JPH11183807A - 小型走査共焦点顕微鏡 - Google Patents

小型走査共焦点顕微鏡

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JPH11183807A
JPH11183807A JP3008598A JP3008598A JPH11183807A JP H11183807 A JPH11183807 A JP H11183807A JP 3008598 A JP3008598 A JP 3008598A JP 3008598 A JP3008598 A JP 3008598A JP H11183807 A JPH11183807 A JP H11183807A
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mirror
scanning
light
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lens
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David Dickensheets
ディッケンシーツ ディヴィッド
S Quino Gordon
エス キノ ゴードン
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Leland Stanford Junior University
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マイクロ機械加工されて静電的に作動する走査
鏡を備えた小型走査共焦点顕微鏡を提供する。 【解決手段】小型走査共焦点顕微鏡は、点光源として機
能する光ファイバと、光ファイバからの光を像平面上に
合焦させ、像平面から反射された光を集め、この光を受
容器上の点に合焦させるレンズと、視野を走査するため
に光を走査させるマイクロ機械加工走査鏡とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本出願は、1995年12月
19日に出願された米国特許出願第08/575,68
7号の一部係属出願である。本発明は、一般には小型共
焦点顕微鏡に関し、特にマイクロ機械加工鏡を用いた走
査共焦点顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】生物
学、医学及び半導体処理工程でごく普通に用いられる標
準的な光学顕微鏡は、大型である。一般的には、組織試
料は、顕微鏡スライド上に取り付けられた後に、生体外
で観察される。このような顕微鏡は、大型すぎるので、
皮膚や人体の内部器官の生体内観察には適さない。従っ
て、皮膚の黒腫の観察、歯及び歯肉の観察、動脈、静脈
及び人体器官内の細胞の内視鏡検査に使用することがで
きる小型顕微鏡が望まれている。最終的に、かかる顕微
鏡を皮下注射針内に取り付けることができるならば、生
体内生検を行うために、或いは、静脈、動脈、人体の他
の血管内の血流やプラズマ、涙管内の流体、及び小血管
内の全体的な状態等の、人体の顕微鏡的特徴を観察する
ために、好適であろう。小型顕微鏡の生物学的用途につ
いて説明がなされているが、本発明の小型顕微鏡を、小
管を通過させる内視鏡観察や半導体その他の材料の処理
工程時における現局位置での観察に使用することができ
る。
【0003】現在の趨勢は、カテーテル内に取り付けた
小型器具で臨床処置を行うこと、光ファイバ装置で血管
内の内部観察を行うこと、並びにレーザ及び光ファイバ
技術を用いて手術を行うことである。このような処置を
用いることにより、旧来の外科的方法を用いた場合よ
り、人体に対する損傷が遙かに減少する。内視鏡で現在
得られる最良の解像度は10乃至20μm程度であるの
で、顕微鏡レベルでの処置観察は、有益であろう。他の
例としては、生検の実施が極端な痛みを伴う子宮内の癌
細胞の観察である。この目的の体内撮像技術は、組織を
そのまま残し、現在の医療慣習を相当改善するものとな
っている。従来、幾つかの光ファイバ顕微鏡が提案され
てきたが、それらはいずれも大き過ぎたり緩慢過ぎたり
で、フレーム時間は、数秒程度であり、解像度は極めて
劣っていた1-6 。従って、これらの顕微鏡は、顕微鏡レ
ベルでの体内実時間撮像には適していなかった。
【0004】本発明者らは、近年の論文で振動ファイバ
顕微鏡について報告した。約0.8mm平方の振動ガラ
ス棒の端部に、フォトリソグラフィック手段で製作した
フレネルレンズを取り付けた。棒の他方の端部に接着し
た光ファイバからレンズを照射し、レンズから約1mm
の距離に直径1.8μm程度のスポットを形成した。観
察対象から反射された光は、ファイバとレンズを通過し
て検出器に達する。検出器からの信号は、適当な処理を
行った後に、画像変換器を介してビデオ画像として表示
された。断面矩形の棒は、該棒と外側管との間に印加さ
れた静電界により、x及びy方向に僅かに異なる機械的
共振周波数で、振動させた。従って、レンズからの合焦
スポットは、ラスタパターン(リサージュ模様)を形成
した。振動周波数は、8kHz程度であり、単一フレー
ムの画像の形成には、約1/20秒かかった。解像度
は、約2μmであった。この顕微鏡は、固定された大構
造で振動棒を支持しなければならず、支持構造が大型化
して体内での使用に適さない、という欠点を有してい
た。
【0005】本発明の目的は、マイクロ機械加工小型走
査光学顕微鏡を提供することである。本発明の別の目的
は、マイクロ機械加工されて静電的に作動する走査鏡を
使用した小型走査光学顕微鏡を提供することである。本
発明の更に別の目的は、マイクロ機械加工されて静電的
に作動する走査鏡とマイクロ機械加工されたバイナリレ
ンズを使用した小型走査光学顕微鏡を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、単一モ
ード光ファイバ光源/検出器と合焦対物レンズとの間に
配設されて静電的に作動する走査鏡を含む、走査光学顕
微鏡が提供される。本発明の上記及びその他の目的は、
添付図面に基づいて読まれる以下の説明から、より完全
に理解されよう。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による小型走査共焦点顕微
鏡は、図1の斜視図、図2の分解図、及び図3乃至図5
の断面図に示されている。顕微鏡は、シリコン基板1
1、接着シリコンプレート12、単一モード光ファイバ
13、シリコンスペーサ14、シリコンスペーサ14に
接着された石英ガラスレンズプレート16を含む。接着
シリコンプレート12は、単一モード光ファイバ13と
石英ガラスレンズ板16内に形成された小型対物レンズ
19との間に配設される一対のマイクロ機械加工走査鏡
17、18を含む。シリコンスペーサ14は、<111
>面22を有する開口部21を形成するようにエッチン
グされた<100>シリコンから成る。図3を参照する
と、ファイバ13からの光ビーム23は、先ず、エッチ
ング<111>面22から第1の走査鏡17上に反射さ
れ、次に、レンズ板16上の金属化鏡24から第2の走
査鏡18上に反射されて戻る。次いで、光ビームは、第
2の走査鏡18から反射して、石英ガラスレンズ板16
内にエッチングされたオフアクシス・ゾーンプレート対
物レンズ19を通過する。該レンズは、ファイバからの
出力を試料面上の点26に像形成する。鏡が回転する
と、この点は視野全体に亘り走査される。試料から反射
して戻った光は、レンズ19により再び像形成され、同
じ経路に沿ってファイバに戻り、検出されて像形成する
ように処理される。ファイバは小さなピンホールのよう
に振る舞うので、装置は、共焦点顕微鏡であり、共焦点
走査光学顕微鏡から期待される有効範囲と横方向解像度
を有する。
【0008】鏡走査器は、シリコンマイクロ機械加工技
術を用いて製造される。走査器及び空間光変調器に使用
されるマイクロ機械加工捩れ鏡は、非常に多くの著者
8-14により報告がなされている。二枚の鏡の回転軸線
は、一方の鏡がx方向の光ビームを走査し、他方の鏡が
y方向の光ビームを走査するように、直交している。や
がて説明されるように、鏡17、18は、静電的に回転
駆動される。シリコン基板11は、鏡17、18の下側
に離間した凹部28、29を形成すべくマスキングをし
てエッチングされ、鏡17、18が回転し得るようにし
ている。基板をマスキングし、導電領域を形成するよう
に不純物が注入される。より詳細に言えば、凹部28の
底部に二つの導電領域31、32が形成され、凹部29
の底部に二つの導電領域33、34が形成される。これ
らの領域は、イオン注入リード線41、42、及び4
3、44を介して、イオン注入接触領域36、37、及
び38、39に接続される。表面には、接着熱酸化物層
46が形成される。凹部28、29内の酸化物上には、
窒化シリコンキャップが形成され、後続の金属化工程時
の絶縁体を構成している。
【0009】シリコンプレート12は、板上の酸化物層
及び基板酸化物46を介して、基板11に接着される。
板12上には、窒化シリコン層47が形成されており、
また、適当なマスキング及びエッチングにより窓51、
52及び53、54が形成され、接触領域36、37及
び38、39を露出させている。鏡17、18は、窒化
シリコン細片57をヒンジとして残して、スロット56
をエッチングすることにより画定される。エッチングに
よりヒンジの下側からシリコンを除去する一方、鏡面の
下側のシリコンは残して、硬質の鏡を構成する。鏡を画
定した後、シリコンプレート12の上に導電層を堆積
し、鏡の表面上に、反射面と、導電領域31、32及び
33、34と共働して鏡をヒンジの周りに回転させる静
電力を付与するキャパシタの一方の板を構成する。鏡の
作動は、鏡の表面上の導電薄膜と個々の注入領域31、
32及び33、34との間に電圧を印加することによ
り、達成される。導電薄膜は、また、注入接触領域3
6、37、及び38、39も覆っている。シリコンプレ
ート12の上側表面の薄膜は、接触領域の薄膜とは接触
しない。
【0010】図6のオフアクシス・ゾーンプレート対物
レンズは、電子ビームリソグラフィックパターン転写及
び異方性リアクティブイオンエッチングを用いて、製造
される。レンズに対する光ビームの入射角及び射出角
は、特に、レンズから放出されたビームが二次収差を生
じることなく視野の全体に亘り十分に合焦するように、
設計される。レンズ格子の局部構造は、オンアクシス像
形成用に設計された同様のレンズに対するレンズ効率を
増加させるべく、それ自体最適化されている。顕微鏡に
より形成される像の質は、レンズの構造により左右され
る。伝統的な顕微鏡対物レンズは、像の収差を最小にす
るように組み合わされた多くのガラス要素から構成され
ている。本発明の場合、極めて単純な単一要素の対物レ
ンズの使用からくる利益がある。単一光波長のレーザ光
源を用いているため、より一般的な屈折型でなく回折型
レンズを用いることができる。回折型レンズが関連設計
パラメータの厳格な制御の下でリソグラフ的に製造し得
るので、これは、製造上の観点から著しい利点である。
しかしながら、単一の回折型レンズ要素で顕微鏡を実現
しようとした場合、収差の無い像形成は期待し得ないも
のとされている。
【0011】軸方向に対称な格子レンズの収差は、良く
知られている。この用途では、高解像度、従って、対物
レンズ内の高開口数が望まれる。レンズ絞りを有する軸
方向対称格子レンズ内の開口数を制限する主収差(所謂
三次収差)は、非対称収差である。ジグザグの光路を顕
微鏡に使用した場合、軸方向には対称ではないがレンズ
法線から一定角度で入射する光ビームから像を形成する
ように設計されたレンズが必要となる。一般に、このよ
うなオフアクシスレンズは、線形非点収差と呼ばれる一
層重大な二次収差を受ける。しかしながら、対象ビーム
及び像ビームの入射角が適正に選定されるならば、二次
非点収差は消失し、像形成は、再び三次非対象収差の影
響を受ける、ことが見出された。角度の制約は、図7で
定義したα1、α2 、γ1 及びγ2 を用いて、以下の式
で表される。
【0012】
【数1】
【0013】このレンズの位相関数は、視野の中心点P
1 及びP2 が互いの完全な像となるものである。レンズ
平面の法線に対して入射及び射出ビームが形成する角度
に対するこの制約に基づいて顕微鏡が構成されている場
合、オフアクシスレンズの像形成収差は、より一般的な
軸方向に対称なレンズの収差と全く同様である。この関
係から著しく逸脱すると、計器の性能は極端に悪くな
り、従って、上述した構造的関係は、顕微鏡の動作に極
めて重要である。他方、オフアクシス像形成に有利な状
況が存在する場合、全体寸法を極めて小さく且つ構造を
単純に維持しつつ、ジグザグ光路を有する顕微鏡を実現
することが可能となる。図から、物体平面及び像平面が
光ビームの走行方向に対して垂直である、ことに最終的
に留意されたい。反射顕微鏡の場合、レンズが試料から
反射された光を集光しなければならないので、このこと
は重要である。試料平面が入射ビームに対して傾斜して
いる場合、反射光は、その経路を再び辿ってレンズに戻
ることができない。
【0014】図8には、単一モード光ファイバ照射/検
出系が示されている。波長632.8ナノメートルの3
mwヘリウム−ネオンレーザ等の光源61は、単一モー
ド光ファイバ62の一方の端部に光を供給する。該ファ
イバは、点光源及び顕微鏡の共焦点動作の検出器として
機能するファイバ13に光を伝送する可撓性導管として
使用される。単一レンズは、ファイバからの光を試料上
で合焦させ、後方散乱光を集光する。方向性結合器63
は、試料からの反射光を光検出器64上に誘導して出力
信号66を得る。走査検出器の電子インタフェースは、
原理的には単純である。図9及び図10を参照すると、
各走査鏡は、回転軸線の両側に1つづつ、対称的に配設
された2つの電極31、32及び33、34により駆動
される。電極と鏡平面との間に電圧を印加すると、電圧
の大きさの2乗に比例する静電引力が生じる。鏡を一方
向又は他方向に傾斜させると、一方の電極に電圧が同時
に印加され、鏡を当該電極の方に偏向させる。振動動作
の場合、電圧を常に正に維持するのに十分な直流バイア
スを有する正弦波駆動電圧67が電極に印加される。反
対側の電極には、逆の位相を有する電圧68が印加され
るので、一方の側が最大電圧となると、他方の側はゼロ
電圧となって、鏡に正味捩り力が加わる。駆動信号の周
波数は、鏡をその自然共振又はオフ共振状態で振動させ
るように、調節してもよい。共振付近では、鏡の動作
は、駆動電圧波形に対して移相される。試料から反射さ
れた検出光から画像を形成するために、鏡の正確な位置
を知ることが必要である。この目的で、走査変換器69
が用いられる。該走査変換器は、駆動信号とファイバか
らの検出光信号とを入力し、モニタ71上での表示或い
はコンピュータ72上での捕獲に適したラスタ走査画像
を出力する。
【0015】制御方式としては、2種類が可能である。
最も簡単なものは、図9に示すオープンループ制御であ
る。ここでは、鏡の位置を予測するためには駆動電圧だ
けを監視すればよいという程度まで十分に鏡に対する運
動応答が既知である、と仮定されている。次に、走査変
換器は、ビームの計算された位置に対する検出光信号の
強度を写像する。他方の方式は、図10のクローズドル
ープ制御である。ここでは、鏡の位置は、独立に監視さ
れ、この情報は、鏡の動作を駆動電圧波形に応じて係止
しようとするフィードバック方式において使用される。
鏡の位置を監視する最も簡単な方法の1つは、鏡板と駆
動電極との間の静電容量を測定することである。この静
電容量は、鏡の角位置と共に変動するので、静電容量の
変動を監視することにより、鏡の位置の直接測定値が得
られる。閉ループ制御の場合、制御ループは、鏡の動作
を駆動電圧に正確に従わせることができるので、走査変
換器は、x及びy駆動信号を使用して、鏡の運動につい
ての特定の知識を要することなく、ビームの適正位置に
対する強度を直接写像することができる。
【0016】顕微鏡は、長さ6mm、幅2.5mm、高
さ1mmとして構成された。走査鏡17は、300μm
×360μm、走査鏡18は、500μm×600μm
であった。単一モード光ファイバ13は、直径125μ
mであった。顕微鏡は、ラスタ走査像とリサージュ走査
像が得られるように作動させた。第1の例では、顕微鏡
は、4μmの中心上の幅2μmのクロム線、及び5μm
の線を備えたガラス基板を走査するために使用された。
鏡17は、約20Vのピーク間正弦波電圧を用いて、
2.71kHzの周波数で走査された。鏡18は、約2
5Vのピーク間正弦波電圧を用いて、5Hzの周波数で
駆動された。視野は、30×24μmであった。その結
果生じたラスタ走査像は、図11に示されており、これ
は、5Hzのフレーム速度で271線/フレームを有す
る。2μm線は符号76で示されており、5μm線は符
号77で示されている。
【0017】第2の例では、顕微鏡は、4μmの中心上
の幅2μmのクロム線、及び10μmの中心上の5μm
線を有するガラス基板を走査するために、使用された。
鏡17は、約30Vのピーク間正弦波電圧により、4.
3kHzの周波数で走査された。鏡18は、約25Vの
ピーク間正弦波電圧により、1.07kHzの周波数で
駆動された。視野は、約80μm×60μmであった。
その結果生じたリサージュ走査像を、図12に示す。フ
レーム速度は、268線/フレームで8Hzであった。
2μm及び5μm線は、それぞれ、符号78及び79で
示す。もう一つの例では、顕微鏡は、U字形トレンチを
有する食刻シリコンテスト構造を走査するために、使用
された。鏡17は、30Vのピーク間正弦波電圧により
4.3kHzの周波数で走査され、80μm×60μm
の視野が付与された。図13には、その結果生じたリサ
ージュ走査像が示されている。トレンチは、符号81で
示す。フレーム速度は、268線/フレームで8Hzで
あった。
【0018】第4の例では、顕微鏡は、ガラススライド
上の赤血球を走査するために使用された。鏡17は、3
0Vのピーク間正弦波駆動電圧により1.07kHzの
周波数で走査された。鏡18は、15Vのピーク間正弦
波駆動電圧により1.07kHzの周波数で駆動され
た。視野は、40μm×60μmであった。その結果得
られたリサージュ走査像を図14に示す。赤血球は、符
号82で示されている。フレーム速度は、268線/フ
レームで8Hzであった。図15−図17は、本発明に
よる走査共焦点顕微鏡のための静電的に回転される走査
鏡のもう1つの実施の形態を示す。接着ウエハ技術を利
用して静電的に偏向される鏡組立体を作った。クリアラ
ンスウエル86を備えるように基板11aを準備した。
次いで、第2のシリコンウエハ12aを基板に接着し
た。シリコンウエハをマイクロ機械加工して鏡プレート
を形成した。鏡17a、18aは各々シリコンプレート
からなる。シリコンプレート89が図16に示されてお
り、捩れヒンジ91、92及び93、94によって支持
されていることに留意されたい。ヒンジは、低応力窒化
シリコンでできている。1つの例では、500μm×5
00μmで厚さ25μmであった。鏡は、約25μmの
ギャップだけシリコンプレート12aから分離されてい
る。鏡は、シリコンプレートの上面に形成された反射金
属電極96、97と反射金属電極98、99とのギャッ
プに亘って電圧を印加したとき、静電引力によって作動
された。金属電極は、反射鏡表面と、ヒンジを中心とし
た鏡の作動のための駆動電極の両方の役目をする。2組
の電極への接続は窒化シリコン層の上面に薄膜として形
成されたリード線101、102、103、104によ
って行われる。
【0019】基板11aのための出発材料は、[10
0]p型シリコン、0.1Ω-cm であった。接着用の薄
い熱酸化物層を備えるように基板を準備し、次いで、ウ
エル86をパターン加工し、反応性イオンエッチングを
用いて所望の深さまで基板にエッチングした。上プレー
トウエハ12aのための出発材料は、[111]p型シ
リコン、5000Ω-cm であった。これまた、接着用の
薄い熱酸化物層を備えるように上プレートウエハを準備
し、次いで、溶融接着技術を用いて基板11aに接着し
た。上プレートをグラインド加工し、25μmの所望の
仕上げプレート厚さまで磨いた。1000Åの熱酸化物
層、次に、低応力窒化シリコンの1μm薄膜105を堆
積させた。次いで、接点開口をパターン加工し、窒化シ
リコン及びその下の酸化物を貫通するようにエッチング
し、次いで、燐注入とアニーリングを行って金属電極9
8、99とp型プレートとの間のpn接合部を形成する
n+領域106、107を構成した。同様な注入領域及
びpn接合部(図示せず)を電極96、97とその下の
p型プレートとの間に形成した。次いで、鏡の輪郭及び
ヒンジをパターン加工して窒化物層にエッチングし、次
いで、クロム−金反射電極を付着させ、パターン加工し
た。最後に、弗化水素酸、硝酸及び酢酸の混合物(HN
A)を用いて、鏡の周囲およびヒンジの下で、シリコン
を異方性エッチングし、次いで、下にある接着用酸化物
をエッチングすることによって構造物を解放した。完成
された副構造物は、図15−図17に示されている。
【0020】鏡のためにシリコンプレートを用いること
によって、走査中に歪まない厚さ25μmの剛性で光学
的に平坦な表面が確保される。シリコンプレートは、窒
化シリコン薄膜の内部応力による最小の曲げを受けた。
プレートを作動させるには、プレートと基板との間のギ
ャップに亘って電圧を確立することが必要である。プレ
ートの上面に堆積された電極を用いてこれを達成するた
めには、電極の下でシリコン支持体またはウエハから自
由なキャリヤを奪わなければならない。25μm厚のプ
レート中から自由なキャリヤの剥奪を行うために、プレ
ートに高抵抗率シリコンを用いた。説明した金属電極
を、図16に示したようなpn接合部を介してシリコン
プレートに電気的に接続した。駆動電極間に電圧を印加
したとき、よりプラスの電極が逆バイアスされ、以下の
式によって近似的に与えられる深さWの深さまで電極の
下の全ての領域から自由なキャリヤが剥奪された。
【0021】
【数2】
【0022】ここで、εはシリコンの誘電率、Vは印加
電圧、Vbiはビルトイン接合部電位、qは電子の電荷、
a はp型シリコンのための受容体濃度である。鏡プレ
ートのための選択された抵抗率では、p型シリコンの抵
抗率は、na =2.6×1012cm-3である受容体濃度
に相当する。上記の関係を用いると、約2.5ボルトの
電極間の電圧でプレートから完全に自由なキャリヤが剥
奪される。図15−図17に関連して説明した静電的に
偏向される鏡組立体は、注入領域の必要をなくすことに
よって走査鏡装置の構造を簡単にし、偏向電圧の印加の
ための電気的接続を簡単化する。その他の点では、顕微
鏡は、前に説明した仕方で作動する。図8に示したファ
イバ結合器63を用いるのではなく、共焦点走査顕微鏡
は、光を走査鏡に伝送するだけの目的で単一モード光フ
ァイバを用いるのがよい。図18及び図19でわかるよ
うに、ダイオード検出器64が単一モード光ファイバの
傾斜した端部110に隣接して配置されているのがよ
く、薄い金属膜ドットビームスプリッタ111が光ファ
イバの傾斜した端部110に形成されているのがよい。
すると、物体から反射されたビームは、光ファイバの傾
斜した端部110に当たり、金属ビームスプリッタによ
って下向きに、出力信号66を提供するダイオード64
の方に反射される。金属膜をファイバコアの直径にする
ことによって、ビームがコア上に合焦されたときにダイ
オード64からしか信号が得られない。システムは共焦
点顕微鏡として機能する。ファイバのコアを取り囲むク
ラッディングから反射能をなくすために、ファイバは反
射防止コーティング(図示せず)を備えるのがよい。
【0023】図6に示したオフアクシス回折レンズに代
えて、図20に示すように、収差を最小にするために、
n=2.2であるジルコニアのような高屈折率と小さい
分散を有する材料から形成されたガラス球112の形態
の屈折レンズを用いるのがよい。球は、1mm程度の径
を有し、レンズホルダ113によって保持される。他の
形状としては、より収差を小さくする傾いた半球があり
得る。走査鏡の表面を改質して反射屈折レンズ(図示せ
ず)または反射位相プレート(図示せず)を含むように
してもよい。かかる改質の目的は収差補正を行うように
固定レンズを交換したり、固定レンズと協調して機能す
ることである。我々は、顕微鏡を、二鏡装置に代えて図
21乃至図23に示したような二軸鏡装置を用いること
によって短くすることができることを見出した。図21
では、図1乃至図6を参照して説明したのと同じ部分に
同じ参照番号が付されている。組立体は、ビームをx方
向及びy方向の両方向に偏向するためにたった1つの鏡
しか必要としない点で簡単化されている。システムは、
プレート12aからヒンジ122、123によって支持
されたフレーム121にヒンジ117、118を中心に
して鏡116を取り付けることによって作られる。鏡
は、低応力窒化シリコンでできた捩れヒンジ117、1
18によって支持されたシリコンプレート126からな
る。フレーム及び鏡プレートは、約25μmのギャップ
だけシリコン基板から分離されている。鏡は、このギャ
ップに亘って電圧を印加したときに静電引力によって作
動される。2つの金属電極136、137は、反射鏡表
面と、ヒンジ117、118を中心とした鏡の作動のた
めの駆動電極の両方の役目をする。フレーム上の2つの
追加の電極138、139が、フレームを直交方向に作
動させるために使用される。2組の電極への接続は、電
極および、以下に説明する窒化物膜の表面に形成された
薄膜リード線146、147、148、149に接着さ
れたワイヤ141、142、143、144によって行
われる。前と同じように、基板は、高不純物添加p型シ
リコン、0.1Ω-cm であった。接着用の薄い熱酸化物
層を備えるように基板を準備し、次いで、ウエル151
をパターン加工し、反応性イオンエッチングを用いて所
望の深さ、25μm、まで基板にエッチングした。上プ
レートのための出発材料は、実質的に固有のp型シリコ
ン、5000Ω-cm であった。これまた、接着用の薄い
熱酸化物層を備えるように上プレートを準備し、次い
で、溶融接着技術を用いて基板11aに接着した。上プ
レートをグラインド加工し、所望の仕上げプレート厚さ
まで磨いた。1000Åの熱酸化物層、次に、1μmの
低応力窒化シリコンを堆積させた。次いで、接点開口を
パターン加工し、窒化シリコン及びその下の酸化物を貫
通するようにエッチングし、次いで、燐注入とアニーリ
ングを行って接点の下にn+領域を構成した。鏡の輪郭
及びヒンジをパターン加工して窒化物層にエッチング
し、次いで、クロム−金反射電極を付着させ、パターン
加工した。最後に、弗化水素酸、硝酸及び酢酸の混合物
を用いて、鏡の周囲およびヒンジの下で、シリコンを異
方性エッチングし、構造物を解放した。完成された副構
造物は、図22及び図23に示されている。
【0024】我々は、印加された駆動信号の関数として
の周波数応答及び角度変位に関して走査鏡を特徴づけ
た。鏡の動的挙動は、減衰がないときに、以下の式によ
って与えられる二次運動方程式を用いて記述することが
できる。
【0025】
【数3】
【0026】ここで、Ip は、プレートまたは、内側ヒ
ンジ軸および外側ヒンジ軸のそれぞれを中心にして運動
することができるように組み合わされたプレート及びフ
レームのいずれかの慣性モーメントである。ヒンジ軸に
沿った寸法をc、ヒンジ軸に対して直角な寸法をbとし
た内側プレートの運動について、Ip =pcb3 t/1
2であり、ここで、tはプレートの厚さ、pはシリコン
の密度(2.32g/cm3 )である。窒化物膜ヒンジ
の復原トルクは、θ2KG/lであり、ここで、lはヒ
ンジの長さであり、Gは、剪断における膜の弾性率であ
り、引っ張り弾性率E(ヤング率)とポアソン比νとの
間に、G=E/2(1+ν)なる関係が成り立つ。因数
Kは、窒化物支持アームの慣性極モーメントに関係して
いる。長方形横断面について、Kは以下に式によって与
えられる10
【0027】
【数4】
【0028】ここで、aはヒンジの幅であり、δは窒化
物層の厚さである。プレートにかかるトルクは、以下の
式で与えられる。
【0029】
【数5】
【0030】xをヒンジと直角の方向であると仮定し、
F(x)を単位面積あたりの力とすると、F(x)は、
鏡が回転することができる範囲θについて、以下のよう
に書くことができる。
【0031】
【数6】
【0032】この式で、δθは、プレートと基板の間の
間隔である。静電力は印加電圧の2乗の関数であるか
ら、電極に直流バイアスをかけて装置を作動させること
がしばしば望ましい。そのため、電圧は単極性であり、
鏡の応答は、周波数の2倍ではなく駆動電圧と同じ周波
数にある。しかしながら、直流バイアスの存在は、鏡の
共振周波数を変える。この効果がみられるため、内側プ
レートの挙動を考慮しなければならない。ギャップに亘
って印加される電圧V- dcをプレートに亘って一定にす
るのがよく、すると、θの関数としてのトルクについて
式を拡張することができる。小さい角度変位について、
これは以下のようになる。
【0033】
【数7】
【0034】ここで、O(3)はθの三次以上の項を意
味する。すると、運動方程式は以下のようになる。
【0035】
【数8】
【0036】この構造は、以下の式によって与えられる
共振周波数を有するようになる。
【0037】
【数9】
【0038】直流バイアス電圧を大きくすると、鏡プレ
ートの共振周波数を小さくする効果がある。図24は、
内側プレート、及び組み合わせた内側プレート及び外側
フレームの両方の周波数応答を示す。このデータは、一
辺が500μmで厚さが25μmの正方形鏡プレートに
対応している。プレートのためのヒンジは、厚さ1μ
m、幅20μm、長さ25μmであった。フレームも正
方形であり、内側の寸法が520μmであり、外側の寸
法は720μmである。フレームのためのヒンジは、厚
さ1μm、幅16μm、長さ50μmであった。周波数
データは、通常モード直流バイアス電圧の値の範囲に亘
ってこの特定の鏡の内側プレートについて測定した。図
25には、式9によって記述されるバイアス電圧と共振
周波数との従属関係が、バイアス電圧の2乗に対して周
波数の2乗をプロットすることによって示されている。
プレートと基板の距離δθが一定となるような十分小さ
い電圧では、この関係は直線になる。曲線のy切片はヒ
ンジのばね定数をプレートの慣性モーメントで割ったも
のに等しい。この数を用いて窒化シリコンヒンジの剪断
率Gを計算することができる。この装置では、G=6.
5×1010[N/m]であることがわかる。
【0039】実時間ビデオ速度走査では、8〜10kH
zの範囲の、幾つかの例では場合によってそれよりも高
い線走査周波数で作動することが望ましい。現在の鏡で
我々が測定した最も高い共振周波数は、2.7kHzで
ある。ヒンジの厚さを増してばね定数を増大させ、プレ
ートの厚さを減らして慣性モーメントを減少させること
によって、この鏡の構造は、500μm×500μmの
プレートで10kHzの共振線走査を提供するように容
易にスケールするはずである。二軸鏡を用いたラスタ型
走査では、外側プレートは代表的には、共振よりも十分
小さい数Hzから数十Hzで作動される。この周波数範
囲では、我々はθを0と近似することができ、鏡の角度
変位は、以下の静的式によって支配される。
【0040】
【数10】
【0041】我々は、中央プレートとその他のフレーム
電極をすべて接地してフレーム電極の1つに印加した直
流電圧の関数として鏡及びフレームの静的変位を測定し
た。結果は、図26にプロットされている。外側フレー
ムの1辺に亘って式5の積分を求めることによって計算
される理論的に予測される偏向も図にプロットされてい
る。次いで、我々は、以下の式を用いてトルクを求め
る。トルクTは以下の関係式によって与えられる。
【0042】
【数11】
【0043】ここで、b1 =c1 =520μmはフレー
ムの内側寸法であり、b2 =c2 =720μmはフレー
ムの外側寸法である。式10に出てくる唯一の材料パラ
メータは弾性剪断率Gである。周波数応答から計算され
るGに対する数を用いると、理論的に予測される偏向
と、印加された駆動電圧の関数として測定された静的偏
向は優れた一致を示した。我々は、マイクロ加工される
ファイバ共焦点光学顕微鏡で走査要素として二軸シリコ
ン捩れ鏡を使用した6,7 。図21に示されている装置
は、走査鏡が表面に作られている基板ウエハと、光ビー
ムが伝播する異方性エッチングされたキャビティをもつ
第2のシリコンウエハと、像形成される試料上に光ビー
ムを合焦するのに使用される格子レンズを収容するロー
ズドシリカでできた上プレートとからなる。アングル研
磨仕上げ単一モード光学ファイバから出た光は、エッチ
ングされたキャビティ面上の静止鏡から反射され、次い
で、光は、二軸走査鏡の中央プレートに遭遇する。走査
鏡から反射された光は、対物レンズを通過し試料上の点
に合焦される。試料から反射された光はレンズによって
集められ、同じ光路を辿ってファイバに戻り、ここで光
は検出されて試料の反射能に比例した信号を発生する。
走査鏡を作動することにより、合焦された点は試料に亘
ってラスタ走査し1点ずつ像が形成される。
【0044】図27は、マイクロ加工された顕微鏡及び
二軸走査鏡で得られたガラス基板上のクロム線のテスト
パターンの像を示す。より幅の広い線は10μm周期で
幅5μmであり、より幅の狭い線は4μm周期で幅2μ
mである。レンズの開口数は0.25であり、合焦され
る点は1μm fwhmである。この像の視野は、60
μm×60μm(格子の1区画は10μm)であり、走
査鏡の±1.5°の角度変位に対応する。この像は、線
走査及びフレーム走査のいずれについても帰ブランキン
グの利益なく、10Hzの三角形フレームと1.8Hz
の正弦曲線走査を用いて撮影された。図28を参照する
と、本発明によるマイクロ機械加工された顕微鏡155
が、窓158を有する皮下針チュービング157内のP
ZTバイモルフ156に取り付けられて示されている。
適当な電圧をバイモルフに印加することによって、顕微
鏡を偏向させて種々の試料平面に合焦させることができ
る。皮下チュービングは、光ファイバ及び、走査鏡電極
を駆動し、走査ヘッドから検出器64からの信号を受け
取るためのリード線を収容するケーブル161に取り付
けられて示されている。マイクロ機械加工された共焦点
顕微鏡はまた、歯科、皮膚科などに使用するために取り
付けることができる。
【0045】以上、本発明の特定の実施形態を説明して
きたが、本発明から逸脱することなく変形を行うことが
可能である。例えば、鏡を片持ち式に或いは単一支柱上
に支持してもよい。かくして、マイクロ機械加工走査鏡
及び部品を利用した小型走査共焦点顕微鏡が提供され
た。本発明の特定の実施の形態の以上の説明は例示及び
説明のために提示されたものである。これらの実施の形
態はこれに尽きるものではなく、本発明は開示された形
態そのものに限定されず、明らかに多くの変更、実施の
形態及び変形がこれまでの教示に鑑みて可能である。本
発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物
によって定義されるものである。 〔参考文献〕 1.L.ジニウナス、R.ジャスカイティス及びS.
J.シャターリン共著「走査光ファイバ顕微鏡」電子通
信、第27巻、724−726頁(1991年) 2.T.ダブス及びM.グラス共著「光ファイバ共焦点
顕微鏡−FOCON」、応用光学、第31巻、3030
−3035頁(1993年) 3.L.ジニウナス、R.ジャスカイティス及びS.
J.シャターリン共著「光切開機能を有する内視鏡」、
応用光学、第32巻、2888−2890頁(1993
年) 4.R.ジャスカイティス及びT.ウイルソン共著「直
視型光ファイバ共焦点顕微鏡」、光学通信、第19巻、
1906−1908(1994年) 5.P.M.デラニ、M.R.ハリス及びR.G.キン
グ「蛍光撮像に適した光ファイバレーザ走査共焦点顕微
鏡」応用光学、第33巻、573−577頁(1994
年) 6.A.F.グルニトロ及びD.アジス共著「光ファイ
バ撮像束を用いた共焦点顕微鏡」光学通信、第18巻
(1993年) 7.D.ディケンシート及びG.S.キノ共著「走査光
ファイバ共焦点顕微鏡」SPIE紀要、2184号、3
9−47頁(1994年) 8.K.E.ペターソン著「シリコン捩り走査鏡」、I
BM研究部紀要、第24巻、631−637号(198
0年) 9.M.G.アレン、M.シーデル及びR.L.スミス
共著「一体位置検知機能を有する可動マイクロ機械加工
シリコンプレート」センサとアクチュエータ、A21−
A23巻、211−214頁(1990年) 10.V.P.ジャクリン、C.リンダ、N.F.デル
ーイ、J.M.モレ、R.ビュレミーエ共著「光変調器
アレイ用行アドレス指定可能捩れ顕微鏡」センサとアク
チュエータ、A41−42、324−329頁(199
0年) 11.M.フィッシャ、H.グラフ、W.フォン・マン
チ共著「静電的に偏向可能なポリシリコン捩れ鏡」、セ
ンサとアクチュエータ、A44、83−89(1994
年) 12.K.E.マトソン著「表面マイクロ機械加工走査
鏡」、超小型電子工学技術、第19巻、199−204
頁(1992年) 13.L.J.ホーンベック著「空間光変調及び方
法」、米国特許第5061049号公報、1991年1
0月29日出願 14.L.J.ホーンベック著「空間光変調器」米国特
許第4956619号、1990年、9月11日 15.N.アサダ、H.マツイ、K.ミナミ、M.エサ
シ著「シリコンマイクロ機械加工二次元電流光学スキャ
ナ」、磁気学IEEE紀要30(1994年)4647
−9頁 16.M.J.デーンマン、O.ソルガアルド、N.
C.チエン、K.Y.ロー、R.S.ミューラー著「マ
イクロ機械加工アラインメント鏡を用いたレーザ−ファ
イバ結合モジュール」IEEEフォトニクス技術通信8
(1996年)396−8頁 17.R.A.ブザー、N.F.ド・ロオイユ、H.テ
ィシュフホーザー、A.ドムマン、G.ストーフェルト
著「医療用バイモルフ構造によって作動される二軸走査
鏡」センサとアクチュエータ A31(1992年)2
9−34頁 18.D.L.ディッケンシーツ、G.S.キノ著「マ
イクロ機械加工された走査共焦点顕微鏡」光学通信、第
21巻、(1996年)764−6頁 19.D.L.ディッケンシーツ、G.S.キノ著「マ
イクロ機械加工された走査共焦点顕微鏡」フォトオプテ
ィクス器械技術2655、(1996年)79−85頁 20.チャールズ キッテル及びヘルベルト クロエマ
ー著「熱物理学」(W.H.フリードマン、サンフラン
シスコ、1980年)第13章 21.W.P.マスザラ、G.ゴエツ、A.カビグリ
ア、J.B.マックキッテリック著「シリコン−オン−
インシュレータのためのシリコンウエハの接着」応用物
理学雑誌64、(1988年)4943−4950頁 22.B.R.ホプキンズ著「シャフト及びビームの設
計分析、第2版」(R.E.クリエジェー出版社、マラ
バー、フラ.、1987年)365頁
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による小型共焦点走査顕微鏡の斜視図。
【図2】図1の顕微鏡の各部を示す分解組立図。
【図3】図1の線3−3に沿った断面図。
【図4】図1の線4−4に沿った断面図。
【図5】図1の線5−5に沿った断面図。
【図6】図1及び図2に概略が示されたゾーンプレート
線を示した図。
【図7】オフアクシスゾーンプレートレンズの構造に採
用された角度を示した図。
【図8】光ファイバ照射/検出構造を示した図。
【図9】走査鏡及び信号処理回路に関連したオープンル
ープ電子駆動回路を示した図。
【図10】走査鏡及び信号処理回路に関連したクローズ
ドループ電子駆動回路を示した図。
【図11】本発明による顕微鏡を用いて撮られたガラス
基板上のクロム線の像を示した図。
【図12】本発明による顕微鏡を用いて撮られたガラス
基板上のクロム線のもう一つの像を示した図。
【図13】本発明による顕微鏡を用いて撮られたシリコ
ンテスト構造の像を示した図。
【図14】本発明による顕微鏡を用いて撮られた赤血球
の像を示した図。
【図15】図1−図4に示されている走査鏡及び基板の
もう1つの実施の形態の分解図。
【図16】図15に示されている走査鏡の1つの部分断
面図。
【図17】図16に示されている鏡の上面図。
【図18】検出器を含む走査顕微鏡の断面図。
【図19】(a)は、図18の部分19−19の拡大
図。(b)は、単一モード光ファイバの端面図。
【図20】屈折焦点レンズを示す走査顕微鏡ヘッドの断
面図。
【図21】二軸走査鏡を使用した走査顕微鏡の断面図。
【図22】図21の二軸走査鏡の上面図。
【図23】図22の二軸走査鏡の断面図。
【図24】内側プレート及び、組み合わされた内側プレ
ート及び外側フレームの両方の周波数応答を示す。
【図25】通常モード直流バイアス電圧の値の範囲に亘
る内側プレートの周波数応答を示す。
【図26】直流バイアス電圧の関数としての鏡及びフレ
ームの角度的偏向を示す。
【図27】図21によるマイクロ機械加工共焦点顕微鏡
によるクロムバーターゲット像を示す。
【図28】皮下チュービングに取り付けられた小型共焦
点走査顕微鏡を示す。
【符号の説明】
11、11a…シリコン基板 12、12a…接着シリコンプレート 13…単一モード光ファイバ 14…シリコンスペーサ 16…石英ガラスレンズプレート 17、17a、18、18a、116…マイクロ機械加
工走査鏡 19…対物レンズ 23…光ビーム 28、29…凹部 31、32、33、34…導電領域 36、37、38、39…イオン注入領域 41、42、43、44、101、102、103、1
04、146、147、148、149…リード線 56…スロット 57…窒化シリコン細片 91、92、93、94、117、118、122、1
23…捩れヒンジ 96、97、98、99、136、137…金属電極 110…光ファイバの傾斜した端部 111…ビームスプリッタ 112…ガラス球の形態の屈折レンズ 121…フレーム 141、142、143、144…ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴードン エス キノ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94305 スタンフォード シードロ ウェ イ 867

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点光源として機能する一方の端部を有す
    る単一モード光ファイバと、該ファイバの前記一方の端
    部からの光を焦点平面上の点上に合焦させると共に該点
    から反射される光を集光して光ファイバの端部上に前記
    光を合焦させるレンズと、を含む型の走査光学顕微鏡で
    あって、 シリコン部材からなるマイクロ機械加工二軸走査鏡手段
    と、 窒化シリコンヒンジであって、該ヒンジを中心にして回
    転できるように前記鏡手段を支持するための窒化シリコ
    ンヒンジと、 第1の方向及び第2の直交方向に沿って光を走査し、そ
    れによって、焦点平面上の点が、前記第1及び第2の方
    向に走査され、光が焦点平面からレンズ及び走査鏡を介
    して光ファイバの端部に戻されるように鏡手段を静電的
    に作動させる手段と、を含む、 ことを特徴とする走査光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】 鏡手段が、第1の軸を中心にして回転で
    きるように窒化物ヒンジによって支持されたフレーム
    と、直交軸を中心にして回転できるように窒化物ヒンジ
    によって前記フレームから支持され、それによって、第
    1の方向及び第2の直交方向に光を走査するマイクロ機
    械加工鏡と、を含む、 ことを特徴とする請求項1に記載の走査光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバの端部が傾斜しており、
    前記光ファイバの端部には、前記焦点から受け取った光
    を、光ファイバの端部に隣接して配置された検出器上に
    反射させるためのビームスプリッタが配置されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の走査光学顕微鏡。
  4. 【請求項4】 レンズが、オフアクシスバイナリーレン
    ズである、 ことを特徴とする請求項1に記載の走査光学顕微鏡。
  5. 【請求項5】 レンズが、屈折レンズである、 ことを特徴とする請求項1に記載の走査光学顕微鏡。
  6. 【請求項6】 レンズが、シリコン部材によって支持さ
    れている、 ことを特徴とする請求項1に記載の走査光学顕微鏡。
  7. 【請求項7】 走査光学顕微鏡であって、 低抵抗率基板と、 第1の軸を中心として回転できるように前記基板の上方
    にヒンジ運動可能に支持された低抵抗率フレームと、 第2の直交軸を中心に回転できるように前記フレームに
    よって前記基板の上方にヒンジ運動可能に支持された高
    抵抗率部材と、 一対の離間した導電反射薄膜であって、該導電反射薄膜
    と前記基板との間に選択的に電圧を印加することによっ
    て、前記高抵抗率部材が前記第1の軸を中心にして静電
    的に回転されるように前記高抵抗率部材の表面に支持さ
    れた一対の離間した導電反射薄膜と、 一対の離間した導電薄膜であって、該導電薄膜と前記基
    板との間に選択的に電圧を印加することによって、前記
    フレームが前記第2の直交軸を中心にして静電的に回転
    されるように前記フレームの表面に支持された一対の離
    間した導電薄膜と、 前記鏡によって走査された光を受け取り、この光を像平
    面に合焦させ、前記像平面から反射された光を受け取
    り、この光を前記鏡及び光ファイバ上に戻すためのレン
    ズと、を含む、 ことを特徴とする走査光学顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバの端部が傾斜しており、
    前記光ファイバの端部には、前記焦点から受け取った光
    を、光ファイバの端部に隣接して配置された検出器上に
    反射させるためのビームスプリッタが配置されている、 ことを特徴とする請求項7に記載の走査光学顕微鏡。
  9. 【請求項9】 前記基板及び前記部材が、シリコンであ
    る、 ことを特徴とする請求項7に記載の走査光学顕微鏡。
  10. 【請求項10】 前記フレーム及び部材をヒンジ運動可
    能に支持する手段が窒化シリコンである、 ことを特徴とする請求項9に記載の走査光学顕微鏡。
  11. 【請求項11】 点光源として機能する一方の端部を有
    する単一モード光ファイバと、該ファイバの前記一方の
    端部からの光を焦点平面上の点上に合焦させると共に該
    点から反射される光を集光して光ファイバの端部上に前
    記光を合焦させるレンズと、を含む型の走査光学顕微鏡
    であって、 シリコンプレートに形成された第1の高抵抗率部材から
    なるマイクロ機械加工走査鏡と、 第1の軸を中心に回転できるように前記プレートから前
    記鏡を支持するための窒化シリコンヒンジを含む窒化シ
    リコン層と、 前記鏡に隣接して配置された低抵抗率基板と、 シリコン部材によって支持され、光ファイバから光を受
    け取るための離間した反射導電表面と、を含み、前記離
    間した反射導電表面及び前記基板は、前記導電表面と基
    板との間に印加された電圧に応答して鏡を回転させる手
    段を提供する、 ことを特徴とする走査光学顕微鏡。
  12. 【請求項12】 シリコンプレートに形成された第2の
    高抵抗率部材からなる第2の鏡と、 第2の直交軸を中心に回転できるように前記プレートか
    ら前記鏡を支持するための窒化シリコンヒンジを含む窒
    化シリコン層と、 前記鏡に隣接して配置された低抵抗率基板と、 前記第2の高抵抗率部材によって支持され、光ファイバ
    から光を受け取るための離間した反射導電表面と、を含
    み、前記離間した反射導電表面及び前記基板は、前記導
    電表面と基板との間に印加された電圧に応答して前記第
    2の鏡を静電的に回転させる手段を提供し、それによっ
    て、鏡の組合せが、光を第1の方向及び第2の直交方向
    に偏向する、 ことを特徴とする請求項11に記載の走査共焦点顕微
    鏡。
JP3008598A 1997-02-12 1998-02-12 小型走査共焦点顕微鏡 Pending JPH11183807A (ja)

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