JP2017058416A - 光走査装置および内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成部材の強度を維持したまま、サイズが小さくできる光走査装置を提供する。
【解決手段】光走査装置は、第1方向に延伸する第1の梁部と、第1の梁部の一端に接続され、第1の梁部を回転軸として回転することができる第1の反射部と、第1の梁部の他端に接続され、第1の梁部の他端を支持する第1の固定部とを有する第1のスキャナと、第1の反射部の下方に設けられた第1の空洞部とを備え、第1の固定部は、第1の空洞部の上方において、第1の方向と平行ではない第2方向に延伸して設けられるように構成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、光走査装置および内視鏡に関する。
従来、ねじり梁を回転軸として回転振動し、光ビームを偏向させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、回転軸の周囲に回転するミラーを2つ用いることでビームを二次元に走査する光走査装置ことが知られている(例えば、特許文献2参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2004−069731号公報
[特許文献2] 特表2008−514977号公報
光走査装置は、レーザプリンタ、バーコードリーダおよび内視鏡などに用いられる。例えば内視鏡に用いる場合、直径が数mmであり長さが数十mmである円筒内部に光走査装置は載置される。それゆえ、光走査装置のサイズをより小さくするという要求がある。しかし、構成部材のサイズを小さくし過ぎると、構成部材が欠損する恐れがある。そこで、サイズを小さくすると共に、構成部材の強度を維持する必要がある。
(発明の一般的開示)光走査装置は、第1のスキャナと第1の空洞部とを備えてよい。第1のスキャナは、第1方向に延伸する第1の梁部を有してよい。第1のスキャナは、第1の梁部の一端に接続され、第1の梁部を回転軸として回転することができる第1の反射部を有してよい。第1のスキャナは、第1の梁部の他端に接続され第1の梁部の他端を支持する第1の固定部を有してよい。第1の空洞部は、第1の反射部の下方に設けられてよい。第1の固定部は、第1の空洞部の上方において、第1の方向と平行ではない第2方向に延伸して設けられてよい。
第1の固定部は、少なくとも第1の空洞部の一辺から第1の空洞部の一辺と対向する他の一辺まで延伸して設けられてよい。
第1の固定部の第1方向における長さは、第2方向における第1の梁部の長さよりも大きくてよい。
光走査装置は、第2のスキャナと第2の空洞部とをさらに備えてよい。第2のスキャナは、第2方向に延伸する第2の梁部を有してよい。第2のスキャナは、第2の梁部の一端に接続され、第2の梁部を回転軸として回転することができる第2の反射部を有してよい。第2のスキャナは、第2の梁部の他端に接続され第2の梁部の他端を支持する第2の固定部を有してよい。第2のスキャナは、第1方向において第1のスキャナに隣接してよい。第2の空洞部は、第2の反射部の下方に設けられてよい。第2の固定部は、第2の空洞部の上方において、第2の方向に延伸して設けられてよい。
第1の空洞部と第2の空洞部とは、一体に形成されていてよい。
第2のスキャナは、第1の固定部に隣接して設けられる第2の駆動部をさらに備えてよい。第2の駆動部は第2の方向に延伸して設けられてよい。
第2の駆動部は、第2の空洞部の一辺と、一辺と第2方向において対向する第2の空洞部の他辺とを跨いで設けられてよい。
第2の空洞部は、第2の梁部および第2の固定部の下方において、第2方向および第2方向とは反対の方向のうち少なくとも1つの方向において突出していてよい。
第1の反射部は、第1方向および第1方向とは反対の方向のうち少なくとも1つの方向において窪んでいる凹部を有してよい。第1の梁部の一端は凹部に設けられてよい。
内視鏡は、上記に記載の光走査装置を搭載してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
内視鏡システム300の概要を示す図である。 光走査装置100のY‐Z断面を示す図である。 スキャナユニット20のY‐Z断面の拡大図である。 第1実施形態におけるXスキャナ30およびYスキャナ50の上面図である。 第2実施形態におけるXスキャナ30およびYスキャナ50の上面図である。 第3実施形態におけるXスキャナ30およびYスキャナ50の上面図である。 第4実施形態におけるXスキャナ30およびYスキャナ50の上面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。本明細書では、X軸、Y軸およびZ軸の直交座標軸を用いて技術的事項を説明する。直交座標軸は、構成要素の相対位置を特定するに過ぎず、特定の方向を限定するものではない。例えば、Z軸は地面に対する高さ方向を限定して示すものではない。なお、+Z軸方向と−Z軸方向とは互いに逆向きの方向である。正負を記載せず、Z軸方向と記載した場合、+Z軸および−Z軸に平行な方向を意味する。
図1は、内視鏡システム300の概要を示す図である。本例の内視鏡システム300は、内視鏡200、レーザ光源210、ダイクロイックミラー220、光検出部230、AD変換部240、画像処理部250および表示部260を有する。なお、本例は、内視鏡システム300の例示的構成であり、内視鏡システム300はここに示す以外の構成を有してもよい。
内視鏡200は、非走査型光学装置110、鉗子口120、ライト130およびノズル140を有する。光走査装置は、鉗子口120に挿入されて使用されるものであり、内視鏡200とは別の装置である。光走査装置100は、内視鏡200に搭載されてよい。光走査装置100については図2以降において詳述する。光走査装置100は、対象物400の焦点面410(X‐Y平面)において光を走査することができる。非走査型光学装置110は、X‐Y平面において光を走査できない通常型の光学装置である。
対象物400は、人間または他の動物の体内の一部であってよい。鉗子口120は、対象物400の一部を切除する鉗子が出入りすることができる開口である。ライト130は、対象物400を照らすために用いられてよい。ノズル140は、送水または送風の機能を有する。ノズル140は機能の数に応じて複数設けてもよい。
レーザ光源210は、光走査装置100の光源となる光を発生する。本例のレーザ光源210は、488nmのレーザ光212を出力する。レーザ光源210の出力は、1000mW未満であってよい。
ダイクロイックミラー220は、レーザ光212を反射する機能を有する。反射されたレーザ光212は、光走査装置100の光ファイバ19に入射し、光走査装置100を経て対象物400に入射する。
対象物400は、レーザ光212を吸収して蛍光214を放出する。本例の対象物400は、青色帯域(波長換算で435nm〜500nm程度)のレーザ光212を吸収して緑色帯域(波長換算で500nm〜560nm程度)の蛍光214を放出する、蛍光材料を有する。当該状況は、人間または他の動物の体内に蛍光材料を導入することにより実現することができる。
対象物400が放出した蛍光214は、光走査装置100、光ファイバ19およびダイクロイックミラー220を経て、光検出部230に入射する。なお、本例のダイクロイックミラー220は、蛍光214を透過する機能を有する。蛍光214は入射するレーザ光212と同じ経路を経て光検出部230に入射する。
光検出部230は、対象物400からの蛍光を検知する。光検出部230は、フォトダイオード等の光電変換装置を有してよい。光検出部230は、蛍光214の強度に応じて電荷を生成する。例えば、蛍光214の強度が強い程より多くの電荷を生成する。
AD変換部240は、アナログ情報である電荷の量をデジタル信号に変換する、アナログ・デジタルコンバータを有する。AD変換部240はデジタル信号を画像処理部250に出力し、画像処理部250はデジタル信号に基づいて画像を生成する。本例の画像処理部250はデジタル信号からリサージュ走査画像を生成し、表示部260はリサージュ走査画像を表示する。ユーザは、リサージュ走査画像により対象物400の焦点面410を視認することができる。
図2は、光走査装置100のY‐Z断面を示す図である。光走査装置100は、管10、フランジ12、対物レンズ16、コリメートレンズ17、スキャナユニット20、配線基板90を有する。本明細書において、Z軸方向は対物レンズ16の光軸方向と平行な方向である。なお、図2では蛍光214の記載を省略している。
管10は、Z軸方向に延伸する管である。管10のZ軸方向の長さは、人間または他の動物の体内を曲がりながら移動できる長さであることが望ましい。管10のZ軸方向の長さは、10mm〜20mmであってよい。また、管10の外径は3.0mmであってよい。
配線基板90は、管10内部に設けられる。本例の配線基板90上には、レンズホルダ14、スキャナユニット20、レンズホルダ18および複数のICチップ91が載置される。なお、本明細書において、+Y軸方向を便宜的に「上」または「上方」とし、−Y軸方向を便宜的に「下」または「下方」と称する。
レンズホルダ14には、対物レンズ16が固定して設けられる。対物レンズ16は、スキャナユニット20から出射されたレーザ光212を焦点面410に集光する。
スキャナユニット20は、配線基板90上に載置される。スキャナユニット20は、固定鏡22およびSOI(Silicon On Insulator)基板24を有する。本例にいて、固定鏡22はSOI基板24に載置される。固定鏡22は複数の反射面を有する。本例の固定鏡22は3つの反射面を有する。
SOI基板24には複数の反射部が設けられる。コリメートレンズ17から入射した光は固定鏡22の反射面とSOI基板24の反射部との間で反射され、最終的に対物レンズ16から出射される。
複数の反射部は、各々回転振動することができる。スキャナユニット20は、複数の反射部によりレーザ光212を反射させることで、レーザ光212をX方向およびY方向に走査することができる。
レンズホルダ18には、コリメートレンズ17が固定して設けられる。コリメートレンズ17は、光ファイバ19から出射されたレーザ光212を平行光にする。フランジ12は光ファイバ19を固定する。これにより、光ファイバ19の断面中心とコリメートレンズ17および対物レンズ16の光軸とを一致させることができる。
複数のICチップ91が、配線基板90上に載置される。ICチップ91は、反射部の回転角度を検知する角度検知機能、ノイズ除去機能およびオペアンプ機能を有してよい。スキャナユニット20とICチップ91とを共に配線基板90上に載置することにより、両者を物理的に近接して配置することができる。これにより、ノイズに埋もれやすい微小電流信号をより正確に捉えることができる。
図3は、スキャナユニット20のY‐Z断面の拡大図である。SOI基板24は、下方から上方の順に、支持層27、絶縁層26および活性層25を有する。本例の支持層27および活性層25は、シリコンからなる。活性層25のシリコンは、ノンドープの単結晶シリコンであってよく、導電性を高めるために不純物をドープした結晶性シリコンであってもよい。活性層25の厚みは、第1の反射部34および第2の反射部54を駆動する電圧ならびに周波数に応じて適宜変更してよい。本例の活性層25は50μmの厚みを有する。絶縁層26は酸化シリコンからなる。本例の絶縁層26は約1μmの厚みを有する。
SOI基板24は、第1のスキャナとしてのXスキャナ30と、第2のスキャナとしてのYスキャナ50を有する。Xスキャナ30は、第1の梁部31、第1の反射部34および第1の固定部42を有する。なお、図3では図示されていないが、Xスキャナ30は第1の駆動部44も有する。
第1の梁部31は、第1方向としてのZ軸方向に延伸する。第1の梁部31の一端32は、第1の反射部34に接続される。第1の梁部31の他端33は、第1の固定部42に接続されて支持される。
第1の梁部31は、第1の反射部34の回転軸として機能する。第1の梁部31は、第1の反射部34の回転に応じて弾性的にねじれることができる。なお、第1の梁部31、第1の反射部34および第1の固定部42は、活性層25において一体的に形成されている。本例の第1の反射部34は、上方の面に約100nm厚みのアルミニウム薄膜を有する。
Yスキャナ50は、第1方向としてのZ軸方向においてXスキャナ30に隣接する。なお、Xスキャナ30およびYスキャナ50の配置は図3に限定されない。Xスキャナ30をYスキャナ50よりも+Z軸方向に配置してもよい。Yスキャナ50は、第2の梁部51、第2の反射部54および第2の駆動部64を有する。なお、図3では図示されていいないが、Yスキャナ50は第2の固定部62も有する。
第2の梁部51は、第2方向としてのX軸方向に延伸する。第2の梁部51は、第2の反射部54の回転軸として機能する。第2の梁部51は、第2の反射部54の回転に応じて弾性的にねじれることができる。なお、第2の梁部51、第2の反射部54および第2の駆動部64は、活性層25において一体的に形成されている。本例の第2の反射部54も、上方の面に約100nm厚みのアルミニウム薄膜を有する。
第1の反射部34および第2の反射部54の下方において、絶縁層26および支持層27が除去された第1の空洞部36および第2の空洞部56がそれぞれ設けられる。本例の第1の空洞部36および第2の空洞部56は、絶縁層26および支持層27が完全に除去された領域である。
本例においては、特許文献2とは異なり、Xスキャナ30とYスキャナ50とを可能な限り近接して設ける。これにより、特許文献2と比較してスキャナユニット20のX軸方向およびZ軸方向のサイズを小さくすることができる。また、本例において、第1の空洞部36と第2の空洞部56とは、一体に形成されている。なお、第1〜第4の実施形態においても、第1の空洞部36と第2の空洞部56とは、一体に形成される。これにより、Xスキャナ30とYスキャナ50との間に微細加工を施して支持層27を残す必要が無い。それゆえ、支持層27の加工が容易になる。
図4は、第1実施形態におけるXスキャナ30およびYスキャナ50の上面図である。図4においては、第1の空洞部36および第2の空洞部56を四角枠の点線で示す。Xスキャナ30の第1の固定部42‐2とYスキャナ50の第2の駆動部64‐1とは、ともにX軸方向に延伸して設けられる。第1の固定部42‐2とこれに隣接する第2の駆動部64‐1との隙間を、便宜的に第1の空洞部36と第2の空洞部56との境界とする。なお、本例において当該隙間は10μmである。
Xスキャナ30は、一対の第1の駆動部44をさらに有する。一対の第1の駆動部44は、X軸方向において第1の反射部34を挟むように位置する。第1の駆動部44‐1の+X軸方向の端部および第1の駆動部44‐2の−X軸方向の端部には、複数の櫛歯部48がそれぞれ設けられる。第1の駆動部44および櫛歯部48は、活性層25から一体的に形成される。
第1の反射部34のX軸方向の端部には、複数の櫛歯部38が設けられる。第1の反射部34の櫛歯部38と第1の駆動部44の櫛歯部48とは、噛み合うように配置される。ただし、両者は接触しない。櫛歯部38と櫛歯部48との間の静電気力により、第1の反射部34は回転駆動される。本例において、櫛歯部38および櫛歯部48のZ軸方向の長さは10μmとした。また、櫛歯部38と櫛歯部48とのZ軸方向の間隔も10μmとした。
第1の固定部42の±X軸方向の端部には、導電性のパッド部43が設けられる。パッド部43には電位固定用の直流電圧を印加する。第1の駆動部44の±X軸方向の端部には、導電性のパッド部45が設けられる。パッド部45には交流電圧を印加する。例えば、パッド部45‐1および45‐2にはピーク・トゥ・ピークで20Vであり同位相の交流電圧を印加する。
これにより、静電気力を利用して第1の梁部31を回転軸として第1の反射部34を回転振動させることができる。これにより、第1の反射部34は、焦点面410においてX軸方向に光を走査することができる。なお、パッド部45またはパッド部43への印加電圧を調整することで、回転振動の振れ角を調整することができる。これにより、第1の反射部34はX軸方向における走査範囲を調整することができる。
第1の梁部31の一端32は、第1の反射部34のX軸方向の中心位置に接続される。第1の梁部31の他端33は、第1の固定部42に接続される。第1の固定部42は、第1の空洞部36の上方において、第2方向としてのX軸方向に延伸して設けられる。
第1の固定部42は、少なくとも第1の空洞部36のX軸方向の一辺72から当該一辺72と対向する他の一辺74まで延伸して設けられる。本例では、第1の空洞部36を跨ぐようにYスキャナ50に隣接する第1の固定部42‐2を設ける。これにより、SOI基板24において第1の反射部34を強固に固定することができる。
本例において、第1の固定部42のZ軸方向における長さは、第1の梁部31のX軸方向における長さよりも大きい。これにより、第1の固定部42と第1の梁部31との接続強度を担保することができる。第1の固定部42のZ軸方向における長さは、100μm以上200μm以下としてよい。本例において、第1の固定部42のZ軸方向における長さは100μmである。本例において、第1の梁部31のX軸方向における長さは5μmである。
Yスキャナ50は、第2の固定部62をさらに備える。第2の固定部62は、第2の空洞部56の上方において、X軸方向に延伸して設けられる。第2の固定部62には、第2の梁部51の他端53が接続される。第2の固定部62は第2の梁部51の他端53を支持する。第2の梁部51の一端52は、第2の反射部54のZ軸方向の中心位置に接続される。
Yスキャナ50においてもXスキャナ30と同様に、第2の固定部62のZ軸方向における長さは、100μm以上200μm以下としてよい。本例において、第2の固定部62のZ軸方向における長さは100μmである。本例において、第2の梁部51のZ軸方向における長さは5μmである。
本例のYスキャナ50において、Xスキャナ30に隣接する第2の駆動部64‐1は、片持ち梁構造である。第2の駆動部64‐1は、第2の空洞部56の+X軸方向端部である一辺76上に位置するが、当該一辺76とX軸方向において対向する第2の空洞部56の−X軸方向端部である他の一辺78上には設けられない。当該構成において、第2の駆動部64‐1はX軸方向において折れて欠損することは無い。第2の駆動部64‐1のZ軸方向における長さは100μm以上200μm以下としてよく、本例の第2の駆動部64‐1のZ軸方向における長さは100μmである。
一対の第2の駆動部64は、Z軸方向において第2の反射部54を挟むように位置する。第2の駆動部64‐1の+Z軸方向の端部および第2の駆動部64‐2の−Z軸方向の端部には、複数の櫛歯部68がそれぞれ設けられる。第2の駆動部64および櫛歯部68は、活性層25から一体的に形成される。
第2の反射部54のZ軸方向の端部には、複数の櫛歯部58が設けられる。第2の反射部54の櫛歯部58と第2の駆動部64の櫛歯部68とは、噛み合うように配置される。ただし、両者は接触しない。櫛歯部58と櫛歯部68との間の静電気力により、第2の反射部54は回転駆動される。本例において、櫛歯部58および櫛歯部68のZ軸方向の長さは10μmとした。また、櫛歯部58と櫛歯部68とのZ軸方向の間隔も10μmとした。
第2の固定部62の±X軸方向の端部には、導電性のパッド部63が設けられる。パッド部63には電位固定用の直流電圧を印加する。第2の駆動部64の±X軸方向の端部には、導電性のパッド部65が設けられる。パッド部45‐1およびパッド部45‐2の例と同様に、パッド部65‐1およびパッド部65‐2には駆動電圧を印加する。
これにより、静電気力を利用して第2の梁部51を回転軸として第2の反射部54を回転振動させることができる。これにより、第2の反射部54は、焦点面410においてY軸方向に光を走査することができる。第2の反射部54の振れ角および走査範囲も、第1の反射部34の例と同様に調整することができる。
図5は、第2実施形態におけるXスキャナ30およびYスキャナ50の上面図である。本例においては、第2の駆動部64‐1をいわゆる橋構造とした。つまり、第2の駆動部64‐1が、第2の空洞部56を跨いで設けられる。具体的には、第2の駆動部64‐1は、第2の空洞部56の+X軸方向端部である一辺76と、当該一辺76とX軸方向において対向する第2の空洞部56の−X軸方向端部である他の一辺78とを跨いで設けられる。係る点で第1実施形態と異なる。当該構成により、第1実施形態と比較して第2の駆動部64‐1の製造が容易になる。加えて、第2の駆動部64‐1をより強固にSOI基板24に固定することができる。他の点は第1実施形態と同じである。
図6は、第3実施形態におけるXスキャナ30およびYスキャナ50の上面図である。パッド部43への直流電圧およびパッド部45への交流電圧を一定にした場合に、反射部の共振振動数ωは、反射部の慣性モーメントIと梁部のバネ定数kとを用いて、ω=A(k/I)1/2で定まる。なお、Aは比例定数である。反射部の面積を変化させると反射部の体積(質量)が変化するので、慣性モーメントIが変化する。また、梁部の長さおよび太さの少なくとも一方を変化させた場合、ばね定数kが変化する。
本例においては、第1の反射部34のZ軸方向の両端部に、±Z軸方向に窪んでいる凹部を設けた。なお、第1の反射部34は、+Z軸方向および−Z軸方向のうち少なくとも1つに凹部を有してもよい。この場合、第1の梁部31の一端32は凹部に設けられる。
本例では、凹部に起因して第1の反射部34の体積が減少するので、慣性モーメントIが減少する。そこで、第1の梁部31を第1実施形態よりも長くすることにより、ばね定数kを減少させた。これにより、共振周波数ωを第1実施形態と同じにした。このように、共振周波数ωを一定にしつつ、反射部および梁部を所望の形状に変化することができる。
また、本例においては、反射部の面積を第1実施形態よりも大きくするべく、第2の反射部54の面積をX軸方向に拡大した。これに応じて、第2の反射部54が回転振動できるように、第2の空洞部56において突出部分79‐1および79‐2を設けた。本例の突出部分79は、第2の梁部51および第2の固定部62の下方において、+X軸方向に突出する突出部分79‐1と、−X軸方向に突出する突出部分79‐2を有する。なお、第2の駆動部64‐1は、図4の例と同様の片持ち梁構造とした。
本例では、第2の反射部54の体積が増大するので、完成モーメントIが増加する。そこで、第2の梁部51を第1実施形態よりも太くすることにより、ばね定数kを増加させた。これにより、共振周波数ωを第1実施形態と同じにした。このように、共振周波数ωを一定にしつつ、反射部の面積を増加させることができる。
図7は、第4実施形態におけるXスキャナ30およびYスキャナ50の上面図である。本例においては、第2の駆動部64‐1をいわゆる橋構造とした。つまり、第2の駆動部64‐1が、第2の空洞部56を跨いで設けられる。係る点で第3実施形態と異なる。当該構成により、第3実施形態と比較して第2の駆動部64‐1の製造が容易になる。加えて、第2の駆動部64‐1をより強固にSOI基板24に固定することができる。他の点は第3実施形態と同じである。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10・・管、12・・フランジ、14・・レンズホルダ、16・・対物レンズ、17・・コリメートレンズ、18・・レンズホルダ、19・・光ファイバ、20・・スキャナユニット、22・・固定鏡、24・・SOI基板、25・・活性層、26・・絶縁層、27・・支持層、30・・Xスキャナ、31・・第1の梁部、32・・一端、33・・他端、34・・第1の反射部、36・・第1の空洞部、38・・櫛歯部、42・・第1の固定部、43・・パッド部、44・・第1の駆動部、45・・パッド部、48・・櫛歯部、50・・Yスキャナ、51・・第2の梁部、52・・一端、53・・他端、54・・第2の反射部、56・・第2の空洞部、58・・櫛歯部、62・・第2の固定部、63・・パッド部、64・・第2の駆動部、65・・パッド部、68・・櫛歯部、72・・一辺、74・・一辺、76・・一辺、78・・一辺、79・・突出部分、90・・配線基板、91・・ICチップ、100・・光走査装置、110・・非走査型光学装置、120・・鉗子口、130・・ライト、140・・ノズル、200・・内視鏡、210・・レーザ光源、212・・レーザ光、214・・蛍光、220・・ダイクロイックミラー、230・・光検出部、240・・AD変換部、250・・画像処理部、260・・表示部、300・・内視鏡システム、400・・対象物、410・・焦点面

Claims (10)

  1. 第1方向に延伸する第1の梁部と、
    前記第1の梁部の一端に接続され、前記第1の梁部を回転軸として回転することができる第1の反射部と、
    前記第1の梁部の他端に接続され、前記第1の梁部の前記他端を支持する第1の固定部と
    を有する第1のスキャナと、
    前記第1の反射部の下方に設けられた第1の空洞部と
    を備え、
    前記第1の固定部は、前記第1の空洞部の上方において、前記第1の方向と平行ではない第2方向に延伸して設けられる、光走査装置。
  2. 前記第1の固定部は、少なくとも前記第1の空洞部の一辺から前記第1の空洞部の前記一辺と対向する他の一辺まで延伸して設けられる、請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記第1の固定部の前記第1方向における長さは、前記第2方向における前記第1の梁部の長さよりも大きい、請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記第2方向に延伸する第2の梁部と、
    前記第2の梁部の一端に接続され、前記第2の梁部を回転軸として回転することができる第2の反射部と、
    前記第2の梁部の他端に接続され、前記第2の梁部の前記他端を支持する第2の固定部と
    を有し、前記第1方向において前記第1のスキャナに隣接する第2のスキャナと、
    前記第2の反射部の下方に設けられた第2の空洞部と
    をさらに備え、
    前記第2の固定部は、前記第2の空洞部の上方において、前記第2の方向に延伸して設けられる
    請求項1から3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記第1の空洞部と前記第2の空洞部とは、一体に形成されている、請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記第2のスキャナは、前記第1の固定部に隣接して設けられる第2の駆動部をさらに備え、
    前記第2の駆動部は前記第2の方向に延伸して設けられる
    請求項4または5に記載の光走査装置。
  7. 前記第2の駆動部は、前記第2の空洞部の一辺と、前記一辺と前記第2方向において対向する前記第2の空洞部の他辺とを跨いで設けられる、請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記第2の空洞部は、前記第2の梁部および前記第2の固定部の下方において、前記第2方向および前記第2方向とは反対の方向のうち少なくとも1つの方向において突出している、請求項4から7のいずれか一項に記載の光走査装置。
  9. 前記第1の反射部は、前記第1方向および前記第1方向とは反対の方向のうち少なくとも1つの方向において窪んでいる凹部を有し、
    前記第1の梁部の前記一端は前記凹部に設けられる、請求項4から8のいずれか一項に記載の光走査装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の光走査装置を搭載した内視鏡。
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