37を介して、その求められた調整分だけそれら3つの条件を調整する。この後、ステップ140に移行して露光を行う。これによって、露光装置EXBのOPE特性を露光装置EXAの特性に合わせた状態で、レチクルRのパターンを露光できる。このため、半導体デバイス等の隣接する複数のレイヤ間の重ね合わせ精度が高く維持され、半導体デバイス等を高精度に製造できる。
なお、上述において、光学系の各条件の調整量を求める際に、光学系の条件毎の感度の情報を読み出す代わりに、光学系の条件毎に結像計算を行い、その結像計算結果と各評価用パターンのCD値の誤差とを用いて光学系の各条件の調整量を求めてもよい。
このシミュレーションによる露光方法によれば、OPE特性を評価するための評価用パターンの数は、最初のI個(例えば27個)のテストパターンに比べて少ないため、ステップ132における評価用パターンのCD値の計測時間、及びステップ138における調整量の算出時間を短縮することができ、OPE特性の評価及び計算時間を短縮することができる。この場合でも、使用されるn個の評価用パターンは、それぞれ光学系の各条件の変化に対する感度が類似しているn個のクラスター(一つ又は複数のテストパターン)から選択されたパターンであり、全部のテストパターンを使用する場合とほぼ同等に露光装置EXBのOPE特性を評価して調整することができる。
上述のように、本実施形態の評価部58(評価装置)は、光学系(照明光学系ILS及び投影光学系PL)のOPE特性(光学特性)を評価するために使用可能な複数のテストパターンPtniの像(複数のパターンに関連する(複数の)情報)を用いて、その光学系が第1の状態のときに計測される各テストパターンのCD値(第1の光学特性)と、その光学系がその第1の状態からそれぞれ第2〜第4の状態に変化したときに計測される各テストパターンのCD値(第2の光学特性)とを記憶する第2記憶部61を有する。さらに、評価部58は、パターン選択部64を有し、パターン選択部64は、各テストパターンの、その第1の状態でのCD値からその第2〜第4の状態でのCD値への変動量である光学系の条件毎の感度の間の距離d(i,j)(類似度を表す情報)を求め、この距離d(i,j)に基づいて階層型クラスター分析を行ってそれらのテストパターンPtniから、OPE特性を評価するために使用するn個(nは2以上の整数)の評価用パターンを選択し、選択したn個の評価用パターンの識別情報(評価用パターンに関する情報)を第2記憶部61に記憶させる。この評価部58の各機能は、コンピュータのプログラムによって実行される。
また、評価部58を用いるOPE特性の評価方法は、複数のテストパターンPtniの空間像の情報を用いてその光学系が第1の状態のときのそれらのテストパターンのCD値(第1の光学特性)を求めるステップ102,112と、それらのテストパターンを用いてその光学系が第2〜第4の状態に変化したときのそれらのテストパターンのCD値(第2の光学特性)を求めるステップ106,112と、その第1の状態でのCD値からその第2〜第4の状態でのCD値への変動量(感度)の間の距離d(i,j)(類似度を表す情報)を求め、この距離d(i,j)に基づいてそれらのテストパターンPtniからOPE特性を評価するために使用するn個の評価用パターンを選択するステップ116,122,124とを有する。言い換えると、本実施形態の評価方法は、複数のテストパターンPtniの像を用いてその光学系の状態が変化したときのそれらの光学特性(例えばCD値)の変動量を、複数のパターンごとに求めるステップ102,106,112と、それらのテストパターンPtniごとに変動量の類似度を求め、求められた類似度を使用して、それらのテストパターンから光学特性を評価するために使用するn個の評価用パターンを選択するステップ116,122,124とを有する。
本実施形態によれば、複数のテストパターンの第1の状態でのCD値から第2〜第4の状態でのCD値への変動量(光学系の複数の条件の感度)を求め、これらの感度間の距離d(i,j)が近い複数のテストパターン(一つのクラスター)から一つのテストパターンを評価用パターンとして選択できるため、光学系のOPE特性を評価するための評価用パターンを効率的に選択することができる。
また、評価部58では、階層型クラスター分析を適用して、その複数のテストパターン間の距離d(i,j)を用いてそれらの複数のテストパターンをn個のクラスターに分類し、それらのクラスターからそれぞれ一つのテストパターンを評価用パターンとして選択している。このため、特性(光学系の条件に対する感度)が類似している複数のテストパターンから一つのテストパターンを代表的に評価用パターンとして選択できる。このため、選択された複数の評価用パターンを用いても、OPE特性を高精度に評価できる。
また、本実施形態の露光装置EXAの評価装置20は、光学系(照明光学系ILS及び投影光学系PL)のOPE特性(光学特性)を評価するために使用可能な複数のテストパターンPtniの像(複数のパターンに関連する(複数の)情報)を用いて、その光学系が第1の状態のときに計測される各テストパターンのCD値(第1の光学特性)と、その光学系がその第1の状態からそれぞれ第2〜第4の状態に変化したときに計測される各テストパターンのCD値(第2の光学特性)とを記憶する記憶部38を有する。さらに、評価装置20は、パターン選択部44を有し、パターン選択部44は、各テストパターンの、その第1の状態でのCD値からその第2〜第4の状態でのCD値への変動量である光学系の条件毎の感度の間の距離d(i,j)(類似度を表す情報)を求め、この距離d(i,j)に基づいて階層型クラスター分析を行ってそれらのテストパターンPtniから、OPE特性を評価するために使用するn個(nは2以上の整数)の評価用パターンを選択し、選択したn個の評価用パターンの識別情報(評価用パターンに関する情報)を記憶部38に記憶させる。このため、評価装置20は、評価部58の代わりに使用することが可能である。
また、本実施形態の露光装置EXBは、露光光源からの照明光ILでパターンを照明し、その露光光源からの光でそのパターン及び投影光学系PLを介してウエハW(基板)を露光する露光装置であって、本実施形態の評価装置20と、評価装置20によって選択された複数の評価用パターンを用いて計測されるOPE特性に基づいてそのOPE特性を調整する光学系制御部37(調整部)とを備えている。
この露光装置によれば、その複数の評価用パターンを用いることによって効率的に、かつ高精度にOPE特性を評価できるため、その計測結果に基づいて効率的に、かつ高精度にOPE特性を調整できる。
また、本実施形態の光学特性の評価方法を以下の通り記述しても良い。
本実施形態の光学特性の評価方法は、その光学特性を評価するために使用可能な複数のパターンに関連する情報を使用して、その光学系の状態が変化したときの光学特性の変動量を、複数のパターンごとに求めることと、これら複数のパターンを、光学特性の変動量を用いて1又は複数の群に分類することとを含む。
ここで、1又は複数の群に分類することは、教師なし学習法を用いて1又は複数の群に分類することを含んでいても良い。
また、1又は複数の群のそれぞれから、その群に分類されたパターンのうちの少なくとも1つを評価用パターンとして選択しても良い。
また、光学特性の変動量を用いて1又は複数の群に分類することは、複数のパターンごとに求められた変動量の類似度を用いて分類しても良い。
また、光学特性の変動量を用いて1又は複数の群に分類することは、設定された変動量の類似度の閾値を用いて分類しても良い。このとき、類似度が閾値内となるように、1又は複数の群に分類しても良い。
また、本実施形態の評価装置を以下の通り記述しても良い。
本実施形態の光学系の光学特性の評価装置は、光学特性を評価するために使用可能な複数のパターンに関連する情報を記憶する記憶部と、複数のパターンに関連する情報を使用して、光学系が第1の状態から第2の状態に変化したときの光学特性の変動量を、複数のパターンごとに求める評価部と、これら複数のパターンを、光学特性の変動量を用いて1又は複数の群に分類する演算部とを備える。
ここで、演算部は、教師なし学習法を用いて1又は複数の群に分類しても良い。
また、演算部は、1又は複数の群のそれぞれから、その群に分類されたパターンのうちの少なくとも1つを評価用パターンとして選択しても良い。
また、演算部は、複数のパターンごとに求められた変動量の類似度を用いて1又は複数の群に分類しても良い。
また、演算部は、設定された変動量の類似度の閾値を用いて1又は複数の群に分類しても良い。このとき、類似度が閾値内となるように、1又は複数の群に分類しても良い。
上述の評価装置における演算部は、1又は複数の群に関連する情報を記録部に記憶させても良い。
なお、本実施形態では次のような変形が可能である。
上述の実施形態では光学系のOPE特性を評価しているが、評価対象の光学特性は光学系の収差特性若しくは偏光特性、投影光学系PLの収差特性若しくは偏光特性、又は照明光学系の照明光源の形状若しくは偏光特性等でもよい。
また、上述の実施形態では、評価対象の光学系の光学特性として、テストパターンのCD値(言い換えると、線幅)を用いたが、露光及び現像後に形成されるパターンのプロファイルを光学特性としてもよい。この露光及び現像後に形成されるパターンのプロファイルは演算によって算出されてもよい。また、評価対象の光学系の光学特性として、テストパターンの空間像の強度分布を用いてもよい。この空間像の強度分布は演算によって算出されてもよい。なお、演算によって算出された空間像の強度分布から、露光及び現像後に形成されるパターンのプロファイルを算出してもよい。この場合、例えば上述の実施形態における条件計算部55は、空間像演算部56Aによって求められた空間像から、レジストシミュレーションを行って露光及び現像後に形成されるパターンのプロファイルを算出する計算部を備えていてもよい。ここで、レジストシミュレーションでは、空間像がレジスト層の内部においてどのような強度分布になるのかを算出し、算出された強度分布を用いてレジスト現像後にどのようなプロファイルになるのかを算出する。このようなレジストシミュレーションは、例えば米国特許第8,910.,093号公報に開示されているものを用いることができる。また、条件計算部は、エッチング工程やデポジション工程を経て形成されるパターンのプロファイルを算出する計算部を備えていてもよい。
また、上述の実施形態では、光学系等の所定の条件として、照明条件及び投影条件を用いているが、その所定の条件として、ステージ系の同期誤差であるMSD(Moving Standard Deviation: 移動標準偏差)、並びにレジスト塗布工程におけるレジストの厚さ及び現像工程における現像時間等を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、光学系等の照明条件及び投影条件として、投影光学系PLの開口数LNA、照明光学系ILSの開口数INAおよび輪帯比Rrを用いたが、上述したツェルニケ強度変調関数又はツェルニケ・ディストーション変調関数の各項の係数を照明条件として用いてもよい。また、光学系等の照明条件及び投影条件として、照明光学系ILSの偏光特性、投影光学系の波面収差や偏光収差、瞳透過率分布等を用いてもよい。また、光学系の所定の条件として、投影光学系PLまたは照明光学系ILSを構成する光学部材の位置や姿勢、光学部材の形状、光学部材の屈折率分布または光学部材の反射率分布を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、光学シミュレーションによって多数のテストパターンの空間像を求め、その空間像から得られるCD値を用いてその多数のテストパターンから複数の評価用パターンを選択している。このようにシミュレーションを用いる方法の代わりに、露光装置EXAにおいて実際のテストパターンPtniの像をウエハWに露光する方法を使用してもよい。この場合には、ステップ102,106に対応するステップで露光装置EXAによる露光が行われ、ステップ110に対応するステップで露光されたウエハWがコータ・デベロッパ(不図示)で現像され、ステップ112に対応するステップで、現像によって得られるレジストパターンの線幅を検査装置MEAで計測し、この計測値からCD値が求められる。この後は上述の実施形態と同様に実際に使用するテストパターンを選択できる。
また、上述の実施形態では、階層型クラスター分析を用いて、複数のテストパターンPtniからn個の評価用パターンを選択している。しかしながら、階層型クラスター分析を用いることなく、K-means法に代表されるような非階層型クラスター分析を用いてもよい。例えば単にCD値又は収差量等の変動量を複数段階に区分し、各段階の変動量に対応するテストパターンを評価用パターンとして選択するような方法も使用できる。なお、事前にクラスター数を固定する必要があるK-means法の代わりに、クラスター数を適応的に決定できるX-means法を用いてもよい。
なお、n次元の特徴空間内における複数の個体間の類似度は、各個体の特徴ベクトル間の距離とすることができる。上述の実施形態においては、テストパターンのCD値の変動量が1次元の特徴ベクトルとなる。
なお、特徴ベクトル間の距離としては、ユークリッド距離、City−Block距離計量、最大距離計量等を用いることができる。
なお、本実施形態では、CD値の変動という物理的意味が明確な特徴空間内で類似度を比較しているため、光学系の光学特性を評価するためのパターンを精度よく効率的に選択できる。
また、上述の実施形態において、ディスプレイ等の表示部に各クラスター内の類似度を表示させてもよい。これにより、露光装置の使用者に、クラスター数を選択する指標を提示できる。
また、上述の実施形態において、OPEマッチングを実施する際に、複数のクラスターに重み付けを行ってもよい。例えば、各クラスターに分類されているテストパターンの数(種類)の多少に応じたウエイトを、複数のクラスターに与えてもよい。このとき、ウエイトはテストパターンの数に比例したものであってもよい。露光装置の使用者に、これらのウエイトを推奨する重み(ウエイト)として提示してもよい。また、複数のクラスターの重み付けは、各クラスターに分類されるテストパターンの数に限定されない。例えば、各クラスターを代表する評価用パターンのプロセスウィンドウの広狭に応じて重み付けを決定してもよい。、また、デバイスを製造するマスクにおいて出現する確率に応じて重み付けを決定してもよい。例えば、デバイスを製造するマスクにおいて出現する確率が高いパターンが分類されるクラスターに属する評価用パターンに高いウエイトを与えてもよい。また、デバイス動作において重要度が高いパターンが分類されるクラスターに属する評価用パターンに高いウエイトを与えてもよい。例えば、ゲートパターンに対応するテストパターンが分類されるクラスターに属する評価用パターンに高いウエイトを与えてもよい。ここで、デバイス動作における重要度は、例えば、そのパターンの電気特性とすることができる。
なお、上述の実施形態では、光学特性としてOPE特性、典型的にはCD値を用いたが、CD−Focus曲線やCD−Doseの傾きも光学特性として使用することができる。なお、CD−Focus曲線を用いる場合には、例えば曲線を関数(例えば2次関数でフィッティングし、その係数の類似性で曲線同士の類似度を判断することができる。ここで、光学特性として、CD−Focus曲線やCD−Doseの傾きを用いる場合には、OPEマッチングのみならず、照明系の調整にも適用することができる。また、光学特性として、EPE(エッジプレイスメントエラー)値を用いてもよい。
なお、上述の実施形態では、複数のテストパターンの中から、光学特性の評価のために使用する評価用パターンを選択する際に、教師なし学習に分類されるクラスター分析を用いたが、自己学習、共訓練、YATSI(Yet Another Two-Stage Idea)アルゴリズム等の半教師あり学習を用いてもよい。この場合、少数のテストパターンで作成された少なくとも1つの識別器を用いて、複数のテストパターンを識別しても良い。また、複数のテストパターンの中から、光学特性の評価のために使用する評価用パターンを選択する際に、深層学習(ディープラーニング)を用いてもよい。 また、上述の実施形態では、類似度又は非類似度を評価尺度として、テストパターンを分類したが、評価尺度としては、類似度及び非類似度には限定されない。
また、上記の実施形態のリソグラフィシステムDMS(露光装置EXA,EXB等)又はこれらを用いた露光方法を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造する場合、この電子デバイスは、図10に示すように、デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造するステップ223、前述した実施形態のリソグラフィシステムDMS等又は露光方法等によりマスクのパターンを基板に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
言い替えると、上記のデバイスの製造方法は、上記の実施形態のリソグラフィシステムDMS等又は露光方法を用いて、マスクのパターンを介して基板(ウエハ)を露光する工程と、その露光された基板を処理する工程(即ち、基板のレジストを現像し、そのマスクのパターンに対応するマスク層をその基板の表面に形成する現像工程、及びそのマスク層を介してその基板の表面を加工(加熱及びエッチング等)する加工工程)と、を含んでいる。
このデバイス製造方法によれば、露光装置EXB等において、OPE特性を効率的に調整できるため、電子デバイスを高いスループットで高精度に製造できる。
なお、上記の実施形態のリソグラフィシステムが備える露光装置は、ステッパー型の露光装置等でもよい。さらに、その露光装置は、露光光として波長100nm以下の極端紫外光(Extreme Ultraviolet Light:以下、EUV光という)を用いる露光装置(EUV露光装置)等であってもよい。
また、本実施形態のデバイス製造方法では、特に半導体デバイスの製造方法について説明したが、本実施形態のデバイス製造方法は、半導体材料を使用したデバイスの他、例えば液晶パネルや磁気ディスクなどの半導体材料以外の材料を使用したデバイスの製造にも適用することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
DMS…リソグラフィシステム、EXA〜EXE…露光装置、R…レチクル、PL…投影光学系、W…ウエハ、6…マスターサーバ、20…評価装置、43…感度演算部、44…パターン選択部、45…特性演算部、58…評価部

Claims (44)

  1. 光学系の光学特性の評価方法であって、
    前記光学特性を評価するための複数のパターンに関連する情報を使用して、前記光学系の状態が変化したときの光学特性の変動量を、前記複数のパターンごとに求めることと、
    前記複数のパターンごとに求められた前記変動量を用いて、前記複数のパターンから前記光学系又は他の光学系の前記光学特性を評価するために使用する1以上の前記パターンを評価用パターンとして選択することと、
    を含む評価方法。
  2. 前記選択することは、前記複数のパターンごとに求められた前記変動量を複数のグループに分類することを含む請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記複数のグループに分類することは、前記複数のパターンごとに求められた前記変動量の類似度を用いて分類する請求項2に記載の評価方法。
  4. 前記選択することは、前記分類されたグループに属する前記パターンから少なくとも1つのパターンを前記評価用パターンとして選択する請求項2又は3に記載の評価方法。
  5. 前記変動量の類似度の閾値を設定することをさらに含み、
    前記複数のパターンから前記複数の評価用パターンを選択することは、
    前記複数のパターンのそれぞれに関連する前記変動量のうち、前記類似度が前記閾値内となるように、前記複数のパターンを複数のグループに分けることと、を含む請求項3に記載の評価方法。
  6. 前記複数のパターンから前記複数の評価用パターンを選択することは、
    前記変動量の類似度に応じて、前記複数のパターンを複数のグループに分けることと、
    前記複数のグループからそれぞれ一つの前記評価用パターンを選択することと、を含む請求項3又は5に記載の評価方法。
  7. 複数の評価用パターンを選択することは、複数の前記変動量の差分を用いて算出される前記類似度に応じて、前記複数のパターンを複数のグループに分けることを含む請求項3又は5に記載の評価方法。
  8. 前記複数のパターンを複数のグループに分けることは、階層型クラスター分析を含む請求項2乃至7のいずれか一項に記載の評価方法。
  9. 前記変動量の類似度は、前記変動量の差分の絶対値を含む請求項3及び5乃至8のいずれか一項に記載の評価方法。
  10. 前記光学系は少なくとも1つの光学部材を備え、
    前記変動量を前記複数のパターンごとに求めることは、
    前記少なくとも1つの光学部材の状態が第1の状態から第2の状態に変化したときの、前記複数のパターンのうちの第1パターンについての前記光学系の光学特性の第1変動量を求めることと、
    前記少なくとも1つの光学部材の状態が第1の状態から第2の状態に変化したときの、前記複数のパターンのうちの第2パターンについての前記光学特性の第2変動量を求めることとを含む請求項1乃至9のいずれか一項に記載の評価方法。
  11. 前記光学系は複数の光学部材を備え、
    前記変動量を前記複数のパターンごとに求めることは、
    前記複数の光学部材のうちの第1光学部材の状態が変化したときの前記光学系の光学特性の第1変動量と、前記複数の光学部材のうちの第2光学部材の状態が変化したときの前記光学系の光学特性の第2変動量とを、前記複数のパターンごとに求めること
    を含む請求項1乃至9のいずれか一項に記載の評価方法。
  12. 前記光学系は複数の光学部材を備え、
    前記変動量を前記複数のパターンごとに求めることは、
    前記複数の光学部材のうちの第1光学部材の状態が第1の状態から第2の状態に変化したときの、前記複数のパターンのうちの第1パターンについての前記光学系の光学特性の第1変動量を求めることと、
    前記複数の光学部材のうちの第2光学部材の状態が前記第3の状態から前記第4の状態に変化したときの、前記第1パターンについての前記光学系の光学特性の第2変動量を求めることと、
    前記第1光学部材の状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変化したときの、前記複数のパターンのうちの第2パターンについての前記光学系の光学特性の第3変動量を求めることと、
    前記第2光学部材の状態が前記第3の状態から前記第4の状態に変化したときの、前記第2パターンについての前記光学系の光学特性の第4変動量を求めることと
    を含む請求項1乃至9のいずれか一項に記載の評価方法。
  13. 前記光学部材の状態は、前記光学部材の位置、前記光学部材の姿勢、前記光学部材の形状、前記光学部材の屈折率分布、及び前記光学部材の反射率分布のうち少なくとも1つを含む請求項10乃至12のいずれか一項に記載の評価方法。
  14. 前記複数の評価用パターンに関連する情報を用いて他の光学系の前記光学特性を評価することを含む請求項1乃至13のいずれか一項に記載の評価方法。
  15. 前記他の光学系の前記光学特性の評価結果を基準となる光学特性と比較することを含む請求項14に記載の評価方法。
  16. 前記光学特性は、前記光学系によって形成される前記評価用パターンの像に関連する特性である請求項1乃至15のいずれか一項に記載の評価方法。
  17. 前記像に関連する特性は、前記像の強度分布である請求項16に記載の評価方法。
  18. 前記光学系は、露光による基板上のレジストのパターンニング工程で用いられ、
    前記像に関連する特性は、前記パターンニング工程及び現像工程を経て得られるレジストパターンのプロファイル又は該レジストパターンの線幅である請求項16に記載の評価方法。
  19. 複数のパターンに関する光学系の光学特性を評価する評価方法であって、
    前記複数のパターンごとに求められた、前記光学系の状態が変化したときの光学特性の変動量から、各変動量の類似度を求めることと、
    前記複数のパターンごとに求められた前記変動量の類似度を使用して、前記複数のパターンから前記光学系又は他の光学系の前記光学特性を評価するために使用する1以上のパターンを評価用パターンとして選択することと、
    を含む評価方法。
  20. 請求項1乃至19のいずれか一項に記載の前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  21. 露光光源からの光でパターンを照明し、前記露光光源からの光で前記パターン及び投影光学系を介して基板を露光する露光方法において、
    請求項1乃至19のいずれか一項に記載の評価方法で選択された前記複数の評価用パターンが形成されたマスクを用いて前記光学特性を評価することと、
    該評価結果に基づいて前記光学特性を調整することとを含む露光方法。
  22. 前記光学特性を評価することは、前記光学系及び前記他の光学系の前記光学特性をそれぞれ評価することを含み、
    前記調整することは、前記他の光学系の前記光学特性に前記光学系の光学特性を近づけるように調整する請求項21に記載の露光方法。
  23. 光学系の光学特性の評価装置であって、
    前記光学特性を評価するための複数のパターンに関連する情報を記憶する記憶部と、
    前記複数のパターンに関連する情報を使用して、前記光学系が第1の状態から第2の状態に変化したときの光学特性の変動量を、前記複数のパターンごとに求める評価部と、
    前記複数のパターンごとに求められた前記変動量を用いて、前記複数のパターンから前記光学系又は他の光学系の前記光学特性を評価するために使用する1以上のパターンを評価用パターンとして選択し、選択した前記複数の評価用パターンに関連する情報を前記記憶部に記憶させる演算部と、
    を備えた評価装置。
  24. 前記演算部は、前記複数のパターンごとに求められた前記変動量を複数のグループに分類することを含む請求項23に記載の評価装置。
  25. 前記演算部は、前記複数のパターンごとに求められた前記変動量の類似度を用いて前記複数のグループに分類する請求項24に記載の評価装置。
  26. 前記演算部は、前記分類されたグループに属する前記パターンから少なくとも1つのパターンを前記評価用パターンとして選択する請求項24又は25に記載の評価装置。
  27. 前記変動量の類似度の閾値を設定することをさらに含み、
    前記複数のパターンから前記複数の評価用パターンを選択することは、
    前記複数のパターンのそれぞれに関連する前記変動量のうち、前記類似度が前記閾値内となるように、前記複数のパターンを複数のグループに分けることと、を含む請求項25に記載の評価装置。
  28. 前記演算部は、
    前記変動量の類似度に応じて、前記複数のパターンを複数のグループに分け、前記複数のグループからそれぞれ一つの前記評価用パターンを選択する請求項25又は27に記載の評価装置。
  29. 前記演算部は、複数の前記変動量の差分を用いて算出される前記類似度に応じて、前記複数のパターンを複数のグループに分けることを含む請求項25又は27に記載の評価装置。
  30. 前記演算部は、
    前記複数のパターンを複数のグループに分けるために、階層型クラスタリングを用いる請求項23乃至29のいずれか一項に記載の評価装置。
  31. 前記変動量の類似度は、前記変動量の差分の絶対値を含む請求項25及び27乃至29のいずれか一項に記載の評価装置。
  32. 前記光学系は少なくとも1つの光学部材を備え、
    前記評価部は、
    前記少なくとも1つの光学部材の状態が第1の状態から第2の状態に変化したときの、前記複数のパターンのうちの第1パターンについての前記光学系の光学特性の第1変動量を求めると共に、
    前記少なくとも1つの光学部材の状態が第1の状態から第2の状態に変化したときの、前記複数のパターンのうちの第2パターンについての前記光学特性の第2変動量を求める請求項23乃至31のいずれか一項に記載の評価装置。
  33. 前記光学系は複数の光学部材を備え、
    前記評価部は、
    前記複数の光学部材のうちの第1光学部材の状態が変化したときの前記光学系の光学特性の第1変動量と、前記複数の光学部材のうちの第2光学部材の状態が変化したときの前記光学系の光学特性の第2変動量とを、前記複数のパターンごとに求める請求項23乃至31のいずれか一項に記載の評価装置。
  34. 前記光学系は複数の光学部材を備え、
    前記評価部は、
    前記複数の光学部材のうちの第1光学部材の状態が第1の状態から第2の状態に変化したときの、前記複数のパターンのうちの第1パターンについての前記光学系の光学特性の第1変動量を求め、
    前記複数の光学部材のうちの第2光学部材の状態が前記第3の状態から前記第4の状態に変化したときの、前記第1パターンについての前記光学系の光学特性の第2変動量を求め、
    前記第1光学部材の状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変化したときの、前記複数のパターンのうちの第2パターンについての前記光学系の光学特性の第3変動量を求め、
    前記第2光学部材の状態が前記第3の状態から前記第4の状態に変化したときの、前記第2パターンについての前記光学系の光学特性の第4変動量を求める請求項23乃至31のいずれか一項に記載の評価装置。
  35. 前記光学部材の状態は、前記光学部材の位置、前記光学部材の姿勢、前記光学部材の形状、前記光学部材の屈折率分布、及び前記光学部材の反射率分布のうち少なくとも1つを含む請求項32乃至34のいずれか一項に記載の評価装置。
  36. 前記評価部は、前記複数の評価用パターンに関連する情報を用いて前記光学系又は他の光学系の前記光学特性を評価する請求項23乃至35のいずれか一項に記載の評価装置。
  37. 前記演算部は、前記光学系又は前記他の光学系の前記光学特性の評価結果を基準となる光学特性と比較する請求項36に記載の評価装置。
  38. 前記光学特性は、前記光学系によって形成される前記評価用パターンの像に関連する特性である請求項23乃至37のいずれか一項に記載の評価装置。
  39. 前記像に関連する特性は、前記像の強度分布である請求項38に記載の評価装置。
  40. 前記光学系は、露光による基板上のレジストのパターンニング工程で用いられ、
    前記像に関連する特性は、前記パターンニング工程及び現像工程を経て得られるレジストパターンのプロファイル又は該レジストパターンの線幅である請求項38に記載の評価装置。
  41. 露光光源からの光でパターンを照明し、前記露光光源からの光で前記パターン及び投影光学系を介して基板を露光する露光装置において、
    請求項23乃至40のいずれか一項に記載の評価装置によって選択された前記複数の評価用パターンが形成されたマスクを用いて、前記光学特性を求める計測部と、
    前記計測部の計測結果に基づいて前記光学特性を調整する調整部と、を備える露光装置。
  42. 請求項23乃至40のいずれか一項に記載の評価装置が備える前記評価部及び前記演算部の処理を、当該評価装置が備えるコンピュータに実行させるプログラム。
  43. 請求項21又は22に記載の露光方法を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を処理することと、
    を含むデバイス製造方法。
  44. 請求項43に記載の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を処理することと、
    を含むデバイス製造方法。
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